JPH09249596A - tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法 - Google Patents

tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法

Info

Publication number
JPH09249596A
JPH09249596A JP5905596A JP5905596A JPH09249596A JP H09249596 A JPH09249596 A JP H09249596A JP 5905596 A JP5905596 A JP 5905596A JP 5905596 A JP5905596 A JP 5905596A JP H09249596 A JPH09249596 A JP H09249596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tert
butyl alcohol
butyl
fraction
unreacted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5905596A
Other languages
English (en)
Inventor
Huibert S Jongenburger
ヒューバート・シブランダス・ジョンゲンバーガー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Texaco Development Corp
Original Assignee
Texaco Development Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Texaco Development Corp filed Critical Texaco Development Corp
Priority to JP5905596A priority Critical patent/JPH09249596A/ja
Publication of JPH09249596A publication Critical patent/JPH09249596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 tert−ブチルヒドロペルオキシドの分解によ
って合成されるtert−ブチルアルコールの収率を高め
る。 【解決手段】 tert−ブチルヒドロペルオキシドの分解
生成物の蒸留によって得られた塔頂tert−ブチルアルコ
ール留分を冷却して、大部分を液体tert−ブチルアルコ
ールとして回収し、残余の気体tert−ブチルアルコール
を水に吸収してtert−ブチルアルコール水溶液とし、そ
れよりtert−ブチルアルコールを回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、tert−ブチルアル
コールの回収に関する。より詳細には、本発明は、tert
−ブチルアルコール回収工程において、tert−ブチルア
ルコールの収率を高める方法に関する。さらに詳細に
は、本発明は、回収工程において、高収率のtert−ブチ
ルアルコールが得られる、tert−ブチルアルコールを製
造し、回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】tert−ブチルアルコールは、tert−ブチ
ルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド、酸素含有副生成物、たとえばジ−tert−ブチルペル
オキシド、アリル−tert−ブチルペルオキシド、イソプ
ロピルヒドロペルオキシドおよび水をはじめとする含酸
素化合物を含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生
成物から、蒸留によって回収することができる。
【0003】メチル−tert−ブチルエーテルは、tert−
ブチルアルコールとメタノールとの接触反応によって製
造することができる。通常、過剰のメタノールを使用す
る。
【0004】プロピレンとtert−ブチルヒドロペルオキ
シドとのモリブデン触媒反応によって、tert−ブチルア
ルコールおよびプロピレンオキシドを製造しうることが
公知である。
【0005】Kollarの米国特許第3,351,635号
明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドとプロピレ
ンとを反応させて、未反応プロピレン、プロピレンオキ
シドおよびtert−ブチルアルコールを含む反応生成物を
得ることを開示している。関連の処理方法は、たとえ
ば、Marquis らの米国特許第4,845,251号明細
書およびMarquis らの米国特許第4,891,437号
明細書に開示されている。
【0006】Grane らの米国特許第4,296,262
号明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの熱分解
によるtert−ブチルアルコールの製造および回収に関す
る特許の代表的なものである。
【0007】Grane らの米国特許第4,294,999
号明細書およびSanderson らの米国特許第4,922,
036号明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの
接触分解によるtert−ブチルアルコールの製造および回
収に関する特許の代表的なものである。
【0008】Rao らの米国特許第4,144,138号
明細書、Kruse らの米国特許第5,243,091号明
細書、Knifton らの米国特許第4,822,921号明
細書およびGupta らの米国特許第5,292,964号
明細書は、メタノールとtert−ブチルアルコールとの接
触反応による、メチル−tert−ブチルエーテルの製造お
よび回収に関する特許の代表的なものである。
【0009】これらの方法すべてにおいて、tert−ブチ
ルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシド
およびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応
生成物、たとえば水、ジ−tert−ブチルヒドロペルオキ
シド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、アリル−tert
−ブチルペルオキシドなどを含むtert−ブチルヒドロペ
ルオキシド反応生成物が得られる。
【0010】tert−ブチルアルコールは、tert−ブチル
ヒドロペルオキシド反応生成物から、tert−ブチルアル
コール画分が供給され、それが気化塔頂tert−ブチルア
ルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシ
ドを含む揮発性の低い液状留分とに分別する減圧蒸留塔
を包含する複数の蒸留塔を含む蒸留帯域における蒸留に
よって回収され、tert−ブチルアルコールよりも沸点の
低い生成物と反応することが、従来の方法であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によると、tert−
ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を蒸留して、tert
−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオ
キシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低
い反応副生成物を含むtert−ブチルアルコール留分を得
る。
【0012】tert−ブチルアルコール留分を減圧蒸留塔
に供給し、気化塔頂tert−ブチルアルコール留分と、未
反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチ
ルアルコールよりも揮発性の低い反応副生成物を含む液
状留分とに分別する。
【0013】気化塔頂留分を冷却して、少量の気化tert
−ブチルアルコールおよび大部分の液化tert−ブチルア
ルコールを含む液化生成物を得る。
【0014】tert−ブチルアルコール蒸気を水に溶解し
てtert−ブチルアルコール水溶液を形成し、このtert−
ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコールを
回収することにより、tert−ブチルアルコールの収率を
高める。
【0015】本発明の好ましい実施態様によると、1個
以上の加圧蒸留塔と、たとえばベント管路によって減圧
蒸留塔還流ドラムに接続された塔頂減圧ポンプによって
減圧が維持されるタイプの、減圧蒸留塔とを含むことが
できる蒸留帯域を設け;tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド反応生成物を大気圧蒸留によって分別して、1種以上
の軽質留分と、tert−ブチルアルコール、未反応tert−
ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコー
ルよりも揮発性の低い反応生成物を含む重質tert−ブチ
ルアルコール留分とを得;tert−ブチルアルコール留分
を減圧蒸留塔に供給し、気化塔頂tert−ブチルアルコー
ル留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応副生
成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留分を冷却し
て、少量の気化tert−ブチルアルコールおよび大部分の
液化tert−ブチルアルコールを含む液化生成物を得;te
rt−ブチルアルコール蒸気を水に溶解して、tert−ブチ
ルアルコール水溶液を形成し;このtert−ブチルアルコ
ール水溶液からtert−ブチルアルコールを回収すること
により、tert−ブチルアルコールの収率を高める。
【0016】本発明の第二の実施態様によると、tert−
ブチルヒドロペルオキシドを反応帯域においてプロピレ
ンと反応させて、tert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い副生成物、未反応プロピレン、プロピレンオキシ
ド、tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒド
ロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮
発性の高い副生成物を含む第一の反応生成物を得;第一
の大気圧蒸留塔、第二の大気圧蒸留塔、およびたとえば
ベント管路によって減圧蒸留塔還流ドラムに接続された
塔頂減圧ポンプによって減圧が維持されるタイプの、第
三の減圧蒸留塔を含む蒸留帯域を設け;tert−ブチルヒ
ドロペルオキシド反応生成物を第一の蒸留塔に供給し、
そこで、第一の軽質プロピレン再循環留分と、第一の重
質留分とに分別し;第一の重質留分を第二の蒸留塔に供
給し、そこで、第二の軽質プロピレンオキシド留分と、
tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い反応副生成物を含む第二の重質tert−ブチルアル
コール留分とに分別し;第二のtert−ブチルアルコール
留分を減圧蒸留塔に供給し、そこで、気化塔頂tert−ブ
チルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペル
オキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の
低い反応生成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留
分を冷却して、少量の気化tert−ブチルアルコールおよ
び大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液化生成
物を得;液化生成物を還流ドラムに供給し;液化tert−
ブチルアルコールを還流ドラムから取り出し、分割し
て、減圧蒸留塔への還流分と、回収された液化tert−ブ
チルアルコール分とを得;少量の気化tert−ブチルアル
コールをベント管路を介して還流ドラムから取り出し、
そこで、水に溶解してtert−ブチルアルコール水溶液を
形成し;tert−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチ
ルアルコールを回収し、そのことにより、tert−ブチル
アルコールの収率を高める。
【0017】本発明の第三の実施態様によると、tert−
ブチルヒドロペルオキシドを分解させて、tert−ブチル
アルコールよりも沸点の低い副生成物、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも沸点の高い副生成物を
含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を得;
tert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を、第一の
蒸留帯域において、tert−ブチルアルコールよりも揮発
性の高い反応生成物を含む軽質留分と、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応生成
物を含む重質tert−ブチルアルコール留分とに分別し;
高沸点tert−ブチルアルコール留分を減圧蒸留塔に供給
し、そこで減圧において、気化塔頂tert−ブチルアルコ
ール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドお
よびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応副
生成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留分を冷却
して、少量の放出される気化tert−ブチルアルコールお
よび大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液化生
成物を得;放出されるtert−ブチルアルコール蒸気を水
に溶解して、tert−ブチルアルコール水溶液を形成し;
tert−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコ
ールを回収することにより、tert−ブチルアルコールの
収率を高める。
【0018】本発明の第四の実施態様によると、液化te
rt−ブチルアルコールを回収し、メタノールと反応させ
て、メチル−tert−ブチルエーテル、未反応tert−ブチ
ルアルコール、未反応メタノールおよび水を含むメチル
−tert−ブチルエーテル反応生成物を得;メチル−tert
−ブチルエーテル反応生成物を、メチル−tert−ブチル
エーテル蒸留帯域において、tert−ブチルアルコール水
溶液とともに分別蒸留して、メチル−tert−ブチルエー
テル生成物留分およびtert−ブチルアルコール留分を包
含する留分を得ることにより、tert−ブチルアルコール
の収率を高める。
【0019】好ましくは、本発明の第四の実施態様によ
ると、メタノールとtert−ブチルアルコールとを、メチ
ル−tert−ブチルエーテル反応帯域において反応させ
て、メチル−tert−ブチルエーテル反応生成物を得て、
これを、第一の蒸留塔、第二の蒸留塔および第三の蒸留
塔を含む蒸留帯域において分別蒸留する。このとき、メ
チル−tert−ブチルエーテル反応生成物が第一の大気圧
蒸留塔において分別蒸留されて、軽質のメチル−tert−
ブチルエーテル生成物留分と、第一の重質留分とが得ら
れる。第一の重質留分を、第二または第三の実施態様で
得られたtert−ブチルアルコール水溶液とともに、第二
の蒸留塔の中で分別蒸留して、軽質のtert−ブチルアル
コール留分と、第二の重質留分とを得、この第二の重質
留分を第三の大気圧蒸留塔において分別蒸留して、軽質
メタノール留分および重質の水留分を得る。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面を参照すると、本発明の
方法を実施するための好ましい方法を説明する模式流れ
図が示されている。図中、従来部品、たとえば弁、ポン
プ、温度制御センサ、圧力センサ、加熱器、冷却器、流
量制御装置、還流凝縮器、リボイラなどは省略してあ
る。
【0021】本発明の一実施態様によると、プロピレン
が管路12によって反応器10に供給される。tert−ブ
チルヒドロペルオキシドおよび可溶性モリブデン触媒の
tert−ブチルアルコール溶液が管路14によって反応器
10に供給される。エポキシ化反応生成物が、管路16
によって排出されて蒸留塔20に送られ、ここで、プロ
ピレンおよびプロピレンオキシドの留分22と、重質留
分とに分別される。この重質留分は、弁26によって制
御される管路24によって、減圧蒸留塔40に供給され
る。蒸留塔30では、留分22が、重質の粗プロピレン
オキシド留分34と、管路12によって反応器10に再
循環されるプロピレンを主に含む軽質留分32とに分別
される。
【0022】本発明のもう一つの実施態様によると、te
rt−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコー
ル溶液が、管路202によって反応器200に供給さ
れ、tert−ブチルヒドロペルオキシドの有意部分をtert
−ブチルアルコールおよび水に転換するためのtert−ブ
チルヒドロペルオキシド分解の時間、温度および圧力の
条件が設定される。望むならば、tert−ブチルヒドロペ
ルオキシド分解触媒、たとえば可溶性モリブデン触媒を
使用してもよい。触媒を使用するのならば、管路202
によって供給されるtert−ブチルアルコール供給原料に
加えて、反応器200に供給する。
【0023】tert−ブチルヒドロペルオキシド分解反応
生成物は、管路204によって反応器200から排出さ
れる。この管路は、弁206によって制御され、減圧蒸
留塔40への供給管路24に通じている。
【0024】弁26および206は、いかなる場合に
も、いずれか一方だけが開き、他方が閉じられ、反応器
10および200は、いずれかの一方だけが作動するこ
とが理解されよう。
【0025】tert−ブチルヒドロペルオキシド分解反応
生成物の組成は、同じ反応成分がほぼ同じ割合で存在す
るという点で、重質留分24の組成に類似している。し
たがって、減圧蒸留塔40は、供給原料24または供給
原料204のいずれを用いるにしても、本質的に同じ方
法で作動させることができる。
【0026】減圧蒸留塔40は、そこに供給される原料
を、気化塔頂tert−ブチルアルコール留分42と、供給
原料の残りを含む重質留分44とに分別するように作動
する。
【0027】減圧蒸留塔40に用いるための減圧は、減
圧蒸留塔40の塔頂管路42を、減圧を発生させるのに
適当な装置、たとえば液封真空ポンプ70に接続するこ
とによって得られる。
【0028】したがって、たとえば、気化塔頂減圧蒸留
生成物留分42(主にtert−ブチルアルコールからな
る)を熱交換器43に通して、そこで塔頂蒸気の大部分
を凝縮して液状tert−ブチルアルコール生成物を得て、
結果として生じる液体と蒸気との混合物を還流ドラム4
6に供給してもよい。
【0029】tert−ブチルアルコールを含む凝縮液は、
管路44によって還流ドラム46から排出される。液化
tert−ブチルアルコールは、一部が管路45によって還
流として減圧蒸留塔40に戻され、残りが管路41によ
って回収される。
【0030】還流ドラム46の頂部を液封真空ポンプ7
0に接続するためのベント管路47が設けられている。
ベント管路47には、該管路47によって還流ドラム4
6から回収される蒸気に含まれる気化tert−ブチルアル
コールを吸収し、回収するための水吸収塔50が設置さ
れている。
【0031】水吸収塔50は、不活性の充填物、たとえ
ばリングまたはサドルの充填床52が設けられている管
状のケーシング51を含むことが好適である。ベント管
路47からの蒸気は、ケーシングの底部の隣接部に導入
される。水が管路54によってケーシングの頂部の隣接
部に導入されて、管路47によって供給される上昇蒸気
と向流的に接触しながら、充填床52中を下降して流れ
る。tert−ブチルアルコール蒸気は、下降して流れる水
流に吸収されて、tert−ブチルアルコールの水溶液を形
成し、この水溶液が、管路132によって吸収塔50の
塔底から排出される。上昇する蒸気は、ベント管路の延
長部47aによって吸収塔50の塔頂から回収されて、
液封真空ポンプ70に送られる。
【0032】管路47aによって液封真空ポンプ70に
供給される蒸気は、主として、天然ガス、空気ならびに
少量の他の炭化水素および未吸収のtert−ブチルアルコ
ールからなる。これらは管路72によって排出されてド
ラム74に送られ、そこで、封水が非凝縮成分から分離
され、水が管路76によって排出される。凝縮されな
い、通常は蒸気である成分、たとえば天然ガスおよび空
気は、ベント管路78によって排出される。
【0033】吸収塔50の塔底から管路132によって
排出されるtert−ブチルアルコール水溶液中のtert−ブ
チルアルコールは、適当な方法による蒸留によってそこ
から回収することができる。本発明の好ましい実施態様
によると、tert−ブチルアルコールおよびメタノールか
らメチル−tert−ブチルエーテルを製造するための施設
が、本発明のtert−ブチルアルコール回収方法に統合さ
れる。これは、吸収塔50の塔底から管路132によっ
て排出されるtert−ブチルアルコール水溶液中のtert−
ブチルアルコールのより経済的な回収を可能にする。こ
の場合、tert−ブチルアルコールを、供給管路102に
より、適当なエーテル化触媒、たとえばカチオン性架橋
スルホン化スチレン/ジビニルベンゼン樹脂の触媒床を
含有するメチル−tert−ブチルエーテル反応器100に
供給し、メタノールを供給ライン104によって同反応
器100に供給する。反応器100には、メチル−tert
−ブチルエーテル、tert−ブチルアルコール、メタノー
ルおよび水を含む反応生成物を得るためのエーテル化反
応条件が設定される。反応生成物は、排出管路106に
よって反応器100から排出されて蒸留塔110に送ら
れ、ここで、軽質の粗メチル−tert−ブチルエーテル反
応生成物112と、重質留分114とに分別される。重
質留分114は蒸留塔120に供給され、ここで、tert
−ブチルアルコール供給管路102に再循環することが
できる軽質の粗tert−ブチルアルコール留分121と、
水およびメタノールを含む重質留分122とに分別され
る。
【0034】重質留分122は蒸留塔140に供給さ
れ、ここで、望むならばメタノール供給管路104に再
循環することができる塔頂メタノール排出留分142
と、塔底の水留分144とに分別される。
【0035】本発明によると、吸収塔50の塔底から管
路132によって排出されるtert−ブチルアルコール水
溶液は、ポンプ134により、原料/流出液熱交換器6
4に供給された後、管路137により、蒸留塔120へ
の供給管路114に供給されて、留分114と共蒸留す
ることができるようにする。この場合、吸収塔50の塔
底から管路132によって排出されるtert−ブチルアル
コール水溶液中のtert−ブチルアルコールは、蒸留
塔110から管路114によって排出される重質留分1
14とともに、蒸留塔120に供給される。114と1
37とを合わせた画分が蒸留塔120の中で蒸留され
て、tert−ブチルアルコールを含む軽質留分121
と、メタノールおよび水を含む重質留分122とが得ら
れる。前記に指摘したように、蒸留塔120から管路1
22によって排出されるメタノール水溶液は、蒸留塔1
40の中で、軽質メタノール留分142と、重質の水留
分144とに分別される。
【0036】この変形態様によると、塔底の水留分14
4の全部または一部を、留分136を管路114に供給
する前に加熱するための熱交換器64に供給する。留分
144は、熱交換器64から排出された後、熱交換器1
38の中でさらに冷却される。このように冷却された水
留分は、吸収塔50に通じる管路54と、液封真空ポン
プ70の液封に通じる管路141とに分岐する管路13
9によって熱交換器138から排出される。
【0037】吸収塔50に引き込まれた蒸気留分47に
含まれるtert−ブチルアルコールは、吸収塔50中を下
降して流れるにつれ、水留分132に吸収される。この
ように形成されたtert−ブチルアルコール水溶液は、ポ
ンプ134に接続した管路132によって吸収塔50か
ら回収される。この溶液は、管路136によってポンプ
134から排出されて、原料/流出液熱交換器64に送
られ、そこで留分144によって加熱される。加熱され
た溶液は、管路137によって熱交換器64から回収さ
れて、蒸留塔120に送られる。加熱された溶液は、供
給留分114と合わさって蒸留塔120に供給される。
【0038】留分122は蒸留塔140に供給され、そ
こで、軽質のメタノール留分142(望むならば、再循
環管路144によってメタノール供給管路104に再循
環してもよい)と、水留分144とに分別される。
【0039】作動 一例として、プロピレンを供給管路12によって反応器
10に供給することができる。プロピレンとtert−ブチ
ルヒドロペルオキシドとを合わせた重量を基準として3
0〜60重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
び100〜600ppm の可溶性モリブデン触媒を含有す
るtert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアル
コール溶液を調製することができる。適当な可溶性モリ
ブデン触媒、たとえばMarquis らの米国特許第4,62
6,596号明細書またはMarquis らの米国特許第4,
703,017号明細書に開示されたタイプの触媒を使
用してもよい。溶液を、tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド1モルあたりプロピレン1〜3モルの原料モル比が得
られるように選択した量で、供給管路14によって反応
器10に供給する。反応器10には、65.6〜17
6.7℃(華氏150〜350度)の温度、および50
0〜3,000psigの圧力を含むエポキシ化反応条件を
設定する。反応時間は0.5〜4時間が適当である。
【0040】その結果、未反応プロピレン、プロピレン
オキシド、tert−ブチルアルコール、反応副生成物およ
び水を含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物
が形成する。tert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成
物を管路16によって反応器10から排出し、第一の蒸
留塔20に送り、ここで、プロピレンおよびプロピレン
オキシドを含む第一の軽質留分22と、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応生成
物を含む第一の重質留分24とに分別する。第一の蒸留
塔20の蒸留条件は、37.8℃(華氏100度)の塔
頂温度、121.1℃(華氏250度)の塔底温度およ
び70〜130psig(たとえば110psig)の作動圧力
を包含することができる。
【0041】第一の軽質留分22を、好適には蒸留塔3
0に供給し、ここで、塔頂プロピレン再循環留分32
と、重質プロピレンオキシド留分34とに分別する。
【0042】第一の重質留分24を第三の減圧蒸留塔4
0に供給し、ここで、第三の低沸点tert−ブチルアルコ
ール留分42と、管路44aによって排出される、未反
応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチル
アルコールよりも揮発性の低い反応生成物を含む第四の
高沸点留分とに分別する。第三の蒸留塔40における蒸
留条件は、48.9℃(華氏120度)の塔頂温度、9
3.3℃(華氏200度)の塔底温度および3〜10ps
ia(たとえば28psia)の作動温度を含むことができ
る。
【0043】先に述べたように、減圧蒸留塔40の塔頂
管路42を、減圧を発生させるのに適当な装置、たとえ
ば液封真空ポンプ70に接続することにより、減圧蒸留
塔40中に減圧蒸留条件、たとえば3〜10psiaの減圧
を設定する。減圧蒸留塔40には、たとえば48.9〜
76.7℃(華氏120〜170度)の塔頂温度を包含
する蒸留条件を設定する。管路42には熱交換器43を
設けて、塔頂蒸気を37.8〜43.3℃(華氏100
〜110度)に冷却して、蒸気/液体の混合tert−ブチ
ルアルコール凝縮物を得て、これを還流ドラム46に供
給する。
【0044】液化tert−ブチルアルコールを管路44に
よって還流ドラム46から排出する。管路44中の液化
tert−ブチルアルコールは、10〜30%を管路44に
よって還流として減圧蒸留塔40に戻し、残りを管路4
1によって回収する。
【0045】tert−ブチルアルコール約40〜80重量
%を含む還流ドラム46中の蒸気を、ベント管路47に
よって該還流ドラムから回収し、水抽出塔50の底部に
隣接する供給点に送る。同時に、管路54により、水抽
出塔50の頂部に隣接するところに水を供給する。水
は、管路47を介して抽出塔50に供給されるtert−ブ
チルアルコール蒸気の重量を基準として、8〜12倍の
量を管路54によって供給する。蒸気が水抽出塔50中
を上昇するとき、その中に含まれるtert−ブチルアルコ
ールの実質全部が、下降して流れる水流によって吸収さ
れる。通常はtert−ブチルアルコール6〜10重量%を
含有することができる、得られるtert−ブチルアルコー
ル水溶液を、管路132によって水抽出塔50から排出
してポンプ134に送り、適当な方法でさらに処理し、
その中に含まれるtert−ブチルアルコールを、以下に記
すような方法で回収する。
【0046】大部分が天然ガス、空気および他の不溶性
炭化水素からなる溶解しない蒸気を、管路47aによっ
て排出して液封真空ポンプ70に送り、そこから管路7
2によってほぼ大気圧で排出してドラム74に送り、こ
こで、気体成分を封水から分離し、管路78によって排
出する。吸収塔50で吸収されなかったtert−ブチルア
ルコールを含有する液封真空ポンプの封水を管路76に
よって排出し、管路137中で、吸収塔50からの流出
液と合わせる。
【0047】本発明の好ましい実施態様によると、tert
−ブチルアルコールおよびメタノールを供給原料として
使用するメチル−tert−ブチルエーテル製造施設を、本
発明のtert−ブチルアルコール回収方法によって作動さ
せる。この場合、管路132によって吸収塔50の塔底
からポンプ134に供給される、tert−ブチルアルコー
ル水溶液中のtert−ブチルアルコールを、メチル−tert
−ブチルエーテル製造施設に運び、その中で回収するこ
とができる。
【0048】この場合、tert−ブチルアルコールを、供
給管路102により、適当なエーテル化触媒、たとえば
カチオン性架橋スルホン化スチレン/ジビニルベンゼン
樹脂の触媒床を含有するメチル−tert−ブチルエーテル
反応器100に供給し、メタノールを、供給管路104
により、tert−ブチルアルコール1モルあたり1.1〜
3モルのモル比で反応器100に供給する。反応器10
0には、たとえば37.8〜148.9℃(華氏100
〜300度)の温度、および50〜500psiaの圧力を
包含するエーテル化反応条件を設定する。メチル−tert
−ブチルエーテル、tert−ブチルアルコール、メタノー
ルおよび水を含む反応生成物を得るためには、毎時触媒
1容量あたり約1〜4容量の原料混合物を、管路102
および104によって反応器100に供給することが適
当である。
【0049】反応生成物を反応器100から排出管路1
06によって排出して蒸留塔110に送り、そこで、適
当な蒸留条件、たとえば0.5〜2の液還流比、65.
6〜121.1℃(華氏200〜250度)の温度、お
よび15〜60psiaの圧力のもと、軽質の粗メチル−te
rt−ブチルエーテル反応生成物112と、重質留分11
4とに分別蒸留する。
【0050】重質留分114を蒸留塔120に供給し、
そこで、0.5〜1の液還流比、93.3〜204.4
℃(華氏200〜400度)の蒸留温度および110〜
160psiaの圧力のような適当な蒸留条件のもとで、軽
質の粗tert−ブチルアルコール留分121と、水および
メタノールを含む重質留分122とに分別する。
【0051】重質留分122を蒸留塔140に供給し、
ここで、1〜2の液還流比、121.1〜176.7℃
(華氏250〜350度)の蒸留温度、120〜170
psiaの圧力のような適当な蒸留条件のもとで、望むなら
ばメタノール供給管路104に再循環することができる
塔頂のメタノール留分142と、塔底の水留分144と
に分別する。
【0052】本発明によると、吸収塔50の塔底から管
路132によって排出されるtert−ブチルアルコール水
溶液を、ポンプ134によって原料/流出液熱交換器1
36に供給した後、管路137によって、蒸留塔120
への供給管路114に供給して、留分114と共蒸留す
ることができるようする。また、管路76によってドラ
ム74から排出されるtert−ブチルアルコール水溶液
を、管路137および114により、留分114との共
蒸留に備えて蒸留塔120に供給する。この場合、吸収
塔50の塔底から管路132によって排出されるtert−
ブチルアルコール水溶液中のtert−ブチルアルコール、
およびドラム74の底から管路76によって排出される
tert−ブチルアルコール水溶液中のtert−ブチルアルコ
ールを、メチル−tert−ブチルエーテル反応器100へ
の再循環のために、管路121によって回収する。水お
よびメタノールは、管路122によって蒸留塔120か
ら排出する。
【0053】蒸留塔140からの塔底水留分144の全
部または一部を熱交換器64に供給して、留分136を
加熱してもよい。留分144は、熱交換器64から排出
した後、熱交換器138でさらに冷却する。このように
冷却した水を、管路139によって熱交換器138から
排出し、管路54によって吸収塔50に送られる大部分
の画分と、管路141によって液封真空ポンプ70に送
られる少量の画分とに分割する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための好ましい方法を
説明する流れ図である。
【符号の説明】
10 エポキシ化反応器 20 蒸留塔 26 弁 30 蒸留塔 40 減圧蒸留塔 43 熱交換器 46 還流ドラム 50 吸収塔 64 熱交換器 70 液封真空ポンプ 74 分離器 100 メチル−tert−ブチルエーテル反応器 110 蒸留塔 120 蒸留塔 134 ポンプ 138 熱交換器 140 蒸留塔 200 tert−ブチルヒドロペルオキシド分解反応器 206 弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 tert−ブチルアルコール、未反応tert−
    ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコー
    ルよりも揮発性の低い反応副生成物を含むtert−ブチル
    アルコール留分を減圧蒸留塔に供給し、気化塔頂tert−
    ブチルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペ
    ルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性
    の低い反応副生成物を含む液状留分とに分別する方法に
    おいて、 気化塔頂留分を冷却して、少量の気化tert−ブチルアル
    コールおよび大部分の液化tert−ブチルアルコールを含
    む液化生成物を得;tert−ブチルアルコール蒸気を水に
    溶解してtert−ブチルアルコール水溶液を形成し;該te
    rt−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコー
    ルを回収することにより、tert−ブチルアルコールの収
    率を高めることを特徴とする分別方法。
  2. 【請求項2】 液化tert−ブチルアルコールの一部を還
    流として上記減圧蒸留塔に戻し、液化tert−ブチルアル
    コールの残りをメタノールと反応させて、メチル−tert
    −ブチルエーテル、未反応tert−ブチルアルコール、未
    反応メタノールおよび水を含むメチル−tert−ブチルエ
    ーテル反応生成物を得;メチル−tert−ブチルエーテル
    反応生成物を、メチルtert−ブチルエーテル蒸留帯域に
    おいて、該tert−ブチルアルコール水溶液とともに分別
    蒸留して、メチル−tert−ブチルエーテル生成物留分お
    よびtert−ブチルアルコール留分を含む留分を得る請求
    項1記載の分別方法。
  3. 【請求項3】 tert−ブチルヒドロペルオキシドを分解
    させて、tert−ブチルアルコールよりも沸点の高い副生
    成物、tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒ
    ドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも
    沸点の低い副生成物を含むtert−ブチルヒドロペルオキ
    シド反応生成物を得、蒸留して低沸点留分と高沸点留分
    とに分別し;該高沸点tert−ブチルアルコール留分を減
    圧蒸留塔に供給し、そこで減圧において、気化塔頂tert
    −ブチルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロ
    ペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発
    性の低い反応副生成物を含む液状留分とに分別し;該気
    化塔頂留分を冷却して、少量の放出される気化tert−ブ
    チルアルコールおよび大部分の液化tert−ブチルアルコ
    ールを含む液化生成物を得;放出されるtert−ブチルア
    ルコール蒸気を水に溶解してtert−ブチルアルコール水
    溶液を形成し;該tert−ブチルアルコール水溶液を分別
    蒸留して、tert−ブチルアルコール留分を含む留分を得
    ることにより、tert−ブチルアルコールの収率を高める
    請求項1または2記載の分別方法。
  4. 【請求項4】 液化tert−ブチルアルコールの一部を上
    記減圧蒸留塔に戻し、液化tert−ブチルアルコールの残
    りをメタノールと還流反応させて、メチル−tert−ブチ
    ルエーテル、未反応tert−ブチルアルコール、未反応メ
    タノールおよび水を含むメチル−tert−ブチルエーテル
    反応生成物を得;メチル−tert−ブチルエーテル反応生
    成物を、メチル−tert−ブチルエーテル蒸留帯域におい
    て、該tert−ブチルアルコール水溶液とともに分別蒸留
    して、メチル−tert−ブチルエーテル生成物留分および
    tert−ブチルアルコール留分を含む留分を得ることによ
    り、tert−ブチルアルコールの収率を高めることをさら
    に含む請求項3記載の分別方法。
  5. 【請求項5】 tert−ブチルヒドロペルオキシドを第一
    の反応帯域においてプロピレンと反応させて、tert−ブ
    チルアルコールよりも沸点の低い副生成物、未反応プロ
    ピレン、プロピレンオキシド、tert−ブチルアルコー
    ル、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert
    −ブチルアルコールよりも沸点の高い副生成物を含む第
    一の反応生成物を得;該tert−ブチルヒドロペルオキシ
    ド反応生成物を第一の蒸留塔に供給し、そこで、プロピ
    レンおよびプロピレンオキシドを含む第一の軽質留分
    と、tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒド
    ロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮
    発性の低い反応生成物を含む第二の重質留分とに分別
    し;該第二の高沸点tert−ブチルアルコール留分を、減
    圧ポンプと動作的に接続した減圧蒸留塔に供給し、そこ
    で減圧において、該留分を、放出される気化塔頂tert−
    ブチルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペ
    ルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性
    の低い反応副生成物を含む液状留分とに分別し;該気化
    塔頂留分を冷却して、少量の気化tert−ブチルアルコー
    ルおよび大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液
    化生成物を得;該冷却した塔頂留分を還流ドラムに供給
    し;液化tert−ブチルアルコールを該還流ドラムから取
    り出し、それを分割して、該減圧蒸留塔への還流分と、
    回収される液化tert−ブチルアルコール分とを得;該少
    量の気化tert−ブチルアルコールをベント管路を介して
    該還流ドラムから抜き出し、ベント管路中の蒸気中のte
    rt−ブチルアルコールを水にに溶解してtert−ブチルア
    ルコール水溶液を形成し;該蒸気の残りをさらに該減圧
    ポンプに抜き出し、 該液化tert−ブチルアルコールを第二の反応帯域におい
    てメタノールと反応させて、メチル−tert−ブチルエー
    テル、未反応メタノール、未反応tert−ブチルアルコー
    ルおよび水を含む第二の反応生成物を得、 該第二の反応生成物を第三の大気圧蒸留塔において分別
    蒸留して、軽質メチル−tert−ブチルエーテル生成物留
    分と、重質の第三留分とを得る請求項1記載の分別方
    法。
  6. 【請求項6】 該減圧蒸留塔を、130〜140℃の頂
    部温度、160〜170℃の底部温度および20〜70
    kPa (3〜10psia)の圧力を含む蒸留条件のもとで作
    動させる請求項1〜5のいずれか1項記載の分別方法。
JP5905596A 1996-03-15 1996-03-15 tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法 Pending JPH09249596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5905596A JPH09249596A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5905596A JPH09249596A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09249596A true JPH09249596A (ja) 1997-09-22

Family

ID=13102272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5905596A Pending JPH09249596A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09249596A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2537131A1 (en) Method of preparing dichloropropanols from glycerine
CN107001208B (zh) 二醇分离方法
EP2268597A1 (en) Process and apparatus for efficient recovery of dichlorohydrins
EP2137121A1 (en) Multi-stage process and apparatus for recovering dichlorohydrins
JPS6251958B2 (ja)
EP2137124A1 (en) Process and apparatus for azeotropic recovery of dichlorohydrins
CN107001206A (zh) 用于分离二醇的方法
US20030040637A1 (en) Process for the epoxidation of olefins
EP1419146B1 (en) Process for the epoxidation of olefins
KR20100016453A (ko) 다이클로로하이드린 회수중에 중질 부산물의 형성을 감소시키는 방법 및 장치
US6100435A (en) Use of catalytic distillation to produce cyclopentane or cyclopentene
JP2010523701A (ja) 共蒸留によってジクロロヒドリンを回収する方法および装置
EP2222623B1 (en) Process for the production of 1,2-propanediol
EP0732317B1 (en) Method for enhancing the yield of tertiary butyl alcohol in a tertiary butyl alcohol recovery process
US11623906B2 (en) Oxygen stripping in etherification, ethers decomposition and isooctene production
JPH09249596A (ja) tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法
EP2307114B1 (en) Alkylene oxide purification column with two internal condensers
JPH0840966A (ja) 高純度イソアルデヒドの製造方法
JPH0859527A (ja) イソブタンからのtert−ブチルアルコールの製造方法
JP2819600B2 (ja) ジメチルエーテルの製造法
WO2023083948A1 (en) Process for separating glycol from diols
JPH0840967A (ja) 高純度イソアルデヒドの製造方法
KR20120094037A (ko) 알릴 아세테이트 정제