JPH09246635A - マイクロ波励起ガスレーザ装置 - Google Patents

マイクロ波励起ガスレーザ装置

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JPH09246635A
JPH09246635A JP5746696A JP5746696A JPH09246635A JP H09246635 A JPH09246635 A JP H09246635A JP 5746696 A JP5746696 A JP 5746696A JP 5746696 A JP5746696 A JP 5746696A JP H09246635 A JPH09246635 A JP H09246635A
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JP
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laser
gas
tube
microwave
discharge
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JP5746696A
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English (en)
Inventor
Makoto Kato
真 加藤
Koichi Saito
幸一 斉藤
Minoru Kimura
実 木村
Hiroyoshi Yajima
浩義 矢島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波励起を均一に行うことのできる構
成を有するマイクロ波励起ガスレーザ装置において、レ
ーザ管壁近辺への放電の集中現象を解決したマイクロ波
励起ガスレーザ装置の提供を目的とする。 【解決手段】 レーザ媒質ガス10は、レーザ管13へ
流入する際に断熱膨張により温度が低下し、レーザ管中
央部近辺よりもレーザ管壁近辺の方が温度が高くなる
が、レーザ媒質ガス10をブロック12内の温度分布制
御手段19で適当に加熱することにより、中央部近辺の
ガス温度が管壁近辺よりも高温にすることができる。こ
れにより、放電14は管中央部近辺に存在し、高効率・
高出力で、かつ安定なレーザ発振が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスレーザ装置に
関し、特にマイクロ波励起ガスレーザ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、放電励起のガスレーザ装置にお
いては、レーザ媒質ガス中で空間的に均一なグロー放電
を発生させることが要求される。
【0003】というのは、放電の不均一性が励起に適さ
ないアーク放電を誘発したり、部分的なガスの異常加熱
を生じさせたり、レーザ増幅率の空間的不均一性を発生
させたりして、総合的にはレーザ発振効率の低下や最大
出力の低下の原因となるからである。
【0004】ところが、マイクロ波による放電励起で
は、マイクロ波の波長が十数センチメートルと短いた
め、広い範囲で均一な電界強度分布が得られず、励起が
空間的に不均一になる課題があるため、放電の空間的均
一化が特に困難である。
【0005】この対策として、例えば、特開平2−13
0975号公報によれば、マイクロ波の導波管の内部に
絶縁物を挿入し、マイクロ波の電界の空間均一性を改善
している。
【0006】しかし、この構成では、放電領域の範囲を
絶縁物で制限し、電界の均一性の比較的良好な部分を使
用するという意味での改善に過ぎず、本質的に均一な電
界強度分布を作り出すための構成ではない。
【0007】そこで、図9、図10に示すような直交型
導波管を構成を採用し、レーザ管の径方向に均一な電界
強度分布を達成することに成功した例がある。
【0008】図9は、直交型導波管の構成図、図10
は、図9におけるx軸とy軸を含む平面で切った断面図
である。
【0009】図9、図10において、910は空洞共振
器、911、912はマイクロ波発振器、913、91
4は導波管、915はレーザ管、916は出力鏡、91
7は全反射鏡、918から921はプランジャ、92
2、923は整合器で3つのスタブチューナを有する構
成である。
【0010】更に、924、925はマイクロ波発振器
911、912のアンテナ、926はマイクロ波発振器
911が発生するy方向のマイクロ波の電界強度分布、
927はマイクロ波発振器912が発生するx方向のマ
イクロ波の電界強度分布、929はレーザ媒質ガスであ
る。
【0011】まず、図9、図10に示すように、マイク
ロ波発振器911,912から発生したマイクロ波(発
振周波数は各々2.45GHz±0.05GHz)は、
導波管913,914を伝播し、整合器922、923
で整合を取られる。
【0012】ここで、導波管913,914は、互いに
レーザ管915の位置において交差するが、特にここで
は直交している。
【0013】そして、レーザ管915の位置においてマ
イクロ波発振器911とマイクロ波発振器912からの
マイクロ波は電界方向が直交している。
【0014】よって、2つのマイクロ波発振器911,
912から発振されたマイクロ波は、進行方向が互いに
直交しており、かつそれらの電界の振動方向(電界ベク
トルの方向)も互いに直交している。
【0015】このように直交する2つのマイクロ波電界
により、レーザ管915の中のレーザ媒質ガス929
(比率4:24:72のCO2,N2,Heの混合ガスで
圧力は60Torr程度)を放電励起させ、全反射鏡9
17と出力鏡916より構成される光共振器から、レー
ザ光がz軸方向に出力される。
【0016】ここで、マイクロ波については、図8のy
方向電界分布926とx方向電界分布927で示すよう
に、レーザ管915部分が定在波の腹の位置になるよう
にプランジャ918,919,920,921を移動さ
せて調整する。
【0017】放電開始に必要とされる電界強度は約1k
V/cmとされているが、1kWのマイクロ波の進行波
の場合、電界強度は最大でも約500V/cm程度なの
で、放電開始には不充分である。
【0018】そこで、マイクロ波を定在波とし、さらに
電界強度の最も強い腹の位置がレーザ管915部分に一
致するように調整し、放電開始を行いやすくする。
【0019】そして、整合器922,923によりマイ
クロ波発振器911,912と放電負荷の最適マッチン
グ状態に調整されている。
【0020】又、図9では明示していないが、レーザ媒
質ガス929は、レーザ管915から配管で引き出さ
れ、再度ポンプで注入されるガス循環機構を設備してお
り、以下では、レーザ媒質ガス929が高速でレーザ管
915内を流れている場合の高速軸流型レーザ装置に対
して、説明を行う。
【0021】さて、図10において、マイクロ波発振器
911及び912が同時に発振した場合、レーザ管91
5には、x方向の電界およびy方向の電界が同時に印加
される。
【0022】マイクロ波発振器911と912は、別個
のマイクロ波発振器であるため、2.45GHzで発振
しても正確には同一周波数では発振せず、数MHz以上
の発振周波数の差がある。
【0023】2つの電界の振動周波数が異なる場合、位
相差δは時間により変化する。この時、x方向の電界ベ
クトルとy方向の電界ベクトルとの合成ベクトルの描く
軌跡は、δの変化に伴い、円−楕円−直線−楕円−円を
繰り返す。
【0024】この繰り返しの周波数が2つの異なる発振
周波数の差周波数に相当する。すなわち、合成電界は該
当するマイクロ波の周波数(本実施例では2.4GHz
から2.5GHzまで)で回転振動し、さらにこの回転
が異なる2つの周波数の差周波数(最大で0.1GH
z)で状態変化する。
【0025】そして、発振周波数の差周波数に対応し
て、合成電界の方向は、2次元空間の全ての方向を向く
ため、放電領域は全体として2次元的に広がり、実質的
に断面が円形状の均一な放電領域が実現する。
【0026】しかし、このようにレーザ管の径方向の放
電の均一化を行うと、マイクロ波入力を増加させてゆく
に従い、放電が徐々にレーザ管915の管壁に集中する
現象が発生する場合がある。
【0027】図11は、レーザ管径方向輝度分布の概略
図を示し、マイクロ波入力の小さい順に(a)、
(b)、(c)で示しており、oは管央位置、pは管壁
位置をそれぞれ示している。
【0028】放電の管壁への集中は、レーザ管が誘電体
であるため、マイクロ波電界はレーザ管に集中しやす
く、マイクロ波入力が増加すると、さらにその傾向は強
められるからである。
【0029】図9(c)は、この集中現象が最も進行し
た状態を示し、放電は管壁にしか存在しない。
【0030】このような放電状態の変化は、レーザ出力
の悪化につながり、高く安定したレーザ出力が求められ
る場合には望ましくはないため、ユーザがより一層の性
能向上を望むのであれば、改善が求められる性質のもの
である。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】つまり、従来の構成で
は、レーザ管径方向の放電がレーザ管壁に集中してしま
い、レーザ発振の効率と出力が低下する場合があるとい
う課題を有していた。
【0032】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、放電発生可能範囲内に温度分布が存在する場合に、
放電が高温部に集中する性質を利用して、レーザ管径方
向のレーザ媒質ガス温度分布を制御し、放電を管断面の
中央部近辺に存在させることで、レーザ出力及びレーザ
発振効率が大きく、安定なマイクロ波励起ガスレーザ装
置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロ波励起
ガスレーザ装置においては、レーザ管内を流れるレーザ
媒質ガスを、マイクロ波により放電励起してレーザ発振
をおこなうマイクロ波励起ガスレーザ装置であって、レ
ーザ管を含むガス流路中に、レーザ媒質ガス温度分布制
御手段を有する主構成を有する。
【0034】そして、かかる構成により、放電は管断面
の中央部近辺に存在し、レーザ出力及びレーザ発振効率
が大きく、安定なマイクロ波励起ガスレーザ装置を実現
する。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としては、請
求項1記載のように、レーザ管内を流れるレーザ媒質ガ
スを、マイクロ波により放電励起してレーザ発振をおこ
なうマイクロ波励起ガスレーザ装置であって、前記レー
ザ管を含むガス流路中に、レーザ媒質ガス温度分布制御
手段を有するマイクロ波励起ガスレーザ装置である。
【0036】ここで、請求項2記載のように、前記レー
ザ媒質ガス温度分布制御手段によって、レーザ管断面の
中央部近辺のレーザ媒質ガス温度のほうが、管壁近辺の
レーザ媒質ガス温度よりも高くなるマイクロ波励起ガス
レーザ装置であってもよい。
【0037】更に、請求項3記載のように、前記レーザ
媒質ガス温度分布制御手段は、放電箇所よりもレーザ媒
質ガス流の風上側でレーザ媒質ガスを熱することが好適
である。
【0038】また、請求項4記載のように、前記レーザ
媒質ガス温度分布制御手段は、前記レーザ管の管壁か
ら、レーザ管内を流れるレーザ媒質ガスよりも低温のガ
スを、レーザ管内へ導入することであってもよい。
【0039】そして、請求項5記載のように、前記レー
ザ媒質ガス温度分布制御手段は、前記放電箇所よりもレ
ーザ媒質ガス流の風上側に設けた熱交換器であることが
好適である。
【0040】また、請求項6記載のように、温度分布制
御手段が、レーザ管を流れるレーザ媒質ガスの温度を検
出する温度検出手段を有し、前記温度検出手段で検出さ
れた温度に対応して温度分布制御をフィードバック制御
としてもよい。
【0041】また、請求項7記載のように、温度分布制
御手段が、放電状態を撮像する撮像手段を有し、前記撮
像手段で得られた画像情報を用いて温度分布制御をフィ
ードバック制御としてもよい。
【0042】また、請求項8記載のように、レーザ媒質
ガスがCO2ガスを含むものであってもよい。
【0043】そして、上記の実施の形態により、レーザ
管径方向の中央部近辺のレーザ媒質ガス温度が、他の領
域よりも高温になるような分布に制御し、放電が高温部
に集中する性質を利用して、放電を管断面の中央部近辺
に確実に存在せしめる。
【0044】これにより、レーザ出力及びレーザ発振効
率が大きく、安定なマイクロ波励起ガスレーザ装置を実
現する。
【0045】(実施の形態1)以下、本発明の第1の実
施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0046】図1は、本実施の形態におけるガス流路中
にヒータを設置したときのマイクロ波励起ガスレーザ装
置の部分断面図である。
【0047】図1において、下手からガス配管11を経
て流れてきたレーザ媒質ガス10(CO2、N2、Heの
混合ガスで比率は3:15:82、放電部圧力は60T
orr程度)は、ブロック12内で、ヒータ電源20に
より駆動されるヒータ19により加熱され、さらにレー
ザ管13へと流入する。
【0048】なお、レーザ管13は導波管18内を貫通
している。マイクロ波発振器17にて発生したマイクロ
波(2.45GHz±0.05GHz)は、導波管18
を伝播し、レーザ管13内のレーザ媒質ガス10に吸収
され、放電14を発生させる。
【0049】また、放電14で励起されたレーザ媒質ガ
ス10と、出力鏡15と、図示していないがレーザ管1
3のもう一端に存在する全反射鏡とにより構成されるレ
ーザ共振器から、レーザ出力16が取り出される。
【0050】以下、更に、本実施の形態におけるヒータ
19の効果について、詳細に説明する。
【0051】レーザ媒質ガス10は、ブロック12から
レーザ管13へ流入するときに、圧力の降下を伴う。
【0052】このとき、レーザ媒質ガス10は断熱膨張
を起こし、レーザ管13の入口でのガス温度T2は、ブ
ロック12内でのガス温度T1よりも低くなる。
【0053】つまり、断熱膨張が起こるときの圧力と温
度との関係は、ガスの比熱比κを用いて、以下の(数
1)で示される。
【0054】
【数1】 よって、実測値(ブロック12内のガス圧力P1=70
[Torr]、及びガス温度T1=300[K]、また
レーザ管13の入口でのガス圧力P2=65[Tor
r]、比熱比κ=0.48)を代入して、管入口でのガ
ス温度T2を求めると、T2=293[K]となり、断
熱膨張によってガス温度は7[K]低下したことにな
る。
【0055】図2(a)は、このときのレーザ管径方向
のガス温度分布の概略図を示し、oは管央位置、pは管
壁位置をそれぞれ示している。
【0056】図2(a)が示す通り、ガス温度は中央部
が最も低く、管壁に近づくに従ってガス温度は管壁温度
へと近づく。
【0057】このような温度分布がある場合、マイクロ
波入力電力が1[kW]以下では、放電の管壁への集中
現象は起こらないが、マイクロ波入力電力が1[kW]
を越えると、放電は管壁へ集中してしまう。
【0058】そこで、レーザ媒質ガス10をヒータ19
によって、断熱膨張による温度降下を考慮した加熱、す
なわちガス温度上昇が少なくとも7[K]を越えるよう
な加熱を行い、図2(b)に示すようなガス温度分布を
作る。
【0059】図2(b)では、ガス温度は中央部が最も
高く、管壁に近づくに従ってガス温度は管壁温度へと近
づく。
【0060】このような温度分布がある場合、放電は中
央部近辺で発生し、マイクロ波入力電力が1[kW]を
越えても放電が管壁に集中しない、レーザ発振に好適な
放電を得ることができる。
【0061】また、ヒータ19によるレーザ媒質ガス1
0の加熱の度合は、ヒータ電源20により電気的に制御
することが可能であり、これによりガス温度分布を制御
することができ、同時に放電分布も制御することができ
る。
【0062】なお、本実施の形態では、特に大出力を要
求されるCO2レーザ装置を想定して、動作の説明を行
ったが、レーザ媒質ガスを変えれば、他の種類のガスレ
ーザとしても機能することはいうまでもない。
【0063】例えば、COガスレーザ、N2ガスレー
ザ、希ガスレーザ、金属蒸気レーザ、He−Neレー
ザ、イオンレーザ等にも適用可能である。
【0064】さらに、本実施の形態では、レーザ媒質ガ
スの加熱手段として、ヒータ19に代表される電気的な
熱源を用いたが、他の加熱手段として、レーザ光、ラン
プ光、発熱触媒、ペルチエ素子等を用いても同様な効果
が得られることは、いうまでもない。
【0065】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0066】図3は、本実施の形態において、冷却され
たガスをレーザ管内へ導入する手段を設けたマイクロ波
励起ガスレーザ装置の部分断面図である。
【0067】図3において、レーザ媒質ガス30(CO
2、N2、Heの混合ガスで比率は3:15:82、放電
部圧力は60Torr程度)は、ブロック42からレー
ザ管31内へ流入し、図3内における右手方向に流れ
る。
【0068】なお、レーザ管31は導波管34内を貫通
している。マイクロ波発振器33にて発生したマイクロ
波(2.45GHz±0.05GHz)は、導波管34
を伝播し、レーザ管31内のレーザ媒質ガス30に吸収
され、放電32を発生させる。
【0069】また、放電32で励起されたレーザ媒質ガ
ス30と、図示していないがレーザ管31の両端に存在
する全反射鏡と出力鏡とから構成されるレーザ共振器か
らは、レーザ出力が取り出される。
【0070】一方、冷却ガス入口36より冷却ガスチャ
ンバ35内へ導入された、冷却されたレーザ媒質ガス3
7は、レーザ管31に開けられた複数のガス導入穴38
を通って、レーザ管内部へと流入する。
【0071】なお、冷却ガスチャンバ35は、レーザ管
31の一部を取り巻くように設置されており、また導波
管34よりも風上側に設置されている。
【0072】以上のような構成において、冷却されたレ
ーザ媒質ガス37の温度はレーザ管31内を流れるレー
ザ媒質ガス30よりも温度が低いため、レーザ管径方向
のガス温度分布は、中央部が最も高く、管壁に近づくに
従ってガス温度が徐々に低下するような分布となる。
【0073】図4は、このときのレーザ管径方向のガス
温度分布の概略図であり、oは管央位置、pは管壁位置
をそれぞれ示している。
【0074】図4に示すような温度分布がある場合、放
電は中央部近辺で発生し、マイクロ波入力電力が1[k
W]を越えても放電が管壁に集中しない、レーザ発振に
好適な放電を得ることができる。
【0075】また、冷却されたレーザ媒質ガス37の温
度を適当に定めることにより、レーザ管径方向のガス温
度分布を制御することができ、同時に放電分布も制御す
ることができる。
【0076】次に、導波管が冷却ガスチャンバを兼ねる
場合を図5に示す。冷却ガス入口40より冷却ガスチャ
ンバ兼導波管39内へ導入された、冷却されたレーザ媒
質ガス41は、レーザ管31に開けられた複数のガス導
入穴38を通って、レーザ管内部へと流入する。
【0077】マイクロ波発振器33にて発生したマイク
ロ波(2.45GHz±0.05GHz)は、冷却ガス
チャンバ兼導波管39を伝播し、ブロック42を経てレ
ーザ管31内に流入したレーザ媒質ガス30に吸収さ
れ、放電32を発生させる。
【0078】本構成においても、図3を用いて説明し
た、レーザ発振に好適な放電を得るガス温度分布が得ら
れることになる。
【0079】なお、本実施の形態においても、特に大出
力を要求されるCO2レーザ装置を想定して、動作の説
明を行ったが、レーザ媒質ガスを変えれば、他の種類の
ガスレーザとしても機能することはいうまでもない。
【0080】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0081】図6は、本実施の形態を示す、放電箇所よ
りもレーザ媒質ガス流の風上側に熱交換器を設けたマイ
クロ波励起ガスレーザ装置の部分断面図である。
【0082】図6において、レーザ媒質ガス50(CO
2、N2、Heの混合ガスで比率は3:15:82、放電
部圧力は60Torr程度)は、ブロック59からレー
ザ管52内へ流入し、図6において右手方向に流れる。
【0083】ここで、レーザ管52は導波管55を貫通
しており、また導波管55よりも風上側には、金属製の
熱交換器51が設置されている。
【0084】また、熱交換器51の内部には冷却水56
が満たされており、この冷却水56は、冷却水入口57
より導入され、冷却水出口58より排出される。
【0085】マイクロ波発振器54にて発生したマイク
ロ波(2.45GHz±0.05GHz)は、導波管5
5を伝播し、レーザ管52内のレーザ媒質ガス50に吸
収され、放電53を発生させる。
【0086】そして、放電53で励起されたレーザ媒質
ガス50と、図示していないがレーザ管52の両端に存
在する全反射鏡と出力鏡とから構成されるレーザ共振器
からは、レーザ出力が取り出される。
【0087】以上のような構成において、管壁近辺のレ
ーザ媒質ガス50の温度は、熱交換器51により冷却さ
れ、レーザ管径方向のガス温度分布は、中央部が最も高
く、管壁に近づくに従ってガス温度が徐々に低下するよ
うな分布となる。
【0088】このときのレーザ管径方向のガス温度分布
の概略は、図4と同様になる。そして、熱交換器51内
部の冷却水56の温度を、例えばチラー等を用いて適当
に定めることにより、レーザ管径方向のガス温度分布を
制御することができ、同時に放電分布も制御することが
できる。
【0089】なお、本実施の形態においては、熱交換器
51の材質は、金属を用いたが、セラミックス、ガラス
等の非金属材料を用いても、同様な効果が得られる。
【0090】また、冷却方法も、水冷方式を用いたが、
油を用いる油冷方式や、空気を用いる空冷方式等を用い
ても、同様な効果が得られるのはもちろんである。
【0091】また、本実施の形態でも、レーザ媒質ガス
を変えれば、他の種類のガスレーザとしても機能するこ
とはいうまでもない。
【0092】(実施の形態4)以下、本発明の第4の実
施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0093】図7は、実施の形態2の冷却されたガスを
レーザ管内へ導入可能なマイクロ波励起ガスレーザ装置
に、さらにガス温度測定機能付き制御装置を付加した、
本実施の形態のガス温度分布の自動制御が可能なマイク
ロ波励起ガスレーザ装置の部分断面図であり、他の部分
の構成は実施の形態2と同様である。
【0094】レーザ媒質ガス70(CO2、N2、Heの
混合ガスで比率は3:15:82、放電部圧力は60T
orr程度)は、ブロック79からレーザ管71内へ流
入し、図7内において右手方向に流れる。
【0095】なお、レーザ管71は導波管74内を貫通
している。マイクロ波発振器73にて発生したマイクロ
波(2.45GHz±0.05GHz)は、導波管74
を伝播し、レーザ管71内のレーザ媒質ガス70に吸収
され、放電72を発生させる。
【0096】また、図示していないがレーザ管71の両
端のブロックに取り付けられた全反射鏡及び出力鏡と、
放電72で励起されたレーザ媒質ガス70とから構成さ
れるレーザ共振器からは、レーザ出力が取り出される。
【0097】ガス入口76より導入されたレーザ媒質ガ
スは、ガス冷却機能付きマスフロー装置78にて冷却さ
れて、冷却されたレーザガス媒質77となり、冷却ガス
チャンバ75内へ流入する。
【0098】そして、冷却されたレーザ媒質ガス77
は、レーザ管71に開けられた複数のガス導入穴80を
通って、レーザ管内部へと流入する。
【0099】ここで、冷却ガスチャンバ75は、レーザ
管71の一部を取り巻くように設置されており、また導
波管74よりも風上側に設置されている。
【0100】また、冷却ガスチャンバ75と導波管74
との中間には、ガス温度測定プローブ83が設けられて
おり、レーザ管壁近辺のレーザ媒質ガス70の温度をガ
ス温度測定機能付き制御装置81にてモニタする構成と
なっている。
【0101】以上のような構成において、冷却されたレ
ーザ媒質ガス77の温度はレーザ管71内を流れるレー
ザ媒質ガス70よりも温度が低いため、レーザ管径方向
のガス温度分布は、中央部が最も高く、管壁に近づくに
従ってガス温度が徐々に低下するような分布となること
は、実施の形態2で述べた通りである。
【0102】しかし、レーザ管径方向のガス温度分布
が、図4に示すような分布の場合は、中央部近辺に放電
が存在する好適なガス温度分布であるが、冷却されたレ
ーザ媒質ガス77の流量が不十分な場合には、放電は初
期には管径方向に対して均一に分布するが、時間が経過
するに従い管壁部の温度は徐々に上昇し、最終的には放
電は管壁部にのみ存在することになる。
【0103】そこで、管壁部のレーザ媒質ガス70の温
度の測定及び制御をガス温度測定機能付き制御装置81
にて行い、放電の管壁部への集中を防ぐ。
【0104】具体的には、ガス温度測定プローブ83に
て測定されたレーザ媒質ガス70の温度は、ガス温度測
定機能付き制御装置81にてモニタされ、ガス温度が所
定の好適な温度を保つように、ガス温度測定機能付き制
御装置81はガス冷却機能付きマスフロー装置78に対
して制御信号82を送信する。
【0105】ガス冷却機能付きマスフロー装置78は、
制御信号82に基づき、流量の増減を行う。
【0106】この流量増減によるガス温度分布制御の方
法としては、PIDフィードバック制御等が好適であ
る。
【0107】こうして図4に示すような温度分布が確実
に実現され、放電は中央部近辺で発生し、マイクロ波入
力電力が1[kW]を越えても放電が管壁に集中しな
い、レーザ発振に好適な放電を得ることができる。
【0108】また、本実施の形態では、実施の形態2の
装置に、ガス温度測定機能付き制御装置を付加すること
により、ガス温度分布の自動制御が可能なマイクロ波励
起ガスレーザ装置を実現できることを示したが、実施の
形態1で説明した装置に同様なガス温度制御装置を付加
し、ヒータ電源の電力を制御してガス温度分布制御を行
うことも可能であり、また、第3の実施例で説明した装
置に同様なガス温度制御装置を付加し、冷却水の温度を
制御してガス温度分布制御を行うことも可能である。
【0109】(実施の形態5)以下本発明の実施の形態
5について、図面を参照にしながら詳細に説明する。
【0110】図8は、実施の形態2の冷却されたガスを
レーザ管内へ導入可能なマイクロ波励起ガスレーザ装置
と基本的には共通するが、さらに画像処理装置を付加す
ることにより、ガス温度分布の自動制御が可能である本
実施の形態のマイクロ波励起ガスレーザ装置の部分断面
図である。
【0111】レーザ媒質ガス90(CO2、N2、Heの
混合ガスで比率は3:15:82、放電部圧力は60T
orr程度)は、ブロック99からレーザ管91内へ流
入し、ブロック104を経てガス配管106へ流れる。
【0112】なお、レーザ管91は導波管94内を貫通
している。マイクロ波発振器93にて発生したマイクロ
波(2.45GHz±0.05GHz)は、導波管94
を伝播し、レーザ管91内のレーザ媒質ガス90に吸収
され、放電92を発生させる。
【0113】また、ブロック99に取り付けられた出力
鏡(図示していない)及びブロック104に取り付けら
れた全反射鏡105と、放電92で励起されたレーザ媒
質ガス90とから構成されるレーザ共振器からは、レー
ザ出力が取り出される。
【0114】ここで、ガス入口96より導入されたレー
ザ媒質ガスは、ガス冷却機能付きマスフロー装置98に
て冷却されて、冷却されたレーザガス媒質97となり、
冷却ガスチャンバ95内へ流入する。
【0115】そして、冷却されたレーザ媒質ガス97
は、レーザ管91に開けられた複数のガス導入穴100
を通って、レーザ管内部へと流入する。
【0116】なお、冷却ガスチャンバ95は、レーザ管
91の一部を取り巻くように設置されており、また導波
管94よりも風上側に設置されている。
【0117】また、全反射鏡105の裏側のレーザ光軸
上にはCCDカメラ101が設置されており、放電92
の発光輝度分布の様子を画像処理機能付き制御装置10
2においてモニタする構成となっている。
【0118】なお、全反射鏡105の母材は、所望のレ
ーザ発振波長の光は全反射し、他の波長の光は透過する
ものが望ましい。
【0119】例えば、CO2レーザ発振器の場合には、
CO2レーザの発振波長である10.6μm付近の光は
全反射し、一部の可視光は透過させるZnSe(セレン
化亜鉛)等が好適である。
【0120】以上のような構成において、冷却されたレ
ーザ媒質ガス97の温度はレーザ管91内を流れるレー
ザ媒質ガス90よりも温度が低いため、レーザ管径方向
のガス温度分布は、中央部が最も高く、管壁に近づくに
従ってガス温度が徐々に低下するような分布となること
は、実施の形態2にて述べた通りである。
【0121】しかし、レーザ管径方向のガス温度分布
が、図4に示すような分布の場合は、中央部近辺に放電
が存在する好適なガス温度分布であるが、冷却されたレ
ーザ媒質ガス77の流量が不十分な場合には、放電は初
期には管径方向に対して均一に分布するが、時間が経過
するに従い管壁部の温度は徐々に上昇し、最終的には放
電は管壁部にのみ存在する場合も考えられる。
【0122】そこで、放電92の径方向の輝度分布の観
察及び制御を、画像処理機能付き制御装置102にて行
い、放電の管壁部への集中を防ぐ。
【0123】具体的には、CCDカメラ101によって
画像機能付き制御装置102に取り込まれた放電92の
輝度分布の様子は、画像機能付き制御装置102により
数値比較が可能なデータに処理され、レーザ管91の径
方向の中心部の所定領域の平均輝度と管壁部の所定領域
の平均輝度との比較演算処理を行う。
【0124】そして、レーザ管中心部(中心点をレーザ
管91と共有する半径5mmの円の内部)の平均輝度
と、管壁部(レーザ管91の内壁から5mm内側の円と
レーザ管91の内壁とで囲まれた領域)の平均輝度との
比が、ある定められた比を保つように、あるいは、ある
定められた比を越えないように、画像機能付き制御装置
102は、ガス冷却機能付きマスフロー装置98に対し
て、制御信号103を送信する。
【0125】ついで、ガス冷却機能付きマスフロー装置
98は、制御信号103に基づき、流量の増減を行う。
【0126】なお、流量増減によるガス温度分布制御の
方法としては、PIDフィードバック制御等が好適であ
る。
【0127】こうして図4に示すような温度分布が確実
に実現されるので、放電は中央部近辺で発生し、マイク
ロ波入力電力が1[kW]を越えても放電が管壁に集中
しない、レーザ発振に好適な放電を得ることができる。
【0128】また、本実施の形態では、実施の形態2で
説明した装置に、ガス温度測定機能付き制御装置を付加
することにより、ガス温度分布の自動制御が可能なマイ
クロ波励起ガスレーザ装置を実現できることを示した
が、実施の形態1で説明した装置に同様なガス温度制御
装置を付加し、ヒータ電源の電力を制御してガス温度分
布制御を行うことも可能であり、また、実施の形態3で
説明した装置に同様なガス温度制御装置を付加し、冷却
水の温度を制御してガス温度分布制御を行うことも可能
である。
【0129】なお、以上のすべての実施の形態におい
て、マイクロ波伝送路として、導波管を用いて説明を行
ったが、ストリップラインや同軸ケーブル等を用いても
同様な効果が得られる。
【0130】また、導波管は、矩形導波管であっても円
筒導波管であってもいずれでも可能である。
【0131】また、レーザ管が、マイクロ波を透過する
誘電体を母材とすると好適である。そして、この誘電体
には、石英ガラス、耐熱強化ガラス、アルミナ等が使用
し得る。
【0132】また、マイクロ波発振器として、マグネト
ロンを好適に使用し得る。また、レーザ媒質ガスは、C
Oガス、CO2ガス、N2ガス、金属蒸気、希ガス、ハロ
ゲンガスのうち少なくとも1つを含んでいることが可能
である。
【0133】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レーザ管
を含むガス流路中に、レーザ管径方向のレーザ媒質ガス
温度分布制御手段を用いることで、レーザ管径方向の放
電分布を制御することが可能であり、この結果、高出力
・高効率で安定なレーザ発振が可能なマイクロ波励起ガ
スレーザ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のマイクロ波励起ガスレ
ーザ装置の部分断面図
【図2】同レーザ管径方向のガス温度分布の概略図
【図3】本発明の実施の形態2のマイクロ波励起ガスレ
ーザ装置の部分断面図
【図4】同レーザ管径方向のガス温度分布の概略図
【図5】同他の形態の部分断面図
【図6】本発明の実施の形態3のマイクロ波励起ガスレ
ーザ装置の部分断面図
【図7】本発明の実施の形態4のマイクロ波励起ガスレ
ーザ装置の部分断面図
【図8】本発明の実施の形態5のマイクロ波励起ガスレ
ーザ装置の部分断面図
【図9】従来のマイクロ波励起ガスレーザ装置の斜視図
【図10】同断面図
【図11】同レーザ管径方向放電輝度分布の概略図
【符号の説明】
10 レーザ媒質ガス 11 ガス配管 12 ブロック 13 レーザ管 14 放電 15 出力鏡 16 レーザ出力 17 マイクロ波発振器 18 導波管 19 ヒータ 20 ヒータ電源 30 レーザ媒質ガス 31 レーザ管 32 放電 33 マイクロ波発振器 34 導波管 35 冷却ガスチャンバ 36 冷却ガス入口 37 冷却されたレーザ媒質ガス 38 ガス導入穴 39 冷却ガスチャンバ機能付き導波管 40 冷却ガス入口 41 冷却されたレーザ媒質ガス 42 ブロック 50 レーザ媒質ガス 51 熱交換器 52 レーザ管 53 放電 54 マイクロ波発振器 55 導波管 56 冷却水 57 冷却水入口 58 冷却水出口 59 ブロック 70 レーザ媒質ガス 71 レーザ管 72 放電 73 マイクロ波発振器 74 導波管 75 冷却ガスチャンバ 76 ガス入口 77 冷却されたレーザ媒質ガス 78 ガス冷却機能付きマスフロー装置 79 ブロック 80 ガス導入穴 81 ガス温度測定機能付き制御装置 82 制御信号 83 ガス温度測定プローブ 90 レーザ媒質ガス 91 レーザ管 92 放電 93 マイクロ波発振器 94 導波管 95 冷却ガスチャンバ 96 ガス入口 97 冷却されたレーザ媒質ガス 98 ガス冷却機能付きマスフロー装置 99 ブロック 100 ガス導入穴 101 CCDカメラ 102 画像機能付き制御装置 103 制御信号 104 ブロック 105 全反射鏡 106 ガス配管 910 空洞共振器 911 マイクロ波発振器 912 マイクロ波発振器 913 導波管 914 導波管 915 レーザ管 916 出力鏡 917 全反射鏡 918 プランジャ 919 プランジャ 920 プランジャ 921 プランジャ 922 整合器 923 整合器 924 アンテナ 925 アンテナ 926 y方向電界強度分布 927 x方向電界強度分布 929 レーザ媒質ガス 930 ガス流の方向 931 風上領域 932 風下領域 933 z方向電界強度分布 934 放電ガス 935 z方向電界強度分布 936 放電ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 浩義 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ管を流れるレーザ媒質ガスを、マ
    イクロ波により放電励起してレーザ発振をおこなうマイ
    クロ波励起ガスレーザ装置であって、前記レーザ管を含
    むガス流路中に、レーザ媒質ガスの温度分布を制御する
    温度分布制御手段を有するマイクロ波励起ガスレーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 温度分布制御手段は、レーザ管の断面の
    中央部近辺のレーザ媒質ガス温度を、前記レーザ管の管
    壁の近辺のレーザ媒質ガス温度よりも高くするように制
    御する請求項1記載のマイクロ波励起ガスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 温度分布制御手段は、放電領域よりもレ
    ーザ媒質ガスのガス流の風上側でレーザ媒質ガスを熱し
    て温度分布を制御する請求項1または2記載のマイクロ
    波励起ガスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 温度分布制御手段が、レーザ管を流れる
    レーザ媒質ガスよりも低温のガスを、前記レーザ管の管
    壁からレーザ管内へ導入して温度分布を制御する請求項
    1または2記載のマイクロ波励起ガスレーザ装置。
  5. 【請求項5】 温度分布制御手段が、放電領域よりもレ
    ーザ媒質ガス流の風上側に設けた熱交換器である請求項
    1または2記載のマイクロ波励起ガスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 さらに、温度分布制御手段が、レーザ管
    を流れるレーザ媒質ガスの温度を検出する温度検出手段
    を有し、前記温度検出手段で検出された温度に対応して
    温度分布制御をフィードバック制御とする請求項1から
    5のいずれか記載のマイクロ波励起ガスレーザ装置。
  7. 【請求項7】 さらに、温度分布制御手段が、放電状態
    を撮像する撮像手段を有し、前記撮像手段で得られた画
    像情報を用いて温度分布制御をフィードバック制御とす
    る請求項1から5のいずれか記載のマイクロ波励起ガス
    レーザ装置。
  8. 【請求項8】 レーザ媒質ガスがCO2ガスを含む請求
    項1から7のいずれか記載のマイクロ波励起ガスレーザ
    装置。
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