JPH09253436A - 圧縮空気の油・水分除去装置 - Google Patents

圧縮空気の油・水分除去装置

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JPH09253436A
JPH09253436A JP6411796A JP6411796A JPH09253436A JP H09253436 A JPH09253436 A JP H09253436A JP 6411796 A JP6411796 A JP 6411796A JP 6411796 A JP6411796 A JP 6411796A JP H09253436 A JPH09253436 A JP H09253436A
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秀男 玉井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水や油等の液滴及びミストを大量に含有する
圧縮空気が間欠的に供給されても充分に対応でき、且つ
可及的に小型化し得る圧縮空気の油・水分除去装置を提
供する。 【解決手段】 水滴等を含有する圧縮空気が供給される
供給口14と圧縮空気から除去されたドレン水を排出す
る排出口部16とが設けられた第1室Aと、水ミスト等
が除去された圧縮空気を吐出する吐出口18が設けられ
た第2室Bとが、圧縮空気が通過し得る流体路20が形
成された隔壁22を介して隣接して設けられている圧縮
空気の水分除去装置であって、該第1室A内に、第1室
Aに供給された圧縮空気の流動方向を変更して隔壁22
に形成された流体路20に圧縮空気を導くように設けら
れた筒状体24と、第2室B内に設けられ、流体路20
を通過した圧縮空気に含有される水ミスト等を除去する
ミストフィルタ24と、隔壁22に設けられ、ミストフ
ィルタ24によって除去されて第2室B内に溜まるドレ
ン水を第1室Aに排出する排出弁26とを具備すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮空気の油・水分
除去装置に関し、更に詳細には水や油等の液滴及びミス
トを大量に含有する圧縮空気が間欠的に供給されても充
分に対応し得る圧縮空気の油・水分除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両や自動車等の車両におい
て、ブレーキの作動用やドアの開閉用に使用される圧縮
空気は、特開昭54−136575号公報等に示されて
いる如く、コンプレッサーから吐出された圧縮空気を、
シリカゲル等の吸湿剤が充填された吸湿剤充填槽を通過
させて除湿した後に使用される。しかし、シリカゲル等
の吸湿剤によって除湿する従来の除湿方法は、吸湿剤充
填槽が大型となるため、吸湿剤充填槽の設置スペースを
車両内に特別に確保することが必要となり、且つ吸湿剤
の交換作業も度々必要である。このため、本発明者等
は、従来の吸湿剤による除湿方法に代えて、特開平6−
134244号公報等において提案されている膜式気体
ドライヤを使用することを試みた。この膜式気体ドライ
ヤは、水蒸気透過膜を介して水蒸気混合気体と除湿され
た除湿パージ気体とを流し、水蒸気混合気体中の水蒸気
を選択的に除湿パージ気体側に分離して得られた除湿気
体を吐出するものである。
【0003】かかる膜式気体ドライヤを用いた除湿回路
の概略を図9に示す。図9において、コンプレッサーか
ら吐出された圧縮空気Cは、アフタークーラ50で冷却
された後、圧縮空気Cに含まれている水や油等の液滴を
ラインフィルター100で除去し、且つラインフィルタ
ー100を通過した圧縮空気中に含まれる水や油等のミ
ストをミストフィルタ102で除去した圧縮空気を、更
に膜式気体ドライヤ60に供給する。この様に、膜式気
体ドライヤ60に供給された圧縮空気は、中空糸膜62
の内側を通過して乾燥された乾燥圧縮空気は、配管64
によってユーザーに供給されると共に、乾燥圧縮空気の
一部は戻し配管66によって膜式気体ドライヤ60にパ
ージ空気として戻される。戻されたパージ空気は、中空
糸膜62の外側を流れて排出ポート66から膜式気体ド
ライヤ60の外に排出される。
【0004】図9に示す膜式気体ドライヤ50を用いた
除湿回路は、膜式気体ドライヤ50が小型で且つ吸湿剤
を使用しないため、車両中に吸湿剤充填槽等を設置する
特別のスペースを確保することを要せず且つ吸湿剤の交
換作業を不要とすることができる。ところで、鉄道車両
や自動車等の車両において、ブレーキの作動用やドアの
開閉用の圧縮空気は間欠的に使用されるため、コンプレ
ッサーも間欠運転される。この様に、コンプレッサーが
間欠運転された場合、休止したコンプレッサーが再起動
されたとき、アフタークーラ50等に溜まった水や油等
の液滴及びミストが一時に押し出される。一方、水や油
等の液滴及びミストを含む圧縮空気が膜式気体ドライヤ
60に供給されると、膜式気体ドライヤ60の性能が低
下するため、膜式気体ドライヤ60に供給する圧縮空気
は、ラインフィルター100で水滴や油滴等を除去し且
つ水や油等のミストをミストフィルタ102で除去する
ことが必要である。しかしながら、車両中にラインフィ
ルター100とミストフィルタ102とを設置するスペ
ースを確保することが必要であり、かかるスペースを可
及的に省略することも望まれている。
【0005】このため、本発明者等は、図9に示すライ
ンフィルター100とミストフィルタ102とに代え
て、特公平4−44169号公報において提案された図
10に示す圧縮空気の油・水分除去装置を使用してみ
た。この油・水分除去装置では、圧縮空気は入口孔11
0から螺旋状通路112内に挿入され、螺旋状通路11
2の上流部に充填された多孔質体114内を通過し、螺
旋状通路112の下流部の空洞部116へ出る。空洞部
116を通過した圧縮空気は、ボトム室118で反転し
て内筒120に充填されたフィルタ122を通過して出
口孔124から吐出される。この間に、圧縮空気中に含
まれる水滴等の液滴及びミストは、螺旋状通路112の
通過中に液化されて圧縮空気と共にボトム室118に流
下され、ボトム室118に形成されたドレン孔126か
ら排出される。また、圧縮空気と共に内筒120内に入
った水ミスト等はフィルタ122によって捕捉され、水
ミスト等が除去された圧縮空気は出口孔124から吐出
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる図10に示す圧
縮空気の油・水分除去装置によれば、一台で図9に示す
ラインフィルター100とミストフィルタ102との機
能を併せ奏することができ、小型化可能である。しか
し、間欠運転されるコンプレッサーからの圧縮空気が図
10に示す圧縮空気の油・水分除去装置に供給される場
合、休止したコンプレッサーが再起動されたとき、油・
水分除去装置の出口孔124から吐出される圧縮空気の
水分率が、定常状態時に出口孔124から吐出される圧
縮空気よりも高くなり易く、水や油等の液滴及びミスト
を大量に含有する圧縮空気が間欠的に供給される場合に
は、対応困難なことが判明した。そこで、本発明の課題
は、間欠運転されるコンプレッサーから圧縮空気が供給
される場合等のように、水や油等の液滴及びミストを大
量に含有する圧縮空気が間欠的に供給されても充分に対
応でき、且つ可及的に小型化し得る圧縮空気の油・水分
除去装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討した結果、圧縮空気中に含有される比
較的大きな水滴等を除去する第1室と、水滴等が除去さ
れた圧縮空気中の水ミスト等を除去するフィルタが設け
られた第2室とを、圧縮空気が通過し得る流体路が形成
された隔壁で区分し、且つ圧縮空気から除去されたドレ
ン水を装置外に排出する排出口が設けられた第1室に、
第2室で圧縮空気から除去されたドレン水を排出する排
出孔を隔壁に設けることによって、休止したコンプレッ
サーが再起動されたときでも、吐出される圧縮空気中の
水分率が定常状態時に吐出される圧縮空気と略同程度で
あることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発
明は、水や油等の液滴及びミストを含有する圧縮空気が
供給される供給口と圧縮空気から除去されたドレン水を
排出する排出口部とが設けられた第1室と、前記液滴及
びミストが除去された圧縮空気を吐出する吐出口が設け
られた第2室とが、前記圧縮空気が通過し得る流体路が
形成された隔壁を介して隣接して設けられている圧縮空
気の油・水分除去装置であって、該第1室内に設けら
れ、第1室に供給された圧縮空気の流動方向を変更して
前記隔壁に形成された流体路に圧縮空気を導くように、
一端部が隔壁に固着された筒状体と、前記第2室内に設
けられ、前記隔壁の流体路を通過した圧縮空気に含有さ
れる水や油等のミストを除去するミストフィルタと、前
記隔壁に形成され、前記ミストフィルタによって除去さ
れて第2室内に溜まるドレン水を第1室に排出する排出
孔とを具備することを特徴とする圧縮空気の油・水分除
去装置にある。
【0008】かかる本発明において、隔壁に形成された
排出孔に排出弁を設けることによって、油・水分除去装
置の運転時に第1室の圧力よりも低圧となる第2室を第
1室から分離することができる。この排出弁として、隔
壁に形成された第1室側に内径が拡径するテーパ状の排
出孔に、前記排出孔のテーパ状内壁面と密着可能に形成
された円錐状又は円錐台状の弁体と、前記弁体の頂部か
ら第2室内に延出され、前記排出孔の第2室側開口部よ
りも大径のフランジ部とから構成される排出弁を採用す
ることによって、油・水分除去装置の運転時に第1室の
圧力よりも低圧となる第2室を第1室から容易に分離で
きる。また、第1室に設けられた筒状体の接線方向から
圧縮空気が供給されるように、圧縮空気の供給口を設け
ることにより、第1室に供給された圧縮空気に旋回運動
を与えることができ、圧縮空気中の水滴等を遠心分離で
きる。この際に、第1室の供給口から供給された圧縮空
気を隔壁に形成された流体路に導く筒状体の外壁面に、
螺旋状羽根部を形成することによっても、第1室に供給
された圧縮空気に旋回運動を与えることができる。更
に、第1室の供給口から供給された圧縮空気を隔壁に形
成された流体路に導く筒状体の他端部に、第1室に溜ま
ったドレン水の巻き上げ防止用のスカート部を張り出す
ことにより、第2室に設けたフィルタへの圧縮空気と同
伴する水分量を可及的に少量にできる。
【0009】図10に示す従来の圧縮空気の油・水分除
去装置では、休止したコンプレッサーが再起動されたと
き、出口孔124から吐出される圧縮空気の水分含有率
が高くなり易い原因は、コンプレッサーが休止中にアフ
タークーラ50等に溜まった油滴や水滴等が、コンプレ
ッサーの再起動に伴って圧縮空気によって一時に油・水
分除去装置に供給されることにある。つまり、大量の水
滴や油滴等を含む圧縮空気が間欠的に油・水分除去装置
に供給されたとき、圧縮空気と共に大量の水ミスト等が
フィルタ122に入り捕捉される。しかし、フィルタ1
22が収納された内筒120等には捕捉水の排出口が設
けられておらず、フィルタ122で捕捉された捕捉水は
フィルタ122内に蓄積される。従って、大量の水ミス
ト等を含む圧縮空気が間欠的にフィルタ122に供給さ
れ、フィルタ122内に蓄積された捕捉水量がフィルタ
122内に捕捉され得る量を越えたとき、出口孔124
から吐出される圧縮空気に水ミストが同伴されて圧縮空
気の水分率が高くなり易いのである。
【0010】この点、本発明においては、圧縮空気中に
含有される比較的大きな油滴や水滴等を除去する第1室
と、水滴等が除去された圧縮空気中の水ミスト等を除去
するミストフィルタが設けられた第2室とを、圧縮空気
が通過し得る流体路が形成された隔壁で区分し、且つ圧
縮空気から除去されたドレン水を装置外に排出する排出
口が設けられた第1室に、第2室で圧縮空気から除去さ
れたドレン水を排出する排出孔を隔壁に設けることによ
って、第2室のドレン水が第1室に排出されるため、第
2室に設けられたミストフィルタ中に捕捉され得る捕捉
水量を越えることがない。このため、休止したコンプレ
ッサーが再起動されて大量の水滴等を含む圧縮空気が間
欠的に第1室に供給されることによって、大量の水ミス
ト等が第2室のミストフィルタに圧縮空気に伴って供給
されても、ミストフィルタ内に捕捉され得る捕捉水量を
越えることがない結果、吐出される圧縮空気中の水分率
を定常状態時に吐出される圧縮空気と略同程度にでき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明について図面によって更に
詳細に説明する。図1は、本発明に係る圧縮空気の油・
水分除去装置の一例を示す縦断面図である。図1の圧縮
空気の油・水分除去装置には、水滴や油滴等を含有する
圧縮空気が供給される供給口14と、圧縮空気から除去
されたドレン水を排出する排出口部16とを具備する第
1室A上に、水滴や水ミスト等が除去された圧縮空気を
吐出する吐出口18を具備する第2室Bが、圧縮空気が
通過する流体路20が形成された隔壁22を介して設け
られている。更に、第1室Aには、供給口14に対して
略直角となるように、筒状体24の一端部が隔壁22に
固着されている。この筒状体24の隔壁22に固着され
た端面には、隔壁22に形成された流体路22が開口さ
れており、第1室Aに供給口14から筒状体24に対し
て直角方向に供給された圧縮空気の流動方向を、矢印Y
のように変更して隔壁22に形成された流体路20に圧
縮空気を導くことができる。この様に、圧縮空気が第1
室Aに供給され流速が急激に低下されると共に、圧縮空
気の流動方向が急激に変更されることによって、圧縮空
気中の水滴や油滴等の液滴を除去することができる。
【0012】また、第2室B内には、隔壁22の流体路
20に螺着されたミストフィルタ24が螺着されてお
り、流体路20を通過した圧縮空気中の水や油等のミス
トを除去する。かかるミストフィルタ24としては、図
2に示すものを好適に使用できる。このミストフィルタ
24は、多孔板を円筒状に形成した円筒31の内周面
に、プリーツ状に形成された粗大ダスト除去用の補助フ
ィルタエレメント32が挿着され、この補助フィルタエ
レメント32の内周面に、充分な通気性と剛性とを有す
る多孔補助円筒33が挿着されている。更に、円筒31
の外周面には、微細ガラス繊維の不織布34aとレーヨ
ン布等のフィルタサポート34bとの積層体が卷回され
て成る主フィルタエレメント34が設けられ、且つこの
主フィルタエレメント34の外周面に合成樹脂フォーム
から成る補助外筒38が外挿されている。かかるミスト
フィルタ24の多孔補助円筒33の内側に、圧縮空気が
供給されると、圧縮空気が補助フィルタエレメント3
2、円筒31、及び主フィルタエレメント34を通過す
る間に、圧縮空気中に含有されていたダストや水ミスト
等の液体ミストが捕捉される。捕捉された液体ミスト
は、液化して空気圧で補助外筒38へと押し出され、補
助外筒38を伝って隔壁22面に流下する。一方、ミス
トフィルタ24で水ミスト等が除去された圧縮空気は、
吐出口18から装置外に吐出され、膜式気体ドライヤ6
0等に供給される。
【0013】かかる隔壁22には、第1室A側に内径が
拡径するテーパ状の排出孔27に排出弁26が設けられ
ている。この排出弁26は、排出孔27のテーパ状内壁
面と密着可能に形成された円錐台状の弁体28と、弁体
28の頂部から第2室B内に延出された延出部に、排出
孔27の第2室B側の開口部よりも大径のフランジ部2
9とから構成される。フランジ部29は、弁体28が第
1室Aに落下しないようにするストッパである。ところ
で、圧縮空気が第1室Aに供給されている際には、圧縮
空気の圧力損失等によって第1室Aの圧力が第2室Bよ
りも高いため、排出弁26の弁体28の斜面は排出孔2
7のテーパ状内壁面に押し付けられ、排出孔27が排出
弁26によって閉塞され第1室Aと第2室Bとが分離さ
れる。このため、第1室Aから第2室Bへの圧縮空気の
バイパスを防止できる。但し、圧縮空気が第1室Aに供
給されている間、ミストフィルタ24から流下したドレ
ン水は、隔壁22上に溜められる。このため、隔壁22
面とミストフィルタ24との距離Hを、圧縮空気が第1
室Aに供給される時間中にミストフィルタ24で捕捉さ
れるドレン水を溜め得る容量となるように、調整するこ
とが好ましい。一方、コンプレッサーが停止したときに
は、第1室Aと第2室Bとの圧力が等しくなるため、弁
体28が自重で降下して弁体28の斜面と排出孔27の
テーパ状内壁面との間に間隙ができる。このため、隔壁
22上に溜められたドレン水は第1室Aに流下する。こ
こで、第2室Bのケーシングに設けた排出口によって、
隔壁22上に溜められたドレン水を直接装置外に排出す
ることは、排出口のシール構造が複雑となり装置全体が
複雑化するため好ましくない。尚、図1においては、弁
体28の形状を円錐台形としたが、円錐形であってもよ
い。
【0014】第1室Aの底部には、供給口14から供給
された圧縮空気中から除去された水や油等のドレン水が
溜まり、排出孔部16から装置外に排出される。この排
出孔部16は、第1室Aを形成するケーシング底部に形
成された第1室A側に内径が拡径するテーパ状の排出孔
40に、排出孔40のテーパ状内壁面と密着可能に形成
された円錐台状の弁体42が設けられているものであ
る。この弁体42には、弁体40の頂部からケーシング
外に延出された延出部に、排出孔40のケーシング外壁
面側の開口部よりも大径のフランジ部44が設けられて
いる。このフランジ部44は、バネ等の付勢部材46に
よって、弁体42の斜面と排出孔40のテーパ状内壁面
との間に間隙が形成される方向に付勢されている。かか
る排出孔部16は、第1室Aに供給口14から圧縮空気
が供給されたとき、圧縮空気の圧力で弁体42が付勢部
材46の抗力に抗して押圧され、弁体42の斜面と排出
孔40のテーパ状内壁面とが密着し、圧縮空気の排出孔
40からの洩れを防止している。一方、圧縮空気の供給
が停止して第1室Aの圧力が低下したとき、付勢部材4
6の付勢力によって、弁体42の斜面と排出孔40のテ
ーパ状内壁面との間に隙間ができ、第1室Aに溜められ
たドレン水を装置外に排出できる。
【0015】図1に示す圧縮空気の油・水分除去装置の
第1室Aに設けられた供給口14は、図3に示す様に、
供給された圧縮空気が筒状体24の回りに略二分される
位置に設けてもよく、図4に示す様に、筒状体24の接
線方向に圧縮空気が供給される位置に設けてもよい。筒
状体24の接線方向に供給された圧縮気体は旋回運動す
るため、圧縮空気中の水滴や油滴等の液滴を遠心分離で
き除去効率を向上し得る。更に、第1室Aの底面には、
圧縮空気が供給される間は、ドレン水が溜められる。こ
のため、圧縮空気の流動方向が変更される際に、溜まっ
たドレン水の巻き上げ現象を防止すべく、図5に示す様
に、筒状体24の下端部にスカート部52を張り出すこ
とが好ましい。
【0016】また、図4に示す様に、筒状体24の接線
方向に圧縮空気が供給される位置に供給口14を設けな
くても、図6に示す様に、筒状体24の外周面に螺旋状
羽根部54を形成することによっても、供給された圧縮
空気に旋回運動を与えることができる。かかる螺旋状羽
根部54は、その先端が、図6に示す様に、第1室Aの
内壁面に当接していなくてもよく、図7に示す様に、第
1室Aの内壁面に当接していてもよい。また、螺旋状羽
根部54は、図8に示す様に、筒状体24の外周面に一
周のみ設けたものであってもよい。この様な、螺旋状羽
根部54は、図4に示す様に、筒状体24の接線方向に
圧縮空気が供給される位置に供給口14を設けた場合に
も、その筒状体24の外周面に設けてよいことは勿論の
ことであり、この場合には、外周面に沿って設けられた
筒状体24の傾斜方向を途中で逆転させてもよい。
【0017】以上、述べてきた図1〜図8に示す圧縮空
気の油・水分除去装置においては、隔壁22に第2室B
に溜まるドレン水を第1室Aに流下させる排出弁26を
排出孔27に装着しているが、第2室Bで除去されるド
レン水が少ない場合、排出孔27に排出弁26を設けな
くてもよい。但し、この場合には、排出孔27を介して
第1室Aの圧縮空気が第2室Bにバイパスするため、ド
レン水が第1室Aに流下できる程度に細径とし、バイパ
スする圧縮空気量を可及的に少なくする必要がある。ま
た、第1室Aに供給される圧縮空気中の水滴等の含有量
が少ない場合には、第1室Aの底部に設けた排出口部1
6を構成する弁体42を付勢する付勢部材46を省略し
てもよい。この場合、弁体42を人力等で押し上げて第
1室A内に溜まっているドレン水を定期的に排出してや
ることが必要である。
【0018】
【発明の効果】本発明の油・水分除去装置によれば、圧
縮空気を供給するコンプレッサーの再起動時に、配管中
に溜まった水滴等が圧縮空気に伴って一時に供給されて
も充分に対応でき、コンプレッサーの定常運転状態時と
略同程度の水分率の圧縮空気を吐出口から吐出できる。
このため、本発明の油・水分除去装置を、鉄道車両や自
動車等の車両において、ブレーキの作動用やドアの開閉
用に用いられる圧縮空気を、間欠運転されるコンプレッ
サーから供給された圧縮空気を膜式気体ドライヤ等の除
湿器で除湿する際に、コンプレッサーと除湿器との間に
装着することによって、除湿器に供給する圧縮空気の水
分率を一定範囲とすることができ、除湿器に所定の性能
を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮空気の油・水分除去装置の一例を
説明する縦断面図である。
【図2】図1に示す油・水分除去装置に設けられたミス
トフィルタ24の構造を説明する縦断面図である。
【図3】第1室Aに設けられた供給口14の位置の一例
を説明するための横断面図である。
【図4】第1室Aに設けられた供給口14の位置の他の
例を説明するための横断面図である。
【図5】第1室Aに設けられた筒状体24の下端部構造
を示す部分断面図である。
【図6】第1室Aに設けられた筒状体24の外周面部構
造の一例を示す部分断面図である。
【図7】第1室Aに設けられた筒状体24の外周面部構
造の他の例を示す部分断面図である。
【図8】第1室Aに設けられた筒状体24の外周面部構
造の他の例を示す部分断面図である。
【図9】圧縮空気を除湿する除湿回路の一例を示す概略
線図である。
【図10】従来の油・水分除去装置を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
A 第1室 B 第2室 14 圧縮空気の供給口 16 排出口部 18 吐出口 20 流体路 22 隔壁 24 ミストフィルタ 26 排出弁 27 排出孔 28 弁体 29 フランジ部 52 スカート部 54 螺旋状羽根部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水や油等の液滴及びミストを含有する圧
    縮空気が供給される供給口と圧縮空気から除去されたド
    レン水を排出する排出口部とが設けられた第1室と、前
    記液滴及びミストが除去された圧縮空気を吐出する吐出
    口が設けられた第2室とが、前記圧縮空気が通過し得る
    流体路が形成された隔壁を介して隣接して設けられてい
    る圧縮空気の油・水分除去装置であって、 該第1室内に設けられ、第1室に供給された圧縮空気の
    流動方向を変更して前記隔壁に形成された流体路に圧縮
    空気を導くように、一端部が隔壁に固着された筒状体
    と、 前記第2室内に設けられ、前記隔壁の流体路を通過した
    圧縮空気に含有される水や油等のミストを除去するミス
    トフィルタと、 前記隔壁に形成され、前記ミストフィルタによって除去
    されて第2室内に溜まるドレン水を第1室に排出する排
    出孔とを具備することを特徴とする圧縮空気の油・水分
    除去装置。
  2. 【請求項2】 隔壁に形成された排出孔に排出弁が設け
    られている請求項1記載の圧縮空気の油・水分除去装
    置。
  3. 【請求項3】 隔壁に形成された第1室側に内径が拡径
    するテーパ状の排出孔に、前記排出孔のテーパ状内壁面
    と密着可能に形成された円錐状又は円錐台状の弁体と、
    前記弁体の頂部から第2室内に延出され、前記排出孔の
    第2室側開口部よりも大径のフランジ部とから構成され
    る排出弁が設けられている請求項1又は請求項2記載の
    圧縮空気の油・水分除去装置。
  4. 【請求項4】 第1室に設けられた筒状体の接線方向に
    圧縮空気が供給されるように、圧縮空気の供給口が設け
    られている請求項1〜3のいずれか一項記載の圧縮空気
    の油・水分除去装置。
  5. 【請求項5】 第1室の供給口から供給された圧縮空気
    を隔壁に形成された流体路に導く筒状体の外壁面に、螺
    旋状羽根部が形成されている請求項1〜4のいずれか一
    項記載の圧縮空気の油・水分除去装置。
  6. 【請求項6】 第1室の供給口から供給された圧縮空気
    を隔壁に形成された流体路に導く筒状体の他端部に、第
    1室に溜まったドレン液の巻き上げ防止用のスカート部
    が張り出されている請求項1〜5のいずれか一項記載の
    圧縮空気の油・水分除去装置。
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