JPH09249187A - 船体中央部に発生する造波により抵抗を減少させる船体形状 - Google Patents

船体中央部に発生する造波により抵抗を減少させる船体形状

Info

Publication number
JPH09249187A
JPH09249187A JP8087574A JP8757496A JPH09249187A JP H09249187 A JPH09249187 A JP H09249187A JP 8087574 A JP8087574 A JP 8087574A JP 8757496 A JP8757496 A JP 8757496A JP H09249187 A JPH09249187 A JP H09249187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hull
wave
center
ship
draft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8087574A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoo Hanawa
友雄 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
USUKINE ZOSENJO KK
Original Assignee
USUKINE ZOSENJO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by USUKINE ZOSENJO KK filed Critical USUKINE ZOSENJO KK
Priority to JP8087574A priority Critical patent/JPH09249187A/ja
Publication of JPH09249187A publication Critical patent/JPH09249187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T70/00Maritime or waterways transport
    • Y02T70/10Measures concerning design or construction of watercraft hulls

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フル−ド数0.35〜0.46の高速時の抵抗
を減少させ、推進性能を向上できる船体形状の提供 【解決手段】満水喫水線1下の船体2の船体横断面積曲
線3において、船体中央4前後へそれぞれ垂線間長さ5
の15%の距離を有する範囲内6に変曲点7が形成され
るように船体形状を形成させる。または、満水喫水線1
下の船体2の満載喫水線曲線8及び満載喫水下の喫水線
9の水線曲線10の全部もしくは一部において、船体中
央4前後へそれぞれ垂線間長さ5の15%の距離を有す
る範囲内6に変曲点7が形成されるように船体形状を形
成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶の高速度域
での船体抵抗を減少させ、推進性能を向上させる船体形
状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来型船においては、図4に示すような
造波抵抗理論に基づいた船体横断面積曲線の採用、球状
船首改良など、種々の抵抗減少対策が図られているが、
船速がフル−ド数0.35以上に達すると、どうしても
船体抵抗増加は避けられないという欠点があった。この
高速時抵抗増加の原因を分析すると次のようになる。 (イ)造波のうち、船体後方及び斜め後方へ放出される
波成分が抵抗増加に大きく寄与する。 (ロ)船体中央付近の船体表面負圧の増大により、中央
部船側の水位凹入が大きくなり、船尾沈下増大を誘発し
ている。 (ハ)船速増加のため、船首波の半波長は船体中央部に
達し、船首波の谷と船側水位の凹入は重複し、非線形造
波干渉損失が生じている。 (ニ)球状船首による船首波の相殺効果は、フル−ド数
0.38以上では少なくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の技
術で述べた欠点を解消するため、従来の技術で記述した
(イ)〜(ニ)の現象に対処して、次の課題を解決する
ためになされたものである。 (1)船体表面積圧力分布を均一化して、船側水位凹
入、船尾沈下を抑制し非線形造波干渉損失を抑制する。 (2)船体中央部の排水量を増して、船首部主船体をや
せさせ、船首波を減少させる。 (3)船首波及び船尾波を相殺できる新しい造波干渉法
を案出する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の船体形状は、満載
喫水線下の船体の船体横断面積曲線において、船体中央
前後へそれぞれ垂線間長さの15%の距離を有する範囲
内に変曲点が形成されてなること、及び満載喫水線下の
船体の満載喫水線曲線及び満載喫水下の喫水線の水線曲
線の全部もしくは一部において、船体中央前後へそれぞ
れ垂線間長さの15%の距離を有する範囲内に変曲点が
形成されてなることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図面
を参照しながら説明するに、図1〜図3に示すように、
満載喫水線1下の船体2の船体横断面積曲線3におい
て、船体中央4前後へそれぞれ垂線間長さ5の15%の
距離を有する範囲内6に変曲点7が形成されるように船
体形状を形成させる。
【0006】ならびに、満載喫水線1下の船体2の満載
喫水線曲線8及び満載喫水下の喫水線9の水線曲線10
の全部もしくは一部において、船体中央4前後へそれぞ
れ垂線間長さ5の15%の距離を有する範囲内6に変曲
点7が形成されるように船体形状を形成させる。
【0007】以上のように船体形状が形成されると、流
体力学的に船体中央部に特異点分布が付加され、変曲点
7の前部から付加特異点分布に起因する波が発生し、船
体中央部負圧分布を減少させ、船体沈下、特に船体抵抗
に悪影響を及ぼす船尾沈下を抑制する。なお、図4〜図
5に示すように、従来型船の船体横断面積曲線3’、船
体水線曲線10’においては、本願のような変曲点7が
存在しないので、船体中央部に波は発生しない。従来型
船は船体中央部から波を発生させてはいけないという思
考に基づいて設計されている。本発明の船首船体は、図
3、図5から分かるように、従来型船に比し、やせた形
状となるから、船首波は小さく、船体表面圧力分布は均
一化される。船体横断面積曲線3ならびに船体水線曲線
10の船体中央部に変曲点7が存在し、その位置が船体
中央4前後へそれぞれ垂線間長さ5の15%の距離を有
する範囲内6にあるとき、船体中央部で発生した造波は
フル−ド数0.35〜0.46の速度領域で、船首波及
び船尾波と相互干渉し、相殺現象が起こり造波抵抗は減
少する。このことは流体理論で証明される。なお、本例
では、一軸船の場合について説明したが、二軸船につい
ても、本発明を適用し得ることは勿論である。
【0008】
【実施例】船体中央部に特異点7を付加した場合の造波
プログラムを作成し、シュミレ−ション計算を繰り返し
たのち、水槽試験によって作用を確認した。その結果、
前記の通り、フル−ド数0.35〜0.46の速度領域
において、造波抵抗係数が減少することを確認した。な
お、図6に、本発明の造波抵抗係数Aと従来型の造波抵
抗係数Bを比較して示している。抵抗減少効率が最も大
きいのはフル−ド数0.38〜0.42の間である。素
性波角度約60度以上の船体左右方向に拡散する波は、
船体中央波の付加により増加するが、その増加量を上回
って、素性波角度約60度以下の船首波、船体中央波及
び船尾波の波成分は相互干渉し、相殺され、全体として
かなりの抵抗減少となる。船体中央部付加特異点分布の
強さが小さ過ぎると抵抗減少効果は少なく、逆に付加特
異点分布の強さが大き過ぎると抵抗は増加する、適切な
付加特異点分布の強さは、計算によって求めることがで
きる。なお、従来型船は高速時、抵抗増加が大きいか
ら、プロペラキャビテ−ション発生防止のため、プロペ
ラ展開面積比が過大となり、そのため、推進器効率が大
きく低下するが、本発明の船体形状を有する船では、高
速時においても、抵抗増加が少なく、キャビテ−ション
の不安がなく高効率のプロペラを使用することができる
から、推進性能の面においても、従来型船よりも優れた
性能を有している。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、次のような効果を呈する。 実船主要寸法を想定して、本発明の船体形状を有する
船と従来型船の馬力・速度計算を行ない、抵抗・推進性
能を比較評価した結果、100m長さ、3000排水量
トンを例にすると、本発明の船体形状を有する船は、同
一要目、同一主機出力において、従来型船に比し、約
1.5ノットの増速、フル−ド数0.40(25Kt)
において、約30%の所要馬力節減ができる。 現在、フェリ−の航海速度は、従来より5ノット程度
高速化した25〜30ノットの船速が望まれており、こ
れをフル−ド数に換算すると、0.38〜0.45にな
る。従来型船でこの航海速度を得るためには、異常な高
出力の主機関搭載を余儀されるのみならず、これに追随
するプロペラ設計がキャビテ−ション発生のために不可
能になるが、本発明の船体形状を有する船では、従来型
船に比し、約30%の所要馬力を節減できる上に、通常
のプロペラ設計で十分使用に耐える実船の建造が可能で
あり、現在の高速化のニ−ズに応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の船体側面図
【図2】本発明の船体横断面積曲線図
【図3】本発明の船体水線曲線図
【図4】従来型の船体横断面積曲線図
【図5】従来型の船体水線曲線図
【図6】本発明の船体と従来型船の造波抵抗係数の比較
【符号の説明】
1 満載喫水線 2 船体 3、3’船体横断面積曲線 4 船体中央 5 垂線間長さ 6 船体中央前後へそれぞれ垂線間長さ15%の距離を
有する範囲 7 変曲点 8、8’満載喫水線曲線 9 満載喫水下の喫水線 10、10’満載喫水下の水線曲線 A、B 造波抵抗係数

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】満載喫水線下の船体の船体横断面積曲線に
    おいて、船体中央前後へそれぞれ垂線間長さの15%の
    距離を有する範囲内に変曲点が形成されてなることを特
    徴とする船体形状
  2. 【請求項2】満載喫水線下の船体の満載喫水線曲線及び
    満載喫水下の喫水線の水線曲線の全部もしくは一部にお
    いて、船体中央前後へそれぞれ垂線間長さの15%の距
    離を有する範囲内に変曲点が形成されてなることを特徴
    とする船体形状
JP8087574A 1996-03-15 1996-03-15 船体中央部に発生する造波により抵抗を減少させる船体形状 Pending JPH09249187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8087574A JPH09249187A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 船体中央部に発生する造波により抵抗を減少させる船体形状

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8087574A JPH09249187A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 船体中央部に発生する造波により抵抗を減少させる船体形状

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09249187A true JPH09249187A (ja) 1997-09-22

Family

ID=13918781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8087574A Pending JPH09249187A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 船体中央部に発生する造波により抵抗を減少させる船体形状

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09249187A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007026118B4 (de) * 2007-06-05 2010-12-16 Kägi, Adrian Von einem Medium umströmter, Bugwellen und/oder Heckwellen bildender Körper mit einem stufenförmig ausgebildeten Bug und/oder Heck
JP2016094178A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 熊本ドック株式会社 高速船の船型
CN106275240A (zh) * 2016-09-30 2017-01-04 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 适用于中高速船舶的球斧式船艏

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06179390A (ja) * 1992-12-15 1994-06-28 Usukine Zosenjo:Kk 抵抗を減少させる船体の形状

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06179390A (ja) * 1992-12-15 1994-06-28 Usukine Zosenjo:Kk 抵抗を減少させる船体の形状

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007026118B4 (de) * 2007-06-05 2010-12-16 Kägi, Adrian Von einem Medium umströmter, Bugwellen und/oder Heckwellen bildender Körper mit einem stufenförmig ausgebildeten Bug und/oder Heck
JP2016094178A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 熊本ドック株式会社 高速船の船型
CN106275240A (zh) * 2016-09-30 2017-01-04 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 适用于中高速船舶的球斧式船艏

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2530008B1 (en) A vessel with an improved foreship arrangement
JPH07215266A (ja) 滑走型船体
EP1211171B1 (en) Method for reducing wake making resistance at transom stern and transom stern form
KR100481052B1 (ko) 비대선
JP4414793B2 (ja) 船舶
US6112687A (en) Ship hull
JPH09249187A (ja) 船体中央部に発生する造波により抵抗を減少させる船体形状
JP2005537175A (ja) 喫水線よりも下に位置するフォイルを備えた船舶
JP4938056B2 (ja) 船尾波干渉フィン
JP2716658B2 (ja) 船尾構造
CN110114266B (zh) 船首形状
JP2012096756A (ja) 肥大船の船首形状
US6668743B1 (en) Semi-displacement hull
JPH0733071A (ja) 船体形状
JPH0326069Y2 (ja)
JP7225462B1 (ja) 船舶用省エネ装置
CN112437739B (zh) 船舶
JPS5923675Y2 (ja) 船首船型
JP2006051915A (ja) 船舶用バウキャップ
JPH09290797A (ja) 肥形船の2段式船首バルブ
JPH05345586A (ja) 双胴船
KR100320152B1 (ko) 선박용 프로펠러, 수중익선의 수중익 그리고 공기 프로펠러의날개 단면형상.
KR20010078635A (ko) 저항저감 선체구조
JP2002053092A (ja) 高速艇の船型
JP3414306B2 (ja) 船舶用舵