JPH09254893A - ヘリコプタ用ロータブレードおよびロータシステム - Google Patents

ヘリコプタ用ロータブレードおよびロータシステム

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Publication number
JPH09254893A
JPH09254893A JP6881396A JP6881396A JPH09254893A JP H09254893 A JPH09254893 A JP H09254893A JP 6881396 A JP6881396 A JP 6881396A JP 6881396 A JP6881396 A JP 6881396A JP H09254893 A JPH09254893 A JP H09254893A
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JP
Japan
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droop
blade
cover member
rotor blade
variable mechanism
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Pending
Application number
JP6881396A
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English (en)
Inventor
Eiichi Yamakawa
榮一 山川
Mitsumasa Sato
光政 佐藤
Tatsuro Motomiya
達郎 本宮
Shunichi Bando
舜一 板東
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COMMUTER HERIKOPUTA SENSHIN GI
COMMUTER HERIKOPUTA SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
COMMUTER HERIKOPUTA SENSHIN GI
COMMUTER HERIKOPUTA SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータブレードの後退位置での失速特性を改
善し、前進位置での抵抗の増大を防ぐことができるロー
タブレードおよびロータブレードシステムを提供する。 【解決手段】 ロータブレード10の前縁下部にはドル
ープ可変機構14が設けられる。ドループ可変機構14
は複数の管状部材15とこれを覆うカバー部材16とを
有し、体積制御装置24によって管状部材15に空気を
注入することによってドループ11を張り出させる。こ
のドループ11は、ドループ制御装置22によってロー
タブレード10の後退位置でドループ11を張り出さ
せ、前進位置で収納するように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタに用い
るヘリコプタ用ロータブレードおよびロータシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタが高速で前進飛行する場合、
ロータの回転により前進側ブレードはロータの回転速度
に飛行速度が加算されて対気速度が大きくなり、また後
退側ブレードではロータの回転速度から飛行速度が減算
されて対気速度が減少する。このように前進側ブレード
と後進側ブレードとでは対気速度が大きく異なるので、
左右の揚力のバランスをとるために前進位置では迎角を
小さくし、後退位置では迎角を大きくする必要がある。
これはブレードに周期的なピッチ変化を与えることによ
って行う。
【0003】しかしながら前進速度がさらに増加するに
つれて、後退側ではますます対気速度が減少するので、
迎角をより大きくする必要があるが、迎角が失速角に達
すると揚力係数が低下し、それ以上は揚力を増加させる
ことはできなくなる。このようなブレードの失速により
ヘリコプタに振動が発生し、この振動によって乗り心地
を悪化させ、最大速度などの飛行領域を制限する原因と
なっている。
【0004】このようなロータブレードの失速特性を改
善する方法として、ブレードの前縁下部が張り出したド
ループを形成することによって、ブレードの失速特性の
改善に効果があることが従来から知られている。
【0005】図14はドループが形成されていないブレ
ード7およびドループが形成されたブレード2の翼型形
状を示すグラフであり、図15は迎角αと揚力係数Cl
との関係を示すグラフである。図14において実線で示
す参照符1は、ドループの形成されていないブレードを
示し、仮想線で示す参照符2は、ドループが形成された
ブレードを示すグラフであり、図15において参照符L
1はドループが形成されない矩形翼の失速特性を示すグ
ラフであり、参照符L2はドループが形成されないテー
パ付翼の失速特性を示すグラフであり、参照符L3はド
ループが形成されたテーパ付翼の失速特性を示すグラフ
である。なお図14では、図解の便宜のため翼厚方向、
すなわち図14において上下方向の長さを拡大して示し
てある。
【0006】前述したように前進速度が増加するにつれ
て後退側では対気速度が減少するので、迎角αをより大
きくする必要がある。しかしながらドループが形成され
ていないブレード1では、迎角αが図15に示されるよ
うに約17°に達すると、揚力係数Clが急激に減少す
る。これに対してドループを形成した翼2では、迎角α
が約22°に達するまで揚力係数Clの低下が生じず、
失速特性が改善されていることが分かる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらドループ
はブレードの前縁下部において下方に張り出して形成さ
れるので、ドループが形成されるブレード2では、対気
速度が大きくなる前進側で、抵抗が大きくなるという問
題が生じる。
【0008】図16は、前進側ブレードにおいて対気速
度と抗力係数Cdとの関係を示すグラフである。参照符
L4はドループが形成されていないブレード1を示すグ
ラフであり、参照符L5はドループが形成されているブ
レード2を示すグラフである。なお、対気速度はマッハ
数Mで表す。
【0009】ヘリコプタの前進速度が増加するにつれて
前進側ブレードの対気速度は大きくなり、図16に示さ
れるように対気速度が音速、すなわちマッハ1に近付く
につれて抗力係数Cd、すなわち抵抗が急激に増加す
る。
【0010】このようにドループが形成されたブレード
2では、後退位置での失速特性は改善されるものの、前
進位置では抵抗が増大するといった問題が生じる。
【0011】したがって本発明の目的は、ロータブレー
ドの後退位置での失速特性を改善し、さらに前進位置で
の抵抗の増大を防ぐことができるヘリコプタ用ロータブ
レードおよびロータシステムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレードの前
縁下部にドループが形成され、前記ドループの断面形状
を変化させるためのドループ可変機構を備えるヘリコプ
タ用ロータブレードである。本発明に従えば、ブレード
に形成されるドループは、ドループ可変機構によって断
面形状を変化することができるので、ロータブレードの
迎角を大きくする後退位置で、ドループ可変機構によっ
てドループを張り出させることによってロータブレード
の後退位置での失速特性を改善することができ、さらに
迎角は小さいものの対気速度が大きくなる前進位置でド
ループを収納することによって、張り出したドループに
よって生じる抵抗の増大を防ぐことができる。このよう
に前進位置で抵抗の増大を生ずることなく後退位置での
失速特性を改善することができる。
【0013】また本発明の前記ドループ可変機構は、ブ
レード本体の前縁に沿って配置され、伸縮性を有する管
状部材と、ドループの前端および後端を滑らかな曲面で
連結するように前記管状部材を覆い、伸縮性を有するカ
バー部材と、前記管状部材の体積を制御する体積制御手
段とを含むことを特徴とする。本発明に従えば、カバー
部材は管状部材を覆って、ドループの前端および後端を
滑らかな曲面で連結するので、体積制御手段によって管
状部材に、たとえば空気を注入して膨張させて体積を増
加させることによって、ブレードの前縁下部を張り出し
てドループを形成することができる。また体積制御手段
によって、前記空気を抜いて管状部材の体積を低下させ
ると、伸縮性を有するカバー部材とともにドループは収
納される。このように、管状部材の体積を制御すること
によって容易にドループの形成および収納を行うことが
できる。
【0014】また本発明の前記ドループ可変機構は、ブ
レードの前縁部およびドループの断面形状を形成するカ
バー部材と、前記カバー部材の上端とブレード本体とを
角変位自在に連結する連結部材と、前記カバー部材の下
端を、前後方向に変位させるためのカバー部材変位手段
とを含むことを特徴とする。本発明に従えば、カバー部
材は上端がブレード本体と角変位自在に連結され、ブレ
ードの前縁部およびドループの断面形状を形成するの
で、カバー部材変位手段によってカバー部材の下端を前
方に変位させることによって、カバー部材は上端を角変
位中心として前縁が上端に変位するように角変位する。
これによって下方に張り出したドループが上方に変位
し、言わばドループが収納された状態となる。カバー部
材変位手段によってカバー部材の下端を後方に変位させ
ると、ドループ部は下方に張り出し、ブレードはドルー
プが形成された状態となる。このようにカバー部材変位
手段によってカバー部材の下端を前後方向に変位させる
ことによって、ドループの形成および収納を容易に行う
ことができる。
【0015】また本発明の前記ドループ可変機構は、ド
ループの断面形状を形成する第1および第2カバー部材
と、第1カバー部材の上端とブレード本体とを角変位自
在に連結する第1連結手段と、第2カバー部材の下端と
ブレード本体とを角変位自在に連結する第2連結手段
と、第1または第2カバー部材を角変位させるためのカ
バー部材変位手段とを含むことを特徴とする。本発明に
従えば、カバー部材変位手段によって第1または第2、
たとえば第2カバー部材を下方に角変位させると、第1
および第2カバー部材が張り出してドループが形成され
る。次に第2カバー部材を上方に角変位させると、第1
および第2カバー部材の一部がブレード本体に収納され
てドループは収納される。このようにドループは、ドル
ープの断面形状を形成する第1および第2カバー部材か
ら成る2つの部材によって構成されるので、ブレードの
前縁で、ドループのみを張り出しおよび収納することが
できる。
【0016】また本発明の前記ドループ可変機構は、ス
マートマテリアルを用いるアクチュエータによって駆動
されることを特徴とする。本発明に従えば、ドループ可
変機構は、たとえば圧電セラミクスから成るピエゾセラ
ミクス、または超磁歪素子、または形状記憶合金などを
動作原理とするスマートマテリアルを用いるアクチュエ
ータによって駆動されるので、ドループ可変機構を簡単
な構成でかつ軽量に形成することができ、さらにたとえ
ば電気によって容易にかつ高速度に制御することができ
る。
【0017】また本発明の前記ドループ可変機構はブレ
ード先端部付近に設けられ、さらにブレード先端はパラ
ボラ型翼端形状を有することを特徴とする。本発明に従
えば、パラボラ型翼端形状を有するブレードの先端部付
近にドループ可変機構が設けられる。したがってこのよ
うなブレードにおいてもブレードの後退時に失速特性を
改善し、前進時に抵抗の増大を防ぐことができる。
【0018】また本発明の前記ドループ可変機構はブレ
ード先端部付近に設けられ、さらにブレード先端はテー
パ付翼形状を有することを特徴とする。本発明に従え
ば、テーパ付翼端形状を有するブレードの先端部付近に
ドループ可変機構が設けられる。したがってこのような
ブレードにおいてもブレードの後退時に失速特性を改善
し、前進時に抵抗の増大を防ぐことができる。
【0019】また本発明は、ブレードの前縁下部にドル
ープが形成され、前記ドループの断面形状を変化させる
ためのドループ可変機構と、ブレードの前進時にドルー
プを収納させ、ブレードの後退時にドループを張り出す
ように制御するドループ制御手段とを備えることを特徴
とするヘリコプタ用ロータシステムである。本発明に従
えば、ドループ制御手段はブレードの前進時にドループ
を収納させ、ブレードの後退時にドループを張り出すよ
うにドループ可変機構を制御するので、ヘリコプタの高
速前進時に、対気速度が低速となるブレードの後退時に
揚力を大きくするためにブレードの迎角を大きくしたと
しても、このときドループが張り出すように制御するの
でブレードの失速特性を改善することができる。また対
気速度が高速となる前進時には、ドループを収納するよ
うに制御するので、前進時にドループによって抵抗の増
大が生じるといったことが防がれる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
であるロータブレード10の前縁部10a付近を示す断
面図であり、図2はドループ11を収納した状態を示す
ロータブレード10の前縁部10a付近を示す断面図で
あり、図3はドループ11を収納した状態を示すロータ
ブレード10の簡略化した断面図であり、図4はドルー
プ11を張り出した状態を示すロータブレード10の簡
略化した断面図である。
【0021】ロータブレード(以下、ブレードと省略す
る場合がある)10は前縁部10aにマスバランス18
を有する中空のブレード本体12とブレード10の前縁
下部に形成されるドループ11とから成り、このドルー
プ11はドループ可変機構14によってドループ11の
断面形状が変化させられる。ドループ可変機構14は、
ブレード本体12の前縁に沿って配置され、伸縮性を有
する管状部材15と、ドループ11の前端11aおよび
後端11bを滑らかな曲面で連結するように前記管状部
材を覆う伸縮性のカバー部材16と、管状部材15の体
積を制御する体積制御装置24(図6参照)とから構成
される。
【0022】ブレード本体12の前縁下部には、ドルー
プ11が設けられる凹所17が、ドループ11の前端1
1aから後端11bにわたり、ブレード10のスパン方
向(図1の紙面に対して前後方向)に延びて形成され、
この凹所17に複数、たとえば6本の管状部材15がス
パン方向に平行に並べられる。これらの各管状部材15
を覆うカバー部材16は、ドループの前端11aおよび
後端11bでブレード本体12に滑らかな曲面で連結す
る。管状部材15およびカバー部材16はたとえば伸縮
性を有する繊維強化ゴムから成り、管状部材15および
カバー部材16の強化繊維の方向をスパン方向に揃えて
おくことによって、ロータブレード10の回転による遠
心力の影響などで、ドループ11がスパン方向に変形す
ることを防ぐことができる。
【0023】体積制御装置24はたとえばポンプから成
り、管状部材15内に空気または他の気体または油など
の作動流体を注入して管状部材15の体積を増加させ
る。各管状部材15の体積が増加して膨張することによ
って、伸縮性を有するカバー部材16は押し広げられ、
これによってドループ11が形成される。この際、カバ
ー部材16はブレード本体12に滑らかに連なる。
【0024】各管状部材15から体積制御装置24によ
って前記作動流体を吸引することによって、各管状部材
15は平らに押しつぶされ、それとともに押し広げられ
たカバー部材16が縮み、管状部材15から作動流体が
すべて抜き出されてドループ11は凹所17内に収納さ
れる。この際、カバー部材16はブレード本体12に滑
らかに連なる。なお、ドループ11の張り出し量は2〜
3mm程度である。
【0025】また、各管状部材15の大きさや内部流体
の圧力およびカバー部材16の局所的な弾性を変化させ
ることで、形成されるドループの形状を所望の形状とす
ることができる。
【0026】図5は、ロータブレード10を簡略化して
示す平面図である。ロータブレード10は図5(a)に
示すように端部はパラボラ型翼端形状を有する。なお、
図5(a)ではブレード10の先端部約2割程度を示す
平面図である。パラボラ型翼端は、ブレード10の先端
部が前縁10aから後縁10bに向かうにつれて先端側
に向かって滑らかに傾斜して形成される。ドループ11
はブレード10の先端部付近で前縁下部に設けられ、断
面形状がドループ可変機構14によって変化させられ
る。ブレード10の後退時に最も対気速度が大きくなる
のはブレード10の先端部付近であるので、ドループ1
1は先端部付近の前縁下部に形成される。
【0027】またロータブレード10は図5(b)に示
すようにテーパ付翼端形状であってもよい。テーパ付翼
端はブレード10の先端から約1割程度の前縁10aお
よび後縁10bがそれぞれ先端に向かうにつれて互いに
近接する方向に傾斜して形成される。ドループ11はブ
レード10の先端部の前縁下部で、前記傾斜する前縁1
0aに沿って設けられる。
【0028】またロータブレード10の先端の形状は、
図5(c)に示すようにパラボラ型翼端形状の前縁10
aおよび後縁10bをそれぞれ前後方向に広げた翼端形
状であってもよい。ドループ11は前方に広がった前縁
に沿って下部に設けられる。
【0029】ここで再び前述の図15を参照して、テー
パ付翼端の失速特性を説明する。参照符L1のグラフに
示されるように、矩形状の翼端形状を有し、ドループが
形成されないブレードでは、翼の迎角αが増加した場
合、α=16〜18°付近において失速が起こり、揚力
係数Clの値が急激に低下する。これに対してテーパ付
翼端形状を有し、ドループが形成されるブレードでは、
失速が起こる迎角αおよびそのとき得られる最大揚力係
数Clmaxがともに増加し、さらに失速後の迎角αの
増加に対する揚力係数Clの減少がドループが形成され
ない翼に比べて緩やかとなり、高迎角領域における失速
特性が著しく改善される。このようにテーパ付翼端形状
を有するブレードにドループを形成することによって失
速特性を改善することができる。
【0030】図6は、ロータブレード10を備える本発
明のロータシスタム25の実施の一形態の制御状態を示
すブロック図であり、図7はブレード10の方位角Ψと
ドループ量との関係を示すグラフである。なお方位角Ψ
は、ヘリコプタ20の飛行方向に対して後方を基準とし
て反時計まわりの角度を示す。
【0031】ヘリコプタ20のメインロータ21は、た
とえば2枚のロータブレード10を有し、このメインロ
ータ21の回転角はたとえばロータリエンコーダから成
るロータ回転角センサ23によって検出される。ドルー
プ制御装置22はこのロータ回転角センサ23からの出
力に応じて各体積制御装置24を制御して各ドループ1
1の張り出しおよび収納の制御を行う。
【0032】ドループ11は方位角Ψ=0°〜180°
であるブレード10の前進位置では抵抗の増大を防ぐた
めにドループ11を収納し、方位角Ψ=180°〜36
0°となるブレード10の後退位置ではドループ11を
張り出させてブレード10の失速特性を向上させる。方
位角Ψとドループ量との関係は図7の参照符L6に示さ
れるグラフのように、方位角Ψ=180°で0であり、
最も失速の起こりやすい方位角Ψ=270°で最大とな
り、方位角Ψ=360°で再び0となるサイン波で制御
されてもよく、あるいは参照符L7で示されるグラフの
ように、方位角Ψ=225°〜315°にわたってドル
ープ量が最大となるように方形波パルスで制御されても
よい。このように制御することによって、ロータブレー
ド10の後退位置での失速特性を改善し、さらに前進位
置での抵抗の増大を防ぐことができる。
【0033】図8は本発明の実施の第2形態であるロー
タブレード30を示す断面図であり、図9はロータブレ
ード30の前縁部30a付近を示す断面図であり、図1
0はドループ46が張り出したロータブレード30の前
縁部30a付近を示す断面図である。
【0034】ロータブレード30は、ブレード本体32
とドループ46とから構成され、ドループ46の断面形
状はブレード30の前縁部およびドループ46の断面形
状を形成するカバー部材35を有するドループ可変機構
50によって変化させられる。カバー部材35の上端3
5aとブレード本体32とは連結部材36によって角変
位自在に連結され、カバー部材35の下端35bは、カ
バー部材変位装置37によって前後方向(図8の紙面に
おいて左右方向)に変位される。
【0035】ブレード本体32は、前部に設けられる中
空のスパー31と後部に設けられる複数のリブ33およ
びこのリブ33を覆う薄板34とから構成される。スパ
ー31の前部にはマスバランス41が設けられ、スパー
31の後方の下部には凹所47が形成され、この凹所4
7にカバー部材変位装置37が設けられる。
【0036】カバー部材35はブレード30の前縁の上
部を形成する上カバー部38と、ブレード30の前縁の
下部を形成する下カバー部39と、上カバー部38と下
カバー部39とを連結するカバー部連結部材40とから
構成され、カバー部材35が下方に変位すると、下カバ
ー部39は下方に張り出してドループ46として機能す
る。カバー部材35とスパー31との間には空間が形成
され、カバー部材35とスパー31とは繊維強化複合材
料から成る。これらのカバー部材35とスパー31とは
一体に形成されてもよい。上カバー部38とブレード本
体32との間の連結部材36および上カバー部38と下
カバー部39との間のカバー部連結部材40は、それぞ
れ強化繊維の方向がスパン方向に沿ってのみ設けられる
ので、連結部材36およびカバー部連結部材40におい
て上および下カバー部材38,39に比べて剛性が低下
し、ブレード本体32と上カバー部38、および上カバ
ー部38と下カバー部39とをスパン方向に平行な角変
位軸まわりに角変位自在に連結する。カバー部材35の
下端35bは、下面から上方に向かうにつれて後方に傾
斜するように傾斜面48が形成され、この傾斜面48は
スパー31の傾斜面49に当接して支持される。
【0037】カバー部材変位装置37は、スパー31の
凹所47内の前方側に設けられるL型のクランク42
と、凹所47内に設けられ、一端43aがスパー31に
固定されるアクチュエータ43とから成り、クランク4
2は取付片44を介してスパー31に角変位自在に連結
され、L型のクランク42の短い方の一端はアクチュエ
ータ43の他端43bにリンク51を介して連結され、
クランク42の他端はリンク52を介してカバー部材3
5の下端35bに連結される。したがって、アクチュエ
ータ43の他端43bを上方に変位させることによっ
て、クランク42を介してカバー部材35の下端35b
は後方に変位する。この際、下端35bは傾斜面48が
スパー31の傾斜面49に当接して支持されているの
で、クランク42の角変位によってカバー部材35の下
端35bは滑らかにブレード30内に引込まれる。また
クランク42はL型であるので、アクチュエータ43の
わずかな変位を拡大し、カバー部材35の下端35bを
大きく後方へ変位させることができる。
【0038】カバー部材35の下端35bが後方に変位
すると、図10に示されるようにブレード30の前縁部
30a全体が下方に傾斜し、下カバー部39が下方に張
り出してドループ46が張り出した状態となる。この
際、カバー部材35は上カバー部38と下カバー部39
とがカバー部連結部材40によって角変位自在に連結さ
れるので、下カバー部39が前縁下部で張り出し、ドル
ープ46を効果的に形成することができる。
【0039】アクチュエータ43はたとえばスマートマ
テリアルによって実現される。代表的なスマートマテリ
アルとしてピエゾセラミクス、超磁歪素子、および形状
記憶合金を用いたものがある。ピエゾセラミクスは圧電
セラミクスの結晶から成る圧電アクチュエータであり、
電圧を印加すると歪みを生じる逆圧電効果を利用して、
変位出力を得るものであり、超磁歪素子は磁性体を磁化
したときにその寸法が変化する磁歪現象を利用したアク
チュエータである。本形態のアクチュエータ43として
たとえば2枚の圧電セラミクスの薄板を張り合わせた構
造を有し、上側または下側の板を、電圧を印加して伸ば
すことで全体を曲げ、先端部分に大きな変位を発生させ
るバイモルフ型のピエゾセラミクスによって好適に実現
される。このようにスマートマテリアルから成るアクチ
ュエータ43を用いることによって軽量かつ高速度で作
動するドループ可変機構50を形成することができる。
【0040】図11は本発明の実施の第3形態であるロ
ータブレード55を示す断面図であり、図12はロータ
ブレード55の前縁部55a付近を示す断面図であり、
図13はドループ56が張り出した状態を示すロータブ
レード55の前縁部55a付近の断面図である。
【0041】ロータブレード55はロータブレード本体
59とドループ56とから構成され、ドループ56の断
面形状はドループ可変機構67によって変化させられ
る。ロータブレード本体59は前部に設けられるマスバ
ランス58と、複数のリブ57と、マスバランス58お
よび各リブ57を覆う薄板62とから構成される。ドル
ープ可変機構67は、ドループ56の断面形状を形成す
る第1および第2カバー部材60,61と、第1カバー
部材60の上端60aとブレード本体59とを角変位自
在に連結する第1連結手段である第1ヒンジ63と、第
2カバー部材61の下端61aとブレード本体59とを
角変位自在に連結する第2連結手段である第2ヒンジ6
4と、第2カバー部材61を角変位するためのカバー部
材変位装置65とを含んで構成される。
【0042】第1ヒンジ63はブレード55の前端に設
けられ、第1カバー部材60を角変位自在に支持する。
第2カバー部材61は、下端61aがブレード本体59
の下部に、第2ヒンジ64によって角変位自在に連結さ
れ、この下端61aからブレード55の先端に向けて緩
やかに弯曲して延び、第2カバー部材61の上端61b
は、屈曲部73でほぼ垂直に上方に屈曲する。マスバラ
ンス58には、ドループ56が形成されない状態で、第
2カバー部材61の上端61bが収納される凹所69が
形成される。
【0043】第1ヒンジ63の角変位軸には、捩りばね
66が設けられ、この捩りばね66によって第1カバー
部材60は第2カバー部材61の外側から第2カバー部
材61に近接する方向にばね付勢される。第1カバー部
材60の遊端部は先細状に形成され、ドループ56が収
納された状態で、第1カバー部材60の下端60bは第
2カバー部材61の下面に弾発的に当接し、第1カバー
部材60と第2カバー部材61とは滑らかな曲面で連な
る。
【0044】第2ヒンジ64よりも後方側のリブ57に
はカバー部材変位装置65のアクチュエータ70の一端
70aがほぼ垂直に固定される。アクチュエータ70の
他端70bは第2ヒンジ64よりもややブレード55の
前端側に延び、このアクチュエータ70の他端70bと
第2カバー部材61とはリンク71を介して連結され
る。アクチュエータ70の他端70bと第2ヒンジ64
との距離は、アクチュエータ70の他端70bと第2カ
バー部材61の上端61bとの距離に比べて短く選ばれ
るので、アクチュエータ70の僅かな変位で第2カバー
部材61の上端61bを大きく変位させることができ
る。
【0045】アクチュエータ70の他端部70bを下方
に変位させると、図13に示されるように第2カバー部
材61の上端61b付近が下方に下がり、これとともに
第2カバー部材61に弾発的に当接する第1カバー部材
60の他端60bが前方に押し出され、ドループ56が
張り出す。この際、第1カバー部材60の下端60bは
第2カバー部材61の屈曲部73付近に当接して第1カ
バー部材60と第2カバー部材61とは滑らかな曲面で
連なり、第1カバー部材60と第2カバー部材61とに
よってドループ56が滑らかに形成される。第2カバー
部材61の上端61b付近は屈曲部73でほぼ垂直に屈
曲して設けられるので、ドループ56が形成されたとき
に第1カバー部材60の下端60bが捩りばね66のば
ね力によって第2カバー部材61よりも内方に入り込む
といったことが防がれる。
【0046】ドループ56を収納する場合には、アクチ
ュエータ70を上方に変位させることによって再び第2
カバー部材61の上端61bはマスバランス58の凹所
69に収納され、これとともに第1カバー部材60の下
端60bは捩りばね66のばね力によって第2カバー部
材61の下面に案内されて閉じ、ドループ56は収納さ
れる。
【0047】このようにドループ56は、ロータブレー
ド55の前端に連結される第1カバー部材60と下面に
連結される第2カバー部材61の2つの部材によって形
成されるので、ドループを形成する際、ロータブレード
55の前縁下部のみを張り出させてドループ56を形成
することができる。またアクチュエータ70は、前述の
実施の第2形態におけるアクチュエータ43と同様にピ
エゾセラミクスから成るバイモルフ型アクチュエータに
よって好適に実現される。
【0048】第2および第3実施形態のロータブレード
30,55は、ロータブレード10のロータシステム2
5と同様にドループ制御装置22によって制御される。
この際、ドループ制御装置は体積制御装置24に代えて
アクチュエータ43および70を、ロータ回転角センサ
23に応答して制御する。
【0049】またドループはロータブレードの前縁下部
において先端部付近にのみ設けられるだけでなく、前縁
下部にスパン方向全幅にわたって設け、ドループ可変機
構によって断面形状を変化させるように構成してもよ
い。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ドループ
可変機構によってドループの断面形状を変化させること
ができるので、ロータブレードの後退位置でドループを
張り出させることによって失速特性を改善し、前進位置
でドループを収納することによって抵抗の増大を防ぐこ
とができる。
【0051】また本発明によれば、ドループ可変機構は
スマートマテリアルを用いるアクチュエータによって駆
動されるので、軽量にかつ高速度でドループの張り出し
および収納を行うことができる。
【0052】また本発明によれば、ブレードの先端の形
状はパラボラ型翼端形状またはテーパ付翼端形状であ
り、この場合にもドループ可変機構によって失速特性お
よび抵抗の増大を防ぐことができる。
【0053】また本発明によれば、ドループ制御手段は
ブレードの前進時にドループを収納させ、ブレードの後
退時にドループを張り出させるように制御するので、ロ
ータブレードの後退時での失速特性を改善し、さらに前
進時での抵抗の増大を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態であるロータブレード
10の前縁部10a付近を示す断面図である。
【図2】ドループ11を収納した状態を示すロータブレ
ード10の先縁部10a付近を示す断面図である。
【図3】ドループ11を収納した状態を示すロータブレ
ード10の簡略化した断面図である。
【図4】ドループ11を張り出した状態を示すロータブ
レード10の簡略化した断面図である。
【図5】ロータブレード10を簡略化して示す平面図で
ある。
【図6】ロータブレード10を備える本発明のロータブ
レードシステム25の実施の一形態の制御状態を示すブ
ロック図である。
【図7】方位角Ψとドループ量との関係を示すグラフで
ある。
【図8】本発明の実施の第2形態であるロータブレード
30を示す断面図である。
【図9】ロータブレード30の前縁部30a付近を示す
断面図である。
【図10】ドループ46が張り出したロータブレード3
0の前縁部30a付近を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の第3形態であるロータブレー
ド55を示す断面図である。
【図12】ロータブレード55の前縁部55a付近を示
す断面図である。
【図13】ドループ56が張り出した状態を示すロータ
ブレード55の前縁部55a付近を示す断面図である。
【図14】ドループが形成されないブレード1およびド
ループが形成されたブレード2の翼型形状を示すグラフ
である。
【図15】迎角αと揚力係数Clとの関係を示すグラフ
である。
【図16】対気速度と抗力係数Cdとの関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10,30,55 ロータブレード 11,46,56 ドループ 14,50,67 ドループ可変機構 15 管状部材 16 カバー部材 18,41,58 マスバランス 20 ヘリコプタ 21 メインロータ 22 ドループ制御装置 25 ロータシステム 35 カバー部材 36 連結部材 37 カバー部材変位装置 43,70 アクチュエータ 60 第1カバー部材 61 第2カバー部材 63 第1ヒンジ 64 第2ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本宮 達郎 岐阜県各務原市川崎町2番地 株式会社コ ミュータヘリコプタ先進技術研究所内 (72)発明者 板東 舜一 岐阜県各務原市川崎町2番地 株式会社コ ミュータヘリコプタ先進技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレードの前縁下部にドループが形成さ
    れ、前記ドループの断面形状を変化させるためのドルー
    プ可変機構を備えるヘリコプタ用ロータブレード。
  2. 【請求項2】 前記ドループ可変機構は、ブレード本体
    の前縁に沿って配置され、伸縮性を有する管状部材と、 ドループの前端および後端を滑らかな曲面で連結するよ
    うに前記管状部材を覆い、伸縮性を有するカバー部材
    と、 前記管状部材の体積を制御する体積制御手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のヘリコプタ用ロータブレ
    ード。
  3. 【請求項3】 前記ドループ可変機構は、ブレードの前
    縁部およびドループの断面形状を形成するカバー部材
    と、 前記カバー部材の上端とブレード本体とを角変位自在に
    連結する連結部材と、前記カバー部材の下端を、前後方
    向に変位させるためのカバー部材変位手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1記載のヘリコプタ用ロータブレー
    ド。
  4. 【請求項4】 前記ドループ可変機構は、ドループの断
    面形状を形成する第1および第2カバー部材と、 第1カバー部材の上端とブレード本体とを角変位自在に
    連結する第1連結手段と、 第2カバー部材の下端とブレード本体とを角変位自在に
    連結する第2連結手段と、 第1または第2カバー部材を角変位させるためのカバー
    部材変位手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の
    ヘリコプタ用ロータブレード。
  5. 【請求項5】 前記ドループ可変機構は、スマートマテ
    リアルを用いるアクチュエータによって駆動されること
    を特徴とする請求項1、3または4記載のヘリコプタ用
    ロータブレード。
  6. 【請求項6】 前記ドループ可変機構はブレード先端部
    付近に設けられ、さらにブレード先端はパラボラ型翼端
    形状を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のヘリコプタ用ロータブレード。
  7. 【請求項7】 前記ドループ可変機構はブレード先端部
    付近に設けられ、さらにブレード先端はテーパ付翼形状
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のヘリコプタ用ロータブレード。
  8. 【請求項8】 ブレードの前縁下部にドループが形成さ
    れ、前記ドループの断面形状を変化させるためのドルー
    プ可変機構と、 ブレードの前進時にドループを収納させ、ブレードの後
    退時にドループを張り出すように制御するドループ制御
    手段とを備えることを特徴とするヘリコプタ用ロータシ
    ステム。
JP6881396A 1996-03-25 1996-03-25 ヘリコプタ用ロータブレードおよびロータシステム Pending JPH09254893A (ja)

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