JPH09250949A - 測温体及び該測温体を用いた温度測定装置 - Google Patents

測温体及び該測温体を用いた温度測定装置

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JPH09250949A
JPH09250949A JP8732296A JP8732296A JPH09250949A JP H09250949 A JPH09250949 A JP H09250949A JP 8732296 A JP8732296 A JP 8732296A JP 8732296 A JP8732296 A JP 8732296A JP H09250949 A JPH09250949 A JP H09250949A
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JP
Japan
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temperature
signal
temperature measurement
transmission line
selection signal
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Application number
JP8732296A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yuzuriha
弘昭 杠葉
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ARETSUKU DENSHI KK
Original Assignee
ARETSUKU DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海や湖等において、異なる水深における水温
を略同時に測定する。 【解決手段】 各測温体3、3、・・・は、それぞれ異
なる被選択条件を有している。ここで、制御装置1の選
択信号発生器11から所定の選択信号を出力させると、
この選択信号は、選択信号伝送ライン21を介して各測
温体3、3、・・・に供給される。そして、各測温体
3、3、・・・のうち、上記選択信号の示す条件と同じ
被選択条件を有する測温体3(温度検出部31)の測温
信号のみが、測温信号伝送ライン22を介して温度表示
器12に供給され、その測温データが表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば海や湖等の
水温を測定する測温体及びこの測温体を用いた温度測定
装置に関し、特に、それぞれ異なる水深における水温を
略同時に測定するのに適した測温体及び温度測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、海や湖等の水温を測定する装置
として、例えば図5に示すようなものが知られている。
同図において、101は、制御装置で、この制御装置1
01は、水上、例えば船上(図示せず)等に配置されて
いる。また、この制御装置101からは、ケーブル10
2が水中100に垂れ下げられており、ケーブル102
の先端には、測温体103が設けられている。測温体1
03は、水温を検知し、これに応じた電気信号、所謂測
温信号を出力するもので、例えば水温に応じて抵抗変化
を生じるサーミスタやポジスタ等の温度検出素子と、こ
の温度検出素子の抵抗変化を上記測温信号に変換する回
路とによって構成されている。なお、この測温体103
は、上記温度検出素子の温度検出部分のみが水と接触す
る状態に、例えば樹脂モールド等により防水加工されて
いる。
【0003】即ち、この図5に示す装置によれば、測温
体103が、水温に応じた測温信号を出力し、この測温
信号は、ケーブル102を介して、制御装置101に入
力される。制御装置101は、入力された測温信号を処
理し、この測温信号に応じた測温データ、即ち水温を、
例えば図示しない表示部に数値で表示する。これによっ
て、この装置による水温の測定が実現される。なお、詳
しく図示していないが、ケーブル102は、上記測温信
号を伝送させる信号ラインの他に、電源ラインをも有し
ており、この電源ラインを介して、制御装置101から
測温体103に対し、上記測温体103内の回路を駆動
するための電源が供給される。
【0004】ところで、海洋調査や湖水調査等において
は、例えば魚介類やプランクトンなどの生息環境等を調
査・研究するために、水中100の3次元の水温分布を
測定する場合がある。このような3次元の水温分布を得
るためには、それぞれ異なる水深Dにおける水温を測定
する必要がある。しかし、この測定を上述した図5に示
す装置により実現しようとすると、同図に矢印及び点線
で示すように、測温体101の位置を水深Dの方向に沿
って上下に移動させながら測温しなければならず、非常
に面倒である。また、それぞれの水深Dにおける測温時
刻が異なるため、即ちそれぞれの水深Dにおける水温を
同時に測定することができないため、正確な3次元の水
温分布を測定することができないという問題もある。
【0005】そこで、上記のような問題を解決するため
に、それぞれ異なる水深Dにおける水温を同時に測定す
ることのできる装置として、従来、例えば図6に示すよ
うなものがある。同図に示すように、この装置は、上記
図5に示す装置において、測温体103が設けられたケ
ーブル102を、複数、制御装置101に接続し、各測
温体103、103、・・・の位置する水深Dが例えば
一定間隔d毎に異なるように、各ケーブル102、10
2、・・・の長さに差異を持たせたものである。そし
て、制御装置101については、各測温体103、10
3、・・・から送られてくる各測温信号を処理し、これ
らに対応する各水温を、順次に、または切り換えによ
り、或いは一斉に、例えば表示部に表示するよう構成さ
れている。
【0006】上記のように、この図6に示す装置によれ
ば、それぞれの水深Dにおける水温を略同時に測定する
ことができるので、正確な3次元の水温分布を測定する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、水中100において測温の対象とするポイ
ントの数、即ち測温体103、103、・・・の数だけ
ケーブル102、102、・・・を必要とするので、そ
の分、装置のコストが高くなってしまうという問題があ
る。また、測温の際、複数のケーブル102、102、
・・・を水中100に垂らさなければならないため、そ
の作業が非常に面倒である。この作業を簡略化させるた
めには、ケーブル102、102、・・・を、全部又は
複数本ずつ束ねて使用すればよいのだが、この場合、ケ
ーブル102、102、・・・の束の径が太くなると共
に、束の重量も相当な重さになってしまう。この傾向
は、ケーブル102、102、・・・の本数、つまりは
測温の対象とするポイントの数が増すほど顕著になる。
従って、取り扱いが非常に困難になる(使い勝手が悪く
なる)と共に、上記束を例えば支持したり固定したりす
る機構部分の構造等を十分に強度の高いものにしなけれ
ばならないという問題も生じる。
【0008】そこで、上記問題を解決するために、本発
明は、各測温体の各測温信号を各々に共通の信号ライン
を介して出力させることにより、上記信号ラインの数、
例えばケーブルの数を、複数の測温体に対して例えば1
本とすることのできる測温体及び温度測定装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明の測温体
は、被測定対象物の温度に応じた測温信号を発生する温
度検出部と、予め定められた被選択条件を有しており該
被選択条件と外部から供給される選択信号の示す条件と
が一致したときに上記測温信号を外部に出力させる出力
制御手段と、を具備するものである。
【0010】即ち、外部から、この測温体に対して、こ
の測温体の有する被選択条件と同一の条件を示す選択信
号を供給すると、この測温体から測温信号が出力され
る。そして、この測温信号から、上記被測定対象物の温
度を求めることができる。
【0011】請求項2に記載の発明の温度測定装置は、
第1及び第2の伝送ラインを具備し、これらのうち一方
の伝送ラインを介して上記選択信号が供給され、他方の
伝送ラインを介して上記測温信号を出力させる状態に、
上記各伝送ラインに請求項1に記載の測温体を複数接続
し、これらの測温体の上記各被選択条件を、それぞれ異
なる条件としたことを特徴とするものである。
【0012】即ち、複数の測温体のうち、測温信号を出
力させたい希望の測温体の有する被選択条件と同一の条
件を示す選択信号を、上記一方の伝送ラインに供給する
と、上記希望の測温体の測温信号が、他方の伝送ライン
を介して出力される。つまり、各測温体に共通の上記一
方の伝送ラインに所定の選択信号を供給することによ
り、各測温体のうち、いずれの測温体の測温信号を出力
させるかを任意に選択することができる。そして、各測
温体の測温信号は、各々に共通の上記他方の伝送ライン
を介して出力される。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の温度測定装置において、上記複数の測温体を、上記各
伝送ラインに沿って設けたことを特徴とするものであ
る。
【0014】即ち、上記伝送ラインに沿う方向における
温度を測定することができる。例えば、上記伝送ライン
を水中に垂れ下げ、一方の伝送ラインに供給する選択信
号を順次変化させることにより、各測温体の測温信号を
順次出力させることができ、これによって上記水中のそ
れぞれ異なる水深における水温を順次測定することがで
きる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の温度測定装置において、外部から与えられた選
択指令に対応する上記選択信号を生成し、これを上記一
方の伝送ラインに供給する選択信号供給手段と、上記他
方の伝送ラインを介して上記測温信号が入力され、これ
に応じた測温データを出力するデータ出力手段と、を具
備するものである。
【0016】即ち、選択信号供給手段に対して、複数の
測温体のうち希望の測温体の測温結果を出力させるよう
選択指令を与えると、上記希望の測温体の測温信号に応
じた測温データ、例えば測温値が、データ出力手段によ
り出力される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る測温体及びこれを用
いた温度測定装置の一実施の形態を、例えば海や湖等の
水温を測定するのに応用したものについて、図1から図
4を参照して説明する。本発明に係る温度測定装置は、
図2に示すように、上述した従来技術における制御装置
101と同様に、水上、例えば船上(図示せず)等に配
置される制御装置1を有している。この制御装置1から
は、1本のケーブル2が水中100に垂れ下げられてお
り、このケーブル2に、その長さ方向に沿って、即ち水
中100の水深Dの方向に沿って、例えば等間隔d毎
に、本発明に係る測温体3が複数(N個)設けられてい
る。
【0018】上記図2の構成を、図1に詳しく示す。同
図に示すように、制御装置1は、選択信号発生器11と
温度表示器12とを有している。また、制御装置1から
垂れ下げられているケーブル2は、選択信号伝送ライン
21と測温信号伝送ライン22との2本の伝送ラインを
有しており、これらの各伝送ライン21、22は、それ
ぞれ上記選択信号発生器11と温度表示器12とに接続
されている。
【0019】選択信号発生器11は、図示しない操作部
を有しており、例えばこの操作部に対して外部から所定
の動作指令が与えられると、この動作指令に対応する選
択信号を生成し、これを選択信号伝送ライン21に供給
する。一方、温度表示器12には、上記測温信号伝送ラ
イン22を介して、後述する測温信号が入力される。温
度表示器12は、入力された測温信号を処理し、これか
ら得られる測温データを表示する。
【0020】そして、ケーブル2に接続されたN個の測
温体3、3、・・・については、それぞれ、温度検出部
31と信号接続スイッチ32と選択条件検出部33とに
よって構成されている。
【0021】温度検出部31は、水温を検知してこれに
応じた電気信号、所謂上述した測温信号を発生するもの
で、例えば水温に応じて抵抗変化を生じるサーミスタや
ポジスタ等の温度検出素子と、この温度検出素子の抵抗
変化を上記測温信号に変換する回路とによって構成され
ている。
【0022】また、信号接続スイッチ32は、温度検出
部31の出力と上記測温信号伝送ライン22とを接続ま
たは非接続状態とするように、即ち温度検出部31から
の測温信号を測温信号伝送ライン22に伝送させるか否
かを切り換えるもので、例えばアナログスイッチやリレ
ー等により構成されている。なお、この信号接続スイッ
チ32の切換動作は、選択条件検出部33によって制御
される。
【0023】選択条件検出部33には、選択信号発生器
11から選択信号伝送ライン21を介して選択信号が供
給される。この選択信号検出部33は、予め定められた
被選択条件を有しており、この被選択条件と上記供給さ
れた選択信号の示す条件とが一致したときにのみ、温度
検出部31からの測温信号を測温信号伝送ライン22に
伝送させるように、信号接続スイッチ32を切り換え
る。
【0024】なお、上記各測温体3、3、・・・の構成
については、各々の被選択条件についてのみそれぞれ異
なる条件とされており、これ以外は、全て同等である。
また、各測温体3、3、・・・は、各々の温度検出部3
1(温度検出素子)の温度検出部分のみが水と接触する
状態に、例えば樹脂モールド34等により防水加工され
ている。そして、ケーブル2は、上記選択信号伝送ライ
ン21及び測温信号伝送ライン22という2つの伝送ラ
インの他に、図示しない電源ラインを有しており、この
電源ラインを介して、制御装置1から各測温体3、3、
・・・に対して、各測温体3、3、・・・内にある上述
した回路や選択条件検出部33等を駆動するための電源
が供給される。
【0025】即ち、本実施の形態によれば、制御装置1
の選択信号発生器11から出力された選択信号は、選択
信号伝送ライン21を介して、各測温体3、3、・・・
の各選択条件検出部33に供給される。そして、各測温
体3、3、・・・のうち、供給された上記選択信号の示
す条件と同一の被選択条件を有する測温体3の測温信号
のみが、測温信号伝送ライン22に出力され、温度表示
器12に供給される。温度表示器12は、供給された測
温信号を処理し、これから得られる測温データ、即ち水
温を、例えば数値で表示する。これによって、上記選択
信号の示す条件と同一の被選択条件を有する測温体3に
よる測温が実現されることになる。
【0026】つまり、複数(N個)の測温体3、3、・
・・のうち、いずれの(n個目:n=1、2、・・・、
N)の測温体3による測温結果を温度表示器12に表示
させるか、即ちいずれの測温体3によって測温するのか
を、選択信号発生器11(操作部)に供給する動作指令
により、任意に選択することができる。
【0027】なお、本実施の形態における各測温体3、
3、・・・の信号接続スイッチ32及び選択条件検出部
33が、特許請求の範囲に記載の出力制御手段に対応す
る。また、選択信号伝送ライン21及び測温信号伝送ラ
イン22が、それぞれ特許請求の範囲に記載の第1及び
第2の伝送ラインのうちの一方及び他方の伝送ラインに
対応する。そして、制御装置1の選択信号発生器11及
び温度表示器12が、それぞれ特許請求の範囲に記載の
選択信号供給手段及びデータ出力手段に対応する。
【0028】ところで、各測温体3、3、・・・のう
ち、いずれの測温体3により測温するかを実際に選択す
る場合は、例えば図3に示すような構成とすればよい。
【0029】即ち、同図に示すように、制御装置1の選
択信号発生器11を、パルス発生器11aとリセット信
号発生器11bとにより構成する。また、選択信号伝送
ライン21を、パルス伝送ライン21aとリセット信号
伝送ライン21bとにより構成し、これらの各伝送ライ
ン21a、21bを、上記パルス発生器11a及びリセ
ット信号発生器11bにそれぞれ接続する。なお、これ
らの各伝送ライン21a、21b及び上述の測温信号伝
送ライン22は、図示しない接地ラインと対を成して構
成されており、これらは例えばツイストペア線で形成さ
れている。
【0030】パルス発生器11aは、上述した操作部に
対して、複数(N個)の測温体3、3、・・・のうち、
制御装置1側からn番目に設けられた測温体3による測
温を実行させる旨の動作指令が与えられたとき、例えば
図4(a)に示すようなn個のパルスを発生し、これを
パルス信号伝送ライン21aに供給する。一方、リセッ
ト信号発生器11bは、必要に応じて例えば図4(c)
に示すような1個のパルスを発生し、これをリセット信
号伝送ライン21bに供給する。
【0031】そして、各測温体3、3、・・・について
は、各々の選択条件検出部33を、選択コードスイッチ
33aと減算カウンタ33bとにより構成する。選択コ
ードスイッチ33aは、各測温体3、3、・・・の被選
択条件を設定するもので、例えば上記n番目に設けられ
た測温体3の場合には、この測温体3の被選択条件とし
てnという値を減算カウンタ33bに初期設定(プリセ
ット)する。なお、この選択コードスイッチ33aは、
例えばディップスイッチや、プリント基板上に形成され
たパターンジャンパ、或いはワイヤジャンパにより構成
されている。
【0032】一方、減算カウンタ33bには、パルス発
生器11aからパルス伝送ライン21aを介して上記n
個のパルスが供給される。減算カウンタ33bは、この
供給されるパルス数を計数(カウント)し、パルスが1
個供給される毎に、上記初期設定されたnという値から
1ずつ値を減算する。そして、この減算結果が、零とな
ったときにのみ、温度検出部31からの測温信号を測温
信号伝送ライン22に出力させるように、上記信号接続
スイッチ32を切り換え制御する。
【0033】更に、減算カウンタ33bには、リセット
信号発生器11bからリセット信号伝送ライン21bを
介してリセット信号が供給されるよう構成されている。
減算カウンタ33bは、このリセット信号が供給される
ことにより、温度検出部31の出力と測温信号伝送ライ
ン22とを非接続状態とするように信号接続スイッチ3
2を制御する。また、これと同時に、この温度検出部3
1自体が再び初期状態へと戻り、即ち温度検出部31は
上記パルスを最初から計数し始める。
【0034】即ち、今、操作部に対して、各測温体3、
3、・・・のうちn番目の測温体3による測温を実行さ
せる旨の動作指令が与えられたとする。これにより、パ
ルス発生器11aは、図4(a)に示すようなn個のパ
ルスを発生し、このパルスは、パルス伝送ライン21a
を介して各測温体3、3、・・・の各減算カウンタ33
bに供給される。
【0035】各測温体3、3、・・・の各減算カウンタ
33bは、上記パルスが1個供給される毎に、例えばそ
の立ち上がりを捉えて、選択コードスイッチ33aによ
り初期設定された値nから1ずつ減算を行い、その減算
結果が零になったときにのみ、各々の測温体31の測温
信号を測温信号伝送ライン21bに出力させる。従っ
て、各測温体3、3、・・・に対して上記パルスが1個
供給される毎に、最も制御装置1側に位置する(1番目
の)測温体3から順に、各測温体3、3、・・・の測温
信号が測温信号伝送ライン21bに出力され、温度表示
器12に供給される。
【0036】温度表示器12は、順次供給される測温信
号を処理し、これから得られる測温データを表示する。
つまり、温度表示器12は、パルス発生器11aから1
個パルスが出力される毎に、1番目の測温体3から順
に、各測温体3、3、・・による測温データを順次表示
する。
【0037】そして、パルス発生器11aからn個のパ
ルスが全て出力されたとき、各測温体3、3、・・・の
各減算カウンタ33bは、各々の減算(カウント)動作
を停止する。この状態においては、n番目の測温体3の
減算カウンタ33bによる減算結果のみが零となり、即
ちn番目の測温体3の測温信号が測温信号伝送ライン2
1bに出力され、温度表示器12に供給される。従っ
て、この状態以降は、温度表示器12は、n番目の測温
体3による測温データを表示し続けることになり、即ち
n番目の測温体3による測温が実現される。
【0038】なお、上記n番目以外の測温体3、3、・
・・による測温を実行する場合には、リセット信号発生
器11bからリセット信号を出力させる。これによっ
て、各測温体3、3、・・・の減算カウンタ33bは、
例えばリセット信号の立ち上がりに基づいて、温度検出
部31と測温信号伝送ライン22とを非接続状態とする
ように信号接続スイッチ32を制御する。これと同時
に、各減算カウンタ33bは、それ自体が初期設定状態
に戻り、即ち再度上記パルスを計数する前の状態とな
る。そして、新たにいずれかの測温体3、3、・・・に
よる測温を実行させる旨の動作指令が操作部に与えられ
ることにより、上記と同様な測温動作が繰り返される。
即ち、測温信号伝送ライン22を介して温度表示器12
に供給される信号は、例えば図4(b)に示すようなも
のになる。
【0039】ここで、各測温体3、3、・・・による測
温結果を、単に温度表示器12に表示させるのではな
く、例えば一端コンピュータ(メモリ)等に読み込ませ
て記憶し、その後で、これらの測温データを解析するよ
うに構成すれば、わざわざ温度表示器12の表示を読み
取るという必要は無くなる。この場合、パルス間隔(周
期)Tについては、上記コンピュータ等により十分に読
み取り可能な時間とすればよいので、例えば周期T=2
0乃至30μsec程度の数十μsecオーダとするこ
とができる。従って、測温体3、3、・・・の数Nが例
えば数百個であるとしても、数msec乃至数十mse
c程度という極めて短い時間で全測温体3、3、・・・
の測温データを読み取ることができ、即ち略同時に全測
温体3、3、・・・による測温を実現することができ
る。なお、ケーブル2が長くなるほど、各伝送ラインを
介して伝送される信号に鈍りが生じてくるが、この場合
には、この鈍りの影響を受けない程度に上記パルス周期
Tを大きくすればよい。
【0040】上記のように、本実施の形態においては、
各測温体3、3、・・・の選択信号(パルス及びリセッ
ト信号)及び測温信号を、各々に共通の選択信号伝送ラ
イン21(パルス伝送ライン21a及びリセット信号伝
送ライン21b)及び測温信号伝送ライン22を介して
伝送させている。従って、複数の測温体3、3、・・・
に対し、上記各伝送ラインの数、例えばケーブル2の本
数を、1本にすることができる。よって、上述した図6
に示すような測温体103、103、・・・の数だけケ
ーブル102、102、・・・を必要とする従来技術に
比べて、装置を低コスト化することができる。また、上
記従来技術のようにケーブル102、102、・・・を
束ねる必要もないので、従来よりも取り扱い易さ(使い
勝手)を向上させることができる。更に、ケーブル2を
例えば支持したり固定したりする機構部分の構造等を簡
略化することもできる。
【0041】また、各測温体3、3、・・・は、水中1
00の水深Dの方向に対して等間隔d毎に設けられてい
るので、各測温体3、3、・・・による測温を順次実行
することにより、水深Dの方向における水温を、等間隔
d毎に、即ち間隔dの位置分解能で測定することができ
る。そして、上記各測温信号を高速で取り込むことによ
り、各水深Dにおける水温を略同時に測定することがで
き、ひいては3次元の水温分布を正確に測定することが
できる。
【0042】なお、本実施の形態においては、水温を測
定する場合について説明したが、これ以外の対象物の温
度を測定する場合にも、本技術を適用できる。
【0043】また、特に海の温度を測定する場合には、
ケーブル2の先端に水圧計を設けることにより、潮流に
関係なくケーブル2の先端の水深を知ることができ、こ
れによって各測温体3、3、・・・が測温対象としてい
る水深Dを求めることができる。
【0044】そして、ケーブル2に対して、各測温体
3、3、・・・を等間隔d毎に設けたが、これに限らな
い。この場合、各測温体3、3、・・・にそれぞれ水圧
計を設けることにより、各測温体3、3、・・・の位置
(水深D)を正確に知ることができる。更に、これらの
水圧計による水深Dの測定データについても、上述した
各測温体3、3、・・・の各測温信号の伝送と同様の方
法で、1本の伝送ラインを介して制御装置1側に伝送さ
せることにより、この水圧計を設けることによる伝送ラ
インの増加を1本に抑えることができる。
【0045】また、各測温体3、3、・・・による測温
結果を、温度表示器12に数値で表すだけでなく、例え
ばグラフや3次元画像等のグラフィック画像により表示
してもよい。更に、これらの表示という視覚情報の出力
ではなく、音声等の聴覚情報により上記測温結果を出力
してもよい。また、視覚や聴覚等の感覚情報ではなく、
例えばメモリや磁気/光磁気ディスク等の記憶装置に、
上記測温結果を出力(記憶)してもよい。
【0046】そして、図4に示すように、パルス及びリ
セット信号の立ち上がりを捉えて、各測温体3、3、・
・・からの測温信号の出力(信号接続スイッチ32の切
り換え動作)を制御したが、立ち下がりを捉えて制御す
るように構成してもよい。
【0047】更に、各測温体3、3、・・・のうちいず
れの測温体3の測温信号を出力させるのかの選択につい
ては、各測温体3、3、・・・において、各々に供給さ
れるパルスの個数を計数するという方法を用いたが、こ
れに限らない。例えば、各測温体3、3、・・・に供給
する信号をバイナリコードやその他のコードに符号化
し、各測温体3、3、・・・においては、各々異なる被
選択コードを予め割り当てておき、上記供給されるコー
ドと同じ被選択コードを有する測温体3の測温信号のみ
が制御装置1に出力されるように構成してもよい。
【0048】ここで、上記コードを制御装置1から各測
温体3、3、・・・に送信する際、制御装置1において
は、例えば上記コードをMSBまたはLSB側から順次
直列(シリアル)で送信する。そして、各測温体3、
3、・・・においては、順次供給される上記シリアルコ
ードを並列(パラレル)コードに復調し、その後でこの
パラレルコードと各々の有する被選択コードとを比較す
るよう構成すればよい。なお、上記コードを伝送する方
法については、このコードのHi/Loレベルを、制御
装置1において例えばパルス幅やパルス位置、パルスレ
ベル(振幅)、周波数変化等に基づいて変調し、これを
各測温体3、3、・・・において復調する等の方法があ
る。
【0049】また、上記のように、符号化したコードを
シリアル伝送させるのではなく、並列(パラレル)伝送
させるように構成してもよい。この場合、測温体3、
3、・・・の全数が例えば16個であるとき、これらを
バイナリコードにコード化すれば、その情報量は4ビッ
トになる。従って、このコードを伝送させるための伝送
ラインの本数も、上記情報量(ビット数)と同じ4本と
なる。即ち、この場合、伝送ラインの本数は増加する
が、その増加数は、測温体3、3、・・・の数よりも遙
に少ない数で済む。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、測温体
に対して、この測温体の有する被選択条件と同一の条件
を示す選択信号を供給することにより、この測温体から
測温信号を出力させることができる。ここで、例えば、
2本の伝送ラインを用意し、これらのうち一方の伝送ラ
インを介して選択信号が供給され、他方の伝送ラインを
介して測温信号を出力させるように、上記各伝送ライン
に本発明の測温体を複数接続する。そして、各測温体の
各被選択条件をそれぞれ異なる条件とし、これによって
本発明の測温体を用いた温度測定装置を構成したとす
る。この構成によれば、複数の測温体のうち、測温信号
を出力させたい希望の測温体の有する被選択条件と同一
の条件を示す選択信号を、上記一方の伝送ラインに供給
することにより、上記希望の測温体の測温信号を、他方
の伝送ラインを介して出力させることができる。即ち、
各測温体に対して、各々に共通の上記一方の伝送ライン
に所定の選択信号を供給することにより、各測温体のう
ち、いずれの測温体の測温信号を出力させるかを任意に
選択することができると共に、その測温信号を、各測温
体に共通の上記他方の伝送ラインを介して出力させるこ
とができる。つまり、複数の測温体に対して、上記各伝
送ラインの数、例えばケーブルの数を1本とすることが
できる。従って、上述の図6に示すような測温体10
3、103、・・・の数だけケーブル102、102、
・・・を必要とする従来技術と比較して、低コストで温
度測定装置を構成することができるという効果がある。
また、上記従来技術のようにケーブル102、102、
・・・を束ねる必要もないので、従来よりも取り扱い易
さ(使い勝手)を向上させることができると共に、ケー
ブルを例えば支持したり固定したりする機構部分の構造
等を簡略化することができるという効果がある。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、複数の測
温体に共通の一方の伝送ラインに所定の選択信号を供給
することにより、各測温体のうち、いずれの測温体の測
温信号を伝送させるかを、選択信号の供給により任意に
選択することができる。そして、各測温体の測温信号
は、各々に共通の他方の伝送ラインを介して出力され
る。即ち、各測温体に対して、上記各伝送ラインの数、
例えばケーブルの数を1本とすることができるので、上
記請求項1に記載の発明と同様な効果を奏する。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、例えば、
上記伝送ラインを水中に垂れ下げ、一方の伝送ラインに
供給する選択信号を順次変化させることにより、各測温
体の測温信号を順次出力させることができ、これによっ
て上記水中のそれぞれ異なる水深における水温を順次測
定することができる。ここで、上記選択信号の変化を高
速化させることにより、各水深における水温の測定を高
速化させることができ、ひいては上記各水深における水
温を略同時に測定することができるという効果がある。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、希望の測
温体の測温信号に応じた測温データ、例えば測温値がデ
ータ出力手段により出力される。よって、上記請求項
1、2及び3と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測温体及びこれを用いた温度測定
装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の構成及び使用状態を示す図であ
る。
【図3】図1を、より具体化したブロック図である。
【図4】図3の構成における各信号の概略タイミングチ
ャートで、(a)は選択パルス、(b)は測温信号、
(c)はリセット信号を示す。
【図5】従来の温度測定装置の構成及び使用状態を示す
図である。
【図6】従来の他の温度測定装置の構成及び使用状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 ケーブル 3 測温体 11 選択信号発生器 12 温度表示器 21 選択信号ライン 22 測温信号ライン 31 温度検出部 32 信号接続スイッチ 33 選択条件検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定対象物の温度に応じた測温信号を
    発生する温度検出部と、予め定められた被選択条件を有
    しており該被選択条件と外部から供給される選択信号の
    示す条件とが一致したときに上記測温信号を外部に出力
    させる出力制御手段と、を具備する測温体。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の伝送ラインを具備し、こ
    れらのうち一方の伝送ラインを介して上記選択信号が供
    給され、他方の伝送ラインを介して上記測温信号を出力
    させる状態に、上記各伝送ラインに請求項1に記載の測
    温体を複数接続し、これらの測温体の上記各被選択条件
    を、それぞれ異なる条件としたことを特徴とする温度測
    定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の温度測定装置におい
    て、上記複数の測温体を、上記各伝送ラインに沿って設
    けたことを特徴とする温度測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の温度測定装置に
    おいて、外部から与えられた選択指令に対応する上記選
    択信号を生成し、これを上記一方の伝送ラインに供給す
    る選択信号供給手段と、上記他方の伝送ラインを介して
    上記測温信号が入力され、これに応じた測温データを出
    力するデータ出力手段と、を具備する温度測定装置。
JP8732296A 1996-03-15 1996-03-15 測温体及び該測温体を用いた温度測定装置 Pending JPH09250949A (ja)

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