JPH0228098A - 形状可変翼 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 航空機の翼及びヘリコプタの回転翼（ロータブレード）
等に適用される形状を可変だした翼に関する。

〔従来の技術〕

航空機の翼では、翼の一部を可動にし、機械的に作動さ
せることにょシ、翼のキャンバ等ノ形状を変えている。

即ち、第４図に示すように翼の前部及び後部にストラッ
ト及び７ラツプ會設け、これらの翼との相対位置を変え
て翼のキャンバを変えるようｋしている。また、第５図
に示すように翼の後部にエルロンを設け、これを操作す
ることによって、翼のキャンバ金変えるようにしている
。

〔発明が解決しようとする課題〕

航空機の翼で実用されている上記可変キャンバ装置にお
いては、フラップ、スラット又はエルロンは、翼との相
対位置を変えるため、機械的方法（油圧、電気アクチュ
エータなど）によっているため、機構が複雑となシ、重
量が増し、さらＫこれらの機構の収容スペースを必要と
する。ま九、可変キャンバ装置を回転翼へ適用すること
は極めて困難である。

本発明は、上記に鑑み気体圧を用いることによル、機械
的な相対位置変化機構を不要とし、回転翼にも適用可能
とした形状を変えることができる翼を提供しようとする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の形状可変翼は、引張り剛性の高い部材を上下の
一側の壁部とし引張シ剛性の低い部材を上下の他側の壁
部とした可変気圧室によって翼の一部が構成されている
。

〔作用〕

本発明は以上のように構成されているために、可変気圧
室内の気圧を変化させることによって同気圧室の形状が
変化する。例えば、可変気圧室内の気圧を上げると、引
張り剛性の低い部材は、引張り剛性の高い部材より伸び
が犬きく、これによって可変気圧室が湾曲しその形状が
変化する。可変気圧室によってその一部が構成されてい
る翼は、上記可変気圧室の変形によってその形状が変わ
ることとなる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図及び第２図によって説明する
。

翼４の前縁部２、後縁部３と翼の中央部との間にそれぞ
れ可変気圧室ＩＡ及びＩＢが設けられ、同可変気圧室の
下壁５は引張り剛性の高い部材でまた同可変気圧室の上
壁６は引張り剛性の低い部材で構成され、同可変気圧室
ＩＡ、ＩＢは変形しうる箱型構造となっている。ま九、
上記上壁６及び下壁５はそれぞれ翼の上面及び下面の一
部を形成している。

本実施例において、可変気圧室ＩＡ、ＩＢ内の気体圧を
増加させると引張り剛性の低い部材よりなる上壁６け、
引張り剛性の高い部材よりなる下壁５よりその伸びが大
きいために、第２図に示すように前縁部２及び後縁部３
は下方に下り、翼断面は全体として凸のキャンバが増加
するように変形する。

本発明の他の実施例を第３図に示す。

本実施例は、上記実施例における可変気圧室ＩＡ、ＩＢ
のそれぞれを次のように更に分割したものに相当する。

即ち前方及び後方にそれぞれ対をなす可変気圧室１’Ａ
、１１Ａ及び１’Ｂ、１１Ｂを設けた。

上方の可変気圧室１’Ａの下壁５′は引張り剛性の高い
部材で構成され、同様５′は同時に下方の可変気圧室ｆ
Ａの土壁を構成している。また可変気圧室１’Ａの土壁
及び可変気圧室ｙＡの土壁６′及び下壁σはそれぞれ引
張り剛性の低い部材で構成され、同室１’Ａ及び１’Ａ
は変形しうる箱型構造となっておシ、かつ、両室の土壁
６′及び下壁６Ｎは、それぞれ翼の上面及び下面を形成
し７ている。

ｔた、後方の可変気圧室１’　Ｂ及び１’Ｂも、それぞ
れ対をなして上下に同様に引張り剛性の高い部材よりな
る壁５′と引張り剛性の低い部材よりなる壁６′、デで
変形しうる箱型構造に構成されている。

本実施例では、上下の可変気圧室１’Ａ、１“Ａ１’Ｂ
、１＃Ｂ内の気体圧を逆方向に変える、例えば上方の可
変気圧室１’Ａ、１’Ｂの圧力を増し、下方の可変気圧
室！’Ａ、ｆＢの圧力を減少させると、壁Ｃ及び６〃の
伸びの差によって、前線部２及び後縁部３が下方に下り
、また逆に上方の可変気圧室１’Ａ、１’Ｂの圧力を減
少させ、下方の可変気圧室１”Ａ、１’Ｈの圧力を増す
と前縁部２及び後縁部３が上方に上り、これＫよって翼
断面のキャンバを変更することができる。

以上のように上記両実施例は、翼断面のキャンバを、可
変気圧室内の気体圧を変えることによって変更すること
ができ、航空機の主翼、回転翼等に用いることができる
。

特に、回転翼にあっては、その性能向上には、前進側（
対気速度大）では抵抗が低く、後退側【対気速度小）で
は高揚力を発生させる必要がある。このためＫは、翼断
面のキャンバを前進側では小さく、後退側では大きくす
ればよい。

しかし従来の機械的装置ではこれを行うことは困難であ
つ九が、上記両実施例によれば、このようなキャンバの
変更を容易に行なうことができる。なお、回転翼の場合
、揚力による曲げモーメントは遠心力による曲げモーメ
ントだよってその大半が打消されるため、上記両実施例
のような構造処することによって曲げ剛性が若干低下し
ても実用問題はない。

〔発明の効果〕

本発明は次の効果を奏することができる。

（１）機構が単純化され、可変気圧室を用いた簡単な機
構によって、翼の形状を変更することができ、また翼の
構造重量及び翼部分の位置変化装置の収容スペースを低
減させることができる。

（２）　　回転翼に適用した場合には、ヘリコプタの高
性能化を可能にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の縦断面図、第２図は同実施
例の作動状態を示す縦断面図、第３図は本発明の他の実
施例の縦断面図、ｆａ４図及び第５図は、それぞれ従来
の技術の説明図である。 ＩＡ、ＩＢ、１’Ａ、ｆｋ、１’Ｂ、１”Ｂ・・・可変
気圧室、　４・・・翼、 ５．５′・・・引張り剛性の高い部材で構成され次可変
気圧室の壁、 ６．６’、　６’・・・引張り剛性の低い部材で楕成さ
五た可変気圧室の壁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 引張り剛性の高い部材を上下の一側の壁部とし引張り剛
   性の低い部材を上下の他側の壁部とした可変気圧室によ
   つて翼の一部を構成したことを特徴とする形状可変翼。