JPH0925255A - ブタジエンのヒドロキシカルボニル化方法 - Google Patents
ブタジエンのヒドロキシカルボニル化方法Info
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- JPH0925255A JPH0925255A JP8120847A JP12084796A JPH0925255A JP H0925255 A JPH0925255 A JP H0925255A JP 8120847 A JP8120847 A JP 8120847A JP 12084796 A JP12084796 A JP 12084796A JP H0925255 A JPH0925255 A JP H0925255A
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C57/00—Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C57/02—Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms with only carbon-to-carbon double bonds as unsaturation
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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- C07C51/10—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction with carbon monoxide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一酸化炭素及び水との反応によるブタジエン
のヒドロキシカルボニル化によってペンテン酸を製造す
る方法において、より低コストで且つより高い選択性で
目的物質を得る方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は、溶媒媒体中で、イリジウムを
基とする触媒及び沃素含有又は臭素含有促進剤の存在下
で、30℃以上の温度において、25℃において測定し
て0.5バール以上の一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭
素及び水との反応によってブタジエンをヒドロキシカル
ボニル化する方法であって、沃素又は臭素/イリジウム
のモル比を20/1以下にし且つ反応混合物中の水の濃
度を8重量%以下にすることを特徴とする、前記方法に
関する。
のヒドロキシカルボニル化によってペンテン酸を製造す
る方法において、より低コストで且つより高い選択性で
目的物質を得る方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は、溶媒媒体中で、イリジウムを
基とする触媒及び沃素含有又は臭素含有促進剤の存在下
で、30℃以上の温度において、25℃において測定し
て0.5バール以上の一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭
素及び水との反応によってブタジエンをヒドロキシカル
ボニル化する方法であって、沃素又は臭素/イリジウム
のモル比を20/1以下にし且つ反応混合物中の水の濃
度を8重量%以下にすることを特徴とする、前記方法に
関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ペンテン酸を製
造するための一酸化炭素及び水との反応によるブタジエ
ンのヒドロキシカルボニル化に関する。
造するための一酸化炭素及び水との反応によるブタジエ
ンのヒドロキシカルボニル化に関する。
【0002】
【従来の技術】ナイロン66の2種の基本構成成分の1
種であるアジピン酸への可能性としての到達経路の一つ
は、ブタジエンの二重カルボニル化にある。
種であるアジピン酸への可能性としての到達経路の一つ
は、ブタジエンの二重カルボニル化にある。
【0003】ブタジエンからアジピン酸へと導く2つの
ヒドロキシカルボニル化反応を単一工程で実施すること
を考えることができるが、実際上は、経済的に実行可能
な産業的方法を構想することができるようにするのに充
分に高い選択性を得ることが望まれる場合には、これら
の2つの反応を順次(別々に)に実施しなければならな
いということがわかっている。
ヒドロキシカルボニル化反応を単一工程で実施すること
を考えることができるが、実際上は、経済的に実行可能
な産業的方法を構想することができるようにするのに充
分に高い選択性を得ることが望まれる場合には、これら
の2つの反応を順次(別々に)に実施しなければならな
いということがわかっている。
【0004】米国特許第3579551号明細書には、
少なくとも1個のエチレン系二重結合を含有する化合物
をイリジウム化合物及び沃素含有促進剤の存在下で50
℃〜330℃の温度において約0.3〜210バールの
一酸化炭素の分圧下で一酸化炭素及び水と反応させるこ
とによってカルボン酸に転化させる方法が記載されてい
る。
少なくとも1個のエチレン系二重結合を含有する化合物
をイリジウム化合物及び沃素含有促進剤の存在下で50
℃〜330℃の温度において約0.3〜210バールの
一酸化炭素の分圧下で一酸化炭素及び水と反応させるこ
とによってカルボン酸に転化させる方法が記載されてい
る。
【0005】この方法においては、任意のイリジウム化
合物を用いることができるようであり、そして様々なタ
イプの沃素含有化合物が挙げられている。沃素/イリジ
ウムのモル比は広い範囲内で変えることができ、1/1
〜2500/1の範囲であってよく、3/1〜300/
1の範囲であるのが好ましい。
合物を用いることができるようであり、そして様々なタ
イプの沃素含有化合物が挙げられている。沃素/イリジ
ウムのモル比は広い範囲内で変えることができ、1/1
〜2500/1の範囲であってよく、3/1〜300/
1の範囲であるのが好ましい。
【0006】反応媒体には、触媒系と適合性がある任意
の溶媒を含有させることができ、酢酸、プロピオン酸、
ヘキサン酸、デカン酸、ドデカン酸、ナフトエ酸、オレ
イン酸又はtrans−9−オクタデセン酸のような2
〜20個の炭素原子を有するモノカルボン酸が好まし
い。
の溶媒を含有させることができ、酢酸、プロピオン酸、
ヘキサン酸、デカン酸、ドデカン酸、ナフトエ酸、オレ
イン酸又はtrans−9−オクタデセン酸のような2
〜20個の炭素原子を有するモノカルボン酸が好まし
い。
【0007】しかしながら、この特許の発明を例示した
実施例には、そこに規定された方法は枝分かれ状カルボ
ン酸を優勢的に導くことが示されている。かくして、プ
ロピレンのヒドロキシカルボニル化は主としてイソ酪酸
を与え(例1)、他方、1−ヘキセンのヒドロキシカル
ボニル化は主として枝分かれ状C7 酸を与える(例1
9)。
実施例には、そこに規定された方法は枝分かれ状カルボ
ン酸を優勢的に導くことが示されている。かくして、プ
ロピレンのヒドロキシカルボニル化は主としてイソ酪酸
を与え(例1)、他方、1−ヘキセンのヒドロキシカル
ボニル化は主として枝分かれ状C7 酸を与える(例1
9)。
【0008】上で議論した特許と同じ発明者により且つ
そこから直接生じた米国特許第3816489号明細書
には、直鎖状カルボン酸が優勢的に得られるようにする
ために3/1〜100/1の沃素/イリジウムモル比を
用いることが提唱されている。1−ヘキセン、1−ペン
テン、2−ペンテン及び1−ドデセンのようなものオレ
フィンに対して適用した場合に、この技術は所望の結果
を導くようである。この特許には、ジエンを用いた実施
例は何ら実施されていない。
そこから直接生じた米国特許第3816489号明細書
には、直鎖状カルボン酸が優勢的に得られるようにする
ために3/1〜100/1の沃素/イリジウムモル比を
用いることが提唱されている。1−ヘキセン、1−ペン
テン、2−ペンテン及び1−ドデセンのようなものオレ
フィンに対して適用した場合に、この技術は所望の結果
を導くようである。この特許には、ジエンを用いた実施
例は何ら実施されていない。
【0009】しかしながら、もしも米国特許第3759
551号明細書に従う方法をブタジエンのようなジエン
をヒドロキシカルボニル化するために実施すると、予定
される生成物であるペンテン酸への選択性が非常に低い
か又は0であることさえあり、対応する飽和酸、即ち吉
草酸及びメチル酪酸が本質的に得られるということが観
察されている。
551号明細書に従う方法をブタジエンのようなジエン
をヒドロキシカルボニル化するために実施すると、予定
される生成物であるペンテン酸への選択性が非常に低い
か又は0であることさえあり、対応する飽和酸、即ち吉
草酸及びメチル酪酸が本質的に得られるということが観
察されている。
【0010】ヨーロッパ特許公開第0405433号明
細書に記載された発明は、ロジウム触媒及び臭化物又は
沃化物系促進剤の存在下でカルボン酸溶媒中でのブタジ
エンのペンテン酸へのヒドロキシカルボニル化に関す
る。この方法においては、特に高価な金属であるロジウ
ムを基とする触媒が用いられる。
細書に記載された発明は、ロジウム触媒及び臭化物又は
沃化物系促進剤の存在下でカルボン酸溶媒中でのブタジ
エンのペンテン酸へのヒドロキシカルボニル化に関す
る。この方法においては、特に高価な金属であるロジウ
ムを基とする触媒が用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、ブタジエンの
ペンテン酸へのヒドロキシカルボニル化の問題は、当技
術分野において報告されている技術によって経済的に満
足できる態様で解消されてはいない。本発明は、この問
題の解決策を提供するものである。
ペンテン酸へのヒドロキシカルボニル化の問題は、当技
術分野において報告されている技術によって経済的に満
足できる態様で解消されてはいない。本発明は、この問
題の解決策を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】より正確には、本発明
は、溶媒媒体中で、イリジウムを基とする触媒及び沃素
含有又は臭素含有促進剤の存在下で、30℃以上の温度
において、25℃において測定して0.5バール以上の
一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭素及び水との反応によ
ってブタジエンをヒドロキシカルボニル化する方法であ
って、沃素又は臭素/イリジウムのモル比を20/1以
下にし且つ反応混合物中の水の濃度を8重量%以下にす
ることを特徴とする、前記方法から成る。
は、溶媒媒体中で、イリジウムを基とする触媒及び沃素
含有又は臭素含有促進剤の存在下で、30℃以上の温度
において、25℃において測定して0.5バール以上の
一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭素及び水との反応によ
ってブタジエンをヒドロキシカルボニル化する方法であ
って、沃素又は臭素/イリジウムのモル比を20/1以
下にし且つ反応混合物中の水の濃度を8重量%以下にす
ることを特徴とする、前記方法から成る。
【0013】
【発明の実施の形態】反応混合物中の水の濃度は、0.
00001重量%〜5重量%の範囲にするのが好まし
い。反応混合物中の水の濃度は、0.01重量%〜2重
量%の範囲にするのがさらにより好ましい。
00001重量%〜5重量%の範囲にするのが好まし
い。反応混合物中の水の濃度は、0.01重量%〜2重
量%の範囲にするのがさらにより好ましい。
【0014】本発明の方法の有利な変法は、反応が進行
するにつれて漸次水を注入し、それによってヒドロキシ
カルボニル化反応を実施することを可能にしながら同時
に反応混合物中の水の濃度を非常に低い値に保つことを
可能にすることから成る。
するにつれて漸次水を注入し、それによってヒドロキシ
カルボニル化反応を実施することを可能にしながら同時
に反応混合物中の水の濃度を非常に低い値に保つことを
可能にすることから成る。
【0015】従って、水の濃度の下限は指標として与え
られたものであり、特に前記の水を連続的に注入する場
合(この場合、水は迅速に転化する)には、ある所定の
時点において水の濃度が非常に低くてもよい。
られたものであり、特に前記の水を連続的に注入する場
合(この場合、水は迅速に転化する)には、ある所定の
時点において水の濃度が非常に低くてもよい。
【0016】用いられる基剤のブタジエンは、誘導体化
合物、例えば3−ブテン−2−オール、2−ブテン−1
−オール及びそれらの混合物のようなアリル系ブテノー
ルを少量含有していてもよい。ブタジエンは、ブタジエ
ン/ブタジエン誘導体の混合物の少なくとも80重量%
を占めるのが好ましく、この混合物の少なくとも90重
量%を占めるのがさらにより好ましい。
合物、例えば3−ブテン−2−オール、2−ブテン−1
−オール及びそれらの混合物のようなアリル系ブテノー
ルを少量含有していてもよい。ブタジエンは、ブタジエ
ン/ブタジエン誘導体の混合物の少なくとも80重量%
を占めるのが好ましく、この混合物の少なくとも90重
量%を占めるのがさらにより好ましい。
【0017】混合物中のブタジエンの濃度もまた、本発
明の方法を実施する時に考慮される重要なパラメーター
である。この濃度は、反応混合物の総重量に対して16
重量%以下の値に保つのが好ましい。ブタジエンの濃度
は、特にブタジエンを連続的に注入する場合(この場
合、ブタジエンは非常に迅速に転化する)には、瞬間的
に非常に低くてもよい。従って、この濃度についての臨
界的な下限はなく、特にブタジエンの導入態様に依存す
る。反応混合物中のブタジエンの濃度は、重量基準で1
1重量%以下であるのが好ましく、重量基準で5.5重
量%以下であるのがさらにより好ましい。
明の方法を実施する時に考慮される重要なパラメーター
である。この濃度は、反応混合物の総重量に対して16
重量%以下の値に保つのが好ましい。ブタジエンの濃度
は、特にブタジエンを連続的に注入する場合(この場
合、ブタジエンは非常に迅速に転化する)には、瞬間的
に非常に低くてもよい。従って、この濃度についての臨
界的な下限はなく、特にブタジエンの導入態様に依存す
る。反応混合物中のブタジエンの濃度は、重量基準で1
1重量%以下であるのが好ましく、重量基準で5.5重
量%以下であるのがさらにより好ましい。
【0018】本発明の方法に必要なイリジウム触媒につ
いては、様々なイリジウム源を用いることができる。か
かるイリジウム源の例としては、次のものを挙げること
ができる: ・金属Ir、IrO2 、Ir2 O3 、 ・IrCl3 、IrCl3 ・3H2 O、 ・IrBr3 、IrBr3 ・3H2 O、 ・沃化イリジウム、 ・イリジウムカルボン酸塩、特に酢酸イリジウム又はペ
ンテン酸イリジウム、 ・Ir2 (CO)4 Cl2 、Ir2 (CO)4 I2 、 ・Ir2 (CO)8 、Ir4 (CO)12、 ・Ir(CO)[P(C6 H5 )3 ]2 I、 ・Ir(CO)[P(C6 H5 )3 ]2 Cl、 ・Ir[P(C6 H5 )3 ]3 I、 ・HIr[P(C6 H5 )3 ]3 (CO)、 ・Ir(acac)(CO)2 、 ・[IrCl(cod)]2 (acacはアセチルアセトネートであり、codは
1,5−シクロオクタジエンである。)。
いては、様々なイリジウム源を用いることができる。か
かるイリジウム源の例としては、次のものを挙げること
ができる: ・金属Ir、IrO2 、Ir2 O3 、 ・IrCl3 、IrCl3 ・3H2 O、 ・IrBr3 、IrBr3 ・3H2 O、 ・沃化イリジウム、 ・イリジウムカルボン酸塩、特に酢酸イリジウム又はペ
ンテン酸イリジウム、 ・Ir2 (CO)4 Cl2 、Ir2 (CO)4 I2 、 ・Ir2 (CO)8 、Ir4 (CO)12、 ・Ir(CO)[P(C6 H5 )3 ]2 I、 ・Ir(CO)[P(C6 H5 )3 ]2 Cl、 ・Ir[P(C6 H5 )3 ]3 I、 ・HIr[P(C6 H5 )3 ]3 (CO)、 ・Ir(acac)(CO)2 、 ・[IrCl(cod)]2 (acacはアセチルアセトネートであり、codは
1,5−シクロオクタジエンである。)。
【0019】触媒の使用量は、広い範囲内で変えること
ができる。一般的に、反応混合物1リットル当たりの金
属イリジウムのモル数で表わして10-4〜10-1モル/
リットルの範囲の量で満足できる結果が得られる。それ
より低い量を用いることもできるが、しかし反応速度が
低くなるのが観察される。それより多い量には、経済上
の観点からの欠点以外の欠点はない。反応混合物中のイ
リジウムの濃度は、5×10-4〜5×10-2モル/リッ
トルの範囲であるのが好ましい。
ができる。一般的に、反応混合物1リットル当たりの金
属イリジウムのモル数で表わして10-4〜10-1モル/
リットルの範囲の量で満足できる結果が得られる。それ
より低い量を用いることもできるが、しかし反応速度が
低くなるのが観察される。それより多い量には、経済上
の観点からの欠点以外の欠点はない。反応混合物中のイ
リジウムの濃度は、5×10-4〜5×10-2モル/リッ
トルの範囲であるのが好ましい。
【0020】本発明において沃素含有又は臭素含有促進
剤とは、沃化水素、臭化水素並びに反応条件下で沃化水
素又は臭化水素をそれぞれ発生させることができる有機
沃素化合物及び有機臭素化合物を言うものとする。これ
らの有機沃素化合物及び有機臭素化合物は、より特定的
には、1〜10個の炭素原子を有する沃化アルキル及び
臭化アルキルであり、その中では、沃化メチル及び臭化
メチルが好ましい。この促進剤の中では、沃素含有促進
剤が一般的に好ましい。
剤とは、沃化水素、臭化水素並びに反応条件下で沃化水
素又は臭化水素をそれぞれ発生させることができる有機
沃素化合物及び有機臭素化合物を言うものとする。これ
らの有機沃素化合物及び有機臭素化合物は、より特定的
には、1〜10個の炭素原子を有する沃化アルキル及び
臭化アルキルであり、その中では、沃化メチル及び臭化
メチルが好ましい。この促進剤の中では、沃素含有促進
剤が一般的に好ましい。
【0021】沃素又は臭素/イリジウムのモル比は、1
/1〜10/1の範囲にするのが好ましい。この、沃素
又は臭素/イリジウムのモル比は、1/1〜5/1の範
囲にするのがより好ましい。沃素又は臭素/イリジウム
のモル比について示した下限は反応にとって臨界的な特
徴ではない。この比は1より小さくてもよいが、しかし
ながら、このような場合には、イリジウムの一部が活性
化されずに触媒の役割を殆ど果たさないので、経済性の
点での欠点がある。
/1〜10/1の範囲にするのが好ましい。この、沃素
又は臭素/イリジウムのモル比は、1/1〜5/1の範
囲にするのがより好ましい。沃素又は臭素/イリジウム
のモル比について示した下限は反応にとって臨界的な特
徴ではない。この比は1より小さくてもよいが、しかし
ながら、このような場合には、イリジウムの一部が活性
化されずに触媒の役割を殆ど果たさないので、経済性の
点での欠点がある。
【0022】本発明の別の特徴は、ブタジエンのヒドロ
キシカルボニル化反応の条件下で液状である溶媒を使用
することにある。
キシカルボニル化反応の条件下で液状である溶媒を使用
することにある。
【0023】この溶媒は、非常に様々な性状のものであ
ってよい。特に、カルボン酸、脂肪族炭化水素、環状脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化脂肪族炭化水
素、塩素化環状脂肪族炭化水素、塩素化芳香族炭化水
素、脂肪族エーテル、芳香族エーテル、混合エーテル又
はこれらの数種の溶媒の混合物を選択することができ
る。
ってよい。特に、カルボン酸、脂肪族炭化水素、環状脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化脂肪族炭化水
素、塩素化環状脂肪族炭化水素、塩素化芳香族炭化水
素、脂肪族エーテル、芳香族エーテル、混合エーテル又
はこれらの数種の溶媒の混合物を選択することができ
る。
【0024】本発明の方法において溶媒として用いるこ
とができるカルボン酸は、特に、操作条件下で液状であ
る限り、最大20個の炭素原子を有する脂肪酸(飽和又
は不飽和)及び芳香族酸のようなモノカルボン酸又はジ
カルボン酸である。かかるカルボン酸の例としては、酢
酸、プロピオン酸、ブタン酸、吉草酸、メチルブタン
酸、アジピン酸、メチルグルタル酸、エチル琥珀酸、ジ
メチル琥珀酸、ペンテン酸、安息香酸、フェニル酢酸又
はこれらの数種の酸の混合物を挙げることができる。特
に反応生成物及び触媒を再循環する場合には、ブタジエ
ンのヒドロキシカルボニル化のための反応において生成
するカルボン酸、特にペンテン酸、メチル−2−ブテン
酸、吉草酸、メチルブタン酸、アジピン酸、メチルグル
タル酸、エチル琥珀酸及びジメチル琥珀酸を用いるのが
有利なことがある。より特定的には、3−ペンテン酸又
は3−ペンテン酸と2−ペンテン酸及び(若しくは)4
−ペンテン酸及び(若しくは)その他の反応副生成物と
の混合物を用いる。
とができるカルボン酸は、特に、操作条件下で液状であ
る限り、最大20個の炭素原子を有する脂肪酸(飽和又
は不飽和)及び芳香族酸のようなモノカルボン酸又はジ
カルボン酸である。かかるカルボン酸の例としては、酢
酸、プロピオン酸、ブタン酸、吉草酸、メチルブタン
酸、アジピン酸、メチルグルタル酸、エチル琥珀酸、ジ
メチル琥珀酸、ペンテン酸、安息香酸、フェニル酢酸又
はこれらの数種の酸の混合物を挙げることができる。特
に反応生成物及び触媒を再循環する場合には、ブタジエ
ンのヒドロキシカルボニル化のための反応において生成
するカルボン酸、特にペンテン酸、メチル−2−ブテン
酸、吉草酸、メチルブタン酸、アジピン酸、メチルグル
タル酸、エチル琥珀酸及びジメチル琥珀酸を用いるのが
有利なことがある。より特定的には、3−ペンテン酸又
は3−ペンテン酸と2−ペンテン酸及び(若しくは)4
−ペンテン酸及び(若しくは)その他の反応副生成物と
の混合物を用いる。
【0025】用いることができる炭化水素、塩素化炭化
水素及びエーテルの非限定的な例には、ベンゼン、トル
エン、キシレン、クロルベンゼン、ジクロルメタン、ジ
クロルエタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びジフェニ
ルエーテルがある。
水素及びエーテルの非限定的な例には、ベンゼン、トル
エン、キシレン、クロルベンゼン、ジクロルメタン、ジ
クロルエタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びジフェニ
ルエーテルがある。
【0026】本発明の方法を産業的に実施する場合の一
環として、触媒、促進剤及び未反応ブタジエンを再循環
することによって、その他の化合物、特にヒドロキシカ
ルボニル化反応の際に生成する前記のカルボン酸以外の
副生成物が多少なりとも反応媒体へと導入されることが
ある。かくして、反応混合物中にブテン類及びγ−バレ
ロラクトンが存在することもある。本発明の範囲内で、
これらの化合物は溶媒系の一部を形成するとみなされ
る。
環として、触媒、促進剤及び未反応ブタジエンを再循環
することによって、その他の化合物、特にヒドロキシカ
ルボニル化反応の際に生成する前記のカルボン酸以外の
副生成物が多少なりとも反応媒体へと導入されることが
ある。かくして、反応混合物中にブテン類及びγ−バレ
ロラクトンが存在することもある。本発明の範囲内で、
これらの化合物は溶媒系の一部を形成するとみなされ
る。
【0027】ヒドロキシカルボニル化反応は、60℃〜
230℃の範囲の温度において実施するのが一般的であ
り、90℃〜200℃の範囲の温度において実施するの
が好ましい。25℃において測定した一酸化炭素の分圧
は、一般的には0.5バール〜300バールである。こ
の分圧は、2バール〜200バールであるのが好まし
く、5バール〜150バールであるのがさらにより好ま
しい。
230℃の範囲の温度において実施するのが一般的であ
り、90℃〜200℃の範囲の温度において実施するの
が好ましい。25℃において測定した一酸化炭素の分圧
は、一般的には0.5バール〜300バールである。こ
の分圧は、2バール〜200バールであるのが好まし
く、5バール〜150バールであるのがさらにより好ま
しい。
【0028】前述のように、本発明の方法は連続態様で
実施することもバッチ式態様で実施することもできる。
従って、選択した実施方法に応じて前記の様々な操作条
件を適合させることが必要だろう。
実施することもバッチ式態様で実施することもできる。
従って、選択した実施方法に応じて前記の様々な操作条
件を適合させることが必要だろう。
【0029】イリジウム系触媒及び沃素含有又は臭素含
有促進剤の存在下でペンテン酸をヒドロキシカルボニル
化してアジピン酸にすることは、特にヨーロッパ特許公
開第0511126号及び同第0536064号の各明
細書から知られている。操作条件をこの第二のカルボニ
ル化について記載されたものに適合させることによっ
て、本発明の方法の最終的な反応混合物を、随意として
の処理に付した後に、アジピン酸の製造用に用いること
ができる。
有促進剤の存在下でペンテン酸をヒドロキシカルボニル
化してアジピン酸にすることは、特にヨーロッパ特許公
開第0511126号及び同第0536064号の各明
細書から知られている。操作条件をこの第二のカルボニ
ル化について記載されたものに適合させることによっ
て、本発明の方法の最終的な反応混合物を、随意として
の処理に付した後に、アジピン酸の製造用に用いること
ができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳しく
説明する。
説明する。
【0031】例1 125ミリリットルのオートクレーブに、以下のものを
装入する。 ・[IrCl(cod)]2 :0.42ミリモル(Irとして) ・HI(57%水溶液) :0.84ミリモル ・ブタジエン :2.56g(47.4ミリモル) ・水 :0.88g(48.9ミリモル) ・ジクロルメタン :66.25g オートクレーブを密閉し、一酸化炭素供給循環路に接続
する。CO圧力を60バールにし、オートクレーブを1
60℃に加熱する。この温度において、一酸化炭素によ
って圧力を100バールに調節し、これらの条件下で試
験を4時間続ける。
装入する。 ・[IrCl(cod)]2 :0.42ミリモル(Irとして) ・HI(57%水溶液) :0.84ミリモル ・ブタジエン :2.56g(47.4ミリモル) ・水 :0.88g(48.9ミリモル) ・ジクロルメタン :66.25g オートクレーブを密閉し、一酸化炭素供給循環路に接続
する。CO圧力を60バールにし、オートクレーブを1
60℃に加熱する。この温度において、一酸化炭素によ
って圧力を100バールに調節し、これらの条件下で試
験を4時間続ける。
【0032】試験の終了時に、オートクレーブを冷却
し、反応混合物をガスクロマトグラフィーによって分析
する。最終的な反応混合物は均質であり、明るいオレン
ジ色だった。これはタール状物質を何ら含有していなか
った。得られた収率(RY)は、使用したブタジエン1
00モル当たりに生成した化合物のモル数に相当する。
次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY=25% ・吉草酸のRY = 6% ・メチルブタン酸のRY= 2% ・メチルブテン酸のRY= 1% ・ブテン類のRY = 9%
し、反応混合物をガスクロマトグラフィーによって分析
する。最終的な反応混合物は均質であり、明るいオレン
ジ色だった。これはタール状物質を何ら含有していなか
った。得られた収率(RY)は、使用したブタジエン1
00モル当たりに生成した化合物のモル数に相当する。
次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY=25% ・吉草酸のRY = 6% ・メチルブタン酸のRY= 2% ・メチルブテン酸のRY= 1% ・ブテン類のRY = 9%
【0033】例2 溶媒としての3−ペンテン中で140℃の温度において
50バールの圧力下で、例1におけるように操作して、
試験を実施する。HI/Irモル比は2.5にし、初期
水濃度は1.8重量%にする。前記の温度を4時間保っ
た後に、反応混合物を冷却し、分析する。最終的な反応
混合物は均質であり、オレンジ色だった。タール状物質
は何ら存在しなかった。次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY =45% ・吉草酸のRY = 2% ・メチルブタン酸のRY = 1% ・γ−バレロラクトンのRY= 1% ・C6 二酸のRY = 9%
50バールの圧力下で、例1におけるように操作して、
試験を実施する。HI/Irモル比は2.5にし、初期
水濃度は1.8重量%にする。前記の温度を4時間保っ
た後に、反応混合物を冷却し、分析する。最終的な反応
混合物は均質であり、オレンジ色だった。タール状物質
は何ら存在しなかった。次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY =45% ・吉草酸のRY = 2% ・メチルブタン酸のRY = 1% ・γ−バレロラクトンのRY= 1% ・C6 二酸のRY = 9%
【0034】例3 溶媒としての3−ペンテン中で140℃の温度において
200バールの圧力下で、例1におけるように操作し
て、試験を実施する。HI/Irモル比は2.5にし、
初期水濃度は1.8重量%にする。前記の温度を4時間
保った後に、反応混合物を冷却し、分析する。最終的な
反応混合物は均質であり、オレンジ色だった。タール状
物質は何ら存在しなかった。次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY =40% ・吉草酸のRY = 2% ・メチルブタン酸のRY = 2% ・γ−バレロラクトンのRY= 5% ・C6 二酸のRY =22%
200バールの圧力下で、例1におけるように操作し
て、試験を実施する。HI/Irモル比は2.5にし、
初期水濃度は1.8重量%にする。前記の温度を4時間
保った後に、反応混合物を冷却し、分析する。最終的な
反応混合物は均質であり、オレンジ色だった。タール状
物質は何ら存在しなかった。次の結果が得られた。 ・3−ペンテン酸のRY =40% ・吉草酸のRY = 2% ・メチルブタン酸のRY = 2% ・γ−バレロラクトンのRY= 5% ・C6 二酸のRY =22%
【0035】比較試験A この比較試験は、米国特許第3759551号明細書の
例10に従って実施した。125ミリリットルのオート
クレーブ中に入れたガラス瓶中に、以下のものを装入す
る。 ・(NH4)2 IrCl4 :0.0478g(Ir0.108ミリモル) ・HI(57%水溶液):2.74ミリモル(12.2ミリモル) ・ブタジエン :5.78g(107ミリモル) ・水 :0.65g(36ミリモル) ・酢酸 :20cm3 (21.8g)。 HI/Irモル比は113であり、初期水濃度は9.5
重量%である。
例10に従って実施した。125ミリリットルのオート
クレーブ中に入れたガラス瓶中に、以下のものを装入す
る。 ・(NH4)2 IrCl4 :0.0478g(Ir0.108ミリモル) ・HI(57%水溶液):2.74ミリモル(12.2ミリモル) ・ブタジエン :5.78g(107ミリモル) ・水 :0.65g(36ミリモル) ・酢酸 :20cm3 (21.8g)。 HI/Irモル比は113であり、初期水濃度は9.5
重量%である。
【0036】一酸化炭素42バール下で165℃におい
て17時間後に、最終反応生成物は茶褐色であり、多量
のタール状付着物を含有していた。これらのタール2.
1gが分離された。液状部分をガスクロマトグラフィー
によって分析した。 ・C5 酸のRY =0.47% そのうち、 ・3−ペンテン酸のRY=0.05%。 ペンテン酸の生成量は、非常に低かった。その他のC5
酸は本質的に吉草酸又はメチルブタン酸だった。
て17時間後に、最終反応生成物は茶褐色であり、多量
のタール状付着物を含有していた。これらのタール2.
1gが分離された。液状部分をガスクロマトグラフィー
によって分析した。 ・C5 酸のRY =0.47% そのうち、 ・3−ペンテン酸のRY=0.05%。 ペンテン酸の生成量は、非常に低かった。その他のC5
酸は本質的に吉草酸又はメチルブタン酸だった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】しかしながら、もしも米国特許第3579
551号明細書に従う方法をブタジエンのようなジエン
をヒドロキシカルボニル化するために実施すると、予定
される生成物であるペンテン酸への選択性が非常に低い
か又は0であることさえあり、対応する飽和酸、即ち吉
草酸及びメチル酪酸が本質的に得られるということが観
察されている。
551号明細書に従う方法をブタジエンのようなジエン
をヒドロキシカルボニル化するために実施すると、予定
される生成物であるペンテン酸への選択性が非常に低い
か又は0であることさえあり、対応する飽和酸、即ち吉
草酸及びメチル酪酸が本質的に得られるということが観
察されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】比較試験A この比較試験は、米国特許第3579551号明細書の
例10に従って実施した。125ミリリットルのオート
クレーブ中に入れたガラス瓶中に、以下のものを装入す
る。 ・(NH4)2IrCl4:0.0478g(Ir0.108ミリモル) ・HI(57%水溶液):2.74ミリモル(12.2ミリモル) ・ブタジエン :5.78g(107ミリモル) ・水 :0.65g(36ミリモル) ・酢酸 :20cm3(21.8g)。 HI/Irモル比は113であり、初期水濃度は9.5
重量%である。
例10に従って実施した。125ミリリットルのオート
クレーブ中に入れたガラス瓶中に、以下のものを装入す
る。 ・(NH4)2IrCl4:0.0478g(Ir0.108ミリモル) ・HI(57%水溶液):2.74ミリモル(12.2ミリモル) ・ブタジエン :5.78g(107ミリモル) ・水 :0.65g(36ミリモル) ・酢酸 :20cm3(21.8g)。 HI/Irモル比は113であり、初期水濃度は9.5
重量%である。
Claims (11)
- 【請求項1】 溶媒媒体中で、イリジウムを基とする触
媒及び沃素含有又は臭素含有促進剤の存在下で、30℃
以上の温度において、25℃において測定して0.5バ
ール以上の一酸化炭素の分圧下で、一酸化炭素及び水と
の反応によってブタジエンをヒドロキシカルボニル化す
る方法であって、沃素又は臭素/イリジウムのモル比を
20/1以下にし且つ反応混合物中の水の濃度を8重量
%以下にすることを特徴とする、前記方法。 - 【請求項2】 反応混合物中の水の濃度を0.0000
1〜5重量%の範囲、好ましくは0.01〜2重量%の
範囲にすることを特徴とする、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 反応混合物中のブタジエンの濃度を反応
混合物の総重量に対して16重量%以下の値に保つこと
を特徴とする、請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 反応混合物中のブタジエンの濃度を重量
基準で11重量%以下、好ましくは重量基準で5.5重
量%以下にすることを特徴とする、請求項1〜3のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項5】 用いるイリジウム触媒が ・金属Ir、IrO2 、Ir2 O3 、 ・IrCl3 、IrCl3 ・3H2 O、 ・IrBr3 、IrBr3 ・3H2 O、 ・沃化イリジウム、 ・イリジウムカルボン酸塩、特に酢酸イリジウム又はペ
ンテン酸イリジウム、 ・Ir2 (CO)4 Cl2 、Ir2 (CO)4 I2 、 ・Ir2 (CO)8 、Ir4 (CO)12、 ・Ir(CO)[P(C6 H5 )3 ]2 I、 ・Ir(CO)[P(C6 H5 )3 ]2 Cl、 ・Ir[P(C6 H5 )3 ]3 I、 ・HIr[P(C6 H5 )3 ]3 (CO)、 ・Ir(acac)(CO)2 、 ・[IrCl(cod)]2 から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項6】 反応混合物1リットル当たりの金属イリ
ジウムのモル数で表わした触媒の量が10-4〜10-1モ
ル/リットルの範囲、好ましくは5×10-4〜5×10
-2モル/リットルの範囲であることを特徴とする、請求
項1〜5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 沃素含有又は臭素含有促進剤が沃化水
素、臭化水素並びに反応条件下で沃化水素又は臭化水素
を発生させることができる有機沃素化合物及び有機臭素
化合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜6
のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 沃素又は臭素/イリジウムのモル比を1
/1〜10/1の範囲、好ましくは1/1〜5/1の範
囲にすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに
記載の方法。 - 【請求項9】 溶媒が反応条件下で液体であり、この溶
媒がカルボン酸、脂肪族炭化水素、環状脂肪族炭化水
素、芳香族炭化水素、塩素化脂肪族炭化水素、塩素化環
状脂肪族炭化水素、塩素化芳香族炭化水素、脂肪族エー
テル、芳香族エーテル、混合エーテル又はこれらの数種
の溶媒の混合物から選択されることを特徴とする、請求
項1〜8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 ヒドロキシカルボニル化反応を60℃
〜230℃に範囲、好ましくは90℃〜200℃の範囲
の温度において実施することを特徴とする、請求項1〜
9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】 ヒドロキシカルボニル化反応を25℃
において測定して0.5バール〜300バール、好まし
くは2バール〜200バール、さらにより好ましくは5
バール〜150バールの一酸化炭素の分圧下で実施する
ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の
方法。
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---|---|---|---|
FR95-04949 | 1995-04-20 | ||
FR9504949A FR2733228B1 (fr) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | Procede d'hydroxycarbonylation du butadiene |
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WO2020013260A1 (ja) | 2018-07-12 | 2020-01-16 | 株式会社Flosfia | 半導体装置および半導体装置を含む半導体システム |
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---|---|---|---|---|
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US5925754A (en) * | 1997-04-15 | 1999-07-20 | Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation | Epsilon caprolactam compositions |
EP1085004A1 (en) * | 1999-09-20 | 2001-03-21 | Dsm N.V. | Process for the carbonylation of butadiene and/or butadiene derivative |
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JPH0368535A (ja) * | 1989-06-26 | 1991-03-25 | E I Du Pont De Nemours & Co | 3―ペンテン酸の製造法 |
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---|---|---|---|---|
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US3816489A (en) * | 1968-08-15 | 1974-06-11 | Monsanto Co | Increasing the selectivity and yield in the production of carboxylic acids |
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1995
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-
1996
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- 1996-04-22 US US08/635,493 patent/US5763655A/en not_active Expired - Fee Related
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