JPH09241600A - 粘接着剤用樹脂水性分散液 - Google Patents

粘接着剤用樹脂水性分散液

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JPH09241600A
JPH09241600A JP5303796A JP5303796A JPH09241600A JP H09241600 A JPH09241600 A JP H09241600A JP 5303796 A JP5303796 A JP 5303796A JP 5303796 A JP5303796 A JP 5303796A JP H09241600 A JPH09241600 A JP H09241600A
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weight
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resin
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monomer
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JP5303796A
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Toshihide Orimi
敏英 折見
Takeo Tsukamoto
健夫 塚本
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持力を低下させずに接着力を向上させ、ポ
リオレフィン等の極性の小さい表面を有する被着体に対
しても優れた粘接着性を有する粘接着剤用樹脂水性分散
液及びその製造方法の提供。 【解決手段】(a)成分 アクリル酸の炭素数4〜18
のアルキルエステル75〜98重量%、(b)成分 水
酸基を有する不飽和単量体0.2〜5重量%、(c)成
分 炭素数2〜4のカルボン酸のビニルエステル0.2〜
10重量%、及び、(d)成分これらの不飽和単量体と
共重合可能な他の不飽和単量体0〜24.6重量%から
なる樹脂であって、かつ、該樹脂のゲル分率が50〜9
0重量%である樹脂からなる粘接着剤用樹脂水性分散
液、及び、前記単量体混合物100重量部に対して、連
載移動剤0.01〜3重量部の共存下で乳化重合するこ
とを特徴とする粘接着剤用樹脂水性分散液の製造方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着力及び保持力
の両方に優れ、ポリオリフィン等の極性の小さい表面に
対する接着力にも優れている粘接着剤用樹脂水性分散液
及びその製造方法に関するものであり、特には紙やフィ
ルムに塗工して得られる粘接着ラベルやテープ用の樹脂
水性分散液として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、n−ブチルアクリレートや2−エ
チルヘキシルアクリレートを主成分として乳化重合を行
い得られる共重合体樹脂水性分散液は、粘接着剤とし
て、特には粘接着ラベルやテープ用の粘接着剤として使
用されることは知られているが、特に被着体がポリエチ
レンやポリプロピレン等の極性の小さい表面を有するも
のの場合に、その粘接着性が充分でなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】接着力を向上させるた
めに、共重合体樹脂の分子量を低くしたり、ガラス転移
点の低い樹脂を用いたり、さらには粘着付与剤を配合す
る方法が提案されているが、これらの方法によると接着
力は向上するものの、逆に粘接着剤としての保持力が低
下してしまうという問題が生じた。
【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解決
し、保持力を低下させずに接着力を向上させ、ポリオレ
フィン等の極性の小さい表面を有する被着体に対しても
優れた粘接着性を有する粘接着剤用樹脂水性分散液及び
それを製造する方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、以下の構成をもつ樹脂水性分散液が上記目的を
達成できることを見出した。即ち、本発明の第1は、
(a)成分 アクリル酸の炭素数4〜12のアルキルエ
ステル75〜98重量%、(b)成分 水酸基を有する
不飽和単量体0.2〜5重量%、(c)成分 炭素数2〜
4のカルボン酸のビニルエステル0.2〜10重量%、
及び、(d)成分これらの不飽和単量体と共重合可能な
他の不飽和単量体0〜24.6重量%からなる樹脂であ
って、かつ、該樹脂のゲル分率が50〜90重量%であ
る樹脂からなる粘接着剤用樹脂水性分散液である。
【0006】この(d)成分の少なくとも一部として、
カルボキシル基を有する不飽和単量体が単量体混合物中
に0.2〜5重量%含有されるのが好ましい。また、本
発明の第2は、(a)成分 アクリル酸の炭素数4〜1
2のアルキルエステル75〜98重量%、(b)成分
水酸基を有する不飽和単量体0.2〜5重量%、(c)
成分 炭素数2〜4のカルボン酸のビニルエステル0.2
〜10重量%、及び、(d)成分これらの不飽和単量体
と共重合可能な他の不飽和単量体0〜24.6重量%か
らなる混合物100重量部に対して、連載移動剤0.0
1〜3重量部の共存下で乳化重合することを特徴とする
粘接着剤用樹脂水性分散液の製造方法である。
【0007】この(d)成分の少なくとも一部として、
カルボキシル基を有する不飽和単量体が単量体混合物中
に0.2〜5重量%含有されるのが好ましい。また、連
鎖移動剤が、メルカプタン類とアリル水素を有する化合
物との混合物からなるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】本発明の粘接着剤用樹脂水性分散液及びそ
の製造方法に用いられる(a)成分としては、アクリル
酸の炭素数4〜18のアルキルエステルとしては、例え
ばn−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ノニルアクリレート、イソノニルアクリレート、デ
シルアクリレート、ラウリルアクリレート、パルミチル
アクリレート、ステアリル等が挙げられる。特にn−ブ
チルアクリレート又は2−エチルヘキシルアクリレート
を用いるのが、粘接着ラベルやシートの接着力と保持力
のバランスが良くなるため好ましい。
【0010】(a)成分 アクリル酸の炭素数4〜18
のアルキルエステルは、該樹脂水性分散液を用いて作成
した粘接着剤に粘接着性を発現させるために用いられる
もので、その使用量は、全不飽和単量体中75〜98重
量%、好ましくは80〜96重量%である。この成分が
少なすぎると、共重合体樹脂が硬くなり、粘接着性が低
下し、逆にこの成分が多すぎると、十分な保持力を保て
ない。
【0011】該樹脂水性分散液を調製するのに用いられ
る(b)成分 水酸基を有する不飽和単量体としては、
アルキレングリコールのモノアクリル酸エステル又はモ
ノメタクリル酸エステル等が挙げられ、具体的にはヒド
ロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレー
ト、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヘキサンジオー
ルモノアクリレート、ヘキサンジオールモノメタクリレ
ートや以下の化学式1で表されるオリゴエチレン(又は
プロピレン)グリコールのモノアクリル酸(又はメタク
リル酸)エステル等が挙げられる。
【0012】
【化1】
【0013】尚、R1及びR2は、水素又はメチル基、n
は2〜5の整数である。(b)成分 水酸基を有する不
飽和単量体は、該樹脂水性分散液を用いて作成した粘接
着剤に保持力を付与するために用いられるもので、その
使用量は、全不飽和単量体中0.2〜5重量%、好まし
くは0.5〜3重量%である。この成分が少なすぎる
と、保持力の付与は十分でなく、逆に多すぎると粘接着
力が低下する傾向にある。
【0014】該樹脂水性分散液を調製するのに用いられ
る(c)成分 炭素数2〜4のカルボン酸のビニルエス
テルとしては、具体的には、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル等が挙げられる。
(c)成分 炭素数2〜4のカルボン酸のビニルエステ
ルは、(b)成分 水酸基を有する不飽和単量体と併用
することによって該樹脂水性分散液を用いて作成した粘
接着剤に付与される保持力の飛躍的な向上が認められ
る。その使用量は、全不飽和単量体中0.2〜10重量
%、好ましくは0.5〜6重量%である。この成分が少
なすぎると、(b)成分 水酸基を有する不飽和単量体
と併用しても、保持力の付与は十分でなく、逆に多すぎ
るとやはり粘接着力が低下する。
【0015】該樹脂水性分散液を調製するのに用いられ
る(d)成分 これらの不飽和単量体と共重合可能な他
の不飽和単量体としては、たとえばアクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、マレイン酸等のカルボキシル基を
有する不飽和単量体;アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−プロピル等のアクリル酸の低級ア
ルキルエステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ブチル
等のメタクリル酸の低級アルキルエステル;スチレン、
αーメチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、エチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン;アク
リルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロール
メタクリルアミドなどのアミド基を有する不飽和単量体
及びその誘導体;グリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレートなどのエポキシ基を有する不飽和単量
体;N−フェニルマレイミド、N−(メチル)フェニル
マレイミド、N−(ヒドロキシ)フェニルマレイミドな
どのマレイミド系不飽和単量体等が挙げられる。
【0016】その使用量は、全不飽和単量体中0〜2
4.6重量%、好ましくは2〜20重量%である。この
成分が少なすぎると、共重合体樹脂が柔らかくなり、保
持力は低下し、逆にこの成分が多くなると接着力が低下
する。また、この(d)成分の少なくとも一部として、
前記カルボキシル基を有する不飽和単量体が単量体混合
物中に0.2〜5重量%、より好ましくは0.5〜3重
量%含有されるのが好ましい。
【0017】これらカルボキシル基を有する不飽和単量
体を用いた場合には、得られた樹脂水性分散液を用いて
作成した粘接着剤に付与される保持力、及び粘接着力を
より向上させることが可能になる。従って、この成分が
少なすぎると、効果に乏しく、逆に多すぎると粘接着力
は明らかに低下する。本発明の粘接着剤用樹脂水性分散
液は、上記の(a)成分〜(d)成分からなり、かつ、
該樹脂のゲル分率が50〜90重量%、好ましくは60
〜85重量%である樹脂からなる。
【0018】樹脂のゲル分率が低すぎると、共重合体樹
脂が柔らかくなり、保持力は低下し、逆にゲル分率が高
すぎると接着力が低下する。尚、本明細書中でいうゲル
分率は、粘接着剤用樹脂水性分散液を離型紙上に塗布
し、100℃で3分乾燥させ、フィルム状にした後、離
型紙から剥がし、そのフィルムをテトラハイドロフラン
(THF)溶液に、24時間浸漬し、その溶液を200
メッシュの金網で濾過し、下記の式にて求めた数値をい
う。
【0019】ゲル分率(%)=(A/B)×100 A:金網上のTHF不溶分の乾燥重量 B:浸漬前のフィルム状樹脂の重量
【0020】該樹脂水性分散液の1つの製造方法は、上
記の(a)成分〜(d)成分からなる単量体混合物を、
連鎖移動剤の共存下で乳化重合する方法が挙げられる。
この連鎖移動剤としては、この種の不飽和単量体の共重
合において分子量調節のために通常用いられている連鎖
移動剤はすべて使用できる。その連鎖移動剤の具体例と
しては、たとえばメチルメルカプタン、デシルメルカプ
タン、ベンジルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、
ステアリルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、
tードデシルメルカプタン、メルカプト酢酸、メルカプ
トプロピオン酸等の各種のメルカプタン類;メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、tーブタノール、ヘキサノール、ベンジ
ルアルコール、アリルアルコール等のアルコール類;ク
ロルエタン、トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水
素類;1,2−ジカルボン酸無水物、α−メチルスチレ
ン等が挙げられる。
【0021】さらに、特開昭63−28641号公報に
示されるアリル水素を有する化合物も同様に使用でき
る。アリル水素を有する化合物としては、アリル水素を
有するロジン系化合物、アリル水素を有するテルペン化
合物及びアリル水素を有するシクロヘキセン等が挙げら
れる。そのアリル水素を有するロジン系化合物として
は、例えばガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジ
ン、これらのロジンより単離されたアビエチン酸、アビ
エチン酸のアルカリ金属塩、アビエチン酸と多価アルコ
ール(例えば、エチレングリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール、トリメチロールプロパン等)とのエ
ステル化合物及びその他各種のロジン変性物やロジン誘
導体が挙げられる。これらのアリル水素を有するロジン
系化合物の中で特に好ましいものは、下記一般式で表さ
れるアビエチン酸及びその誘導体である。
【0022】
【化2】
【0023】また、アリル水素を有するテルペン系化合
物としては、例えば下記式で表されるテルペン樹脂、テ
ルペン・フェノール共重合体樹脂等が挙げられる。
【0024】
【化3】
【0025】尚、本明細書に記載した「アリル水素」と
は、下記のアリル骨格のR1〜R3の位置に結合した水素
をいう。
【0026】
【化4】
【0027】従って、上記各一般式中で、H*で表した
水素がアリル水素である。連鎖移動剤の使用割合は、単
量体混合物100重量部に対し0.01〜3重量部好ま
しくは0.02〜2重量部であり、この割合が少なすぎ
ると連鎖移動効果が十分でなくなるため、粘接着力が劣
る重合体となるし、また多くなりすぎると、生成共重合
体は分子が切断されて極端に分子量の小さいものとな
り、接着剤や粘着剤として適さない性能の共重合体とな
る。
【0028】また、使用する連鎖移動剤として、前述し
たメルカプタン類とそれ以外の連鎖移動剤を併用した場
合、併用しない場合と比較して、より保持性や粘接着力
のバランスの優れた共重合体となる。より具体的には、
単量体混合物100重量部に対しメルカプタン類0.0
1〜0.2重量部、及び上記アリル水素を有する化合物
0.05〜2重量部を併用した場合に特に効果が顕著で
ある。
【0029】該樹脂水性分散液を製造するための前記の
連鎖移動剤を含有せしめてなる単量体混合物の乳化重合
は、常法にしたがって容易に行わせることができる。す
なわち、乳化剤や分散剤や保護コロイドなどを含有する
水中において、過硫酸カリウムや過硫酸ナトリウムなど
の重合開始剤の存在下で、上記単量体混合物を、たとえ
ば75〜95℃の加熱下で乳化重合させる。重合開始剤
は、還元剤の併用によるレドックス系を用いてもよい。
また、単量体の供給方法は、一括仕込み方法であっても
よいし、逐次添加法であってもよいし、単量体を水性エ
マルジョンにしてから添加する方法であってもよい。ま
た、重合系の単量体組成を段階的或いは連続的に変化さ
せる、たとえばシード重合法やパワーフィード法等も使
用することができる。
【0030】その乳化剤としては、たとえば高級アルコ
ール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルサルフェート塩、ポリオキ
シエチレンアルキルフェノールエーテルサルフェート塩
などの陰イオン性界面活性剤或いは種々のノニオン界面
活性剤を使用することができる。また、分子中に重合性
二重結合を有する反応性乳化剤を使用してもよい。界面
活性剤の使用量は、通常、全不飽和単量体に対して0.
2〜10重量%である。
【0031】本発明の粘接着剤用樹脂水性分散液には、
その物性を損なわない範囲内において他の樹脂水性分散
液を添加することができる。たとえば、一般の乳化重合
によって得られるエチレン・酢酸ビニルエマルジョンや
スチレン・ブタジエンラテックス、或いはウレタンエマ
ルジョンなどを添加することができる。特に、本発明の
上記樹脂水性分散液の製造において用いられるのと全く
同一の単量体組成の単量体混合物を、実質的に連鎖移動
剤を全く含有せしめない反応系で乳化重合させて得られ
る樹脂水性分散液を添加することもできる。
【0032】さらに、本発明の水性粘接着剤用樹脂水性
分散液には、その使用目的や使用分野に応じて、分散
剤、湿潤剤、消泡剤、溶剤、造膜助剤、可塑剤、凍結防
止剤、増粘剤、タッキファイアーなどの各種の添加剤を
添加することができる。又、接着剤、粘着剤等の配合技
術の分野で一般的に知られた顔料、たとえば炭酸カルシ
ウム、タルク、クレー、マイカ粉、バライト、酸化チタ
ンなども配合することができる。
【0033】
【実施例】以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳
述する。これらの例に記載の「部」及び「%」は、特記
しない限り重量部および重量%をそれぞれ示す。 実施例1 温度調節器、いかり型撹拌機、還流冷却器、供給容器、
温度計及び窒素導入管を備えた反応器内に水200部、
及び過硫酸ナトリウム0.5部を装入した。別に、供給
物Iとして下記のものを用意した。
【0034】 供給物I アクリル酸ブチル 900部 ヒドロキシプロピルアクリレート 25部 酢酸ビニル 25部 スチレン 50部 t−ドデシルメルカプタン 0.5部 水 400部 ラウリルアルコールのエチレンオキシド20 モル付加物の硫酸エステルナトリウム塩(アニ オン性乳化剤)の30%水溶液 80部
【0035】また別に、供給物IIとして、水160部
中に過硫酸ナトリウム8部を溶解した開始剤溶液を調製
した。上記の予め開始剤溶液を装入した反応容器内を窒
素ガス置換したのち、同反応器内に上記供給物Iと供給
物IIの5%を加え、その混合物を90℃に加熱した。
次いで、供給物Iと供給物IIの残りを、3時間かけて
並行して一様に同反応器に供給した。その供給終了後な
お1.5時間90℃に保持して乳化重合させ、粘接着剤
用樹脂水性分散液を得た。その樹脂水性分散液の樹脂濃
度は約55%であった。
【0036】実施例2〜6及び比較例1〜8 単量体組成、及び連鎖移動剤の種類及びその使用量を表
1及び表2にそれぞれ示すように変更し、そのほかは実
施例1に記載の方法に準じて粘接着剤用樹脂水性分散液
を調製した。以上の各実施例及び各比較例で得られた粘
接着剤用樹脂水性分散液(いずれも樹脂濃度は約55%
である)の塗布乾燥皮膜について、接着力試験及び保持
力試験を行った。その結果は表1及び表2にそれぞれ示
す通りであった。
【0037】各試験の方法及び評価は下記の通りであ
る。尚、各試験に使用した試験片は、各粘接着剤用樹脂
水性分散液をポリエステルフィルムの表面にマイヤーバ
ーを用いて乾燥塗布量が20±1g/m2になるように塗
布し、100℃で5分間乾燥させることによって作成し
た。
【0038】接着力試験:上記の試験片(2.5×10
cm)を表面を研磨したステンレス板、又はポリエチレ
ン板に接着し、インストロン社製の引張試験機を用いて
その接着力を試験した。 保持力試験:上記の試験片(2×2cm)を表面研磨し
たステンレス板に接着し、1kgの荷重をかけ、温度2
0℃、湿度65%の条件下で、保持力(剥離するまでの
時間)を測定した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】ポリオレフィン等の極性の小さい表面に
対しても本発明の粘接着剤用樹脂水性分散液、特にはそ
れを紙やフィルムに塗工して得られる粘接着ラベルやテ
ープは、接着力に優れ、保持力共に優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)成分 アクリル酸の炭素数4〜18
    のアルキルエステル75〜98重量%、(b)成分 水
    酸基を有する不飽和単量体0.2〜5重量%、(c)成
    分 炭素数2〜4のカルボン酸のビニルエステル0.2〜
    10重量%、及び、(d)成分これらの不飽和単量体と
    共重合可能な他の不飽和単量体0〜24.6重量%から
    なる樹脂であって、かつ、該樹脂のゲル分率が50〜9
    0重量%であるる樹脂からなる粘接着剤用樹脂水性分散
    液。
  2. 【請求項2】該(d)成分の少なくとも一部として、カ
    ルボキシル基を有する不飽和単量体が単量体混合物中に
    0.2〜5重量%含有されることを特徴とする、請求項
    1記載の粘接着剤用樹脂水性分散液。
  3. 【請求項3】(a)成分 アクリル酸の炭素数4〜18
    のアルキルエステル75〜98重量%、(b)成分 水
    酸基を有する不飽和単量体0.2〜5重量%、(c)成
    分 炭素数2〜4のカルボン酸のビニルエステル0.2〜
    10重量%、及び、(d)成分これらの不飽和単量体と
    共重合可能な他の不飽和単量体0〜24.6重量%から
    なる混合物100重量部に対して、連載移動剤0.01
    〜3重量部の共存下で乳化重合することを特徴とする粘
    接着剤用樹脂水性分散液の製造方法。
  4. 【請求項4】該(d)成分の少なくとも一部として、カ
    ルボキシル基を有する不飽和単量体が単量体混合物中に
    0.2〜5重量%含有されることを特徴とする、請求項
    1記載の粘接着剤用樹脂水性分散液の製造方法。
  5. 【請求項5】該連鎖移動剤が、メルカプタン類とアリル
    水素を有する化合物との混合物からなる、請求項3又は
    4記載の粘接着剤用樹脂水性分散液の製造方法。
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