JPH09255336A - Re−Ba−Cu−O系超電導薄膜形成体及びその製造方法 - Google Patents

Re−Ba−Cu−O系超電導薄膜形成体及びその製造方法

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JPH09255336A
JPH09255336A JP8090206A JP9020696A JPH09255336A JP H09255336 A JPH09255336 A JP H09255336A JP 8090206 A JP8090206 A JP 8090206A JP 9020696 A JP9020696 A JP 9020696A JP H09255336 A JPH09255336 A JP H09255336A
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JP
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thin film
superconducting thin
substrate
buffer layer
phase
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JP8090206A
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Yasuyuki Mizushima
康之 水嶋
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いTcを有するReBCO系(但し、Re
はY以外の希土類元素)超電導薄膜が形成された超電導
薄膜形成体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 まず、MOCVD法により基板上にY1
23相からなるバッファ層をヘテロエピタキシャル成長
させ、次いで、MOCVD法により該バッファ層上にR
e123相をヘテロエピタキシャル成長させて、Re1
23相からなる超電導薄膜を成膜する。基板に比べてR
e123相との格子ミスマッチの小さいY123相を、
基板と超電導薄膜との間に設けてバッファ層とすること
により、基板上にRe123相を直接成長させた場合に
比べてRe123相の格子歪みが緩和される。この格子
歪みの緩和によりRe123相のTcが向上する。ま
た、格子歪みの緩和によりBaとReとの置換が抑制さ
れ、Tcがさらに向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッファ層上にR
e−Ba−Cu−O系超電導薄膜が形成された超電導薄
膜形成体及びその製造方法に関する。本発明は、高周波
デバイス、高周波フィルタ及びセンサー等に利用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液体窒素温度以上の高い臨界温度
(TcZERO;以下、単に「Tc」という。)を示す超電
導セラミックの一つとして、Y−Ba−Cu−O系(以
下、「YBCO系」という。)セラミックが知られてい
る。このYBCO系は、YBa2 Cu3 7-y 組成の相
(以下、「Y123相」という。)からなる。また、Y
Ba2 Cu3 7-y 組成におけるYを、Y以外の希土類
元素、例えばNd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、E
r、Tm、Ybで置換すると、ReBa2 Cu3 7-x
組成の相(以下、「Re123相」という。)からなる
Re−Ba−Cu−O系(以下、「ReBCO系」とい
う。)セラミックとなる。ここで、「Re」はY以外の
希土類元素を示す。このReBCO系セラミックにおい
ても、液体窒素温度以上の高いTcを示し得ることが知
られている。特に、希土類元素がそれぞれNd及びSm
であるNd123相及びSm123相においては、低酸
素雰囲気下で焼成したり、長時間のアニーリングを行う
等の手段により、Y123相と同等以上の高いTcを示
すバルク体を製造できることが報告されている。
【0003】そこで、これらの材料を薄膜化することに
より、例えばエレクトロニクス分野への応用が期待され
る。このような超電導薄膜は、スパッタリング法、MO
CVD法(有機金属・化学的気相成長法)等により形成
される。しかし、通常のMOCVD法を用いて成膜した
YBCO系の超電導薄膜は、例えば1000倍の電子顕
微鏡写真において表面に明らかな凹凸が認められる等、
表面状態が荒いという問題があった。また、YBCO系
の超電導薄膜は水分により劣化しやすい。
【0004】一方、NdBCO系及びSmBCO系等で
は、YBCO系と同様にMOCVD法を用いて成膜する
と、YBCO系と比較して表面状態の平滑な超電導薄膜
が得られる。これは、MOCVD法による成膜時におい
ては結晶の一端がスパイラル状に成長するが、これによ
り形成された結晶のステップ幅は、Y123相に比べて
Nd123相の方が広いためと考えられている。また、
NdBCO系及びSmBCO系等は、YBCO系に比べ
て水分による劣化が起こりにくいという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、MOCVD
法によってReBCO系の超電導薄膜を直接基板上に成
膜すると、バルク体のTcから予想される値に比べて著
しくTcが低くなるという問題がある。例えば、バルク
体においてはY123相より高いTcが得られたNd1
23相及びSm123相でも、MOCVD法により形成
した薄膜では50K〜60K程度の低いTcしか得るこ
とができなかった。本発明は、上記の問題を解決するた
めに成されたものであり、その目的とするところは、基
板との間にY123相からなるバッファ層を介在させる
ことにより、高いTcを有するReBCO系の超電導薄
膜が形成された超電導薄膜形成体及びその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、MOCV
D法によってReBCO系の超電導薄膜を直接基板上に
成膜した場合にTcが低下する原因は、主に以下の二点
にあると考えた。 (1) ReBa2 Cu3 7-x 組成における希土類元素、
特にNd、Sm等は、Yに比べてそのイオン半径がBa
に近い。このため、Baの一部が希土類元素によって置
換されやすいので、Re123相中の希土類元素とBa
との比は、実際には化学量論比から外れていることが多
い。従って、理想的な構造のRe123相から予想され
る値に比べてTcが低くなる。 (2) MOCVD法によって基板上に直接ReBCO系超
電導薄膜を成長させると、代表的な基板材料であるMg
O、SrTiO3 (以下、「STO」という。)等とR
e123相との間の格子ミスマッチが大きいため、Re
123相の結晶格子に歪みが生じる。この歪みにより、
Re123相のバルク体のTcから予想される値に比べ
てTcが低下する。また、格子の歪みによりBaと希土
類元素との置換が助長されるので、さらにTcが低下す
る。
【0007】そこで、本発明者らは、Re123相の格
子ミスマッチを緩和するために、Re123相との格子
ミスマッチの小さい物質からなるバッファ層、具体的に
はY123相を基板上にヘテロエピタキシャル成長さ
せ、このバッファ層上にRe123相をヘテロエピタキ
シャル成長させた。その結果、基板上にRe123相を
直接成長させる従来のMOCVD法に比べて、Tcが大
幅に向上することを見出して、本発明は完成したもので
ある。
【0008】即ち、本第1発明のReBCO系超電導薄
膜形成体は、基板と、該基板上にヘテロエピタキシャル
成長により形成されるYBCO系からなるバッファ層
と、該バッファ層上にヘテロエピタキシャル成長により
形成されるReBCO系からなる超電導薄膜とから構成
されるReBCO系超電導薄膜形成体であって、該バッ
ファ層はYBa2 Cu3 7-y 組成であり、該超電導薄
膜はReBa2 Cu3 7-x 組成であることを特徴とす
る。
【0009】また、本第2発明のReBCO系超電導薄
膜形成体の製造方法は、MOCVD法により基板上にY
Ba2 Cu3 7-y 組成からなるバッファ層を成膜し、
次いで、MOCVD法により該バッファ層上にReBa
2 Cu3 7-x 組成からなる該超電導薄膜を成膜するこ
とを特徴とする。
【0010】該バッファ層の成膜は、650℃〜850
℃の温度範囲で実施すればよいが、700℃〜800℃
の温度範囲で行うことが好ましい。また、該超電導薄膜
の成膜は、Reの種類に応じて650℃〜850℃の温
度範囲で実施すればよいが、例えばReがNdの場合に
は700℃〜850℃(好ましくは750℃〜850
℃)の温度範囲で行うことが好ましい。
【0011】本第1発明及び本第2発明において、該バ
ッファ層の厚さは1nm以上(好ましくは10nm以
上、通常500nm以下)とすることが好ましい。これ
は、該バッファ層の厚さが1nm未満では、基板の材質
及び超電導薄膜におけるReの種類等によって、格子ミ
スマッチが十分に緩和されない可能性があるためであ
る。例えば、基板がMgOであり、ReがNdである場
合には、バッファ層の厚さは5nm以上(好ましくは2
0〜30nm以上、通常500nm以下)とすることが
好ましい。また、基板がSTOであり、ReがNdであ
る場合には、バッファ層の厚さは1nm以上(好ましく
は5nm以上、通常500nm以下)とすることが好ま
しい。尚、基板としては、上記のMgO及びSTOに限
定されることなく、Y123相をヘテロエピタキシャル
成長させることが可能な各種の材質を用いることができ
る。このような材質としては、例えばLaAlO3 、L
aSrGaO3 、Al2 3 、NdGaO3 、Si等が
挙げられる。
【0012】また、本第1発明及び本第2発明におい
て、該超電導薄膜におけるReは、Nd、Sm、Eu、
Gd、Dy、Ho、Er、Tm又はYbであることが好
ましい。これは、上記の希土類元素によるReBCO系
セラミックは、液体窒素温度以上の高いTcを示すこと
が知られているためである。上記の希土類元素のうち、
Nd又はSmであることが特に好ましい。これは、Nd
BCO系及びSmBCO系等では、YBCO系と比較し
て、MOCVD法により表面状態の平滑な超電導薄膜が
得られるとともに、YBCO系に比べて水分による劣化
が起こりにくいという利点があるためである。尚、バッ
ファ層としてのY123相は、必ずしも超電導性を有し
ていなくてもよいが、Re123相との格子ミスマッチ
の小さい斜方晶であることが好ましい。
【0013】本第1発明及び本第2発明によると、基板
上に直接Re123相をヘテロエピタキシャル成長させ
る従来技術とは異なり、まず基板上にY123相からな
るバッファ層をヘテロエピタキシャル成長させ、次い
で、このバッファ層の上にRe123相からなる超電導
薄膜をヘテロエピタキシャル成長させる。基板に比べて
Re123相との格子ミスマッチの小さいY123相を
バッファ層とすることにより、Re123相がペロブス
カイト構造を形成しやすくなる。このため、基板上に直
接成長させた場合に比べてRe123相の格子歪みが緩
和されるので、このRe123相のTcが向上する。ま
た、格子歪みの緩和によりBaとReとの置換が抑制さ
れ、Tcがさらに向上する。これにより、液体窒素温度
以上の高いTcを有するReBCO系超電導薄膜を得る
ことができる。特に、ReとしてNd又はSm等を用い
た場合には、YBCO系に比べて表面状態がより平滑で
あり、耐水性のより高い超電導薄膜を形成し得るという
利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例及び比較例
により具体的に説明する。 (1)使用した装置の概要 以下の実施例及び比較例において、MOCVDに用いた
装置を図1に示す。図1に示すように、反応管1内の所
定位置には基板加熱用ヒータ4が配置されている。この
ヒータ4の上には、反応管1の中心軸に対して適度の傾
斜を有するように基板5が載置されている。各含ハロゲ
ン有機金属錯体原料は、原料管21、22、23、24
内にそれぞれ保持されている。これらの原料は、原料管
21、22、23、24の周囲にそれぞれ設けられた各
原料用ヒータ31、32、33、34により加熱され、
気化される。気化された原料は、キャリアガス導入口7
から導入されるキャリアガス(アルゴン)により揮散さ
れ、これらの気化ガスが所定割合で混合される。混合さ
れた気化ガスには、更に、酸素ガス導入口8からの酸素
が所定量混合される。これらの所定割合からなる混合ガ
スは、混合ガス噴出口10から上記反応管1内の基板5
の前方に噴出される。尚、反応管1内は、排気用ポンプ
6により減圧される。
【0015】(2)原料及び成膜条件 原料には、トリス−(ジピバロイルメタナート)イット
リウム[略称Y(DPM)3 ]、ビス−(ジピバロイル
メタナート)銅[略称Cu(DPM)2 ]、ビス−(ジ
ピバロイルメタナート)バリウム[略称Ba(DPM)
2 ]、トリス−(ジピバロイルメタナート)ネオジム
[略称Nd(DPM)3 ]を用いた。上記の各原料を、
下記表1に示す加熱温度及び下記のキャリアガス(アル
ゴン)流量で揮散させた。 表 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 原料 加熱温度 アルゴン流量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Y(DPM)3 110〜120℃ 20cc/min Cu(DPM)2 100〜110℃ 20cc/min Ba(DPM)2 190〜210℃ 20cc/min Nd(DPM)3 130〜150℃ 20cc/min −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− また、酸素ガス流量は230cc/min、反応管1内
の圧力(成膜時)は3torr、成膜スピードは約10
0nm/hとした。
【0016】(3)試料の作成 実施例1 基板として1cm角のMgO(100)単結晶を用い、
このMgO基板上にMOCVD法によりバッファ層及び
NdBCO系超電導薄膜を順次に成膜した。詳しくは、
成膜温度700℃にて、MgO基板上にY(DP
M)3 、Cu(DPM)2 、Ba(DPM)2 、アルゴ
ン及び酸素からなる混合ガスを、上記(2)の成膜条件
で約60分間供給して、YBa2 Cu3 7-y からなる
バッファ層を成膜した。得られたバッファ層の膜厚は8
0nmであった。次いで、成膜温度800℃にて、この
バッファ層上にNd(DPM)3 、Cu(DPM)2
Ba(DPM)2 、アルゴン及び酸素からなる混合ガス
を、上記(2)の成膜条件で約90分間供給して、Nd
Ba2 Cu3 7-x からなる超電導薄膜を成膜した。得
られた超電導薄膜の膜厚は120nmであった。
【0017】実施例2 基板として1cm角のSrTiO3 (100)単結晶を
用い、バッファ層の成膜温度を750℃とした他は、実
施例1と同様の条件でバッファ層及びNdBCO系超電
導薄膜を成膜した。 比較例1 基板として1cm角のMgO(100)単結晶を使用
し、MOCVD法を用いてこのMgO基板上に直接、N
dBCO系超電導薄膜を成膜した。詳しくは、成膜温度
800℃にて、MgO基板上にNd(DPM)3 、Cu
(DPM)2 、Ba(DPM)2 、アルゴン及び酸素か
らなる混合ガスを、上記(2)の成膜条件で約90分間
供給して、NdBa2 Cu3 7-x からなる超電導薄膜
を成膜した。得られた超電導薄膜の膜厚は120nmで
あった。
【0018】(4)評価結果 実施例1、2及び比較例1の超電導薄膜について、その
抵抗温度特性からTcを求め、また表面状態を評価し
た。抵抗温度特性は、4端子法を用い、10μAの定電
流にて液体ヘリウム温度4.2Kから200Kまで測定
した。試料の電極は銀を蒸着して作製した。Tc付近の
温度範囲を拡大して、実施例1の抵抗温度曲線を図2
に、実施例2の抵抗温度曲線を図3にそれぞれ示す。図
2及び図3から判るように、実施例1及び2のTcは、
いずれも86Kであった。これに対して、比較例1で
は、抵抗温度曲線は添付しないが、Tcは54Kであっ
た。
【0019】また、表面状態は、走査型電子顕微鏡(S
EM)により10,000倍に拡大して目視評価した。
その結果、比較例1に比べて、実施例1及び2の表面状
態の方がより平滑であった。以上のように、バッファ層
を介して超電導薄膜を成膜した実施例1及び2では、基
板上に超電導薄膜を直接成膜した比較例1に比べて、T
cが54Kから86Kへと大幅に向上しており、かつ表
面状態もより平滑であった。
【0020】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。例え
ば、上記実施例では本発明をNdBCO系超電導薄膜に
適用したが、本発明をSmBCO系超電導薄膜に適用し
た場合にも同様に、バッファ層を設けない場合に比べて
Tcが大幅に向上し、かつ表面状態がより平滑となっ
た。また、上記実施例では単結晶基板を用いたが、多結
晶の基板を用いた場合にも同様の効果が得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、基板上にY123相か
らなるバッファ層をヘテロエピタキシャル成長させ、次
いで、このバッファ層の上にRe123相からなる超電
導薄膜をヘテロエピタキシャル成長させる。これによ
り、Re123相の格子歪みが緩和され、BaとReと
の置換が抑制されるので、Re123相のTcが向上す
る。具体的には、超電導薄膜の形成にMOCVD法を用
いる場合、MgO基板又はSTO基板上にNd123相
を直接成膜するとTcは50〜60K程度であったが、
本発明を適用してバッファ層を設けることによりTcが
大幅に向上し、約90Kという高いTcが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例において、MOCV
D法に用いた装置を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例1の抵抗温度曲線を示す特性図
である。
【図3】本発明の実施例2の抵抗温度曲線を示す特性図
である。
【符号の説明】
1;反応管、4;基板加熱用ヒータ、5;基板、6;排
気用ポンプ、7;キャリアガス導入口、8;酸素ガス導
入口、10;混合ガス噴出口、21、22、23、2
4;原料管、31、32、33、34;原料ヒータ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 13/00 565 H01L 39/24 ZAAB H01L 39/24 ZAA C04B 35/00 ZAA

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上にヘテロエピタキシャ
    ル成長により形成されるY−Ba−Cu−O系化合物か
    らなるバッファ層と、該バッファ層上にヘテロエピタキ
    シャル成長により形成されるRe−Ba−Cu−O系化
    合物(但し、ReはY以外の希土類元素)からなる超電
    導薄膜とから構成されるRe−Ba−Cu−O系超電導
    薄膜形成体であって、 該バッファ層はYBa2 Cu3 7-y 組成であり、該超
    電導薄膜はReBa2Cu3 7-x 組成であることを特
    徴とするRe−Ba−Cu−O系超電導薄膜形成体。
  2. 【請求項2】 基板上にRe−Ba−Cu−O系化合物
    (但し、ReはY以外の希土類元素)からなる超電導薄
    膜が形成されたRe−Ba−Cu−O系超電導薄膜形成
    体を製造する方法であって、 MOCVD法により該基板上にYBa2 Cu3 7-y
    成からなるバッファ層を成膜し、次いで、MOCVD法
    により該バッファ層上にReBa2 Cu3 7-x 組成か
    らなる該超電導薄膜を成膜することを特徴とするRe−
    Ba−Cu−O系超電導薄膜形成体の製造方法。
  3. 【請求項3】 該バッファ層は1nm以上の厚さを有す
    る請求項2記載のRe−Ba−Cu−O系超電導薄膜形
    成体の製造方法。
  4. 【請求項4】 該超電導薄膜において、ReはNd、S
    m、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Tm又はYbであ
    る請求項2又は3記載のRe−Ba−Cu−O系超電導
    薄膜形成体の製造方法。
  5. 【請求項5】 該超電導薄膜において、ReはNd又は
    Smである請求項4記載のRe−Ba−Cu−O系超電
    導薄膜形成体の製造方法。
JP8090206A 1996-03-18 1996-03-18 Re−Ba−Cu−O系超電導薄膜形成体及びその製造方法 Pending JPH09255336A (ja)

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JP2000106043A (ja) * 1998-07-30 2000-04-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 酸化物超電導素線とそれを集合した酸化物超電導導体およびそれらの製造方法

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