JPH0925255A - ブタジエンのヒドロキシカルボニル化方法 - Google Patents

ブタジエンのヒドロキシカルボニル化方法

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JPH0925255A
JPH0925255A JP8120847A JP12084796A JPH0925255A JP H0925255 A JPH0925255 A JP H0925255A JP 8120847 A JP8120847 A JP 8120847A JP 12084796 A JP12084796 A JP 12084796A JP H0925255 A JPH0925255 A JP H0925255A
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カルル・パトワ
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Rhodia Fiber and Resin Intermediates SAS
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Rhone Poulenc Chimie SA
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一酸化炭素及び水との反応によるブタジエン
のヒドロキシカルボニル化によってペンテン酸を製造す
る方法において、より低コストで且つより高い選択性で
目的物質を得る方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は、溶媒媒体中で、イリジウムを
基とする触媒及び沃素含有又は臭素含有促進剤の存在下
で、30℃以上の温度において、25℃において測定し
て0.5バール以上の一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭
素及び水との反応によってブタジエンをヒドロキシカル
ボニル化する方法であって、沃素又は臭素/イリジウム
のモル比を20/1以下にし且つ反応混合物中の水の濃
度を8重量%以下にすることを特徴とする、前記方法に
関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ペンテン酸を製
造するための一酸化炭素及び水との反応によるブタジエ
ンのヒドロキシカルボニル化に関する。
【0002】
【従来の技術】ナイロン66の2種の基本構成成分の1
種であるアジピン酸への可能性としての到達経路の一つ
は、ブタジエンの二重カルボニル化にある。
【0003】ブタジエンからアジピン酸へと導く2つの
ヒドロキシカルボニル化反応を単一工程で実施すること
を考えることができるが、実際上は、経済的に実行可能
な産業的方法を構想することができるようにするのに充
分に高い選択性を得ることが望まれる場合には、これら
の2つの反応を順次(別々に)に実施しなければならな
いということがわかっている。
【0004】米国特許第3579551号明細書には、
少なくとも1個のエチレン系二重結合を含有する化合物
をイリジウム化合物及び沃素含有促進剤の存在下で50
℃〜330℃の温度において約0.3〜210バールの
一酸化炭素の分圧下で一酸化炭素及び水と反応させるこ
とによってカルボン酸に転化させる方法が記載されてい
る。
【0005】この方法においては、任意のイリジウム化
合物を用いることができるようであり、そして様々なタ
イプの沃素含有化合物が挙げられている。沃素/イリジ
ウムのモル比は広い範囲内で変えることができ、1/1
〜2500/1の範囲であってよく、3/1〜300/
1の範囲であるのが好ましい。
【0006】反応媒体には、触媒系と適合性がある任意
の溶媒を含有させることができ、酢酸、プロピオン酸、
ヘキサン酸、デカン酸、ドデカン酸、ナフトエ酸、オレ
イン酸又はtrans−9−オクタデセン酸のような2
〜20個の炭素原子を有するモノカルボン酸が好まし
い。
【0007】しかしながら、この特許の発明を例示した
実施例には、そこに規定された方法は枝分かれ状カルボ
ン酸を優勢的に導くことが示されている。かくして、プ
ロピレンのヒドロキシカルボニル化は主としてイソ酪酸
を与え(例1)、他方、1−ヘキセンのヒドロキシカル
ボニル化は主として枝分かれ状C7 酸を与える(例1
9)。
【0008】上で議論した特許と同じ発明者により且つ
そこから直接生じた米国特許第3816489号明細書
には、直鎖状カルボン酸が優勢的に得られるようにする
ために3/1〜100/1の沃素/イリジウムモル比を
用いることが提唱されている。1−ヘキセン、1−ペン
テン、2−ペンテン及び1−ドデセンのようなものオレ
フィンに対して適用した場合に、この技術は所望の結果
を導くようである。この特許には、ジエンを用いた実施
例は何ら実施されていない。
【0009】しかしながら、もしも米国特許第3759
551号明細書に従う方法をブタジエンのようなジエン
をヒドロキシカルボニル化するために実施すると、予定
される生成物であるペンテン酸への選択性が非常に低い
か又は0であることさえあり、対応する飽和酸、即ち吉
草酸及びメチル酪酸が本質的に得られるということが観
察されている。
【0010】ヨーロッパ特許公開第0405433号明
細書に記載された発明は、ロジウム触媒及び臭化物又は
沃化物系促進剤の存在下でカルボン酸溶媒中でのブタジ
エンのペンテン酸へのヒドロキシカルボニル化に関す
る。この方法においては、特に高価な金属であるロジウ
ムを基とする触媒が用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、ブタジエンの
ペンテン酸へのヒドロキシカルボニル化の問題は、当技
術分野において報告されている技術によって経済的に満
足できる態様で解消されてはいない。本発明は、この問
題の解決策を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】より正確には、本発明
は、溶媒媒体中で、イリジウムを基とする触媒及び沃素
含有又は臭素含有促進剤の存在下で、30℃以上の温度
において、25℃において測定して0.5バール以上の
一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭素及び水との反応によ
ってブタジエンをヒドロキシカルボニル化する方法であ
って、沃素又は臭素/イリジウムのモル比を20/1以
下にし且つ反応混合物中の水の濃度を8重量%以下にす
ることを特徴とする、前記方法から成る。
【0013】
【発明の実施の形態】反応混合物中の水の濃度は、0.
00001重量%〜5重量%の範囲にするのが好まし
い。反応混合物中の水の濃度は、0.01重量%〜2重
量%の範囲にするのがさらにより好ましい。
【0014】本発明の方法の有利な変法は、反応が進行
するにつれて漸次水を注入し、それによってヒドロキシ
カルボニル化反応を実施することを可能にしながら同時
に反応混合物中の水の濃度を非常に低い値に保つことを
可能にすることから成る。
【0015】従って、水の濃度の下限は指標として与え
られたものであり、特に前記の水を連続的に注入する場
合(この場合、水は迅速に転化する)には、ある所定の
時点において水の濃度が非常に低くてもよい。
【0016】用いられる基剤のブタジエンは、誘導体化
合物、例えば3−ブテン−2−オール、2−ブテン−1
−オール及びそれらの混合物のようなアリル系ブテノー
ルを少量含有していてもよい。ブタジエンは、ブタジエ
ン/ブタジエン誘導体の混合物の少なくとも80重量%
を占めるのが好ましく、この混合物の少なくとも90重
量%を占めるのがさらにより好ましい。
【0017】混合物中のブタジエンの濃度もまた、本発
明の方法を実施する時に考慮される重要なパラメーター
である。この濃度は、反応混合物の総重量に対して16
重量%以下の値に保つのが好ましい。ブタジエンの濃度
は、特にブタジエンを連続的に注入する場合(この場
合、ブタジエンは非常に迅速に転化する)には、瞬間的
に非常に低くてもよい。従って、この濃度についての臨
界的な下限はなく、特にブタジエンの導入態様に依存す
る。反応混合物中のブタジエンの濃度は、重量基準で1
1重量%以下であるのが好ましく、重量基準で5.5重
量%以下であるのがさらにより好ましい。
【0018】本発明の方法に必要なイリジウム触媒につ
いては、様々なイリジウム源を用いることができる。か
かるイリジウム源の例としては、次のものを挙げること
ができる: ・金属Ir、IrO2 、Ir23 、 ・IrCl3 、IrCl3 ・3H2 O、 ・IrBr3 、IrBr3 ・3H2 O、 ・沃化イリジウム、 ・イリジウムカルボン酸塩、特に酢酸イリジウム又はペ
ンテン酸イリジウム、 ・Ir2 (CO)4 Cl2 、Ir2 (CO)42 、 ・Ir2 (CO)8 、Ir4 (CO)12、 ・Ir(CO)[P(C6532 I、 ・Ir(CO)[P(C6532 Cl、 ・Ir[P(C6533 I、 ・HIr[P(C6533 (CO)、 ・Ir(acac)(CO)2 、 ・[IrCl(cod)]2 (acacはアセチルアセトネートであり、codは
1,5−シクロオクタジエンである。)。
【0019】触媒の使用量は、広い範囲内で変えること
ができる。一般的に、反応混合物1リットル当たりの金
属イリジウムのモル数で表わして10-4〜10-1モル/
リットルの範囲の量で満足できる結果が得られる。それ
より低い量を用いることもできるが、しかし反応速度が
低くなるのが観察される。それより多い量には、経済上
の観点からの欠点以外の欠点はない。反応混合物中のイ
リジウムの濃度は、5×10-4〜5×10-2モル/リッ
トルの範囲であるのが好ましい。
【0020】本発明において沃素含有又は臭素含有促進
剤とは、沃化水素、臭化水素並びに反応条件下で沃化水
素又は臭化水素をそれぞれ発生させることができる有機
沃素化合物及び有機臭素化合物を言うものとする。これ
らの有機沃素化合物及び有機臭素化合物は、より特定的
には、1〜10個の炭素原子を有する沃化アルキル及び
臭化アルキルであり、その中では、沃化メチル及び臭化
メチルが好ましい。この促進剤の中では、沃素含有促進
剤が一般的に好ましい。
【0021】沃素又は臭素/イリジウムのモル比は、1
/1〜10/1の範囲にするのが好ましい。この、沃素
又は臭素/イリジウムのモル比は、1/1〜5/1の範
囲にするのがより好ましい。沃素又は臭素/イリジウム
のモル比について示した下限は反応にとって臨界的な特
徴ではない。この比は1より小さくてもよいが、しかし
ながら、このような場合には、イリジウムの一部が活性
化されずに触媒の役割を殆ど果たさないので、経済性の
点での欠点がある。
【0022】本発明の別の特徴は、ブタジエンのヒドロ
キシカルボニル化反応の条件下で液状である溶媒を使用
することにある。
【0023】この溶媒は、非常に様々な性状のものであ
ってよい。特に、カルボン酸、脂肪族炭化水素、環状脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化脂肪族炭化水
素、塩素化環状脂肪族炭化水素、塩素化芳香族炭化水
素、脂肪族エーテル、芳香族エーテル、混合エーテル又
はこれらの数種の溶媒の混合物を選択することができ
る。
【0024】本発明の方法において溶媒として用いるこ
とができるカルボン酸は、特に、操作条件下で液状であ
る限り、最大20個の炭素原子を有する脂肪酸(飽和又
は不飽和)及び芳香族酸のようなモノカルボン酸又はジ
カルボン酸である。かかるカルボン酸の例としては、酢
酸、プロピオン酸、ブタン酸、吉草酸、メチルブタン
酸、アジピン酸、メチルグルタル酸、エチル琥珀酸、ジ
メチル琥珀酸、ペンテン酸、安息香酸、フェニル酢酸又
はこれらの数種の酸の混合物を挙げることができる。特
に反応生成物及び触媒を再循環する場合には、ブタジエ
ンのヒドロキシカルボニル化のための反応において生成
するカルボン酸、特にペンテン酸、メチル−2−ブテン
酸、吉草酸、メチルブタン酸、アジピン酸、メチルグル
タル酸、エチル琥珀酸及びジメチル琥珀酸を用いるのが
有利なことがある。より特定的には、3−ペンテン酸又
は3−ペンテン酸と2−ペンテン酸及び(若しくは)4
−ペンテン酸及び(若しくは)その他の反応副生成物と
の混合物を用いる。
【0025】用いることができる炭化水素、塩素化炭化
水素及びエーテルの非限定的な例には、ベンゼン、トル
エン、キシレン、クロルベンゼン、ジクロルメタン、ジ
クロルエタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びジフェニ
ルエーテルがある。
【0026】本発明の方法を産業的に実施する場合の一
環として、触媒、促進剤及び未反応ブタジエンを再循環
することによって、その他の化合物、特にヒドロキシカ
ルボニル化反応の際に生成する前記のカルボン酸以外の
副生成物が多少なりとも反応媒体へと導入されることが
ある。かくして、反応混合物中にブテン類及びγ−バレ
ロラクトンが存在することもある。本発明の範囲内で、
これらの化合物は溶媒系の一部を形成するとみなされ
る。
【0027】ヒドロキシカルボニル化反応は、60℃〜
230℃の範囲の温度において実施するのが一般的であ
り、90℃〜200℃の範囲の温度において実施するの
が好ましい。25℃において測定した一酸化炭素の分圧
は、一般的には0.5バール〜300バールである。こ
の分圧は、2バール〜200バールであるのが好まし
く、5バール〜150バールであるのがさらにより好ま
しい。
【0028】前述のように、本発明の方法は連続態様で
実施することもバッチ式態様で実施することもできる。
従って、選択した実施方法に応じて前記の様々な操作条
件を適合させることが必要だろう。
【0029】イリジウム系触媒及び沃素含有又は臭素含
有促進剤の存在下でペンテン酸をヒドロキシカルボニル
化してアジピン酸にすることは、特にヨーロッパ特許公
開第0511126号及び同第0536064号の各明
細書から知られている。操作条件をこの第二のカルボニ
ル化について記載されたものに適合させることによっ
て、本発明の方法の最終的な反応混合物を、随意として
の処理に付した後に、アジピン酸の製造用に用いること
ができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳しく
説明する。
【0031】例1 125ミリリットルのオートクレーブに、以下のものを
装入する。 ・[IrCl(cod)]2 :0.42ミリモル(Irとして) ・HI(57%水溶液) :0.84ミリモル ・ブタジエン :2.56g(47.4ミリモル) ・水 :0.88g(48.9ミリモル) ・ジクロルメタン :66.25g オートクレーブを密閉し、一酸化炭素供給循環路に接続
する。CO圧力を60バールにし、オートクレーブを1
60℃に加熱する。この温度において、一酸化炭素によ
って圧力を100バールに調節し、これらの条件下で試
験を4時間続ける。
【0032】試験の終了時に、オートクレーブを冷却
し、反応混合物をガスクロマトグラフィーによって分析
する。最終的な反応混合物は均質であり、明るいオレン
ジ色だった。これはタール状物質を何ら含有していなか
った。得られた収率(RY)は、使用したブタジエン1
00モル当たりに生成した化合物のモル数に相当する。
次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY=25% ・吉草酸のRY = 6% ・メチルブタン酸のRY= 2% ・メチルブテン酸のRY= 1% ・ブテン類のRY = 9%
【0033】例2 溶媒としての3−ペンテン中で140℃の温度において
50バールの圧力下で、例1におけるように操作して、
試験を実施する。HI/Irモル比は2.5にし、初期
水濃度は1.8重量%にする。前記の温度を4時間保っ
た後に、反応混合物を冷却し、分析する。最終的な反応
混合物は均質であり、オレンジ色だった。タール状物質
は何ら存在しなかった。次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY =45% ・吉草酸のRY = 2% ・メチルブタン酸のRY = 1% ・γ−バレロラクトンのRY= 1% ・C6 二酸のRY = 9%
【0034】例3 溶媒としての3−ペンテン中で140℃の温度において
200バールの圧力下で、例1におけるように操作し
て、試験を実施する。HI/Irモル比は2.5にし、
初期水濃度は1.8重量%にする。前記の温度を4時間
保った後に、反応混合物を冷却し、分析する。最終的な
反応混合物は均質であり、オレンジ色だった。タール状
物質は何ら存在しなかった。次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY =40% ・吉草酸のRY = 2% ・メチルブタン酸のRY = 2% ・γ−バレロラクトンのRY= 5% ・C6 二酸のRY =22%
【0035】比較試験A この比較試験は、米国特許第3759551号明細書の
例10に従って実施した。125ミリリットルのオート
クレーブ中に入れたガラス瓶中に、以下のものを装入す
る。 ・(NH4)2 IrCl4 :0.0478g(Ir0.108ミリモル) ・HI(57%水溶液):2.74ミリモル(12.2ミリモル) ・ブタジエン :5.78g(107ミリモル) ・水 :0.65g(36ミリモル) ・酢酸 :20cm3 (21.8g)。 HI/Irモル比は113であり、初期水濃度は9.5
重量%である。
【0036】一酸化炭素42バール下で165℃におい
て17時間後に、最終反応生成物は茶褐色であり、多量
のタール状付着物を含有していた。これらのタール2.
1gが分離された。液状部分をガスクロマトグラフィー
によって分析した。 ・C5 酸のRY =0.47% そのうち、 ・3−ペンテン酸のRY=0.05%。 ペンテン酸の生成量は、非常に低かった。その他のC5
酸は本質的に吉草酸又はメチルブタン酸だった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】しかしながら、もしも米国特許第3579
551号明細書に従う方法をブタジエンのようなジエン
をヒドロキシカルボニル化するために実施すると、予定
される生成物であるペンテン酸への選択性が非常に低い
か又は0であることさえあり、対応する飽和酸、即ち吉
草酸及びメチル酪酸が本質的に得られるということが観
察されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】比較試験A この比較試験は、米国特許第3579551号明細書の
例10に従って実施した。125ミリリットルのオート
クレーブ中に入れたガラス瓶中に、以下のものを装入す
る。 ・(NHIrCl:0.0478g(Ir0.108ミリモル) ・HI(57%水溶液):2.74ミリモル(12.2ミリモル) ・ブタジエン :5.78g(107ミリモル) ・水 :0.65g(36ミリモル) ・酢酸 :20cm(21.8g)。 HI/Irモル比は113であり、初期水濃度は9.5
重量%である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒媒体中で、イリジウムを基とする触
    媒及び沃素含有又は臭素含有促進剤の存在下で、30℃
    以上の温度において、25℃において測定して0.5バ
    ール以上の一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭素及び水と
    の反応によってブタジエンをヒドロキシカルボニル化す
    る方法であって、沃素又は臭素/イリジウムのモル比を
    20/1以下にし且つ反応混合物中の水の濃度を8重量
    %以下にすることを特徴とする、前記方法。
  2. 【請求項2】 反応混合物中の水の濃度を0.0000
    1〜5重量%の範囲、好ましくは0.01〜2重量%の
    範囲にすることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 反応混合物中のブタジエンの濃度を反応
    混合物の総重量に対して16重量%以下の値に保つこと
    を特徴とする、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応混合物中のブタジエンの濃度を重量
    基準で11重量%以下、好ましくは重量基準で5.5重
    量%以下にすることを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 用いるイリジウム触媒が ・金属Ir、IrO2 、Ir23 、 ・IrCl3 、IrCl3 ・3H2 O、 ・IrBr3 、IrBr3 ・3H2 O、 ・沃化イリジウム、 ・イリジウムカルボン酸塩、特に酢酸イリジウム又はペ
    ンテン酸イリジウム、 ・Ir2 (CO)4 Cl2 、Ir2 (CO)42 、 ・Ir2 (CO)8 、Ir4 (CO)12、 ・Ir(CO)[P(C6532 I、 ・Ir(CO)[P(C6532 Cl、 ・Ir[P(C6533 I、 ・HIr[P(C6533 (CO)、 ・Ir(acac)(CO)2 、 ・[IrCl(cod)]2 から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応混合物1リットル当たりの金属イリ
    ジウムのモル数で表わした触媒の量が10-4〜10-1
    ル/リットルの範囲、好ましくは5×10-4〜5×10
    -2モル/リットルの範囲であることを特徴とする、請求
    項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 沃素含有又は臭素含有促進剤が沃化水
    素、臭化水素並びに反応条件下で沃化水素又は臭化水素
    を発生させることができる有機沃素化合物及び有機臭素
    化合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 沃素又は臭素/イリジウムのモル比を1
    /1〜10/1の範囲、好ましくは1/1〜5/1の範
    囲にすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 溶媒が反応条件下で液体であり、この溶
    媒がカルボン酸、脂肪族炭化水素、環状脂肪族炭化水
    素、芳香族炭化水素、塩素化脂肪族炭化水素、塩素化環
    状脂肪族炭化水素、塩素化芳香族炭化水素、脂肪族エー
    テル、芳香族エーテル、混合エーテル又はこれらの数種
    の溶媒の混合物から選択されることを特徴とする、請求
    項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 ヒドロキシカルボニル化反応を60℃
    〜230℃に範囲、好ましくは90℃〜200℃の範囲
    の温度において実施することを特徴とする、請求項1〜
    9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 ヒドロキシカルボニル化反応を25℃
    において測定して0.5バール〜300バール、好まし
    くは2バール〜200バール、さらにより好ましくは5
    バール〜150バールの一酸化炭素の分圧下で実施する
    ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の
    方法。
JP8120847A 1995-04-20 1996-04-19 ブタジエンのヒドロキシカルボニル化方法 Expired - Fee Related JP2808267B2 (ja)

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FR95-04949 1995-04-20
FR9504949A FR2733228B1 (fr) 1995-04-20 1995-04-20 Procede d'hydroxycarbonylation du butadiene

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