JPH09254357A - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

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Publication number
JPH09254357A
JPH09254357A JP8089995A JP8999596A JPH09254357A JP H09254357 A JPH09254357 A JP H09254357A JP 8089995 A JP8089995 A JP 8089995A JP 8999596 A JP8999596 A JP 8999596A JP H09254357 A JPH09254357 A JP H09254357A
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JP
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Application number
JP8089995A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Takeshima
重明 竹島
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺のフィルム(ウェブ)へ高精度で印刷で
き、また、印刷スクリーンの耐久性に優れたスクリーン
印刷機を提供する。 【解決手段】 印刷スクリーン27を等速駆動機構であ
る送りねじ機構によりサーボモータと連結して等速で往
復動するように駆動するとともに走行機構30を等速駆
動機構である送りねじ機構33により往復駆動されるベ
ース部材31に挟着部材32をシリンダ35により昇降
駆動可能に設けて構成し、ベース部材31と挟着部材3
2を離間させた状態でフィルム走行方向T上流側に移動
させた後にベース部材31と挟着部材32との間にフィ
ルムLを挟着してフィルム走行方向Tに移動させ、これ
らベース部材31と挟着部材32の往復動でフィルムL
を走行させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリンダ型のス
クリーン印刷機、特に、ロール等に巻き取られた長尺の
ウェブ、例えば、厚さの薄いフィルムに印刷を施すスク
リーン印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリンダ型のスクリーン印刷機と
しては、図9に示すように、印刷スクリーン1と円筒状
のシリンダ2とを上下に配置し、シリンダ2周面に枚葉
シート等のワークWを密着させて巻き掛け、印刷スクリ
ーン1を上面にスキージ3が摺接した状態で往復動させ
るとともに、この印刷スクリーン1の往復動に同期させ
てシリンダ2を回転駆動し、ワークWに印刷を施すもの
が知られる。
【0003】そして、上述した従来のスクリーン印刷機
にあっては、印刷スクリーン1とシリンダ2とを単一の
モータにより駆動する。すなわち、図10に示すよう
に、印刷スクリーン1の枠部材等にラック1aを形成す
るとともに、シリンダ2と同軸上に中間ギア4を取り付
けてシリンダ2と連結し、中間ギア4をセクタギア5と
噛合させ、このセクタギア5をリンク6によりクランク
7と連結し、このクランク7と一体のギア7aにモータ
により駆動される駆動ギア8を噛合させて印刷スクリー
ン1とシリンダ2を同時に駆動している。
【0004】また、前述した図9に示すように、シリン
ダ2には、周面にチャック9を収容した凹部2aが、さ
らに、真空ポンプ等の負圧源に連絡した複数の吸着孔
(図示せず)が周面に開口する。シートチャック9は、
ソレノイド等により作動するクランプ片を有する機械的
なチャックが用いられ、ワークWの端部を止着する。こ
のシリンダ2は、印刷スクリーン1の手前の回動位置で
供給されるワークWをチャック9により把持して周面に
吸着孔の負圧で吸着保持し、印刷後にワークWを周面か
ら離して次工程に受け渡す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスクリーン印刷機にあっては、印刷スクリーン
1をクランク機構、すなわちリンク6とクランク7を介
し駆動モータに連結して駆動モータにより往復駆動する
ため、印刷開始時、中間時および印刷終了時それぞれの
印刷スクリーン1の移動速度が異なり、高い印刷精度を
得ることが困難であるという問題があった。すなわち、
この従来のスクリーン印刷機を用いてワークWに印刷ス
クリーン1の移動方向に延在する所定幅の絵柄(パター
ン)Pを印刷した場合、図11に示すように、この印刷
されたパターンPは終端側の幅寸法(スクリーン1の移
動方向と直角な方向の寸法)が始端側と比較して大きく
(あるいは、小さく)なってしまい、印刷絵柄の歪み等
を引き起こす。
【0006】また、上述した従来のスクリーン印刷機に
あっては、シリンダ2の凹部2a内に収容したシートチ
ャック9によりワークWの先端を把持するため、シート
チャック9がシリンダ2周面から突出することが避けら
れない。したがって、図9に示すように、シリンダ2の
周面と印刷スクリーン1の紗との間には相当の隙間δを
確保しなければならず、スキージ3がスクリーン1上を
摺動する印刷時においてスクリーン1が傾斜して伸ばさ
れ、スクリーン1の寿命の低下をもたらす原因になると
いう問題もあった。
【0007】さらに、上述した従来のスクリーン印刷機
にあっては、ワークWの先端をチャック9により把持す
ることが不可欠であるため、枚葉状のワークに適用する
ことができるもののロール等に巻回保持された長尺のフ
ィルムに用いることができないという問題もあった。こ
の発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、長尺のフ
ィルムへ高精度で印刷でき、また、印刷スクリーンの耐
久性に優れたスクリーン印刷機を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、所定範囲を往復駆動される印刷スクリ
ーンの上方にスキージを配置し、下方にシリンダを回転
自在に配置するとともに、巻取ロールに巻取保持された
ウェブを前記シリンダに巻き掛けて走行機構に連結し、
該走行機構を前記印刷スクリーンの往復動に同期して間
欠的に走行駆動して前記ウェブを走行させ、該ウェブに
印刷を施すスクリーン印刷機であって、前記印刷スクリ
ーンを等速駆動機構に連結して該等速駆動機構により往
復駆動するとともに、前記走行機構が、前記ウェブの走
行方向に沿って延設されたガイド部材と、該ガイド部材
に摺動自在に支持されたベース部材と、該ベース部材と
等速伝動機構を介して連結し、前記ベース部材を前記印
刷スクリーンの往復動に同期して往復駆動する等速駆動
機構と、前記ベース部材上に該ベース部材との間で前記
ウェブを挟着可能に設けられた挟着部材と、前記ベース
部材に設けられ、前記ベース部材が前記ウェブの走行方
向前方に向かって移動する所定の範囲で前記挟着部材を
前記ベース部材と密着する方向に駆動して該ベース部材
と前記挟着部材との間に前記ウェブを挟着する挟着用ア
クチュエータとを備える。
【0009】そして、この発明にかかるスクリーン印刷
機は、前記巻取ロールと前記シリンダとの間に貼合機構
を設け、保護用ウェブ供給ロールに巻取保持された保護
用ウェブを前記貼合機構により前記ウェブに積層し、前
記走行機構よりウェブ走行方向前方に前記保護用ウェブ
を前記ウェブから剥離して巻取ロールに巻き取る離型ウ
ェブ巻取ロールを設ける態様(請求項2)に構成でき、
特に、この態様では、前記ウェブおよび前記保護用ウェ
ブが樹脂フィルムであって、その積層厚さが75μm以
上となる態様(請求項3)に構成することができる。
【0010】また、この発明にかかるスクリーン印刷機
は、前記挟着部材または前記ベース部材の少なくとも一
方のウェブ挟着面にゴムシートを貼合する態様(請求項
4)に、またさらに、前記印刷スクリーンにナット部材
を設け、該ナット部材にモータと連結したボールねじ軸
を螺合させ、前記モータにより前記印刷スクリーンを往
復駆動する態様(請求項5)に構成することができる。
【0011】印刷スクリーンは、枠に紗等を張設してな
る周知のものであって、紗の上面にスキージが摺接自在
に係合する。そして、この印刷スクリーンは紗とシリン
ダ周面との間の間隙が0となるように配置することが望
ましい。この印刷スクリーンを駆動する等速駆動機構
は、周知のモータと歯車機構との組み合わせ等を用いる
ことができるが、望ましくは、請求項5で特定される態
様、すなわち、ナットとねじ軸からなる送りねじ機構に
サーボモータ等を組み合わせたものを用いる。
【0012】シリンダは、回転自在に設け、一定の所定
の回転制動力を生じるブレーキ機構、回転速度に対応し
た制動力(減衰力)を生じる減衰機構あるいは駆動力を
生じるモータ等のアクチュエータに連結される。望まし
い態様としては、このシリンダには真空ポンプ等の負圧
源と連絡して周面に開口する複数の吸着孔を形成し、こ
れら吸着孔により印刷するウェブをシリンダ周面に吸着
保持するように構成する。
【0013】走行機構は、印刷スクリーンの往復動と同
期して印刷スクリーンの往動(復動)距離に対応した長
さずつウェブを間欠的に走行、すなわち、1回の印刷毎
にウェブを所定距離だけ走行させる。そして、この走行
機構を構成するベース部材としては平板を、同様に、挟
着部材も平板を用いることができ、これらベース部材と
挟着部材を平板から構成した場合は上下に対面配置し、
また、これらベース部材の挟着部材と対向する面あるい
は挟着部材のベース部材と対向する面の少なくとも一方
にはゴム弾性を有する弾性材料、例えば、NBRのゴム
シートを設けることが好ましい。
【0014】この走行機構における等速伝動機構は印刷
スクリーンを往復駆動する等速駆動機構と同一の形式の
ものを用いることが好ましく、より望ましくは、アクチ
ュエータとしてサーボモータを、また、等速伝動機構と
して送りねじ機構を選択する。挟着用アクチュエータ
は、エアシリンダ、また、モータと周知の伝動機構の組
み合わせ等が用いられる。
【0015】請求項2で特定される態様は、ウェブとし
て厚みの薄い樹脂フィルム、例えば、厚みが15μm〜
1mm程度のフィルムを用いる場合等に採用される。こ
の態様の一例を挙げれば、貼合機構は、ワークであるウ
ェブと剥離用ウェブとを密着重合するローラと、双方の
ウェブに静電気を帯びさせる帯電器とから構成でき、ま
た、剥離用ウェブを走行機構の下流側で剥離して巻取ロ
ール等に巻き取るように構成される。
【0016】
【作用】この発明にかかるスクリーン印刷機は、印刷ス
クリーンが等速で往復動し、また、走行機構もベース部
材が等速で移動してウェブを等速走行させる。このた
め、速度変化に起因した印刷絵柄の歪み等を防止でき
る。そして、ウェブ走行方向下流側に走行機構を設ける
ため、この走行機構によりウェブを走行させて印刷を行
え、シリンダにチャック等を設ける必要がない。したが
って、シリンダと印刷スクリーンとの間の間隙を0にで
き、印刷スクリーンの寿命を改善できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1から図8はこの発明の一の
実施の形態にかかるスクリーン印刷機を示し、図1が全
体正面図、図2が同印刷機の一部を拡大した正面図、図
3が同一部の側断面図、図4が他の一部を拡大した正面
図、図5が同一部を拡大した側断面図、図6がまた他の
一部を拡大した側面図、図7a,b,cおよび図8a,
b,cが作動をアルファベット順に説明する要部の正面
図である。
【0018】図1において、10は装置フレームであ
り、装置フレーム10は、キャスター11a付きの基板
11に複数のメンバ12を直方体状に組み付けて構成さ
れる。この装置フレーム10には、基板11上の一側
(図1中の右側、以下、右側と称する)にワーク巻出し
器21、クリーニング器22、貼合器23および帯電器
24が、基板11上の左側に離型シート巻出し器25と
離型シート巻取り器26が、メンバ12の上部中央に印
刷スクリーン27、シリンダ28およびスキージ29
が、メンバ12の左側に走行機構30、固定機構50お
よび分離・送出機構70が設けられる。なお、90は操
作盤である。
【0019】ワーク巻出し器21は、ロール21aおよ
び該ロール21aの回転に制動力を付与するブレーキ2
1bを備え、ロール21aに印刷用フィルム(ワーク)
Fを巻回保持する。このワーク巻出し器21のロール2
1aからは印刷用フィルムFがシリンダ28、走行機構
30、固定機構50および分離・送出機構70を経由し
て走行可能に引き出され、この印刷用フィルムFの走行
経路にワーク巻出し器21とシリンダ28との間でクリ
ーニング器22、貼合器23および帯電器24がフィル
ム走行方向T下流側に向かって順次配置される。印刷用
フィルムFは、厚みが25μm程度のPETフィルム等
からなり、後述するように、走行機構30により駆動さ
れて所定距離ずつ断続的に走行する。
【0020】詳細な説明は割愛するが、クリーニング器
22はワーク巻出し器21から引き出された印刷用フィ
ルムFを粘着ローラ等により清掃(クリーニング)す
る。貼合器23は、2つのウレタンローラ23a,23
aと、これらウレタンローラ23a,23aを接近・離
間するシリンダ等を有する。この貼合器23は、ウレタ
ンローラ23a,23a間に印刷用フィルムFと離型シ
ート巻出し器25から引き出された離型シートSを挟着
し、これらフィルムFとシートSを張り合わせる。帯電
器24は、貼合器23により張り合わせられた印刷用フ
ィルムFと離型シートS(以下、積層フィルムLと称す
る)に静電気を帯電させ、これらフィルムFとシートS
を密着させる。
【0021】離型シート巻出し器25は、ロール25a
と該ロール25aの回転に制動力を付与するブレーキ2
5bを有し、ロール25aに離型シートSを巻回保持す
る。この離型シート25は、貼合器25に向かって引き
出されて印刷用フィルムFと積層されて貼合器25から
分離・送出機構70までの区間を一体に走行し、この分
離・送出機構70で印刷用フィルムFと剥離される。離
型シート巻取り器26は、ロール26aと、このロール
26aを駆動するモータ26bを有し、分離・送出機構
70により分離された離型シートSを巻き取る。
【0022】なお、離型シートSは、合成紙等からなる
シート、いわゆる保護フィルムであり、前述した印刷用
フィルムFと張り合わせた積層フィルムLの状態で75
μm以上の厚みになるものが用いられる。また、上述し
た離型シートSはロール状のものを用いるが、この離型
シートSはエンドレスのベルト状のものを用いることも
できる。
【0023】図中明示しないが、印刷スクリーン27は
昇降フレームに、また、スキージ28も別個の昇降フレ
ームに取り付けられ、これら昇降フレームがそれぞれガ
イドロッドとシリンダ等のアクチュエータからなる昇降
機構を介して装置フレーム10に取り付けられる。これ
ら印刷スクリーン27用の昇降フレームとスキージ28
用の昇降フレームは昇降機構により印刷スクリーン27
の往復動に同期して昇降される。そして、印刷スクリー
ン27用の昇降フレームは印刷スクリーン27がフィル
ム走行方向T上流側に移動する場合(印刷時)は下降し
て印刷スクリーン27をシリンダ29と摺接させ、ま
た、印刷スクリーン27がフィルム走行方向T下流側に
移動する場合は上昇して印刷スクリーン27とシリンダ
29を離間させる。また、スキージ28用の昇降フレー
ムは、印刷時においてスキージ28と印刷スクリーン2
7を摺接させ、その他の場合はスキージ28を印刷スク
リーン27から離間させる。
【0024】印刷スクリーン27は、周知のように、ス
テンシルや紗等を枠に張設して構成され、上記昇降フレ
ームに取り付けられた等速駆動機構(往復機構)により
駆動されてフィルム走行方向T前後に所定範囲を移動す
る。図中明示しないが、等速駆動機構は、印刷スクリー
ン27の移動方向と直行する両側(あるいは片側)の枠
にナット部材を固設し、このナット部材にサーボモータ
等のアクチュエータと連結したねじ軸を移動方向に螺合
させて構成される。この等速移動機構は、印刷スクリー
ン27を一定速度で往復駆動する。なお、この等速移動
機構および後述する走行機構30の機構は周知のボール
ねじ機構等の他の等速機構に代替することも可能であ
る。
【0025】シリンダ28は、フレーム10に回転自在
に支持された円筒状の部材からなり、端部にプーリ28
aが固設される。このプーリ28aにはブレーキの制動
軸に設けられたプーリ28bとの間でタイミングベルト
が巻き掛けられ、シリンダ28とブレーキとが連結す
る。ブレーキ28bは、流体式の減衰力発生器や摩擦式
の制動力発生器等から構成され、シリンダ28に一定あ
るいはシリンダ28の回転速度に応じた制動力を付与す
る。
【0026】また、図中明示しないが、シリンダ28に
は周面に開口する多数の吸着孔が形成され、これら吸着
孔がロータリ弁等を介して真空ポンプ等の負圧源に連絡
される。このシリンダ28は、印刷スクリーン27側の
所定角度範囲に位置する吸着孔が負圧源と連通し、当該
範囲で印刷フィルムFを吸着する。なお、この実施の形
態は長尺のフィルムFをワークとするため上述したシリ
ンダ28には吸着孔を必ずしも形成する必要はなく、シ
リンダ28をより単純な円柱あるいは円筒形状に構成す
ることも可能である。
【0027】スキージ29は、昇降フレームにシリンダ
29の略直上位置で昇降可能にホルダ(前述した図9参
照)によって取り付けられ、図示しない昇降駆動機構に
より昇降駆動される。このスキージ29は、印刷スクリ
ーン27がフィルムFの走行方向Tと同一方向に移動す
る印刷時には下降して紗等と摺接し、また、印刷スクリ
ーン27がフィルムFの走行方向Tと逆方向に走行する
場合は上昇して紗等から離間した位置で待機する。
【0028】走行機構30は、図2および図3に示すよ
うに、装置フレーム10上に取付台13によってガイド
レール14をフィルム走行方向Tに延設し、このガイド
レール14に略矩形板状のベース部材31を移動自在に
取り付けるとともに、ベース部材31に略矩形板状の挟
着部材32を上下動可能かつベース部材31と一体移動
可能に取り付けて構成される。ベース部材31は、送り
ねじ機構33と連結して走行駆動され、また、裏面(下
面)にスライダ31aが固定され、このスライダ31a
がガイドレール14と摺動自在に蟻溝嵌合する。
【0029】図中明示しないが、送りねじ機構33は、
ボールねじ機構等で周知のものであって、ベース部材3
1の裏面にナット部材を固定し、このナット部材にねじ
軸を螺合して構成され、このねじ軸がサーボモータ等の
アクチュエータと連結して回転駆動される。サーボモー
タはコントローラに接続され、これらサーボモータと送
りねじ機構33が等速駆動機構を構成する。この等速駆
動機構は、ベース部材31を印刷スクリーン27の往復
動に同期してフィルム走行方向Tに等速で往復駆動す
る。
【0030】また、ベース部材31には、裏面にガイド
ブッシュ34と挟着シリンダ35が固設される。ガイド
ブッシュ34にはガイドロッド32aがベース部材31
を貫通して摺動自在に挿通し、このガイドロッド32a
の端部が挟着部材32の裏面に連結する。挟着部材32
は、裏面の中央にシリコンゴム等からなるゴムシート3
6が貼合される。
【0031】挟着シリンダ35は、ロッドの先端が挟着
部材32の裏面に連結し、挟着部材32をベース部材3
1に接近、離間する方向に駆動する。この挟着シリンダ
35は、コントローラにより制御され、ベース部材31
がフィルム走行方向T下流側に移動するフィルム走行時
(印刷時)には挟着部材32をベース部材31と密着さ
せてベース部材31との間に積層フィルムLを挟着し、
また、ベース部材31がフィルム走行方向T上流側に移
動する際には挟着部材32を上昇させてベース部材31
から離間させる。
【0032】固定機構50は、図4および図5に示すよ
うに、装置フレーム10に矩形平板状の押さえ台51を
固定するとともに、装置フレーム10に押さえ台51の
両側でポール52を立設してポール52間にクロスメン
バ53を架設し、このクロスメンバ53に止着部材56
を上下動可能に懸架して構成される。クロスメンバ53
にはガイドブッシュ58とシリンダ54が固設され、ガ
イドブッシュ58に止着部材56に立設されたガイドロ
ッド55が摺動自在に挿通し、シリンダ54はロッドが
フローティングジョイント59を介して止着部材56に
連結する。このシリンダ54は、コントローラにより印
刷スクリーン27の往復動等と同期するように制御され
る。
【0033】止着部材56は、略帯状の部材から構成さ
れ、押さえ台51と対面する下面にゴムシート57が貼
合される。この止着部材56は、上記シリンダ54によ
り駆動されて昇降し、前記走行機構30による積層フィ
ルムTの走行時、すなわち、ベース部材31等がフィル
ム走行方向T下流側に移動する場合は上昇して押さえ台
51から離間し、また、走行機構30のベース部材31
等がフィルム走行方向T上流側に移動するフィルム非走
行時には下降して押さえ台51との間に積層フィルムT
を挟着する。
【0034】分離・送出機構70は、図6および前述し
た図4に示すように、剥離用ローラ71と張力調節用ロ
ーラ72をフィルム走行方向T前後に配置して装置フレ
ーム10に回転自在に取り付けるとともに、張力調節用
ローラ72に2つのピンチローラ73を印刷用フィルム
Fを挟着可能に配置して構成される。剥離用ローラ71
は、フィルム走行方向上流側から積層フィルムLが巻き
掛けられ、この積層フィルムLを印刷用フィルムFと離
型シートSに剥離して送り出す。この剥離用ローラ71
から送り出された印刷用フィルムFは張力調節用ローラ
72に巻き掛けられ、また、離型シートSは前述した離
型シート巻取り器26に向かって走行して離型シート巻
取り器26に巻回される。
【0035】張力調節用ローラ72は、両端の軸部72
aが軸受74で回転自在に支持され、一方の軸部72a
がカップリング75を介して駆動モータ76と連結す
る。この張力調節用ローラ72は、駆動モータ76によ
り回転駆動され、周面に印刷用フィルムFが巻き掛けら
れ、また、ピンチローラ73が当接して巻き掛けられた
印刷用フィルムFを挟圧して走行駆動する。ピンチロー
ラ73はロッド77に軸方向に離間して回転自在に設け
られ、ロッド77は両端がエアシリンダ78により装置
フレーム10に取り付けられる。エアシリンダ78は、
装置フレーム10にブラケット79を介して取り付けら
れ、ロッド77、すなわち、ピンチローラ73を所定の
押圧力で張力調節用ローラ72の周面に当接させる。
【0036】この実施の形態にあっては、印刷用フィル
ムFは貼合器23により離型シートSと積層され、積層
フィルムLの状態でシリンダ28、走行機構30、固定
機構50および分離・送出機構70に順次巻装される。
そして、シリンダ28上を印刷スクリーン27が往復動
してシリンダ28に巻装された印刷用フィルムFに印刷
を行い、また、走行機構30が印刷用フィルムFを印刷
範囲と対応した所定長さずつ断続的に走行させる。
【0037】すなわち、昇降フレームが下降して印刷ス
クリーン27がシリンダ28と当接し、また、スキージ
29が印刷スクリーン27の上面に当接した状態で、印
刷スクリーン27がフィルム走行方向Tに移動(往動)
するとともにシリンダ28が図1中反時計方向に回転
し、印刷用フィルムFのシリンダ28巻掛部分に印刷を
行う。そして、印刷スクリーン27が往動限位置に到達
すると、昇降フレームが上昇して印刷スクリーン27が
シリンダ28から離間し、また、スキージ29が印刷ス
クリーン27に対し上動して印刷スクリーン27から離
間し、この状態で印刷スクリーン27がフィルム走行方
向Tと逆方向に移動(復動)し、次の印刷に備える。
【0038】ここで、シリンダ28は周面が完全な円筒
面をなすため、すなわち、周面から突出する前述したチ
ャック等が無いため、印刷スクリーン27が往動する印
刷時におけるシリンダ28の周面と印刷クリーン27の
間の間隙を0または小さく、すなわち、印刷時にはシリ
ンダ28の周面に印刷スクリーン27を摺接させること
ができる。したがって、印刷に際して印刷スクリーン2
7が大きな伸びを生じることがなく、印刷スクリーン2
7の寿命を改善できる。
【0039】特に、この実施の形態にあっては、印刷ス
クリーン27の復動時において、印刷スクリーン27が
上昇してシリンダ28との間に間隙を形成し、また、印
刷スクリーン27に対してスキージ29が上昇する。こ
のため、復動する際に印刷クリーン27はシリンダ28
等と摺接することがなく、印刷スクリーン27の寿命を
より改善することができる。そして、印刷用フィルムF
は離型シートSと積層されて厚みが75μm以上の積層
フィルムLの状態で印刷されるため、印刷を確実かつ良
好に行える。
【0040】次に走行機構30の作動を図7および図8
を参照して説明すると、積層フィルムLの走行駆動に際
しては、先ず、走行機構30はベース部材31をフィル
ム走行方向T上流端位置に位置させる(図7a参照)。
そして、この状態で、挟着部材32が下降してベース部
材31と挟着部材32との間に積層フィルムLを挟着し
(図7b参照)、また、固定機構50が押さえ部材51
から止着部材56を上昇させて上昇位置に保持する(図
7c参照)。次いで、図8aに示すように、上述した印
刷スクリーン27の往動、すなわち、印刷と同期してベ
ース部材31と挟着部材32がフィルム走行方向T下流
端位置まで一体に移動し、積層フィルムLを所定距離だ
け走行させる。この後、固定機構50は止着部材56を
下降させて押さえ台51と止着部材56との間に積層フ
ィルムLを挟着し(図8b参照)、また、図8cに示す
ように、走行機構30は挟着部材32をベース部材31
から上昇させてフィルム走行方向T上流端位置まで移動
させ、次の走行駆動に備える。
【0041】ここで、走行機構30はベース部材31と
挟着部材32が送りねじ機構33により駆動されて等速
で移動し、また、印刷スクリーン27も等速駆動機構に
より駆動される。このため、印刷速度は全印刷範囲にお
いて一定であり、正確な印刷が行える。特に、走行機構
30は挟着部材32にゴムシート36が貼合されるた
め、積層フィルムLの滑りが防止され、印刷をより正確
に行える。また、走行機構30が挟着部材32をベース
部材31から上昇させた状態、すなわち、積層シートL
を開放した状態では、固定機構50が積層フィルムLを
挟持して移動を防止するため、印刷位置のズレも防止で
きる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
スクリーン印刷機によれば、ウェブを等速駆動される走
行機構により間欠的に走行させるとともに、印刷スクリ
ーンを等速駆動機構により等速で往復駆動するため、ウ
ェブに高品質で正確な印刷を行うことができ、また、印
刷スクリーンの疲労を防止できその寿命を改善できると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係るスクリーン印
刷機の全体正面図である。
【図2】同スクリーン印刷機の一部を拡大した正面図で
ある。
【図3】同一部の側断面図である。
【図4】同スクリーン印刷機の他の一部を拡大した正面
図である。
【図5】同一部の側断面図である。
【図6】同スクリーン印刷機のまた他の一部を拡大した
側面図である。
【図7】同スクリーン印刷機の作動をアルファベットa
〜c順に示す要部の正面図である。
【図8】図7に続く作動をアルファベットa〜c順に示
す要部の正面図である。
【図9】従来のスクリーン印刷機の一部を拡大した模式
正面図である。
【図10】同従来のスクリーン印刷機の他の一部を拡大
した模式正面図である。
【図11】従来のスクリーン印刷機によって印刷された
印刷絵柄を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 装置フレーム 21 ワーク巻出し器 22 クリーニング器 23 貼合器 24 帯電器 25 離型シート巻出し器 26 離型シート巻取り器 27 印刷スクリーン 28 シリンダ 29 スキージ 30 走行機構 31 ベース部材 32 挟着部材 33 送りねじ機構(等速駆動機構) 36 ゴムシート 50 固定機構 51 押さえ台 56 止着部材 57 ゴムシート 70 分離・送出機構 F 印刷用フィルム(ウェブ) L 積層フィルム S 離型シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲を往復機構で往復駆動される印
    刷スクリーンの上方にスキージを配置し、下方にシリン
    ダを回転自在に配置するとともに、巻取ロールに巻取保
    持されたウェブを前記シリンダに巻き掛けて走行機構に
    連結し、該走行機構を前記印刷スクリーンの往復動に同
    期して間欠的に走行駆動して前記ウェブを走行させ、該
    ウェブに印刷を施すスクリーン印刷機であって、 前記印刷スクリーンの往復機構を等速駆動機構から構成
    して等速で往復動させるとともに、 前記走行機構が、前記ウェブの走行方向に沿って延設さ
    れたガイド部材と、該ガイド部材に摺動自在に支持され
    たベース部材と、該ベース部材と等速伝動機構を介して
    連結し、前記ベース部材を前記印刷スクリーンの往復動
    に同期して往復駆動する等速駆動機構と、前記ベース部
    材上に該ベース部材との間で前記ウェブを挟着可能に設
    けられた挟着部材と、前記ベース部材に設けられ、前記
    ベース部材が前記ウェブの走行方向前方に向かって移動
    する所定の範囲で前記挟着部材を前記ベース部材側へ駆
    動して該ベース部材と前記挟着部材との間に前記ウェブ
    を挟着する挟着用アクチュエータと、を備えることを特
    徴とするスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】 前記巻取ロールと前記シリンダとの間に
    貼合機構を設け、離型用ウェブ供給ロールに巻取保持さ
    れた保護用ウェブを前記貼合機構により前記ウェブに積
    層し、前記走行機構よりウェブ走行方向前方に前記保護
    用ウェブを前記ウェブから剥離して巻取ロールに巻き取
    る離型ウェブ巻取ロールを設けた請求項1記載のスクリ
    ーン印刷機。
  3. 【請求項3】 前記貼合機構に帯電器を付加した請求項
    2記載のスクリーン印刷機。
  4. 【請求項4】 前記挟着部材または前記ベース部材の少
    なくとも一方のウェブ挟着面にゴムシートを貼合した請
    求項1、請求項2または請求項3記載のスクリーン印刷
    機。
  5. 【請求項5】 前記印刷スクリーンの往復機構は、ナッ
    ト部材とモータに連結したボールねじ軸とから構成し、
    前記モータにより前記印刷スクリーンを往復駆動するよ
    うにした請求項1、請求項2、請求項3または請求項4
    記載のスクリーン印刷機。
  6. 【請求項6】 前記走行機構のウェブ走行方向下流側に
    前記ウェブを挟着固定する固定機構を設け、該固定機構
    により前記ベース部材が上流側へ移動する期間において
    前記ウェブを挟着固定するようにした請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4または請求項5記載のスクリー
    ン印刷機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009073032A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Sakurai Graphic Syst:Kk シリンダー型スクリーン印刷機及びその印刷方法
CN105833698A (zh) * 2015-01-15 2016-08-10 北京中天元环境工程有限责任公司 一种利用含硫烟气生产浓硫酸的方法
WO2017185219A1 (zh) * 2016-04-25 2017-11-02 万军霞 一种全自动丝网冷烫印机
CN112537124A (zh) * 2020-12-23 2021-03-23 黄丕财 一种可调印刷间距的织带圆网印刷机

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