JPH09244051A - 液晶駆動装置および液晶表示装置 - Google Patents

液晶駆動装置および液晶表示装置

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JPH09244051A
JPH09244051A JP4702796A JP4702796A JPH09244051A JP H09244051 A JPH09244051 A JP H09244051A JP 4702796 A JP4702796 A JP 4702796A JP 4702796 A JP4702796 A JP 4702796A JP H09244051 A JPH09244051 A JP H09244051A
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JP
Japan
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liquid crystal
chip
tape carrier
carrier package
crystal display
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Application number
JP4702796A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Fukumoto
博文 福元
Takayuki Iura
孝之 井浦
Hiroyuki Takahashi
洋之 高橋
Kazunari Kurokawa
一成 黒川
Takahiro Fujioka
恭弘 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入出力端子間の距離を小さくした液晶駆動装
置を提供する。 【解決手段】 複数の入力端子(304a)と複数の出
力端子(304b)とを有する半導体チップ(301)
と、中央部に開口部(307)を有し、内側の先端部が
半導体チップの複数の入力端子に接続され、外側の先端
部が駆動回路基板の複数の端子に接続される複数の入力
側配線(302)と、内側の先端部が半導体チップの複
数の出力端子と接続され、外側の先端部が液晶表示パネ
ルの複数の端子に接続される複数の出力側配線(30
3)とが形成されたフィルム(305)とを備える液晶
駆動装置において、半導体チップの周辺部をフィルムの
開口部の縁と重ねるとともに、フィルムに形成された出
力側配線と半導体チップとの重なる長さが、フィルムに
形成された入力側配線と半導体チップとの重なる長さ
り大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶駆動装置およ
び液晶表示装置に係わり、特に、液晶表示パネルの狭額
縁化に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置としては、ストライ
プ状のXY電極の交点の画素を駆動する単純マトリクス
型液晶表示装置と、画素毎に能動素子(例えば、薄膜ト
ランジスタ)を有しこの能動素子をスイッチング駆動す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置に大別される。
【0003】図18は、単純マトリクス型液晶表示装置
の1つである従来のカラーSTN(Super Twi
sted Nematic)方式の単純マトリックス型
液晶表示モジュール(LCM)の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0004】図18において、501は表示制御装置、
502は電源回路、503は液晶表示パネル、IC−U
1,IC−U2,IC−U3,IC−Unは上側のドレ
インドライバ(データ信号線駆動回路)、IC−L1,
IC−L2,IC−L3,IC−Lnは下側のドレイン
ドライバ(データ信号線駆動回路)、IC−C1,IC
−C2,IC−C3,IC−C4,IC−C5はコモン
ドライバ(走査信号線駆動回路)である。
【0005】液晶表示パネル503は、液晶を介して互
いに対向配置された一対のガラス基板を備え、一方のガ
ラス基板の液晶側の面には、X方向に延在し、かつ、Y
方向に並設されるm本のコモン電極(走査信号線)が形
成され、このm本のコモン電極のそれぞれは、対応する
各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)に接続される。
【0006】また、他方のガラス基板の液晶側の面に
は、Y方向に延在し、かつ、X方向に並設されるn本の
セグメント電極(データ信号線)が形成され、さらに、
このn本のセグメント電極は上下2つに分割され、この
2分割されたn本のセグメント電極のそれぞれは、上側
の対応する各セグメントドライバ(IC−U1〜U
n)、あるいは、下側の対応する各セグメントドライバ
(IC−L1〜Ln)に接続される。
【0007】前記複数のセグメント電極と複数のコモン
電極との交差部が画素領域を構成し、上側の各セグメン
トドライバ(IC−U1〜Un)、下側の各セグメント
ドライバ(IC−L1〜Ln)および各コモンドライバ
(IC−C1〜Cn)から、前記複数のセグメント電極
にデータ信号線駆動電圧、および、前記複数のコモン電
極に走査信号線駆動電圧を印加して、前記画素を駆動す
る。
【0008】この場合に、液晶に直流電圧が印加されな
いように、前記複数のセグメント電極と前記複数のコモ
ン電極とに印加する各駆動電圧を所定の周期で反転させ
る、いわゆる交流化駆動方法が採用される。
【0009】表示制御装置501は、上位コンピュータ
側等から転送される表示用データに基づき、各セグメン
トドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)に
表示用データ(Din)を供給する。
【0010】また、表示制御装置501は、上位コンピ
ュータ側等から転送される表示制御信号に基づき、表示
制御信号(クロック(CL1,CL2),フレーム信号
(FLM),交流化信号(M)等)を生成し、各セグメ
ントドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)
および各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)に表示制
御信号を送出し、各セグメントドライバ(IC−U1〜
Un,IC−L1〜Ln)および各コモンドライバ(I
C−C1〜Cn)を制御する。
【0011】電源回路502は、データ信号線駆動電圧
および走査信号線駆動電圧を生成し、各セグメントドラ
イバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)にデータ
信号線駆動電圧を、各コモンドライバ(IC−C1〜C
n)に走査信号線駆動電圧を供給する。
【0012】図19は、図18に示す表示制御装置50
1から、各セグメントドライバ(IC−U1〜Un,I
C−L1〜Ln)、および、各コモンドライバ(IC−
C1〜Cn)に送出される表示用データ(Din)、お
よび、表示制御信号(クロック(CL1,CL2),フ
レーム信号(FLM),交流化信号(M))のタイミン
グチャートを示す図である。
【0013】なお、各セグメントドライバ(IC−U1
〜Un,IC−L1〜Ln)および各コモンドライバ
(IC−C1〜Cn)に、表示制御装置501から入力
される表示制御信号としては、前記したクロック(CL
1,CL2)、交流化信号(M)およびフレーム信号
(FLM)以外の表示制御信号も入力されるが、図18
においては省略している。
【0014】図20は、図18に示す各セグメントドラ
イバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)の概略回
路構成を示すブロック図である。
【0015】図20に示すセグメントドライバは、シフ
トレジスタ回路511、ビットラッチ回路512、ライ
ンラッチ回路513、セレクタ回路514、出力バッフ
ァ回路515およびランダムロジック回路510から構
成される。
【0016】次に、図20に示すセグメントドライバの
動作を説明する。
【0017】シフトレジスタ回路511は、表示制御装
置501から入力される表示デ−タラッチ用クロック
(CL2)に基づいて、ビットラッチ回路512のデー
タ取り込み用信号を生成し、ビットラッチ回路512に
出力する。
【0018】ビットラッチ回路512は、シフトレジス
タ回路511から入力されるデータ取り込み用信号に基
づいて、表示制御装置501から入力される8ビットの
表示データ(Din)をラッチする。
【0019】ラインラッチ回路513は、出力タイミン
グ制御用クロック(CL1)に基づいて、全てのビット
ラッチ回路512に取り込まれた表示用データをラッチ
し、セレクタ回路514に出力する。
【0020】セレクタ回路514は、ラインラッチ回路
513から入力された表示用データの電圧レベルを液晶
駆動用の高電圧レベルに変換して出力バッファ回路51
5に出力する。
【0021】出力バッファ回路515には、電源回路5
02から4レベルのデータ信号線駆動電圧が供給されて
おり、出力バッファ回路515は、電源回路502から
供給される4レベルのデータ信号線駆動電圧の中の1つ
を、セレクタ回路514から入力される高電圧レベルの
表示用データと交流化信号(M)に基づいて選択して各
セグメント電極(データ信号線)に出力する。
【0022】この場合に、各セグメントドライバ(IC
−U1〜Un,IC−L1〜Ln)は、キャリー信号
(バーEI/O1あるいはバーEI/O2)を出力し、
前段のキャリー信号は、そのまま次段のセグメントドラ
イバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)のキャリ
ー入力に入力され、このキャリー信号により各セグメン
トドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)の
表示データの取り込み動作が制御され、誤った表示デー
タが各セグメントドライバ(IC−U1〜Un,IC−
L1〜Ln)に取り込まれるのを防止している。
【0023】図20に示すセグメントドライバを、液晶
表示パネル503の上側に配置する場合と、液晶表示パ
ネル503の下側に配置する場合とでは、出力バッファ
回路515の出力端子が左右反転するため、各セグメン
ト電極に出力される出力バッファ回路515からのデー
タ信号線駆動電圧を左右反転する必要がある。
【0024】図20に示すランダムロジック回路510
は、各セグメント電極に出力される出力バッファ回路5
15からのデータ信号線駆動電圧の左右反転(SHL)
を行うときに、表示制御装置501から入力される8ビ
ットの表示データ(Din)の並べ換えを行う。
【0025】図18に示す各コモンドライバ(IC−C
1〜Cn)には、4レベルの走査信号線駆動電圧が供給
されており、各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)
は、表示制御装置501から供給されるフレーム信号
(FLM)、および、クロック(CL1)により、1水
平走査時間毎に駆動されるコモン電極を内部ロジック回
路で選択し、当該選択されたコモン電極、および、それ
以外のコモン電極に対して、交流化信号(M)に基づ
き、電源回路502から供給される4レベルの走査信号
線駆動電圧の中の1つを選択して出力する。
【0026】この場合に、各コモンドライバ(IC−C
1〜Cn)は、キャリー信号を出力し、前段のキャリー
信号は、そのまま次段のコモンドライバ(IC−C1〜
Cn)のキャリー入力に入力され、このキャリー信号に
より各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)のコモン電
極選択動作が制御される。
【0027】図21は、図12に示す液晶表示パネルス
503のセグメント電極に印加されるデータ信号線駆動
電圧、および、コモン電極に印加される走査信号線駆動
電圧の一例を説明するための図である。
【0028】図21に示す例では、電源回路502は、
それぞれ異なるV1ないしV6の電圧を生成し、V1,
V2,V3,V4の電圧を各セグメントドライバ(IC
−U1〜Un,IC−L1〜Ln)に供給し、また、V
1,V2,V5,V6の電圧を各コモンドライバ(IC
−C1〜Cn)に供給する。
【0029】図21に示すように、例えば、交流化信号
(M)がHighレベルの場合に、表示データ「1」の
各セグメント電極には、電源回路502から供給される
V2の駆動電圧が、表示データ「0」の各セグメント電
極には、電源回路502から供給されるV4の駆動電圧
が印加され、また、交流化信号(M)がLowレベルの
場合に、表示データ「1」の各セグメント電極には、電
源回路502から供給されるV1の駆動電圧が、表示デ
ータ「0」の各セグメント電極には、電源回路502か
ら供給されるV3の駆動電圧が印加される。
【0030】同じく、交流化信号(M)がHighレベ
ルの場合に、選択されたコモン電極には、電源回路50
2から供給されるV1の駆動電圧が、非選択のコモン電
極には、電源回路502から供給されるV5の駆動電圧
が印加され、また、交流化信号(M)がLowレベルの
ときには、選択されたコモン電極には電源回路502か
ら供給されるV2の駆動電圧が印加され、非選択のコモ
ン電極には、電源回路502から供給されるV6の駆動
電圧が印加される。
【0031】図22は、図18に示す単純マトリックス
型液晶表示モジュール(LCM)の構成部品を示す分解
斜視図である。
【0032】図18に示す液晶表示モジュール(LC
M)においては、冷陰極管528、この冷陰極管528
からの光を液晶表示パネル503に照射する導光板組立
体527、導光板組立体527からの光を集光するプリ
ズムシート526、および、金属板に白色塗料が塗布さ
れた下側フレーム532が、図22に示す順序で、枠状
に形成されたモールド525の窓部に嵌め込まれる。
【0033】ここで、導光板組立体527は、アクリル
板からなる導光板と、導光板の両側に形成される反射シ
ートおよび拡散シートから構成される。
【0034】冷陰極管528の周囲には、導光板組立体
527と異なる方向に放射された光を無駄なく導光板組
立体527に集光させるための銀反射シート529が配
置される。
【0035】液晶表示パネル503の周囲には、駆動回
路基板524が実装され、この駆動回路基板524に
は、テープキャリアパッケージ535が実装される。
【0036】図18に示す液晶表示モジュール(LC
M)においては、駆動回路基板524が周囲に実装され
た液晶表示パネル503をモールド525の窓部に載置
し、さらに、この上に、シリコンスペーサ522、棒ス
ペーサ532、表示窓を有する上側フレーム521を重
ね、上側フレーム521に設けられた爪で、下側フレー
ムを挟み込むことにより、組み立てられる。
【0037】ここで、モールド525、プリズムシート
526、冷陰極管528、銀反射シート529、導光板
組立体527および下側フレーム532は、液晶表示パ
ネル503に光を照射するためのバックライトを構成す
る。
【0038】なお、図22において、530はゴムブッ
シュを示している。
【0039】このように、図18に示す単純マトリック
ス型液晶表示モジュール(LCM)は、駆動回路基板5
24が周囲に実装された液晶表示パネル503とバック
ライトとが、表示窓を有する上側フレーム521と下側
フレーム532との間に収納されて構成される。
【0040】そして、上側フレーム521の表示窓の領
域が、単純マトリックス型液晶表示モジュール(LC
M)の表示領域を構成し、単純マトリックス型液晶表示
モジュール(LCM)の表示領域以外の領域、即ち、上
側フレーム521の表示窓の周囲の領域を、通常額縁と
称し、この額縁領域には、図22から明らかなように、
テープキャリアパッケージ535および駆動回路基板5
24が収納される。
【0041】図23は、図22に示す駆動回路基板52
4が周囲に実装された液晶表示パネル503の平面図で
ある。
【0042】図23に示すように、駆動回路基板524
は3分割され、各駆動回路基板(524a,524b,
524c)は、それぞれ液晶表示パネル503の辺に沿
って設けられ、各駆動回路基板(524a,524b,
524c)はフラットケーブル536により電気的に接
続される。
【0043】各駆動回路基板(524a,524b,5
24c)には、テープキャリアパッケージ(535a,
535b,535c)、抵抗あるいはコンデンサ等の電
子部品が実装され、各テープキャリアパッケージ(53
5a,535b,535c)には、液晶表示パネル50
3を駆動させるICチップ(半導体チップ)(537
a,537b,537c)が、テープ・オートメイティ
ド・ボンディング法(TAB)により実装される。
【0044】前記テープキャリアパッケージ(535
a,535b)が、図18に示す各セグメントドライバ
(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)を構成し、前
記テープキャリアパッケージ535cが、図18に示す
各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)を構成する。
【0045】この場合に、前記テープキャリアパッケー
ジ(535a,535b)に実装されるICチップ(5
37a,537b)の内部には、図20に示す各回路
が、信号(データ)の流れに沿って、即ち、ICチップ
の入力側ボンディングパッド、ランダムロジック回路5
10、シフトレジスタ回路511、ビットラッチ回路5
12、ラインラッチ回路513、セレクタ回路514、
出力バッファ回路515、出力側ボンディングパッドの
順に設けられる。
【0046】図24は、図23に示すテープキャリアパ
ッケージ535aの断面図である。
【0047】図24において、541はICチップ53
7aの入力側配線部であり、542はICチップ537
aの出力側配線部であり、入力側配線部541の内側の
先端部(インナーリード)には、ICチップ537aの
入力側ボンディングパッド543aが、また、出力側配
線部542の内側の先端部(インナーリード)には、出
力側ボンディングパッド543bがいわゆるフェースダ
ウンボンディング法により接続される。
【0048】ここで、入力側配線部541および出力側
配線部542は、例えば、銅(Cu)から構成される。
【0049】入力側配線部541および出力側配線部5
42の外側の先端部(アウターリード)は、それぞれI
Cチップ537aの入力及び出力に対応し、入力側配線
部541の外側の先端部には、半田付け等により駆動回
路基板524aの端子部が接続され、また、出力側配線
部542の外側の先端部には、異方性導電膜によって液
晶表示パネル503の端子部が接続される。
【0050】544は、例えば、ポリイミド等からなる
ベースフィルムであり、ベースフィルム544と、入力
側配線部541および出力側配線部542とは、接着剤
545により接着されている。
【0051】また、546は、半田付けの際に、半田が
余計なところへつかないようにマスクするためのソルダ
レジスト膜、547はICチップ537aを保護する熱
硬化性樹脂である。
【0052】図25は、図23に示すテープキャリアパ
ッケージ535aを拡大して示す模式拡大図である。
【0053】なお、図25においては、理解し易くする
ために、ICチップ537aを保護する熱硬化性樹脂5
47を取り除いた状態を示している。
【0054】図25に示すように、テープキャリアパッ
ケージ535aの出力側配線部542は、液晶表示パネ
ル503の端子部(セグメント電極端子部)のピッチ
と、ICチップ537aの出力側ボンディングパッド5
43bのピッチとが異なるため、広いピッチの外側の先
端部から、狭いピッチの内側の先端部へ向けて、ピッチ
が狭まるように斜めの配線となる。
【0055】これは、テープキャリアパッケージ535
aの入力側配線部541においても同様である。
【0056】このように、テープキャリアパッケージ5
35aの入力側配線部541および出力側配線部542
では、入力側配線部541および出力側配線部542の
各先端部でのピッチを合わせるために斜め配線部(54
8a,548b)が必要であった。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】近年、液晶表示モジュ
ール(LCM)等の液晶表示装置においては、表示画面
がますます大画面化され、表示画面サイズが大きくなる
傾向にあり、さらに、無駄なスペースをなくし、表示装
置としての美観を惹起せしめるために、液晶表示装置の
表示領域以外の領域、即ち、額縁部分を少しでも小さく
することが要望されている。
【0058】そして、前記図18ないし図25に示す液
晶表示モジュール(LCM)の額縁部分を小さくするた
めには、図22に示すように、上側フレーム521の表
示窓の周囲の領域を小さくする必要があるが、前記図1
8ないし図25に示す液晶表示モジュール(LCM)で
は、上側フレーム521の表示窓の周囲の領域には、テ
ープキャリアパッケージ535および駆動回路基板52
4が収納される。
【0059】そのため、前記図18ないし図25に示す
液晶表示モジュール(LCM)の上下の額縁部分を小さ
くするためには、上側フレーム521の上下の領域に収
納される、テープキャリアパッケージ(535a,53
5b)の配線部(入力側配線部541および出力側配線
部542)方向の長さ(TCP幅)を小さくする必要が
ある。
【0060】しかしながら、従来のテープキャリアパッ
ケージ(535a,535b)では、その配線部方向の
長さを小さくすることは、以下の理由により困難であっ
た。
【0061】(1)テープキャリアパッケージ(535
a,535b)の入力側配線部541および出力側配線
部542の外側の先端部には、駆動回路基板524の端
子部および液晶表示パネル503の端子部が接続されの
で、テープキャリアパッケージ(535a,535b)
の入力側配線部541および出力側配線部542の外側
の先端部には、所定の長さが必要である。
【0062】(2)テープキャリアパッケージ(535
a,535b)の入力側配線部541および出力側配線
部542では、入力側配線部541および出力側配線部
542の各先端部でのピッチを合わせるために、所定長
の斜め配線部(548a,548b)が必要である。
【0063】(3)液晶表示装置の表示画面サイズが大
きくなり、テープキャリアパッケージ(535a,53
5b)の出力側配線部542の外側の先端部のピッチサ
イズが大きく(または、ICチップ(537a,537
b)のチップサイズが小さくなり、テープキャリアパッ
ケージ(535a,535b)の出力側配線部542の
内側の先端部のピッチサイズが小さく)なると、テープ
キャリアパッケージ(535a,535b)の出力側配
線部542の斜め配線部548aの配線引回し長(L
0)が大きくなる。
【0064】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、液晶駆
動装置において、入出力端子間の距離を小さくすること
が可能となる技術を提供することにある。
【0065】本発明の他の目的は、液晶表示装置におい
て、表示領域以外の額縁領域をより小さくすることが可
能となる技術を提供することにある。
【0066】本発明の前記目的と新規な特徴は、本明細
書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0067】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0068】(1)液晶表示パネルの周囲に設けられ、
前記液晶表示パネルの信号線に信号線駆動電圧を出力す
る液晶駆動装置であって、複数の入力端子と複数の出力
端子とを有する半導体チップと、中央部に開口部を有
し、内側の先端部が前記半導体チップの複数の入力端子
に接続される複数の入力側配線と、内側の先端部が前記
半導体チップの複数の出力端子と接続される複数の出力
側配線とが形成されたフィルムとを備える液晶駆動装置
において、前記半導体チップが、その周辺部において前
記フィルムの開口部と重なり、かつ、前記半導体チップ
の前記出力側配線の外側の先端部側の端部から前記半導
体チップの複数の出力端子までの距離が、前記半導体チ
ップの前記入力側配線の外側の先端部側の端部から前記
半導体チップの複数の入力端子までの距離より大きいこ
とを特徴とする。
【0069】(2)前記(1)の手段において、前記半
導体チップの複数の出力端子が、前記半導体チップの前
記入力側配線あるいは前記出力側配線の配線方向の中央
の領域に設けられることを特徴とする。
【0070】(3)前記(1)の手段において、前記半
導体チップの複数の出力端子が、前記半導体チップの前
記入力側配線あるいは前記出力側配線の配線方向の中央
部より、前記半導体チップの前記入力側配線の外側の先
端部側の領域に設けられることを特徴とする。
【0071】(4)液晶表示装置が、前記(1)ないし
(3)の手段の液晶駆動装置と、液晶表示パネルとを具
備することを特徴とする。
【0072】前記(1)ないし(3)の手段によれば、
半導体チップの周辺部をフィルムの開口部に重ね、か
つ、半導体チップの一端から半導体チップの複数の出力
端子までの距離を、半導体チップの他端から半導体チッ
プの複数の入力端子までの距離より大きくしたので、液
晶駆動装置の入出力端子間の距離を小さくすることが可
能となる。
【0073】前記(1)ないし(3)の手段によれば、
液晶表示装置の額縁領域を小さくすることが可能とな
る。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカラーSTN方式
の単純マトリックス型液晶表示モジュールに適用した発
明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0075】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0076】[発明の実施の形態1]本発明の実施の形
態1のカラーSTN方式の単純マトリックス型液晶表示
モジュール(LCM)の概略構成は、前記図18に示す
従来のカラーSTN方式の単純マトリックス型液晶表示
モジュール(LCM)と同じであるので、その詳細な説
明は省略する。
【0077】なお、本発明の実施の形態1のカラーST
N方式の単純マトリックス型液晶表示モジュール(LC
M)の駆動方式は電圧平均化法に限定されるものではな
い。
【0078】図1は、本発明の一発明の実施の形態(発
明の実施の形態1)であるカラーSTN方式の単純マト
リックス型液晶表示モジュールに使用される液晶表示パ
ネルの構成部品を示す分解斜視図であり、また、図2
は、図1に示す液晶表示パネルの要部断面図である。
【0079】図1または図2に示すように、本発明の実
施の形態1の液晶表示パネル100においては、液晶層
10を基準にして、ガラス基板1側には、帯状の透明導
電膜(ITO)からなる複数のセグメント電極(データ
信号線)13が形成され、ガラス基板2側には、帯状の
透明導電膜(ITO)からなる複数のコモン電極(走査
信号線)14が形成される。
【0080】ガラス基板1の内側(液晶層10側)に
は、複数のセグメント電極13、配向膜7とが順次積層
され、ガラス基板2の内側(液晶層10側)には、カラ
ーフィルタ(4a,4b,4c)および遮光膜3、保護
膜5、複数のコモン電極14、配向膜6とが順次積層さ
れる。
【0081】また、ガラス基板1の外側には、偏光板1
1および位相差板15が形成され、ガラス基板2の外側
には、偏光板12が形成される。
【0082】図2の25は、ガラス基板1の外側で偏光
板11および位相差板15が形成される領域を示してい
る。
【0083】コモン電極14とセグメント電極13と
は、互いに直交しており、コモン電極14とセグメント
電極13との交点が1画素を構成する。
【0084】また、セグメント電極13およびコモン電
極14は、それぞれガラス基板1およびガラス基板2の
一端部まで延在され、セグメントドライバおよびコモン
ドライバと電気的に接続するための端子部(23,2
4)を形成する。
【0085】ここで、セグメント電極13は、それぞれ
R(赤色),G(緑色),B(青色)用のセグメント電
極(13a,13b,13c)から構成される。
【0086】また、カラーフィルタ(4a,4b,4
c)を取り巻くように、格子状の遮光膜3が形成されて
おり、したがって、格子状の遮光膜3は、コモン電極1
4の間、および、セグメント電極13の間に対向する位
置に配置される。
【0087】さらに、図2に示すように、液晶層10に
は、液晶層10の厚さを均一に保つためのスペーサ8が
封入される。
【0088】なお、前記ガラス基板2、遮光膜(3)、
カラーフィルタ(4a,4b,4c)、保護膜5、複数
のコモン電極14、配向膜6、偏光板12が、コモン電
極基板110を構成し、また、ガラス基板1、複数のセ
グメント電極13、配向膜7、偏光板11、位相差板1
5が、セグメント電極基板120を構成する。
【0089】本発明の実施の形態1の液晶表示パネル1
00は、以下の工程により製造される。
【0090】(イ)コモン電極基板110とセグメント
電極120を、それぞれ個別に製造した後、コモン電極
基板100の周囲にシール材9を形成するとともに、シ
ール材9の内側にスペーサ8を配置する。
【0091】(ロ)コモン電極基板110とセグメント
電極基板120とのパターン面を合わせ、コモン電極基
板110とセグメント電極基板120との外面を加圧し
た状態で加熱しシール材9を硬化させ、コモン電極基板
110とセグメント電極基板120とを接着シールす
る。
【0092】(ハ)シール材の開口部から液晶層10を
注入し、開口部をエポキシ樹脂等で封止し、最後に、ガ
ラス基板(1,2)の上に、位相差板15および偏光板
(14,15)を貼り付ける。
【0093】図3は、本発明の実施の形態1の液晶表示
モジュール(LCM)の周辺部の概略断面図であり、冷
陰極管が配置される側(図22の冷陰極管528が配置
される側)の断面を示している。
【0094】本発明の実施の形態1の単純マトリクス型
液晶表示モジュールにおいても、前記図18に示す従来
の単純マトリックス型液晶表示モジュール(LCM)と
同様、図1または図2に示す液晶表示パネル100の周
囲に駆動回路基板が実装される。
【0095】この駆動回路基板は3分割され、それぞれ
液晶表示パネル100の辺に沿って設けられ、各駆動回
路基板はフラットケーブル(図示せず)により電気的に
接続される。
【0096】各駆動回路基板には、テープキャリアパッ
ケージ、抵抗あるいはコンデンサ等の電子部品が実装さ
れ、テープキャリアパッケージには、液晶表示パネル1
00を駆動させるICチップが、テープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装される。
【0097】図3では、液晶表示パネルの上側(あるい
は下側)に設けられる駆動回路基板204とテープキャ
リアパッケージ300のみを図示しており、このテープ
キャリアパッケージ300には、ICチップ301が実
装される。
【0098】本発明の実施の形態1の単純マトリクス型
液晶表示モジュールは、前記図18に示す従来の単純マ
トリックス型液晶表示モジュール(LCM)と同様、バ
ックライトの上に、駆動回路基板204および残り2つ
の駆動回路基板が周囲に実装された図1または図2に示
す液晶表示パネル100を載置し、さらに、この上に、
シリコンスペーサ(図示せず)、棒スペーサ(図示せ
ず)、表示窓を有する上側フレーム201を重ね、上側
フレーム201に設けられた爪で、下側フレーム212
を挟み込むことにより組み立てられる。
【0099】また、図18に示す従来の単純マトリック
ス型液晶表示モジュール(LCM)と同様、冷陰極管2
08、この冷陰極管208からの光を液晶表示パネル1
00に照射する導光板組立体207、導光板組立体20
7からの光を集光するプリズムシート206、および、
金属板に白色塗料が塗布された下側フレーム212が、
図22に示す順序で、枠状に形成されたモールド205
の窓部に嵌め込まれる。
【0100】また、冷陰極管208の周囲には、導光板
組立体207と異なる方向に放射された光を無駄なく導
光板組立体207に集光させるための銀反射シート20
9が配置される。
【0101】ここで、導光板組立体207は、アクリル
板からなる導光板251と、導光板の両側に形成される
反射シート252および拡散シート253から構成さ
れ、モールド205、プリズムシート206、冷陰極管
208、銀反射シート209、導光板組立体207およ
び下側フレーム212は、バックライトを構成する。
【0102】なお、図3に示す210は、銀反射シート
209と導光板組立体207とを接着する両面テープで
ある。
【0103】図4は、本発明の実施の形態1のテープキ
ャリアパッケージ300の概略平面図であり、また、図
5は、本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケー
ジ300の概略断面図である。
【0104】なお、本発明の実施の形態1のテープキャ
リアパッケージ300は、図20(または図18)に示
す各セグメントドライバ(IC−U1〜Un,IC−L
1〜Ln)を構成する。
【0105】図4、図5において、302はICチップ
301の入力側配線部であり、303はICチップ30
1の出力側配線部である。
【0106】入力側配線部302の内側の先端部(イン
ナーリード)には、ICチップ301の入力側ボンディ
ングパッド304aが、また、出力側配線部303の内
側の先端部には、出力側ボンディングパッド304bが
いわゆるフェースダウンボンディング法により接続され
る。
【0107】ここで、入力側配線部302および出力側
配線部303は、例えば、銅(Cu)から構成される。
【0108】入力側配線部302の外側の先端部には、
半田付け等により駆動回路基板の端子部が接続され、ま
た、出力側配線部303の外側の先端部には、異方性導
電膜によって液晶表示パネル100の端子部23が接続
される。
【0109】ここで、図4に示すように、入力側配線部
302および出力側配線部303には、入力側配線部3
02および出力側配線部303の各先端部でのピッチを
合わせるために斜め配線部(309a,309b)が設
けられる。
【0110】305は、例えば、開口部307が設けら
れたポリイミド等からなるベースフィルムであり、ベー
スフィルム305と、入力側配線部302および出力側
配線部303とは、接着剤により接着されている。
【0111】また、308はICチップ301を保護す
る熱硬化性樹脂(レジン)である。
【0112】なお、この熱硬化性樹脂(レジン)308
は、図4では省略している。
【0113】図4に示すように、本発明の実施の形態1
のテープキャリアパッケージ300では、ICチップ3
01が、その周辺部においてベースフィルム305の開
口部307と重なるようにされ、また、ICチップ30
1の出力側ボンディングパッド304bが、テーキャリ
アパッケージ300の配線部(入力側配線部302およ
び出力側配線部303)の配線方向の中央部に設けられ
る。
【0114】即ち、本発明の実施の形態1のテープキャ
リアパッケージ300では、ICチップ301の液晶表
示パネル100側の周辺部がベースフィルム305の開
口部307と重なる長さ(L3)を、ICチップ301
の駆動回路基板204側の周辺部が、ベースフィルム3
05の開口部307と重なる長さよりも大きくし、IC
チップ301の液晶表示パネル100側(テープキャリ
アパッケージ300の出力側配線部303の外側の先端
部側)の端部からICチップ301の出力側ボンディン
グパッド304bまでの距離(L1)が、ICチップ3
01の駆動回路基板204側(テープキャリアパッケー
ジ300の入力側配線部302の外側の先端部側)の端
部からICチップ301の入力側ボンディングパッド3
04aまでの距離(L2)より大きくされる。
【0115】図6は、本発明の実施の形態1のテープキ
ャリアパッケージ300に実装されるICチップ301
の概略内部回路構成と、本発明の実施の形態1のテープ
キャリアパッケージ300の配線パターンとを合わせて
示す図である。
【0116】図6に示すように、本発明の実施の形態1
のテープキャリアパッケージ300に実装されるICチ
ップ301の内部回路は、信号(データ)の流れに沿っ
て設けられておらず、図6に示すように、ランダムロジ
ック回路310、入力側ボンディングパッド304a、
シフトレジスタ回路・ビットラッチ回路311、出力側
ボンディングパッド304b、出力バッファ回路31
2、ラインラッチ回路・セレクタ回路313の順に設け
られる。
【0117】ここで、出力側配線部303の配線パター
ンのエッチング時の断線、隣接する配線パターンの短絡
を考慮して、テープキャリアパッケージ300の出力側
配線部303の斜め配線部309bの配線引回し長(L
0)は、下記(1)、(2)式で表される。
【0118】
【数1】 L0=(OL/2−1/4)×(OLP−OPP)tan(θ)‥(1)
【0119】
【数2】 θ=sin~1(RP/OLP) ‥‥‥‥‥(2) ここで、OL ;出力側配線部303の本数 OLP;出力側配線部303の外側の先端部(アウタリ
ード)のピッチ OPP;ICチップ301の出力側ボンディングパッド
304bのピッチ RP ;斜め配線部309bの配線ピッチ 前記(1)、(2)式から理解できるように、単純マト
リクス型液晶表示モジュール等の液晶表示装置の表示画
面サイズが大きくなると、テープキャリアパッケージ3
00の出力側配線部303の外側の先端部のピッチサイ
ズが大きくなり、テープキャリアパッケージ300の出
力側配線部303の斜め配線部309bの配線引回し長
(L0)が大きくなる。
【0120】これは、ICチップ301のチップサイズ
が小さくなり、テープキャリアパッケージ300の出力
側配線部303の内側の先端部のピッチサイズが小さく
なっても同じことである。
【0121】しかしながら、本発明の実施の形態1のテ
ープキャリアパッケージ300では、ICチップ301
の出力側ボンディングパッド304bを、テープキャリ
アパッケージ300の配線部の配線方向の中央部に設け
るようにしたので、ICチップ301の液晶表示パネル
100側の端部からICチップ301の出力側ボンディ
ングパッド304bまでの距離(L1)を長くすること
が可能となる。
【0122】これにより、テープキャリアパッケージ3
00の出力側配線部303の斜め配線部309bをIC
チップ301と重なる位置に設けることができ、ICチ
ップ301の出力側ボンディングパッド304bからテ
ープキャリアパッケージ300の出力側配線部303の
外側の先端部までの間に収めることが可能となるので、
テープキャリアパッケージ300の配線部方向の幅を
(TCP幅;L10)狭くすることが可能となる。
【0123】したがって、本発明の実施の形態1のテー
プキャリアパッケージ300を用いることにより、液晶
表示モジュール(LCM)の上下の額縁領域の幅を狭く
することが可能となる。
【0124】また、テープキャリアパッケージ300の
入力側配線部302の内側の先端部および出力側配線部
303の内側の先端部をエッチングにより形成する際
に、各先端部間には所定のエッチングスペースが必要で
あり、ICチップ301の入力側ボンディングパッド3
04aと出力側ボンディングパッド304bとの間に所
定の間隔が必要となる。
【0125】しかしながら、本発明の実施の形態1のテ
ープキャリアパッケージ300では、ICチップ301
の入力側ボンディングパッド304aと出力側ボンディ
ングパッド304bとの間に、シフトレジスタ回路・ビ
ットラッチ回路311を配置するようにしたので、IC
チップ301を有効に活用して、ICチップ301のテ
ープキャリアパッケージ300の配線部方向の幅を狭く
することが可能となる。
【0126】[発明の実施の形態2]本発明の発明の実
施の形態2のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージに実装
されるICチップの構成が、前記発明の実施の形態1の
単純マトリックス型液晶表示モジュールと相違する。
【0127】図7は、本発明の実施の形態2のテープキ
ャリアパッケージ320に実装されるICチップ321
の概略内部回路構成と、本発明の実施の形態2のテープ
キャリアパッケージ320の配線パターンとを合わせて
示す図である。
【0128】なお、図7に示すテープキャリアパッケー
ジ320は、液晶表示パネルの上側(あるいは下側)に
設けられるテープキャリアパッケージを示している。
【0129】本発明の実施の形態2のテープキャリアパ
ッケージ320でも、ICチップ321が、その周辺部
においてベースフィルム305の開口部と重なるように
され、また、図7に示すように、ICチップ321の出
力側ボンディングパッド304bが、テープキャリアパ
ッケージ320の配線部の配線方向の中央部よりICチ
ップ321の駆動回路基板204側(テープキャリアパ
ッケージ320の入力側配線部302の外側の先端部
側)で、ICチップ321の入力側ボンディングパッド
304aに近接して設けられる。
【0130】また、それに応じて、本発明の実施の形態
2のテープキャリアパッケージ320に実装されるIC
チップ321の内部回路は、信号(データ)の流れに沿
って設けられておらず、図7に示すように、ランダムロ
ジック回路310、入力側ボンディングパッド304
a、出力側ボンディングパッド304b、出力バッファ
回路312、ラインラッチ回路・セレクタ回路313、
シフトレジスタ回路・ビットラッチ回路311の順に設
けられる。
【0131】本発明の実施の形態2のテープキャリアパ
ッケージ320においても、ICチップ321の液晶表
示パネル100側の端部からICチップ321の出力側
ボンディングパッド304bまでの距離(L1)が、I
Cチップ321の駆動回路基板204側の端部からIC
チップ321の入力側ボンディングパッド304aまで
の距離(L2)より大きくされる。
【0132】これにより、テープキャリアパッケージ3
20の出力側配線部303の斜め配線部309bを、I
Cチップ321の出力側ボンディングパッド304bか
らテープキャリアパッケージ320の出力側配線部30
3の外側の先端部まで間に収めることが可能となり、テ
ープキャリアパッケージ320の配線部方向の幅(TC
P幅;L10)を狭くすることが可能となる。
【0133】したがって、本発明の実施の形態2のテー
プキャリアパッケージ320を用いることにより、液晶
表示モジュール(LCM)の上下の外の額縁領域の幅を
狭くすることが可能となる。
【0134】[発明の実施の形態3]本発明の発明の実
施の形態3のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージに実装
されるICチップの構成が、前記発明の実施の形態1の
単純マトリックス型液晶表示モジュールと相違する。
【0135】図8は、本発明の実施の形態3のテープキ
ャリアパッケージ330に実装されるICチップ331
の概略内部回路構成と、本発明の実施の形態3のテープ
キャリアパッケージ330の配線パターンとを合わせて
示す図である。
【0136】なお、図8に示すテープキャリアパッケー
ジ330は、液晶表示パネルの上側(あるいは下側)に
設けられるテープキャリアパッケージを示している。
【0137】本発明の実施の形態3のテープキャリアパ
ッケージ330でも、ICチップ331が、その周辺部
においてベースフィルム305の開口部と重なるように
され、また、図8に示すように、ICチップ331の出
力側ボンディングパッド304bが、テープキャリアパ
ッケージ330の配線部の配線方向の中央部よりICチ
ップ331の駆動回路基板204側(テープキャリアパ
ッケージ330の入力側配線部302の外側の先端部
側)で、ICチップ331の入力側ボンディングパッド
304aと同じ位置に設けられる。
【0138】また、それに応じて、本発明の実施の形態
3のテープキャリアパッケージ330に実装されるIC
チップ331の内部回路は、信号(データ)の流れに沿
った配置ではなく、図8に示すように、ランダムロジッ
ク回路310、入力側ボンディングパッド304aおよ
び出力側ボンディングパッド304b、出力バッファ回
路312、ラインラッチ回路・セレクタ回路313、シ
フトレジスタ回路・ビットラッチ回路311の順に設け
られる。
【0139】本発明の実施の形態3のテープキャリアパ
ッケージ330においても、ICチップ331の液晶表
示パネル100側の端部からICチップ331の出力側
ボンディングパッド304bまでの距離(L1)が、I
Cチップ331の駆動回路基板204側の端部からIC
チップ331の入力側ボンディングパッド304aまで
の距離(L2)より大きくされる。
【0140】これにより、テープキャリアパッケージ3
30の出力側配線部303の斜め配線部309bを、I
Cチップ331の出力側ボンディングパッド304bか
らテープキャリアパッケージ330の出力側配線部30
3の外側の先端部までの間に収めることが可能となり、
テープキャリアパッケージ330の配線部方向の幅(T
CP幅;L10)を狭くすることが可能となる。
【0141】したがって、本発明の実施の形態3のテー
プキャリアパッケージ330を用いることにより、液晶
表示モジュール(LCM)の表示領域以外の額縁領域の
幅を狭くすることが可能となる。
【0142】また、本発明の実施の形態3のテープキャ
リアパッケージ330では、出力側ボンディングパッド
304bを設置するためのスペースが必要ないので、I
Cチップ331の幅を小さくでき、本発明の実施の形態
3のテープキャリアパッケージ330を用いることによ
り、液晶表示モジュール(LCM)の表示領域以外の額
縁領域の幅をより狭くすることが可能となる。
【0143】[発明の実施の形態4]本発明の発明の実
施の形態4のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージに実装
されるICチップの構成が、前記発明の実施の形態1の
単純マトリックス型液晶表示モジュールと相違する。
【0144】前記各発明の実施の形態におけるテープキ
ャリアパッケージでは、本来、出力端子数(液晶表示パ
ネル100の端子部23に接続される出力側配線部30
3の本数)に比べて、入力端子数(駆動回路基板204
の端子部に接続される入力側配線部302の本数)は少
なくて済む。
【0145】図9は、従来のテープキャリアパッケージ
におけるNCピンおよびダミーの入力側ボンディングパ
ッドを説明するための図であり、また、図10は、従来
のテープキャリアパッケージに実装されるICチップに
おける入力側ボンディングパッド領域の要部断面図であ
る。
【0146】図9に示すように、従来のテープキャリア
パッケージにおいては、出力側配線部および入力側配線
部の内側の先端部のボンディング時の均一性を確保する
ために、テープキャリアパッケージの入力側配線部にN
Cピン(空きピンあるいはダミーピン)412を設け、
また、ICチップ401にダミーの入力側ボンディング
パッド414aを設けるようにしている。
【0147】なお、図9、図10において、413は入
力側配線部の内で駆動回路基板の端子部204に接続さ
れる入力側配線部(以下、アクティブピンと称す)を示
す。
【0148】この場合に、図10に示すように、従来の
ICチップ401においては、アクティブピン413が
接続される入力側ボンディングパッド404aには保護
ダイオード420を設けるようにしているが、NCピン
412が接続されるダミーの入力側ボンディングパッド
414aには、保護ダイオードを設けず、ダミーの入力
側ボンディングパッド414aをLOCOS領域421
の上に設けるようにしている。
【0149】そのため、図10に示すように、NCピン
412あるいはダミーの入力側ボンディングパッド41
4aに静電気が印加され、前記静電気よりLOCOS領
域421が絶縁破壊を起こすと、前記静電気がLOCO
S領域421を介してICチップ401内に流れ、IC
チップ401が破壊することがあった。
【0150】なお、図10では、保護ダイオード420
をPウェル内に形成する場合と、Nウェル内に形成する
場合との2通りの場合を図示している。
【0151】図11は、本発明の実施の形態4のテープ
キャリアパッケージにおけるNCピンおよびダミーの入
力側ボンディングパッドを説明するための図である。
【0152】本発明の実施の形態4のテープキャリアパ
ッケージにおいても、出力側配線部303および入力側
配線部302の内側の先端部のボンディング時の均一性
を確保するために、テープキャリアパッケージの入力側
配線部302にNCピン352を設け、また、ICチッ
プ351にダミーの入力側ボンディングパッド354a
を設けるようにしている。
【0153】しかしながら、図11に示すように、本発
明の実施の形態4のテープキャリアパッケージでは、ア
クティブピン(入力側配線部302の内で駆動回路基板
の端子部204に接続される入力側配線部)353に、
NCピン352を接続するようにしている。
【0154】この場合に、アクティブピン353が接続
される入力側ボンディングパッド304aには保護ダイ
オードが設けられているので、NCピン352あるいは
ダミーの入力側ボンディングパッド354aに静電気が
印加されても、前記静電気は、アクティブピン353が
接続される入力側ボンディングパッド304aに設けら
れている保護ダイオードを介して、基準電位(電源電位
(VCC)あるいは接地電位(GND))に放電される
ので、ICチップ351が絶縁破壊を起こすことがなく
なる。
【0155】なお、図11では、テープキャリアパッケ
ージの入力側配線部302で、NCピン352をアクテ
ィブピン353に接続するようにしたが、ICチップ3
51内で、NCピン352をアクティブピン353に接
続するようにしてもよい。
【0156】図12は、本発明の実施の形態4のテープ
キャリアパッケージに実装されるICチップ351の一
例の入力側ボンディングパッド領域の要部断面図であ
り、ICチップ内で、NCピン352をアクティブピン
353に接続するようにしたICチップ351の一例を
示す図である。
【0157】図12に示すように、ICチップ351の
アクティブピン353が接続される入力側ボンディング
パッド304aには、保護ダイオード360が設けられ
る。
【0158】また、NCピン352が接続されるダミー
の入力側ボンディングパッド354aは、LOCOS領
域361の上に設けられ、このダミーの入力側ボンディ
ングパッド354aは、アルミニウム(Al)配線層3
62により、ICチップ351のアクティブピン353
が接続される入力側ボンディングパッド304aに接続
されている。
【0159】図12に示すICチップ351において
も、NCピン352あるいはダミーの入力側ボンディン
グパッド354aに静電気が印加されても、前記静電気
は、アクティブピン353が接続される入力側ボンディ
ングパッド304aに設けられている保護ダイオード3
60を介して、基準電位(電源電位(VCC)あるいは
接地電位(GND))に放電される。
【0160】なお、図12おいても、保護ダイオード3
60をPウェル内に形成する場合と、Nウェル内に形成
する場合との2通りの場合を図示している。
【0161】また、本発明の実施の形態4のテープキャ
リアパッケージに実装されるICチップ351の出力側
ボンディングパッド304bの構成としては、前記各発
明の実施の形態のICチップの出力側ボンディングパッ
ドの構成を採用することが可能である。
【0162】[発明の実施の形態5]本発明の発明の実
施の形態5のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージに実装
されるICチップの構成が、前記発明の実施の形態1の
単純マトリックス型液晶表示モジュールと相違する。
【0163】図13は、発明の実施の形態1のテープキ
ャリアパッケージの配線部が形成される側の面を示す図
である。
【0164】図13または図5に示すように、前記発明
の実施の形態1のテープキャリアパッケージにおいて
は、ICチップ301の周囲に、ICチップを保護する
熱硬化性樹脂(レジン)308が設けられる。
【0165】この熱硬化性樹脂308は、入力側配線部
302の内側の先端部および出力側配線部303の内側
の先端部を、ICチップ301の入力側ボンディングパ
ッド304aおよび出力側ボンディングパッド304b
にボンディングした後に、ICチップ301のボンディ
ングパッド(304a,304b)が設けられる側の面
の上に熱硬化性樹脂308を塗布し、加熱・硬化させて
形成される。
【0166】図13または図5に示す熱硬化性樹脂30
8を形成する場合に、ベースフィルム305とICチッ
プ301の間から漏れ出す熱硬化性樹脂308が、ベー
スフィルム305の配線部が形成される面と反対側の面
で、出力側配線部303の外側の先端部に対向する領域
まで漏れ出し、硬化されてしまう場合があった。
【0167】そして、出力側配線部303の外側の先端
部と、液晶表示パネル100の端子部23とを異方性導
電膜によって接続する場合には、このベースフィルム3
05の配線部が形成される面と反対側の面で、出力側配
線部303の外側の先端部に対向する領域に治具を当て
て加圧・加熱して行われる。
【0168】したがって、このベースフィルム305の
配線部が形成される面と反対側の面で、出力側配線部3
03の外側の先端部に対向する領域に、熱硬化性樹脂3
08が形成されると、出力側配線部303の外側の先端
部と、液晶表示パネル100の端子部23とを接続する
際に、治具をベースフィルム305上に正常に当てるこ
とができなくなり、出力側配線部303の外側の先端部
と、液晶表示パネル100の端子部23との接続不良が
発生するばかりでなく、場合によってはICチップ30
1が破壊されることがあった。
【0169】そこで、本発明の実施の形態5のテープキ
ャリアパッケージ370では、ベースフィルム305と
ICチップ301の間から漏れ出す熱硬化性樹脂量を抑
止する抑止手段を設けて、熱硬化性樹脂308が、ベー
スフィルム305の配線部が形成される面と反対側の面
で、出力側配線部303の外側の先端部に対向する領域
まで漏れ出さないようにしたものである。
【0170】図14ないし図17は、本発明の実施の形
態5のテープキャリアパッケージ370における抑止手
段の一例を示す概略断面図であり、各図の(a)は、図
13に示すA−A’線で切断した断面図、各図の(b)
は、図13に示すB−B’線で切断した断面の一部を示
す断面図である。
【0171】図14に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ベースフィルム305の配線部が形成される
面上で、かつ、ICチップ371の液晶表示パネル10
0側の周辺部に対応する領域に、絶縁テープ381を貼
り付け、ベースフィルム305とICチップ301の間
から漏れ出す熱硬化性樹脂量を少なくして、熱硬化性樹
脂308が、ベースフィルム305の配線部が形成され
る面と反対側の面で、出力側配線部303の外側の先端
部に対向する領域まで漏れ出さないようにしたものであ
る。
【0172】これにより、図14に示すテープキャリア
パッケージ370では、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0173】また、ベースフィルム305の配線部が形
成される面上で、かつ、ICチップ371の駆動回路基
板204側の周辺部に対応する領域に、絶縁テープ38
1を貼り付け、熱硬化性樹脂308が、ベースフィルム
305の配線部が形成される面と反対側の面で、入力側
配線部302の外側の先端部対向する領域まで漏れ出さ
ないようにしてもよい。
【0174】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0175】図15に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ベースフィルム305の配線部が形成される
面上で、かつ、液晶表示パネル100側でICチップ3
71と重ならない領域に、ソルダレジスト膜382を形
成し、ベースフィルム305とICチップ301の間か
ら漏れ出す熱硬化性樹脂量を少なくして、熱硬化性樹脂
308が、ベースフィルム305の配線部が形成される
面と反対側の面で、出力側配線部303の外側の先端部
に対向する領域まで漏れ出さないようにしたものであ
る。
【0176】これにより、図15に示すテープキャリア
パッケージ370でも、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0177】また、ベースフィルム305の配線部が形
成される面上で、かつ、液晶表示パネル100側でIC
チップ371と重ならない領域に、ソルダレジスト膜3
82を形成し、熱硬化性樹脂308が、ベースフィルム
305の配線部が形成される面と反対側の面で、入力側
配線部302の外側の先端部対向する領域まで漏れ出さ
ないようにしてもよい。
【0178】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0179】図16に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ICチップ371のベースフィルム305と
重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の液晶表示
パネル100側の周辺部の領域に、LOCOS領域ある
いはアウミニウム(Al)配線383を形成し、ベース
フィルム305とICチップ301の間から漏れ出す熱
硬化性樹脂量を少なくして、熱硬化性樹脂308が、ベ
ースフィルム305の配線部が形成される面と反対側の
面で、出力側配線部303の外側の先端部に対向する領
域まで漏れ出さないようにしたものである。
【0180】これにより、図16に示すテープキャリア
パッケージ370でも、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0181】また、ICチップ371のベースフィルム
305と重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の
駆動回路基板204側の周辺部に、LOCOS領域ある
いはアウミニウム(Al)配線383を形成し、熱硬化
性樹脂308が、ベースフィルム305の配線部が形成
される面と反対側の面で、入力側配線部302の外側の
先端部対向する領域まで漏れ出さないようにしてもよ
い。
【0182】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0183】図17に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ICチップ371のベースフィルム305と
重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の液晶表示
パネル100側の周辺部に、金(Au)バンプ領域38
4を形成し、ベースフィルム305とICチップ301
の間から漏れ出す熱硬化性樹脂量を少なくして、熱硬化
性樹脂308が、ベースフィルム305の配線部が形成
される面と反対側の面で、出力側配線部303の外側の
先端部に対向する領域まで漏れ出さないようにしたもの
である。
【0184】これにより、図17に示すテープキャリア
パッケージ370でも、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0185】また、ICチップ371のベースフィルム
305と重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の
駆動回路基板204側の周辺部に、金(Au)バンプ領
域384を形成し、熱硬化性樹脂308が、ベースフィ
ルム305の配線部が形成される面と反対側の面で、入
力側配線部302の外側の先端部対向する領域まで漏れ
出さないようにしてもよい。
【0186】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0187】なお、図14ないし図17に示すテープキ
ャリアパッケージ370においては、入力側配線部30
2および出力側配線部303の内側の先端部の長さ(イ
ンナーリード長;L4)を小さくすると、入力側配線部
302および出力側配線部303の内側の先端部と、I
Cチップ371の入力側ボンディングパッド304aお
よび出力側ボンディングパッド304bとをフェースダ
ウンボンディング法により接続する際に、入力側配線部
302および出力側配線部303の内側の先端部が断線
してしまうので、入力側配線部302および出力側配線
部303の内側の先端部の長さは、少なくとも260μ
m以上必要である。
【0188】また、図14ないし図17において、37
7は、半田付けの際に、半田が余計なところに付かない
ようにマスクするためのソルダレジスト膜である。
【0189】また、本発明の実施の形態5のベースフィ
ルム305とICチップ301の間から漏れ出す熱硬化
性樹脂量を抑止する抑止手段は、前記各発明の実施の形
態のテープキャリアパッケージに適用可能であることは
言うまでもない。
【0190】さらに、前記発明の実施の形態では、本発
明を、STN方式の単純マトリクス形液晶表示パネルに
適用した場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、本発明は、TFT方式のアクティブ形液晶
表示パネルにも適用可能であることは言うまでもない。
【0191】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0192】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0193】(1)本発明によれば、半導体チップの周
辺部をフィルムの開口部に重ね、かつ、半導体チップの
一端から半導体チップの複数の出力端子までの距離を、
半導体チップの他端から半導体チップの複数の入力端子
までの距離より大きくしたので、液晶駆動装置の入出力
端子間の距離を小さくすることが可能となる。
【0194】(2)本発明によれば、液晶表示装置の額
縁領域を従来よりも小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一発明の実施の形態(発明の実施の形
態1)であるカラーSTN(Super Twiste
d Nematic)方式の単純マトリックス型液晶表
示モジュールに使用される液晶表示パネルの構成部品を
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す液晶表示パネルの要部断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態1の液晶表示モジュール
(LCM)の周辺部の概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージ300の概略平面図である。
【図5】本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージ300の概略断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージ300に実装されるICチップ301の概略内部回
路構成と、本発明の実施の形態1のテープキャリアパッ
ケージ300の配線パターンとを合わせて示す図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態2のテープキャリアパッケ
ージ320に実装されるICチップ321の概略内部回
路構成と、本発明の実施の形態2のテープキャリアパッ
ケージ320の配線パターンとを合わせて示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態3のテープキャリアパッケ
ージ330に実装されるICチップ331の概略内部回
路構成と、本発明の実施の形態3のテープキャリアパッ
ケージ330の配線パターンとを合わせて示す図であ
る。
【図9】従来のテープキャリアパッケージにおけるNC
ピンおよびダミーの入力側ボンディングパッドを説明す
るための図である。
【図10】従来のテープキャリアパッケージに実装され
るICチップにおける入力側ボンディングパッド領域の
要部断面図である。
【図11】本発明の実施の形態4のテープキャリアパッ
ケージにおけるNCピンおよびダミーの入力側ボンディ
ングパッドを説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態4のテープキャリアパッ
ケージに実装されるICチップ351の一例の入力側ボ
ンディングパッド領域の要部断面図である。
【図13】発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージの配線部が形成される側の面を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図15】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図16】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図17】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図18】単純マトリクス型液晶表示装置の1つである
従来のカラーSTN方式の単純マトリックス型液晶表示
モジュール(LCM)の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図19】図18に示す表示制御装置501から、各セ
グメントドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜L
n)、および、各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)
に送出される表示用データ(Din)、および、表示制
御信号(クロック(CL1,CL2),フレーム信号
(FLM),交流化信号(M))のタイミングチャート
を示す図である。
【図20】図18に示す各セグメントドライバ(IC−
U1〜Un,IC−L1〜Ln)の概略回路構成を示す
ブロック図である。
【図21】図12に示す液晶表示パネルス503のセグ
メント電極に印加されるデータ信号線駆動電圧、およ
び、コモン電極に印加される走査信号線駆動電圧の一例
を説明するための図である。
【図22】図18に示す単純マトリックス型液晶表示モ
ジュール(LCM)の構成部品を示す分解斜視図であ
る。
【図23】図22に示す駆動回路基板524が周囲に実
装された液晶表示パネル503の平面図である。
【図24】図23に示すテープキャリアパッケージ53
5aの断面図である。
【図25】図23に示すテープキャリアパッケージ53
5aを拡大して示す模式拡大図である。
【符号の説明】
1,2…ガラス基板、3…遮光膜、4a,4b,4c…
R(赤色)、G(緑色)、B(青色)のカラーフィル
タ、5…保護膜、6,7…配向膜、8…スぺーサ、9…
シール材、10…液晶層、11,12…偏光板、13,
13a,13b,13c…セグメント電極、14…コモ
ン電極、15…位相差板、23,24…端子部、10
0,503…液晶表示パネル、110…コモン電極基
板、120…セグメント電極基板、201,521…上
側フレーム、204,524,524a,524b,5
24c…駆動回路基板、205,525…モールド、2
06,526…プリズムシート、207,527…導光
板組立体、208,528…冷陰極管、209,252
…銀反射シート、210…両面テープ、212,532
…下側フレーム、251…導光板、252…反射シー
ト、253…拡散シート、300,320,330,3
70,535,535a,535b,535c…テープ
キャリアパッケージ、301,321,331,35
1,371,401,537a,537b,537c…
ICチップ(半導体チップ)、302,541…入力側
配線部、303,542…出力側配線部、304a,5
43a…入力側ボンディングパッド、304b,543
b…出力側ボンディングパッド、305,544…ベー
スフィルム、307…開口部、308,547…熱硬化
性樹脂(レジン)、309a,309b,548a,5
48b…斜め配線部、310,510…ランダムロジッ
ク回路、311…シフトレジスタ回路・ビットラッチ回
路、312,515…出力バッファ回路、313…ライ
ンラッチ回路・セレクタ回路、352,412…NCピ
ン(空きピンあるいはダミーピン)、353,413…
アクティブピン、354a,414a…ダミーの入力側
ボンディングパッド、360,420…保護ダイオー
ド、361,421…LOCOS領域、362…アルミ
ニウム(Al)配線層、377,546,382…ソル
ダレジスト膜、381…絶縁テープ、383…LOCO
S領域あるいはアウミニウム(Al)配線、384…バ
ンプ領域、501…表示制御装置、502…電源回路、
511…シフトレジスタ回路、512…ビットラッチ回
路、513…ラインラッチ回路、514…セレクタ回
路、522…シリコンスペーサ、532…棒スペーサ、
530…ゴムブッシュ、536…フラットケーブル、5
45…接着剤。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 液晶駆動装置および液晶表示装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶駆動装置およ
び液晶表示装置に係わり、特に、液晶表示パネルの狭額
縁化に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置としては、ストライ
プ状のXY電極の交点の画素を駆動する単純マトリクス
型液晶表示装置と、画素毎に能動素子(例えば、薄膜ト
ランジスタ)を有しこの能動素子をスイッチング駆動す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置に大別される。
【0003】図18は、単純マトリクス型液晶表示装置
の1つである従来のカラーSTN(Super Twi
sted Nematic)方式の単純マトリックス型
液晶表示モジュール(LCM)の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0004】図18において、501は表示制御装置、
502は電源回路、503は液晶表示パネル、IC−U
1,IC−U2,IC−U3,IC−Unは上側のドレ
インドライバ(データ信号線駆動回路)、IC−L1,
IC−L2,IC−L3,IC−Lnは下側のドレイン
ドライバ(データ信号線駆動回路)、IC−C1,IC
−C2,IC−C3,IC−C4,IC−C5はコモン
ドライバ(走査信号線駆動回路)である。
【0005】液晶表示パネル503は、液晶を介して互
いに対向配置された一対のガラス基板を備え、一方のガ
ラス基板の液晶側の面には、X方向に延在し、かつ、Y
方向に並設されるm本のコモン電極(走査信号線)が形
成され、このm本のコモン電極のそれぞれは、対応する
各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)に接続される。
【0006】また、他方のガラス基板の液晶側の面に
は、Y方向に延在し、かつ、X方向に並設されるn本の
セグメント電極(データ信号線)が形成され、さらに、
このn本のセグメント電極は上下2つに分割され、この
2分割されたn本のセグメント電極のそれぞれは、上側
の対応する各セグメントドライバ(IC−U1〜U
n)、あるいは、下側の対応する各セグメントドライバ
(IC−L1〜Ln)に接続される。
【0007】前記複数のセグメント電極と複数のコモン
電極との交差部が画素領域を構成し、上側の各セグメン
トドライバ(IC−U1〜Un)、下側の各セグメント
ドライバ(IC−L1〜Ln)および各コモンドライバ
(IC−C1〜Cn)から、前記複数のセグメント電極
にデータ信号線駆動電圧、および、前記複数のコモン電
極に走査信号線駆動電圧を印加して、前記画素を駆動す
る。
【0008】この場合に、液晶に直流電圧が印加されな
いように、前記複数のセグメント電極と前記複数のコモ
ン電極とに印加する各駆動電圧を所定の周期で反転させ
る、いわゆる交流化駆動方法が採用される。
【0009】表示制御装置501は、上位コンピュータ
側等から転送される表示用データに基づき、各セグメン
トドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)に
表示用データ(Din)を供給する。
【0010】また、表示制御装置501は、上位コンピ
ュータ側等から転送される表示制御信号に基づき、表示
制御信号(クロック(CL1,CL2),フレーム信号
(FLM),交流化信号(M)等)を生成し、各セグメ
ントドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)
および各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)に表示制
御信号を送出し、各セグメントドライバ(IC−U1〜
Un,IC−L1〜Ln)および各コモンドライバ(I
C−C1〜Cn)を制御する。
【0011】電源回路502は、データ信号線駆動電圧
および走査信号線駆動電圧を生成し、各セグメントドラ
イバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)にデータ
信号線駆動電圧を、各コモンドライバ(IC−C1〜C
n)に走査信号線駆動電圧を供給する。
【0012】図19は、図18に示す表示制御装置50
1から、各セグメントドライバ(IC−U1〜Un,I
C−L1〜Ln)、および、各コモンドライバ(IC−
C1〜Cn)に送出される表示用データ(Din)、お
よび、表示制御信号(クロック(CL1,CL2),フ
レーム信号(FLM),交流化信号(M))のタイミン
グチャートを示す図である。
【0013】なお、各セグメントドライバ(IC−U1
〜Un,IC−L1〜Ln)および各コモンドライバ
(IC−C1〜Cn)に、表示制御装置501から入力
される表示制御信号としては、前記したクロック(CL
1,CL2)、交流化信号(M)およびフレーム信号
(FLM)以外の表示制御信号も入力されるが、図18
においては省略している。
【0014】図20は、図18に示す各セグメントドラ
イバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)の概略回
路構成を示すブロック図である。
【0015】図20に示すセグメントドライバは、シフ
トレジスタ回路511、ビットラッチ回路512、ライ
ンラッチ回路513、セレクタ回路514、出力バッフ
ァ回路515およびランダムロジック回路510から構
成される。
【0016】次に、図20に示すセグメントドライバの
動作を説明する。
【0017】シフトレジスタ回路511は、表示制御装
置501から入力される表示デ−タラッチ用クロック
(CL2)に基づいて、ビットラッチ回路512のデー
タ取り込み用信号を生成し、ビットラッチ回路512に
出力する。
【0018】ビットラッチ回路512は、シフトレジス
タ回路511から入力されるデータ取り込み用信号に基
づいて、表示制御装置501から入力される8ビットの
表示データ(Din)をラッチする。
【0019】ラインラッチ回路513は、出力タイミン
グ制御用クロック(CL1)に基づいて、全てのビット
ラッチ回路512に取り込まれた表示用データをラッチ
し、セレクタ回路514に出力する。
【0020】セレクタ回路514は、ラインラッチ回路
513から入力された表示用データの電圧レベルを液晶
駆動用の高電圧レベルに変換して出力バッファ回路51
5に出力する。
【0021】出力バッファ回路515には、電源回路5
02から4レベルのデータ信号線駆動電圧が供給されて
おり、出力バッファ回路515は、電源回路502から
供給される4レベルのデータ信号線駆動電圧の中の1つ
を、セレクタ回路514から入力される高電圧レベルの
表示用データと交流化信号(M)に基づいて選択して各
セグメント電極(データ信号線)に出力する。
【0022】この場合に、各セグメントドライバ(IC
−U1〜Un,IC−L1〜Ln)は、キャリ−信号
(バーEI/O1あるいはバーEI/O2)を出力し、
前段のキャリ−信号は、そのまま次段のセグメントドラ
イバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)のキャリ
−入力に入力され、このキャリー信号により各セグメン
トドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)の
表示データの取り込み動作が制御され、誤った表示デー
タが各セグメントドライバ(IC−U1〜Un,IC−
L1〜Ln)に取り込まれるのを防止している。
【0023】図20に示すセグメントドライバを、液晶
表示パネル503の上側に配置する場合と、液晶表示パ
ネル503の下側に配置する場合とでは、出力バッファ
回路515の出力端子が左右反転するため、各セグメン
ト電極に出力される出力バッファ回路515からのデー
タ信号線駆動電圧を左右反転する必要がある。
【0024】図20に示すランダムロジック回路510
は、各セグメント電極に出力される出力バッファ回路5
15からのデータ信号線駆動電圧の左右反転(SHL)
を行うときに、表示制御装置501から入力される8ビ
ットの表示データ(Din)の並べ換えを行う。
【0025】図18に示す各コモンドライバ(IC−C
1〜Cn)には、4レベルの走査信号線駆動電圧が供給
されており、各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)
は、表示制御装置501から供給されるフレーム信号
(FLM)、および、クロック(CL1)により、1水
平走査時間毎に駆動されるコモン電極を内部ロジック回
路で選択し、当該選択されたコモン電極、および、それ
以外のコモン電極に対して、交流化信号(M)に基づ
き、電源回路502から供給される4レベルの走査信号
線駆動電圧の中の1つを選択して出力する。
【0026】この場合に、各コモンドライバ(IC−C
1〜Cn)は、キャリ−信号を出力し、前段のキャリ−
信号は、そのまま次段のコモンドライバ(IC−C1〜
Cn)のキャリ−入力に入力され、このキャリー信号に
より各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)のコモン電
極選択動作が制御される。
【0027】図21は、図12に示す液晶表示パネル5
03のセグメント電極に印加されるデータ信号線駆動電
圧、および、コモン電極に印加される走査信号線駆動電
圧の一例を説明するための図である。
【0028】図21に示す例では、電源回路502は、
それぞれ異なるV1ないしV6の電圧を生成し、V1,
V2,V3,V4の電圧を各セグメントドライバ(IC
−U1〜Un,IC−L1〜Ln)に供給し、また、V
1,V2,V5,V6の電圧を各コモンドライバ(IC
−C1〜Cn)に供給する。
【0029】図21に示すように、例えば、交流化信号
(M)がHighレベルの場合に、表示データ「1」の
各セグメント電極には、電源回路502から供給される
V2の駆動電圧が、表示データ「0」の各セグメント電
極には、電源回路502から供給されるV4の駆動電圧
が印加され、また、交流化信号(M)がLowレベルの
場合に、表示データ「1」の各セグメント電極には、電
源回路502から供給されるV1の駆動電圧が、表示デ
ータ「0」の各セグメント電極には、電源回路502か
ら供給されるV3の駆動電圧が印加される。
【0030】同じく、交流化信号(M)がHighレベ
ルの場合に、選択されたコモン電極には、電源回路50
2から供給されるV1の駆動電圧が、非選択のコモン電
極には、電源回路502から供給されるV5の駆動電圧
が印加され、また、交流化信号(M)がLowレベルの
ときには、選択されたコモン電極には電源回路502か
ら供給されるV2の駆動電圧が印加され、非選択のコモ
ン電極には、電源回路502から供給されるV6の駆動
電圧が印加される。
【0031】図22は、図18に示す単純マトリックス
型液晶表示モジュール(LCM)の構成部品を示す分解
斜視図である。
【0032】図18に示す液晶表示モジュール(LC
M)においては、冷陰極管528、この冷陰極管528
からの光を液晶表示パネル503に照射する導光板組立
体527、導光板組立体527からの光を集光するプリ
ズムシート526、および、金属板に白色塗料が塗布さ
れた下側フレーム532が、図22に示す順序で、枠状
に形成されたモールド525の窓部に嵌め込まれる。
【0033】ここで、導光板組立体527は、アクリル
板からなる導光板と、導光板の両側に形成される反射シ
ートおよび拡散シートから構成される。
【0034】冷陰極管528の周囲には、導光板組立体
527と異なる方向に放射された光を無駄なく導光板組
立体527に集光させるための銀反射シート529が配
置される。
【0035】液晶表示パネル503の周囲には、駆動回
路基板524が実装され、この駆動回路基板524に
は、テープキャリアパッケージ535が実装される。
【0036】図18に示す液晶表示モジュール(LC
M)においては、駆動回路基板524が周囲に実装され
た液晶表示パネル503をモールド525の窓部に載置
し、さらに、この上に、シリコンスペーサ522、棒ス
ペーサ532、表示窓を有する上側フレーム521を重
ね、上側フレーム521に設けられた爪で、下側フレー
ムを挟み込むことにより、組み立てられる。
【0037】ここで、モールド525、プリズムシート
526、冷陰極管528、銀反射シート529、導光板
組立体527および下側フレーム532は、液晶表示パ
ネル503に光を照射するためのバックライトを構成す
る。
【0038】なお、図22において、530はゴムブッ
シュを示している。
【0039】このように、図18に示す単純マトリック
ス型液晶表示モジュール(LCM)は、駆動回路基板5
24が周囲に実装された液晶表示パネル503とバック
ライトとが、表示窓を有する上側フレーム521と下側
フレーム532との間に収納されて構成される。
【0040】そして、上側フレーム521の表示窓の領
域が、単純マトリックス型液晶表示モジュール(LC
M)の表示領域を構成し、単純マトリックス型液晶表示
モジュール(LCM)の表示領域以外の領域、即ち、上
側フレーム521の表示窓の周囲の領域を、通常額縁と
称し、この額縁領域には、図22から明らかなように、
テープキャリアパッケージ535および駆動回路基板5
24が収納される。
【0041】図23は、図22に示す駆動回路基板52
4が周囲に実装された液晶表示パネル503の平面図で
ある。
【0042】図23に示すように、駆動回路基板524
は3分割され、各駆動回路基板(524a,524b,
524c)は、それぞれ液晶表示パネル503の辺に沿
って設けられ、各駆動回路基板(524a,524b,
524c)はフラットケーブル536により電気的に接
続される。
【0043】各駆動回路基板(524a,524b,5
24c)には、テープキャリアパッケージ(535a,
535b,535c)、抵抗あるいはコンデンサ等の電
子部品が実装され、各テープキャリアパッケージ(53
5a,535b,535c)には、液晶表示パネル50
3を駆動させるICチップ(半導体チップ)(537
a,537b,537c)が、テープ・オートメイティ
ド・ボンディング法(TAB)により実装される。
【0044】前記テープキャリアパッケージ(535
a,535b)が、図18に示す各セグメントドライバ
(IC−U1〜Un,IC−L1〜Ln)を構成し、前
記テープキャリアパッケージ535cが、図18に示す
各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)を構成する。
【0045】この場合に、前記テープキャリアパッケー
ジ(535a,535b)に実装されるICチップ(5
37a,537b)の内部には、図20に示す各回路
が、信号(データ)の流れに沿って、即ち、ICチップ
の入力側ボンディングパッド、ランダムロジック回路5
10、シフトレジスタ回路511、ビットラッチ回路5
12、ラインラッチ回路513、セレクタ回路514、
出力バッファ回路515、出力側ボンディングパッドの
順に設けられる。
【0046】図24は、図23に示すテープキャリアパ
ッケージ535aの断面図である。
【0047】図24において、541はICチップ53
7aの入力側配線部であり、542はICチップ537
aの出力側配線部であり、入力側配線部541の内側の
先端部(インナーリード)には、ICチップ537aの
入力側ボンディングパッド543aが、また、出力側配
線部542の内側の先端部(インナーリード)には、出
力側ボンディングパッド543bがいわゆるギャング
ンディング法により接続される。
【0048】ここで、入力側配線部541および出力側
配線部542は、例えば、銅(Cu)から構成される。
【0049】入力側配線部541および出力側配線部5
42の外側の先端部(アウターリード)は、それぞれI
Cチップ537aの入力及び出力に対応し、入力側配線
部541の外側の先端部には、半田付け等により駆動回
路基板524aの端子部が接続され、また、出力側配線
部542の外側の先端部には、異方性導電膜によって液
晶表示パネル503の端子部が接続される。
【0050】544は、例えば、ポリイミド等からなる
ベースフィルムであり、ベースフィルム544と、入力
側配線部541および出力側配線部542とは、接着剤
545により接着されている。
【0051】また、546は、半田付けの際に、半田が
余計なところへつかないようにマスクするためのソルダ
レジスト膜、547はICチップ537aを保護する熱
硬化性樹脂である。
【0052】図25は、図23に示すテープキャリアパ
ッケージ535aを拡大して示す模式拡大図である。
【0053】なお、図25においては、理解し易くする
ために、ICチップ537aを保護する熱硬化性樹脂5
47を取り除いた状態を示している。
【0054】図25に示すように、テープキャリアパッ
ケージ535aの出力側配線部542は、液晶表示パネ
ル503の端子部(セグメント電極端子部)のピッチ
と、ICチップ537aの出力側ボンディングパッド5
43bのピッチとが異なるため、広いピッチの外側の先
端部から、狭いピッチの内側の先端部へ向けて、ピッチ
が狭まるように斜めの配線となる。
【0055】これは、テープキャリアパッケージ535
aの入力側配線部541においても同様である。
【0056】このように、テープキャリアパッケージ5
35aの入力側配線部541および出力側配線部542
では、入力側配線部541および出力側配線部542の
各先端部でのピッチを合わせるために斜め配線部(54
8a,548b)が必要であった。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】近年、液晶表示モジュ
ール(LCM)等の液晶表示装置においては、表示画面
がますます大画面化され、表示画面サイズが大きくなる
傾向にあり、さらに、無駄なスペースをなくし、表示装
置としての美観を惹起せしめるために、液晶表示装置の
表示領域以外の領域、即ち、額縁部分を少しでも小さく
することが要望されている。
【0058】そして、前記図18ないし図25に示す液
晶表示モジュール(LCM)の額縁部分を小さくするた
めには、図22に示すように、上側フレーム521の表
示窓の周囲の領域を小さくする必要があるが、前記図1
8ないし図25に示す液晶表示モジュール(LCM)で
は、上側フレーム521の表示窓の周囲の領域には、テ
ープキャリアパッケージ535および駆動回路基板52
4が収納される。
【0059】そのため、前記図18ないし図25に示す
液晶表示モジュール(LCM)の上下の額縁部分を小さ
くするためには、上側フレーム521の上下の領域に収
納される、テープキャリアパッケージ(535a,53
5b)の配線部(入力側配線部541および出力側配線
部542)方向の長さ(TCP幅)を小さくする必要が
ある。
【0060】しかしながら、従来のテープキャリアパッ
ケージ(535a,535b)では、その配線部方向の
長さを小さくすることは、以下の理由により困難であっ
た。
【0061】(1)テープキャリアパッケージ(535
a,535b)の入力側配線部541および出力側配線
部542の外側の先端部には、駆動回路基板524の端
子部および液晶表示パネル503の端子部が接続され
ので、テープキャリアパッケージ(535a,535
b)の入力側配線部541および出力側配線部542の
外側の先端部には、所定の長さが必要である。
【0062】(2)テープキャリアパッケージ(535
a,535b)の入力側配線部541および出力側配線
部542では、入力側配線部541および出力側配線部
542の各先端部でのピッチを合わせるために、所定長
の斜め配線部(548a,548b)が必要である。
【0063】(3)液晶表示装置の表示画面サイズが大
きくなり、テープキャリアパッケージ(535a,53
5b)の出力側配線部542の外側の先端部のピッチサ
イズが大きく(または、ICチップ(537a,537
b)のチップサイズが小さくなり、テープキャリアパッ
ケージ(535a,535b)の出力側配線部542の
内側の先端部のピッチサイズが小さく)なると、テープ
キャリアパッケージ(535a,535b)の出力側配
線部542の斜め配線部548aの配線引回し長(L
0)が大きくなる。
【0064】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、液晶駆
動装置において、入出力端子間の距離を小さくすること
が可能となる技術を提供することにある。
【0065】本発明の他の目的は、液晶表示装置におい
て、表示領域以外の額縁領域をより小さくすることが可
能となる技術を提供することにある。
【0066】本発明の前記目的と新規な特徴は、本明細
書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0067】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0068】(1)液晶表示パネルの周囲に設けられ、
前記液晶表示パネルの信号線に信号線駆動電圧を出力す
る液晶駆動装置であって、複数の入力端子と複数の出力
端子とを有する半導体チップと、中央部に開口部を有
し、内側の先端部が前記半導体チップの複数の入力端子
に接続され、外側の先端部が駆動回路基板の複数の端子
に接続される複数の入力側配線と、内側の先端部が前記
半導体チップの複数の出力端子に接続され、外側の先端
部が前記液晶表示パネルの複数の端子に接続される複数
の出力側配線とが形成されたフィルムとを備える液晶駆
動装置において、前記半導体チップを、前記半導体チッ
プの周辺部が前記フィルムの開口部の縁と重なるように
前記フィルム上に配置するとともに、前記フィルムに形
成された出力側配線と前記半導体チップとの重なる長さ
が、前記フィルムに形成された入力側配線と前記半導体
チップとの重なる長さより大きいことを特徴とする。
【0069】(2)前記(1)の手段において、前記半
導体チップの複数の出力端子が、前記半導体チップの前
記液晶表示パネル側の先端部と前記半導体チップの前記
駆動回路基板側の先端部との間の中央の領域に設けられ
ることを特徴とする。
【0070】(3)前記(1)の手段において、前記半
導体チップの複数の出力端子が、前記半導体チップの前
記液晶表示パネル側の先端部と前記半導体チップの前記
駆動回路基板側の先端部との間の中央部より、前記半導
体チップの前記駆動回路基板側に設けられることを特徴
とする。
【0071】(4)前記(3)の手段において、前記半
導体チップの複数の入力端子と複数の出力端子とが、一
直線上に設けられることを特徴とする
【0072】(5)液晶表示装置が、前記(1)ないし
(4)の手段の液晶駆動装置と、液晶表示パネルとを具
備することを特徴とする
【0073】前記(1)ないし(4)の手段によれば、
半導体チップの周辺部をフィルムの開口部の縁に重ね、
かつ、フィルムに形成された出力側配線と半導体チップ
との重なる長さを、フィルムに形成された入力側配線と
半導体チップとの重なる長さより大きく、即ち、半導体
チップの一端から半導体チップの複数の出力端子までの
距離を、半導体チップの他端から半導体チップの複数の
入力端子までの距離より大きくしたので、液晶駆動装置
の入出力端子間の距離を小さくすることが可能となる。
【0074】前記(5)の手段によれば、液晶表示装置
の額縁領域を小さくすることが可能となる。
【0075】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカラーSTN方式
の単純マトリックス型液晶表示モジュールに適用した発
明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0076】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0077】[発明の実施の形態1]本発明の発明の
施の形態1のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュール(LCM)の概略構成は、前記図18
に示す従来のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュール(LCM)と同じであるので、その詳
細な説明は省略する。
【0078】なお、本発明の実施の形態1のカラーST
N方式の単純マトリックス型液晶表示モジュール(LC
M)の駆動方式は電圧平均化法に限定されるものではな
い。
【0079】図1は、本発明の一発明の実施の形態(発
明の実施の形態1)であるカラーSTN方式の単純マト
リックス型液晶表示モジュールに使用される液晶表示パ
ネルの構成部品を示す分解斜視図であり、また、図2
は、図1に示す液晶表示パネルの要部断面図である。
【0080】図1または図2に示すように、本発明の実
施の形態1の液晶表示パネル100においては、液晶層
10を基準にして、ガラス基板1側には、帯状の透明導
電膜(ITO)からなる複数のセグメント電極(データ
信号線)13が形成され、ガラス基板2側には、帯状の
透明導電膜(ITO)からなる複数のコモン電極(走査
信号線)14が形成される。
【0081】ガラス基板1の内側(液晶層10側)に
は、複数のセグメント電極13、配向膜7とが順次積層
され、ガラス基板2の内側(液晶層10側)には、カラ
ーフィルタ(4a,4b,4c)および遮光膜3、保護
膜5、複数のコモン電極14、配向膜6とが順次積層さ
れる。
【0082】また、ガラス基板1の外側には、偏光板1
1および位相差板15が形成され、ガラス基板2の外側
には、偏光板12が形成される。
【0083】図2の25は、ガラス基板1の外側で偏光
板11および位相差板15が形成される領域を示してい
る。
【0084】コモン電極14とセグメント電極13と
は、互いに直交しており、コモン電極14とセグメント
電極13との交点が1画素を構成する。
【0085】また、セグメント電極13およびコモン電
極14は、それぞれガラス基板1およびガラス基板2の
一端部まで延在され、セグメントドライバおよびコモン
ドライバと電気的に接続するための端子部(23,2
4)を形成する。
【0086】ここで、セグメント電極13は、それぞれ
R(赤色),G(緑色),B(青色)用のセグメント電
極(13a,13b,13c)から構成される。
【0087】また、カラーフィルタ(4a,4b,4
c)を取り巻くように、格子状の遮光膜3が形成されて
おり、したがって、格子状の遮光膜3は、コモン電極1
4の間、および、セグメント電極13の間に対向する位
置に配置される。
【0088】さらに、図2に示すように、液晶層10に
は、液晶層10の厚さを均一に保つためのスペーサ8が
封入される。
【0089】なお、前記ガラス基板2、遮光膜(3)、
カラーフィルタ(4a,4b,4c)、保護膜5、複数
のコモン電極14、配向膜6、偏光板12が、コモン電
極基板110を構成し、また、ガラス基板1、複数のセ
グメント電極13、配向膜7、偏光板11、位相差板1
5が、セグメント電極基板120を構成する。
【0090】本発明の実施の形態1の液晶表示パネル1
00は、以下の工程により製造される。
【0091】(イ)コモン電極基板110とセグメント
電極120を、それぞれ個別に製造した後、コモン電極
基板100の周囲にシール材9を形成するとともに、シ
ール材9の内側にスペーサ8を配置する。
【0092】(ロ)コモン電極基板110とセグメント
電極基板120とのパターン面を合わせ、コモン電極基
板110とセグメント電極基板120との外面を加圧し
た状態で加熱しシール材9を硬化させ、コモン電極基板
110とセグメント電極基板120とを接着シールす
る。
【0093】(ハ)シール材の開口部から液晶層10を
注入し、開口部をエポキシ樹脂等で封止し、最後に、ガ
ラス基板(1,2)の上に、位相差板15および偏光板
(14,15)を貼り付ける。
【0094】図3は、本発明の実施の形態1の液晶表示
モジュール(LCM)の周辺部の概略断面図であり、冷
陰極管が配置される側(図22の冷陰極管528が配置
される側)の断面を示している。
【0095】本発明の実施の形態1の単純マトリクス型
液晶表示モジュールにおいても、前記図18に示す従来
の単純マトリックス型液晶表示モジュール(LCM)と
同様、図1または図2に示す液晶表示パネル100の周
囲に駆動回路基板が実装される。
【0096】この駆動回路基板は3分割され、それぞれ
液晶表示パネル100の辺に沿って設けられ、各駆動回
路基板はフラットケーブル(図示せず)により電気的に
接続される。
【0097】各駆動回路基板には、テープキャリアパッ
ケージ、抵抗あるいはコンデンサ等の電子部品が実装さ
れ、テープキャリアパッケージには、液晶表示パネル1
00を駆動させるICチップが、テープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装される。
【0098】図3では、液晶表示パネルの上側(あるい
は下側)に設けられる駆動回路基板204とテープキャ
リアパッケージ300のみを図示しており、このテープ
キャリアパッケージ300には、ICチップ301が実
装される。
【0099】本発明の実施の形態1の単純マトリクス型
液晶表示モジュールは、前記図18に示す従来の単純マ
トリックス型液晶表示モジュール(LCM)と同様、バ
ックライトの上に、駆動回路基板204および残り2つ
の駆動回路基板が周囲に実装された図1または図2に示
す液晶表示パネル100を載置し、さらに、この上に、
シリコンスペーサ(図示せず)、棒スペーサ(図示せ
ず)、表示窓を有する上側フレーム201を重ね、上側
フレーム201に設けられた爪で、下側フレーム212
を挟み込むことにより組み立てられる。
【0100】また、図18に示す従来の単純マトリック
ス型液晶表示モジュール(LCM)と同様、冷陰極管2
08、この冷陰極管208からの光を液晶表示パネル1
00に照射する導光板組立体207、導光板組立体20
7からの光を集光するプリズムシート206、および、
金属板に白色塗料が塗布された下側フレーム212が、
図22に示す順序で、枠状に形成されたモールド205
の窓部に嵌め込まれる。
【0101】また、冷陰極管208の周囲には、導光板
組立体207と異なる方向に放射された光を無駄なく導
光板組立体207に集光させるための銀反射シート20
9が配置される。
【0102】ここで、導光板組立体207は、アクリル
板からなる導光板251と、導光板の両側に形成される
反射シート252および拡散シート253から構成さ
れ、モールド205、プリズムシート206、冷陰極管
208、銀反射シート209、導光板組立体207およ
び下側フレーム212は、バックライトを構成する。
【0103】なお、図3に示す210は、銀反射シート
209と導光板組立体207とを接着する両面テープで
ある。
【0104】図4は、本発明の実施の形態1のテープキ
ャリアパッケージ300の概略平面図であり、また、図
5は、本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケー
ジ300の概略断面図である。
【0105】なお、本発明の実施の形態1のテープキャ
リアパッケージ300は、図20(または図18)に示
す各セグメントドライバ(IC−U1〜Un,IC−L
1〜Ln)を構成する。
【0106】図4、図5において、302はICチップ
301の入力側配線部であり、303はICチップ30
1の出力側配線部である。
【0107】入力側配線部302の内側の先端部(イン
ナーリード)には、ICチップ301の入力側ボンディ
ングパッド304aが、また、出力側配線部303の内
側の先端部には、出力側ボンディングパッド304bが
いわゆるギャングボンディング法により接続される。
【0108】ここで、入力側配線部302および出力側
配線部303は、例えば、銅(Cu)から構成される。
【0109】入力側配線部302の外側の先端部には、
半田付け等により駆動回路基板の端子部が接続され、ま
た、出力側配線部303の外側の先端部には、異方性導
電膜によって液晶表示パネル100の端子部23が接続
される。
【0110】ここで、図4に示すように、入力側配線部
302および出力側配線部303には、入力側配線部3
02および出力側配線部303の各先端部でのピッチを
合わせるために斜め配線部(309a,309b)が設
けられる。
【0111】305は、例えば、開口部307が設けら
れたポリイミド等からなるベースフィルムであり、ベー
スフィルム305と、入力側配線部302および出力側
配線部303とは、接着剤により接着されている。
【0112】また、308はICチップ301を保護す
る熱硬化性樹脂(レジン)である。
【0113】なお、この熱硬化性樹脂(レジン)308
は、図4では省略している。
【0114】図4に示すように、本発明の実施の形態1
のテープキャリアパッケージ300では、ICチップ3
01が、その周辺部においてベースフィルム305の開
口部307の縁と重なるようにされ、また、ICチップ
301の出力側ボンディングパッド304bが、テーキ
ャリアパッケージ300の配線部(入力側配線部302
および出力側配線部303)の配線方向の中央部に設け
られる。
【0115】即ち、本発明の実施の形態1のテープキャ
リアパッケージ300では、ICチップ301の液晶表
示パネル100側の周辺部がベースフィルム305の開
口部307の縁と重なる長さ(L3)を、ICチップ3
01の駆動回路基板204側の周辺部が、ベースフィル
ム305の開口部307の縁と重なる長さよりも大きく
し、ICチップ301の液晶表示パネル100側(テー
プキャリアパッケージ300の出力側配線部303の外
側の先端部側)の端部からICチップ301の出力側ボ
ンディングパッド304bまでの距離(L1)が、IC
チップ301の駆動回路基板204側(テープキャリア
パッケージ300の入力側配線部302の外側の先端部
側)の端部からICチップ301の入力側ボンディング
パッド304aまでの距離(L2)より大きくされる。
【0116】図6は、本発明の実施の形態1のテープキ
ャリアパッケージ300に実装されるICチップ301
の概略内部回路構成と、本発明の実施の形態1のテープ
キャリアパッケージ300の配線パターンとを合わせて
示す図である。
【0117】図6に示すように、本発明の実施の形態1
のテープキャリアパッケージ300に実装されるICチ
ップ301の内部回路は、信号(データ)の流れに沿っ
て設けられておらず、図6に示すように、ランダムロジ
ック回路310、入力側ボンディングパッド304a、
シフトレジスタ回路・ビットラッチ回路311、出力側
ボンディングパッド304b、出力バッファ回路31
2、ラインラッチ回路・セレクタ回路313の順に設け
られる。
【0118】ここで、出力側配線部303の配線パター
ンのエッチング時の断線、隣接する配線パターンの短絡
を考慮して、テープキャリアパッケージ300の出力側
配線部303の斜め配線部309bの配線引回し長(L
0)は、下記(1)、(2)式で表される。
【0119】
【数1】 L0=(OL/2−1/4)×(OLP−OPP)tan(θ)‥(1)
【0120】
【数2】 θ=sin~1(RP/OLP) ‥‥‥‥‥(2) ここで、OL ;出力側配線部303の本数 OLP;出力側配線部303の外側の先端部(アウタリ
ード)のピッチ OPP;ICチップ301の出力側ボンディングパッド
304bのピッチ RP ;斜め配線部309bの配線ピッチ 前記(1)、(2)式から理解できるように、単純マト
リクス型液晶表示モジュール等の液晶表示装置の表示画
面サイズが大きくなると、テープキャリアパッケージ3
00の出力側配線部303の外側の先端部のピッチサイ
ズが大きくなり、テープキャリアパッケージ300の出
力側配線部303の斜め配線部309bの配線引回し長
(L0)が大きくなる。
【0121】これは、ICチップ301のチップサイズ
が小さくなり、テープキャリアパッケージ300の出力
側配線部303の内側の先端部のピッチサイズが小さく
なっても同じことである。
【0122】しかしながら、本発明の実施の形態1のテ
ープキャリアパッケージ300では、ICチップ301
の出力側ボンディングパッド304bを、テープキャリ
アパッケージ300の配線部の配線方向の中央部に設け
るようにしたので、ICチップ301の液晶表示パネル
100側の端部からICチップ301の出力側ボンディ
ングパッド304bまでの距離(L1)を長くすること
が可能となる。
【0123】これにより、テープキャリアパッケージ3
00の出力側配線部303の斜め配線部309bをIC
チップ301と重なる位置に設けることができるので
テープキャリアパッケージ300の配線部方向の幅を
(TCP幅;L10)狭くすることが可能となる。
【0124】したがって、本発明の実施の形態1のテー
プキャリアパッケージ300を用いることにより、液晶
表示モジュール(LCM)の上下の額縁領域の幅を狭く
することが可能となる。
【0125】また、テープキャリアパッケージ300の
入力側配線部302の内側の先端部および出力側配線部
303の内側の先端部をエッチングにより形成する際
に、各先端部間には所定のエッチングスペースが必要で
あり、ICチップ301の入力側ボンディングパッド3
04aと出力側ボンディングパッド304bとの間に所
定の間隔が必要となる。
【0126】しかしながら、本発明の実施の形態1のテ
ープキャリアパッケージ300では、ICチップ301
の入力側ボンディングパッド304aと出力側ボンディ
ングパッド304bとの間に、シフトレジスタ回路・ビ
ットラッチ回路311を配置するようにしたので、IC
チップ301を有効に活用して、ICチップ301のテ
ープキャリアパッケージ300の配線部方向の幅を狭く
することが可能となる。
【0127】[発明の実施の形態2]本発明の発明の実
施の形態2のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージに実装
されるICチップの構成が、前記発明の実施の形態1の
単純マトリックス型液晶表示モジュールと相違する。
【0128】図7は、本発明の実施の形態2のテープキ
ャリアパッケージ320に実装されるICチップ321
の概略内部回路構成と、本発明の実施の形態2のテープ
キャリアパッケージ320の配線パターンとを合わせて
示す図である。
【0129】なお、図7に示すテープキャリアパッケー
ジ320は、液晶表示パネルの上側(あるいは下側)に
設けられるテープキャリアパッケージを示している。
【0130】本発明の実施の形態2のテープキャリアパ
ッケージ320でも、ICチップ321が、その周辺部
においてベースフィルム305の開口部の縁と重なるよ
うにされ、また、図7に示すように、ICチップ321
の出力側ボンディングパッド304bが、テープキャリ
アパッケージ320の配線部の配線方向の中央部よりI
Cチップ321の駆動回路基板204側(テープキャリ
アパッケージ320の入力側配線部302の外側の先端
部側)で、ICチップ321の入力側ボンディングパッ
ド304aに近接して設けられる。
【0131】また、それに応じて、本発明の実施の形態
2のテープキャリアパッケージ320に実装されるIC
チップ321の内部回路は、信号(データ)の流れに沿
って設けられておらず、図7に示すように、ランダムロ
ジック回路310、入力側ボンディングパッド304
a、出力側ボンディングパッド304b、出力バッファ
回路312、ラインラッチ回路・セレクタ回路313、
シフトレジスタ回路・ビットラッチ回路311の順に設
けられる。
【0132】本発明の実施の形態2のテープキャリアパ
ッケージ320においても、ICチップ321の液晶表
示パネル100側の端部からICチップ321の出力側
ボンディングパッド304bまでの距離(L1)が、I
Cチップ321の駆動回路基板204側の端部からIC
チップ321の入力側ボンディングパッド304aまで
の距離(L2)より大きくされる。
【0133】これにより、テープキャリアパッケージ3
20の出力側配線部303の斜め配線部309bをIC
チップ321と重なる位置に設けることができるので
テーープキャリアパッケージ320の配線部方向の幅
(TCP幅;L10)を狭くすることが可能となる。
【0134】したがって、本発明の実施の形態2のテー
プキャリアパッケージ320を用いることにより、液晶
表示モジュール(LCM)の上下の外の額縁領域の幅を
狭くすることが可能となる。
【0135】[発明の実施の形態3]本発明の発明の実
施の形態3のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージに実装
されるICチップの構成が、前記発明の実施の形態1の
単純マトリックス型液晶表示モジュールと相違する。
【0136】図8は、本発明の実施の形態3のテープキ
ャリアパッケージ330に実装されるICチップ331
の概略内部回路構成と、本発明の実施の形態3のテープ
キャリアパッケージ330の配線パターンとを合わせて
示す図である。
【0137】なお、図8に示すテープキャリアパッケー
ジ330は、液晶表示パネルの上側(あるいは下側)に
設けられるテープキャリアパッケージを示している。
【0138】本発明の実施の形態3のテープキャリアパ
ッケージ330でも、ICチップ331が、その周辺部
においてベースフィルム305の開口部の縁と重なるよ
うにされ、また、図8に示すように、ICチップ331
の出力側ボンディングパッド304bが、テープキャリ
アパッケージ330の配線部の配線方向の中央部よりI
Cチップ331の駆動回路基板204側(テープキャリ
アパッケージ330の入力側配線部302の外側の先端
部側)で、ICチップ331の入力側ボンディングパッ
ド304aと同じ位置に設けられる。
【0139】また、それに応じて、本発明の実施の形態
3のテープキャリアパッケージ330に実装されるIC
チップ331の内部回路は、信号(データ)の流れに沿
った配置ではなく、図8に示すように、ランダムロジッ
ク回路310、入力側ボンディングパッド304aおよ
び出力側ボンディングパッド304b、出力バッファ回
路312、ラインラッチ回路・セレクタ回路313、シ
フトレジスタ回路・ビットラッチ回路311の順に設け
られる。
【0140】本発明の実施の形態3のテープキャリアパ
ッケージ330においても、ICチップ331の液晶表
示パネル100側の端部からICチップ331の出力側
ボンディングパッド304bまでの距離(L1)が、I
Cチップ331の駆動回路基板204側の端部からIC
チップ331の入力側ボンディングパッド304aまで
の距離(L2)より大きくされる。
【0141】これにより、テープキャリアパッケージ3
30の出力側配線部303の斜め配線部309bをIC
チップ331と重なる位置に設けることができるので
テープキャリアパッケージ330の配線部方向の幅(T
CP幅;L10)を狭くすることが可能となる。
【0142】したがって、本発明の実施の形態3のテー
プキャリアパッケージ330を用いることにより、液晶
表示モジュール(LCM)の表示領域以外の額縁領域の
幅を狭くすることが可能となる。
【0143】また、本発明の実施の形態3のテープキャ
リアパッケージ330では、出力側ボンディングパッド
304bを設置するためのスペースが必要ないので、I
Cチップ331の幅を小さくでき、本発明の実施の形態
3のテープキャリアパッケージ330を用いることによ
り、液晶表示モジュール(LCM)の表示領域以外の額
縁領域の幅をより狭くすることが可能となる。
【0144】[発明の実施の形態4]本発明の発明の実
施の形態4のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージに実装
されるICチップの構成が、前記発明の実施の形態1の
単純マトリックス型液晶表示モジュールと相違する。
【0145】前記各発明の実施の形態におけるテープキ
ャリアパッケージでは、本来、出力端子数(液晶表示パ
ネル100の端子部23に接続される出力側配線部30
3の本数)に比べて、入力端子数(駆動回路基板204
の端子部に接続される入力側配線部302の本数)は少
なくて済む。
【0146】図9は、従来のテープキャリアパッケージ
におけるNCピンおよびダミーの入力側ボンディングパ
ッドを説明するための図であり、また、図10は、従来
のテープキャリアパッケージに実装されるICチップに
おける入力側ボンディングパッド領域の要部断面図であ
る。
【0147】図9に示すように、従来のテープキャリア
パッケージにおいては、出力側配線部および入力側配線
部の内側の先端部のボンディング時の均一性を確保する
ために、テープキャリアパッケージの入力側配線部にN
Cピン(空きピンあるいはダミーピン)412を設け、
また、ICチップ401にダミーの入力側ボンディング
パッド414aを設けるようにしている。
【0148】なお、図9、図10において、413は入
力側配線部の内で駆動回路基板の端子部204に接続さ
れる入力側配線部(以下、アクティブピンと称す)を示
す。
【0149】この場合に、図10に示すように、従来の
ICチップ401においては、アクティブピン413が
接続される入力側ボンディングパッド404aには保護
ダイオード420を設けるようにしているが、NCピン
412が接続されるダミーの入力側ボンディングパッド
414aには、保護ダイオードを設けず、ダミーの入力
側ボンディングパッド414aをLOCOS領域421
の上に設けるようにしている。
【0150】そのため、図10に示すように、NCピン
412あるいはダミーの入力側ボンディングパッド41
4aに静電気が印加され、前記静電気よりLOCOS領
域421が絶縁破壊を起こすと、前記静電気がLOCO
S領域421を介してICチップ401内に流れ、IC
チップ401が破壊することがあった。
【0151】なお、図10では、保護ダイオード420
をPウェル内に形成する場合と、Nウェル内に形成する
場合との2通りの場合を図示している。
【0152】図11は、本発明の実施の形態4のテープ
キャリアパッケージにおけるNCピンおよびダミーの入
力側ボンディングパッドを説明するための図である。
【0153】本発明の実施の形態4のテープキャリアパ
ッケージにおいても、出力側配線部303および入力側
配線部302の内側の先端部のボンディング時の均一性
を確保するために、テープキャリアパッケージの入力側
配線部302にNCピン352を設け、また、ICチッ
プ351にダミーの入力側ボンディングパッド354a
を設けるようにしている。
【0154】しかしながら、図11に示すように、本発
明の実施の形態4のテープキャリアパッケージでは、ア
クティブピン(入力側配線部302の内で駆動回路基板
の端子部204に接続される入力側配線部)353に、
NCピン352を接続するようにしている。
【0155】この場合に、アクティブピン353が接続
される入力側ボンディングパッド304aには保護ダイ
オードが設けられているので、NCピン352あるいは
ダミーの入力側ボンディングパッド354aに静電気が
印加されても、前記静電気は、アクティブピン353が
接続される入力側ボンディングパッド304aに設けら
れている保護ダイオードを介して、基準電位(電源電位
(VCC)あるいは接地電位(GND))に放電される
ので、ICチップ351が絶縁破壊を起こすことがなく
なる。
【0156】なお、図11では、テープキャリアパッケ
ージの入力側配線部302で、NCピン352をアクテ
ィブピン353に接続するようにしたが、ICチップ3
51内で、NCピン352をアクティブピン353に接
続するようにしてもよい。
【0157】図12は、本発明の実施の形態4のテープ
キャリアパッケージに実装されるICチップ351の一
例の入力側ボンディングパッド領域の要部断面図であ
り、ICチップ内で、NCピン352をアクティブピン
353に接続するようにしたICチップ351の一例を
示す図である。
【0158】図12に示すように、ICチップ351の
アクティブピン353が接続される入力側ボンディング
パッド304aには、保護ダイオード360が設けられ
る。
【0159】また、NCピン352が接続されるダミー
の入力側ボンディングパッド354aは、LOCOS領
域361の上に設けられ、このダミーの入力側ボンディ
ングパッド354aは、アルミニウム(Al)配線層3
62により、ICチップ351のアクティブピン353
が接続される入力側ボンディングパッド304aに接続
されている。
【0160】図12に示すICチップ351において
も、NCピン352あるいはダミーの入力側ボンディン
グパッド354aに静電気が印加されても、前記静電気
は、アクティブピン353が接続される入力側ボンディ
ングパッド304aに設けられている保護ダイオード3
60を介して、基準電位(電源電位(VCC)あるいは
接地電位(GND))に放電される。
【0161】なお、図12おいても、保護ダイオード3
60をPウェル内に形成する場合と、Nウェル内に形成
する場合との2通りの場合を図示している。
【0162】また、本発明の実施の形態4のテープキャ
リアパッケージに実装されるICチップ351の出力側
ボンディングパッド304bの構成としては、前記各発
明の実施の形態のICチップの出力側ボンディングパッ
ドの構成を採用することが可能である。
【0163】[発明の実施の形態5]本発明の発明の実
施の形態5のカラーSTN方式の単純マトリックス型液
晶表示モジュールは、テープキャリアパッケージの構成
が、前記発明の実施の形態1の単純マトリックス型液晶
表示モジュールと相違する。
【0164】図13は、発明の実施の形態1のテープキ
ャリアパッケージの配線部が形成される側の面を示す図
である。
【0165】図13または図5に示すように、前記発明
の実施の形態1のテープキャリアパッケージにおいて
は、ICチップ301の周囲に、ICチップを保護する
熱硬化性樹脂(レジン)308が設けられる。
【0166】この熱硬化性樹脂308は、入力側配線部
302の内側の先端部および出力側配線部303の内側
の先端部を、ICチップ301の入力側ボンディングパ
ッド304aおよび出力側ボンディングパッド304b
にボンディングした後に、ICチップ301のボンディ
ングパッド(304a,304b)が設けられる側の面
の上に熱硬化性樹脂308を塗布し、加熱・硬化させて
形成される。
【0167】図13または図5に示す熱硬化性樹脂30
8を形成する場合に、ベースフィルム305とICチッ
プ301の間から漏れ出す熱硬化性樹脂308が、ベー
スフィルム305の配線部が形成される面と反対側の面
で、出力側配線部303の外側の先端部に対向する領域
まで漏れ出し、硬化されてしまう場合があった。
【0168】そして、出力側配線部303の外側の先端
部と、液晶表示パネル100の端子部23とを異方性導
電膜によって接続する場合には、このベースフィルム3
05の配線部が形成される面と反対側の面で、出力側配
線部303の外側の先端部に対向する領域に治具を当て
て加圧・加熱して行われる。
【0169】したがって、このベースフィルム305の
配線部が形成される面と反対側の面で、出力側配線部3
03の外側の先端部に対向する領域に、熱硬化性樹脂3
08が形成されると、出力側配線部303の外側の先端
部と、液晶表示パネル100の端子部23とを接続する
際に、治具をベースフィルム305上に正常に当てるこ
とができなくなり、出力側配線部303の外側の先端部
と、液晶表示パネル100の端子部23との接続不良が
発生するばかりでなく、場合によってはICチップ30
1が破壊されることがあった。
【0170】そこで、本発明の実施の形態5のテープキ
ャリアパッケージ370では、ベースフィルム305と
ICチップ371の間から漏れ出す熱硬化性樹脂量を抑
止する抑止手段を設けて、熱硬化性樹脂308が、ベー
スフィルム305の配線部が形成される面と反対側の面
で、出力側配線部303の外側の先端部に対向する領域
まで漏れ出さないようにしたものである。
【0171】図14ないし図17は、本発明の実施の形
態5のテープキャリアパッケージ370における抑止手
段の一例を示す概略断面図であり、各図の(a)は、図
13に示すA−A’線で切断した断面図、各図の(b)
は、図13に示すB−B’線で切断した断面の一部を示
す断面図である。
【0172】図14に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ベースフィルム305の配線部が形成される
面と反対側の面上で、かつ、ICチップ371の液晶表
示パネル100側の周辺部に対応する領域に、絶縁テー
プ381を貼り付け、ベースフィルム305とICチッ
371の間から漏れ出す熱硬化性樹脂量を少なくし
て、熱硬化性樹脂308が、ベースフィルム305の配
線部が形成される面と反対側の面で、出力側配線部30
3の外側の先端部に対向する領域まで漏れ出さないよう
にしたものである。
【0173】これにより、図14に示すテープキャリア
パッケージ370では、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0174】また、ベースフィルム305の配線部が形
成される面と反対側の面上で、かつ、ICチップ371
の駆動回路基板204側の周辺部に対応する領域に、絶
縁テープ381を貼り付け、熱硬化性樹脂308が、ベ
ースフィルム305の配線部が形成される面と反対側の
面で、入力側配線部302の外側の先端部対向する領
域まで漏れ出さないようにしてもよい。
【0175】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0176】図15に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ベースフィルム305の配線部が形成される
面と反対側の面上で、かつ、ICチップ371の液晶表
示パネル100側でICチップ371と重ならない領域
に、ソルダレジスト膜382を形成し、ベースフィルム
305とICチップ371の間から漏れ出す熱硬化性樹
脂量を少なくして、熱硬化性樹脂308が、ベースフィ
ルム305の配線部が形成される面と反対側の面で、出
力側配線部303の外側の先端部に対向する領域まで漏
れ出さないようにしたものである。
【0177】これにより、図15に示すテープキャリア
パッケージ370でも、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0178】また、ベースフィルム305の配線部が形
成される面と反対側の面上で、かつ、ICチップ371
の駆動回路基板204側でICチップ371と重ならな
い領域に、ソルダレジスト膜382を形成し、熱硬化性
樹脂308が、ベースフィルム305の配線部が形成さ
れる面と反対側の面で、入力側配線部302の外側の先
端部対向する領域まで漏れ出さないようにしてもよ
い。
【0179】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0180】図16に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ICチップ371のベースフィルム305と
重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の液晶表示
パネル100側の周辺部の領域に、LOCOS領域ある
いはアルミニウム(Al)配線383を形成し、ベース
フィルム305とICチップ371の間から漏れ出す熱
硬化性樹脂量を少なくして、熱硬化性樹脂308が、ベ
ースフィルム305の配線部が形成される面と反対側の
面で、出力側配線部303の外側の先端部に対向する領
域まで漏れ出さないようにしたものである。
【0181】これにより、図16に示すテープキャリア
パッケージ370でも、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0182】また、ICチップ371のベースフィルム
305と重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の
駆動回路基板204側の周辺部に、LOCOS領域ある
いはアルミニウム(Al)配線383を形成し、熱硬化
性樹脂308が、ベースフィルム305の配線部が形成
される面と反対側の面で、入力側配線部302の外側の
先端部対向する領域まで漏れ出さないようにしてもよ
い。
【0183】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0184】図17に示すテープキャリアパッケージ3
70では、ICチップ371のベースフィルム305と
重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の液晶表示
パネル100側の周辺部に、例えば、金(Au)バンプ
領域384を形成し、ベースフィルム305とICチッ
371の間から漏れ出す熱硬化性樹脂量を少なくし
て、熱硬化性樹脂308が、ベースフィルム305の配
線部が形成される面と反対側の面で、出力側配線部30
3の外側の先端部に対向する領域まで漏れ出さないよう
にしたものである。
【0185】これにより、図17に示すテープキャリア
パッケージ370でも、出力側配線部303の外側の先
端部と、液晶表示パネル100の接続端子部23との接
続不良を防止することが可能である。
【0186】また、ICチップ371のベースフィルム
305と重なる側の面上で、かつ、ICチップ371の
駆動回路基板204側の周辺部に、例えば、金(Au)
バンプ領域384を形成し、熱硬化性樹脂308が、ベ
ースフィルム305の配線部が形成される面と反対側の
面で、入力側配線部302の外側の先端部対向する領
域まで漏れ出さないようにしてもよい。
【0187】この場合には、入力側配線部302の外側
の先端部と、駆動回路基板204との接続不良を防止す
ることが可能となる。
【0188】なお、図14ないし図17に示すテープキ
ャリアパッケージ370においては、入力側配線部30
2および出力側配線部303の内側の先端部の長さ(イ
ンナーリード長;L4)を小さくすると、入力側配線部
302および出力側配線部303の内側の先端部と、I
Cチップ371の入力側ボンディングパッド304aお
よび出力側ボンディングパッド304bとをギャング
ンディング法により接続する際に、入力側配線部302
および出力側配線部303の内側の先端部が断線してし
まうので、入力側配線部302および出力側配線部30
3の内側の先端部の長さは、少なくとも260μm以上
必要である。
【0189】また、図14ないし図17において、37
7は、半田付けの際に、半田が余計なところに付かない
ようにマスクするためのソルダレジスト膜である。
【0190】また、本発明の実施の形態5のベースフィ
ルム305とICチップ371の間から漏れ出す熱硬化
性樹脂量を抑止する抑止手段は、前記各発明の実施の形
態のテープキャリアパッケージに適用可能であることは
言うまでもない。
【0191】さらに、前記発明の実施の形態では、本発
明を、STN方式の単純マトリクス形液晶表示パネルに
適用した場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、本発明は、TFT方式のアクティブ形液晶
表示パネルにも適用可能であることは言うまでもない。
【0192】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0193】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0194】(1)本発明によれば、半導体チップの周
辺部をフィルムの開口部の縁に重ね、かつ、半導体チッ
プの一端から半導体チップの複数の出力端子までの距離
を、半導体チップの他端から半導体チップの複数の入力
端子までの距離より大きくしたので、液晶駆動装置の入
出力端子間の距離を小さくすることが可能となる。
【0195】(2)本発明によれば、液晶表示装置の額
縁領域を従来よりも小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一発明の実施の形態(発明の実施の形
態1)であるカラーSTN(Super Twiste
d Nematic)方式の単純マトリックス型液晶表
示モジュールに使用される液晶表示パネルの構成部品を
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す液晶表示パネルの要部断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態1の液晶表示モジュール
(LCM)の周辺部の概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージ300の概略平面図である。
【図5】本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージ300の概略断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージ300に実装されるICチップ301の概略内部回
路構成と、本発明の実施の形態1のテープキャリアパッ
ケージ300の配線パターンとを合わせて示す図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態2のテープキャリアパッケ
ージ320に実装されるICチップ321の概略内部回
路構成と、本発明の実施の形態2のテープキャリアパッ
ケージ320の配線パターンとを合わせて示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態3のテープキャリアパッケ
ージ330に実装されるICチップ331の概略内部回
路構成と、本発明の実施の形態3のテープキャリアパッ
ケージ330の配線パターンとを合わせて示す図であ
る。
【図9】従来のテープキャリアパッケージにおけるNC
ピンおよびダミーの入力側ボンディングパッドを説明す
るための図である。
【図10】従来のテープキャリアパッケージに実装され
るICチップにおける入力側ボンディングパッド領域の
要部断面図である。
【図11】本発明の実施の形態4のテープキャリアパッ
ケージにおけるNCピンおよびダミーの入力側ボンディ
ングパッドを説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態4のテープキャリアパッ
ケージに実装されるICチップ351の一例の入力側ボ
ンディングパッド領域の要部断面図である。
【図13】発明の実施の形態1のテープキャリアパッケ
ージの配線部が形成される側の面を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図15】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図16】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図17】本発明の実施の形態5のテープキャリアパッ
ケージ370における抑止手段の一例を示す概略断面図
である。
【図18】単純マトリクス型液晶表示装置の1つである
従来のカラーSTN方式の単純マトリックス型液晶表示
モジュール(LCM)の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図19】図18に示す表示制御装置501から、各セ
グメントドライバ(IC−U1〜Un,IC−L1〜L
n)、および、各コモンドライバ(IC−C1〜Cn)
に送出される表示用データ(Din)、および、表示制
御信号(クロック(CL1,CL2),フレーム信号
(FLM),交流化信号(M))のタイミングチャート
を示す図である。
【図20】図18に示す各セグメントドライバ(IC−
U1〜Un,IC−L1〜Ln)の概略回路構成を示す
ブロック図である。
【図21】図12に示す液晶表示パネル503のセグメ
ント電極に印加されるデータ信号線駆動電圧、および、
コモン電極に印加される走査信号線駆動電圧の一例を説
明するための図である。
【図22】図18に示す単純マトリックス型液晶表示モ
ジュール(LCM)の構成部品を示す分解斜視図であ
る。
【図23】図22に示す駆動回路基板524が周囲に実
装された液晶表示パネル503の平面図である。
【図24】図23に示すテープキャリアパッケージ53
5aの断面図である。
【図25】図23に示すテープキャリアパッケージ53
5aを拡大して示す模式拡大図である。
【符号の説明】 1,2…ガラス基板、3…遮光膜、4a,4b,4c…
R(赤色)、G(緑色)、B(青色)のカラーフィル
タ、5…保護膜、6,7…配向膜、8…スぺーサ、9…
シール材、10…液晶層、11,12…偏光板、13,
13a,13b,13c…セグメント電極、14…コモ
ン電極、15…位相差板、23,24…端子部、10
0,503…液晶表示パネル、110…コモン電極基
板、120…セグメント電極基板、201,521…上
側フレーム、204,524,524a,524b,5
24c…駆動回路基板、205,525…モールド、2
06,526…プリズムシート、207,527…導光
板組立体、208,528…冷陰極管、209,252
…銀反射シート、210…両面テープ、212,532
…下側フレーム、251…導光板、252…反射シー
ト、253…拡散シート、300,320,330,3
70,535,535a,535b,535c…テープ
キャリアパッケージ、301,321,331,35
1,371,401,537a,537b,537c…
ICチップ(半導体チップ)、302,541…入力側
配線部、303,542…出力側配線部、304a,5
43a…入力側ボンディングパッド、304b,543
b…出力側ボンディングパッド、305,544…ベー
スフィルム、307…開口部、308,547…熱硬化
性樹脂(レジン)、309a,309b,548a,5
48b…斜め配線部、310,510…ランダムロジッ
ク回路、311…シフトレジスタ回路・ビットラッチ回
路、312,515…出力バッファ回路、313…ライ
ンラッチ回路・セレクタ回路、352,412…NCピ
ン(空きピンあるいはダミーピン)、353,413…
アクティブピン、354a,414a…ダミーの入力側
ボンディングパッド、360,420…保護ダイオー
ド、361,421…LOCOS領域、362…アルミ
ニウム(Al)配線層、377,546,382…ソル
ダレジスト膜、381…絶縁テープ、383…LOCO
S領域あるいはアルミニウム(Al)配線、384…バ
ンプ領域、501…表示制御装置、502…電源回路、
511…シフトレジスタ回路、512…ビットラッチ回
路、513…ラインラッチ回路、514…セレクタ回
路、522…シリコンスペーサ、532…棒スペーサ、
530…ゴムブッシュ、536…フラットケーブル、5
45…接着剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 一成 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 藤岡 恭弘 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルの周囲に設けられ、前記
    液晶表示パネルの信号線に信号線駆動電圧を出力する液
    晶駆動装置であって、複数の入力端子と複数の出力端子
    とを有する半導体チップと、中央部に開口部を有し、内
    側の先端部が前記半導体チップの複数の入力端子に接続
    される複数の入力側配線と、内側の先端部が前記半導体
    チップの複数の出力端子と接続される複数の出力側配線
    とが形成されたフィルムとを備える液晶駆動装置におい
    て、前記半導体チップが、その周辺部において前記フィ
    ルムの開口部と重なり、かつ、前記半導体チップの前記
    出力側配線の外側の先端部側の端部から前記半導体チッ
    プの複数の出力端子までの距離が、前記半導体チップの
    前記入力側配線の外側の先端部側の端部から前記半導体
    チップの複数の入力端子までの距離より大きいことを特
    徴とする液晶駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体チップの複数の出力端子が、
    前記半導体チップの前記入力側配線あるいは前記出力側
    配線の配線方向の中央の領域に設けられることを特徴と
    する請求項1に記載された液晶駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体チップの複数の出力端子が、
    前記半導体チップの前記入力側配線あるいは前記出力側
    配線の配線方向の中央部より、前記半導体チップの前記
    入力側配線の外側の先端部側の領域に設けられることを
    特徴とする請求項1に記載された液晶駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3に記載され
    た液晶駆動装置と、液晶表示パネルとを具備することを
    特徴とする液晶表示装置。
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