JPH09254531A - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

Info

Publication number
JPH09254531A
JPH09254531A JP8068076A JP6807696A JPH09254531A JP H09254531 A JPH09254531 A JP H09254531A JP 8068076 A JP8068076 A JP 8068076A JP 6807696 A JP6807696 A JP 6807696A JP H09254531 A JPH09254531 A JP H09254531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording sheet
receiving layer
resin
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8068076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3863590B2 (ja
Inventor
Hideki Sekiguchi
英樹 関口
Takashi Noguchi
隆志 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP06807696A priority Critical patent/JP3863590B2/ja
Publication of JPH09254531A publication Critical patent/JPH09254531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3863590B2 publication Critical patent/JP3863590B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字斑が改良され、ドット形状、耐水性およ
びインク受理層の膜強度、印字後カール性に優れた高品
質なインクジェット記録シートを得ること。 【構成】 無機顔料とバインダー樹脂から構成されるイ
ンク受理層において、バインダー樹脂として特定の保護
コロイドを用いて乳化した酢酸ビニル系樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録シートに関するものであり、さらに詳しくは、印字斑
が改良され、且つインク吸収性、ドット形状、耐水性、
インク受理層の膜強度、印字後カール性に優れた高品質
なインクジェット記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ディフレク
ション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バ
ブルジェット方式、サーマルインクジェット方式、スリ
ットジェット方式およびスパークジェット方式などに代
表される種々の作動原理により、インクの微小液滴を飛
翔させて紙などのインクジェット記録シートに付着さ
せ、画像・文字などの記録を行なうものであるが、高
速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大
きい、現像−定着が不要などの長所があり、漢字を含め
各種図形およびカラー画像などの記録装置として種々の
用途において急速に普及している。
【0003】さらに、イエロー、マゼンタ、シアンおよ
びブラックなどの色素を各々含有させた多色インクを用
いるインクジェット方式により形成された画像は、製版
方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較
して、遜色のない記録画像を得ることが可能であり、作
成部数が少なくて済む用途においては、銀塩写真による
現像よりも安価であることからフルカラー画像記録分野
にまで広く応用されつつある。
【0004】このインクジェット記録方式で使用される
インクジェット記録シートとしては、通常の印刷や筆記
に使われる上質紙やコーテッド紙などの一般紙を用いる
ことができるようにインクジェット記録装置、色素構造
やインク組成面などの分野で注力されてきた。
【0005】しかしながら、高速化・高精細化あるいは
フルカラー化などインクジェット記録装置の性能の向上
や用途の拡大に伴い、インクジェット記録シートに対し
ても、より高度な特性が要求されるようになった。すな
わち、インクジェット記録シートとしては、印字ドット
の濃度が高く、色調が明るく鮮やかであること、インク
の吸収が速くて、印字ドットが重なった場合でもインク
が流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドットの横方
向への拡散が必要以上に大きくならないこと、インクド
ットの形状が真円に近く、且つ周辺が滑らかでぼやけな
いこと、白色度が高く、インクドットとのコントラスト
が大きいことなどの諸要求を満足させる必要があった。
【0006】従来、これらの条件を満足させるために、
種々の無機顔料を、必要によりバインダー樹脂と共に紙
表面に塗工し、あるいは内填することが提案されてお
り、例えば無機顔料として合成非晶質シリカまたはその
塩、あるいはこれらの混合物を用いること(特開昭57
−157786号公報)や、多孔質のカチオン性水和ア
ルミニウム酸化物を含有すること(特開昭60−232
990号公報)などが提案されているが、これらの中で
も、特に、特開昭60−204390号公報や特開平2
−198889号公報などに記載されているような、B
ETによる比表面積の大きな合成非晶質シリカやカチオ
ン性コロイド粒子であるカチオン性水和アルミニウム酸
化物を含有する記録シートは、印字濃度が高く、発色性
に優れる利点を有している。
【0007】一般的なインク受理層は、上記のような無
機顔料と、それらを接着するためのバインダー樹脂、イ
ンクの色素を定着させるためのカチオン性色素定着剤お
よび種々の添加剤などからなる。バインダー樹脂として
は、例えば、特開昭55−51583号公報や同60−
171143号公報などに提案されているようなポリビ
ニルアルコール、澱粉、セルロース系などの水溶性樹脂
が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、無機顔料の
接着性、インク吸収性などに比較的優れるものの、本来
バインダーである樹脂自身が水溶性であるために、印字
画像部が水に触れたり、高湿条件下に長期間放置された
りすると、インク溢れが生じるなどの問題があった。
【0008】このような問題を解決するための手段とし
ては、より高重合度の水溶性樹脂を用いる手段の他に
も、例えば、特開昭62−242578号公報、同62
−268682号公報、同62−278080号公報、
同63−176172号公報、同63−176174号
公報などでは、上記の水溶性樹脂を架橋剤にて架橋せし
め耐水性を向上させる提案がなされている。
【0009】しかしながら、このような方法をもってし
ても未だ十分な耐水性は得られないばかりか、耐水性を
発現させる手段が架橋であるために、経時でインク受理
性が低下したり、白紙部が黄変化するなどの経時保存性
に劣り、さらには印字後のカールが強くなるという問題
が新たに生じた。特に昨今のインクジェット記録技術の
躍進により、高精細な画像を出力できるようになった反
面、インクジェット記録シートの単位面積当たりへのイ
ンク打ち込み量が非常に増加したため、インク受理層の
みならず支持体にもインク吸収性を持たせて対応してい
るのが現状である。支持体がセルロース繊維を抄造して
造られる紙の場合、インク溶媒の水が浸透することでセ
ルロース繊維間の水素結合が破壊されるために伸延する
が、一方、支持体上に設けられたインク受理層は架橋剤
により架橋されていて伸延しにくいからインクジェット
記録シートはインク受理層を内側にした筒状にカールす
るといった不都合が生じた。
【0010】また、上記したような水溶性樹脂をバイン
ダー樹脂として用いたインクジェット記録シートでは、
広範囲のベタ印字などを行った場合に印字斑が発生し
た。300dpiを超えるような高解像度な画像を要求
される用途では、多少の印字斑でも著しく画像の品質を
損ねたものとなり、市場のニーズに応えることはできな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記したような印字斑が改良され、且つインク
吸収性、ドット形状、耐水性、インク受理層の膜強度、
印字後カール性に優れた高品質なインクジェット記録シ
ートを得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、インクジ
ェット記録シートにおける上記の問題について鋭意検討
を重ねた結果、ポリビニルアルコールなどの水溶性樹脂
のみをバインダー樹脂として用いたようなインク受理層
では、塗工した際に該水溶性樹脂がマイグレーションし
てインク受理層内部よりも該層の表面近傍に多く分布す
るためにインク吸収性が不均一となり、印字斑が発生し
たりドット形状が悪化することを見いだした。
【0013】水溶性樹脂をバインダー樹脂として用いる
場合、インク受理層の皮膜強度、耐水性などを向上させ
るためにはできるだけ高重合度の樹脂を用いることが好
ましい。このような高重合度の樹脂であればマイグレー
ションしにくくて良化の方向にあるものの、該樹脂を用
いたインク受理層塗工液は一般的に粘度が非常に高くな
って脱泡が困難となり、また、レベリング性の低下を招
くため、インク受理層の塗工斑が悪化する。この時、該
塗工液の粘度を低下させて製造効率を向上しようとすれ
ば、該樹脂のマイグレーションを誘発することになる。
さらに、いくら高重合度の水溶性樹脂を用いても、要望
されているような耐水性を得ることはできない。
【0014】また、例えば、特開昭62−242578
号公報、同62−268682号公報、同62−270
8080号公報、同63−176172号公報などに
は、ポリビニルアルコールに代表される水溶性樹脂を種
々の架橋剤を用いて架橋することが提案されているが、
このような水溶性樹脂の架橋によって耐水性を向上させ
る方法は、経時でインク受理性が低下したり、白紙部の
黄変を助長したり、印字後にカールを発生する場合があ
り問題となる。
【0015】一方、本発明者らはバインダー樹脂とし
て、特定の保護コロイドを有してなる酢酸ビニル系のエ
マルジョンを用いると、該エマルジョンのマイグレーシ
ョンが少なく印字斑が改良され、且つインク吸収性、ド
ット形状に優れるインクジェット記録シートの得られる
ことを見いだした。またこのようなバインダー樹脂を用
いた場合には十分な耐水性および膜強度を得ることがで
きた。
【0016】ここで、インク吸収性に優れたインクジェ
ット記録シートとは、十分なインク吸収容量を有し、且
つインク吸収速度が速いことを意味する。特にインク吸
収速度は、インクとインク受理層との親和性が重要であ
り、従来公知の水性インクにおいては親水性の高いイン
ク受理層が好ましい。一方、基本的にインク受理層の耐
水性は、インク受理層を疎水化することで向上させるこ
とができる。したがって、インク吸収性と耐水性の改良
は相反する方向にあり両立させることは困難であった。
【0017】すなわち、本発明のインクジェット記録シ
ートは、支持体の少なくとも片面に、主に無機顔料とバ
インダー樹脂からなるインク受理層を設けたインクジェ
ット記録シートにおいて、該バインダー樹脂が、シラノ
ール変性ポリビニルアルコールにより乳化された酢酸ビ
ニル系樹脂であることを特徴とするインクジェット記録
シートである。
【0018】また、酢酸ビニル系樹脂のガラス転移温度
(Tg)が10℃以下であることを特徴とするインクジ
ェット記録シートである。
【0019】酢酸ビニル系樹脂が、エチレンを共重合成
分として含有することを特徴とするインクジェット記録
シートである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明のインクジェット記
録シートを詳細に説明する。本発明におけるインクジェ
ット記録シートのインク受理層を構成する無機顔料と
は、BET法による比表面積が100m2/g以上であり、
さらに好ましくは150m2/g以上の無機顔料である。こ
のような比表面積の無機顔料を使用することにより、高
い印字濃度および優れた発色性を発現させることができ
る。無機顔料のBET比表面積が100m2/g未満である
と、十分な印字濃度および優れた発色性が得られない。
【0021】このような無機顔料としては、従来公知の
白色顔料を1種以上を単独で、あるいは混合して用いる
ことができ、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カ
ルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、
珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリ
カ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマ
イト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオ
ライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化
マグネシウムなどが挙げられる。
【0022】本発明におけるインクジェット記録シート
には、上記の無機顔料の中でも、特に合成非晶質シリカ
を用いることが好ましく、印画濃度、インク吸収性、印
字画像の鮮鋭性などに優れるインクジェット記録シート
を得ることができる。このような合成非晶質シリカと
は、例えば、特開昭57−157786号公報、同61
−141584号公報、同61−230979号公報、
同62−292476号公報などに記されているよう
な、ケイ酸のゲル化により、SiO2の三次元構造を形成
させた、微多孔性、不定形微粒子であり、その代表的な
物性値範囲としては、平均粒子径10nm〜20μm程
度、ハンター白色度90以上、細孔径10〜2000オ
ングストローム程度を有する。
【0023】このような合成非晶質シリカは、市販のも
のを好適に用いることができ、例えば、ミズカシルP−
526、ミズカシルP−801、ミズカシルNP−8、
ミズカシルP−802、ミズカシルP−802Y、ミズ
カシルC−212、ミズカシルP−73、ミズカシルP
−78A、ミズカシルP−78D、ミズカシルP−78
F、ミズカシルP−87、ミズカシルP−705、ミズ
カシルP−707、ミズカシルP−707D、ミズカシ
ルP−709、ミズカシルC−402、ミズカシルC−
484(以上水沢化学製)、トクシールU、トクシール
UR、トクシールGU、トクシールAL−1、トクシー
ルGU−N、トクシールN、トクシールNR、トクシー
ルPR、ソーレックス、ファインシールE−50、ファ
インシールT−32、ファインシールX−37、ファイ
ンシールX−70、ファインシールRX−70ファイン
シールA、ファインシールB(以上、徳山ソーダ製)、
カープレックスFPS−101、カープレックスCS−
7、カープレックス80、カープレックスXR、カープ
レックス67(以上、塩野義製薬製)、サイロイド6
3、サイロイド65、サイロイド66、サイロイド7
7、サイロイド74、サイロイド79、サイロイド40
4、サイロイド620、サイロイド800、サイロイド
150、サイロイド244、サイロイド266(以上、
富士シリシア化学製)などが挙げられる。
【0024】本発明におけるインク受理層には、上記の
ような無機顔料と併用して、カチオン性コロイド粒子を
添加することもできる。ここでカチオン性コロイド粒子
とは、水中に懸濁分散してコロイド状をなしているもの
であり、該粒子表面が正に帯電した粒子を指し、例え
ば、ベーマイト、擬ベーマイトなどのアルミナゾルやコ
ロイダルアルミナ、あるいは特公昭47−26959号
公報に開示されているようにコロイド状シリカ粒子表面
をアルミナコーティングした粒子などがあげられる。
【0025】本発明におけるインクジェット記録シート
のインク受理層において、上記の無機顔料を接着するた
めのバインダー樹脂としては、該バインダー樹脂がマイ
グレーションしてインク受理層表面近傍に不均一に分布
することを抑制するために、シラノール変性ポリビニル
アルコールを用いて乳化された、酢酸ビニル系樹脂を用
いることが好ましい。ここで酢酸ビニル系樹脂とは、酢
酸ビニルのみからなるポリ酢酸ビニル樹脂を含み、さら
に、例えば、酢酸ビニルモノマーとプリピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニル、ステアリン酸ビニル、高級第3級ビニ
ルエステル(VeoVa)、塩化ビニル、臭化ビニルな
どのビニルエステル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキスル、マレイン
酸ブチル、マレイン酸オクチル、フマル酸ブチル、フマ
ル酸オクチル、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸
ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、
アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ジメチル
アミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、エチ
レングリコールジメタクリル酸エステル、エチレングリ
コールジアクリル酸エステル、ポリエチレングリコール
ジメタクリル酸エステル、ポリエチレングリコールジア
クリル酸エステルなどの不飽和カルボン酸エステル、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、メチロールアクリル
アミド、ブトキシメチロールアクリルアミドなどの不飽
和カルボン酸アミド、アクリルニトリルなどの不飽和ニ
トリル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、インタコ酸、マレイン酸酸性エステル、フマル酸
酸性エステル、インタコ酸酸性エステルなどの不飽和カ
ルボン酸、酢酸アリル、アリルグリシジルエーテル、メ
タクリル酸アリル、アクリル酸アリル、イタコン酸ジア
リルなどのアリル化合物、ビニルピリジン、ビニルイミ
ダゾールなどの含窒素化合物、ビニルスルホン酸、スチ
レンスルホン酸などの不飽和スルホン酸、エチレン、プ
ロピレン、ヘキセン、オクテン、スチレン、ビニルトル
エン、ブタジエンなどの炭化水素などに代表される共重
合成分の1種以上と共重合して得られる樹脂を指す。
【0026】これらの樹脂は保護コロイドにて乳化され
ており、該保護コロイドとしてはシラノール変性ポリビ
ニルアルコールを用いることが好ましい。ここで、シラ
ノール変性ポリビニルアルコールとは、例えば、Die
Angewandte Makromolekula
re chemie 81,137(1979)などに
記載されている従来公知の合成方法で製造することがで
きるものであり、ビニルトリメトキシシランと酢酸ビニ
ルをメタノール中などで共重合せしめ、次いで水酸化ナ
トリウムを触媒とするメタノリシスによって酢酸ビニル
を鹸化して目的の重合物を得ることができる。シラノー
ル変性ポリビニルアルコールとしては、鹸化度85%以
上、重合度500〜2000程度、分子中のシラノール
基の含有量が単量体単位として、0.05〜3mol%
が好ましい。このようなシラノール変性ポリビニルアル
コールは市販のものを好適に用いることができ、例え
ば、R−1130、R−2105、R−2130(以
上、クラレ製)などを挙げることができる。
【0027】酢酸ビニル系樹脂を乳化重合する場合、保
護コロイドとして上記のようなシラノール変性ポリビニ
ルアルコールを用いる以外にも、本発明の目的を阻害し
ない範囲でポリビニルアルコールあるいはその他の変性
ポリビニルアルコールを併用することができる。ここ
で、変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、カル
ボキシル基、カチオン基、チオール基などを含むモノマ
ーをビニルアルコールモノマーと共重合させるか、ある
いは、任意の重合度を有するポリビニルアルコールとポ
リアクリル酸やポリアクリルアミドなどのポリマーと重
合させてブロックポリマーを形成させたものであり、ま
た、機能性モノマーをポリビニルアルコールにグラフト
重合させたものを挙げることができる。これらの変性ポ
リビニルアルコールは、市販のものを好適に用いること
ができ、その一例として、KL−118、KL−31
8、KL−506、KL−118、KL−618(以
上、クラレ製、カルボキシル基変性ポリビニルアルコー
ル)、C−118、C−506、C−318、CM−3
18(以上、クラレ製、カチオン変性ポリビニルアルコ
ール)、MP−103、MP−203(以上、クラレ
製、片末端パラフィン変性ポリビニルアルコール)、M
−115、M−207(以上、クラレ製、末端チオール
変性ポリビニルアルコール)などを挙げることができ
る。
【0028】さらに、本発明の効果を阻害しない範囲で
必要に応じて、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビダンモノアルキレート、エチレンオキサイド・プ
ロピレンオキサイドブロックコポリマーなどのノニオン
系界面活性剤、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテルサルフェート、アルキルアリル
スルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、アルキルアリルポリエーテルスルホン酸塩などのア
ニオン系界面活性剤、トリメチルモノドデシルアンモニ
ウムブロマイドなどの第4級アンモニウム塩やフォスホ
ニウム塩などのカチオン系界面活性剤やヒドロキシエチ
ルセルコース、デンプン、カルボキシメチルセルロー
ス、アラビアゴム、プルラン、キサンタンなどの多糖
類、ポリアクリル酸およびその共重合物、ポリアクリル
アミドおよびその共重合物、ヒドロキシエチルメタクリ
レートの共重合物、マレイン酸共重合物、ポリビニルピ
ロリドンおよびその共重合物、ポリビニルメチルエーテ
ルおよびその共重合物などの合成高分子などを乳化剤と
して併用することもできる。
【0029】ここで、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール以外の、ポリビニルアルコールあるいはその他の変
性ポリビニルアルコールやアニオン、カチオン、ノニオ
ン系界面活性剤のみを用いて乳化した酢酸ビニル系樹脂
では、マイグレーションしやすく、耐水性およびインク
受理層の膜強度は極端に低下する。この理由は定かでは
ないが、例えば、日本化学会誌 4,365(199
4)や同誌 5,450(1994)に記載されている
ように、シラノール基と無機顔料との特異的な相互作用
の成し得る結果であると推測できる。すなわち、例え
ば、通常のポリビニルアルコールと無機顔料からなる塗
工層では、シリカ粒子が凝集を起こして分散が不均一に
なり、さらに無機顔料との相互作用が弱いポリビニルア
ルコールのマイグレーションが進行するため、印字斑が
発生し、ドット形状も乱れたものとなる。一方、シラノ
ール変性ポリビニルアルコールは無機顔料との相互作用
が強く無機顔料の凝集を抑制して均一化し、且つ水など
の溶媒が蒸発する過程においては無機顔料とシラノール
変性ポリビニルアルコールとの間で反応が起こり強固に
固定するためマイグレーションは起こらない。
【0030】ところで、本発明のインクジェット記録シ
ートであれば印字後カールも良好なものとなるが、これ
は、上記した無機顔料とシラノール変性ポリビニルアル
コールとの反応において生ずるSi−O−Si結合とC
−O−Si結合によると推測される。すなわち、インク
溶媒の水によって何等変化しないSi−O−Si結合と
容易に切断されるC−O−Si結合が適宜混在し、且つ
柔軟な酢酸ビニル系樹脂を含む効果と相まって、伸長し
ようとする支持体の応力を吸収するためと推測できる。
【0031】シラノール変性ポリビニルアルコールを保
護コロイドとして酢酸ビニル系樹脂を乳化する場合、保
護コロイドの量は酢酸ビニル系樹脂に対して5〜20重
量%、より好ましくは8〜15重量%である。
【0032】また、酢酸ビニル系樹脂のガラス転移温度
(Tg)が10℃以下、より好ましくは5℃以下である
と、耐水性、インク受理層の膜強度、印字後カール性が
より一層向上する。該樹脂のTgを低下させるために
は、酢酸ビニルと上記したような他の共重合成分を共重
合することが好ましい。他の共重合成分として特に好ま
しいものはエチレンであり、酢酸ビニルとエチレンの共
重合とすることが最も好ましい。
【0033】さらに、本発明におけるシラノール変性ポ
リビニルアルコールを用いて乳化された酢酸ビニル系樹
脂には、ジブチルフタレート、アセチルクエン酸トリブ
チル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジブチルな
どの可塑剤、キシロール、カービトール、セルゾルブ、
ベンジルアルコール、ブチルカービトールアセテートな
どの溶剤、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、プロピレングリコールなどの凍結融解
安定剤、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリエチル−S−
トリアジン、チオシアノメチル−チオベンゾチアゾー
ル、2−(4−トリアゾリル)ベンジイミダゾールなど
の防腐剤を必要により添加することができる。
【0034】本発明におけるシラノール変性ポリビニル
アルコールを用いて乳化した酢酸ビニル系を樹脂は従来
公知の乳化重合法などにより製造することができる。安
全性、生産性などを考慮すると、非水系での重合は好ま
しくなく、通常水系での乳化重合が行われる。乳化重合
に際し、添加される開始剤としては、例えば過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素などの過酸化物
を用いる。過酸化水素を用いる場合には、酒石酸、クエ
ン酸、グルコーズアルデヒド、アルビノーズなどの還元
性物質と併用して用いることができる。また、過酸化ベ
ンゾイル、アゾビスイソブチルニトリルなどの開始剤
は、水溶性開始剤と併用し、モノマーに溶解して使用す
ることもできる。これらの添加剤種類および量などは、
共重合成分や保護コロイド類により適宜変更して用いる
ことができる。
【0035】以下に、ポリ酢酸ビニル樹脂または常圧で
共重合可能な共重合成分との共重合体の製造法について
具体的な一例を記す。攪拌装置、逆流コンデンサー、温
度測定装置、原料添加口、製品取り出し口の付属した乳
化重合槽に、保護コロイドとしてシラノール変性ポリビ
ニルアルコール水溶液を入れ攪拌を開始する。開始剤と
重炭酸ナトリウムなどの重合促進剤およびアセトアルデ
ヒドなどの調整剤を添加し攪拌を継続する。次いで酢酸
ビニルを徐々に添加して十分乳化した後、ジャケットの
温度を70〜80℃程度に上昇させ、内温を66〜70
℃として重合を開始させる。レフラックスが始まった
後、ジャケットの温度を低下させ40〜55℃に保つ。
レフレックスが穏やかになったところでジェケットの温
度を80〜85℃に上昇させ重合を完結させる。ジャケ
ットの温度を低下させ内温が25℃程度になってから、
攪拌を中止し内容物を取り出す。
【0036】本発明におけるインクジェット記録シート
のインク受理層は、上記したような無機顔料とバインダ
ー樹脂を含有しつつ、その塗工液粘度として1000r
pmのずり速度における粘度が40〜150cps/2
3℃、より好ましくは60〜120cps/23℃であ
るとバインダー樹脂のマイグレーションを十分に抑制す
ることができる。ここで、1000rpmのずり速度に
おける粘度とは、例えば、日本機器レオロジー社製、ハ
イシェアレオメーター NRM−100などを用いて測
定できる値であり、固定された円形プレートと、高速回
転する円形コーンの間に挟まれた被対象液体に1000
〜10000rpm程度の高いずり応力をかけることが
できる装置である。
【0037】本発明のインクジェット記録シートのイン
ク受理層におけるバインダー樹脂の添加量としては、無
機顔料100重量%に対して3〜70重量%が好まし
く、より好ましくは5〜50重量%である。3重量%未
満ではインク受理層の塗層強度が不足し、また、70重
量%を超えるとインクジェット記録装置の種類によって
はインク吸収能が不足するため、インクが溢れ好ましく
ない。
【0038】通常、水溶性樹脂を上記のような、いわゆ
るエマルジョン樹脂に置き換えた場合にはチクソトロピ
ー性の高い液体となり、1000rpmのずり速度にお
ける粘度を40cps/23℃以上に保つことが問題と
して挙げられる場合がある。このような場合には、塗工
液の固形分濃度を増加させることにより粘度を向上させ
ることもできるが、例えば、ポリビニルアルコール、シ
ラノール変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酸化
澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、
カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニル
アルコールなど;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共
重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリ
ル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体また
は共重合体、アクリル酸およびメタクリル酸の重合体ま
たは共重合体などのアクリル系重合体ラテックス;ある
いはこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能基
含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミ
ン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性接
着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂などの
合成樹脂系接着剤を併用し、適切な粘度特性を有する塗
工液に改良することができるが、その添加量はできるだ
け少ない方が好ましく、無機顔料100重量%に対して
30重量%以下、より好ましくは10重量%以下にとど
めることが好ましい。
【0039】特に少量の添加で粘度コントロールができ
る会合型レオロジーモデファイヤーを用いることも好ま
しい。会合型レオロジーモデファイヤーの添加量として
は、無機顔料100重量%に対して、0.1〜3重量%
程度である。種類としては、ウレタン系、アクリル系、
アクリルウレタン系、ビニルピロリドン系などがあり、
市販のものを好適に用いることができ、例えば、プライ
マルRM−4、プライマルRM−5、プライマルTT−
615、プライマルTT−935、プライマルTT−9
50、プライマルEXP−300、プライマルQR−7
08、プライマルRM−825、プライマルRM−87
0、プライマルRM−1020、プライマルRM−20
20、プライマルSCT−200、プライマルSCT−
270、プライマルTT−678(以上、ローム&ハー
ス製)などが挙げられる。
【0040】また、本発明のインクジェット記録シート
では、インク色素の定着性を向上させる目的から、カチ
オン性色素定着剤を添加することが好ましい。カチオン
性色素定着剤としては、従来公知の水溶性カチオン樹脂
をいずれも好適に用いることができる。カチオン性色素
定着剤の添加量としては、無機顔料100重量%に対し
て1〜20重量%が好ましく、より好ましくは5〜10
重量%である。1重量%未満ではインク色素の定着性は
向上せず、20重量%を超えるようであると、カチオン
性色素定着剤自身がバインダー樹脂としての役目を果た
すため、インク吸収性を阻害するばかりか、マイグレー
ションが発生して印字斑を引き起こし、また、耐水性が
低下してしまう。
【0041】本発明のインクジェット記録シートにおけ
るカチオン性色素定着剤は、エマルジョンの形態である
と好ましい。このようなエマルジョンとしては、ウレタ
ン系、アクリル系、アクリルウレタン系などの疎水性成
分と親水性のカチオン成分を共重合せしめた共重合体な
どであり、市販のものが好適に用いることができ、例え
ば、S−3911、S−3931、S−3936、S−
3950、S−3951、S−3955、S−396
0、S−3961、S−3966、S−3980(以
上、住友化学製)が挙げられる。
【0042】さらに、本発明のインクジェット記録シー
トでは、インク受理層中に顔料分散剤、消泡剤、抑泡
剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍
光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化
剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤および酸化防止剤
などを適宜添加することもできる。
【0043】本発明における支持体としては、LBK
P、NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パル
プ、DIPなどの古紙パルプに代表される木材パルプと
従来公知の顔料を主成分として、バインダーおよびサイ
ズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増
強剤などの各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄
紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種装
置で製造された原紙、さらに原紙に、澱粉、ポリビニル
アルコールなどでのサイズプレスやアンカーコート層を
設けた原紙や、それらの上にコート層を設けたアート
紙、コート紙、キャストコート紙などの塗工紙、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステルなどの透明、半透明あるいは不透明化
された2軸延伸合成樹脂フィルム、さらにコロナ放電処
理、下引き層塗設などの加工処理された合成樹脂フィル
ムも含まれる。この様な原紙、塗工紙あるいはフィルム
に、そのまま本発明に係る塗層を設けても良いし、平坦
化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、TG
カレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を
使用しても良い。また、支持体の坪量としては、通常4
0〜300g/m2であるが、特に制限されるものではな
い。
【0044】本発明におけるインク受理層を支持体上に
設ける方法としては、水またはアルコールなどの親水性
有機溶剤、あるいはこれらの混合溶媒を用いて、例え
ば、従来公知のエアーナイフコーター、カーテンコータ
ー、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコ
ーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコータ
ー、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコ
ーター、サイズプレスなどの各種装置により支持体上に
塗工することができる。また、インク受理層の塗工後に
は、マシンカレンダー、温度勾配(TG)カレンダー、
スーパカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー
装置を用いて平滑化処理を行うことができる。
【0045】本発明における、インク受理層の塗工量は
特に制限はないが、1〜30g/m2が好ましい。塗工量が
1g/m2未満であると十分な印字濃度およびインク吸収性
が得られないため好ましくなく、塗工量が30g/m2を超
えるとインクジェット記録シートのカール性が悪化する
ため好ましくない。また、インク受理層はある一定の塗
工量を数回に分けて塗設する事も可能である。特に、多
数回に分けてインク受理層を塗工する場合、バインダー
樹脂として水溶性樹脂を用いたようなインク受理層で
は、バインダー樹脂のマイグレーションによる印字斑が
酷くなるが、本発明のインクジェット記録シートであれ
ば高品質な印字画像が得られる。
【0046】また、支持体を挟んだインク受理層の反対
面には、カール適性を付与するために、バックコート層
を塗設することも可能であり、その際の顔料としては、
平板状顔料や加水ハロイサイトが好ましく、バックコー
トを設けない場合でも、フリューデックスなどの加湿器
により水蒸気を噴射することでカール強制を行うことも
できる。
【0047】本発明で云うインクとは、下記の色素、溶
媒、その他の添加剤からなる記録液体であり、色素とし
ては、発色性、鮮明性、安定性などが良好な、例えば、
C.I.Direct Yellow 12、C.I.Direct Yellow 24、C.I.Dire
ct Yellow 26、C.I.Direct Yellow 44、C.I.Direct Yello
w 86、C.I.Direct Yellow 98、C.I.Direct Yellow 100、C.
I.Direct Yellow 142、C.I.Direct red 1、C.I.Direct re
d 4、C.I.Direct red 17、C.I.Direct red 28、C.I.Direct
red 83、C.I.Direct Orenge 34、 C.I.Direct Orenge 3
9、C.I.Direct Orenge 44、C.I.Direct Orenge 46、C.I.Di
rect Orenge 60、C.I.Direct Violet 47、C.I.Direct Vio
let 48、C.I.Direct Blue 6、C.I.Direct Blue 22、C.I.Di
rect Blue 25、C.I.Direct Blue 71、C.I.Direct Blue 8
6、C.I.Direct Blue 90、C.I.Direct Blue 106、C.I.Direc
t Blue 199、C.I.Direct Black 17、C.I.Direct Black 1
9、C.I.Direct Black 32、C.I.Direct Black 51、C.I.Dire
ct Black 62、C.I.Direct Black 71、C.I.Direct Black 1
08、C.I.Direct Black 146、C.I.Direct Black 154などの
直接染料、C.I.Acid Yellow 11、C.I.Acid Yellow 17、C.
I.Acid Yellow 23、C.I.Acid Yellow 25、C.I.Acid Yello
w 29、C.I.Acid Yellow42、C.I.Acid Yellow 49、C.I.Acid
Yellow 61、C.I.Acid Yellow 71、C.I.Acid red 1、C.I.A
cid red 6、C.I.Acid red 8、C.I.Acid red 32、C.I.Acid
red 37、C.I.Acid red 51、C.I.Acid red 52、C.I.Acid re
d 80、C.I.Acid red 85、C.I.Acid red 87、C.I.Acid red
92、C.I.Acid red 94、C.I.Acid red 115、C.I.Acid red 1
80、 C.I.Acid red 256、C.I.Acid red 317、C.I.Acid red
315、C.I.Acid Orenge 7、C.I.Acid Orenge 19、C.I.Acid
Violet 49、C.I.Acid Blue 9、C.I.Acid Blue 22、C.I.Ac
id Blue 40、C.I.Acid Blue 59、C.I.Acid Blue 93、C.I.A
cid Blue 102、C.I.Acid Blue 104、C.I.Acid Blue 113、
C.I.Acid Blue 117、C.I.Acid Blue 120、C.I.Acid Blue
167、C.I.Acid Blue 229、C.I.Acid Blue 234、C.I.Acid B
lue 254、C.I.Acid Black 2、C.I.Acid Black 7、C.I.Acid
Black 24、C.I.Acid Black 26、C.I.Acid Black 31、C.I.
Acid Black 52、C.I.Acid Black 63、C.I.Acid Black 11
2、C.I.Acid Black 118 などの酸性染料やその他にも塩
基性染料、反応性染料或は食品用色素などの水溶性染
料、あるいは有色顔料などを用いることができる。
【0048】インクの溶媒としては、水および水溶性の
各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまた
はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1、2、6
−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基
が2〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級
アルキルエーテル類などが挙げられる。
【0049】上記の水溶性有機溶剤の中でも、特にジエ
チレングリコールなどの多価アルコール、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテルなどの多価アルコールの低級アル
キルエーテルが好ましい。
【0050】インク中に添加されるその他の添加剤とし
ては、例えば、PH調節剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、
防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面
活性剤、防錆剤などが挙げられる。
【0051】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0052】実施例および比較例の各インクジェット記
録シートは以下のようにして評価した。 (評価方法) 印字斑 各インクジェット記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)でブラック
インクのハーフトーンベタ印字を行い、印字斑を目視評
価した。 4:印字斑は全く観察されず、良好な画像が得られた。 3:印字斑が極わずかに観察されたが、画像に大きな影
響は与えない。 2:印字斑が部分的に発生し、画像の品質を損ねた。 1:印字斑が全体に発生し、著しく画像の品質を損ね
た。
【0053】インク吸収性 各インクジェット記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)でマゼンタ
とシアンのベタ印字を行った。この時、マゼンタとシア
ンのベタ部が接するような画像とし、両ベタ印字部の境
界における滲みの程度を目視評価した。このような境界
滲みは、インク吸収速度およびインク吸収容量に影響さ
れる。十分なインク吸収容量を有したインクジェット記
録シートであっても、インク吸収速度が遅いと、1色目
のインクが乾燥しないうちに2色目のインクが打ち込ま
れてしまうため、画像が滲む。 4:光学顕微鏡による観察でも境界滲みは全く観察され
ず良好であった。 3:光学顕微鏡による観察で、極わずかな境界滲みが観
察できたが、画像品質には影響しない。 2:裸眼で、わずかな境界滲みが観察できた。 1:境界滲みが酷く、画像品質の低下は避けられない。
【0054】ドット形状係数K 各インクジェット記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)でブラック
インクのドットを印字して、画像解析装置(ニレコ製、
ルーゼックス、測定条件:画素数16000、1画素4
μm)を用いて下記式によりドット形状係数Kとして評
価した。なお、ドット形状係数Kは100に近づくほど
真円に近似することを意味する。
【0055】
【数1】K=1/4π×PM2/A×100 ここで、PMは周囲長(μm)、Aは面積(μm2)を
示す。
【0056】耐水性 各インクジェット記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)でブラック
インクのベタ印字を行い、白紙と印字の境界部分にシリ
ンジを用いて水を1ml滴下後、24時間放置した。放
置した後の滲み程度を目視評価した。 4:滲みは全く観察されない。 3:滲みが極わずかに観察された。 2:滲みが発生し、部分的にしみが観察された。 1:滲みが酷く、水滴下全体がしみとなった。
【0057】インク受理層の膜強度 各インクジェット記録シートのインク受理層表面にセロ
テープ(ニチバン製)を0.5Kg/cm2の強さで圧
着した後、25℃、60%で24時間放置した。その後
にセロテープを180°の角度で剥離して、セロテープ
の粘着層表面に付着したインク受理層の多さを目視評価
した。 4:インク受理層の付着は全く観察されない。 3:インク受理層の付着が極わずかに観察された。 2:インク受理層の付着が部分的に観察された。 1:インク受理層全体が付着してしまった。
【0058】印字後カール性 各インクジェット記録シートのA4版全面に、インクジ
ェットプリンター(EPSON製、MJ−700V2
C)でブラックインクのベタ印字を行い、20℃、65
RH%の環境下に1時間放置した後、カール状態を評価
した。カール性の評価は、インク受理層を表して机上に
置いた場合に、該記録シートの4角が机からどの程度離
れているかを測定した。なお、4角の算術平均値として
評価した。
【0059】以下に、バインダー樹脂の合成例を示す。 (合成例)攪拌装置、逆流コンデンサー、温度測定装
置、原料添加口、製品取り出し口の付属した乳化重合槽
に、保護コロイドとしてシラノール変性ポリビニルアル
コール(クラレ製、R1130)の10%水溶液を20
0g入れ攪拌を開始した。開始剤(過硫酸アンモニウ
ム)と重合促進剤(亜硫酸塩)を添加し攪拌を2分間行
った。次いで酢酸ビニル200gを徐々に添加した後、
10分間攪拌して十分乳化した。ジャケットの温度を7
8℃程度に上昇させ、内温を66℃として重合を開始さ
せ、レフラックスが始まった後、ジャケットの温度を低
下させ46℃に保った。レフレックスが穏やかになった
ところでジェケットの温度を84℃に上昇させ重合を完
結させた。ジャケットの温度を低下させ内温が25℃程
度になってから、攪拌を中止し内容物を取り出た。この
ようにして得られたバインダー樹脂(A)は、固形分濃
度55%、残存モノマー0.1%、平均粒子径0.5μ
m、Tg30℃であった。以下、上記の同様な水系乳化
重合法で合成例のバインダー樹脂(B)〜(G)および
比較合成例のバインダー樹脂(K)〜(N)を作製し
た。なお合成例のバインダー樹脂(H)〜(J)は特公
昭52−34650号公報の例示などを参照にして作製
した。
【0060】
【表1】
【0061】実施例1 LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP
(濾水度480mlcsf)20部から成る木材パルプ
100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カル
シウム/タルクの比率が10/10/10の顔料20
部、市販アルキルケテンダイマー0.10部、市販カチ
オン系アクリルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉
1.0部、硫酸バンド0.5部を調製後、長網抄紙機で
抄造し、坪量90g/m2の支持体を得た。
【0062】支持体上に、下記配合のインク受理層塗工
液(固形分濃度16%水溶液)をエアーナイフコーター
により乾燥塗工量が18g/m2となるように塗工乾燥して
実施例1のインクジェット記録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 合成非晶質シリカ(水澤化学製、ミス゛カシルP-78D) 100部 合成例(A)のハ゛インタ゛ー樹脂 50部 水溶性のカチオン性色素定着剤(住友化学製、スミレッツレシ゛ン1001) 10部
【0063】実施例2〜10 インク受理層中の合成例(A)のバインダー樹脂を各々
合成例(B)〜(J)のバインダー樹脂に変更した以外
は実施例1と同様にして作製し実施例2〜10のインク
ジェット記録シートを得た。
【0064】比較例1 インク受理層の配合を下記の通りに変更した以外は実施
例1と同様にして作製し比較例1のインクジェット記録
シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 合成非晶質シリカ(水澤化学製、ミス゛カシルP-78D) 100部ホ゜リヒ゛ニルアルコール (クラレ製、PVA105 重合度500 鹸化度98mol%) 50部 水溶性のカチオン性色素定着剤(住友化学製、スミレッツレシ゛ン1001) 10部
【0065】比較例2 インク受理層の配合を下記の通りに変更した以外は実施
例1と同様にして作製し、比較例2のインクジェット記
録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 合成非晶質シリカ(水澤化学製、ミス゛カシルP-78D) 100部ホ゜リヒ゛ニルアルコール (クラレ製、PVA117 重合度1700 鹸化度99.8mol%) 50部 水溶性のカチオン性色素定着剤(住友化学製、スミレッツレシ゛ン1001) 10部
【0066】比較例3 インク受理層の配合を下記の通りに変更した以外は実施
例1と同様にして作製し、比較例3のインクジェット記
録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 合成非晶質シリカ(水澤化学製、ミス゛カシルP-78D) 100部ホ゜リヒ゛ニルアルコール (信越化学製、MA33 重合度3300 鹸化度98mol%) 50部 水溶性のカチオン性色素定着剤(住友化学製、スミレッツレシ゛ン1001) 10部
【0067】比較例4〜7 インク受理層中の合成例(A)のバインダー樹脂を比較
合成例(K)〜(N)のバインダー樹脂にした以外は実
施例1と同様にして作製し比較例4〜7のインクジェッ
ト記録シートを得た。
【0068】比較例8 インク受理層中のバインダー樹脂としてAE322(J
SR製、アクリル系エマルジョンTg0℃)を用いた以
外は実施例1と同様にして作製し比較例8のインクジェ
ット記録シートを得た。
【0069】比較例9 インク受理層中のバインダー樹脂としてSX808(J
SR製、アクリル/シリコン系エマルジョンTg<0
℃)を用いた以外は実施例1と同様にして作製し比較例
9のインクジェット記録シートを得た。
【0070】比較例10 インク受理層中のバインダー樹脂としてMA1200
(東洋紡績製、ポリエステル系エマルジョンTg60
℃)を用いた以外は実施例1と同様にして作製し比較例
10のインクジェット記録シートを得た。
【0071】以上、実施例1〜10および比較例1〜1
0のインクジェット記録シートの評価結果をまとめて表
2に示した。
【0072】
【表2】
【0073】(評価)実施例1〜10の如く、本発明の
インクジェット記録シートは印字斑が改良され、ドット
形状、耐水性、インク受理層の膜強度および印字後カー
ルに優れるものであった。特に、実施例5〜7では酢酸
ビニル系樹脂のガラス転移温度が10℃以下であったた
めに、ドット形状係数、耐水性、膜強度の向上が確認で
きた。さらに、実施例8〜10では、酢酸ビニル系樹脂
の共重合成分としてエチレンを含有しているために、印
字後カールについても改良されていた。
【0074】しかしながら、比較例1〜3ではポリビニ
ルアルコールのみをバインダー樹脂として用いたために
何れの評価項目でも劣った。特にドット形状係数と印字
後カールは酷く、ポリビニルアルコールの重合度の増加
とともに悪化する傾向があった。比較例4〜7ではシラ
ノール変性ポリビニルアルコールを保護コロイドとして
用いずに、他の保護コロイドあるいは界面活性剤のみで
バインダー樹脂を作製したために、印字斑、インク吸収
性、ドット形状係数、耐水性、膜強度の何れの項目も実
施例に比べて劣った。比較例8〜10では、酢酸ビニル
を主成分とする樹脂以外の代表的なエマルジョン樹脂を
用いたが、何れの場合でも良好な結果は得られなかっ
た。
【0075】
【発明の効果】以上から明かなように、主に無機顔料と
バインダー樹脂から構成されるインク受理層塗工液を塗
設してなるインクジェット記録シートにおいて、該イン
ク受理層のバインダー樹脂が特定の保護コロイドを用い
て乳化した酢酸ビニル系樹脂であると、印字斑、インク
吸収性、ドット形状、耐水性、インク受理層の膜強度お
よび印字後カール性に優れたものとなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に、主に無機顔
    料とバインダー樹脂からなるインク受理層を設けたイン
    クジェット記録シートにおいて、該バインダー樹脂が、
    シラノール変性ポリビニルアルコールにより乳化された
    酢酸ビニル系樹脂であることを特徴とするインクジェッ
    ト記録シート。
  2. 【請求項2】 酢酸ビニル系樹脂のガラス転移温度(T
    g)が10℃以下であることを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録シート。
  3. 【請求項3】 酢酸ビニル系樹脂が、エチレンを共重合
    成分として含有することを特徴とする請求項2記載のイ
    ンクジェット記録シート。
JP06807696A 1996-03-25 1996-03-25 インクジェット記録シート Expired - Lifetime JP3863590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06807696A JP3863590B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 インクジェット記録シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06807696A JP3863590B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 インクジェット記録シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09254531A true JPH09254531A (ja) 1997-09-30
JP3863590B2 JP3863590B2 (ja) 2006-12-27

Family

ID=13363325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06807696A Expired - Lifetime JP3863590B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 インクジェット記録シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3863590B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010075836A (ko) * 2000-01-19 2001-08-11 박병진 감광재료의 광분해 및 광합성을 이용한 원단, 용지 등에문자, 그래픽, 사진 등의 제작방법
JP2002052818A (ja) * 2000-06-30 2002-02-19 Eastman Kodak Co インクジェット記録要素
EP1127706B2 (en) 2000-02-22 2013-10-02 Agfa Graphics N.V. Ink jet recording material
CN115819808A (zh) * 2023-01-10 2023-03-21 安徽皖维花山新材料有限责任公司 一种耐水型可再分散性乳胶粉及其制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010075836A (ko) * 2000-01-19 2001-08-11 박병진 감광재료의 광분해 및 광합성을 이용한 원단, 용지 등에문자, 그래픽, 사진 등의 제작방법
EP1127706B2 (en) 2000-02-22 2013-10-02 Agfa Graphics N.V. Ink jet recording material
JP2002052818A (ja) * 2000-06-30 2002-02-19 Eastman Kodak Co インクジェット記録要素
CN115819808A (zh) * 2023-01-10 2023-03-21 安徽皖维花山新材料有限责任公司 一种耐水型可再分散性乳胶粉及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3863590B2 (ja) 2006-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3841362B2 (ja) インクジェット記録シート
US6783817B2 (en) Ink jet recording sheet
EP0947350A1 (en) Ink jet recording material
US6447111B1 (en) Ink jet printing method
EP0829375B1 (en) Recording material for ink jet printing
US6645582B2 (en) Ink jet recording element
JPH07117335A (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
WO2001083232A1 (fr) Feuille support d'impression et procede de production correspondant
JP3863590B2 (ja) インクジェット記録シート
EP1391313B1 (en) Ink jet recording sheet and a prepartion method thereof
JP2000247021A (ja) インクジェット記録体
JP2002166643A (ja) インクジェット記録用紙およびそれを用いた記録方法
JP3631379B2 (ja) インクジェット記録シート
US20030112310A1 (en) Ink jet printing method
US6692123B2 (en) Ink jet printing method
JPH08300808A (ja) インクジェット用被記録材
JP4069536B2 (ja) インクジェット記録体、その製造方法及び記録方法
JP2002264472A (ja) インクジェット記録シート
US6632490B2 (en) Ink jet recording element
JP2003205676A (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
EP1288009B1 (en) Ink jet recording element and printing method
JP3990238B2 (ja) インクジェット記録要素および印刷方法
JP2000108503A (ja) インクジェット記録用紙
JP3910617B2 (ja) インクジェット記録用シート
JPH1158936A (ja) インクジェット用受像体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6