JPH092412A - 昆虫類の包装方法及び昆虫類包装装置 - Google Patents
昆虫類の包装方法及び昆虫類包装装置Info
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- JPH092412A JPH092412A JP14917195A JP14917195A JPH092412A JP H092412 A JPH092412 A JP H092412A JP 14917195 A JP14917195 A JP 14917195A JP 14917195 A JP14917195 A JP 14917195A JP H092412 A JPH092412 A JP H092412A
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Abstract
べく、ブドウ虫供給ライン1上に、冷却ダクト40・4
1や冷却ブース42等の冷却手段が設けられている。 【効果】 冷却ダクト40・41や冷却ブース42によ
って冷却されたブドウ虫3が鎮静化するので、一般的に
用いられる選別方法や包装方法を応用して、ブドウ虫3
の選別・包装が行えるようになる。
Description
ブドウ虫、玉虫、くり虫、ななお虫やハエ、てんとう虫
等の生きた昆虫類を選別し、容器に投入して包装する昆
虫類包装方法及びそれに用いる昆虫類包装装置に関する
ものである。
ていわゆるブドウ虫があるが、このブドウ虫は入手可能
な時期や供給量が限られているため、幻の餌と呼ばれ珍
重されている。上記のニーズに応える形で、擬似ブドウ
虫(例えば、ハチミツガの幼虫であり、以下、単にブド
ウ虫と呼ぶ)が養殖されて販売されている。このブドウ
虫は、養殖であるため、1年中いつでも手に入れること
ができ、需要に応じた生産量の増大が容易であり、従来
の天然のブドウ虫より安価に提供することができる。
体差からサイズの大小が生じるが、、大きいブドウ虫は
数が少なく、大きいものと小さいものとが同じ値段で販
売されるのではユーザー間に不公平感を生じさせてしま
う恐れがあるので、通常はその大きさごとに選別して包
装し、販売している。そこで、従来は、以下のようにし
てブドウ虫の選別を行っている。なお、以下では、選別
段階として、例えば、大型品(300mg以上)、標準品
(150mg以上300mg未満)、規格外品(150mg未
満)に選別するものとして説明する。この場合、300
mgが標準規格上限値であり、150mgが標準規格下限値
である。
入れられたパレットから、適当に標準規格下限値に近い
と思われるブドウ虫を一匹取り出して計量する。選びだ
したブドウ虫の重さが、例えば、140mgや160mg辺
りである場合には、さらに、ブドウ虫を取り出し、ほぼ
150mg位のブドウ虫を選びだせるまで計量を続ける。
そして、選びだしたブドウ虫に例えばマジックで印を付
け、仮に基準ブドウ虫Aと呼ぶことにする。この基準ブ
ドウ虫Aが標準規格下限品となる。
値に近いと思われるブドウ虫を取り出す。この場合も、
上記と同様に計量し、ほぼ300mg位のブドウ虫が選び
出せたら、上記と同色のマジックで印を付け、これを仮
に基準ブドウ虫Bと呼ぶことにする。この基準ブドウ虫
Bが標準規格上限品となる。この場合、標準規格上限値
は標準規格下限値の2倍の大きさであり、容易に識別可
能であるため、同色のマジックで印を付けたが、選別段
階を増やしたり、より狭い範囲での識別が要求される場
合には、異なる色で着色する場合もある。
A、Bを基準とし、目視により選別しようとするブドウ
虫と比較して1頭ごと選別を行う。この選別作業は伸び
縮みするブドウ虫の状態を見ながら、同様に伸び縮みす
る基準ブドウ虫A、Bとの比較を行っており、選別の結
果、基準ブドウ虫Bより大きいブドウ虫は大型品とし
て、また、基準ブドウ虫Bよりも小さく基準ブドウ虫A
よりも大きいブドウ虫は標準品として選別して、容器内
にそれぞれの所定頭数を入れて包装する。そして、基準
ブドウ虫Aよりも小さいブドウ虫については、商品価値
がなく通常は規格外品として廃棄している。
も、昆虫類を使用する試験(例えば、化学薬品の生物検
定試験や昆虫を生物農薬として活用したりまたその実施
等)等の分野においても、供試する昆虫を大きさ等で選
別し、所定頭数を包装することがあるが、やはり、上記
と同様に熟練者による根気のいる作業に頼っているのが
実情である。
ブドウ虫はそれ自体が付加価値であり、生育頭数の関係
から1頭あたりの単価が高い値段で販売されることにな
るが、その場合、正確に選別されていないと、次のよう
な問題が生じてしまう。例えば、標準品の包装容器内に
大型品を混入させてしまうと、メーカーにとっては、大
型品として販売可能なブドウ虫を標準品として安く販売
してしまうのであるから損失になる一方、大型品の包装
容器内に標準品を混入させてしまうと、ユーザー側は割
高なものを買わされたと感じ、クレーム問題に発展した
り、メーカーに対する信頼度を低下させてしまうことに
なる。
れている以上、正確な選別がなされていることは、ユー
ザーに正しい選択を行わせ、また、商品に対する満足感
を与える意味でも重要である。
下のような問題点がある。
ら、選別作業が長時間に渡ると、選別作業中に成長して
サナギ化してしまったり、場合によっては死亡したりし
て、基準としての意味を成さなくなってしまう。従っ
て、通常、各パレットごとに基準ブドウ虫A、Bを選び
だし、基準となるブドウ虫を更新しながら選別作業を行
う必要があるが、パレットごとに基準ブドウ虫を選び出
す作業においては、熟練者とそうでないものとでは選び
出すた1 の時間が異なり、作業能率に大きな影響を与え
る。
確に同じ重さの物を選ぶことは不可能であるから、選び
だす上限の重さと下限の重さとの間で基準が変化してし
まう。つまり、この場合パレットごとに基準ブドウ虫
A、Bの重さが変化することになり、包装されるブドウ
虫の個体差が大きくなってしまうという問題点があっ
た。しかもこの個体差は、各作業者が、基準ブドウ虫
A、Bの前後の大きさのブドウ虫をどのように判断する
かによっても違い、これにより、選別の精度や出荷量等
を大きく左右するものとなっていた。
あってもその日の体調等によって、作業能率が一定でな
いので、出荷目標の設定が容易ではなく、例えば、熟練
者用の出荷目標を見習いのものが満足させようとする
と、選別の精度が低下し規格外品が混入した不良品を発
生させることになる。
パレットごとの差を低減するために変化しないダミーの
ブドウ虫Cを基準として用いようとすると、このブドウ
虫Cは特定の固定状態、例えば、伸びきった状態だけを
再現するものとなり、このブドウ虫Cと伸び縮みするブ
ドウ虫との大小を比較して、各作業者の判断を統一する
ことは困難であるとともに、同様に伸び縮みする基準ブ
ドウ虫A、Bに対する相対比較を行う方が容易である。
能力差やパレットごとに異なる基準から、選別の精度の
信頼性が低下し、包装作業全体の効率にも非常に影響を
与えるものとなっていた。
なり、例えば上記のブドウ虫の場合、冬場の需要と、春
から夏にかけての需要とを比較すると2倍以上も異な
り、前記のような方法では、この販売量の増減に対応が
難しく、常に作業能率の個人差を考慮しつつ、最大生産
量を確保できるように人員を配置する必要があり、需要
の谷間の生産量低下にともなう生産効率低下がコストを
押し上げる一因となっていた。
いても同様に、熟練者による根気のいる作業に頼ってい
るために、作業精度、作業能率の低下という問題点を有
している。
装方法は、上記の課題を解決するために、生きた昆虫類
が鎮静化する温度範囲に昆虫類の温度を保持可能な低温
雰囲気下において、昆虫類を所定頭数ごとに包装容器に
投入し、包装することを特徴としている。
搬送手段と、容器搬送手段と、昆虫類搬送手段により搬
送された昆虫類を容器搬送手段により搬送された包装容
器に投入する投入手段とを備えるとともに、該昆虫類搬
送手段には、生きた昆虫類が鎮静化する温度範囲に昆虫
類の温度を保持するための冷却手段が設けられているこ
とを特徴としている。
2記載の昆虫類包装装置において、上記投入手段の前
に、昆虫類の大小を選別するサイズ選別手段が設けられ
ていることを特徴としている。
2また3記載の昆虫類包装装置において、画像処理によ
る色判定による体色判定手段が設けられているととも
に、該判定により不良品と判断された昆虫類を除く昆虫
類が包装容器に投入されるように上記投入装置を制御す
る制御装置が設けられていることを特徴としている。
は、前記の〔ブドウ虫〕(ブドウスカシバ){〔〕内は
通称釣餌としての名を示す。以下同じ。}、〔疑似ブド
ウ虫〕(ハチミツガ)以外に、〔くり虫〕(クリシギゾ
ウムシ)、〔さなぎ〕(カイコガ)、〔さばさし〕(ヒ
ツジキンバエ)、〔ななお虫〕(シマハナアブ)、〔玉
虫〕(イラガ)、〔やなぎ虫〕(ボクトウガ)、〔ささ
虫〕(スジツトガ)、〔いたどり虫〕(アズキノメイ
ガ)、〔きく虫〕(キクスイカミキリ)、〔ちしや虫〕
(エゴヒゲナガゾウムシ)、〔らぴっと〕(チャバネト
ゲハエバエ)等の昆虫釣餌、また、ハエやゴキブリ等を
使用する薬品の生物検定試験、さらには、てんとう虫や
ハチ類のように生物農薬または生物資材として使用され
る多くの昆虫類が挙げられる。
する温度範囲で昆虫類を取り扱うことにより、一般的な
商品を取り扱うのと同様の公知の包装手段を適用するこ
とが可能となる。
手段上にある昆虫類は、昆虫類が鎮静化する温度範囲に
冷却保持されているため、搬送時に昆虫類が暴れたりす
ることがなく、昆虫類の包装作業が容易に行える。
手段上にある昆虫類は鎮静化されているので、サイズ選
別装置における誤判定が生じにくく正確な選別を行うこ
とが可能となる。
た昆虫類の体色判定を行うとともに、不良品と判定され
た昆虫類が排除されるので、死亡した昆虫類等、商品と
して不良品である生き餌の包装容器内への混入を防止す
ることができる。
基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施例にお
いて選別を行う昆虫類は、渓流釣り等に好んで使用され
るブドウ虫の代替品の擬似ブドウ虫(ハチミツガの幼
虫)で、ブドウ虫と異なり養殖により大量に飼育するこ
とができることから安価であり、また、1年中入手可能
で、ブドウ虫と同等の魚の食いつきが得られ、蜂蜜養殖
で嫌な匂いもないことから天然のブドウ虫以上にユーザ
ーに好評を博している。ここでは、以下簡単のため、上
記擬似ブドウ虫をブドウ虫と呼ぶことにする。
ケース内で、1パレットあたり数千頭単位で養殖されて
いる。そして、出荷時期が近づくと、上記ブドウ虫は大
きさごとに選別されるとともに、各大きさごとに決めら
れた1容器当たりの所定頭数が投入され包装される。
装置は、図1に示すように原料ホッパー4から等外廃棄
入れ18までのブドウ虫供給ライン1と、容器供給のた
めのターンテーブル20から包装終了までの容器搬送ラ
イン2とから構成されている。
ドウ虫3を供給する原料ホッパー4が設けられ、その下
方には取出コンベア5が設けられている。上記原料ホッ
パー4の下部には冷却風を導入する冷却ダクト40が取
り付けられており、原料ホッパー4内、及び取出コンベ
ア5内のブドウ虫3を冷却している。そして、該原料ホ
ッパー4の下方にはこの取出コンベア5の出口側にはロ
ータリーシュート6が設けられており、ロータリーテー
ブル7上に均等にブドウ虫3が分散して位置するように
回動する。このロータリーテーブル7にも冷却風を導入
する冷却ダクト41が取り付けられており、ロータリー
テーブル7上のブドウ虫3を冷却している。
は、内部に吸着ゾーン8を備えたバキュームコンベア9
が設けられ、取出コンベア5からバキュームコンベア9
までの間のロータリーテーブル7上には平滑ブラシ10
が設けられている。
の搬送方向側には、原料コンベア11が設けられてお
り、この原料コンベア11上でブドウ虫のサイズ選別、
体色判定が行われる。上記したブドウ虫のサイズ選別、
体色判定はサイズ選別カメラ12と体色判定カメラ13
により得られた画像を用いて画像処理装置38(図2)
において行われる。さらに、その先の原料コンベア11
上には、ブドウ虫3のサイズ別に、ホッパー16・17
及び選別エアーノズル14、選別エアーノズル15が設
けられている。上記エアーノズルには、上記画像処理装
置38に接続された制御装置39(図2)とエアーポン
プ37(図2)が接続されている。そして、原料コンベ
ア11の終端部下方には等外廃棄入れ18が設けられて
いる。そして、上記原料コンベア11を覆う形で冷却ブ
ース42が設けられており、搬送されるブドウ虫を冷却
している。
ーブル20、移送コンベア21、方向修正ターンテーブ
ル22、移載プッシャー23、移載ガイド24、押出プ
ッシャー25・26、容器コンベア27・28が設けら
れており、上記のホッパー16、17の先端がそれぞれ
容器コンベア27・28上の容器19・19の開口部上
方に位置するように配置されている。
下に説明する。
業者により上記の原料ホッパー4内に投入される。そし
て、ブドウ虫3…は下方に設けられた取出コンベア5に
より数十頭単位で切り出され、ロータリーテーブル7方
向に搬送される。該取出コンベア5の出口側のロータリ
ーシュート6の回動により、ブドウ虫3…は、ロータリ
ーテーブル7上に均等に分散するように排出される。該
ロータリーテーブル7が回転して、バキュームコンベア
9側にブドウ虫3…が移動させられ、該バキュームコン
ベア9により1頭ずつ原料コンベア11側に搬送され
る。上記のロータリーシュート6から排出された段階で
はブドウ虫3は塊上になっており、そのままではバキュ
ームコンベア9において、一頭ずつ吸着することが困難
であるので、平滑ブラシ10により、ブドウ虫3の塊を
ほぐして、ロータリーテーブル7上に1頭ごと単独で満
遍なく散分化されるようにする。同図では分かりやすい
ように、平滑ブラシ10は1ヵ所にしか配置されていな
いが、実際には、より均等にブドウ虫3が位置するよう
に平滑ブラシ10は複数設けられている。
3…は、バキュームコンベア9により吸着されて搬送さ
れる。該バキュームコンベア9上には所定のピッチで穴
が開けられており、吸着ゾーン8においては、上記の穴
に図示しないバキュームポンプからの負圧がかけられて
おり、この穴にブドウ虫3が位置すると、ブドウ虫3は
上記のように吸着される。この負圧はブドウ虫3を傷つ
けること無く吸着するように設定されており、吸着ゾー
ン8を過ぎたバキュームコンベア9上の穴においては負
圧が解除され、ブドウ虫3はバキュームコンベア9の終
端側に設けられている原料コンベア11上に1頭ずつ、
上記穴に見合った間隔で運ばれることになる。
れなかったブドウ虫3は、吸着して搬送されるまでロー
タリーテーブル7上を回転移動することになるが、ブド
ウ虫3の吸着頭数と残留頭数とから取出コンベア5の取
り出し速度が調整され必要以上にロータリーテーブル7
上にブドウ虫3が滞留しないように設定されている。
を搬送される際に、まず上方に設けられたサイズ選別カ
メラ12により、大きさが選別される。図2に示すよう
に、サイズ選別カメラ12には画像処理装置38が接続
されており、予め、標準規格下限値及び標準規格上限値
のブドウ虫3の画像を画像処理装置38により、2値化
処理して面積値の測定を行い、その値を記憶させてお
く。そして、原料コンベア11上を搬送されてきた選別
しようとするブドウ虫3の画像を同様に2値化処理して
面積値測定し、その結果と上記標準規格上限値または下
限値の面積値と比較して、大型品、標準品、規格外品を
選別する。本来はブドウ虫3の重量を測定して選別すべ
きであるが、上記ブドウ虫3の投影面積とその重量との
間には相関関係があり、また、現状では、画像処理を用
いたほうが判定時間を短くすることが出来るので、上記
方法を採用しているが、重量測定による選別が精度良く
短時間に行えるようになったり、また、その他、より短
時間に精度良く測定可能な方法があれば、上記方法に制
限されるものではない。
が行われる。ブドウ虫3は死んでしまうと商品価値が無
くなり、また、ブドウ虫は体色が白いほど釣餌として好
まれるので、包装の段階で死んでいるものや衰弱してい
るものあるいは着色しているものは不良品として排除す
る必要がある。ブドウ虫が衰弱したり死亡すると体の色
が透明に近い乳白色から褐色ないしは黒色に変色する。
そこで、画像処理によって、ブドウ虫全体の面積に占め
る変色部分の大小を判別したり、または、体色の変化を
判定することにより、体色判定を行い、不良品を選別し
ている。
理装置38が接続されており、予め乳白色のブドウ虫3
の画像から、ブドウ虫3全体における乳白色部分の面積
の割合のデータを測定しておき、このデータと、判定し
ようとするブドウ虫3のデータを比較して、乳白色部分
の面積比が小さければ、不良品と判断する。上記のよう
にしてブドウ虫の選別及び体色判定は終了する。
判定データは制御装置39に送られる。このデータに基
づき、制御装置39はエアーポンプ37から選別エアー
ノズル14・15とに送出されるエアーの制御を行う。
通過するときには選別エアーノズル14が作動し、ホッ
パー16に上記ブドウ虫が投入される。また、標準品と
判定されたブドウ虫3が通過するときには、選別エアー
ノズル15が作動し、ホッパー17に上記ブドウ虫が投
入される。なお、上記ホッパー16・17のそれぞれの
内面にはブドウ虫3の傷みを極力少なくするためにクッ
ション材が設けられている。
と判定されたブドウ虫3が通過するときにはいずれのエ
アーノズルも作動せず、このブドウ虫3は原料コンベア
11の終端部下方に設けられた等外廃棄入れ18に投入
される。
まず、作業者によりターンテーブル20上に供給され
る。ターンテーブル20上に供給された容器19は、タ
ーンテーブル20上に設けられた容器ガイド20aとタ
ーンテーブル20の回転により移送コンベア21上に搬
送される。そして、移送コンベア21の中央部の方向修
正ターンテーブル22により容器19の蓋が特定方向
(図において左方向)に向くように回転させる。
移載プッシャー23により、移載ガイド24上に押し出
される。移載ガイド24は大型品用の容器コンベア27
と標準品用の容器コンベア28との両方に容器19を供
給するもので、容器コンベア27・28前端側にそれぞ
れ押出プッシャー25・26が設けられており、それぞ
れ容器コンベア27・28上に所定間隔で容器19が配
置されるように、容器コンベア27・28の作動に伴っ
て押出プッシャー25・26が該容器19をそれぞれ容
器コンベア27・28上に押し出す。
ッパー16・17の真下に位置するように容器コンベア
27・28が配置されるとともに、各容器コンベア27
・28は個別に駆動可能とされている。
投入されると大型品側の容器コンベア27だけがコンベ
ア上に載置された容器19の間隔分だけ移動し、次の容
器19が該ホッパー16の真下に位置して停止する。こ
れは、標準品の場合でも同様である。上記の所定数のカ
ウントは前記画像処理部において行われており、エアー
の吹き出し回数とともに制御されている。
れた容器19は、次にシリカゲル粒投入装置29の下方
に位置する。冬場は空気が乾燥しているので必要ない
が、日本のように夏場の湿度の高い時期には容器19内
に浸入する湿気により、ブドウ虫3が衰弱したり、病気
になったりするので、湿気吸収用のシリカゲル粒を投入
して、湿気を吸収させてやるとよい。なお、このシリカ
ゲル粒投入装置29はホッパー16・17の前方に設置
し、ブドウ虫3の投入前に容器19にシリカゲル粒を投
入してもよい。
かって容器コンベア27・28の左側方には、進むにし
たがって容器コンベア27・28側に倒れ込むよう形状
で蓋用ガイド30がそれぞれ設けられている。容器19
がこの領域を進むにしたがって、蓋用ガイド30により
容器19の蓋が閉じられてゆき、ガイドバー31により
閉蓋が維持された状態で、容器プレスシリンダ32を用
いてプレスすることにより蓋を完全に閉じた状態とする
ことができる。そして、シュート33を介して作業台3
6上に、大型品入りパック34、標準品入りパック35
が取り出される。上記のように包装されたブドウ虫3の
大型品入りパック34、標準品入りパック35にはそれ
ぞれの規格別にラベルが貼着され、箱詰めされて出荷さ
れる。
は、ブドウ虫供給ライン1側には複数の冷却手段、冷却
ダクト40・41、冷却ブース42が設けられているこ
とである。ブドウ虫は生きているので、上記の包装装置
がブドウ虫3の活発な運動を促進する温度範囲にあれ
ば、前記のように伸び縮みして動き回り、ロータリーテ
ーブル7や原料コンベア11上から落ちて、商品価値を
損なったり、上記の動きにより、サイズ選別の際の画像
処理時に正確な選別ができなくなる恐れがある。
生態活動が鈍くなることを利用し、上記冷却装置を用い
てブドウ虫3を鎮静化させて、スムーズなブドウ虫3の
選別を行っている。
のような実験を行い観察した。
えて低温下におけるブドウ虫の活動状態を観察した。
静化を行っても、0℃以上10℃以下では、虫の生存率
は100パーセントであり、品質悪化の問題はないこと
が分かった。実際には、包装にあたって支障のない程
度、すなわち原料ホッパー4に投入後から、最終的に容
器19の蓋が閉じられる迄の時間、上記ブドウ虫の動き
を鎮静化できればよく、その場合、およそ15℃以下に
保持していれば、ブドウ虫の鎮静化は可能であることが
実験により明らかになっている。
ト40を取り付けて冷風を送り込み、まず、原料ホッパ
ー4及び取出コンベア5にいるブドウ虫3を急冷する。
ブドウ虫3を徐々に冷却した場合、ブドウ虫3が糸を吐
き出してしまい、この糸により複数のブドウ虫3が絡ま
って数をカウントする際の障害になったり、釣餌として
用いる際に魚の食いつきを妨害してしまうからである。
そこで、上記のように糸を吐き出す時間を与えず急冷し
て鎮静化させる。
は、ブドウ虫3に冷却ダクト41からの冷風を吹きつけ
て、ブドウ虫3の鎮静化を保持する。図では冷却ダクト
41は1ヵ所にしか設けられていないが、複数設けて、
ロータリーテーブル7上の全てのブドウ虫3を均等に所
定温度以下に保持するほうが好ましい。また、ロータリ
ーテーブル7全体をドーム状の冷却ブースで覆うように
してもよい。
状の冷却ブース42が設けられており、同様にブドウ虫
3の鎮静化を維持する。これは、ブドウ虫3の温度を鎮
静化可能な温度に維持するもの、例えば、冷却装置を内
蔵しコンベアベルト自体を冷却するようにした原料コン
ベア11等を用いてもよい。これにより、ブドウ虫供給
ライン1の全域においてブドウ虫3の温度が15℃以下
となるように保持されている。
て、図示の容器18に包装することを前提としており、
他の昆虫類に応用したり、また、袋詰め等のような容器
構成の違いによっても、それぞれの場合に応じて適切な
温度を設定する必要がある。
に置き鎮静化させた状態で取り扱うことにより、画像処
理による高速で正確な選別方法を用いることが可能とな
り、また、ブドウ虫の選別作業の自動化が容易に行える
ので、速くて正確な選別を行いつつ、大量のブドウ虫に
対して包装処理を行うことができる。すなわち、選別作
業の高速化に伴い、季節による需要の増減への対応が容
易になるとともに、より新鮮なブドウ虫をユーザーに提
供することができ、また、正確な選別が行われるため、
提供するブドウ虫の品質(大きさ)を安定化することが
できる。しかも、自動化による省力化が容易に行え製造
コストを大幅に低減することができる。
法は、生きた昆虫類が鎮静化する温度範囲に昆虫類の温
度を保持可能な低温雰囲気下において、昆虫類を所定頭
数ごとに包装容器に投入し、包装する構成である。
静化させることにより、昆虫類の取り扱いが容易に行え
るようになる。そのため、通常の商品選別や包装等に用
いる手法を応用することが可能になり、速くしかも正確
な選別を行うことが可能となるという効果を奏する。
搬送手段と、容器搬送手段と、昆虫類搬送手段により搬
送された昆虫類を容器搬送手段により搬送された包装容
器に投入する投入手段とを備えるとともに、該昆虫類搬
送手段には、生きた昆虫類が鎮静化する温度範囲に昆虫
類の温度を保持するための冷却手段が設けられている構
成である。
投入されるまで鎮静化されているので、包装における各
工程が容易になり、自動化がすることができる。従っ
て、高速な包装が可能になることから、昆虫類の処理頭
数を増加させることができ、コスト低減が可能となると
いう効果を奏する。
2記載の昆虫類包装装置において、上記投入手段の前
に、昆虫類の大小を選別するサイズ選別手段が設けられ
ている構成である。
自動化の際に、目的に応じて、大きさの異なる昆虫類ご
とに包装することができる。しかも、上記のように昆虫
類は鎮静化されているため、該サイズ選別手段による誤
判定が生じにくく、正確な選別が行えるという効果を奏
する。
2また3記載の昆虫類包装装置において、画像処理によ
る色判定による体色判定手段が設けられているととも
に、該判定により不良品と判断された昆虫類を除く昆虫
類が包装容器に投入されるように上記投入装置を制御す
る制御装置が設けられている構成である。
自動化の際に、死亡したり体色のよくない商品価値のな
い昆虫類の容器内への混入を防止することができ、その
結果、さらに品質の安定した昆虫類を提供することがで
きるという効果を奏する。
す概略斜視図である。
装置及び制御装置を示すブロック図である。
Claims (4)
- 【請求項1】生きた昆虫類が鎮静化する温度範囲に昆虫
類の温度を保持可能な低温雰囲気下において、昆虫類を
所定頭数ごとに包装容器に投入し、包装することを特徴
とする昆虫類の包装方法。 - 【請求項2】昆虫類搬送手段と、容器搬送手段と、昆虫
類搬送手段により搬送された昆虫類を容器搬送手段によ
り搬送された包装容器に投入する投入手段とを備えると
ともに、該昆虫類搬送手段には、生きた昆虫類が鎮静化
する温度範囲に昆虫類の温度を保持するための冷却手段
が設けられていることを特徴とする昆虫類包装装置。 - 【請求項3】上記投入手段の前に、昆虫類の大小を選別
するサイズ選別手段が設けられていることを特徴とする
請求項2記載の昆虫類包装装置。 - 【請求項4】画像処理による色判定による体色判定手段
が設けられているとともに、該判定により不良品と判断
された昆虫類を除く昆虫類が包装容器に投入されるよう
に上記投入装置を制御する制御装置が設けられているこ
とを特徴とする請求項2または3記載の昆虫類包装装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14917195A JP3681438B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 昆虫類の包装方法及び昆虫類包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14917195A JP3681438B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 昆虫類の包装方法及び昆虫類包装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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