JPH09252433A - 撮像表示装置および撮像表示システム - Google Patents

撮像表示装置および撮像表示システム

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JPH09252433A
JPH09252433A JP8059842A JP5984296A JPH09252433A JP H09252433 A JPH09252433 A JP H09252433A JP 8059842 A JP8059842 A JP 8059842A JP 5984296 A JP5984296 A JP 5984296A JP H09252433 A JPH09252433 A JP H09252433A
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image pickup
display
pixel electrode
photoelectric conversion
display device
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JP8059842A
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Inventor
Akira Konno
晃 金野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影した撮像をその場ですぐに見ることがで
きる、撮像装置と表示装置が一体化した携帯型の撮像表
示装置を提供する。 【解決手段】 本発明の撮像表示装置は、基板と、この
基板の一方の面に形成された、光電変換素子アレイを有
する撮像手段と、基板のもう一方の面に形成された、光
電変換素子とそれぞれ1:1に接続された表示素子を有
する表示手段とを具備する。X線が蛍光体16に当たっ
て生ずるフォトンは光電変換素子14により電荷とな
り、撮像画素電極13に蓄積される。この電荷を電荷電
圧変換手段12により液晶駆動電圧として液晶層21を
挟持する表示画素電極18に印加して撮像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置と表示装置
とが一体化した撮像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子を用いた撮像装置はビデオ
カメラ、デジタルカメラなどに幅広く用いられている。
また、医療用X線診断装置に従来の銀塩フィルムにかわ
って用いられている。近年、医療分野において治療を迅
速的確に行う目的で患者の医療データをデータベース化
する方向に進んでいる。これは患者は複数の医療機関を
利用することが一般的であり、この様な場合他の医療機
関のデータがないと的確な治療行為が行えない可能性が
あるためである。一例として他の医療機関で投与された
薬剤との副作用の心配がある。他の医療機関で投与した
薬剤を考慮した上で適切な治療を行うことが必要とな
る。
【0003】X線撮影の画像データについてもデータベ
ース化の要求があり、X線撮影画像のディジタル化が望
まれている。医療用X線診断装置では従来銀塩フィルム
を使用して撮影してきたが、これをディジタル化するた
めには撮影したフィルムを現像した後、再度スキャナ等
で走査する必要があり手間と時間がかかっていた。最近
は1インチ程度のCCDカメラを使用し、直接画像をデ
ィジタル化する方式が実現されている。しかし例えば人
間の肺の撮影をする場合20cm×30cm程度の領域
を撮影するため、光を集光するための光学装置が必要で
あり、装置の大型化が問題になっている。
【0004】これら2方式の問題を解決する方式として
a−SiTFT(アモルファスシリコン薄膜トランジス
タ)などの薄膜トランジスタを用いた撮像装置が提案さ
れている。
【0005】図11はこのような薄膜トランジスタを用
いた従来の撮像装置の構成を概略的に示す図である。図
11に示した撮像装置において、(1、1)番地の画素
である画素e1,1はa−SiTFT144、光電変換
膜140および画素容量142で構成されている。そし
て、このような構成の画素eは横2000×縦2000
個のアレイ状(以下TFTアレイと呼ぶ)に形成されて
いる。e2000,2000は(2000、2000)
番地の画素を示している。光電変換膜140には、電源
148によってバイアス電圧が印加される。a−SiT
FT144は信号線118と走査線113に接続してお
り、走査線駆動回路152によってオン・オフが制御さ
れる。信号線118の終端は切り替えスイッチ146を
通して信号検出用の増幅器154に接続している。画素
に光が入射すると光電変換膜(フォトダイオード)14
0に電流が流れ、この光電変換膜と画素容量142によ
り構成される光電変換回路に電荷が蓄積される。走査線
駆動回路152で走査線113を駆動し、1つの走査線
113に接続している全てのTFTをオンにすると、光
電変換回路に蓄積された電荷は信号線118を通って増
幅器154側に転送される。切り替えスイッチ146で
1画素ごとに電荷を増幅器154に入力し、CRT、液
晶表示装置等の表示装置に表示できるような点順次信号
に変換する。画素に入射する光の量によって電荷量が異
なり、増幅器154の出力振幅は変化する。
【0006】図11に示した撮像装置の方式では増幅器
154の出力信号をA/D変換することで直接ディジタ
ル画像にすることができる。
【0007】このような撮像装置は薄型、大画面でディ
ジタル出力が容易となるが、実際に画像を見るためには
撮像装置の他にX線源はもちろんのこと信号処理回路や
モニタが別途必要となる。X線撮影は専用の撮影室で撮
影するのが一般的であるが、この他にも救急医療などで
病棟を回って撮影することも行われている。しかし病棟
を回っての撮影では装置が大型で運搬が困難であり、カ
セッテと呼ばれる携帯型の撮像装置が用いられている。
携帯型のカセッテは例えば保持部材(ホルダ)に複数枚
の銀塩フィルムが収納されており、手で持ち運び可能で
あり、被写体のどこにでも配置できるものである。
【0008】カセッテは上述のように運搬可能であり自
由に配置可能であるが、その場で撮影した画像を確認す
ることが出来ないという問題がある。現像装置等が設置
されている場所までカセッテを持っていき、現像するこ
とではじめて画像を確認できる。したがって撮影条件に
不備があっても現像するまで確認できず、必要な情報を
得るのに非常に時間がかかった。これは、特に救急医療
などにおいては致命的な欠点である。
【0009】また銀塩フィルムの代わりに例えば光電変
換素子と薄膜トランジスタとを組み合わせた撮像装置を
用いたとしても、画像を見るためには信号処理回路やモ
ニタが必要となってしまう。したがって、モニターを持
ち運ぶか、モニターがあるところまで行かなくてはなら
ないため携帯型撮像装置の意味をなさず、実用的ではな
いという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものである。すなわち本
発明は撮影した撮像をその場でただちに見ることができ
る、撮像装置と表示装置が一体化した携帯型の撮像表示
装置を提供することを目的とする。
【0011】また本発明は撮像と表示画像が1:1に対
応した信頼度の高い撮像表示装置を提供することを目的
とする。
【0012】また、本発明は特に医療現場において、撮
影から診断までの時間を大幅に短縮する撮像表示装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決する、1単位の撮像素子と表示素子が1:1に対応
して一体化した撮像表示装置である。
【0014】本発明の撮像表示装置は、基板と、この基
板の一方の面に形成された、光電変換素子アレイを有す
る撮像手段と、前記基板のもう一方の面に形成された、
1単位の光電変換素子とそれぞれ1:1に接続された表
示素子を有する表示手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0015】1単位の撮像素子を複数個の素撮像素子で
構成し、この1単位の撮像素子と表示素子とを1:1に
接続するようにしてもよい。
【0016】また本発明の撮像表示装置は、基板と、こ
の基板の一方の面にマトリクス状に形成された、入射光
を検出して電荷を蓄積する撮像素子と、前記基板のもう
一方の面に前記撮像素子と1:1に接続して形成された
前記撮像を表示する表示素子とを具備したことを特徴と
する。
【0017】また本発明の撮像表示装置は、基板と、こ
の基板の一方の面にマトリクス状に形成された光電変換
素子と、前記基板のもう一方の面に形成され、光電変換
素子と1:1に接続した表示画素電極と、画素電極との
間に液晶層を挟持して表示画素を形成する対向電極と、
光電変換素子と表示画素電極との間に配設された光電変
換素子に生じた電荷を電圧に変換して前記画素電極に印
加する電荷電圧変換手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0018】また本発明の撮像表示装置は、第1の絶縁
性基板と、第1の絶縁性基板上に形成された、撮像画素
領域を形成する光電変換素子と、この光電変換素子に接
続された第1の画素電極とを有する撮像手段と、第1の
絶縁性基板の前記光電変換素子が形成された面と反対側
の面に形成された第2の絶縁性基板と、第2の絶縁性基
板上に第1の画素電極と1:1に対応して形成された第
2の画素電極と、この第2の画素電極との間に液晶層を
挟持して表示画素領域を形成する対向電極とを有する表
示手段と、第1の画素電極と第2の画素電極との間に配
設された、第1の画素電極に蓄積した電荷を電圧に変換
して第2の画素電極に印加する電荷電圧変換手段とを具
備したことを特徴とする。
【0019】電荷電圧変換手段はソースフォロア回路を
用いるようにしてもよい。
【0020】本発明の撮像表示システムは、可搬なX線
照射装置と、このX線照射装置から照射されるX線によ
り被検者のレントゲン像を得る、基板の一方の面に形成
された光電変換素子アレイを有する撮像手段と、基板の
もう一方の面に形成された前記光電変換素子とそれぞれ
1:1に接続された表示素子を有する表示手段とからな
る撮像表示装置とを具備したことを特徴とする。
【0021】また本発明の撮像表示装置は、光電変換膜
を積層した画素電極を複数配列し、前記画素電極間に配
置された信号線と、前記画素電極間に配置された走査線
と、前記画素電極と信号線との間に配置され前記走査線
によりオン・オフする薄膜トランジスタ(TFT)で構
成され、各画素に入射する光量に比例した電化を蓄積す
る撮像手段と、走査線を駆動する走査線駆動手段と、各
画素電極に蓄積された電荷を電圧に変化させる電荷電圧
変換手段と、この電荷電圧変換装置の出力する電圧によ
り光の反射率もしくは透過率が変化する液晶表示手段か
らなり、撮像手段と前記電荷電圧変換手段と前記液晶表
示手段とは積層構造であることを特徴とする。
【0022】具体的な構造の1例としては、電荷電圧変
換手段の上部および下部にそれぞれ画素電極を有する構
成であって、絶縁性透明基板(例えばポリイミド)上に
薄膜トランジスタを形成し、この薄膜トランジスタのソ
ース・ドレイン電極の一方の電極は絶縁性透明基板の反
対の面に形成された第1の画素電極と接続し、第1の画
素電極1の下部にはI−I−PもしくはN−I−P型の
a−Siフォトダイオードと透明電極(例えばITO)
と蛍光体が形成されており、一方薄膜トランジスタのソ
ース・ドレイン電極のもう一方の電極は別の絶縁性透明
基板(例えばポリイミド)を介して前記画素電極とは別
の第2の画素電極と接続し、この第2の画素電極2の上
には絶縁性透明基板(例えばガラス基板)と対向電極が
形成されており、第2の画素電極と前記対向電極の間に
は液晶を封止するようにしてもよい。
【0023】すなわち本発明は撮像装置と表示装置とが
一体化した撮像表示装置であって、撮像装置を構成する
1単位の撮像画素と、表示装置を構成する表示素子とが
1:1に対応したものである。表示面に形成する例えば
液晶表示装置の画素などの表示素子アレイと、撮像面に
形成する例えば蛍光体乃至は光電変換素子などの撮像画
素アレイとはそれぞれ1:1に接続されている。したが
って、撮像面に形成される画像情報は、そのまま表示面
に表示され、信号処理などを行う必要はない。撮像画素
と表示画素の画素サイズを同じにすれば、等身大の画像
が表示される。また、撮像面に形成される画像を拡大し
て表示面または外部に接続された表示装置に表示するよ
うにしてもよい。表示画素と1:1に接続する1単位の
撮像画素を、複数の素撮像画素から形成するようにすれ
ば、拡大しても解像度が落ちることはない。
【0024】例えば図11に例示した撮像装置では、
(1、1)番地の撮像画素e1,1から(2000、2
000)番地の撮像画素e2000,2000までの撮
像画素eがアレイ状に形成されているが、本発明の撮像
表示装置では、このような撮像面の裏面に(1、1)番
地の表示画素p1,1から(2000、2000)番地
の撮像画素p2000,2000までの表示画素pがア
レイ状に形成されているものである。
【0025】撮像素子は、例えば撮像画素電極上に、フ
ォトダイオードなどの光電変換素子と、ITOなどの透
明電極と、蛍光体などの波長変換素子とを積層して形成
するようにすればよい。
【0026】また、表示素子の1例としては、表示画素
電極と1:1接続した表示画素電極上に、ITOなどの
対向電極を配置し、表示画素電極と対向電極との間に液
晶相を挟持すれば、撮像面に形成された像を表示する液
晶表示装置が形成される。
【0027】撮像画素電極に蓄積された電荷を、表示画
素電極に電圧として印加するには、例えば撮像画素電極
と表示画素電極との間に薄膜トランジスタなどの非線形
スイッチング素子を設けるようにすればよい。薄膜トラ
ンジスタのソース・ドレイン電極を撮像画素電極と表示
画素電極に接続し、ゲート電極により薄膜トランジスタ
を駆動すればよい。
【0028】また、撮像画素電極に撮像画素電極と表示
画素電極との間に薄膜トランジスタなどの非線形スイッ
チング素子からなるソースフォロア回路を設けるように
してもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下で本発明の詳細を図に基づい
て説明する。
【0030】(実施例1)図1は本発明の撮像表示装置
の構成の1例を概略的に示す図であり、撮像面側を示し
ている。図2は図1の撮像表示装置の裏面すなわち表示
面側を示す図である。
【0031】図3は本発明の撮像表示装置の構成例を模
式的に示すブロック図である。
【0032】ここでは、X線を検出する撮像部と、液晶
表示装置とが一体化した撮像表示装置を例にとって説明
する。
【0033】この撮像表示装置1は撮像部2、表示部
7、駆動部3、電源部4とにより構成されている。撮像
部2、駆動部3、電源部4は筐体5内に一体化しており
持ち運びを可能としている。表示部7は液晶層を光変調
層とした液晶表示装置となっている。
【0034】撮像部2と表示部7は一体化されている。
すなわち、入射するX線の量に比例して電荷を蓄積する
X線検出部6を有する撮像部2と、蓄積された電荷量に
応じて透過率もしくは反射率が変化する表示部7の一体
化構造となっている。撮像部2と表示部7にはそれぞれ
複数(例えば1000×1000画素)の画素があり、
X線検出部6の画素と表示部7の画素は1対1に対応し
ている。撮像部2の各画素は入射したX線量に比例した
電荷を蓄積し、電荷電圧変換回路8によって電荷量に応
じた電圧を出力し表示部7の画素に供給する。表示部7
は画素に与えられた電圧によって光変調層の透過率もし
くは反射率を変化させることにより、X線検出部6で検
出したX線を画像表示する。
【0035】したがって、従来の銀塩フィルムのように
現像することなしに、即座にその場で画像を得ることが
できる。また撮像部2の画素と、表示部7の画素は1対
1に対応しているため特別な集光装置は必要とせず薄型
化、軽量化に適した構造である。
【0036】駆動部3はX線検出部6および表示部7の
駆動タイミングを調整するタイミング回路9で構成され
る。タイミング回路9はX線を照射してから表示部7に
画像を表示するまでに必要な信号、例えば電荷電圧変換
タイミング信号や液晶表示用走査線駆動信号などを発生
し、撮像部2と表示部7に供給する。
【0037】電源部4は撮像部2、表示部7、駆動部3
に電源を供給する。電源部には電池を用いるようにすれ
ば、携帯が容易であり、コンセントがない場所でも撮像
表示を行うことができる。また、雑音も低減され、より
鮮明な画質の撮像を得ることができる。
【0038】図4は、駆動部3に、撮像表示装置が取り
込んだ画像を外部回路へ出力する出力回路10を設けた
本発明の撮像表示装置の機能を模式的に示すブロック図
である。
【0039】この出力回路10は電荷電圧変換回路8か
らの出力をΑ/D変換しディジタルデータにして出力す
る。このような構成によれば、コンピュータなどの撮像
表示装置外部にに画像を保存することができる。また、
画像の処理やデータベース化が容易になる。
【0040】図5は本発明の撮像表示装置の構造の1例
を概略的に示す断面図であり、撮像部2と表示部7とが
一体化した撮像表示部の構造を示している。
【0041】例えばポリイミド、ガラスなどの透明絶縁
性基板11上に薄膜トランジスタ12が形成されてい
る。そしてこの薄膜トランジスタ12のソース・ドレイ
ン電極の一方の電極は、透明絶縁性基板11の反対の面
に形成された撮像画素電極13と接続している。薄膜ト
ランジスタ12は、例えばa−Si(非晶質シリコン)
半導体膜により形成するようにしてもよいし、p−Si
(多結晶シリコン)半導体膜、μ−Si(微結晶シリコ
ン)半導体膜で形成するようにしてもよい。また、逆ス
タガー型でも、スタガー型でもよい。さらに、例えばM
IM素子などの薄膜トランジスタ以外の非線形スイッチ
ング素子を用いるようにしてもよい。
【0042】撮像画素電極13の下部には、例えばI−
I−P構造もしくはN−I−P構造のa−Si半導体膜
からなるフォトダイオード14と、ITO(Indiu
mTin Oxide)などの透明電極15、波長変換
素子である蛍光体16が形成されている。
【0043】一方、薄膜トランジスタ12のもう一方の
電極は、薄膜トランジスタ12上に形成された、例えば
ポリイミド、SiO2 などからなる別の透明絶縁性基板
17を介して、この透明絶縁性基板17上に形成された
表示画素電極18と接続している。表示画素電極18上
には例えばガラスなどの透明絶縁性基板19と、この透
明絶縁性基板19の液晶挟持面に形成されたITOなど
からなる対向電極20が形成されている。そして、表示
画素電極18と対向電極20との間には光変調層である
液晶層21が封止されている。
【0044】図5に示した撮像表示装置の構造では、透
明絶縁性基板11の薄膜トランジスタ12と反対側に形
成された、撮像画素電極13、フォトダイオード14、
透明電極15、蛍光体16がX線検出部6を構成してい
る。また、透明絶縁性基板17の薄膜トランジスタ12
と反対側に形成された表示画素電極18、液晶21、対
向電極20、透明絶縁性基板19が表示部7を構成して
いる。そして、薄膜トランジスタ12が電荷電圧変換回
路8に対応している。
【0045】フォトダイオード14には2つの電極、す
なわち撮像画素電極13と透明電極15によって逆バイ
アスが印加されている(例えば撮像画素電極13が0
V、透明電極15が−5V)。したがってフォトダイオ
ード14は高抵抗であり電流は流れない。
【0046】撮像表示装置1の撮像面2にX線などの電
磁波が照射されると、X線は蛍光体16(例えばGOS
(Gd2 2 S:Tb)、CsI(CsI:Tl))に
より可視光(例えば550nmの緑色光)に変換され、
フォトダイオード14に入射する。このときフォトダイ
オード14には電流が流れ、撮像画素電極13には電荷
が蓄積される。例えば1画素に10000個のフォトン
(波長550nmの光で約23000eVに相当する)
が照射された場合、撮像画素電極13に蓄積される電荷
量Qは、 Q=1.6×10-19 ×10000=1.6×10-15 [C] となる。
【0047】X線などの電磁波の照射が終了した後、す
なわち撮像画素電極13への電荷の蓄積が完了した後、
薄膜トランジスタ12によって電荷量に比例した電圧
を、表示画素電極18へ出力する。図6は蓄積された電
荷と出力される電圧との関係の1例を示す図である。
【0048】薄膜トランジスタ12の出力電圧は表示部
7側の表示画素電極18に印加される。このため表示画
素電極18と対向電極20との間に電界が生じ、液晶2
1の配向ないし相状態が制御され、光の透過率もしくは
反射率が変化して画像が表示される。このように本発明
の撮像表示装置では、撮像を、信号処理を行わずに表示
面に表示することができる。したがって、装置の構成が
単純化でき、軽量化が可能で携帯用途にも好適である。
また、コストを低減することができる。
【0049】図5に例示した構造では、X線検出部6と
表示部7と電荷電圧変換回路8で構成されているが、こ
れらの部分は同一のプロセスで製造できる利点がある。
【0050】本発明の撮像表示装置の構造は図5に例示
したものに限らず、一方の面に撮像手段が形成され、他
方の面に表示手段が形成され、撮像手段を構成する撮像
素子と表示手段を構成する表示素子とが1:1に対応し
て配設され、接続されていればよい。図7は本発明の撮
像表示装置の構造の別の1例を概略的に示す図である。
【0051】図8は、本発明の撮像表示装置の電荷電圧
変換回路8、すなわち薄膜トランジスタ12として示し
た部分の構成の1例を示す図である。図8に例示した電
荷電圧変換回路8は以下のように動作する。
【0052】この電荷電圧変換回路8は3個の薄膜トラ
ンジスタから構成されている。薄膜トランジスタ22と
薄膜トランジスタ23は、ソースフォロア回路を構成し
ている。薄膜トランジスタ24は蓄積した電荷を放電す
るためのリセットスイッチである。薄膜トランジスタ2
2のゲート電極g1には一定のオン電圧Vg1が供給され
ている。またソース電極s1には固定電圧Vs1が供給さ
れている。このとき薄膜トランジスタ22のドレイン・
ソース間電流Ids1 は一定であるが、当然薄膜トランジ
スタ23のドレイン・ソース間電流Ids2 はIds1 と等
しくなる。
【0053】さて、X線検出部6の撮像画素電極13に
電荷が蓄積され、撮像画素電極13の電極電位が変化す
ると、薄膜トランジスタ23のゲート電圧Vg2が変動す
る。このとき、Ids1 とIds2 が等しくなるように、す
なわち、 (Vg1−Vs1)=(Vg2−Vd1−s2) となるようにソースフォロアの出力電圧Vd1−s2が変化
する。したがってソースフォロア出力を表示部7の表示
画素電極18に接続すれば、撮像画素電極13に蓄積さ
れた電荷によって表示画素電極18を電圧駆動すること
ができる。
【0054】薄膜トランジスタ24はリセットスイッチ
であり、撮像画素電極13に蓄積された電荷を放電させ
る。出力回路に外部記憶手段を接続すれば、X線を照射
している最中に周期的にリセットすることで動画を撮影
することもできる。
【0055】薄膜トランジスタ22のソース電極s1と
ゲート電極g1には共通の電圧を供給するようにしても
よい(図9参照)。
【0056】なお、図8では撮像画素電極13と液晶表
示用表示画素電極18にソースフォロア用薄膜トランジ
スタ22、23とリセット用薄膜トランジスタ24が1
セットの場合について説明したが、ソースフォロア回路
は1信号線に1個でもかまわない。
【0057】薄膜トランジスタ22、23、24を構成
する半導体膜は非晶質シリコンでもよいし多結晶シリコ
ンでも、微結晶シリコンでもよい。また薄膜トランジス
タは逆スタガ型でもトップゲート型でもよい。
【0058】(実施例2)図10は本発明の撮像表示装
置の使用例を模式的に示す図である。
【0059】移動可能なX線照射装置51と本発明の撮
像表示装置52を用いて患者53のレントゲン像を撮影
している。54はX線源である。X線照射終了と同時
に、現像を要せず、モニターも用いずに、直ちにその場
で画像を見ることができる。適切な撮像が得られなかっ
た場合でも、直ちに撮りなおすことができる。また、救
急車などにX線照射装置51を備えれば、病院外でも撮
像を見ることができる。したがって、例えば救命救急医
療などにおいて適切な診断が下されるまでの時間を大幅
に短縮することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明の撮像表示装
置によれば、撮影した撮像をその場でただちに見ること
ができる。また本発明の撮像表示装置はモニターがない
場所でも画像を見ることができる。また、携帯すること
もできる。
【0061】また本発明の撮像表示装置は撮像と表示画
像が1:1に対応した信頼度の高い撮像を得ることがで
きる。
【0062】さらに本発明の撮像表示装置は、信号処理
装置が不要であり、構造が単純で、小型化、薄型化に適
しており、消費電力も少ない。したがって、携帯に好適
であり、コストも安くできる。
【0063】本発明の撮像表示装置は、薄型大画面化が
可能で、可搬性が高い。さらにその場で画像を見ること
が出来るため、撮影が不十分な場合などにはすぐに再撮
影ができ、撮影作業の効率を大きく向上することができ
る。特に医療現場において、撮影から診断までに要する
時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像表示装置の構成の1例を概略的に
示す図(撮像面)。
【図2】本発明の撮像表示装置の構成の1例を概略的に
示す図(表示面)。
【図3】本発明の撮像表示装置の構成の1例を模式的に
示すブロック図。
【図4】本発明の撮像表示装置の構成の別の1例を模式
的に示すブロック図。
【図5】本発明の撮像表示装置の構造の1例を概略的に
示す断面図。
【図6】電荷電圧変換回路における蓄積電荷と出力電圧
との関係を示す図。
【図7】本発明の撮像表示装置の構造の別の1例を概略
的に示す断面図。
【図8】本発明の撮像表示装置の電荷電圧変換回路の1
例を示す図。
【図9】本発明の撮像表示装置の電荷電圧変換回路の別
の1例を示す図。
【図10】本発明の撮像表示装置の使用例を模式的に示
す図
【図11】従来の撮像装置の構成を概略的に示す図。
【符号の説明】
1……撮像表示装置、2……撮像部、3……駆動部、4
……電源部、5……筐体 6……X線検出部、7……液晶表示部、8……電荷電圧
変換回路 9……タイミング回路、10……出力回路 11、17、19……透明絶縁性基板 12、22、23、24……薄膜トランジスタ、13、
18………画素電極 14……フォトダイオード、15……透明電極、16…
…蛍光体 20……対向電極、21……液晶層 51……X線照射装置、52……撮像表示装置、53…
…被検者 54……X線源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 この基板の一方の面に形成された、光電変換素子アレイ
    を有する撮像手段と、 前記基板のもう一方の面に形成された、1単位の前記光
    電変換素子とそれぞれ1:1に接続された表示素子を有
    する表示手段とを具備したことを特徴とする撮像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 基板と、 この基板の一方の面にマトリクス状に形成された光電変
    換素子と、 前記基板のもう一方の面に形成され、前記光電変換素子
    と1:1に接続した画素電極と、 前記画素電極との間に液晶層を挟持して表示画素を形成
    する対向電極と、 前記光電変換素子に生じた電荷を電圧に変換して前記画
    素電極に印加する電荷電圧変換手段とを具備したことを
    特徴とする撮像表示装置。
  3. 【請求項3】 第1の絶縁性基板と、 第1の絶縁性基板上に形成された、撮像画素領域を形成
    する光電変換素子と、この光電変換素子に接続された第
    1の画素電極とを有する撮像手段と、 第1の絶縁性基板の前記光電変換素子が形成された面と
    反対側の面に形成された第2の絶縁性基板と、 第2の絶縁性基板上に第1の画素電極と1:1に対応し
    て形成された第2の画素電極と、この第2の画素電極と
    の間に液晶層を挟持して表示画素領域を形成する対向電
    極とを有する表示手段と、 第1の画素電極と第2の画素電極との間に配設された、
    第1の画素電極に蓄積した電荷を電圧に変換して第2の
    画素電極に印加する電荷電圧変換手段とを具備したこと
    を特徴とする撮像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷電圧変換手段はソースフォロア
    回路であることを特徴とする請求項2乃至3のいずれか
    に記載の撮像表示装置。
  5. 【請求項5】 可搬なX線照射装置と、 このX線照射装置から照射されるX線により被検者のレ
    ントゲン像を得る、基板の一方の面に形成された光電変
    換素子アレイを有する撮像手段と、基板のもう一方の面
    に形成された前記光電変換素子とそれぞれ1:1に接続
    された表示素子を有する表示手段とからなる撮像表示装
    置とを具備したことを特徴とする撮像表示システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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