JPH0925240A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

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JPH0925240A
JPH0925240A JP7197129A JP19712995A JPH0925240A JP H0925240 A JPH0925240 A JP H0925240A JP 7197129 A JP7197129 A JP 7197129A JP 19712995 A JP19712995 A JP 19712995A JP H0925240 A JPH0925240 A JP H0925240A
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residue
amino acid
peptide
formula
hiv
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JP7197129A
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Tsutomu Murakami
努 村上
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Seikagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 式(A)で示される様なHIVに対する
抗ウイルス作用を有するポリペプチド又はその薬学的に
許容し得る塩とHIV逆転写酵素阻害剤(例えばAZ
T、ddI、ddC)又はHIVプロテアーゼ阻害剤
(例えばRo 31−8959)とからなる医薬組成
物、殊に抗ウイルス剤組成物。 【化1】 (式(A)中、Arg、Trp、Cys、Tyr、LysおよびGlyはア
ミノ酸残基を示し、3位と11位および2つの7位のシ
ステイン残基間の実線はジスルフィド結合を示す。) 【効果】 本発明の抗ウイルス剤組成物は、HIVによ
って引き起こされる後天性免疫不全症候群(AIDS)
やAIDS関連症候群等に有効と考えられ、しかも各薬
剤の相乗的な抗ウイルス活性を有するので、該薬剤の投
与量を減らし、これによって副作用の低減、薬剤耐性ウ
イルスの出現抑制等が期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬組成物、特に
抗ウイルス剤組成物に関する。更に詳しくは抗ウイルス
活性を有するポリペプチドと、HIV逆転写酵素阻害剤
またはHIVプロテアーゼ阻害剤とからなる抗ウイルス
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、後
天性免疫不全症候群(AIDS)やAIDS関連症候群
等の様々な臨床症状を引き起こすことが知られている。
抗HIV剤として、HIVの増殖の各段階を阻害する薬
剤が知られている。そして、実際に薬として認可されて
いるか、あるいは臨床試験が行なわれている薬剤として
は、HIV逆転写酵素阻害剤(例えば、ヌクレオシド系
のAZT、ddI、ddC等)やHIVプロテアーゼ阻
害剤(Ro 31−8959等)が知られている。通
常、これらの抗HIV剤は、大量にしかも長期間投与す
ることが必要であるため、副作用(例えば、骨髄障害な
ど)や、HIV逆転写酵素あるいはHIVプロテアーゼ
のアミノ酸変異による薬剤耐性ウイルスの出現等の問題
が生じていた。
【0003】これらの問題の解決および抗ウイルス効果
の増強を目的として、AZTと、ddIあるいはddC
とを組合せて使用すること(HIV感染症・AIDS,
日本臨床社,p316-326(1993))、Ro 31−8959
と、AZTあるいはddCとを組合せて使用すること
(J.Infect.Dis.,166(5),p1143-1146(1992))および3
TCとAZT、ddIあるいはRo 31−8959と
を組合せて使用すること(特開平6−234641)が
知られている。しかしながら、これらの組合せによる使
用においても、抗ウイルス活性は不十分であり、しかも
上記問題の解決も不十分であるため、抗ウイルス薬の他
剤との組み合わせによるさらに優れた投与法の確立が望
まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、先に抗ウ
イルス活性を有する、新規な、ポリペプチド及びこのポ
リペプチドを有効成分とする抗HIV剤を見いだした。
(国際公開WO92/04374、特開平5−1632
98、国際公開WO95/10534)。本発明者は、
該ポリペプチドと既知の抗ウイルス剤との組合せについ
て鋭意検討した結果、該ポリペプチドとHIV逆転写酵
素阻害剤またはHIVプロテアーゼ阻害剤とからなる組
成物が相乗的な抗ウイルス活性を呈することを見いだ
し、本発明を完成した。すなわち本発明は、抗ウイルス
活性を有するポリペプチドと、HIV逆転写酵素阻害剤
またはHIVプロテアーゼ阻害剤とからなる医薬組成
物、特に抗ウイルス剤組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 下記式
(1)
【化3】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 A1-A2-Cys-A2-A3-A3-Y-A2-A3-A3-Cys-A4−A5 ・・・・・(1) [式中、A1は水素原子或いはリジン、アルギニンおよ
びオルニチンから選ばれる塩基性アミノ酸の1個または
少なくとも2個を有するアミノ酸残基またはペプチド残
基、或いは該塩基性アミノ酸残基若しくはペプチド残基
のアミノ末端アミノ酸残基のN−α位の水素原子がアシ
ル基若しくは置換チオカルバモイル基で置換されている
N−αアシル置換アミノ酸残基、N−αアシル置換ペプ
チド残基、N−α置換チオカルバモイル化アミノ酸残基
またはN−α置換チオカルバモイル化ペプチド残基を示
し;
【0006】A2は独立してチロシン、フェニルアラニ
ンまたはトリプトファン残基を示し;A3は独立してリ
ジンまたはアルギニン残基を示し;A4はリジンおよび
アルギニンから選ばれるアミノ酸の1個または少なくと
も2個を有するアミノ酸残基またはペプチド残基を示
し;A5は−OH(カルボキシル基由来)又は−NH2
(酸アミド基由来)を示し;
【0007】Yは下記式(a)で示されるペプチド残基
【化4】 1’ 2’ 3’ 4’ 5’ 6’ −A6-A2-A3-Gly-A7-A6− (a) (式中、A2及びA3は上記(1)式におけると同義で
ある。A6は独立してアラニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン、セリン、システインまたはメチオニン残基
を示し、A7は独立してチロシン、フェニルアラニン、
トリプトファン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロ
イシン、セリン、システインまたはメチオニン残基を示
し、Glyはグリシン残基を示す。但し、1’位と6’
位が共にシステイン残基である場合にはこれらはジスル
フィド結合により連結していてもよい。)、または
【0008】D−オルニチル−プロリン、プロリル−D
−オルニチン、プロリル−D−リジン、プロリル−D−
アルギニン、D−リジル−プロリン、D−アルギニル−
プロリン、グリシル−リジン、グルシル−アルギニン、
オルニチル−グリシン、グリシル−オルニチン、リジル
−グリシン及びアルギニル−グリシンで示されるアミノ
酸2個からなるペプチド残基であり、その構成アミノ酸
であるD−リジン、L−リジン、D−オルニチン又はL
−オルニチンの側鎖ω−アミノ基の水素原子はω−アミ
ノアシル基で置換されていてもよく、これらのペプチド
残基は6位と8位のアミノ酸残基とペプチド結合を介し
て連結しているペプチド残基を示し;Cysはシステイ
ン残基を示し、3位と11位のシステイン残基はジスル
フィド結合により連結していてもよい]で表されるポリ
ペプチドまたはその薬学上許容される塩と、HIV逆転
写酵素阻害剤またはHIVプロテアーゼ阻害剤とからな
る医薬組成物、特に抗ウイルス剤組成物を要旨とするも
のであり、該HIV逆転写酵素阻害剤としては、3’−
アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,
3’−デオキシイノシン(ddI)、2’,3’−デオ
キシシチジン(ddC)又はそれらの薬学上許容される
塩が、また該HIVプロテアーゼ阻害剤としては、N’
−〔1(S)−ベンジル−3−〔4a(S),8a
(S),3(S)−(tert−ブチルカルバモイル)デカ
ヒドロイソキノリン−2−イル〕−2(R)−ヒドロキ
シプロピル〕−N”−キノリン−2−イルカルバモイ
ル)−L−アスパラギンアミド(Ro 31−895
9)或いはその薬学上許容される塩が用いられる医薬組
成物、殊に抗ウイルス剤組成物に係わり、更に該組成物
において上記(1)式で表されるポリペプチドに対する
HIV逆転写酵素阻害剤あるいはHIVプロテアーゼ阻
害剤の比率がモル量比で50:1〜1:6000である
抗ウイルス剤組成物等の医薬組成物を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明で使用されるポリペプチドは、それ自体公知
の方法、例えば液相合成法あるいは固相合成法(新生化
学実験講座1 タンパク質VI,東京化学同人,p3-29(19
92))によって製造することができる。すなわち固相合成
法の場合、例えばポリペプチドのカルボキシル末端アミ
ノ酸残基に対応する、N-保護アミノ酸のカルボキシル
基を直接、あるいは場合によりスペーサーを介して、ア
ミノ基を有する不溶性樹脂に結合させた後、前記式
(1)で示されるアミノ酸配列の11位から1位までの
各保護アミノ酸を固相合成法に従って順次結合し保護基
保護化ペプチド樹脂とし、式(1)中A1においてアミ
ノ末端アミノ酸残基のN−α位の水素原子がアシル基で
置換されているN−α−アシルアミノ酸残基またはN−
α−アシルペプチド残基を選択する場合は、該ペプチド
樹脂に該当するアシル基の酸無水物または該当するカル
ボン酸を縮合剤を用いてN末端アミノ基をアシル化し、
N−アシル化ペプチド樹脂とし、次いで不溶性樹脂およ
びアミノ酸の保護基を脱離させて、直鎖状の前記式
(1)のポリペプチドとすることができる。
【0010】また、前記式(1)中A1においてアミノ
末端N−α位の水素原子が置換チオカルバモイル基で置
換されているN−α−置換チオカルバモイル化アミノ酸
残基またはN−α−置換チオカルバモイル化ペプチド残
基を選択する場合は、保護基保護化ペプチド樹脂と置換
イソチオシアネート化合物を微アルカリ条件下に反応す
ることにより本発明で使用するN末端N−α−置換チオ
カルバモイル化ポリペプチドを得ることができる。この
場合13位のアミノ酸残基のカルボキシル末端はフリー
(A5が−OHに相当)であることもできるし、あるい
は酸アミド(A5が−NH2に相当)に変換することも
できる。
【0011】さらに得られたポリペプチドは、その3位
と11位、1’位と6’位のシステインは、メルカプト
基を介してジスルフィド結合(−S−S−)を形成する
ことができる。これらのジスルフイド結合は、それ自体
公知の方法、例えば、温和な空気酸化等により形成する
ことができる。
【0012】これらのポリペプチドを製造する場合に使
用される前記のアミノ基を有する不溶性樹脂及びスペー
サー、場合によりN−保護アミノ酸を該不溶性樹脂に結
合したN−保護アミノ酸樹脂等は、公知の方法で調製で
き、各種のものが市販されている。該不溶性樹脂として
は、C末端のN−保護アミノ酸のカルボキシル基と直
接、あるいは場合によりスペーサーを介して、共有結合
可能であり、かつ、その後脱離可能なものであればいか
なるものでもよい。このような不溶性樹脂としては、例
えば、アミノメチル樹脂(アミノメチル化スチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体)、ベンズヒドリルアミン樹脂
等が挙げられる。
【0013】保護アミノ酸とは、官能基を公知の方法に
より保護基で保護したアミノ酸であり、各種の保護アミ
ノ酸が市販されている。保護基は、ペプチドの合成条件
に応じ適当なものをそれ自体公知の中から選択すること
が好ましい。保護アミノ酸の結合は、通常の縮合法に従
って行なうことができるが、DCC(ジシクロヘキシル
カルボジイミド)法、DCC- HOBt (1-ヒドロキ
シベンゾトリアゾール)法、BOP−HOBt法、HB
TU(2-(1H)-ベンゾトリアゾ−ル-1-イル)-1,1,3,3-テ
トラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェ−ト)−
HOBt法、対称酸無水物法等が好ましい。これらの縮
合反応は、通常、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)等の有
機溶媒又はそれらの混合溶媒中で行なわれる。
【0014】α- アミノ基の保護基の脱離試薬として
は、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン、HCl /ジオ
キサン、ピペリジン/DMF又はピペリジン/NMP等
が用いられ、該保護基の種類により適宜選択する。保護
ペプチド樹脂は、フッ化水素、TFMSA(トリフルオ
ロメタンスルホン酸)、TMSOTf (トリメチルシリ
ルトリフラート)、TMSBr(トリメチルシリルブロ
ミド)またはトリフルオロ酢酸などで処理することによ
り、樹脂および保護基を同時に脱離させることができ
る。上記の脱離試薬は、合成ストラテジ−(Boc法又は
Fmoc法)、樹脂、保護基の種類等により適宜選択す
る。
【0015】次いで、所望により、2- メルカプトエタ
ノール、DTT(ジチオスレイトール)などで還元する
ことによりシステインのメルカプト基が還元型となって
いることを確実ならしめた後、酸化処理することにより
ジスルフィド(−S−S−)結合の環状ポリペプチドを
得ることができる。この際の酸化処理は、公知の方法を
用いることができ、通常、大気中の酸素やフエリシアン
酸塩(例えば、フエリシアン化カリウム)のような酸化
剤を用いる。このようにして得られたポリペプチドは、
ペプチドの分野で知られた手段により単離精製すること
ができるが、逆相高速液体クロマトグラフイーによる方
法が最も効果的である。
【0016】さらに、式(1)のポリペプチドは、無機
酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸等)、有機
カルボン酸(酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、コハク
酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、サリチル酸等)、酸
性糖(グルクロン酸、ガラクツロン酸、グルコン酸、ア
スコルビン酸等)、または有機スルホン酸(メタンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸等)等との薬学上許容
しえる塩としても使用される。
【0017】本発明で使用されるポリペプチドの具体例
としては、下記表1に示すものを挙げることができる。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】本明細書のポリペプチドにおいて、各記号
は国際的に認められた三文字表示によるアミノ酸残基ま
たは置換アミノ酸残基を表し、各記号は下記アミノ酸残
基または置換アミノ酸残基を示す。 Arg:アルギニン、Trp:トリプトファン、Cy
s:システイン、Tyr:チロシン、Lys:リジン、
Gly:グリシン、Phe:フェニルアラニン、Il
e:イソロイシン、Ser:セリン、Leu:ロイシ
ン、Met:メチオニン、Val:バリン、Ala:ア
ラニン、Pro:プロリン、Orn:オルニチン、DO
rn:D−オルニチン、DArg:D−アルギニン、D
Lys:D−リジン、Ac−Arg:N−α−アセチル
アルギニン、Oct−Arg:N−α−オクタノイルア
ルギニン、Laur−Arg:N−α−ラウリルアルギ
ニン、Myr−Arg:N−α−ミリスチルアルギニ
ン、Parm−Arg:N−α−パルミトイルアルギニ
ン、FTC−Arg:N−α−フルオレセインチオカル
バミン化アルギニン、PTC−Arg:N−α−フェニ
ルチオカルバミン化アルギニン、Nicot−Arg:
N−α−ニコチニルアルギニン、ε−N−Ac−DLy
s:ε−N−ω−アミノアセチル−D−リジン、ε−N
−But−DLys:ε−N−ω−アミノブチリル−D
−リジン、Parm−Orn:N−α−パルミトイルオ
ルニチン
【0024】本発明で使用されるHIV逆転写酵素阻害
剤としては、HIVの逆転写酵素の活性を阻害する物質
であって、ヌクレオシド系の該阻害剤(例えば、3’−
アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,
3’−デオキシイノシン(ddI)、2’,3’−デオ
キシシチジン(ddC)、2’,3’−ジデヒドロ−
2’,3’−ジデオキシチミジン(d4T)、3’−チ
ア−2’,3’−ジデオキシシチジン(3TC)、2’
−β−フルオロ−ddC、3’−フルオロチミジン(F
LT)、9−(2−ホスホニル−メトキシエチル)−ア
デニン(PMEA)、6−Cl−ddI、6−Cl−d
dC等)、または非ヌクレオシド系の該阻害剤(例え
ば、テトラヒドロ−イミダゾ−ベンゾ−ジアゼピン−オ
ンもしくは−チオン(TIBO)誘導体(具体的には、
(+)−S−4,5,6,7−テトラヒドロ−5−メチ
ル−6−(3−メチル−2−ブテニル)イミダゾ〔4,
5,1−jk〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン−2(1
H)−チオン(R82913))、ヒドロキシエトキシ
−メチルフェニルチオチミン(HEPT)誘導体、ネビ
ラピン(Nevirapine)、ピリジノン誘導体等)等が挙げ
られる。好ましくはすでに臨床においてヒトに投与され
ているAZT、ddI、ddC等であり、より好ましく
は、該ポリペプチドとの組合せによって特に相乗的に抗
ウイルス活性が増強される、AZTである。これらのH
IV逆転写酵素阻害剤は、市販のものあるいは既知の合
成法に従って調製したものを使用することができる。
【0025】本発明で使用されるHIVプロテアーゼ阻
害剤としては、HIVのプロテアーゼの活性を阻害する
物質であって、例えば、N’−〔1(S)−ベンジル−
3−〔4a(S),8a(S),3(S)−(tert−ブ
チルカルバモイル)デカヒドロイソキノリン−2−イ
ル〕−2(R)−ヒドロキシプロピル〕−N”−(キノ
リン−2−イルカルバモイル)−L−アスパラギンアミ
ド(Ro 31−8959)、A−77003等が挙げ
られる。より好ましくは該ポリペプチドとの広範囲濃度
の組合せにおいて相乗的な抗ウイルス活性を有するRo
31−8959が好ましい。HIVプロテアーゼ阻害
剤としては、市販のものあるいは既知の合成法に従って
調製したものを使用することができる。Ro 31−8
959については例えば、J.Med.Chem.36,p2300-2310(1
993)に記載の調製法が挙げられる。本発明において、H
IV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤
は薬学上許容される塩であってもよい。
【0026】本発明の医薬組成物、殊に抗ウイルス剤組
成物において、式(1)のポリペプチドに対するHIV
逆転写酵素阻害剤またはHIVプロテアーゼ阻害剤の比
率は、モル量比で50:1〜1:6000の範囲を挙げ
ることができ、好ましくは10:1〜1:5000の範
囲である。さらに好ましいモル量比は、式(1)のポリ
ペプチド対AZTの場合、2:1〜1:40、式(1)
のポリペプチド対ddIの場合、1:2000〜1:3
500、式(1)のポリペプチド対ddCの場合、1:
30〜1:400、式(1)のポリペプチド対Ro 3
1−8959の場合、1:1.5〜1:150の範囲を
それぞれ挙げることができる。
【0027】本発明の医薬組成物、殊に抗ウイルス剤組
成物を投与する際は、式(1)のポリペプチド及び第2
成分であるHIV逆転写阻害剤あるいはHIVプロテア
ーゼ阻害剤を、同時、逐次的又はその組合せのいずれで
投与してもよい。但し、逐次的である場合、第2成分を
投与する時間的遅れは組合せの相乗効果の利益を失うも
のであってはならない。好ましくは、投与は同時であ
る。本発明の組成物の有効成分である、前記式(1)の
ポリペプチドまたはその塩と、HIV逆転写酵素阻害剤
またはHIVプロテアーゼ阻害剤とは、化合物そのまま
として投与されることが可能であるが、さらに該組成物
に、薬剤の投与方法および投与形態に応じて選択された
薬学上許容されうる担体を加えて医薬組成物としてもよ
い。この医薬組成物としては生体内部ウイルス疾患ある
いは生体外部ウイルス感染部の治療等に応じて、経口的
にあるいは非経口的に投与され、その投与方法に応じて
適宜な薬物担体により、粉末、顆粒、注射用もしくは内
服用液剤、錠剤、ペッサリー、軟膏、クリーム、エアゾ
ール等の製剤とすることができる。本発明の組成物を注
射剤として直接、生体に投与する場合には、薬剤成分と
してヒト体重Kg/1日あたり10mg〜5gを投与する
ことができる。
【0028】
【作用】本発明の医薬組成物、特に抗ウイルス剤組成物
の示す相乗的な抗ウイルス活性は、HIVの増殖阻害に
対して作用メカニズムの異なる抗HIV剤すなわち、H
IVのT細胞等への吸着、侵入段階を抑制すると考えら
れるポリペプチドと、HIV逆転写酵素あるいはHIV
プロテアーゼの酵素活性を阻害する抗HIV剤とを組み
合せることで生じるものと考えられる。
【0029】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらにより何等限定を受けるも
のではない。実施例において使用された装置および試薬
は下記のとおりである。 HPLC装置:島津製作所 LC−6AD型 同装置のカラム:アサヒパックODP−90(アサヒケ
ミカル工業) Fmocアミノ酸:国産化学製 アミノ樹脂および縮合剤:(株)ペプチド研究所製 FAB−MS(FAB−質量分析機):VG社(米国)
ZAB−SE型
【0030】調製例1 下記式(A)のポリペプチドの調製
【0031】
【化5】
【0032】(式(A)中、Arg、Trp、Cys、Tyr、Lys
およびGlyは前記したアミノ酸残基を示し、3位と11
位および2つの7位のシステイン残基間の実線はジスル
フィド結合を示す。) 式(A)のポリペプチドは、特開平5−163298号
公報の実施例に記載の方法により調製した。得られたポ
リペプチドは、Liuらの方法(J.Biol.Chem.251,19
36(1976))による酸加水分解およびロイシンアミノペプ
チダーゼ消化によるアミノ酸組成値は、前記式(A)の
アミノ酸配列による組成の計算値とよく一致した。また
FAB−MSによる分子量値は[M+H]+ の計算値24
87.02に対し実測値は2488.06であった。得られたポリペ
プチドの比旋光度[α]20 Dは+8.4゜(C=0.1、1N酢
酸)であった。
【0033】調製例2 下記式(B)のポリペプチドの調製
【0034】
【化6】
【0035】(式中、Arg、Trp、Cys、Try、Lys、DLys
およびProは前記したアミノ酸残基を示し、3位と11
位のCys間の実線はジスルフィド結合をしめす。) 式(B)のポリペプチドは、国際公開第WO95/10
534号パンフレットに記載の方法に準じて、以下の方
法により調製した。 (1)アミノメチル樹脂へのFmoc−DMBHA−C
2CH2COOH(3−(α−Fmoc−アミノ−4−メト
キシベンジル)−4−メトキシフェニルプロピオン酸)
の導入;アミノメチル樹脂(0.74meq/g)270mg(0.2mm
ole)とFmoc−DMBHA−CH2CH2COOH
(分子量537)268.5mg(0.5mmole、2.5eq)を固相合成
用カラムにいれDMF中のDIPCDI-HOBt法により2時間
縮合反応を行った。縮合反応終了後、フリーのアミノ基
を保護するために無水酢酸を用いてカップリングを行っ
た(DMBHA樹脂)。
【0036】(2)DMBHA樹脂への12位アルギニ
ンの導入;(1)で調製したDMBHA樹脂のFmoc基を
20%ピペリジン/DMFで除去後、DMBHA樹脂に
対してFmoc-Arg(Pmc)-OHの2.5eqを加えDMF中、DI
PCDI-HOBt法で縮合反応を行った。縮合反応の進行の程
度はKaiser.Eら(Anal.Biochem.,34,595(1970))のニン
ヒドリンの試験により測定して行った。 (3)11位のシステインの導入;(2)で調製したア
ルギニン導入DMBHA樹脂のFmoc基を20%ピペリジン
/DMFで除去後DMBHA樹脂に対してFmoc-Cys(Tr
t)-OHの2.5eqを加え、DMF中DIPCDIーHOBt法によって
縮合反応を行った。 (4)10位〜1位のアミノ酸の導入;以下同様にして
カルボキシル末端アミノ酸から配列に従い順次Lys(Bo
c)、Arg(Pmc)、Tyr(tBu)、Pro、DLys(Boc)、Lys(Boc)、
Arg(Pmc)、Tyr(tBu)、Cys(Trt)、Trp、Arg(Pmc)、Arg(P
mc)残基をDMBHA樹脂に導入して保護基保護化ペプ
チド−樹脂を得た。なお、固相合成における各アミノ酸
縮合反応は表2に示す操作条件に従って行った。
【0037】
【表6】
【0038】(5)脱保護基並びに脱樹脂操作と部分精
製によるペプチド(B)の調製;前記(1)〜(4)の
操作を経て調製した保護基保護化ペプチド−樹脂は20
%ピペリジン/DMF処理によりFmoc基を除去し、次い
で該樹脂100mg当たり1M−TMSOTf-チオアニソール/T
FA系(m−クレゾール(100eq)、エタンシ゛チオール(300eq)の
存在するトリフルオロ酢酸10ml)で25℃、2時間
反応させた。反応混合液から樹脂をろ別し、トリフルオ
ロ酢酸1mlにて2回洗浄し、ろ液、洗液を合わせたも
のに氷冷乾燥エーテル100mlを加え、生じた沈澱物
を遠心し、残渣をデカンデーションにより上清から分離
した。得られた残渣を冷エーテルで洗浄後、4N 酢酸
10mlに溶解し830mg、80eqのジチオスライトー
ル(DTT)を加え、室温で一夜攪拌した。反応液を遠
心し、上清をSephadex G-10(3.7×50cm)で処理し4N
酢酸でケ゛ルろ過し、素通り画分である主溶出画分を集
め、凍結乾燥して粉末状の部分精製未環化ポリペプチド
を得た。
【0039】(6)空気酸化によるポリペプチド(B)
の調製;Sephadexケ゛ルろ過素通り画分の半量を濃アンモ
ニア水にてpH7.5に調整し、通気により空気酸化を
行い環化反応を行った。空気酸化終了後、環化ペプチド
をダイアイオンHP-20樹脂10gに吸着させ、次いで6
0%アセトニトリル(1N酢酸含)を用いて脱着溶出し、該溶
出液を室温下減圧濃縮してアセトニトリルを除き、さらに凍結
乾燥により粉末化した。該粉末を少量の水に溶解し、こ
の溶液をアサヒパックODP-90カラムに負荷し、アセトニトリル
のグラジエント溶出による高速液体クロマトグラフィー
(島津製作所社製 HPLCモデル:LC−6AD型)
で精製し単一ピークのペプチド(B)を収率10%で得
た。
【0040】得られたポリペプチドのアミノ酸組成を調
製例1に記載の方法で調べた結果、前記式(B)のアミ
ノ酸配列による組成の計算値とよく一致した。またFA
B−MSによる分子量値は[M+H]+ の計算値1996.1
に対し実測値は1996.3であった。得られたポリペプチド
の比旋光度[α]20 Dは-17.2゜(C=0.1、1N酢酸)で
あった。
【0041】実施例1 本発明組成物の抗ウイルス活性 96穴マイクロタイタープレートに、調製例1の式
(A)のポリペプチドと表3〜6に記載の種々の試験物
質(AZT、ddI、ddC、Ro 31−8959)
とを各々表に記載の濃度で、HIV感染MT−4細胞
(2.5×104 個/穴(Well)、感染多重度(MO
I):0.01)の感染直後に加える。CO2 インキュ
ベーター中、37℃で5日間培養した後、生存細胞数を
MTT法(Pauwelsら、J.Virol.Methods,20,p309-321
(1988))で測定した。なお、AZT,ddI及びddC
はシグマ社より購入したものを、Ro 31−8959
は文献(J.Med.Chem.,36,p2300-2310(1993))記載の方法
で調製したものを使用した。抗ウイルス活性は、HIV
感染による細胞障害を抑制する効果で表す。表中、効果
(%)は、HIV未感染MT−4細胞の培養結果の測定
値を100%とし、HIV感染MT−4細胞のみの培養
結果の測定値を0%とする基準で表した。
【0042】また、表7〜10に表3〜6に記載の式
(A)のポリペプチドと各種抗ウイルス剤とを組み合わ
せた際の相乗効果の割合を示した。相乗効果の割合
(%)は、3次元モデルすなわち、実測の用量−応答面
値(Experimental dose-response surface)から理論上
の相加的用量−応答面値(Theoretical additive dose-
response surface)を差し引いた値(%)から求めた
(Antiviral Research,14,p181-206(1990))。これらの
結果から、ポリペプチド(A)とAZTとの併用で60
%という高い相乗効果が認められた。またddCまたは
ddIとの併用で20〜40%の相乗効果が認められ
た。さらにRo 31−8959との併用では逆転写阻
害剤との併用と比べて、広範囲濃度の組み合わせにおい
て20〜40%の相乗効果が認められた。また式(A)
のポリペプチドの代えて、式(B)のポリペプチドを使
用して同様の試験を行ったところ上記の結果と同様の相
乗効果が認められた。
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】
【表10】
【0047】
【表11】
【0048】
【表12】
【0049】
【表13】
【0050】
【表14】
【0051】
【発明の効果】本発明の医薬組成物、殊に抗ウイルス剤
組成物は、ヒトにおけるウイルス感染症又はウイルス関
連腫瘍に対して通常有効と考えられ、特にHIVによっ
て引き起こされる後天性免疫不全症候群(AIDS)や
AIDS関連症候群等に有効と考えられる。また、本発
明で使用するポリペプチドは、薬剤耐性HIVについて
も有効であるので、本発明の医薬組成物、殊に抗ウイル
ス剤組成物は、薬剤耐性HIVによる疾患にも有効と考
えられる。本発明の抗ウイルス剤組成物は、相乗的な抗
ウイルス活性を有することから、該薬剤の投与量を減ら
すことが可能であり、これによって副作用の低減、薬剤
耐性ウイルスの出現抑制等が期待される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表されるポリペプチドま
    たはその薬学上許容される塩と、HIV逆転写酵素阻害
    剤またはHIVプロテアーゼ阻害剤とからなる医薬組成
    物。 【化1】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 A1-A2-Cys-A2-A3-A3-Y-A2-A3-A3-Cys-A4−A5 ・・・・・(1) [式中、A1は水素原子或いはリジン、アルギニンおよ
    びオルニチンから選ばれる塩基性アミノ酸の1個または
    少なくとも2個を有するアミノ酸残基またはペプチド残
    基、或いは該塩基性アミノ酸残基若しくはペプチド残基
    のアミノ末端アミノ酸残基のN−α位の水素原子がアシ
    ル基若しくは置換チオカルバモイル基で置換されている
    N−αアシル置換アミノ酸残基、N−αアシル置換ペプ
    チド残基、N−α置換チオカルバモイル化アミノ酸残基
    またはN−α置換チオカルバモイル化ペプチド残基を示
    し;A2は独立してチロシン、フェニルアラニンまたは
    トリプトファン残基を示し;A3は独立してリジンまた
    はアルギニン残基を示し;A4はリジンおよびアルギニ
    ンから選ばれるアミノ酸の1個または少なくとも2個を
    有するアミノ酸残基またはペプチド残基を示し;A5は
    −OH(カルボキシル基由来)又は−NH2 (酸アミド
    基由来)を示し;Yは下記式(a)で示されるペプチド
    残基 【化2】 1’ 2’ 3’ 4’ 5’ 6’ −A6-A2-A3-Gly-A7-A6− (a) (式中、A2及びA3は上記(1)式におけると同義で
    ある。A6は独立してアラニン、バリン、ロイシン、イ
    ソロイシン、セリン、システインまたはメチオニン残基
    を示し、 A7は独立してチロシン、フェニルアラニン、トリプト
    ファン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、
    セリン、システインまたはメチオニン残基を示し、 Glyはグリシン残基を示す。但し、1’位と6’位が
    共にシステイン残基である場合にはこれらはジスルフィ
    ド結合により連結していてもよい。)、またはD−オル
    ニチル−プロリン、プロリル−D−オルニチン、プロリ
    ル−D−リジン、プロリル−D−アルギニン、D−リジ
    ル−プロリン、D−アルギニル−プロリン、グリシル−
    リジン、グルシル−アルギニン、オルニチル−グリシ
    ン、グリシル−オルニチン、リジル−グリシン及びアル
    ギニル−グリシンで示されるアミノ酸2個からなるペプ
    チド残基であり、その構成アミノ酸であるD−リジン、
    L−リジン、D−オルニチン又はL−オルニチンの側鎖
    ω−アミノ基の水素原子はω−アミノアシル基で置換さ
    れていてもよく、これらのペプチド残基は6位と8位の
    アミノ酸残基とペプチド結合を介して連結しているペプ
    チド残基を示し;Cysはシステイン残基を示し、3位
    と11位のシステイン残基はジスルフィド結合により連
    結していてもよい]。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の式(1)で表されるポ
    リペプチドまたはその薬学上許容される塩と、HIV逆
    転写酵素阻害剤またはHIVプロテアーゼ阻害剤とから
    なる抗ウイルス剤組成物。
  3. 【請求項3】HIV逆転写酵素阻害剤が、3’−アジド
    −3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−デ
    オキシイノシン(ddI)、2’,3’−デオキシシチ
    ジン(ddC)又はそれらの薬学上許容される塩から選
    択される請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】HIVプロテアーゼ阻害剤が、N’−〔1
    (S)−ベンジル−3−〔4a(S),8a(S),3
    (S)−(tert−ブチルカルバモイル)デカヒドロイソ
    キノリン−2−イル〕−2(R)−ヒドロキシプロピ
    ル〕−N”−キノリン−2−イルカルバモイル)−L−
    アスパラギンアミド(Ro 31−8959)又はその
    薬学上許容される塩である請求項1または2記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】式(1)で表されるポリペプチドに対する
    HIV逆転写酵素阻害剤あるいはHIVプロテアーゼ阻
    害剤の比率は、モル量比で50:1〜1:6000であ
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998043995A1 (fr) * 1997-03-28 1998-10-08 Seikagaku Corporation Nouveaux complexes anti-vih et compositions medicamenteuses

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