JPH09246855A - 球面鏡アンテナ - Google Patents

球面鏡アンテナ

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JPH09246855A
JPH09246855A JP5180996A JP5180996A JPH09246855A JP H09246855 A JPH09246855 A JP H09246855A JP 5180996 A JP5180996 A JP 5180996A JP 5180996 A JP5180996 A JP 5180996A JP H09246855 A JPH09246855 A JP H09246855A
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JP
Japan
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mirror
reflecting mirror
spherical
sub
plane
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Application number
JP5180996A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Deguchi
博之 出口
Norio Miyahara
典夫 宮原
Shuji Urasaki
修治 浦崎
Yutaka Shimawaki
豊 島脇
Soichi Matsumoto
操一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気性能の劣化を抑えた状態で、マルチ可動
ビーム特性が十分小さな分離角まで得られ、かつビーム
の光路長差を無視できるほど小さくすることができる球
面鏡アンテナを得ることを目的とする。 【解決手段】 球面の凹面からなる主反射鏡と球面の凸
面からなる副反射鏡とを備え、主反射鏡と副反射鏡との
曲率中心を一致させ、中心軸に関して軸対称な球面鏡ア
ンテナにおいて、2n(n:正整数)個の平面鏡と、球
面鏡で発生する波面収差を補正して球面波に変換させる
2n個の収差補正鏡面とを備え、この平面鏡が受信で考
えた場合の副反射鏡からの反射波のビームウエスト位置
に配置され、平面鏡と収差補正鏡面とが中心軸に関して
対称形状でかつ対称に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電波天文
等において、大気位相ゆらぎの補償を要するような高精
度な観測に用いるマルチ可動ビームアンテナに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、図16に示
すようなものがあった。この図は、A.Ishimar
u,H.Sreenivasiah,and V.K.
Wong,“Double Spherical Ca
ssegrain Reflector Antenn
as,”IEEE Antennas Propaga
t.,vol.AP−21,no.6,Nov.197
3.に示されたもので、図において、1は凹面を用いた
曲率半径Rの球面鏡からなる主反射鏡、2は凸面を用い
た曲率半径rの球面鏡からなる副反射鏡、3は軸対称球
面鏡アンテナにおける中心軸、Oは主反射鏡1及び副反
射鏡2の曲率中心、Fm は主反射鏡1に中心軸3の方向
から平面波が入射した場合の反射波のビームウエスト位
置、Fs は主反射鏡1に中心軸3の方向から平面波が入
射した場合の副反射鏡2での反射波のビームウエスト位
置を示す。主反射鏡1及び副反射鏡2は曲率中心が一致
するように配置される。上記従来の球面鏡アンテナにお
いて受信の場合、主反射鏡1に入射した平面波は、主反
射鏡1で反射され、Fm 近傍に向かって伝搬する。ここ
で、主反射鏡1の曲率半径Rが開口半径に比べて十分大
きい場合、Fm は近似的にOからビームの中心軸上にR
/2離れた位置となる。その後副反射鏡2で反射され、
s 近傍に向かって伝搬する。ここで、副反射鏡2の曲
率半径rが主反射鏡1の開口半径に比べて十分大きい場
合、FS は近似的にOからビームの中心軸上に(r/
R)/[2{1−(r/R)}]離れた位置となる。球
面鏡の点対称性から、球面鏡を固定した状態で、一次放
射系を曲率中心を中心として回転させることにより、波
面収差による劣化が全くない可動ビーム特性が得られ
る。一方、回転放物面鏡、回転楕円面鏡、及び回転双曲
面鏡のような焦点を有さず、caustic(rayが
交差する点の軌跡)が存在するため、一次放射器として
ホーンアンテナにより給電する場合、波面収差を補正す
る修整鏡面が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の球面鏡アンテナ
は以上のように構成されているので、可動ビーム特性に
加えてマルチビーム特性を付加する場合、各々のビーム
に対応した収差補正鏡面が並べられる。収差補正鏡面の
開口面はcausticのために十分小さくできない。
よって、これらのビームの分離角を小さくした場合には
収差補正鏡面が他のビームのブロッキングになる。その
ため、ビームの分離角を十分小さくできないという問題
点があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、球面鏡で発生するcausti
cに関わらずビームウエストに平面鏡を設けることによ
り、マルチ可動ビーム特性を十分小さな分離角まで得、
かつ、各々ビームに対応して設けられる鏡面系の対称性
により2ビームの光路長差を無視できるほど小さくして
大気位相ゆらぎを補償できる球面鏡アンテナを得ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の球面鏡アンテ
ナは、曲率中心を一致させ、同一中心軸に対して略軸対
称に配置された球面鏡からなる主反射鏡と副反射鏡とを
備えた球面鏡アンテナにおいて、上記主反射鏡と上記副
反射鏡との間の、上記主反射鏡に入射して反射され、上
記副反射鏡に入射したビームが上記副反射鏡で反射され
た場合のビームウエスト位置に配置された2n(n:正
整数)個の平面鏡、上記主反射鏡と上記副反射鏡との間
の、上記主反射鏡に入射して反射され、上記副反射鏡に
入射したビームが上記副反射鏡で反射され、さらに、上
記2n個の平面鏡にそれぞれ入射して反射されたビーム
がそれぞれ入射する位置に配置された、上記球面鏡で発
生する波面収差を補正して球面波に変換させる2n個の
収差補正鏡面を備え、上記平面鏡と上記収差補正鏡面を
上記中心軸に関して対称形状でかつ対称に設置したもの
である。
【0006】また、請求項2の球面鏡アンテナは、曲率
中心を一致させ、同一中心軸に対して略軸対称に配置さ
れた球面鏡からなる主反射鏡と副反射鏡とを備えた球面
鏡アンテナにおいて、上記主反射鏡と上記副反射鏡との
間の、上記主反射鏡に入射して反射され、上記副反射鏡
に入射したビームが上記副反射鏡で反射された場合のビ
ームウエスト近傍に配置された、振幅分布を制御する2
n(n:正整数)個の修正鏡面、上記主反射鏡と上記副
反射鏡との間の、上記主反射鏡に入射して反射され、上
記副反射鏡に入射したビームが上記副反射鏡で反射さ
れ、さらに、上記2n個の修正鏡面にそれぞれ入射して
反射されたビームがそれぞれ入射する位置に配置され
た、上記球面鏡で発生する波面収差を補正して球面波に
変換させる2n個の収差補正鏡面を備え、上記修正鏡面
と上記収差補正鏡面を上記中心軸に関して対称形状でか
つ対称に設置したものである。
【0007】また、請求項3の球面鏡アンテナは、請求
項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、上記平面鏡
あるいは上記修整鏡面を上記中心軸に直交する同一面上
に配置したものである。
【0008】また、請求項4の球面鏡アンテナは、請求
項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、上記曲率中
心を原点、上記中心軸を極軸とした球座標系で定義され
る、上記中心軸を軸とする回転角度Φ及び上記中心軸を
含む面内の上記曲率中心を中心とする回転角度Θの角度
方向に、上記平面鏡あるいは上記修整鏡面と上記収差補
正鏡面とを上記中心軸に関して対称に駆動させて配置す
るものである。
【0009】また、請求項5の球面鏡アンテナは、請求
項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、上記副反射
鏡が、上記主反射鏡に上記中心軸方向から入射して反射
された平面波が入射するときの幾何光学で決まる開口径
より大きい開口径を有するように拡大され、上記平面
鏡、上記修整鏡面、上記収差補正鏡面が、上記主反射鏡
に上記中心軸方向から入射して反射された平面波が入射
するときの幾何光学で決まる開口径より大きい開口径を
有するように、それぞれの上記中心軸に対向していない
外周部分において拡大されたものである。
【0010】また、請求項6の球面鏡アンテナは、請求
項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、同時に送受
信するビームの所要のビーム最小分離角を満足し、か
つ、上記平面鏡あるいは上記修整鏡面が近接設置可能な
条件の範囲で、上記主反射鏡の曲率半径を小さく選定し
たものである。
【0011】また、請求項7の球面鏡アンテナは、請求
項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、上記主反射
鏡と上記副反射鏡との間に設置された上記収差補正鏡
面、上記平面鏡、上記修整鏡面の上記主反射鏡側に、上
記中心軸方向のビームを形成する単一ビーム給電系を設
けたものである。
【0012】また、請求項8の球面鏡アンテナは、請求
項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、少なくとも
1つを平面鏡とし、その前後に配置される鏡面を上記平
面鏡に平行光線で整合させる鏡面形状の鏡面とした複数
の鏡面と一次放射器とを有し、上記収差補正用鏡面で変
換された球面波を伝搬させるビーム給電系を備え、か
つ、上記平面鏡を平行移動ならびに回転させる平面鏡駆
動機構を備えたものである。
【0013】また、請求項9の球面鏡アンテナは、請求
項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、上記主反射
鏡と上記副反射鏡との間に設置された上記収差補正鏡
面、上記平面鏡、上記修整鏡面に関して上記副反射鏡と
反対方向の上記中心軸上に、所要のビームを形成する数
の一次放射器を配列し、上記一次放射器は固定して、上
記主反射鏡と上記副反射鏡をエレベーション方向に回転
させるEl軸及びアジマス方向に回転させるAz軸の回
転によりビームを駆動させる集束ビーム給電系を備えた
ものである。
【0014】また、請求項10の球面鏡アンテナは、請
求項1又は2記載の球面鏡アンテナにおいて、上記中心
軸に関して対称形状でかつ対称に設置した2n(n:正
整数)個の鏡面に対応する一次放射器を上記中心軸に関
して対称形状でかつ対称に設置し、それぞれ対称に設置
された1対の鏡面及び対応する一次放射器を同一周波数
用として用いるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1を表
す概略構成図であって、球面鏡アンテナの断面を示して
いる。1,2,3は図16に示した従来装置と同様のも
のであり、同様の動作をする。同図において、4は副反
射鏡2からの電波のビームウエスト位置に配置された平
面鏡、5は主反射鏡1及び副反射鏡2で発生する波面収
差を補正して球面波に変換させる収差補正用鏡面、6は
ビーム1の光線、7はビーム2の光線、2Θmin はビー
ムの最小分離角、Dは主反射鏡1の開口径、Dp は平面
鏡4の開口径を示し、中心軸3の両側に配置された2組
の平面鏡4と収差補正用鏡面5は、中心軸3に関して対
称形状でかつ対称に配置される。なお、2個の平面鏡4
は180度はなして配置する場合に最大の分離角を得ら
れる。ビーム1の光線6及びビーム2の光線7は主反射
鏡1及び副反射鏡2を共用し、各々対応する平面鏡4と
収差補正用鏡面5を介して伝搬していく。図2は本発明
の実施の形態1と従来装置の比較を表す計算結果であ
る。同図において、8は開口径Da の計算結果、9は最
小分離角の計算結果、10は物理的寸法から考慮される
収差補正用鏡面を構成できない範囲、11は収差補正用
鏡面の限界、12は平面鏡の限界、横軸Ra /Rは鏡面
の位置、縦軸は開口径Da (m)、及び最小分離角2Θ
min (deg)を示す。平面鏡4は異なる方向からの光
線が同じ点に入射してもかまわないから球面鏡で発生す
るcausticには依らず構成できる。そのため、ビ
ームウエスト位置に配置でき、同図において、12で示
したそれぞれのボトムのDa の値0.126,0.25
と、これに対応する11で示したDa の値0.5及び
1.0から、図1のような平面鏡を用いるとすれば、平
面鏡4を収差補正用鏡面5に比べて1/4程度まで小口
径にできる。また、図2から最小分離角2Θmin と開口
径Da は小さい範囲では良く合っており、球面鏡アンテ
ナの可動ビーム特性に加えて、2ビームの最小分離角が
平面鏡4の開口径Dp に依存することから、マルチビー
ム特性が十分小さな分離角まで得られる。さらに、球面
鏡に加えて平面鏡4や収差補正用鏡面5の中心軸3に対
する対称性により2ビームの光路長差を無視できるほど
小さくできる。なお、図1では2ビームの場合を示した
が、2n(正整数)ビームの場合でも同様に構成できる
ことは明かである。
【0016】発明の実施の形態2.図3は本発明の実施
の形態2を表す概略構成図である。1,2,3は図16
に示した従来装置と同様のものであり、同様の動作をす
る。また、5,6,7は図1に示した実施の形態1と同
様のものであり、同様の動作をする。同図において、1
5は主反射鏡1の開口面においてテーパの付いた照度分
布を一様分布となるように振幅を制御する修整鏡面を示
す。図4に照度分布及び副反射鏡のブロッキングに基づ
く能率の計算結果を示す。同図において、16は位相振
幅ともに一様な一様分布、17はエッジレベルがー10
dBの振幅分布である10dBテーパ、18はエッジレ
ベルがー20dBの振幅分布である20dBテーパ、1
9は照度分布に基づく能率、20は照度分布及び副反射
鏡のブロッキングに基づく能率を示し、開口面分布法に
より計算した結果である。図4からDs の設計値に対し
て上記一様分布の場合の能率が一番良く、主反射鏡1の
振幅分布を一様分布とすることにより、照度分布に基づ
く能率を改善することができる。よって、電気性能の劣
化を抑えた状態で、マルチ可動ビーム特性が十分小さな
分離角まで得られ、かつビームの光路長差を無視できる
ほど小さくできる。
【0017】発明の実施の形態3.図5は本発明の実施
の形態3を表す概略構成図である。なお、図において、
主反射鏡1及び副反射鏡2は図示省略した。3は図16
に示した従来装置と同様のものであり、同様の動作をす
る。また、6,7は図1に示した実施の形態1と同様の
ものであり、同様の動作をする。同図において、13は
ビーム3の光線、14はビーム4の光線を示す。平面鏡
4は90度間隔に4枚配置され4ビームが実現される。
同図の4ビームの場合でも、図1の2ビームの場合と同
様に可動ビーム特性に加えてマルチビーム特性が十分小
さな分離角まで得られ、かつ鏡面の対称性によりビーム
の光路長差を無視できるほど小さくできる。なお、図5
では4ビームの場合を示したが、2n(正整数)ビーム
の場合でも同様に構成できることは明かである。
【0018】発明の実施の形態4.図6は本発明の実施
の形態4を表す概略構成図である。1,2,3は図16
に示した従来装置と同様のものであり、同様の動作をす
る。同図において、2組の平面鏡4、収差補正用鏡面5
は、曲率中心Oを原点、中心軸3を極軸にとった球座標
系で定義される角度Θ,Φ方向に、中心軸3に関して対
称に駆動させる。これにより、ビーム1の光線6とビー
ム2の光線7を同時に制御して所望の任意の2つの方向
にビームが向けられ、駆動の対称性よりビームの光路長
差を無視できるほど小さくできる。また、マルチ可動ビ
ーム特性も十分小さな分離角まで得られることは明かで
ある。
【0019】発明の実施の形態5.図7は本発明の実施
の形態5を表す概略構成図である。1,2,3は図16
に示した従来装置と同様のものであり、同様の動作をす
る。また、4,5,6,7は図1に示した実施の形態1
と同様のものであり、同様の動作をする。同図におい
て、21は中心軸3の方向から平面波が入射したときの
幾何光学で決まる開口径より全周にわたって拡大された
副反射鏡拡大部、22は同様にして決まる開口径より中
心軸3から離れた側半周にわたって拡大された平面鏡拡
大部、23は平面鏡拡大部22に対応して半周にわたっ
て拡大された収差補正用鏡面拡大部を示す。図8(a)
に拡大部を含む副反射鏡の開口径、同図(b)に拡大部
を含まない副反射鏡の開口径を示す。また、図9に実施
の形態5に基づくray tracingの結果につい
て示す。同図(a)は実施の形態5においてΘmax 方向
から平面波が入射したときの結果を示し、比較のため、
同図(b)に副反射鏡拡大部21、平面鏡拡大部22が
ない場合の結果を示す。同図において、21,22は図
7と同様、24は副反射鏡拡大部に照射されるビーム、
25は平面鏡拡大部に照射されるビーム、26は副反射
鏡によるスピルオーバ、27は平面鏡によるスピルオー
バを示す。これにより、平面鏡4及び副反射鏡2の拡大
によって同図(a)のように主反射鏡1が全て使用さ
れ、かつ平面鏡拡大部22が各々の平面鏡4の外側片方
だけに設けられているため、2個の平面鏡4を十分近づ
けることができ、最小分離角の劣化はないことがわか
る。一方、拡大部を設けない場合、同図(b)のように
副反射鏡によるスピルオーバ26や平面鏡によるスピル
オーバ27より主反射鏡1が使用されない部分が生じる
ため、能率が著しく劣化する。従って、副反射鏡拡大部
21、平面鏡拡大部22によって、最小分離角を劣化さ
せることなく、能率に関わる可動ビーム特性を良好に保
つことができる。よって、電気性能の劣化を抑えた状態
で、マルチ可動ビーム特性が十分小さな分離角まで得ら
れ、かつビームの光路長差を無視できるほど小さくでき
る。
【0020】発明の実施の形態6.図10は本発明の実
施の形態6の関わる設計チャートを表す図である。同図
(a)はビームの最小分離角、同図(b)は平面鏡4の
位置Rp /Rを示す。この図から、ビームの最小分離角
において、中心軸3に関して対称に配置した平面鏡4が
近接しない範囲で主反射鏡1の曲率半径Rを小さく選定
できることがわかる。従って、主反射鏡1の深さをより
深くできるので、鏡面が浅い場合に比べて強度を有し、
簡易な構成で要求される機械的強度を満足でき、構造を
簡単にできる。また、それと同時に、マルチ可動ビーム
特性が十分小さな分離角まで得られ、かつビームの光路
長差を無視できるほど小さくできる。
【0021】発明の実施の形態7.図11は本発明の実
施の形態7を表す概略構成図である。なお、図におい
て、主反射鏡1及び副反射鏡2は図示省略した。3は図
16に示した従来装置と同様のものであり、同様の動作
をする。また、6,7,13,14は図1に示した実施
の形態1と同様のものであり、同様の動作をする。同図
において、28は平面鏡4の設置位置よりも副反射鏡2
から離れた位置で、中心軸3の方向に向けるように設け
た単一ビーム、5bは単一ビーム28に対応する収差補
正用鏡面を示す。これにより、ビーム1の光線6,ビー
ム2の光線7,ビーム3の光線13,ビーム4の光線1
4で用いる本来対称に配置されるべき鏡面系のアライメ
ント誤差等の補正や異なる周波数での送受信が可能とな
る。またそれと同時に、マルチ可動ビーム特性が十分小
さな分離角まで得られ、かつビームの光路長差を無視で
きるほど小さくできる。なお、図11では5ビームの場
合を示したが、2n+1(n:正整数)ビームの場合で
も同様に構成できることは明かである。
【0022】発明の実施の形態8.図12は本発明の実
施の形態8を表す概略構成図である。なお、図におい
て、主反射鏡1及び副反射鏡2は図示省略した。3,
4,5は図1に示した実施の形態1と同様のものであ
り、同様の動作をする。同図において、29は受信にお
いて平面波が到来する方向がΘ1 の光線、30は同様に
その方向がΘ2 の光線、31は平面鏡4及び収差補正用
鏡面5の移動に対応して平行移動および回転可能な平面
鏡、32はΘ方向に関する駆動では固定され、Φ方向に
関する駆動ではそれに対応して中心軸3のまわりに回転
可能なパラボラ、33は平面鏡4及び収差補正用鏡面5
の駆動に依らない固定ホーン、34は平面波、35は平
行移動、36は鏡面上の点を中心とした回転、37はΘ
方向の回転、38はΦ方向の回転を示す。平行移動およ
び回転可能な平面鏡31の前後の鏡面である収差補正用
鏡面5及び中心軸3のまわりに回転可能なパラボラ32
が平行移動および回転可能な平面鏡31と平行光線で整
合されている。そのため、平行移動35と鏡面上の点を
中心とした回転36とΦ方向の回転38によって、中心
軸で回転可能なパラボラ32はΘ方向に関しては固定さ
れ、固定ホーン33がΘ方向及びΦ方向のビームの可動
に対して固定できる。またそれと同時に、マルチ可動ビ
ーム特性が十分小さな分離角まで得られ、かつビームの
光路長差を無視できるほど小さくできる。
【0023】発明の実施の形態9.図13は本発明の実
施の形態9を表す概略構成図である。1,2,3は図1
6に示した従来装置と同様のものであり、同様の動作を
する。また、4,5,6,7は図1に示した実施の形態
1と同様のものであり、同様の動作をする。また、3
1,32は図12に示した実施の形態8と同様のもので
あり、同様の動作をする。同図において、39はエレベ
ーション方向を駆動するEL 軸、40はEL 軸まわりの
回転、41はアジマス方向を駆動するAz軸、42はA
z軸まわりの回転、43は異なる伝搬方向の電波を同時
に伝送させるビーム共用鏡面、44はビーム1用鏡面、
45は低交差偏波特性を有するビーム1用ホーン、46
はビーム2用鏡面、47は低交差偏波特性を有するビー
ム2用ホーン、Θ及びΦは可動ビームの方向を示す。
【0024】まず、主反射鏡1を駆動する場合について
説明する。エレベーション方向を駆動するには、EL 軸
39に関して主反射鏡1、副反射鏡2、平面鏡4、収差
補正用鏡面5、平行移動および回転可能な平面鏡31、
中心軸3のまわりに回転可能なパラボラ32、ビーム共
用鏡面43a,43bを回転させ、この回転によって変
化するビーム共用鏡面43a,43bのイメージを考
え、これに対応させてAz軸41に関してビーム1用鏡
面44、ビーム2用鏡面46を回転させる。このとき、
ビーム1用ホーン45、ビーム2用ホーン47は低交差
偏波特性のため各々ビームの回転によらず送受信が可能
であり、地上に固定される。また、アジマス方向を駆動
するには、Az軸41に関してこのとき、ビーム1用ホ
ーン45、ビーム2用ホーン47以外の全ての鏡面を回
転させる。
【0025】次に、主反射鏡1を固定してマルチビーム
を可動する場合について説明する。Θ方向にビームを可
動するには、主反射鏡1及び副反射鏡2の曲率中心(原
点)に関して平面鏡4、収差補正用鏡面5をΘ方向に回
転させ、この回転に対応させて平行移動および回転可能
な平面鏡31を平行移動あるいは回転させる。平行移動
および回転可能な平面鏡31を原点に関して回転させた
場合には、中心軸で回転可能なパラボラ32も原点に関
して回転させ、その結果、Θ方向のビームの可動に対し
てビーム共用鏡面43を介して伝送されるビームの方向
が変化する。そのため、ビーム1用鏡面44及びビーム
2用鏡面46は図12に示した実施の形態8のような平
行移動及び回転が必要となる。一方、平行移動および回
転可能な平面鏡31を図12に示した実施の形態8と同
様に平行移動及び回転させた場合には、中心軸3のまわ
りに回転可能なパラボラ32が固定され、その結果、Θ
方向のビームの可動に対してビーム共用鏡面43を介し
て伝送されるビームの方向は変化しない。そのため、ビ
ーム1用鏡面44及びビーム2用鏡面46は固定され
る。Φ方向にビームを可動するには、原点に関して平面
鏡4、収差補正用鏡面5、平行移動および回転可能な平
面鏡31、パラボラ32をΦ方向に回転させ、それに対
応させて、ビーム1用鏡面44及びビーム2用鏡面46
を回転させる。このとき、ビーム1用ホーン45、ビー
ム2用ホーン47は、各々ビームの可動によらず送受信
が可能であり、地上に固定される。よって、主反射鏡1
のエレベーション方向及びアジマス方向の駆動に依ら
ず、主反射鏡1を固定したビームの可動(Θ方向、Φ方
向)に依らず一次放射器を地上に固定することができ
る。またそれと同時に、マルチ可動ビーム特性が十分小
さな分離角まで得られ、かつビームの光路長差を無視で
きるほど小さくできる。
【0026】発明の実施の形態10.図14は本発明の
実施の形態10の説明図であり、この発明に適用できる
鏡面系の設計例である。1,2,3は図16に示した従
来装置と同様のものであり、同様の動作をする。また、
4,5は図1に示した実施の形態1と同様のものであ
り、同様の動作をする。また、21,22,23は図1
0に示した実施の形態6と同様のものであり、同様の動
作をする。同図において、Dは主反射鏡1の開口径、各
部寸法は上記Dで規格化した値を示す。これにより、マ
ルチ可動ビーム特性が十分小さな分離角まで得られ、か
つビームの光路長差を無視できるほど小さくできる鏡面
系を実現できる。
【0027】発明の実施の形態11.図15は本発明の
実施の形態4を表す概略構成図である。1,2,3は図
16に示した従来装置と同様のものであり、同様の動作
をする。また、4,5は図1に示した実施の形態1と同
様のものであり、同様の動作をする。同図において、4
8はビーム1用ホーン45およびビーム2用ホーン47
に接続された給電系を示す。このように対称に配置され
たビーム1用ホーン45およびビーム2用ホーン47を
同一周波数で動作させることにより、ビームの光路長差
がほとんどない同一周波数の2ビームが得られ、これに
より大気位相ゆらぎを補償することができ、電波天文等
の観測精度を飛躍的に向上させることができる。また、
マルチ可動ビーム特性も十分小さな分離角まで得られる
ことは明かである。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果が得られ
る。
【0029】請求項1の発明によれば、可動ビーム特性
に加えて、マルチビーム特性が十分小さな分離角まで得
られ、かつ、各々のビームに対応して設けられる鏡面形
状の対称性により各ビームの光路長差を無視できるほど
小さくすることができる。
【0030】請求項2の発明によれば、照度分布に基づ
く能率を改善して電気性能の劣化を抑えた状態で、マル
チ可動ビーム特性が十分小さな分離角まで得られ、か
つ、各々のビームに対応して設けられる鏡面形状の対称
性により各ビームの光路長差を無視できるほど小さくす
ることができる。
【0031】請求項3の発明によれば、機械的な駆動機
構を簡単な構造にでき、マルチ可動ビーム特性が十分小
さな分離角まで得られ、かつ、各々のビームに対応して
設けられる鏡面形状の対称性により各ビームの光路長差
を無視できるほど小さくすることができる。
【0032】請求項4の発明によれば、マルチ可動ビー
ム特性が十分小さな分離角まで得られ、かつ、各々のビ
ームに対応して設けられる鏡面形状の対称性及び駆動方
法の対称性により各ビームの光路長差を無視できるほど
小さくすることができる。
【0033】請求項5の発明によれば、能率に関わる可
動ビーム特性を良好に保ち、マルチ可動ビーム特性が十
分小さな分離角まで得られ、かつ、各々のビームに対応
して設けられる鏡面形状の対称性により各ビームの光路
長差を無視できるほど小さくすることができる。
【0034】請求項6の発明によれば、主反射鏡の曲率
半径を小さく選定して鏡面をより深くすることにより、
簡易な構成で要求される機械的強度を満足でき、構造を
簡単にでき、マルチ可動ビーム特性が十分小さな分離角
まで得られ、かつ、各々のビームに対応して設けられる
鏡面形状の対称性により各ビームの光路長差を無視でき
るほど小さくすることができる。
【0035】請求項7の発明によれば、中心軸上に設け
た単一ビームにより鏡面系のアライメント誤差等の補正
や異なる周波数での送受信が可能となり、マルチ可動ビ
ーム特性が十分小さな分離角まで得られ、かつ、各々ビ
ームに対応して設けられる鏡面形状の対称性により各ビ
ームの光路長差を無視できるほど小さくすることができ
る。
【0036】請求項8の発明によれば、一次放射器をビ
ームの可動に依らず固定でき、マルチ可動ビーム特性が
十分小さな分離角まで得られ、かつ、各々のビームに対
応して設けられる鏡面形状の対称性により各ビームの光
路長差を無視できるほど小さくすることができる。
【0037】請求項9の発明によれば、一次放射器をビ
ームの可動や主反射鏡及び副反射鏡の駆動にかかわらず
固定でき、マルチ可動ビーム特性が十分小さな分離角ま
で得られ、かつ、各々のビームに対応して設けられる鏡
面形状の対称性によ各ビームの光路長差を無視できるほ
ど小さくすることができる。
【0038】請求項10の発明によれば、中心軸に関し
て対称に配置された2n(n=整数)組の鏡面系及び一
次放射器を同一周波数用としてn周波数としているの
で、マルチ可動ビーム特性が十分小さな分離角まで得ら
れ、かつ、各々のビームに対応して設けられる鏡面形状
の対称性により各ビームの光路長差を無視できるほど小
さくし、さらに大気位相ゆらぎをも補償して電波天文等
の観測精度を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の球面鏡アンテナを
示す概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1と従来装置の比較を
表す計算結果を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の球面鏡アンテナを
示す概略構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の球面鏡アンテナに
係わる照度分布及び副反射鏡のブロッキングに基づく能
率の計算結果を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3の球面鏡アンテナを
示す概略構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4の球面鏡アンテナを
示す概略構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態5の球面鏡アンテナを
示す概略構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態5の球面鏡アンテナの
拡大部を含む副反射鏡の開口径及び拡大部を含まない副
反射鏡の開口径を説明するための図である。
【図9】 この発明の実施の形態5の球面鏡アンテナの
ray tracingの結果を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態6の球面鏡アンテナ
に関わる設計チャートを表す図である。
【図11】 この発明の実施の形態7の球面鏡アンテナ
を示す概略構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態8の球面鏡アンテナ
を示す概略構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態9の球面鏡アンテナ
を示す概略構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態10の鏡面系の設計
例である球面鏡アンテナを示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態11の球面鏡アンテ
ナを示す概略構成図である。
【図16】 従来の球面鏡アンテナの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 主反射鏡、2 副反射鏡、3 中心軸、4 平面
鏡、5 収差補正用鏡面、6 ビーム1の光線、7 ビ
ーム2の光線、8 開口径の計算結果、9 最小分離角
の計算結果、10 収差補正用鏡面を構成できない範
囲、11 収差補正用鏡面の限界、12 平面鏡の限
界、13 ビーム3の光線、14 ビーム4の光線、1
5 修整鏡面、16 一様分布、17 10dBテー
パ、18 20dBテーパ、19 照度分布に基づく能
率、20 照度分布及び副反射鏡のブロッキングに基づ
く能率、21 副反射鏡拡大部、22 平面鏡拡大部、
23 収差補正用鏡面拡大部、24 副反射鏡拡大部に
照射されるビーム、25 平面鏡拡大部に照射されるビ
ーム、26 副反射鏡によるスピルオーバ、27 平面
鏡によるスピルオーバ、28 単一ビーム、29 Θ1
の光線、30 Θ2 の光線、31 平行移動および回転
可能な平面鏡、32 中心軸で回転可能なパラボラ、3
3 固定ホーン、34 平面波、35 平行移動、36
鏡面上の点を中心とした回転、37 Θ方向の回転、
38 Φ方向の回転、39 EL 軸、40 EL 軸まわ
りの回転、41 Az軸、42 Az軸まわりの回転、
43 ビーム共用鏡面、44 ビーム1用鏡面、45
ビーム1用ホーン、46 ビーム2用鏡面、47 ビー
ム2用ホーン、48 給電系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島脇 豊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松本 操一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲率中心を一致させ、同一中心軸に対し
    て略軸対称に配置された球面鏡からなる主反射鏡と副反
    射鏡とを備えた球面鏡アンテナにおいて、上記主反射鏡
    と上記副反射鏡との間の、上記主反射鏡に入射して反射
    され、上記副反射鏡に入射したビームが上記副反射鏡で
    反射された場合のビームウエスト位置に配置された2n
    (n:正整数)個の平面鏡、上記主反射鏡と上記副反射
    鏡との間の、上記主反射鏡に入射して反射され、上記副
    反射鏡に入射したビームが上記副反射鏡で反射され、さ
    らに、上記2n個の平面鏡にそれぞれ入射して反射され
    たビームがそれぞれ入射する位置に配置された、上記球
    面鏡で発生する波面収差を補正して球面波に変換させる
    2n個の収差補正鏡面を備え、上記平面鏡と上記収差補
    正鏡面を上記中心軸に関して対称形状でかつ対称に設置
    したことを特徴とする球面鏡アンテナ。
  2. 【請求項2】 曲率中心を一致させ、同一中心軸に対し
    て略軸対称に配置された球面鏡からなる主反射鏡と副反
    射鏡とを備えた球面鏡アンテナにおいて、上記主反射鏡
    と上記副反射鏡との間の、上記主反射鏡に入射して反射
    され、上記副反射鏡に入射したビームが上記副反射鏡で
    反射された場合のビームウエスト近傍に配置された、振
    幅分布を制御する2n(n:正整数)個の修正鏡面、上
    記主反射鏡と上記副反射鏡との間の、上記主反射鏡に入
    射して反射され、上記副反射鏡に入射したビームが上記
    副反射鏡で反射され、さらに、上記2n個の修正鏡面に
    それぞれ入射して反射されたビームがそれぞれ入射する
    位置に配置された、上記球面鏡で発生する波面収差を補
    正して球面波に変換させる2n個の収差補正鏡面を備
    え、上記修正鏡面と上記収差補正鏡面を上記中心軸に関
    して対称形状でかつ対称に設置したことを特徴とする球
    面鏡アンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナに
    おいて、上記平面鏡あるいは上記修整鏡面を上記中心軸
    に直交する同一面上に配置したことを特徴とする球面鏡
    アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナに
    おいて、上記曲率中心を原点、上記中心軸を極軸とした
    球座標系で定義される、上記中心軸を軸とする回転角度
    Φ及び上記中心軸を含む面内の上記曲率中心を中心とす
    る回転角度Θの角度方向に、上記平面鏡あるいは上記修
    整鏡面と上記収差補正鏡面とを上記中心軸に関して対称
    に駆動させて配置することを特徴とする球面鏡アンテ
    ナ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナに
    おいて、上記副反射鏡が、上記主反射鏡に上記中心軸方
    向から入射して反射された平面波が入射するときの幾何
    光学で決まる開口径より大きい開口径を有するように拡
    大され、上記平面鏡、上記修整鏡面、上記収差補正鏡面
    が、上記主反射鏡に上記中心軸方向から入射して反射さ
    れた平面波が入射するときの幾何光学で決まる開口径よ
    り大きい開口径を有するように、それぞれの上記中心軸
    に対向していない外周部分において拡大されたことを特
    徴とする球面鏡アンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナに
    おいて、同時に送受信するビームの所要のビーム最小分
    離角を満足し、かつ、上記平面鏡あるいは上記修整鏡面
    が近接設置可能な条件の範囲で、上記主反射鏡の曲率半
    径を小さく選定したことを特徴とする球面鏡アンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナに
    おいて、上記主反射鏡と上記副反射鏡との間に設置され
    た上記収差補正鏡面、上記平面鏡、上記修整鏡面の上記
    主反射鏡側に、上記中心軸方向のビームを形成する単一
    ビーム給電系を設けたことを特徴とする球面鏡アンテ
    ナ。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナに
    おいて、少なくとも1つを平面鏡とし、その前後に配置
    される鏡面を上記平面鏡に平行光線で整合させる鏡面形
    状の鏡面とした複数の鏡面と一次放射器とを有し、上記
    収差補正用鏡面で変換された球面波を伝搬させるビーム
    給電系を備え、かつ、上記平面鏡を平行移動ならびに回
    転させる平面鏡駆動機構を備えたことを特徴とする球面
    鏡アンテナ。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナに
    おいて、上記主反射鏡と上記副反射鏡との間に設置され
    た上記収差補正鏡面、上記平面鏡、上記修整鏡面に関し
    て上記副反射鏡と反対方向の上記中心軸上に、所要のビ
    ームを形成する数の一次放射器を配列し、上記一次放射
    器は固定して、上記主反射鏡と上記副反射鏡をエレベー
    ション方向に回転させるEl軸及びアジマス方向に回転
    させるAz軸の回転によりビームを駆動させる集束ビー
    ム給電系を備えたことを特徴とする球面鏡アンテナ。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2記載の球面鏡アンテナ
    において、上記中心軸に関して対称形状でかつ対称に設
    置した2n(n:正整数)個の鏡面に対応する一次放射
    器を上記中心軸に関して対称形状でかつ対称に設置し、
    それぞれ対称に設置された1対の鏡面及び対応する一次
    放射器を同一周波数用として用いることを特徴とする球
    面鏡アンテナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000013261A1 (fr) * 1998-08-31 2000-03-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de mesure et de reglage de la surface du miroir d'une antenne
CN111291458A (zh) * 2018-11-20 2020-06-16 核工业西南物理研究院 一种ecrh系统天线聚焦镜面轮廓三维坐标确定方法
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