JPH09243632A - 携帯型水質検査装置 - Google Patents

携帯型水質検査装置

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JPH09243632A
JPH09243632A JP5631396A JP5631396A JPH09243632A JP H09243632 A JPH09243632 A JP H09243632A JP 5631396 A JP5631396 A JP 5631396A JP 5631396 A JP5631396 A JP 5631396A JP H09243632 A JPH09243632 A JP H09243632A
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Yoshinori Inasumi
義憲 稲住
Yoshiaki Harada
佳明 原田
Takeshi Shoji
剛 東海林
Daisuke Yamamoto
大輔 山本
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Suido Kiko Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース内部への浸水を防止した携帯型水質検
査装置を提供する。 【解決手段】 試料セル1と上部ケース7の間はOリン
グ2により防水されている。上部ケース7と下部ケース
8の間は角形シールリング3により防水されている。ケ
ース止めネジ4の基部はOリング5により防水されてい
る。ケース内には、シリカゲルを充填した乾燥剤容器1
0が保持され、結露を防止している。 【効果】 誤って水がケース内に入って回路がダメージ
を受けることを防止できる。プールなどに落としても水
に浮かぶので、すぐに回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型水質検査装
置に関し、さらに詳しくは、試料水がケース内に入って
故障することを防止できる構造とした携帯型水質検査装
置に関する。特に、水道水や,遊泳プール水や,濾過池
の水の残留塩素濃度などを測定するのに有用である。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の携帯型残留塩素測定装置
の一例を示す外観図である。図7は、図6の携帯型残留
塩素測定装置の断面図である。この携帯型残留塩素測定
装置500において、試料セル51は、樹脂製の上部ケ
ース57の試料セル設置部70に挿入されている。図8
に示すように、前記試料セル51は、四角筒形状をなし
ている。回路基板201は、CPUチップを含む電子回
路と、数字表示器105と、押ボタン106r,106
z(106zは106rの陰になっている)と、電池B
の電池ホルダ107を搭載しており、上部ケース57に
ネジ止されている。
【0003】前記数字表示器105に表示された数字
は、上部ケース57に貼着されたアクリル樹脂板108
を透して、外部から見ることが出来る。前記押ボタン1
06r,106zは、上部ケース57に貼着された可撓
フィルム109r,109zを介して、外部から押すこ
とが出来る。
【0004】光学ハウス61は、前記回路基板201に
ネジ59でネジ止されている。前記光学ハウス61は、
タングステンランプL’を保持するタングステンランプ
保持部と、試料セル51を保持する試料セル保持部と、
集光用凸レンズGを保持するレンズ保持部と、ブルーフ
ィルタ板F’を保持するフィルタ保持部と、フォトダイ
オードPを保持するフォトダイオード保持部とが一つの
光軸に沿って形成されたABS(Acrylonitrile Buta
diene Styrene copolymer)樹脂成形品である。
【0005】前記タングステンランプL’は、波長36
0nm〜3000nmの帯域の光を放射する。ブルーフ
ィルタ板F’は、波長500nm以下の光を選択的に透
過させるフィルタである。
【0006】前記上部ケース57には、樹脂製の下部ケ
ース58が取り付けられている。この取り付け方法は、
下部ケース58の長手方向の両端で、ケース止ネジ54
a,54bを用いて、ネジ止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の携帯型残留
塩素測定装置500では、水をかぶったり,試料セル5
1に注水したときに、誤ってケース内部に水が入りやす
く、回路基板201などに損傷を与えやすい問題点があ
る。また、誤ってプールや濾過池に落とすと、底に沈ん
でしまうので、回収が容易でない問題点がある。また、
下部ケース58を取り外すためにケース止ネジ54a,
54bを弛めた時に、ケース止ネジ54a,54bが不
用意に抜け落ちてしまい、水中などに誤って落下させや
すい問題点がある。さらに、低温の試料水Wを試料セル
51に入れたりした時に、ケース内部側の試料セル51
の面に結露しやすく、測定に不都合となる問題点があ
る。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、ケース内
部に水が入ることを防止できる携帯型水質検査装置を提
供することにある。また、本発明の第2の目的は、ケー
ス止ネジが不用意に抜け落ちることを防止できる携帯型
水質検査装置を提供することにある。さらに、本発明の
第3の目的は、試料セルの面などに結露することを防止
できる携帯型水質検査装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、試料セルと、その試料セルに入れた試料水の光学特
性を検出する光学特性検出手段と、検出した光学特性か
ら水質を示す指標を算出する演算手段と、算出した指標
を表示する表示手段とを、携帯可能なケースに収容した
携帯型水質検査装置において、前記試料セルの外周面と
当接する防水用Oリングを前記ケースの試料セル設置部
の周面に内設したことを特徴とする携帯型水質検査装置
を提供する。上記第1の観点の携帯型水質検査装置で
は、防水用Oリングが試料セルとケースの試料セル設置
部の周面に当接することにより、試料セルとケースの間
が水密になるため、試料セルに試料水を注入するときに
誤って試料水がケースの内部に侵入することを防止でき
る。この結果、例えば、残留塩素濃度の計算などを行う
回路基板に損傷を与えることを防止できる。
【0010】第2の観点では、本発明は、上記構成の携
帯型水質検査装置において、前記試料セルは、円筒上部
と四角筒下部とを接合した如き形状をなし、前記円筒上
部が前記防水用Oリングに当接することを特徴とする携
帯型水質検査装置を提供する。上記第2の観点の携帯型
水質検査装置では、試料セルが円筒上部を有しているの
で、防水用Oリングに嵌め易くなり、組み立て工数を減
らすことが出来る。また、試料セルが四角筒下部を有し
ているので、光軸が試料セルの中心軸から多少ずれてし
まった場合でも、ほぼ規定の光路長通りとし、しかも、
試料水を透過した光が受光素子からずれない利点があ
る。なお、試料セルの全体を円筒形状にすると、光軸が
ずれたときに光路長が大きく変化する。また、試料セル
内の光の屈折のために透過光が受光素子からずれやすい
不都合を生じる。
【0011】第3の観点では、本発明は、上記構成の携
帯型水質検査装置において、前記試料セル設置部の開口
部周縁を前記試料セルの開口部周縁よりも高くすると共
に、前記試料セル設置部の開口部周縁に面取りを施した
ことを特徴とする携帯型水質検査装置を提供する。上記
構成において、面取りは、糸面取りと呼ばれる程度にご
くわずかに行えばよい。上記第3の観点の携帯型水質検
査装置では、試料セルから試料水を捨てるときの水切り
を良くすることが出来る。
【0012】第4の観点では、本発明は、上記構成の携
帯型水質検査装置において、前記ケースの合せ目に防水
用シールリングを挟着したことを特徴とする携帯型水質
検査装置を提供する。上記第4の観点の携帯型水質検査
装置では、ケースの合せ目から水が内部に侵入すること
を防止できる。
【0013】第5の観点では、本発明は、上記第4の観
点の携帯型水質検査装置において、ケース止ネジを螺合
したときにケース止ネジの基部と当接する防水用Oリン
グをネジ孔の周面に内設したことを特徴とする携帯型水
質検査装置を提供する。上記第5の観点の携帯型水質検
査装置では、ケース止めネジの部分から水が内部に侵入
することを防止できる。
【0014】第6の観点では、本発明は、上記第5の観
点の携帯型水質検査装置において、前記ケース止ネジを
弛めた時に前記防水用Oリングが嵌まる溝を前記ケース
止ネジに設けたことを特徴とする携帯型水質検査装置を
提供する。上記第6の観点の携帯型水質検査装置では、
ケースを分解するためにケース止ネジを弛めた時に、ケ
ース止ネジの溝に防水用Oリングが嵌まってケース止ネ
ジを保持するため、ケース止ネジが抜け落ちてしまうこ
とを防止できる。これにより、採水現場で電池交換をす
る時にケース止ネジが抜け落ちて水中に沈んでしまうよ
うなことがなくなる。
【0015】第7の観点では、本発明は、上記第5また
は第6の観点の携帯型水質検査装置において、前記ケー
スを、片手で握れる丸みを帯びた略直方体形状とし、樹
脂製の上部ケースと樹脂製の下部ケースとを合せて長手
方向の両端部でネジ止めするか又は長手方向の一端部は
ツメにより係止し他端部はネジ止めする構造とし、ケー
ス内部の気圧が高くなると前記上部ケースと前記下部ケ
ースの間に隙間を生じるようにケースの中央部が弾性的
に変形して内部の気圧を外へ逃がすようにしたことを特
徴とする携帯型水質検査装置を提供する。上記第7の観
点の携帯型水質検査装置では、ケース内部の圧力が高く
なると中央部が膨れるように変形し、上部ケースと下部
ケースの間の隙間から内部のガスを外部へ出すので、水
密構造としたときでも、ケースの破裂などを防止するこ
とが出来る。例えば、動作用の電池から水素ガスが発生
したときでも、その水素ガスを外部へ排気することが出
来る。
【0016】第8の観点では、本発明は、上記構成の携
帯型水質検査装置において、ケース内に乾燥剤容器を着
脱可能に設けるか又は乾燥剤室を設けたことを特徴とす
る携帯型水質検査装置を提供する。上記第8の観点の携
帯型水質検査装置では、低温の試料水を試料セルに入れ
た時でも、ケース内部側の試料セルの面などに結露する
ことを防止でき、測定を好適に行えるようになる。特
に、吸湿度によって変色する乾燥剤(例えば青色シリカ
ゲル)を含む乾燥剤を、内部が見える乾燥剤容器または
乾燥剤室に入れるようにすれば、乾燥剤の交換時期や再
生時期を容易に把握することが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に示す一実施形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0018】図1は、本発明の一実施形態にかかる携帯
型残留塩素測定装置の外観図である。図2は、図1の携
帯型残留塩素測定装置の断面図である。この携帯型残留
塩素測定装置100において、試料セル1は、樹脂製の
上部ケース7の試料セル設置部11に、Oリング2の弾
性力により保持されている。図3に示すように、前記試
料セル1は、円筒上部Caと、四角筒下部Cbからなっ
ている。従来の試料セル(図8の51)と異なり、円筒
上部Caを有している理由は、試料セル1をOリング2
内に嵌め易くして、組立て工数を減らすためである。試
料セル1がOリング2に当接することにより水密になる
ため、試料セル1に試料水Wを注水する時に誤って試料
水Wがケースの内部に侵入し、回路基板101に損傷を
与えることが防止される。試料セル設置部11の周縁1
1aには、ごくわずかの面取り(糸面取り)が施されて
いる。これは、試料セル1から試料水Wを捨てるとき、
水切りを良くするためである。
【0019】前記回路基板101は、光学ハウス31
と、CPUチップを含む電子回路と、数字表示器105
と、押ボタン106r,106z(106zは106r
の陰になっている)と、電池Bの電池ホルダ107とを
搭載しており、上部ケース7にネジ止されている。
【0020】前記光学ハウス31は、その底面に形成さ
れた突起39を前記回路基板101の係止孔に嵌め込む
ことにより、回路基板101に取り付けられている。後
述するように、光学ハウス31の樹脂が柔らかいため、
この取り付けを容易に行うことが出来る。
【0021】図4および図5は、光学ハウス31を示す
斜視図である。この光学ハウス31は、青色発光ダイオ
ード(これに代えて、青色レーザダイオードでもよい)
Lを保持する青色発光ダイオード保持部32と、試料セ
ル1を保持する試料セル保持部33と、集光用凸レンズ
(図2のG)を保持するレンズ保持部34と、干渉フィ
ルタ板(図2のF)を保持するフィルタ保持部35と、
フォトダイオードPを保持するフォトダイオード保持部
36とが一つの光軸に沿って形成されたオレフィン系熱
可塑性エラストマー(商品名ミラストマー:三井石油化
学社製)成形品である。前記オレフィン系熱可塑性エラ
ストマーは、ショアー硬度20度以上,50度以下とい
う比較的柔らかい(曲げ初期弾性率が約5000kg/
平方cm以下)樹脂である。
【0022】前記青色発光ダイオードLは、波長400
nm〜550nmの帯域の光を主に放射するGaN(窒
化ガリウム)発光ダイオードであり、その胴部Ldを光
学ハウス31の受光素子保持部36の保持孔に保持され
ると共にその基部Lbを保持孔の入口に当接し、且つ、
リードを回路基板101のパターンに半田付けされてい
る。干渉フィルタ板Fは、波長436±2nmの光を選
択的に透過させるフィルタである。
【0023】37は、レンズ保持部34とフィルタ保持
部35に被せるカバーであり、上記と同じオレフィン系
熱可塑性エラストマー成形品であり、ツメ37tをツメ
孔thに嵌合することにより取り付けられる。前記カバ
ー37は、嵌め込み式であり、着脱に手間がかからな
い。樹脂が柔らかいので、前記カバー37を嵌め込み式
にしても、破損しにくい。従って、肉厚を大きくする必
要がないため、サイズをコンパクトに出来る。
【0024】前記青色発光ダイオード保持部32は、青
色発光ダイオード胴部Ldを挿入しうるが青色発光ダイ
オード基部Lbは挿入できない内径を有する保持孔であ
り、その保持孔の内壁には青色発光ダイオード胴部Ld
を弾性変形により保持する凸条32Jが形成されてい
る。前記凸条2Jの弾性力により青色発光ダイオード胴
部Ldが保持孔に安定に保持される。また、青色発光ダ
イオード基部Lbが保持孔に入らずに止るから、青色発
光ダイオードLを規定位置に正確に設置することが出来
る。
【0025】前記フォトダイオード保持部36は、フォ
トダイオード胴部Pdを挿入しうるがフォトダイオード
基部Pbは挿入できない内径を有する保持孔であり、そ
の保持孔の内壁にはフォトダイオード胴部Pdを弾性変
形により保持する凸条36Jが形成されている。前記凸
条36Jの弾性力によりフォトダイオード胴部Pdが保
持孔に安定に保持される。また、フォトダイオード基部
Pbが保持孔に入らずに止るから、フォトダイオードP
を規定位置に正確に設置することが出来る。
【0026】前記試料セル保持部33は、試料セル保持
面の光軸貫通部分やその近傍部分に凹み33c,33d
を有している。これらの凹み33c,33dを有するた
め、常に試料セル1との間に隙間が形成される。従っ
て、試料セル1が接触しないから、試料セル1に全く傷
が付かない。
【0027】図2に戻り、前記数字表示器105に表示
された数字は、上部ケース7に貼着されたアクリル樹脂
板108を透して、外部から見ることが出来る。前記押
ボタン106r,106zは、上部ケース7に貼着され
た可撓フィルム109を介して、外部から押すことが出
来る。前記電池ホルダ107は、単5電池を4本直列接
続で保持するものである。
【0028】前記上部ケース7には、角形シールリング
3を挟んで、樹脂製の下部ケース8が取り付けられてい
る。この取り付け方法は、下部ケース8の長手方向の一
端でツメ9を掛け、下部ケース8の長手方向の他端でケ
ース止ネジ4で止める。ネジ止が1ヵ所だけなので、取
り付け/取り外しは容易である。前記ケース止ネジ4を
螺合すると、ケース止ネジ4の基部がOリング5と当接
し、水密になる。水密性の観点からは、前記角形シール
リング3の断面を楕円形とし、前記上部ケース7および
前記下部ケース8に、前記断面に合うような湾曲面を有
する溝を形成して前記角形シールリング3の座りを安定
化することが好ましい。そこで、上部ケース7に下部ケ
ース8を取り付けた状態では、ケース内が完全に防水さ
れることになる。これにより、例えばプールや濾過池の
水質検査をする時に携帯型残留塩素測定装置100が水
をかぶっても、水が入らないため、水によるダメージを
受けたりすることがなくなる。また、水に比べて比容積
が大きいので、誤ってプールや濾過池に落としても、底
に沈んでしまったりすることがない。従って、安心して
水際に携帯して使用することが出来るようになる。
【0029】前記ケース止ネジ4の基部とネジ部の間に
は、溝6が設けてある。これにより、下部ケース8を取
り外すためにケース止ネジ4を弛めた時に、溝6にOリ
ング5が嵌まり、ケース止ネジ4が抜け落ちることを防
止できる。従って、この点でも、安心して水際で使用す
ることが出来る。
【0030】下部ケース8には、乾燥剤容器10が弾性
的に保持されている。この乾燥剤容器10は、周面に多
数の孔を穿設された円筒ポリエチレン容器であり、その
内周面に通気性の良い和紙を置いて孔を塞いでから青色
シリカゲルを少量含む透明シリカゲルを充填してある。
これにより、低温の試料水Wを試料セル1に入れた時に
ケース内部側の試料セル1の面に結露することを防止で
き、測定を好適に行えるようになる。下部ケース8を外
せば、和紙を透かして青色シリカゲルの変色を観察でき
るから、乾燥剤の交換時期または再生時期を容易に把握
することが出来る。
【0031】この携帯型残留塩素測定装置100におい
て、電池Bを新しい電池と古い電池を混在させて取付け
た場合、電池から水素ガスが発生し、ケース内部の圧力
が高くなる。ところが、上部ケース7と下部ケース8と
は、長手方向の両端部でのみ固定されているため、内部
の圧力が高くなったときは、中央部が膨れるように変形
しうる。すると、中央部で上部ケース7と下部ケース8
の間に隙間が生じるため、内部のガスが外部へ出る。こ
れにより、水密構造になっているが、水素ガス発生によ
る破裂が防止される。
【0032】前記下部ケース8の一方の端部は、係止用
のツメ9の成形上の都合から厚肉になっている。そこ
で、この部分に貫通孔117を穿設し、吊下げ紐を通せ
るようにしている。
【0033】次に、上記携帯型残留塩素測定装置100
の使用方法を説明する。 (1)ビーカーに試料水を採取する。水道水の残留塩素
を測定する場合、水道の蛇口からビーカーに水を入れ
る。 (2)試料セル1に試料水Wを満たす。 (3)可撓フィルム109を介して押ボタン106z
(ZEROボタン)を押す。これにより、残留塩素
“0”の吸光度Ioが測定される。 (4)試料セル1から試料水Wを捨てる。 (5)試料セル1にオルトトリジン法の発色試薬を0.
1cc入れる。 (6)試料セル1に試料水Wを1.9cc入れる。 (7)可撓フィルム109を介して押ボタン106r
(READボタン)を押す。これにより、吸光度Ixが
測定される。そして、この吸光度Ixと前記残留塩素
“0”の吸光度Ioとにより、試料水W中の残留塩素量
が計算され、数字表示器105に表示される。 (8)前記数字表示器105に表示された数字を、アク
リル樹脂板108を透して、読み取る。 以上により、試料水W中の残留塩素量を知ることが出来
る。
【0034】なお、上記使用方法の(6)から5秒以内
に(7)に進めば、遊離残留塩素濃度を測定することが
出来る。また、上記使用方法の(6)から5分以上経過
後に(7)に進めば、総残留塩素濃度を測定することが
出来る。また、遊離残留塩素濃度と総残留塩素濃度の両
方を測定し、後者から前者を減じれば、結合残留塩素濃
度を求めることも出来る。
【0035】
【発明の効果】本発明の携帯型水質検査装置によれば、
ケース内部に水が入らないようにすることができ、水に
よるダメージを防止できる。また、内部に空気がある水
密構造だから、誤ってプールや濾過池に落としても水に
浮かび、すぐに回収できるようになる。この結果、安心
して水際に携帯して使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の携帯型残留塩素測定装置
を示す外観図である。
【図2】図1の携帯型残留塩素測定装置の断面図である
【図3】図1の携帯型残留塩素測定装置に用いる試料セ
ルの斜視図である。
【図4】図1の携帯型残留塩素測定装置に用いる光学ハ
ウスを青色発光ダイオード側から見た斜視図である。
【図5】図1の携帯型残留塩素測定装置に用いる光学ハ
ウスをフォトダイオード側から見た斜視図である。
【図6】従来の携帯型残留塩素測定装置の一例を示す外
観図である。
【図7】図6の携帯型残留塩素測定装置の断面図である
【図8】図6の携帯型残留塩素測定装置に用いる試料セ
ルの斜視図である。
【符号の説明】
1 試料セル 2,5 Oリング 3 角形シールリング 4 ケース止ネジ 6 溝 7 上部ケース 8 下部ケース 9 ツメ 10 乾燥剤容器 11 試料セル設置部 11a 周縁 100 携帯型残留塩素測定装置 101 回路基板 105 数字表示器 L 青色発光ダイオード G 集光用凸レンズ F 干渉フィルタ板 P フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 大輔 東京都世田谷区桜丘5−48−16 水道機工 (株)世田谷事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料セルと、その試料セルに入れた試料
    水の光学特性を検出する光学特性検出手段と、検出した
    光学特性から水質を示す指標を算出する演算手段と、算
    出した指標を表示する表示手段とを、携帯可能なケース
    に収容した携帯型水質検査装置において、 前記試料セルの外周面と当接する防水用Oリングを前記
    ケースの試料セル設置部の周面に内設したことを特徴と
    する携帯型水質検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の携帯型水質検査装置に
    おいて、前記試料セルは、円筒上部と四角筒下部とを接
    合した如き形状をなし、前記円筒上部が前記防水用Oリ
    ングに当接することを特徴とする携帯型水質検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の携帯型
    水質検査装置において、前記試料セル設置部の開口部周
    縁を前記試料セルの開口部周縁よりも高くすると共に、
    前記試料セル設置部の開口部周縁に面取りを施したこと
    を特徴とする携帯型水質検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の携帯型水質検査装置において、前記ケースの合せ目に
    防水用シールリングを挟着したことを特徴とする携帯型
    水質検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の携帯型水質検査装置に
    おいて、ケース止ネジを螺合したときに当該ケース止ネ
    ジの基部と当接する防水用Oリングをネジ孔の周面に内
    設したことを特徴とする携帯型水質検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の携帯型水質検査装置に
    おいて、前記ケース止ネジを弛めた時に前記防水用Oリ
    ングが嵌まる溝を前記ケース止ネジに設けたことを特徴
    とする携帯型水質検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の携帯型
    水質検査装置において、前記ケースを、片手で握れる丸
    みを帯びた略直方体形状とし、樹脂製の上部ケースと樹
    脂製の下部ケースとを合せて長手方向の両端部でネジ止
    めするか又は長手方向の一端部はツメにより係止し他端
    部はネジ止めする構造とし、ケース内部の気圧が高くな
    ると前記上部ケースと前記下部ケースの間に隙間を生じ
    るようにケースの中央部が弾性的に変形して内部の気圧
    を外へ逃がすようにしたことを特徴とする携帯型水質検
    査装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の携帯型水質検査装置において、ケース内に乾燥剤容器
    を着脱可能に設けるか又は乾燥剤室を設けたことを特徴
    とする携帯型水質検査装置。
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