JPH09247851A - 直列電気化学素子の充電装置 - Google Patents

直列電気化学素子の充電装置

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JPH09247851A
JPH09247851A JP8050587A JP5058796A JPH09247851A JP H09247851 A JPH09247851 A JP H09247851A JP 8050587 A JP8050587 A JP 8050587A JP 5058796 A JP5058796 A JP 5058796A JP H09247851 A JPH09247851 A JP H09247851A
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Katsuo Yamada
克夫 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電の飛躍的な高効率化、及び各電圧バラン
スの補正の高速化を図る。 【解決手段】 電源回路10の出力端子間に充電対象の
電気二重層コンデンサC1,C2を直列に接続し、コン
デンサC1,C2の個々の端子間にそれぞれ充電制御回
路P1,P2を接続し、コンデンサC1,C2が基準電
圧に達すると比較器CO1,CO2はスイッチング素子
S1,S2をオン状態にして、インダクタL1,L2が
介装された迂回電流路B1,B2を閉状態にして充電電
流を迂回させ、この充電電流による電力をインダクタL
1,L2に蓄積する。コンデンサC1,C2の端子電圧
が下がり素子S1,S2がオフ状態になると蓄積された
電力による電流をコンデンサC1,C2へ流し充電す
る。比較器CO1,CO2は、ヒステリシス特性を有
し、単安定マルチバイブレータMM1,MM2を介して
素子S1,S2をオンオフ駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気二重層コン
デンサなどの電気化学素子を直列接続して充電する充電
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気二重層コンデンサは、大きな静電容
量や急速な充電能力、そして長いサイクル寿命等の優れ
た特性を有しているため、用途としては電気自動車や電
気自転車の動力源として注目されている。しかしなが
ら、1個あたりの電気二重層コンデンサの耐圧は2.5
V程度と低いため、動力源として用いるにはその複数個
を直列に接続する必要がある。
【0003】このとき、直列に接続された個々のコンデ
ンサはその漏洩電流が異なるため自己放電により端子電
圧がばらついている。このため、これらコンデンサが単
に使用状態のまま直列に接続された状態で充電される
と、あるコンデンサは十分に充電出来ていないにもかか
わらず、他のものは過充電になってしまうといった事態
が生じる。特に前述したような用途では急峻な充放電を
行う必要があるため、二次電池の場合と異なり、このよ
うな事態を絶対に避けて充電中は電圧バランスを高速に
補正しなければならない。
【0004】そこで、従来、個々のコンデンサの充電状
態を制御してこれを満充電にする充電制御回路が用いら
れている。この回路Pは、図7に示すように、個々のコ
ンデンサCに対してそれぞれ並列に接続され、その端子
電圧が充電により所定の満充電電圧Vrに達すると比較
器COがスイッチング素子Sをオンにする。すると、コ
ンデンサCに流れていた充電電流は、ほぼ満充電電圧を
維持したままスイッチング素子Sを介して迂回して後段
に接続されたコンデンサまたはその充電制御回路に流れ
込む。以上のように、各コンデンサが満充電になると他
のコンデンサへ充電電流を迂回していきながら、すべて
のコンデンサを満充電状態にしていくのである。
【0005】この充電制御回路Pにあっては、コンデン
サCが満充電電圧に達するとそれ以上の充電を行わない
ため、いずれのコンデンサCも、過充電になることは絶
対になく、各電圧バランスが補正されつつ充電が進行し
て満充電状態に到達させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の充電制御回路Pにあっては、スイッチング素子
Sがオンになりこの素子Sを介して充電電流を迂回させ
ると、スイッチング素子Sを流れる充電電流による電力
は熱に変換されて無駄に消費されてしまい、充電効率が
非常に悪いという問題があった。
【0007】例えば、20個直列接続された各電気二重
層コンデンサCの満充電電圧を2.3Vとして1Aの充
電電流で充電を行った場合、あるコンデンサCの端子電
圧が2.3Vに達して充電電流がそのスイッチング素子
Sに流れ込むと、2.3V*1A=2.3Wの電力が充
電制御回路Pで無駄に消費されてしまうのである。最悪
の場合では、たった1個のコンデンサCの充電が終わら
ないために残り全部の充電制御回路Pでそれぞれ2.3
Wもの電力が消費されてしまい、合計すれば(20−
1)*2.3=43.7Wとなり、大変な電力の無駄遣
いとなる。したがって、極めて充電効率が悪く、現実問
題として実用に耐えうるとは言い難い。
【0008】しかも、無駄に消費される電力は熱に変換
され、全体として大量に熱が発生することが考えられる
ため放熱対策もしっかり行っておかなけらばならず、こ
れによって大型化、重量化及びコストの上昇を招来し、
さらに実用性を低下させてしまうという問題もあった。
【0009】この発明は前述した従来の問題に鑑みなさ
れたもので、その目的は、飛躍的に充電効率が高くなる
とともに各電圧バランスを高速に補正でき、全体として
充電を急速に行うことができる直列電気化学素子の充電
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る直列電気化学素子の充電装
置にあっては、電源回路の出力端子間に充電対象の複数
の電気化学素子を直列に接続し、これら電気化学素子の
個々の端子間にそれぞれ充電制御回路を接続してなり、
前記電気化学素子が基準電圧に達すると、前記電気化学
素子に接続された迂回電流路を介して前記充電電流を迂
回させるように前記充電制御回路を構成した直列電気化
学素子の充電装置において、迂回した前記充電電流によ
る電力を蓄積する電力蓄積手段を前記迂回電流路に接続
し、前記電力蓄積手段に蓄積された電力を前記電気化学
素子へ供給するように構成してなる。
【0011】また、請求項2に係る直列電気化学素子の
充電装置にあっては、前記電気化学素子は大容量の電気
二重層コンデンサであって前記電力蓄積手段をインダク
タとし、前記充電制御回路は、該電気二重層コンデンサ
の端子電圧と前記基準電圧と比較する比較器によってス
イッチング素子を駆動して前記迂回電流路を開閉し、前
記コンデンサの端子電圧が前記基準電圧に達するとスイ
ッチング素子をオン状態にして該迂回電流路(B1,B
2)を閉状態にし、前記充電電流による電力を前記イン
ダクタに蓄積してなる。
【0012】さらに、請求項3に係る直列電気化学素子
の充電装置にあっては、前記比較器がヒステリシス特性
を有してなる。
【0013】さらにまた、請求項4に係る直列電気化学
素子の充電装置にあっては、前記比較器は単安定マルチ
バイブレータを介して前記スイッチング素子を駆動して
なる。
【0014】前述した構成の本発明にあっては次のよう
な作用を奏する。
【0015】請求項1に係る直列電気化学素子の充電装
置にあっては、電力蓄積手段は迂回した充電電流による
電力を蓄積し、この蓄積された電力を電気化学素子に供
給するようにしたので、従来の充電制御回路において、
充電電流が迂回された際にスイッチング素子で熱に変換
されていた充電電流による電力は、端子電圧が下がって
きた自己の電気化学素子に用いたり、他の電気化学素子
の充電に用いることができる。このため電力の無駄がな
くなり飛躍的に充電効率が高くなるとともに各電圧バラ
ンスを高速に補正でき、全体として充電が急速に行われ
る。またこのとき、蓄積された電力は電源回路からの充
電電流に重畳して他の満充電に至っていない直列電気化
学素子を充電することもできるため、さらに急速な充電
を行える。
【0016】請求項2に係る直列電気化学素子の充電装
置にあっては、スイッチング素子がオンになり充電電流
を迂回させるとその電力はインダクタに蓄積される。そ
して、この蓄積された電力は満充電に至っていないコン
デンサの充電に用いられる。
【0017】請求項3に係る直列電気化学素子の充電装
置にあっては、そのヒステリシス特性によりスイッチン
グ素子を一定周期で駆動することができるためその安定
した発振動作を確保できる。また基準電圧源として例え
ば三角波を出力するような発信器を用いることなく定電
圧源とすることができるため、消費電力を減らせるとと
もに部品点数が減り、小型軽量化及び低コスト化が図れ
る。
【0018】請求項4に係る直列電気化学素子の充電装
置にあっては、比較器が単安定マルチバイブレータを介
してスイッチング素子を駆動するので、スイッチング素
子のオン時間を一定とすることができ、その安定した発
振動作を確保できる。特に、複数の電気二重層コンデン
サを直列に接続しているので低温時にはその等価直列抵
抗が極端に高くなるが、このマルチバイブレータによっ
て低温時でもスイッチング素子の安定した発振動作を確
保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の直列電気化学素子の
充電装置の実施の第1〜3形態を説明する。先ず第1形
態を説明すると、図1に示すように、一定の電流及び電
圧を供給する電源回路10の出力端子間に充電対象の大
容量の電気二重層コンデンサC1,C2を2つ直列に接
続し、個々のコンデンサC1,C2にそれぞれ充電制御
回路P1,P2をそれぞれ接続している。
【0020】充電制御回路P1は、コンデンサC1に並
列に接続されたダイオードD1a、迂回電流路B1及び
比較器CO1と、比較器CO1のマイナス端子に接続さ
れた基準電圧源Vr1と、迂回電流路B1に挿入接続さ
れたインダクタ(電力蓄積手段)L1及びスイッチング
素子S1と、インダクタL1の一端と電源回路10のマ
イナス側端子との間に挿入接続されたダイオードD1b
とを備えている。
【0021】この充電制御回路P1の具体的な構成例と
しては図3に示すような回路図となり、ダイオードD1
aは、逆方向充電の保護やコンデンサC1の初期化及び
活線挿抜するためのものであり、順方向電圧の低いショ
ットキーダイオードが用いられる。比較器CO1は、コ
ンデンサC1の端子電圧を図1の基準電圧Vr1と比較
してこの端子電圧が例えば2.3Vの基準電圧Vr1に
達するとスイッチング素子S1をオン状態にし、下回る
とオフ状態にする信号を出力するものである。スイッチ
ング素子S1は、そのオンオフ状態により迂回電流路B
1を開閉するものであり、MOSFET等の半導体スイ
ッチが用いられる。ダイオードD1bは、そのアノード
が電源回路10のマイナス側端子に接続されるととも
に、カソード端子がインダクタL1に接続されており、
インダクタL1に蓄積された電力を解放する際に逆流す
ることを防止する。基準電圧源Vr1は、図2の実線で
示すような三角波信号を出力するものであり、同図破線
のコンデンサC1の耐電圧より低めに設定されている。
基準電圧源Vr1の具体的な構成としては、図3に示す
ように、CMOS高性能タイマ回路(μPD5555)
とこれを中心にした周辺回路が用いられる。
【0022】図1の充電制御回路P2は、基本的には前
述した充電制御回路P1と同様の構成であって、相違す
るのはインダクタL2及びダイオードD2bの接続状態
であり、インダクタL2はコンデンサC2のプラス側端
子とダイオードD2bのアノードとの間に接続されてい
る。ダイオードD2bのカソードは他のコンデンサC1
のプラス端子に接続されている。
【0023】以上の構成によって、コンデンサC1の端
子電圧が基準電圧Vr1に達すると比較器CO1は、ス
イッチング素子S1をオン状態にして迂回電流路B1を
閉状態にする。これにより、電源回路10からの充電電
流はコンデンサC1には流れずに迂回して迂回電流路B
1中のインダクタL1にその電力が一旦蓄積されるので
ある。そして、充電電流が迂回されることによってコン
デンサC1の端子電圧が下がってくると比較器CO1の
出力が反転し、スイッチング素子S1がオフ状態になっ
て迂回電流路B1が開状態となる。すると、インダクタ
L1に蓄積された電力は、ダイオードD1を通して電源
回路10のマイナス側端子からコンデンサC1のマイナ
ス端子側に供給するとともに、他のコンデンサC2に対
しては電源回路からの充電電流に重畳して供給される。
【0024】充電制御回路P2の動作も、前述した回路
P1と同様であり、インダクタL2に蓄積された電力を
ダイオードD2bを介してコンデンサC1に供給すると
ともにコンデンサC2に供給する。
【0025】したがって、例えばコンデンサC1がほぼ
満充電状態でC2が未充電状態の場合には、電源回路1
0からは充電電流が流れていながらも、コンデンサC1
はその充電電流が流れずに充放電を繰り返して満充電状
態を維持し、後段のコンデンサC2のみに充電電流が流
れてコンデンサC2も満充電状態に到達し、充電装置全
体の動作としては、各コンデンサC1,C2の端子電圧
のバランスをとりながら論理的には損失がほぼ0の極め
て高効率且つ急速な充電動作を行う。
【0026】次に本発明の第2形態を図4を参照にして
説明すると、前述した図1の第1形態との相違点は、比
較器CO1,2の入出力特性にヒステリシスを持たせる
とともに、基準電圧源Vr1,Vr2として一定の電圧
を出力するものにした点であり、これらに関する事項以
外は第1形態と同じである。
【0027】本形態にあっては、比較器CO1,2のヒ
ステリシス特性により、比較器CO1の出力の反転レベ
ルをコンデンサC1の端子電圧が上がる時と下がる時と
では異なるようにする。このことによりスイッチング素
子S1,S2を一定周期で駆動することができるため、
その発振動作が安定して異常な発振モードやこれによる
発熱を確実に防止できる。このため、基準電圧源Vr
1,Vr2として、例えば前述の第1形態のように三角
波を出力するような発振器を用いることなく一定の電圧
源とすることが可能となる。
【0028】次に本発明の第3形態を図5を参照にして
説明すると、前述した図1の第1形態との相違点は、比
較器CO1,CO2がそれぞれ周知の単安定マルチバイ
ブレータMM1,MM2を介してスイッチング素子S
1,S2をオンオフ駆動するとともに、基準電圧源Vr
1,Vr2として一定の電圧を出力するものにした点で
あり、これらに関する事項以外は第1形態と同じであ
る。
【0029】本形態にあっては、スイッチング素子S
1,S2は単安定マルチバイブレータMM1,MM2を
介してオンオフ駆動されるので、この素子S1,S2の
オン時間を一定とすることができ、その発振動作が安定
する。特に、本発明のように複数の電気二重層コンデン
サC1,C2を直列に接続している場合には、低温時に
その等価直列抵抗が極端に高くなるが、このマルチバイ
ブレータMM1,MM2によってスイッチング素子S
1,S2の発振動作が安定して異常な発振モードやこれ
による発熱をより確実に防止できる。
【0030】また本形態にあっては、前述した第2形態
を組み合わせて、比較器CO1,CO2にヒステリシス
特性を持たせれば、マルチバイブレータMM1,MM2
により確実に信号が入力され、発振動作の安定をより確
保できる。
【0031】以上説明した第1〜3形態にあっては、電
気二重層コンデンサを2つ直列接続した例を取り上げた
が、3つ以上直列したコンデンサに本発明を適用できる
ことは勿論であり、その場合には図6に示すように、最
後段のコンデンサC2に対する充電制御回路の構成のみ
を図1の回路P2と同じにし、これ以外のコンデンサC
1,C1に対する充電制御回路はいずれも図1の回路P
1とすればよい。
【0032】また本発明に適用できる電気化学素子とし
ては、電気二重層コンデンサに限らずに例えばアルミ電
解コンデンサなど、他種のコンデンサでも良く、またコ
ンデンサに限らずに化学電池でも良い。さらに一つの充
電制御回路が制御する電気化学素子としては、1個のも
のに限らず、これを複数に直列または並列に接続した1
組の電気化学素子群としても良く、要するに本発明の充
電装置が適用可能であれば電気化学素子としての形態は
問わない。
【0033】さらに、電源回路の電力源としては商用電
力に代えて太陽電池を用いることによりランニングコス
トを大幅に軽減させることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
直列電気化学素子の充電装置によれば、充電効率を飛躍
的に高め、この状態で各電気化学素子の端子電圧のバラ
ンスを高速にとりながらすべての電気化学素子を急速に
満充電状態に到達させることができる。さらに、スイッ
チング素子での発熱はほとんどないため放熱対策も気に
しなくて済み、小型軽量化及び低コスト化が図れる。
【0035】したがって、電気自動車や電気自転車等の
動力源として電気二重層コンデンサなどの電気化学素子
を用いるにあたってその実現性を飛躍的に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態による直列電気化学素子の充
電装置の全体的な構成図である。
【図2】同上第1形態における基準電圧の波形を示す図
である。
【図3】同上第1形態における充電制御回路の詳細な回
路図である。
【図4】本発明の第2形態による直列電気化学素子の充
電装置の全体的な構成図である。
【図5】本発明の直列電気化学素子の第3形態による充
電装置の全体的な構成図である。
【図6】本発明の変形例による直列電気化学素子の充電
装置の全体的な構成図である。
【図7】従来の直列電気化学素子の充電装置の全体的な
構成図である。
【符号の説明】
10 電源回路 C1,C2 電気二重層コンデンサ(電気化学素
子) P1,P2 充電制御回路 B1,B2 迂回電流路 L1,L2 インダクタ(電力蓄積手段) CO1,CO2 比較器 MM1,MM2 単安定マルチバイブレータ S1,S2 スイッチング素子 Vr1,Vr2 基準電圧源(基準電圧)
フロントページの続き (72)発明者 若尾 正一 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 大石 浩二 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源回路(10)の出力端子間に充電対
    象の複数の電気化学素子(C1,C2)を直列に接続
    し、これら電気化学素子(C1,C2)の個々の端子間
    にそれぞれ充電制御回路(P1,P2)を接続してな
    り、該電気化学素子(C1,C2)が基準電圧(Vr
    1,Vr2)に達すると該電気化学素子(C1,C2)
    に接続された迂回電流路(B1,B2)を介して該充電
    電流を迂回させるように該充電制御回路(P1,P2)
    を構成した直列電気化学素子の充電装置において、迂回
    した該充電電流による電力を蓄積する電力蓄積手段(L
    1,L2)を該迂回電流路(B1,B2)に接続し、該
    電力蓄積手段(L1,L2)に蓄積された電力を該電気
    化学素子(C1,C2)へ供給するように構成したこと
    を特徴とする直列電気化学素子の充電装置。
  2. 【請求項2】 前記電気化学素子は大容量の電気二重層
    コンデンサであって前記電力蓄積手段(L1,L2)を
    インダクタとし、前記充電制御回路(P1,P2)は、
    該電気二重層コンデンサ(C1,C2)の端子電圧と前
    記基準電圧(Vr1,Vr2)と比較する比較器(CO
    1,CO2)によってスイッチング素子(S1,S2)
    を駆動して前記迂回電流路(B1,B2)を開閉し、該
    コンデンサ(C1,C2)の端子電圧が該基準電圧(V
    r1,Vr2)に達するとスイッチング素子(S1,S
    2)をオン状態にして該迂回電流路(B1,B2)を閉
    状態にし、前記充電電流による電力を該インダクタ(L
    1,L2)に蓄積してなることを特徴とする請求項1記
    載の直列電気化学素子の充電装置。
  3. 【請求項3】 前記比較器(CO1,CO2)がヒステ
    リシス特性を有してなることを特徴とする請求項2記載
    の直列電気化学素子の充電装置。
  4. 【請求項4】 前記比較器(CO1,CO2)は単安定
    マルチバイブレータ(MM1,MM2)を介して前記ス
    イッチング素子(S1,S2)を駆動してなることを特
    徴とする請求項2または3に記載の直列電気化学素子の
    充電装置。
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