JPH09251168A

JPH09251168A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JPH09251168A
Application number: JP5862296A
Authority: JP
Inventors: Yuichi Ota; 祐一太田; Takumi Suzuki; 巧鈴木
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1996-03-15
Filing date: 1996-03-15
Publication date: 1997-09-22

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、液晶表示パネルのシールド機能を
十分に達成しつつ、小型、軽量化を図ることができる液
晶表示装置を提供するものである。【解決手段】液晶表示パネル11の表示エリア以外をル
ープ状の配線18を有する導電性印刷回路基板17によって
覆うとともに、この基板17の配線18の端子19を本体基板
16に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、ＰＨ
Ｓ、ポケットベル等の携帯通信機器等に用いられる液晶
表示装置に関し、詳しくは、液晶表示パネルが受信電波
の影響を受けて駆動回路等が誤動作するのを防止するこ
とができる液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、携帯電話、ＰＨＳ、ポケットベ
ル等の携帯通信機器等に用いられる液晶表示装置として
は、例えば、図７、８に示すようなものがある。なお、
図７、８は液晶表示装置の組立手順を示している。図
７、８において、１はガラス製の液晶表示パネルであ
り、この表示パネル１は配線パターンが印刷されたヒー
トシールコネクター２に熱圧着によって接続されてい
る。

【０００３】このヒートシールコネクター２はコントロ
ーラ３を有するパネルドライバー４に熱圧着によって接
続されており、この液晶表示パネル１はコントローラ３
によって駆動されるようになっている。また、液晶表示
パネル１はバックライトの導光板を兼ねるアクリル等の
樹脂製のパネル格納フレーム５に搭載されている。ま
た、この格納フレーム５は携帯用通信機器の本体基板６
に取付けられており、この本体基板６にはパネルドライ
バー４の一部がハンダ等によって接続されている。ま
た、フレーム５は金属製のベゼル７によって本体基板６
に固定されており、このベゼル７は液晶表示パネル１の
表示エリアが露出可能なようにパネル開口部７ａを有し
ている。また、ベゼル７と液晶表示パネル１の間にはス
ポンジゴム８が介装されており、このスポンジゴム８に
よって液晶表示パネル１とベゼル７の間が保護されてい
る。

【０００４】上述した金属製のベゼル７は、ガラス製の
液晶表示パネル１に衝撃が加わった場合に、液晶表示パ
ネル１が割れるのを防止する機能を有するとともに、受
信電波によってコントローラ３やパネルドライバー４が
誤動作するのを防止するシールドを機能を有している。
なお、シールドの役割とは、液晶表示パネル１がアンテ
ナとして機能して電波を受信してしまった場合に、液晶
表示パネル１の駆動電圧に異常が発生し、コントローラ
３およびパネルドライバー４が誤動作を起こすのを防止
するものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の液晶表示装置としては、金属製のベゼル７お
よびスポンジゴム８によって液晶表示パネル１を保護す
るようにしているため、液晶表示装置全体の厚みが増し
てしまうとともに、その重量が増大してしまい、携帯用
通信機器の小型化、軽量化に寄与することができないと
いう問題があった。

【０００６】そこで本発明は、液晶表示パネルのシール
ド機能を十分に達成しつつ、小型、軽量化を図ることが
できる液晶表示装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上記課題を解決するために、液晶表示される液晶表示パ
ネルおよび該液晶表示パネルを駆動する駆動部材を有す
る液晶表示装置において、前記液晶表示パネルの表示エ
リアを除いた部分を導電性印刷回路基板で覆うととも
に、導電性印刷回路基板の一部を液晶表示パネルおよび
駆動部材が搭載される本体基板に接続することを特徴と
している。

【０００８】その場合、本体基板に接続される導電性印
刷回路基板によって液晶表示パネルの表示エリア以外の
部分が覆われるので、液晶表示パネルが受信電波を受け
た場合に印刷回路基板が電波を吸収して本体基板に落と
すことができ、駆動部材が誤動作を起こすのを防止する
ことができる。また、ガラス製の液晶表示パネルであっ
ても、印刷回路基板によって衝撃が吸収され、ガラスが
割れるの防止することができる。

【０００９】また、シールド機能を金属性のベゼルでは
なく印刷回路基板によって達成することができるので、
液晶表示パネルの厚みが増すの防止して、液晶表示装置
の軽量、小型化を図ることができる。請求項２記載の発
明は、上記課題を解決するために、請求項１記載の発明
において、前記導電性印刷回路基板を前記駆動部材に接
続したことを特徴としている。

【００１０】その場合、液晶表示パネルと駆動部材を接
続する印刷配線基板等が不要になり、液晶表示装置の部
品点数を少なくすることができる。請求項３記載の発明
は、上記課題を解決するために、請求項１または２記載
の発明において、前記導電性印刷回路基板は、少なくと
も熱可塑性樹脂、熱硬化型樹脂または、紫外線硬化樹脂
の何れかの接着剤が液晶表示パネル側に設けられたこと
を特徴としている。

【００１１】その場合、熱可塑性樹脂、熱硬化型樹脂ま
たは、紫外線硬化樹脂が液晶表示パネル側に設けられる
ので、導電性印刷回路基板の配線を液晶表示パネル側に
対向させるとともにベースフィルムを表面に露出させる
ことができ、配線を外部から保護して配線が切断するこ
と等を防止することができる。請求項４記載の発明は、
上記課題を解決するために、請求項３記載の発明におい
て、前記導電性印刷回路基板は、熱圧着によって液晶表
示パネルに圧着されることを特徴としている。

【００１２】その場合、液晶表示パネルに対向する接着
剤を印刷回路基板に熱圧着することによって、印刷回路
基板を液晶表示パネルに容易に取付けることができる。
請求項５記載の発明は、上記課題を解決するために、請
求項１〜４何れかに記載の発明において、前記本体基板
に接続される導電性印刷回路基板の一部は本体基板に熱
圧着可能なことを特徴としている。

【００１３】その場合、印刷回路基板と本体基板を容易
に接続することができ、接続作業の作業性を向上させる
ことができる。請求項６記載の発明は、上記課題を解決
するために、弾性部材からなり液晶表示される液晶表示
パネルと、該液晶表示パネルの背面に設けられたバック
ライト導光板と、該バックライト導光板の背面に設けら
れ、液晶表示パネルを駆動する駆動部材と、を有し、本
体基板に取付けられた液晶表示装置において、前記駆動
部材に対向する導光板の背面に導電性のインクを塗布し
て反射印刷を行なうとともに、該インクと本体基板を接
続部材によって接続したことを特徴としている。

【００１４】その場合、液晶表示パネルが受信電波を受
けた場合に、この受信電波を導電性のインクおよび接続
部材によって本体基板に落とすことができ、駆動部材が
誤動作を起こすのを防止することができる。また、液晶
表示パネルを弾性部材から構成しているので、液晶表示
パネルを衝撃から保護する必要がないとともに、導電性
のインクによってシールドするだけで良いので、シール
ド用および衝撃吸収用のベゼルを不要にして、液晶表示
パネルの厚みが増すの防止することができ、液晶表示装
置の軽量、小型化を図ることができる。

【００１５】請求項７記載の発明は、上記課題を解決す
るために、弾性部材からなり液晶表示される液晶表示パ
ネルと、該液晶表示パネルの背面に設けられたＬＥＤバ
ックライト導光板と、該バックライト導光板の背面に設
けられ、液晶表示パネルを駆動する駆動部材と、を有
し、本体基板に取付けられた液晶表示装置において、前
記駆動部材に対向する導光板の背面に導電性の反射シー
トを設けるとともに、該反射シートの一部を本体基板に
接続したことを特徴としている。

【００１６】その場合、液晶表示パネルが受信電波を受
けた場合に、この受信電波を反射シートによって本体基
板に落とすことができ、駆動部材が誤動作を起こすのを
防止することができる。また、液晶表示パネルを弾性部
材から構成しているので、液晶表示パネルを衝撃から保
護する必要がないとともに、反射シートによってシール
ドするだけで良いので、シールド用および衝撃吸収用の
ベゼルを不要にして、液晶表示パネルの厚みが増すの防
止することができ、液晶表示装置の軽量、小型化を図る
ことができる。

【００１７】なお、本発明でバックライト導光板をＬＥ
Ｄ（発光ダイオード）にしたのは、ＦＬ（冷陰極管）バ
ックライトでは、ＦＬ点灯時の高周波成分を取り除くた
めにアルミ板を反射シートとして用いることがあるのに
対して、ＬＥＤバックライトは直流点灯であり、ＦＬと
比較して低発光輝度用途に用いられることから、反射シ
ートを必要しないからである。そこで本発明は、ＬＥＤ
バックライト導光板では不要である反射シートに導電性
を持たせてシールド機能を付与したのである。

【００１８】請求項８記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項７記載の発明において、前記反射シー
トを延長し、該延長部によって液晶表示パネルの表示エ
リアを除いた部分を覆うことを特徴としている。その場
合、反射シートによって表示エリアを除いた部分も覆う
ので、液晶表示パネルが受信電波を受けた場合に、この
受信電波を反射シートによって本体基板に落とすことが
でき、駆動部材が誤動作を起こすのを防止することがで
きる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１は本発明に係る液晶表示装置の第
１実施例を示す図であり、請求項１または５記載の発明
に対応している。まず、構成を説明する。図１におい
て、11はポリマーフィルムからなり、液晶表示される液
晶表示パネルであり、この表示パネル11は配線パターン
が印刷されたヒートシールコネクター12に熱圧着によっ
て接続されている。

【００２０】このヒートシールコネクター12はコントロ
ーラ13を有するパネルドライバー14に熱圧着によって接
続されており、この液晶表示パネル11はコントローラ13
によって駆動されるようになっている。なお、本実施例
では、コントローラ13およびパネルドライバー14が駆動
部材を構成している。また、液晶表示パネル11はバック
ライト導光板を兼ねるアクリル等の樹脂製のパネル格納
フレーム15に搭載されており、この格納フレーム15は携
帯電話、ＰＨＳ、ポケットベル等の携帯用通信機器の本
体基板16に取付けられ、この本体基板16にはパネルドラ
イバー14の端子14ａがハンダ等によって接続されてい
る。

【００２１】一方、液晶表示パネル11の表示エリアの除
いた外周部分は導電性印刷回路基板17によって覆われて
おり、この基板17はテープ等によって液晶表示パネル11
に取付けられ、表示エリアを囲むループ状の配線18を有
している。また、基板17の所定箇所からは舌部17ａが外
部に突出しており、この舌部17ａには本体基板16に接続
される端子19が設けられ、この舌部17ａが本体基板16に
熱圧着によって接続されることにより、端子19が本体基
板16に接続されている。

【００２２】なお、この接続方法としては、熱圧着以外
にハンダ付けまたは異方性導電膜による接続でも良く。
端子19部分をコネクター化しても良い。また、配線18の
パターンは電波の周波数特性によって適宜設定可能であ
る。このように本実施例では、液晶表示パネル11の表示
エリア以外をループ状の配線18を有する印刷回路基板17
によって覆うとともに、この基板17の配線18の端子19を
本体基板16に接続しているため、液晶表示パネル11が受
信電波を受けた場合に印刷回路基板17が電波を吸収して
本体基板16に落とすことができ、コントローラ13やパネ
ルドライバー14が誤動作を起こすのを防止することがで
きる。

【００２３】また、シールド機能を金属性のベゼルでは
なく印刷回路基板17によって達成することができるの
で、液晶表示パネル11の厚みが増すの防止して、液晶表
示装置の軽量、小型化を図ることができる。また、印刷
回路基板17の一部に本体基板16に熱圧着可能な舌部17ａ
を設けたため、印刷回路基板17と本体基板16を容易に接
続することができ、接続作業の作業性を向上させること
ができる。

【００２４】なお、本実施例では、液晶表示パネル11を
ポリマーフィルムから構成しているが、ガラス製の液晶
表示パネルから構成しても良い。本実施例では、液晶表
示パネルの表示エリアを除く部分を印刷駆動回路17によ
って覆うようにしているため、ガラス製の液晶表示パネ
ルてあっても、印刷回路基板17によって衝撃を吸収して
ガラスが割れるの防止することができる。

【００２５】図２、３は本発明に係る液晶表示装置の第
２実施例を示す図であり、請求項２〜４何れかに記載の
発明に対応している。なお、第１実施例と同様の構成に
は同一番号を付して説明を省略する。図２（ａ）（ｂ）
において、導電性印刷回路基板21はパネルドライバー14
まで延長する延長部21ａを有しており、この延長部21ａ
にはパネルドライバー14に接続される配線22が設けら
れ、この配線22は銀とカーボンインクを混ぜた熱硬化製
樹脂系の部材から構成されている。また、印刷回路基板
21の所定箇所には舌部21ｂが設けられており、この舌部
21ｂには本体基板16に接続される端子19が設けられてい
る。

【００２６】具体的には、印刷回路基板21は、図３
（ａ）（ｂ）に示すように、ポリエステルフィルム等か
らなるベースフィルム（厚さ25μm程度）23と、ベース
フィルム23上に設けられ、パネルドライバー14の図示し
ない配線と液晶表示パネル11の図示しない配線を接続す
る配線22および配線18と、パネルドライバー14の配線と
配線22の間、液晶表示パネル11の配線と配線22の間およ
び配線18と液晶表示パネル11の間に介装され、金メッキ
カーボン粒子からなる導電粒子24と、ベースフィルム23
の一面に塗布され、熱可塑性樹脂からなる接着剤25と、
から構成されている。また、配線22以外の部分には絶縁
および配線保護用のレジストインクが塗布されている。

【００２７】このような構成を有する液晶表示装置にあ
っては、接着剤25を液晶表示パネル11側に対向させ、パ
ネルドライバー14の配線と配線22および液晶表示パネル
11の配線と配線22をヒータチップＨで加圧して接続した
後、図２（ｂ）に示すように、液晶表示パネル11の表示
エリア以外に印刷回路基板21を重ね合わせ、次いで、ヒ
ータチップＨによって加圧することにより印刷回路基板
21を液晶表示パネル11に取付ける。次いで、液晶表示パ
ネル11を図１と同様の構成を有するフレームに格納した
後、舌部21ｂを熱圧着によって本体基板16に接続すると
ともに、パネルドライバー14を本体基板16に接続して液
晶表示装置が本体基板16を装着する。

【００２８】このように本実施例では、印刷回路基板21
をパネルドライバー14に接続したため、液晶表示パネル
11とパネルドライバー14を接続する印刷配線基板等が不
要になり、液晶表示装置の部品点数を少なくすることが
できる。また、印刷回路基板21の液晶表示パネル11側の
面に熱可塑性樹脂からなる接着剤25を設けたため、配線
18を液晶表示パネル11側に対向させるとともにベースフ
ィルム23を表面に露出させることができる。このため、
液晶表示装置を携帯通信機器に取付けたとき、図３
（ｂ）に示すように配線18を通信携帯機器のフレーム26
等に対向させないようにして、フレーム26との摺動等に
よって配線18が切断するのを防止することができる。

【００２９】さらに、このように配設した場合には、レ
ジストインクをフレーム26側に露出させないようにして
配線18をより一層保護することができる。すなわち、レ
ジストインクの代わりに配線18をポリエステル等のカバ
ーフィルム（厚さ25μ程度）で保護することも可能であ
り、この場合には、レジストインクよりも絶縁性および
配線の保護効果が良好になるが、コストが高くなる。こ
のため、カバーフィルムよりも性能が低くコストが安い
レジストインクを使用しても配線18およびレジストイン
ク側を液晶表示パネル11側に対向させることで、配線18
の保護を確実に行なうことができる。

【００３０】また、印刷回路基板21を熱圧着によって液
晶表示パネル11に固着しているため、印刷回路基板21を
液晶表示パネル11に容易に取付けることができる。な
お、本実施例では、接着剤25として熱可塑性樹脂を使用
しているが、これに代えて熱硬化型樹脂または、紫外線
硬化樹脂からなる接着剤を使用しても良い。図４は本発
明に係る液晶表示装置の第３実施例を示す図であり、第
１実施例と同様の構成には同一番号を付して説明を省略
する。なお、本実施例は請求項６記載の発明に対応して
いる。

【００３１】液晶表示パネル11の背面にはバックライト
導光板31が設けられており、このバックライト導光板31
の背面には液晶表示パネル11にヒートシールコネクター
12を介して接続されるパネルドライバー14およびコント
ローラ13が設けられている。また、パネルドライバー14
に対向するバックライト導光板31の背面にはバックライ
ト導光板31の反射用の導電性のインクが塗布されてお
り、このインクは接続部材としての導電テープ32を介し
て本体基板16に接続されている。

【００３２】このような構成を有する本実施例では、液
晶表示パネル11が受信電波を受けた場合に、この受信電
波を導電性のインクおよび導電テープ32によって本体基
板16に落とすことができ、コントローラ13およびパネル
ドライバー14が誤動作を起こすのを防止することができ
る。また、液晶表示パネル11をポリマーフィルムから構
成しているので、液晶表示パネル11を衝撃から保護する
必要がないとともに、導電性のインクによってシールド
するだけで良いので、シールド用および衝撃吸収用のベ
ゼルを不要にして、液晶表示パネル11の厚みが増すの防
止することができ、液晶表示装置の軽量、小型化を図る
ことができる。

【００３３】図５は本発明に係る液晶表示装置の第４実
施例を示す図であり、第３実施例と同様の構成には同一
番号を付して説明を省略する。また、本実施例は請求項
７記載の発明に対応している。なお、本実施例では、バ
ックライト導光板としてＬＥＤ（発光ダイオード）を使
用した点と導電性のインクの代わりに導電性の反射シー
トを使用した点を特徴としており、第３実施例と同様の
構成には同一番号を付して説明を省略する。

【００３４】図５において、ＬＥＤバックライト導光板
33の背面には液晶表示パネル11にヒートシールコネクタ
ー12を介して接続されるパネルドライバー14およびコン
トローラ13が設けられている。また、パネルドライバー
14に対向するバックライト導光板33の背面には導電性の
反射シート41が設けられており、この反射シート41は一
部が本体基板16に接続されている。

【００３５】本実施例で、バックライト導光板33をＬＥ
Ｄ（発光ダイオード）にしたのは、ＦＬ（冷陰極管）バ
ックライトでは、ＦＬ点灯時の高周波成分を取り除くた
めにアルミ板を反射シートとして用いることがあるのに
対して、ＬＥＤバックライトは直流点灯でＦＬと比較し
て低発光輝度用途に用いられることから、反射シートを
必要しないからである。そこで本発明は、通常は不要で
ある反射シート41に導電性を持たせてシールド機能を付
与したのである。このようにしても第３実施例と同様の
構成を得ることができる。

【００３６】図６は本発明に係る液晶表示装置の第５実
施例を示す図であり、第３実施例と同様の構成には同一
番号を付して説明を省略する。なお、本実施例は請求項
８記載の発明に対応している。図６において、バックラ
イト導光板33の背面に設けられた導電性の反射シート51
は液晶表示パネル11の表面に延長する延長部51ａを有し
ており、この延長部51ａは液晶表示パネル11の表示エリ
アの除いた部分を覆っている。また、反射シート51の一
部は本体基板16に接続されている。

【００３７】本実施例では、このような構成を有するの
で、第４、５実施例と同様の効果に加えて、反射シート
51の延長部51ａによって液晶表示パネル11の表示エリア
を除いた部分も覆うので、液晶表示パネル11が受信電波
を受けた場合に、この受信電波を反射シート51によって
本体基板16に落とすことができ、コントローラ13および
パネルドライバー14が誤動作を起こすのを防止すること
ができる。

【００３８】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、本体基板
に接続される導電性印刷回路基板によって液晶表示パネ
ルの表示エリア以外の部分を覆っているので、液晶表示
パネルが受信電波を受けた場合に導電性回路基板が電波
を吸収して本体基板に落とすことができ、駆動部材が誤
動作を起こすのを防止することができる。また、ガラス
製の液晶表示パネルであっても、導電性印刷回路基板に
よって衝撃が吸収され、ガラスが割れるの防止すること
ができる。

【００３９】また、シールド機能を金属性のベゼルでは
なく導電性印刷回路基板によって達成することができる
ので、液晶表示パネルの厚みが増すの防止して、液晶表
示装置の軽量、小型化を図ることができる。請求項２記
載の発明によれば、液晶表示パネルと駆動部材を接続す
る印刷配線基板等を不要にして、液晶表示装置の部品点
数を少なくすることができる。

【００４０】請求項３記載の発明によれば、熱可塑性樹
脂、熱硬化型樹脂または、紫外線硬化樹脂を液晶表示パ
ネル側に設けているので、導電性印刷回路基板の配線を
液晶表示パネル側に対向させるとともにベースフィルム
を表面に露出させることができ、配線を外部から保護し
て配線が切断すること等を防止することができる。請求
項４記載の発明によれば、液晶表示パネルに対向する接
着剤を導電性印刷回路基板に熱圧着することによって、
導電性印刷回路基板を液晶表示パネルに容易に取付ける
ことができる。

【００４１】請求項５記載の発明によれば、導電性印刷
回路基板と本体基板を容易に接続することができ、接続
作業の作業性を向上させることができる。請求項６記載
の発明によれば、液晶表示パネルが受信電波を受けた場
合に、この受信電波を導電性のインクおよび接続部材に
よって本体基板に落とすことができ、駆動部材が誤動作
を起こすのを防止することができる。また、液晶表示パ
ネルを弾性部材から構成しているので、液晶表示パネル
を衝撃から保護する必要がないとともに、導電性のイン
クによってシールドするだけで良いので、シールド用お
よび衝撃吸収用のベゼルを不要にして、液晶表示パネル
の厚みが増すの防止することができ、液晶表示装置の軽
量、小型化を図ることができる。

【００４２】請求項７記載の発明によれば、液晶表示パ
ネルが受信電波を受けた場合に、この受信電波を反射シ
ートによって本体基板に落とすことができ、駆動部材が
誤動作を起こすのを防止することができる。また、液晶
表示パネルを弾性部材から構成しているので、液晶表示
パネルを衝撃から保護する必要がないとともに、反射シ
ートによってシールドするだけで良いので、シールド用
および衝撃吸収用のベゼルを不要にして、液晶表示パネ
ルの厚みが増すの防止することができ、液晶表示装置の
軽量、小型化を図ることができる。

【００４３】請求項８記載の発明によれば、反射シート
によって表示エリアを除いた部分も覆うことができるの
で、液晶表示パネルが受信電波を受けた場合に、この受
信電波を反射シートによって本体基板に落とすことがで
き、駆動部材が誤動作を起こすのを防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る液晶表示装置の第１実施例を示す
図であり、その分解図である。

【図２】本発明に係る液晶表示装置の第２実施例を示す
図であり、（ａ）はその分解図、（ｂ）はその導電性印
刷回路基板を液晶表示パネルにヒータチップで接続する
状態を示す図である。

【図３】（ａ）は第２実施例の導電性印刷回路基板の延
長部の要部断面図、（ｂ）は液晶表示装置と携帯通信機
器のフレームの位置関係を示す図である。

【図４】本発明に係る液晶表示装置の第３実施例を示す
図であり、（ａ）はその分解図、（ｂ）はその側面図で
ある。

【図５】本発明に係る液晶表示装置の第４実施例を示す
図であり、（ａ）はその分解図、（ｂ）はその側面図で
ある。

【図６】本発明に係る液晶表示装置の第５実施例を示す
図であり、（ａ）はその分解図である。

【図７】従来の液晶表示装置の組立順序を示す図であ
る。

【図８】図７に続く組立順序を示す図である。

【符号の説明】

11 液晶表示パネル 13 コントローラ（駆動部材） 14 パネルドライバー（駆動部材） 16 本体基板 17、21 導電性印刷回路基板 19 端子 25 接着剤 31、33 バックライト導電板 32 導電テープ（接続部材） 41、51 反射シート 51ａ延長部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液晶表示される液晶表示パネルおよび該液
晶表示パネルを駆動する駆動部材を有する液晶表示装置
において、前記液晶表示パネルの表示エリアを除いた部分を導電性
印刷回路基板で覆うとともに、導電性印刷回路基板の一
部を液晶表示パネルおよび駆動部材が搭載される本体基
板に接続することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】前記導電性印刷回路基板を前記駆動部材に
接続したことを特徴とする請求項１記載の液晶表示装
置。
【請求項３】前記導電性印刷回路基板は、少なくとも熱
可塑性樹脂、熱硬化型樹脂または、紫外線硬化樹脂の何
れかの接着剤が液晶表示パネル側に設けられたことを特
徴とする請求項１または２記載の液晶表示装置。
【請求項４】前記導電性印刷回路基板は、熱圧着によっ
て液晶表示パネルに固着されることを特徴とする請求項
３記載の液晶表示装置。
【請求項５】前記本体基板に接続される導電性印刷回路
基板の一部は本体基板に熱圧着可能なことを特徴とする
請求項１〜４何れかに記載の液晶表示装置。
【請求項６】弾性部材からなり液晶表示される液晶表示
パネルと、該液晶表示パネルの背面に設けられたバック
ライト導光板と、該バックライト導光板の背面に設けら
れ、液晶表示パネルを駆動する駆動部材と、を有し、本
体基板に取付けられた液晶表示装置において、前記駆動部材に対向する導光板の背面に導電性のインク
を塗布して反射印刷を行なうとともに、該インクと本体
基板を接続部材によって接続したことを特徴とする液晶
表示装置。
【請求項７】弾性部材からなり液晶表示される液晶表示
パネルと、該液晶表示パネルの背面に設けられたＬＥＤ
バックライト導光板と、該バックライト導光板の背面に
設けられ、液晶表示パネルを駆動する駆動部材と、を有
し、本体基板に取付けられた液晶表示装置において、前記駆動部材に対向する導光板の背面に導電性の反射シ
ートを設けるとともに、該反射シートの一部を本体基板
に接続したことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項８】前記反射シートを延長し、該延長部によっ
て液晶表示パネルの表示エリアを除いた部分を覆うこと
を特徴とする請求項７記載の液晶表示装置。