JPH09251740A - 磁気ヘッド用サスペンション - Google Patents
磁気ヘッド用サスペンションInfo
- Publication number
- JPH09251740A JPH09251740A JP6058196A JP6058196A JPH09251740A JP H09251740 A JPH09251740 A JP H09251740A JP 6058196 A JP6058196 A JP 6058196A JP 6058196 A JP6058196 A JP 6058196A JP H09251740 A JPH09251740 A JP H09251740A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suspension
- magnetic head
- wiring pattern
- main body
- suspension body
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】サスペンション本体にねじりを生じることなく
十分な減衰特性を付与することにより、磁気ヘッドスラ
イダの浮上量変動を低減するとともに位置決め精度を向
上することが可能な磁気ヘッド用サスペンションを提供
し、大容量で信頼性の高い磁気ディスクを実現するこ
と。 【解決手段】ベース部、バネ部、ロードアーム部及びジ
ンバル部からなるサスペンション本体と、磁気ヘッドを
有する上記ジンバル部に搭載されたスライダと、上記サ
スペンション本体上に形成された配線パターン及び減衰
部材からなる磁気ヘッド用サスペンションにおいて、上
記減衰部材が配線パターンと同一の層構造を持ち、ま
た、電気的に独立であり、サスペンション本体の長手方
向中心線に関して概略対称である減衰部材を設けること
により達成される。
十分な減衰特性を付与することにより、磁気ヘッドスラ
イダの浮上量変動を低減するとともに位置決め精度を向
上することが可能な磁気ヘッド用サスペンションを提供
し、大容量で信頼性の高い磁気ディスクを実現するこ
と。 【解決手段】ベース部、バネ部、ロードアーム部及びジ
ンバル部からなるサスペンション本体と、磁気ヘッドを
有する上記ジンバル部に搭載されたスライダと、上記サ
スペンション本体上に形成された配線パターン及び減衰
部材からなる磁気ヘッド用サスペンションにおいて、上
記減衰部材が配線パターンと同一の層構造を持ち、ま
た、電気的に独立であり、サスペンション本体の長手方
向中心線に関して概略対称である減衰部材を設けること
により達成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に関し、特に、磁気ディスク媒体に情報を読み書きする
ための磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを搭載したスライ
ダを保持するためのサスペンション本体と、磁気ヘッド
に対する配線体からなる磁気ヘッド用サスペンションに
関する。
に関し、特に、磁気ディスク媒体に情報を読み書きする
ための磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを搭載したスライ
ダを保持するためのサスペンション本体と、磁気ヘッド
に対する配線体からなる磁気ヘッド用サスペンションに
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッド用サスペンションにおいて、
磁気ヘッドに対する配線をサスペンション本体であるば
ね体上に形成した回路配線パターンにより行うことは公
知である。例えば、特開平5−36048号公報に開示
の例では、サスペンション本体であるジンバルが、記録
媒体と相対する面の背面に絶縁性皮膜を介して回路配線
パターンを備え、磁気ヘッド素子に対する接続端子構造
をフィンガーリード状に構成し、このフィンガーリード
状接続端子を磁気ヘッドの所定の電極に接続できるよう
に構成されている。この際、回路配線パターンはジンバ
ルの先端部からバネ部の手前まで直線的にパターン化さ
れ、バネ部においてほぼ直角にサスペンション本体の長
手方向中心線に関して非対称構成で接着されている。
磁気ヘッドに対する配線をサスペンション本体であるば
ね体上に形成した回路配線パターンにより行うことは公
知である。例えば、特開平5−36048号公報に開示
の例では、サスペンション本体であるジンバルが、記録
媒体と相対する面の背面に絶縁性皮膜を介して回路配線
パターンを備え、磁気ヘッド素子に対する接続端子構造
をフィンガーリード状に構成し、このフィンガーリード
状接続端子を磁気ヘッドの所定の電極に接続できるよう
に構成されている。この際、回路配線パターンはジンバ
ルの先端部からバネ部の手前まで直線的にパターン化さ
れ、バネ部においてほぼ直角にサスペンション本体の長
手方向中心線に関して非対称構成で接着されている。
【0003】また、特開平1−162212号公報に開
示の例では、複数の導体を埋没した柔軟なプラスチック
フィルムが接着材でサスペンションのほぼ全表面に接着
されており、バネ部においてサスペンション本体長手方
向中心線に関して非対称構成で接着されている。
示の例では、複数の導体を埋没した柔軟なプラスチック
フィルムが接着材でサスペンションのほぼ全表面に接着
されており、バネ部においてサスペンション本体長手方
向中心線に関して非対称構成で接着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気ディスク装
置において小型化、高記録密度化が進み、これに伴い磁
気ヘッドスライダの安定・低浮上および高精度な位置決
めが要求されている。このため、磁気ヘッド用サスペン
ションには磁気ヘッドスライダの浮上量変動が少なく、
なおかつオフトラック方向への振動が十分に小さくなる
ような減衰特性を簡易に付与する手段が必要となってい
る。
置において小型化、高記録密度化が進み、これに伴い磁
気ヘッドスライダの安定・低浮上および高精度な位置決
めが要求されている。このため、磁気ヘッド用サスペン
ションには磁気ヘッドスライダの浮上量変動が少なく、
なおかつオフトラック方向への振動が十分に小さくなる
ような減衰特性を簡易に付与する手段が必要となってい
る。
【0005】上記の特開平1−162212号の例で
は、可撓性フィルムの厚さや接着材の厚さを規定するこ
とにより減衰付与に関して考慮されてはいるが、サスペ
ンション本体上にフィルムを貼ったのみの構造では、フ
ィルムに発生するひずみが小さいため、十分な減衰効果
が期待できない。また、この例では可撓性フィルムがサ
スペンションの長手方向に関して非対称であるため、ね
じれ振動モードが生じやすく浮上量変動や位置ずれを起
こしやすくなってしまう。その結果として、浮上量が大
きくなることによって磁気ディスク装置のリード・ライ
ト特性に悪影響を及ぼしたり、浮上量が低くなることに
よって磁気ヘッドスライダや磁気ディスクの耐久性が悪
化するという問題を生じる。また、位置ずれを起こしや
すいことから、記録密度の増加が困難であり、なおか
つ、アクセス時間の低下につながる。
は、可撓性フィルムの厚さや接着材の厚さを規定するこ
とにより減衰付与に関して考慮されてはいるが、サスペ
ンション本体上にフィルムを貼ったのみの構造では、フ
ィルムに発生するひずみが小さいため、十分な減衰効果
が期待できない。また、この例では可撓性フィルムがサ
スペンションの長手方向に関して非対称であるため、ね
じれ振動モードが生じやすく浮上量変動や位置ずれを起
こしやすくなってしまう。その結果として、浮上量が大
きくなることによって磁気ディスク装置のリード・ライ
ト特性に悪影響を及ぼしたり、浮上量が低くなることに
よって磁気ヘッドスライダや磁気ディスクの耐久性が悪
化するという問題を生じる。また、位置ずれを起こしや
すいことから、記録密度の増加が困難であり、なおか
つ、アクセス時間の低下につながる。
【0006】また、特開平5−36048号の例でも特
開平1−162212号と同様に可撓性フィルムがサス
ペンションの長手方向に関して非対称であるため、ねじ
れ振動モードが生じやすく浮上量変動や位置ずれを起こ
しやすくなるという問題がある。
開平1−162212号と同様に可撓性フィルムがサス
ペンションの長手方向に関して非対称であるため、ねじ
れ振動モードが生じやすく浮上量変動や位置ずれを起こ
しやすくなるという問題がある。
【0007】したがって、本発明の目的は、サスペンシ
ョン本体にねじりを生じることなく十分な減衰特性を付
与することにより、磁気ヘッドスライダの浮上量変動を
低減するとともに位置決め精度を向上することが可能な
磁気ヘッドサスペンションを提供し、大容量で信頼性の
高い磁気ディスク装置を実現することである。
ョン本体にねじりを生じることなく十分な減衰特性を付
与することにより、磁気ヘッドスライダの浮上量変動を
低減するとともに位置決め精度を向上することが可能な
磁気ヘッドサスペンションを提供し、大容量で信頼性の
高い磁気ディスク装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題
は、ベース部、バネ部、ロードアーム部及びジンバル部
からなるサスペンション本体と、磁気ヘッドを有する上
記ジンバル部に搭載されたスライダと、上記サスペンシ
ョン本体上に形成された配線パターンからなる磁気ヘッ
ド用サスペンションにおいて、上記配線パターンとは同
一の層構造を持ちかつ電気的に独立であり、サスペンシ
ョン本体の長手方向中心線に関して概略対称である減衰
部を設けることにより達成される。
は、ベース部、バネ部、ロードアーム部及びジンバル部
からなるサスペンション本体と、磁気ヘッドを有する上
記ジンバル部に搭載されたスライダと、上記サスペンシ
ョン本体上に形成された配線パターンからなる磁気ヘッ
ド用サスペンションにおいて、上記配線パターンとは同
一の層構造を持ちかつ電気的に独立であり、サスペンシ
ョン本体の長手方向中心線に関して概略対称である減衰
部を設けることにより達成される。
【0009】これにより、特開平1−162212号に
おける可撓性フィルムに相当する絶縁皮膜が、振動時に
は配線パターンと同一材料である拘束部によって変形を
拘束され大きなひずみを生じることによって、十分な減
衰特性を得ることができる。また、この拘束部は信号を
伝達する配線パターンとは電気的に独立に構成すること
が可能であり、要求される減衰特性を付与するために任
意の形状に設定しても、磁気ヘッドの電気的特性に影響
を及ぼすことがない。さらに、サスペンション本体の長
手方向中心線に関して概略対称とすることにより、特開
平1−162212号及び特開平5−36048号で問
題となるような、サスペンションのねじれ振動モードの
要因となることもない。
おける可撓性フィルムに相当する絶縁皮膜が、振動時に
は配線パターンと同一材料である拘束部によって変形を
拘束され大きなひずみを生じることによって、十分な減
衰特性を得ることができる。また、この拘束部は信号を
伝達する配線パターンとは電気的に独立に構成すること
が可能であり、要求される減衰特性を付与するために任
意の形状に設定しても、磁気ヘッドの電気的特性に影響
を及ぼすことがない。さらに、サスペンション本体の長
手方向中心線に関して概略対称とすることにより、特開
平1−162212号及び特開平5−36048号で問
題となるような、サスペンションのねじれ振動モードの
要因となることもない。
【0010】また、配線部と同一の層構造にすることに
より、フォトレジスト法またはスクリーン印刷法などに
よって配線部と同時に形成することが可能となり、従来
より高精度で減衰部材を配置することが可能となる。こ
れにより、従来から問題となっている減衰効果のばらつ
きを抑え、安定した性能を確保できるようになる。
より、フォトレジスト法またはスクリーン印刷法などに
よって配線部と同時に形成することが可能となり、従来
より高精度で減衰部材を配置することが可能となる。こ
れにより、従来から問題となっている減衰効果のばらつ
きを抑え、安定した性能を確保できるようになる。
【0011】したがって、本発明によれば、サスペンシ
ョン本体にねじりを生じることなく十分な減衰特性を付
与することができるので、磁気ヘッドスライダの浮上量
変動を低減するとともに位置決め精度を向上することが
可能な磁気ヘッドサスペンションを提供し、大容量で信
頼性の高い磁気ディスク装置を実現することができる。
ョン本体にねじりを生じることなく十分な減衰特性を付
与することができるので、磁気ヘッドスライダの浮上量
変動を低減するとともに位置決め精度を向上することが
可能な磁気ヘッドサスペンションを提供し、大容量で信
頼性の高い磁気ディスク装置を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0013】図1は本発明を適用した磁気ヘッド用サス
ペンションの平面図であり、図2はその断面図である。
ペンションの平面図であり、図2はその断面図である。
【0014】図1において、1はステンレス鋼などのバ
ネ材で成形されたサスペンション本体であり、ベース部
1a,荷重を発生させるためのバネ部1b、荷重を伝え
るためのロードビーム部1c,および磁気ヘッドを搭載
したスライダ2を固定するためのジンバル部1dの4つ
の部分より構成されている。3は、ベース部1aの装置
側接続用端子4から、バネ部1b、ロードビーム部1c
を経て、ジンバル部1dの磁気ヘッドスライダ2にかけ
て形成された有効配線部であり、5は有効配線部3との
バランスをとるためのダミー配線部である。6はサスペ
ンション本体に必要な減衰効果を与える減衰部である。
図2に示すように、有効配線部3とダミー配線部5、減
衰用部6はそれぞれ絶縁皮膜3a、5a、6a、導体3
b、5b、6b、保護膜3c、5c、6cから構成され
ている。図1、2では磁気誘導型ヘッドを想定している
ため、有効配線部5は2本の導体が含まれている。ダミ
ー配線部3は機械的特性が有効配線部5と同様になるよ
うに、有効配線部5と同様の断面構造になっている。
ネ材で成形されたサスペンション本体であり、ベース部
1a,荷重を発生させるためのバネ部1b、荷重を伝え
るためのロードビーム部1c,および磁気ヘッドを搭載
したスライダ2を固定するためのジンバル部1dの4つ
の部分より構成されている。3は、ベース部1aの装置
側接続用端子4から、バネ部1b、ロードビーム部1c
を経て、ジンバル部1dの磁気ヘッドスライダ2にかけ
て形成された有効配線部であり、5は有効配線部3との
バランスをとるためのダミー配線部である。6はサスペ
ンション本体に必要な減衰効果を与える減衰部である。
図2に示すように、有効配線部3とダミー配線部5、減
衰用部6はそれぞれ絶縁皮膜3a、5a、6a、導体3
b、5b、6b、保護膜3c、5c、6cから構成され
ている。図1、2では磁気誘導型ヘッドを想定している
ため、有効配線部5は2本の導体が含まれている。ダミ
ー配線部3は機械的特性が有効配線部5と同様になるよ
うに、有効配線部5と同様の断面構造になっている。
【0015】図1、2に示すように減衰部6において、
絶縁皮膜7が従来と比較して大きな領域で導体8におお
われている。そのため、サスペンション本体1が振動等
で変形した場合に、減衰部6の絶縁皮膜6aが導体6b
によって変形を拘束されるため、より大きなひずみが発
生し十分な減衰効果を得られる。また、減衰部6をサス
ペンション本体1の長手方向中心線に関して対称に成形
することにより、サスペンション本体1がねじれ振動等
を起こすことも少ない。さらに、減衰部6は有効配線部
3とは電気的に独立であるため、磁気ヘッドスライダの
電気的特性に悪影響を及ぼすことなく設計することがで
きる。
絶縁皮膜7が従来と比較して大きな領域で導体8におお
われている。そのため、サスペンション本体1が振動等
で変形した場合に、減衰部6の絶縁皮膜6aが導体6b
によって変形を拘束されるため、より大きなひずみが発
生し十分な減衰効果を得られる。また、減衰部6をサス
ペンション本体1の長手方向中心線に関して対称に成形
することにより、サスペンション本体1がねじれ振動等
を起こすことも少ない。さらに、減衰部6は有効配線部
3とは電気的に独立であるため、磁気ヘッドスライダの
電気的特性に悪影響を及ぼすことなく設計することがで
きる。
【0016】有効配線部3とダミー配線部5、減衰用部
6の形成プロセスについて説明する。本実施例における
サスペンション本体1にはステンレス鋼(SUS30
4)を用い、その上に絶縁皮膜3a、5a、6aとして
ポリイミド樹脂を5μmの厚さで形成し、その上に導体
3b、5b、6b、として銅をを形成する。さらに、保
護膜3c、5c、6cとしてポリイミド樹脂を2μm厚
さで形成している。これにより、有効配線部3とダミー
配線部5、減衰用部6は同一のプロセスで形成できるた
め、減衰付与のためのコストが上昇することもなく、簡
易に減衰特性を付与することができる。
6の形成プロセスについて説明する。本実施例における
サスペンション本体1にはステンレス鋼(SUS30
4)を用い、その上に絶縁皮膜3a、5a、6aとして
ポリイミド樹脂を5μmの厚さで形成し、その上に導体
3b、5b、6b、として銅をを形成する。さらに、保
護膜3c、5c、6cとしてポリイミド樹脂を2μm厚
さで形成している。これにより、有効配線部3とダミー
配線部5、減衰用部6は同一のプロセスで形成できるた
め、減衰付与のためのコストが上昇することもなく、簡
易に減衰特性を付与することができる。
【0017】図3及び図4は本発明によって得られる減
衰効果を示している。図3は本発明の減衰部材を有しな
い磁気ヘッド用サスペンションの振動特性を測定したも
のである。図に示したように5kHz〜10kHzのピ
ークが多数あり、振動特性上、かなり問題となる。それ
に対して、図4は本発明の振動特性を示している。本発
明によって5kHz、6kHz、9kHzのピークが減
衰し、振動特性が大きく改善されている。
衰効果を示している。図3は本発明の減衰部材を有しな
い磁気ヘッド用サスペンションの振動特性を測定したも
のである。図に示したように5kHz〜10kHzのピ
ークが多数あり、振動特性上、かなり問題となる。それ
に対して、図4は本発明の振動特性を示している。本発
明によって5kHz、6kHz、9kHzのピークが減
衰し、振動特性が大きく改善されている。
【0018】図5は本発明を適用した第2実施例の平面
図ある。減衰部6を3ヵ所配置している。本実施例では
減衰部材6をバネ部1bにおいても配置している。従来
は減衰部材をバネ部に配置するために接着を行うため、
バネ荷重を変動させるという欠点があった。しかし、本
発明のように配線部と同一の層構造にすることによっ
て、バネ荷重を変動させることなく、減衰部材6をバネ
部1bに配置することができる。
図ある。減衰部6を3ヵ所配置している。本実施例では
減衰部材6をバネ部1bにおいても配置している。従来
は減衰部材をバネ部に配置するために接着を行うため、
バネ荷重を変動させるという欠点があった。しかし、本
発明のように配線部と同一の層構造にすることによっ
て、バネ荷重を変動させることなく、減衰部材6をバネ
部1bに配置することができる。
【0019】図6は本発明を適用した第3実施例の平面
図である。また、図7は第3実施例のベース部1a、バ
ネ部1b、ロードビーム部1cの断面構造を示してい
る。図2に示した断面構造とほぼ同じ構造を示している
が、本実施例のように減衰部絶縁皮膜6aと有効配線部
絶縁皮膜3a、ダミー配線部絶縁皮膜5aと共有しても
よい。同様に減衰部保護膜6cも有効配線部保護膜3
c、ダミー配線部保護膜5cと共用している。
図である。また、図7は第3実施例のベース部1a、バ
ネ部1b、ロードビーム部1cの断面構造を示してい
る。図2に示した断面構造とほぼ同じ構造を示している
が、本実施例のように減衰部絶縁皮膜6aと有効配線部
絶縁皮膜3a、ダミー配線部絶縁皮膜5aと共有しても
よい。同様に減衰部保護膜6cも有効配線部保護膜3
c、ダミー配線部保護膜5cと共用している。
【0020】図8は本発明を適用した第4実施例の平面
図である。
図である。
【0021】図8では有効配線部3をサスペンション本
体の中心線上に配置し、それぞれ独立の減衰部6を、同
中心線に関して対称に4ヶ所配置している。通常、ねじ
り振動モードではサスペンション本体1の上記中心線か
らみて外側にひずみが集中する傾向にある。そのため、
図8の構成にすることによりサスペンション本体1のひ
ずみが集中する箇所に減衰部6を配置することができる
ので、より大きな減衰効果を期待することができる。
体の中心線上に配置し、それぞれ独立の減衰部6を、同
中心線に関して対称に4ヶ所配置している。通常、ねじ
り振動モードではサスペンション本体1の上記中心線か
らみて外側にひずみが集中する傾向にある。そのため、
図8の構成にすることによりサスペンション本体1のひ
ずみが集中する箇所に減衰部6を配置することができる
ので、より大きな減衰効果を期待することができる。
【0022】
【発明の効果】サスペンション本体にねじりを生じるこ
となく十分な減衰特性を付与することができるので、磁
気ヘッドスライダの浮上量変動を低減するとともに位置
決め精度を向上することが可能な磁気ヘッドサスペンシ
ョンを提供し、大容量で信頼性の高い磁気ディスク装置
を実現することができる。
となく十分な減衰特性を付与することができるので、磁
気ヘッドスライダの浮上量変動を低減するとともに位置
決め精度を向上することが可能な磁気ヘッドサスペンシ
ョンを提供し、大容量で信頼性の高い磁気ディスク装置
を実現することができる。
【図1】第1の実施例の磁気ヘッド用サスペンションの
平面図である。
平面図である。
【図2】第1の実施例の磁気ヘッド用サスペンションの
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の減衰部材を有しない磁気ヘッド用サス
ペンションの振動特性である。
ペンションの振動特性である。
【図4】本発明の磁気ヘッド用サスペンションの振動特
性である。
性である。
【図5】第2の実施例の磁気ヘッド用サスペンションの
平面図である。
平面図である。
【図6】第3の実施例の磁気ヘッド用サスペンションの
平面図である。
平面図である。
【図7】第3の実施例の磁気ヘッド用サスペンションの
断面図である。
断面図である。
【図8】第4の実施例の磁気ヘッド用サスペンションの
平面図である。
平面図である。
1…サスペンション本体、1a…ベース部、 1b…バ
ネ部、1c…ロードビーム部、 1d…ジンバル部、2
…磁気ヘッドスライダ、3…有効配線部、 3a
…有効配線部絶縁皮膜、3b…有効配線部導体、 3c
…有効配線部保護膜、4…装置側接続用端子、5…ダミ
ー配線部、 5a…ダミー配線部絶縁皮膜、5b…
ダミー配線部導体、5c…ダミー配線部保護膜、6…減
衰部、6a…減衰部絶縁皮膜、 6b…減衰部導体、
6c…減衰部保護膜。
ネ部、1c…ロードビーム部、 1d…ジンバル部、2
…磁気ヘッドスライダ、3…有効配線部、 3a
…有効配線部絶縁皮膜、3b…有効配線部導体、 3c
…有効配線部保護膜、4…装置側接続用端子、5…ダミ
ー配線部、 5a…ダミー配線部絶縁皮膜、5b…
ダミー配線部導体、5c…ダミー配線部保護膜、6…減
衰部、6a…減衰部絶縁皮膜、 6b…減衰部導体、
6c…減衰部保護膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 時末 裕充 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所ストレージシステム事業部内
Claims (5)
- 【請求項1】ベース部、バネ部、ロードアーム部及びジ
ンバル部からなるサスペンション本体と、磁気ヘッドを
有する上記ジンバル部に搭載されたスライダと、上記サ
スペンション本体上に形成された配線パターン及び減衰
部材からなる磁気ヘッド用サスペンションにおいて、上
記減衰部材が上記配線パターンと同一の層構造を有する
ことを特徴とする磁気ヘッド用サスペンション。 - 【請求項2】サスペンション本体の長手方向中心線に関
して概略対称になるよう減衰部材を配置したことを特徴
とする請求項1記載の磁気ヘッド用サスペンション。 - 【請求項3】減衰部材を構成する導体部が配線パターン
とは電気的に独立であることを特徴とする請求項1記載
の磁気ヘッド用サスペンション。 - 【請求項4】それぞれ独立の減衰部材を、サスペンショ
ン本体長手方向中心線に関して、対称に2ヶ所以上配置
したことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド用サス
ペンション。 - 【請求項5】配線パターンを構成する各層と同じ厚さの
層から成る減衰部材を有することを特徴とする請求項1
に記載の磁気ヘッド用サスペンション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6058196A JPH09251740A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 磁気ヘッド用サスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6058196A JPH09251740A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 磁気ヘッド用サスペンション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09251740A true JPH09251740A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13146359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6058196A Pending JPH09251740A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 磁気ヘッド用サスペンション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09251740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7477487B1 (en) | 2005-04-28 | 2009-01-13 | Hutchinson Technology Incorporated | Multi-layered and shaped load beam for disk drive suspensions |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP6058196A patent/JPH09251740A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7477487B1 (en) | 2005-04-28 | 2009-01-13 | Hutchinson Technology Incorporated | Multi-layered and shaped load beam for disk drive suspensions |
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