JPH09249596A - tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法 - Google Patents
tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法Info
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- JPH09249596A JPH09249596A JP5905596A JP5905596A JPH09249596A JP H09249596 A JPH09249596 A JP H09249596A JP 5905596 A JP5905596 A JP 5905596A JP 5905596 A JP5905596 A JP 5905596A JP H09249596 A JPH09249596 A JP H09249596A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 tert−ブチルヒドロペルオキシドの分解によ
って合成されるtert−ブチルアルコールの収率を高め
る。 【解決手段】 tert−ブチルヒドロペルオキシドの分解
生成物の蒸留によって得られた塔頂tert−ブチルアルコ
ール留分を冷却して、大部分を液体tert−ブチルアルコ
ールとして回収し、残余の気体tert−ブチルアルコール
を水に吸収してtert−ブチルアルコール水溶液とし、そ
れよりtert−ブチルアルコールを回収する。
って合成されるtert−ブチルアルコールの収率を高め
る。 【解決手段】 tert−ブチルヒドロペルオキシドの分解
生成物の蒸留によって得られた塔頂tert−ブチルアルコ
ール留分を冷却して、大部分を液体tert−ブチルアルコ
ールとして回収し、残余の気体tert−ブチルアルコール
を水に吸収してtert−ブチルアルコール水溶液とし、そ
れよりtert−ブチルアルコールを回収する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、tert−ブチルアル
コールの回収に関する。より詳細には、本発明は、tert
−ブチルアルコール回収工程において、tert−ブチルア
ルコールの収率を高める方法に関する。さらに詳細に
は、本発明は、回収工程において、高収率のtert−ブチ
ルアルコールが得られる、tert−ブチルアルコールを製
造し、回収する方法に関する。
コールの回収に関する。より詳細には、本発明は、tert
−ブチルアルコール回収工程において、tert−ブチルア
ルコールの収率を高める方法に関する。さらに詳細に
は、本発明は、回収工程において、高収率のtert−ブチ
ルアルコールが得られる、tert−ブチルアルコールを製
造し、回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】tert−ブチルアルコールは、tert−ブチ
ルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド、酸素含有副生成物、たとえばジ−tert−ブチルペル
オキシド、アリル−tert−ブチルペルオキシド、イソプ
ロピルヒドロペルオキシドおよび水をはじめとする含酸
素化合物を含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生
成物から、蒸留によって回収することができる。
ルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド、酸素含有副生成物、たとえばジ−tert−ブチルペル
オキシド、アリル−tert−ブチルペルオキシド、イソプ
ロピルヒドロペルオキシドおよび水をはじめとする含酸
素化合物を含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生
成物から、蒸留によって回収することができる。
【0003】メチル−tert−ブチルエーテルは、tert−
ブチルアルコールとメタノールとの接触反応によって製
造することができる。通常、過剰のメタノールを使用す
る。
ブチルアルコールとメタノールとの接触反応によって製
造することができる。通常、過剰のメタノールを使用す
る。
【0004】プロピレンとtert−ブチルヒドロペルオキ
シドとのモリブデン触媒反応によって、tert−ブチルア
ルコールおよびプロピレンオキシドを製造しうることが
公知である。
シドとのモリブデン触媒反応によって、tert−ブチルア
ルコールおよびプロピレンオキシドを製造しうることが
公知である。
【0005】Kollarの米国特許第3,351,635号
明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドとプロピレ
ンとを反応させて、未反応プロピレン、プロピレンオキ
シドおよびtert−ブチルアルコールを含む反応生成物を
得ることを開示している。関連の処理方法は、たとえ
ば、Marquis らの米国特許第4,845,251号明細
書およびMarquis らの米国特許第4,891,437号
明細書に開示されている。
明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドとプロピレ
ンとを反応させて、未反応プロピレン、プロピレンオキ
シドおよびtert−ブチルアルコールを含む反応生成物を
得ることを開示している。関連の処理方法は、たとえ
ば、Marquis らの米国特許第4,845,251号明細
書およびMarquis らの米国特許第4,891,437号
明細書に開示されている。
【0006】Grane らの米国特許第4,296,262
号明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの熱分解
によるtert−ブチルアルコールの製造および回収に関す
る特許の代表的なものである。
号明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの熱分解
によるtert−ブチルアルコールの製造および回収に関す
る特許の代表的なものである。
【0007】Grane らの米国特許第4,294,999
号明細書およびSanderson らの米国特許第4,922,
036号明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの
接触分解によるtert−ブチルアルコールの製造および回
収に関する特許の代表的なものである。
号明細書およびSanderson らの米国特許第4,922,
036号明細書は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの
接触分解によるtert−ブチルアルコールの製造および回
収に関する特許の代表的なものである。
【0008】Rao らの米国特許第4,144,138号
明細書、Kruse らの米国特許第5,243,091号明
細書、Knifton らの米国特許第4,822,921号明
細書およびGupta らの米国特許第5,292,964号
明細書は、メタノールとtert−ブチルアルコールとの接
触反応による、メチル−tert−ブチルエーテルの製造お
よび回収に関する特許の代表的なものである。
明細書、Kruse らの米国特許第5,243,091号明
細書、Knifton らの米国特許第4,822,921号明
細書およびGupta らの米国特許第5,292,964号
明細書は、メタノールとtert−ブチルアルコールとの接
触反応による、メチル−tert−ブチルエーテルの製造お
よび回収に関する特許の代表的なものである。
【0009】これらの方法すべてにおいて、tert−ブチ
ルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシド
およびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応
生成物、たとえば水、ジ−tert−ブチルヒドロペルオキ
シド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、アリル−tert
−ブチルペルオキシドなどを含むtert−ブチルヒドロペ
ルオキシド反応生成物が得られる。
ルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシド
およびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応
生成物、たとえば水、ジ−tert−ブチルヒドロペルオキ
シド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、アリル−tert
−ブチルペルオキシドなどを含むtert−ブチルヒドロペ
ルオキシド反応生成物が得られる。
【0010】tert−ブチルアルコールは、tert−ブチル
ヒドロペルオキシド反応生成物から、tert−ブチルアル
コール画分が供給され、それが気化塔頂tert−ブチルア
ルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシ
ドを含む揮発性の低い液状留分とに分別する減圧蒸留塔
を包含する複数の蒸留塔を含む蒸留帯域における蒸留に
よって回収され、tert−ブチルアルコールよりも沸点の
低い生成物と反応することが、従来の方法であった。
ヒドロペルオキシド反応生成物から、tert−ブチルアル
コール画分が供給され、それが気化塔頂tert−ブチルア
ルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシ
ドを含む揮発性の低い液状留分とに分別する減圧蒸留塔
を包含する複数の蒸留塔を含む蒸留帯域における蒸留に
よって回収され、tert−ブチルアルコールよりも沸点の
低い生成物と反応することが、従来の方法であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によると、tert−
ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を蒸留して、tert
−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオ
キシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低
い反応副生成物を含むtert−ブチルアルコール留分を得
る。
ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を蒸留して、tert
−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオ
キシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低
い反応副生成物を含むtert−ブチルアルコール留分を得
る。
【0012】tert−ブチルアルコール留分を減圧蒸留塔
に供給し、気化塔頂tert−ブチルアルコール留分と、未
反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチ
ルアルコールよりも揮発性の低い反応副生成物を含む液
状留分とに分別する。
に供給し、気化塔頂tert−ブチルアルコール留分と、未
反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチ
ルアルコールよりも揮発性の低い反応副生成物を含む液
状留分とに分別する。
【0013】気化塔頂留分を冷却して、少量の気化tert
−ブチルアルコールおよび大部分の液化tert−ブチルア
ルコールを含む液化生成物を得る。
−ブチルアルコールおよび大部分の液化tert−ブチルア
ルコールを含む液化生成物を得る。
【0014】tert−ブチルアルコール蒸気を水に溶解し
てtert−ブチルアルコール水溶液を形成し、このtert−
ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコールを
回収することにより、tert−ブチルアルコールの収率を
高める。
てtert−ブチルアルコール水溶液を形成し、このtert−
ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコールを
回収することにより、tert−ブチルアルコールの収率を
高める。
【0015】本発明の好ましい実施態様によると、1個
以上の加圧蒸留塔と、たとえばベント管路によって減圧
蒸留塔還流ドラムに接続された塔頂減圧ポンプによって
減圧が維持されるタイプの、減圧蒸留塔とを含むことが
できる蒸留帯域を設け;tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド反応生成物を大気圧蒸留によって分別して、1種以上
の軽質留分と、tert−ブチルアルコール、未反応tert−
ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコー
ルよりも揮発性の低い反応生成物を含む重質tert−ブチ
ルアルコール留分とを得;tert−ブチルアルコール留分
を減圧蒸留塔に供給し、気化塔頂tert−ブチルアルコー
ル留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応副生
成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留分を冷却し
て、少量の気化tert−ブチルアルコールおよび大部分の
液化tert−ブチルアルコールを含む液化生成物を得;te
rt−ブチルアルコール蒸気を水に溶解して、tert−ブチ
ルアルコール水溶液を形成し;このtert−ブチルアルコ
ール水溶液からtert−ブチルアルコールを回収すること
により、tert−ブチルアルコールの収率を高める。
以上の加圧蒸留塔と、たとえばベント管路によって減圧
蒸留塔還流ドラムに接続された塔頂減圧ポンプによって
減圧が維持されるタイプの、減圧蒸留塔とを含むことが
できる蒸留帯域を設け;tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド反応生成物を大気圧蒸留によって分別して、1種以上
の軽質留分と、tert−ブチルアルコール、未反応tert−
ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコー
ルよりも揮発性の低い反応生成物を含む重質tert−ブチ
ルアルコール留分とを得;tert−ブチルアルコール留分
を減圧蒸留塔に供給し、気化塔頂tert−ブチルアルコー
ル留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応副生
成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留分を冷却し
て、少量の気化tert−ブチルアルコールおよび大部分の
液化tert−ブチルアルコールを含む液化生成物を得;te
rt−ブチルアルコール蒸気を水に溶解して、tert−ブチ
ルアルコール水溶液を形成し;このtert−ブチルアルコ
ール水溶液からtert−ブチルアルコールを回収すること
により、tert−ブチルアルコールの収率を高める。
【0016】本発明の第二の実施態様によると、tert−
ブチルヒドロペルオキシドを反応帯域においてプロピレ
ンと反応させて、tert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い副生成物、未反応プロピレン、プロピレンオキシ
ド、tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒド
ロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮
発性の高い副生成物を含む第一の反応生成物を得;第一
の大気圧蒸留塔、第二の大気圧蒸留塔、およびたとえば
ベント管路によって減圧蒸留塔還流ドラムに接続された
塔頂減圧ポンプによって減圧が維持されるタイプの、第
三の減圧蒸留塔を含む蒸留帯域を設け;tert−ブチルヒ
ドロペルオキシド反応生成物を第一の蒸留塔に供給し、
そこで、第一の軽質プロピレン再循環留分と、第一の重
質留分とに分別し;第一の重質留分を第二の蒸留塔に供
給し、そこで、第二の軽質プロピレンオキシド留分と、
tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い反応副生成物を含む第二の重質tert−ブチルアル
コール留分とに分別し;第二のtert−ブチルアルコール
留分を減圧蒸留塔に供給し、そこで、気化塔頂tert−ブ
チルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペル
オキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の
低い反応生成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留
分を冷却して、少量の気化tert−ブチルアルコールおよ
び大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液化生成
物を得;液化生成物を還流ドラムに供給し;液化tert−
ブチルアルコールを還流ドラムから取り出し、分割し
て、減圧蒸留塔への還流分と、回収された液化tert−ブ
チルアルコール分とを得;少量の気化tert−ブチルアル
コールをベント管路を介して還流ドラムから取り出し、
そこで、水に溶解してtert−ブチルアルコール水溶液を
形成し;tert−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチ
ルアルコールを回収し、そのことにより、tert−ブチル
アルコールの収率を高める。
ブチルヒドロペルオキシドを反応帯域においてプロピレ
ンと反応させて、tert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い副生成物、未反応プロピレン、プロピレンオキシ
ド、tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒド
ロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮
発性の高い副生成物を含む第一の反応生成物を得;第一
の大気圧蒸留塔、第二の大気圧蒸留塔、およびたとえば
ベント管路によって減圧蒸留塔還流ドラムに接続された
塔頂減圧ポンプによって減圧が維持されるタイプの、第
三の減圧蒸留塔を含む蒸留帯域を設け;tert−ブチルヒ
ドロペルオキシド反応生成物を第一の蒸留塔に供給し、
そこで、第一の軽質プロピレン再循環留分と、第一の重
質留分とに分別し;第一の重質留分を第二の蒸留塔に供
給し、そこで、第二の軽質プロピレンオキシド留分と、
tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い反応副生成物を含む第二の重質tert−ブチルアル
コール留分とに分別し;第二のtert−ブチルアルコール
留分を減圧蒸留塔に供給し、そこで、気化塔頂tert−ブ
チルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペル
オキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の
低い反応生成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留
分を冷却して、少量の気化tert−ブチルアルコールおよ
び大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液化生成
物を得;液化生成物を還流ドラムに供給し;液化tert−
ブチルアルコールを還流ドラムから取り出し、分割し
て、減圧蒸留塔への還流分と、回収された液化tert−ブ
チルアルコール分とを得;少量の気化tert−ブチルアル
コールをベント管路を介して還流ドラムから取り出し、
そこで、水に溶解してtert−ブチルアルコール水溶液を
形成し;tert−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチ
ルアルコールを回収し、そのことにより、tert−ブチル
アルコールの収率を高める。
【0017】本発明の第三の実施態様によると、tert−
ブチルヒドロペルオキシドを分解させて、tert−ブチル
アルコールよりも沸点の低い副生成物、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも沸点の高い副生成物を
含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を得;
tert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を、第一の
蒸留帯域において、tert−ブチルアルコールよりも揮発
性の高い反応生成物を含む軽質留分と、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応生成
物を含む重質tert−ブチルアルコール留分とに分別し;
高沸点tert−ブチルアルコール留分を減圧蒸留塔に供給
し、そこで減圧において、気化塔頂tert−ブチルアルコ
ール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドお
よびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応副
生成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留分を冷却
して、少量の放出される気化tert−ブチルアルコールお
よび大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液化生
成物を得;放出されるtert−ブチルアルコール蒸気を水
に溶解して、tert−ブチルアルコール水溶液を形成し;
tert−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコ
ールを回収することにより、tert−ブチルアルコールの
収率を高める。
ブチルヒドロペルオキシドを分解させて、tert−ブチル
アルコールよりも沸点の低い副生成物、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも沸点の高い副生成物を
含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を得;
tert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物を、第一の
蒸留帯域において、tert−ブチルアルコールよりも揮発
性の高い反応生成物を含む軽質留分と、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応生成
物を含む重質tert−ブチルアルコール留分とに分別し;
高沸点tert−ブチルアルコール留分を減圧蒸留塔に供給
し、そこで減圧において、気化塔頂tert−ブチルアルコ
ール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドお
よびtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応副
生成物を含む液状留分とに分別し;気化塔頂留分を冷却
して、少量の放出される気化tert−ブチルアルコールお
よび大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液化生
成物を得;放出されるtert−ブチルアルコール蒸気を水
に溶解して、tert−ブチルアルコール水溶液を形成し;
tert−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコ
ールを回収することにより、tert−ブチルアルコールの
収率を高める。
【0018】本発明の第四の実施態様によると、液化te
rt−ブチルアルコールを回収し、メタノールと反応させ
て、メチル−tert−ブチルエーテル、未反応tert−ブチ
ルアルコール、未反応メタノールおよび水を含むメチル
−tert−ブチルエーテル反応生成物を得;メチル−tert
−ブチルエーテル反応生成物を、メチル−tert−ブチル
エーテル蒸留帯域において、tert−ブチルアルコール水
溶液とともに分別蒸留して、メチル−tert−ブチルエー
テル生成物留分およびtert−ブチルアルコール留分を包
含する留分を得ることにより、tert−ブチルアルコール
の収率を高める。
rt−ブチルアルコールを回収し、メタノールと反応させ
て、メチル−tert−ブチルエーテル、未反応tert−ブチ
ルアルコール、未反応メタノールおよび水を含むメチル
−tert−ブチルエーテル反応生成物を得;メチル−tert
−ブチルエーテル反応生成物を、メチル−tert−ブチル
エーテル蒸留帯域において、tert−ブチルアルコール水
溶液とともに分別蒸留して、メチル−tert−ブチルエー
テル生成物留分およびtert−ブチルアルコール留分を包
含する留分を得ることにより、tert−ブチルアルコール
の収率を高める。
【0019】好ましくは、本発明の第四の実施態様によ
ると、メタノールとtert−ブチルアルコールとを、メチ
ル−tert−ブチルエーテル反応帯域において反応させ
て、メチル−tert−ブチルエーテル反応生成物を得て、
これを、第一の蒸留塔、第二の蒸留塔および第三の蒸留
塔を含む蒸留帯域において分別蒸留する。このとき、メ
チル−tert−ブチルエーテル反応生成物が第一の大気圧
蒸留塔において分別蒸留されて、軽質のメチル−tert−
ブチルエーテル生成物留分と、第一の重質留分とが得ら
れる。第一の重質留分を、第二または第三の実施態様で
得られたtert−ブチルアルコール水溶液とともに、第二
の蒸留塔の中で分別蒸留して、軽質のtert−ブチルアル
コール留分と、第二の重質留分とを得、この第二の重質
留分を第三の大気圧蒸留塔において分別蒸留して、軽質
メタノール留分および重質の水留分を得る。
ると、メタノールとtert−ブチルアルコールとを、メチ
ル−tert−ブチルエーテル反応帯域において反応させ
て、メチル−tert−ブチルエーテル反応生成物を得て、
これを、第一の蒸留塔、第二の蒸留塔および第三の蒸留
塔を含む蒸留帯域において分別蒸留する。このとき、メ
チル−tert−ブチルエーテル反応生成物が第一の大気圧
蒸留塔において分別蒸留されて、軽質のメチル−tert−
ブチルエーテル生成物留分と、第一の重質留分とが得ら
れる。第一の重質留分を、第二または第三の実施態様で
得られたtert−ブチルアルコール水溶液とともに、第二
の蒸留塔の中で分別蒸留して、軽質のtert−ブチルアル
コール留分と、第二の重質留分とを得、この第二の重質
留分を第三の大気圧蒸留塔において分別蒸留して、軽質
メタノール留分および重質の水留分を得る。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面を参照すると、本発明の
方法を実施するための好ましい方法を説明する模式流れ
図が示されている。図中、従来部品、たとえば弁、ポン
プ、温度制御センサ、圧力センサ、加熱器、冷却器、流
量制御装置、還流凝縮器、リボイラなどは省略してあ
る。
方法を実施するための好ましい方法を説明する模式流れ
図が示されている。図中、従来部品、たとえば弁、ポン
プ、温度制御センサ、圧力センサ、加熱器、冷却器、流
量制御装置、還流凝縮器、リボイラなどは省略してあ
る。
【0021】本発明の一実施態様によると、プロピレン
が管路12によって反応器10に供給される。tert−ブ
チルヒドロペルオキシドおよび可溶性モリブデン触媒の
tert−ブチルアルコール溶液が管路14によって反応器
10に供給される。エポキシ化反応生成物が、管路16
によって排出されて蒸留塔20に送られ、ここで、プロ
ピレンおよびプロピレンオキシドの留分22と、重質留
分とに分別される。この重質留分は、弁26によって制
御される管路24によって、減圧蒸留塔40に供給され
る。蒸留塔30では、留分22が、重質の粗プロピレン
オキシド留分34と、管路12によって反応器10に再
循環されるプロピレンを主に含む軽質留分32とに分別
される。
が管路12によって反応器10に供給される。tert−ブ
チルヒドロペルオキシドおよび可溶性モリブデン触媒の
tert−ブチルアルコール溶液が管路14によって反応器
10に供給される。エポキシ化反応生成物が、管路16
によって排出されて蒸留塔20に送られ、ここで、プロ
ピレンおよびプロピレンオキシドの留分22と、重質留
分とに分別される。この重質留分は、弁26によって制
御される管路24によって、減圧蒸留塔40に供給され
る。蒸留塔30では、留分22が、重質の粗プロピレン
オキシド留分34と、管路12によって反応器10に再
循環されるプロピレンを主に含む軽質留分32とに分別
される。
【0022】本発明のもう一つの実施態様によると、te
rt−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコー
ル溶液が、管路202によって反応器200に供給さ
れ、tert−ブチルヒドロペルオキシドの有意部分をtert
−ブチルアルコールおよび水に転換するためのtert−ブ
チルヒドロペルオキシド分解の時間、温度および圧力の
条件が設定される。望むならば、tert−ブチルヒドロペ
ルオキシド分解触媒、たとえば可溶性モリブデン触媒を
使用してもよい。触媒を使用するのならば、管路202
によって供給されるtert−ブチルアルコール供給原料に
加えて、反応器200に供給する。
rt−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコー
ル溶液が、管路202によって反応器200に供給さ
れ、tert−ブチルヒドロペルオキシドの有意部分をtert
−ブチルアルコールおよび水に転換するためのtert−ブ
チルヒドロペルオキシド分解の時間、温度および圧力の
条件が設定される。望むならば、tert−ブチルヒドロペ
ルオキシド分解触媒、たとえば可溶性モリブデン触媒を
使用してもよい。触媒を使用するのならば、管路202
によって供給されるtert−ブチルアルコール供給原料に
加えて、反応器200に供給する。
【0023】tert−ブチルヒドロペルオキシド分解反応
生成物は、管路204によって反応器200から排出さ
れる。この管路は、弁206によって制御され、減圧蒸
留塔40への供給管路24に通じている。
生成物は、管路204によって反応器200から排出さ
れる。この管路は、弁206によって制御され、減圧蒸
留塔40への供給管路24に通じている。
【0024】弁26および206は、いかなる場合に
も、いずれか一方だけが開き、他方が閉じられ、反応器
10および200は、いずれかの一方だけが作動するこ
とが理解されよう。
も、いずれか一方だけが開き、他方が閉じられ、反応器
10および200は、いずれかの一方だけが作動するこ
とが理解されよう。
【0025】tert−ブチルヒドロペルオキシド分解反応
生成物の組成は、同じ反応成分がほぼ同じ割合で存在す
るという点で、重質留分24の組成に類似している。し
たがって、減圧蒸留塔40は、供給原料24または供給
原料204のいずれを用いるにしても、本質的に同じ方
法で作動させることができる。
生成物の組成は、同じ反応成分がほぼ同じ割合で存在す
るという点で、重質留分24の組成に類似している。し
たがって、減圧蒸留塔40は、供給原料24または供給
原料204のいずれを用いるにしても、本質的に同じ方
法で作動させることができる。
【0026】減圧蒸留塔40は、そこに供給される原料
を、気化塔頂tert−ブチルアルコール留分42と、供給
原料の残りを含む重質留分44とに分別するように作動
する。
を、気化塔頂tert−ブチルアルコール留分42と、供給
原料の残りを含む重質留分44とに分別するように作動
する。
【0027】減圧蒸留塔40に用いるための減圧は、減
圧蒸留塔40の塔頂管路42を、減圧を発生させるのに
適当な装置、たとえば液封真空ポンプ70に接続するこ
とによって得られる。
圧蒸留塔40の塔頂管路42を、減圧を発生させるのに
適当な装置、たとえば液封真空ポンプ70に接続するこ
とによって得られる。
【0028】したがって、たとえば、気化塔頂減圧蒸留
生成物留分42(主にtert−ブチルアルコールからな
る)を熱交換器43に通して、そこで塔頂蒸気の大部分
を凝縮して液状tert−ブチルアルコール生成物を得て、
結果として生じる液体と蒸気との混合物を還流ドラム4
6に供給してもよい。
生成物留分42(主にtert−ブチルアルコールからな
る)を熱交換器43に通して、そこで塔頂蒸気の大部分
を凝縮して液状tert−ブチルアルコール生成物を得て、
結果として生じる液体と蒸気との混合物を還流ドラム4
6に供給してもよい。
【0029】tert−ブチルアルコールを含む凝縮液は、
管路44によって還流ドラム46から排出される。液化
tert−ブチルアルコールは、一部が管路45によって還
流として減圧蒸留塔40に戻され、残りが管路41によ
って回収される。
管路44によって還流ドラム46から排出される。液化
tert−ブチルアルコールは、一部が管路45によって還
流として減圧蒸留塔40に戻され、残りが管路41によ
って回収される。
【0030】還流ドラム46の頂部を液封真空ポンプ7
0に接続するためのベント管路47が設けられている。
ベント管路47には、該管路47によって還流ドラム4
6から回収される蒸気に含まれる気化tert−ブチルアル
コールを吸収し、回収するための水吸収塔50が設置さ
れている。
0に接続するためのベント管路47が設けられている。
ベント管路47には、該管路47によって還流ドラム4
6から回収される蒸気に含まれる気化tert−ブチルアル
コールを吸収し、回収するための水吸収塔50が設置さ
れている。
【0031】水吸収塔50は、不活性の充填物、たとえ
ばリングまたはサドルの充填床52が設けられている管
状のケーシング51を含むことが好適である。ベント管
路47からの蒸気は、ケーシングの底部の隣接部に導入
される。水が管路54によってケーシングの頂部の隣接
部に導入されて、管路47によって供給される上昇蒸気
と向流的に接触しながら、充填床52中を下降して流れ
る。tert−ブチルアルコール蒸気は、下降して流れる水
流に吸収されて、tert−ブチルアルコールの水溶液を形
成し、この水溶液が、管路132によって吸収塔50の
塔底から排出される。上昇する蒸気は、ベント管路の延
長部47aによって吸収塔50の塔頂から回収されて、
液封真空ポンプ70に送られる。
ばリングまたはサドルの充填床52が設けられている管
状のケーシング51を含むことが好適である。ベント管
路47からの蒸気は、ケーシングの底部の隣接部に導入
される。水が管路54によってケーシングの頂部の隣接
部に導入されて、管路47によって供給される上昇蒸気
と向流的に接触しながら、充填床52中を下降して流れ
る。tert−ブチルアルコール蒸気は、下降して流れる水
流に吸収されて、tert−ブチルアルコールの水溶液を形
成し、この水溶液が、管路132によって吸収塔50の
塔底から排出される。上昇する蒸気は、ベント管路の延
長部47aによって吸収塔50の塔頂から回収されて、
液封真空ポンプ70に送られる。
【0032】管路47aによって液封真空ポンプ70に
供給される蒸気は、主として、天然ガス、空気ならびに
少量の他の炭化水素および未吸収のtert−ブチルアルコ
ールからなる。これらは管路72によって排出されてド
ラム74に送られ、そこで、封水が非凝縮成分から分離
され、水が管路76によって排出される。凝縮されな
い、通常は蒸気である成分、たとえば天然ガスおよび空
気は、ベント管路78によって排出される。
供給される蒸気は、主として、天然ガス、空気ならびに
少量の他の炭化水素および未吸収のtert−ブチルアルコ
ールからなる。これらは管路72によって排出されてド
ラム74に送られ、そこで、封水が非凝縮成分から分離
され、水が管路76によって排出される。凝縮されな
い、通常は蒸気である成分、たとえば天然ガスおよび空
気は、ベント管路78によって排出される。
【0033】吸収塔50の塔底から管路132によって
排出されるtert−ブチルアルコール水溶液中のtert−ブ
チルアルコールは、適当な方法による蒸留によってそこ
から回収することができる。本発明の好ましい実施態様
によると、tert−ブチルアルコールおよびメタノールか
らメチル−tert−ブチルエーテルを製造するための施設
が、本発明のtert−ブチルアルコール回収方法に統合さ
れる。これは、吸収塔50の塔底から管路132によっ
て排出されるtert−ブチルアルコール水溶液中のtert−
ブチルアルコールのより経済的な回収を可能にする。こ
の場合、tert−ブチルアルコールを、供給管路102に
より、適当なエーテル化触媒、たとえばカチオン性架橋
スルホン化スチレン/ジビニルベンゼン樹脂の触媒床を
含有するメチル−tert−ブチルエーテル反応器100に
供給し、メタノールを供給ライン104によって同反応
器100に供給する。反応器100には、メチル−tert
−ブチルエーテル、tert−ブチルアルコール、メタノー
ルおよび水を含む反応生成物を得るためのエーテル化反
応条件が設定される。反応生成物は、排出管路106に
よって反応器100から排出されて蒸留塔110に送ら
れ、ここで、軽質の粗メチル−tert−ブチルエーテル反
応生成物112と、重質留分114とに分別される。重
質留分114は蒸留塔120に供給され、ここで、tert
−ブチルアルコール供給管路102に再循環することが
できる軽質の粗tert−ブチルアルコール留分121と、
水およびメタノールを含む重質留分122とに分別され
る。
排出されるtert−ブチルアルコール水溶液中のtert−ブ
チルアルコールは、適当な方法による蒸留によってそこ
から回収することができる。本発明の好ましい実施態様
によると、tert−ブチルアルコールおよびメタノールか
らメチル−tert−ブチルエーテルを製造するための施設
が、本発明のtert−ブチルアルコール回収方法に統合さ
れる。これは、吸収塔50の塔底から管路132によっ
て排出されるtert−ブチルアルコール水溶液中のtert−
ブチルアルコールのより経済的な回収を可能にする。こ
の場合、tert−ブチルアルコールを、供給管路102に
より、適当なエーテル化触媒、たとえばカチオン性架橋
スルホン化スチレン/ジビニルベンゼン樹脂の触媒床を
含有するメチル−tert−ブチルエーテル反応器100に
供給し、メタノールを供給ライン104によって同反応
器100に供給する。反応器100には、メチル−tert
−ブチルエーテル、tert−ブチルアルコール、メタノー
ルおよび水を含む反応生成物を得るためのエーテル化反
応条件が設定される。反応生成物は、排出管路106に
よって反応器100から排出されて蒸留塔110に送ら
れ、ここで、軽質の粗メチル−tert−ブチルエーテル反
応生成物112と、重質留分114とに分別される。重
質留分114は蒸留塔120に供給され、ここで、tert
−ブチルアルコール供給管路102に再循環することが
できる軽質の粗tert−ブチルアルコール留分121と、
水およびメタノールを含む重質留分122とに分別され
る。
【0034】重質留分122は蒸留塔140に供給さ
れ、ここで、望むならばメタノール供給管路104に再
循環することができる塔頂メタノール排出留分142
と、塔底の水留分144とに分別される。
れ、ここで、望むならばメタノール供給管路104に再
循環することができる塔頂メタノール排出留分142
と、塔底の水留分144とに分別される。
【0035】本発明によると、吸収塔50の塔底から管
路132によって排出されるtert−ブチルアルコール水
溶液は、ポンプ134により、原料/流出液熱交換器6
4に供給された後、管路137により、蒸留塔120へ
の供給管路114に供給されて、留分114と共蒸留す
ることができるようにする。この場合、吸収塔50の塔
底から管路132によって排出されるtert−ブチルアル
コール水溶液中のtert−ブチルアルコールは、蒸留
塔110から管路114によって排出される重質留分1
14とともに、蒸留塔120に供給される。114と1
37とを合わせた画分が蒸留塔120の中で蒸留され
て、tert−ブチルアルコールを含む軽質留分121
と、メタノールおよび水を含む重質留分122とが得ら
れる。前記に指摘したように、蒸留塔120から管路1
22によって排出されるメタノール水溶液は、蒸留塔1
40の中で、軽質メタノール留分142と、重質の水留
分144とに分別される。
路132によって排出されるtert−ブチルアルコール水
溶液は、ポンプ134により、原料/流出液熱交換器6
4に供給された後、管路137により、蒸留塔120へ
の供給管路114に供給されて、留分114と共蒸留す
ることができるようにする。この場合、吸収塔50の塔
底から管路132によって排出されるtert−ブチルアル
コール水溶液中のtert−ブチルアルコールは、蒸留
塔110から管路114によって排出される重質留分1
14とともに、蒸留塔120に供給される。114と1
37とを合わせた画分が蒸留塔120の中で蒸留され
て、tert−ブチルアルコールを含む軽質留分121
と、メタノールおよび水を含む重質留分122とが得ら
れる。前記に指摘したように、蒸留塔120から管路1
22によって排出されるメタノール水溶液は、蒸留塔1
40の中で、軽質メタノール留分142と、重質の水留
分144とに分別される。
【0036】この変形態様によると、塔底の水留分14
4の全部または一部を、留分136を管路114に供給
する前に加熱するための熱交換器64に供給する。留分
144は、熱交換器64から排出された後、熱交換器1
38の中でさらに冷却される。このように冷却された水
留分は、吸収塔50に通じる管路54と、液封真空ポン
プ70の液封に通じる管路141とに分岐する管路13
9によって熱交換器138から排出される。
4の全部または一部を、留分136を管路114に供給
する前に加熱するための熱交換器64に供給する。留分
144は、熱交換器64から排出された後、熱交換器1
38の中でさらに冷却される。このように冷却された水
留分は、吸収塔50に通じる管路54と、液封真空ポン
プ70の液封に通じる管路141とに分岐する管路13
9によって熱交換器138から排出される。
【0037】吸収塔50に引き込まれた蒸気留分47に
含まれるtert−ブチルアルコールは、吸収塔50中を下
降して流れるにつれ、水留分132に吸収される。この
ように形成されたtert−ブチルアルコール水溶液は、ポ
ンプ134に接続した管路132によって吸収塔50か
ら回収される。この溶液は、管路136によってポンプ
134から排出されて、原料/流出液熱交換器64に送
られ、そこで留分144によって加熱される。加熱され
た溶液は、管路137によって熱交換器64から回収さ
れて、蒸留塔120に送られる。加熱された溶液は、供
給留分114と合わさって蒸留塔120に供給される。
含まれるtert−ブチルアルコールは、吸収塔50中を下
降して流れるにつれ、水留分132に吸収される。この
ように形成されたtert−ブチルアルコール水溶液は、ポ
ンプ134に接続した管路132によって吸収塔50か
ら回収される。この溶液は、管路136によってポンプ
134から排出されて、原料/流出液熱交換器64に送
られ、そこで留分144によって加熱される。加熱され
た溶液は、管路137によって熱交換器64から回収さ
れて、蒸留塔120に送られる。加熱された溶液は、供
給留分114と合わさって蒸留塔120に供給される。
【0038】留分122は蒸留塔140に供給され、そ
こで、軽質のメタノール留分142(望むならば、再循
環管路144によってメタノール供給管路104に再循
環してもよい)と、水留分144とに分別される。
こで、軽質のメタノール留分142(望むならば、再循
環管路144によってメタノール供給管路104に再循
環してもよい)と、水留分144とに分別される。
【0039】作動 一例として、プロピレンを供給管路12によって反応器
10に供給することができる。プロピレンとtert−ブチ
ルヒドロペルオキシドとを合わせた重量を基準として3
0〜60重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
び100〜600ppm の可溶性モリブデン触媒を含有す
るtert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアル
コール溶液を調製することができる。適当な可溶性モリ
ブデン触媒、たとえばMarquis らの米国特許第4,62
6,596号明細書またはMarquis らの米国特許第4,
703,017号明細書に開示されたタイプの触媒を使
用してもよい。溶液を、tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド1モルあたりプロピレン1〜3モルの原料モル比が得
られるように選択した量で、供給管路14によって反応
器10に供給する。反応器10には、65.6〜17
6.7℃(華氏150〜350度)の温度、および50
0〜3,000psigの圧力を含むエポキシ化反応条件を
設定する。反応時間は0.5〜4時間が適当である。
10に供給することができる。プロピレンとtert−ブチ
ルヒドロペルオキシドとを合わせた重量を基準として3
0〜60重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
び100〜600ppm の可溶性モリブデン触媒を含有す
るtert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアル
コール溶液を調製することができる。適当な可溶性モリ
ブデン触媒、たとえばMarquis らの米国特許第4,62
6,596号明細書またはMarquis らの米国特許第4,
703,017号明細書に開示されたタイプの触媒を使
用してもよい。溶液を、tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド1モルあたりプロピレン1〜3モルの原料モル比が得
られるように選択した量で、供給管路14によって反応
器10に供給する。反応器10には、65.6〜17
6.7℃(華氏150〜350度)の温度、および50
0〜3,000psigの圧力を含むエポキシ化反応条件を
設定する。反応時間は0.5〜4時間が適当である。
【0040】その結果、未反応プロピレン、プロピレン
オキシド、tert−ブチルアルコール、反応副生成物およ
び水を含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物
が形成する。tert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成
物を管路16によって反応器10から排出し、第一の蒸
留塔20に送り、ここで、プロピレンおよびプロピレン
オキシドを含む第一の軽質留分22と、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応生成
物を含む第一の重質留分24とに分別する。第一の蒸留
塔20の蒸留条件は、37.8℃(華氏100度)の塔
頂温度、121.1℃(華氏250度)の塔底温度およ
び70〜130psig(たとえば110psig)の作動圧力
を包含することができる。
オキシド、tert−ブチルアルコール、反応副生成物およ
び水を含むtert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成物
が形成する。tert−ブチルヒドロペルオキシド反応生成
物を管路16によって反応器10から排出し、第一の蒸
留塔20に送り、ここで、プロピレンおよびプロピレン
オキシドを含む第一の軽質留分22と、tert−ブチルア
ルコール、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよ
びtert−ブチルアルコールよりも揮発性の低い反応生成
物を含む第一の重質留分24とに分別する。第一の蒸留
塔20の蒸留条件は、37.8℃(華氏100度)の塔
頂温度、121.1℃(華氏250度)の塔底温度およ
び70〜130psig(たとえば110psig)の作動圧力
を包含することができる。
【0041】第一の軽質留分22を、好適には蒸留塔3
0に供給し、ここで、塔頂プロピレン再循環留分32
と、重質プロピレンオキシド留分34とに分別する。
0に供給し、ここで、塔頂プロピレン再循環留分32
と、重質プロピレンオキシド留分34とに分別する。
【0042】第一の重質留分24を第三の減圧蒸留塔4
0に供給し、ここで、第三の低沸点tert−ブチルアルコ
ール留分42と、管路44aによって排出される、未反
応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチル
アルコールよりも揮発性の低い反応生成物を含む第四の
高沸点留分とに分別する。第三の蒸留塔40における蒸
留条件は、48.9℃(華氏120度)の塔頂温度、9
3.3℃(華氏200度)の塔底温度および3〜10ps
ia(たとえば28psia)の作動温度を含むことができ
る。
0に供給し、ここで、第三の低沸点tert−ブチルアルコ
ール留分42と、管路44aによって排出される、未反
応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチル
アルコールよりも揮発性の低い反応生成物を含む第四の
高沸点留分とに分別する。第三の蒸留塔40における蒸
留条件は、48.9℃(華氏120度)の塔頂温度、9
3.3℃(華氏200度)の塔底温度および3〜10ps
ia(たとえば28psia)の作動温度を含むことができ
る。
【0043】先に述べたように、減圧蒸留塔40の塔頂
管路42を、減圧を発生させるのに適当な装置、たとえ
ば液封真空ポンプ70に接続することにより、減圧蒸留
塔40中に減圧蒸留条件、たとえば3〜10psiaの減圧
を設定する。減圧蒸留塔40には、たとえば48.9〜
76.7℃(華氏120〜170度)の塔頂温度を包含
する蒸留条件を設定する。管路42には熱交換器43を
設けて、塔頂蒸気を37.8〜43.3℃(華氏100
〜110度)に冷却して、蒸気/液体の混合tert−ブチ
ルアルコール凝縮物を得て、これを還流ドラム46に供
給する。
管路42を、減圧を発生させるのに適当な装置、たとえ
ば液封真空ポンプ70に接続することにより、減圧蒸留
塔40中に減圧蒸留条件、たとえば3〜10psiaの減圧
を設定する。減圧蒸留塔40には、たとえば48.9〜
76.7℃(華氏120〜170度)の塔頂温度を包含
する蒸留条件を設定する。管路42には熱交換器43を
設けて、塔頂蒸気を37.8〜43.3℃(華氏100
〜110度)に冷却して、蒸気/液体の混合tert−ブチ
ルアルコール凝縮物を得て、これを還流ドラム46に供
給する。
【0044】液化tert−ブチルアルコールを管路44に
よって還流ドラム46から排出する。管路44中の液化
tert−ブチルアルコールは、10〜30%を管路44に
よって還流として減圧蒸留塔40に戻し、残りを管路4
1によって回収する。
よって還流ドラム46から排出する。管路44中の液化
tert−ブチルアルコールは、10〜30%を管路44に
よって還流として減圧蒸留塔40に戻し、残りを管路4
1によって回収する。
【0045】tert−ブチルアルコール約40〜80重量
%を含む還流ドラム46中の蒸気を、ベント管路47に
よって該還流ドラムから回収し、水抽出塔50の底部に
隣接する供給点に送る。同時に、管路54により、水抽
出塔50の頂部に隣接するところに水を供給する。水
は、管路47を介して抽出塔50に供給されるtert−ブ
チルアルコール蒸気の重量を基準として、8〜12倍の
量を管路54によって供給する。蒸気が水抽出塔50中
を上昇するとき、その中に含まれるtert−ブチルアルコ
ールの実質全部が、下降して流れる水流によって吸収さ
れる。通常はtert−ブチルアルコール6〜10重量%を
含有することができる、得られるtert−ブチルアルコー
ル水溶液を、管路132によって水抽出塔50から排出
してポンプ134に送り、適当な方法でさらに処理し、
その中に含まれるtert−ブチルアルコールを、以下に記
すような方法で回収する。
%を含む還流ドラム46中の蒸気を、ベント管路47に
よって該還流ドラムから回収し、水抽出塔50の底部に
隣接する供給点に送る。同時に、管路54により、水抽
出塔50の頂部に隣接するところに水を供給する。水
は、管路47を介して抽出塔50に供給されるtert−ブ
チルアルコール蒸気の重量を基準として、8〜12倍の
量を管路54によって供給する。蒸気が水抽出塔50中
を上昇するとき、その中に含まれるtert−ブチルアルコ
ールの実質全部が、下降して流れる水流によって吸収さ
れる。通常はtert−ブチルアルコール6〜10重量%を
含有することができる、得られるtert−ブチルアルコー
ル水溶液を、管路132によって水抽出塔50から排出
してポンプ134に送り、適当な方法でさらに処理し、
その中に含まれるtert−ブチルアルコールを、以下に記
すような方法で回収する。
【0046】大部分が天然ガス、空気および他の不溶性
炭化水素からなる溶解しない蒸気を、管路47aによっ
て排出して液封真空ポンプ70に送り、そこから管路7
2によってほぼ大気圧で排出してドラム74に送り、こ
こで、気体成分を封水から分離し、管路78によって排
出する。吸収塔50で吸収されなかったtert−ブチルア
ルコールを含有する液封真空ポンプの封水を管路76に
よって排出し、管路137中で、吸収塔50からの流出
液と合わせる。
炭化水素からなる溶解しない蒸気を、管路47aによっ
て排出して液封真空ポンプ70に送り、そこから管路7
2によってほぼ大気圧で排出してドラム74に送り、こ
こで、気体成分を封水から分離し、管路78によって排
出する。吸収塔50で吸収されなかったtert−ブチルア
ルコールを含有する液封真空ポンプの封水を管路76に
よって排出し、管路137中で、吸収塔50からの流出
液と合わせる。
【0047】本発明の好ましい実施態様によると、tert
−ブチルアルコールおよびメタノールを供給原料として
使用するメチル−tert−ブチルエーテル製造施設を、本
発明のtert−ブチルアルコール回収方法によって作動さ
せる。この場合、管路132によって吸収塔50の塔底
からポンプ134に供給される、tert−ブチルアルコー
ル水溶液中のtert−ブチルアルコールを、メチル−tert
−ブチルエーテル製造施設に運び、その中で回収するこ
とができる。
−ブチルアルコールおよびメタノールを供給原料として
使用するメチル−tert−ブチルエーテル製造施設を、本
発明のtert−ブチルアルコール回収方法によって作動さ
せる。この場合、管路132によって吸収塔50の塔底
からポンプ134に供給される、tert−ブチルアルコー
ル水溶液中のtert−ブチルアルコールを、メチル−tert
−ブチルエーテル製造施設に運び、その中で回収するこ
とができる。
【0048】この場合、tert−ブチルアルコールを、供
給管路102により、適当なエーテル化触媒、たとえば
カチオン性架橋スルホン化スチレン/ジビニルベンゼン
樹脂の触媒床を含有するメチル−tert−ブチルエーテル
反応器100に供給し、メタノールを、供給管路104
により、tert−ブチルアルコール1モルあたり1.1〜
3モルのモル比で反応器100に供給する。反応器10
0には、たとえば37.8〜148.9℃(華氏100
〜300度)の温度、および50〜500psiaの圧力を
包含するエーテル化反応条件を設定する。メチル−tert
−ブチルエーテル、tert−ブチルアルコール、メタノー
ルおよび水を含む反応生成物を得るためには、毎時触媒
1容量あたり約1〜4容量の原料混合物を、管路102
および104によって反応器100に供給することが適
当である。
給管路102により、適当なエーテル化触媒、たとえば
カチオン性架橋スルホン化スチレン/ジビニルベンゼン
樹脂の触媒床を含有するメチル−tert−ブチルエーテル
反応器100に供給し、メタノールを、供給管路104
により、tert−ブチルアルコール1モルあたり1.1〜
3モルのモル比で反応器100に供給する。反応器10
0には、たとえば37.8〜148.9℃(華氏100
〜300度)の温度、および50〜500psiaの圧力を
包含するエーテル化反応条件を設定する。メチル−tert
−ブチルエーテル、tert−ブチルアルコール、メタノー
ルおよび水を含む反応生成物を得るためには、毎時触媒
1容量あたり約1〜4容量の原料混合物を、管路102
および104によって反応器100に供給することが適
当である。
【0049】反応生成物を反応器100から排出管路1
06によって排出して蒸留塔110に送り、そこで、適
当な蒸留条件、たとえば0.5〜2の液還流比、65.
6〜121.1℃(華氏200〜250度)の温度、お
よび15〜60psiaの圧力のもと、軽質の粗メチル−te
rt−ブチルエーテル反応生成物112と、重質留分11
4とに分別蒸留する。
06によって排出して蒸留塔110に送り、そこで、適
当な蒸留条件、たとえば0.5〜2の液還流比、65.
6〜121.1℃(華氏200〜250度)の温度、お
よび15〜60psiaの圧力のもと、軽質の粗メチル−te
rt−ブチルエーテル反応生成物112と、重質留分11
4とに分別蒸留する。
【0050】重質留分114を蒸留塔120に供給し、
そこで、0.5〜1の液還流比、93.3〜204.4
℃(華氏200〜400度)の蒸留温度および110〜
160psiaの圧力のような適当な蒸留条件のもとで、軽
質の粗tert−ブチルアルコール留分121と、水および
メタノールを含む重質留分122とに分別する。
そこで、0.5〜1の液還流比、93.3〜204.4
℃(華氏200〜400度)の蒸留温度および110〜
160psiaの圧力のような適当な蒸留条件のもとで、軽
質の粗tert−ブチルアルコール留分121と、水および
メタノールを含む重質留分122とに分別する。
【0051】重質留分122を蒸留塔140に供給し、
ここで、1〜2の液還流比、121.1〜176.7℃
(華氏250〜350度)の蒸留温度、120〜170
psiaの圧力のような適当な蒸留条件のもとで、望むなら
ばメタノール供給管路104に再循環することができる
塔頂のメタノール留分142と、塔底の水留分144と
に分別する。
ここで、1〜2の液還流比、121.1〜176.7℃
(華氏250〜350度)の蒸留温度、120〜170
psiaの圧力のような適当な蒸留条件のもとで、望むなら
ばメタノール供給管路104に再循環することができる
塔頂のメタノール留分142と、塔底の水留分144と
に分別する。
【0052】本発明によると、吸収塔50の塔底から管
路132によって排出されるtert−ブチルアルコール水
溶液を、ポンプ134によって原料/流出液熱交換器1
36に供給した後、管路137によって、蒸留塔120
への供給管路114に供給して、留分114と共蒸留す
ることができるようする。また、管路76によってドラ
ム74から排出されるtert−ブチルアルコール水溶液
を、管路137および114により、留分114との共
蒸留に備えて蒸留塔120に供給する。この場合、吸収
塔50の塔底から管路132によって排出されるtert−
ブチルアルコール水溶液中のtert−ブチルアルコール、
およびドラム74の底から管路76によって排出される
tert−ブチルアルコール水溶液中のtert−ブチルアルコ
ールを、メチル−tert−ブチルエーテル反応器100へ
の再循環のために、管路121によって回収する。水お
よびメタノールは、管路122によって蒸留塔120か
ら排出する。
路132によって排出されるtert−ブチルアルコール水
溶液を、ポンプ134によって原料/流出液熱交換器1
36に供給した後、管路137によって、蒸留塔120
への供給管路114に供給して、留分114と共蒸留す
ることができるようする。また、管路76によってドラ
ム74から排出されるtert−ブチルアルコール水溶液
を、管路137および114により、留分114との共
蒸留に備えて蒸留塔120に供給する。この場合、吸収
塔50の塔底から管路132によって排出されるtert−
ブチルアルコール水溶液中のtert−ブチルアルコール、
およびドラム74の底から管路76によって排出される
tert−ブチルアルコール水溶液中のtert−ブチルアルコ
ールを、メチル−tert−ブチルエーテル反応器100へ
の再循環のために、管路121によって回収する。水お
よびメタノールは、管路122によって蒸留塔120か
ら排出する。
【0053】蒸留塔140からの塔底水留分144の全
部または一部を熱交換器64に供給して、留分136を
加熱してもよい。留分144は、熱交換器64から排出
した後、熱交換器138でさらに冷却する。このように
冷却した水を、管路139によって熱交換器138から
排出し、管路54によって吸収塔50に送られる大部分
の画分と、管路141によって液封真空ポンプ70に送
られる少量の画分とに分割する。
部または一部を熱交換器64に供給して、留分136を
加熱してもよい。留分144は、熱交換器64から排出
した後、熱交換器138でさらに冷却する。このように
冷却した水を、管路139によって熱交換器138から
排出し、管路54によって吸収塔50に送られる大部分
の画分と、管路141によって液封真空ポンプ70に送
られる少量の画分とに分割する。
【図1】本発明の方法を実施するための好ましい方法を
説明する流れ図である。
説明する流れ図である。
10 エポキシ化反応器 20 蒸留塔 26 弁 30 蒸留塔 40 減圧蒸留塔 43 熱交換器 46 還流ドラム 50 吸収塔 64 熱交換器 70 液封真空ポンプ 74 分離器 100 メチル−tert−ブチルエーテル反応器 110 蒸留塔 120 蒸留塔 134 ポンプ 138 熱交換器 140 蒸留塔 200 tert−ブチルヒドロペルオキシド分解反応器 206 弁
Claims (6)
- 【請求項1】 tert−ブチルアルコール、未反応tert−
ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコー
ルよりも揮発性の低い反応副生成物を含むtert−ブチル
アルコール留分を減圧蒸留塔に供給し、気化塔頂tert−
ブチルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い反応副生成物を含む液状留分とに分別する方法に
おいて、 気化塔頂留分を冷却して、少量の気化tert−ブチルアル
コールおよび大部分の液化tert−ブチルアルコールを含
む液化生成物を得;tert−ブチルアルコール蒸気を水に
溶解してtert−ブチルアルコール水溶液を形成し;該te
rt−ブチルアルコール水溶液からtert−ブチルアルコー
ルを回収することにより、tert−ブチルアルコールの収
率を高めることを特徴とする分別方法。 - 【請求項2】 液化tert−ブチルアルコールの一部を還
流として上記減圧蒸留塔に戻し、液化tert−ブチルアル
コールの残りをメタノールと反応させて、メチル−tert
−ブチルエーテル、未反応tert−ブチルアルコール、未
反応メタノールおよび水を含むメチル−tert−ブチルエ
ーテル反応生成物を得;メチル−tert−ブチルエーテル
反応生成物を、メチルtert−ブチルエーテル蒸留帯域に
おいて、該tert−ブチルアルコール水溶液とともに分別
蒸留して、メチル−tert−ブチルエーテル生成物留分お
よびtert−ブチルアルコール留分を含む留分を得る請求
項1記載の分別方法。 - 【請求項3】 tert−ブチルヒドロペルオキシドを分解
させて、tert−ブチルアルコールよりも沸点の高い副生
成物、tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒ
ドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも
沸点の低い副生成物を含むtert−ブチルヒドロペルオキ
シド反応生成物を得、蒸留して低沸点留分と高沸点留分
とに分別し;該高沸点tert−ブチルアルコール留分を減
圧蒸留塔に供給し、そこで減圧において、気化塔頂tert
−ブチルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロ
ペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発
性の低い反応副生成物を含む液状留分とに分別し;該気
化塔頂留分を冷却して、少量の放出される気化tert−ブ
チルアルコールおよび大部分の液化tert−ブチルアルコ
ールを含む液化生成物を得;放出されるtert−ブチルア
ルコール蒸気を水に溶解してtert−ブチルアルコール水
溶液を形成し;該tert−ブチルアルコール水溶液を分別
蒸留して、tert−ブチルアルコール留分を含む留分を得
ることにより、tert−ブチルアルコールの収率を高める
請求項1または2記載の分別方法。 - 【請求項4】 液化tert−ブチルアルコールの一部を上
記減圧蒸留塔に戻し、液化tert−ブチルアルコールの残
りをメタノールと還流反応させて、メチル−tert−ブチ
ルエーテル、未反応tert−ブチルアルコール、未反応メ
タノールおよび水を含むメチル−tert−ブチルエーテル
反応生成物を得;メチル−tert−ブチルエーテル反応生
成物を、メチル−tert−ブチルエーテル蒸留帯域におい
て、該tert−ブチルアルコール水溶液とともに分別蒸留
して、メチル−tert−ブチルエーテル生成物留分および
tert−ブチルアルコール留分を含む留分を得ることによ
り、tert−ブチルアルコールの収率を高めることをさら
に含む請求項3記載の分別方法。 - 【請求項5】 tert−ブチルヒドロペルオキシドを第一
の反応帯域においてプロピレンと反応させて、tert−ブ
チルアルコールよりも沸点の低い副生成物、未反応プロ
ピレン、プロピレンオキシド、tert−ブチルアルコー
ル、未反応tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert
−ブチルアルコールよりも沸点の高い副生成物を含む第
一の反応生成物を得;該tert−ブチルヒドロペルオキシ
ド反応生成物を第一の蒸留塔に供給し、そこで、プロピ
レンおよびプロピレンオキシドを含む第一の軽質留分
と、tert−ブチルアルコール、未反応tert−ブチルヒド
ロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮
発性の低い反応生成物を含む第二の重質留分とに分別
し;該第二の高沸点tert−ブチルアルコール留分を、減
圧ポンプと動作的に接続した減圧蒸留塔に供給し、そこ
で減圧において、該留分を、放出される気化塔頂tert−
ブチルアルコール留分と、未反応tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドおよびtert−ブチルアルコールよりも揮発性
の低い反応副生成物を含む液状留分とに分別し;該気化
塔頂留分を冷却して、少量の気化tert−ブチルアルコー
ルおよび大部分の液化tert−ブチルアルコールを含む液
化生成物を得;該冷却した塔頂留分を還流ドラムに供給
し;液化tert−ブチルアルコールを該還流ドラムから取
り出し、それを分割して、該減圧蒸留塔への還流分と、
回収される液化tert−ブチルアルコール分とを得;該少
量の気化tert−ブチルアルコールをベント管路を介して
該還流ドラムから抜き出し、ベント管路中の蒸気中のte
rt−ブチルアルコールを水にに溶解してtert−ブチルア
ルコール水溶液を形成し;該蒸気の残りをさらに該減圧
ポンプに抜き出し、 該液化tert−ブチルアルコールを第二の反応帯域におい
てメタノールと反応させて、メチル−tert−ブチルエー
テル、未反応メタノール、未反応tert−ブチルアルコー
ルおよび水を含む第二の反応生成物を得、 該第二の反応生成物を第三の大気圧蒸留塔において分別
蒸留して、軽質メチル−tert−ブチルエーテル生成物留
分と、重質の第三留分とを得る請求項1記載の分別方
法。 - 【請求項6】 該減圧蒸留塔を、130〜140℃の頂
部温度、160〜170℃の底部温度および20〜70
kPa (3〜10psia)の圧力を含む蒸留条件のもとで作
動させる請求項1〜5のいずれか1項記載の分別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5905596A JPH09249596A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5905596A JPH09249596A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09249596A true JPH09249596A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13102272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5905596A Pending JPH09249596A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | tert−ブチルアルコール回収工程においてtert−ブチルアルコールの収率を高める方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09249596A (ja) |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP5905596A patent/JPH09249596A/ja active Pending
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