JPH09241196A - ビスフェノールfの造粒方法およびその実施のための造粒機 - Google Patents
ビスフェノールfの造粒方法およびその実施のための造粒機Info
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- JPH09241196A JPH09241196A JP4741896A JP4741896A JPH09241196A JP H09241196 A JPH09241196 A JP H09241196A JP 4741896 A JP4741896 A JP 4741896A JP 4741896 A JP4741896 A JP 4741896A JP H09241196 A JPH09241196 A JP H09241196A
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Abstract
ノールFの連続造粒方法およびこれを実施するための造
粒機を提供する。 【解決手段】本発明の方法は、溶融ビスフェノールFを
冷却して固形化度60〜98%の半固形物を得、この半
固形物を造粒機に供給して50〜100℃に保持しつつ
造粒することを特徴とする。また、本発明の造粒機は、
スクリュー(4A,4B)の中心軸に沿って中空部(4
1)を形成し、上記中空部内に、先端に開口部(52)
を有する加熱流体流通用の装入管(5A,5B)を、そ
の外周面が上記中空部の内周面との間に一定の間隙(4
3)を形成するよう挿入、固定し、上記挿入管および間
隙を通じてスクリューの中空部(41)内に加熱流体を
流通させるよう構成したことを特徴とする。
Description
造粒方法およびその実施のための造粒機に関する。詳し
くは本発明はビスフェノールFの連続造粒工程において
安定した造粒物を得、且つ長時間に渡り保守作業を要し
ない連続造粒方法およびこれを実施するために好適な造
粒機に関するものである。ビスフェノールFはエポキシ
樹脂またはポリカーボネートの原料として、また低粘度
の樹脂の原料として広く利用されている。また近年、特
に環境保全を目的とした無溶媒型エポキシ樹脂等の有用
な原料である。
にホルムアルデヒドを加え、酸性触媒下で加熱し脱水縮
合させることで得られる。
ものは、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、汎
用ビスフェノールF、高純度ビスフェノールFの3種類
に大別される。
ドロキシジフェニルメタン(以下、4,4’−体と称す
る。)、2,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン(以
下、2,4’−体と称する。)、2,2’−ジヒドロキ
シジフェニルメタン(以下、2,2’−体と称する。)
を88〜93重量%程度含み、他に未反応フェノールお
よびフェノールとホルムアルデヒドが重縮合した3核体
以上の成分を含む混合物である(三井東圧化学製ビスフ
ェノールF−Mが相当)。
ールF(ここでは汎用ビスフェノールFに相当する。)
から2核体成分を取り出して得られる物で、2核体を9
5重量%以上含み、他に未反応のフェノールおよびフェ
ノールとホルムアルデヒドが重縮合した3核体成分を少
量含む混合物である(三井東圧化学製ビスフェノールF
−ST、本州化学製ビスフェノールF−Dが相当す
る。)
ルFの異性体の含有率は、4,4’−体が28〜38重
量%、2,4’−体が40〜50重量%、2,2’−体
が17〜22重量%である。
ェノールFは各異性体の混合物であるため溶融温度は約
105〜130℃であるが(2核体異性体比、3核体等
の含有量により変化する)、そのまま室温まで冷却して
も晶析、固化しない特異な物質である。このため輸送、
運搬時ハンドリング等に難がある。したがって溶融状態
から冷却の過程に於いてニーダー等により機械的剪断を
与えることで晶析、適度な固化を行い、その後所望の造
粒物を得るため造粒機等により成形を行う。
に際し特異な性質を示すビスフェノールFはニーダー等
による固化の度合いにより一般的な造粒機、例えば単
軸、多軸圧縮成形型押出造粒機等では適度な固化状態を
保つための造粒機全体における微妙な温度制御が不可能
であり、このことが安定的、且つ連続的に造粒物を得る
ことを非常に困難にしている。また、一般的な造粒機は
粉体等を造粒する際、バインダーとして水、各種アルコ
ール類、パラフィン、植物油、無機化合物等を使用する
ため高純度な化合物を造粒するにはさらに好ましくな
い。
合、造粒機内部で急速に固形化が起こり、造粒に適した
半固化状態を安定して保つことは至難である。結果的に
は半固体状態を保つことが出来ず造粒機内のスクリュー
部等の表面において急速な固形化が起き、スクリューの
フライト間に固形物が閉塞することにより輸送、造粒機
能が低下し、さらには造粒機への供給が不能な状態に陥
ることにより連続的に造粒物が得られない。
造粒工程において造粒を行うに際して、ビスフェノール
Fの固形化度を限定するとともに、造粒機全体において
温度制御を行うことによりスクリュー部等での固形物に
よる閉塞を防止し、安定した造粒物を得る方法およびこ
れを実施するために好適な造粒機を提供することにあ
る。
結果、ビスフェノールFを連続的に造粒するに際して晶
析、固形化工程での適度な固形化度を見出し、さらには
ビスフェノールFの固形物が70〜90℃の条件下で長
時間に渡り柔軟性を有する半固形状態を示すことを見出
した。この成果に基づいて、ビスフェノールFの連続造
粒工程において温度調節のための特定の構造を有する造
粒機を用いることにより、従来技術では困難であった造
粒機内での固形物による閉塞等を防止し、安定的に、且
つ連続的に工業的に造粒することが可能になった。
の要旨は、溶融ビスフェノールFを冷却して固形化度6
0〜98%の半固形物を得、この半固形物を造粒機に供
給して50〜100℃に保持しつつ造粒することにあ
る。
粒機の要旨は、一端に成形部を有するバレルと、上記バ
レル内へビスフェノールFの半固形物を装入する装入部
と、バレル内で回転し、上記半固形物を上記成形部へ向
けて移送するスクリューとを備えたビスフェノールFの
造粒機において、上記スクリューの中心軸に沿って中空
部を形成し、上記中空部内に、先端に開口部を有する加
熱流体流通用の装入管を、その外周面が上記中空部の内
周面との間に一定の間隙を形成するよう挿入、固定し、
上記挿入管および間隙を通じてスクリューの中空部内に
加熱流体を流通させるよう構成したことにある。
の外端から供給した加熱流体が挿入管の先端開口部より
上記中空部内へ溢流し、装入管の外周面と中空部の内周
面との間の上記間隙を経て中空部の開口端から系外に排
出されるよう構成したり、或いはこれとは逆に、上記中
空部の開口端から供給した加熱流体が、上記装入管の外
周面と上記中空部の内周面との間の上記間隙を経て挿入
管の先端開口部より挿入管内へ流入し、挿入管の外端か
ら系外に排出されるよう構成するようにしてもよい。
周にジャケットを取り付け、当該ジャケット内に加熱流
体を流通させるよう構成することが推奨される。
スクリューの要部に温度センサーを取り付け、その出力
に基づき、バレル内のビスフェノールFの半固形物の温
度を50〜100℃に維持するよう上記加熱流体の温度
および/または供給量を自動調節する制御装置を設け
る。
発明のビスフェノールFの造粒方法は大きく4つの工程
に分けられる。第1工程はニーダーにより晶析、半固形
物を得る工程である。この工程で使用するニーダーとし
て例えばコニーダー、双腕型ニーダー、インターナルミ
キサー等が挙げられるが、特にこれらに限定されるもの
ではない。
形化の度合いは、例えばコニーダーを使用する場合は連
続的に供給、排出が可能なよう排出部分で適度な流動性
を保つ必要がある。全く流動性がない固形物(固形化度
100%)との比較で60〜98%の範囲であり、好ま
しくは70〜90%、さらに好ましくは75〜85%の
範囲である。
て固化した場合、即ち1kgの処理液から1kgの固形
物が得られる場合をいう。また、固形化度X%とは、1
kgの処理液からXkg×0.01の固形物が得られる
場合をいう。具体的には次の式から求める。単位kg当
たりの処理液を結晶化した場合の固形化度はコニーダー
入出の熱収支から求める。 (固形化度)=(除熱量−顕熱量)×100/(結晶化
熱) ここで除熱量、顕熱量および結晶化熱は次のようにして
求められる。 (除熱量)=(加熱流体の出口温度−加熱流体の入口温
度)×(加熱流体の量)×(加熱流体の比熱) 加熱流体が水の場合、比熱は1kcal/kg・℃であ
る。 (顕熱量)=(処理液の出口温度−処理液の入口温度)
×(処理液の量)×(処理液の比熱) 処理液の比熱はビスフェノールFベースで0.5kca
l/kg・℃である。 (結晶化熱)=(処理液量)×(単位量当たりの製品の
結晶化熱) 単位量当たりの製品の結晶化熱はビスフェノールFベー
スで35kcal/kgである。
スラリー状態になり後工程での冷却、造粒が困難にな
る。固形化度が98%より大きいとニーダー内部で流動
性がなくなり、処理量が著しく低下するとともに、固形
物が粉体となり造粒には好ましくない。
出されたビスフェノールFを強制的な冷却によりさらに
固形化を進める工程である。その主な目的は、半固形物
表面の固形化度を進めることにより、半固形物同士が付
着することを防止し、造粒機への供給を安定に保つため
である。
に制限はなく、例えば送風機、冷却水等により除熱機能
を備えたベルトクーラー、バンドクーラー、スチールベ
ルトクーラー等の連続的な輸送機能を有する装置であれ
ば良い。
粒工程である。本発明者らは前述した如く連続造粒に際
し、造粒機内でのビスフェノールFの急速な固形化によ
るスクリュー部等の閉塞を防止することが必須条件であ
るとの見地から、固形物の熱挙動に関し鋭意検討を行っ
た結果、次の事実を見出した。
3〜5cmの円柱状のビスフェノールFを用い熱挙動を検
討したところ、加熱温度50〜95℃の雰囲気下におい
て約5分後に表面から柔らかくなり、約15分後には自
重で変形するまでに柔軟性を帯びることを見出した。
レル部等の表面部分を加熱することにより当該部分での
急速な固形化を防止し得ることに加え、さらには付着、
閉塞した固形物に対し再び柔軟性を与え、閉塞箇所から
の剥離を容易ならしめる効果を奏し得ることを示してい
る。
軸圧縮型造粒機)に対し、本発明の目的を達成するため
次のような手段を採用した。以下、図1に基づいて説明
する。図1は、本発明に係るビスフェノールFの造粒方
法を実施するための造粒機の一実施例を示す説明図であ
り、図中、1はバレル、2は成形部(ダイスプレー
ト)、3は原料の装入部、4Aは原動側スクリュー、4
Bは従動側スクリュー、41はこれらのスクリューの中
心軸に沿って明けた中空部、42はその開口端、5Aお
よび5Bは上記各スクリューの中空部内にそれぞれ挿
入、固定された装入管、51はその外端、52は内端開
口部、43は上記中空部の内周面と装入管の外周面との
間に形成される間隙、6は原動側スクリュー4Aと従動
側スクリュー4Bを連結するギヤを収容するギヤボック
ス、7はバレル1および装入部3の外周に取り付けられ
たジャケット、71はその加熱流体導入口、72は排出
口、8は成形品排出部、9はバレル内に装入された半固
形状態のビスフェノールFである。
クリュー4A,4Bの中心軸に沿って中空部41を形成
し、この中空部内に、先端に開口部52を有する加熱流
体流通用の装入管5A,5Bを、その外周面が上記中空
部の内周面との間に一定の間隙43を形成するように挿
入、固定し、上記挿入管および間隙を通じて上記中空部
41の内部に加熱流体を流通させるよう構成した点にあ
る。即ち、ビスフェノールFの半固形状態を維持するた
め、スクリュー4A,4Bの表面部を加熱する手段とし
て、これらのスクリューの内部を中空構造とし、その内
部に加熱流体を流通させるための装入管5A,5Bを設
けたものである。
スクリュー中空部4に設けた装入管5A,5B内を通過
し、各装入管先端の開口部52から溢流し、装入管の外
周面とスクリュー中空部の内周面との間に形成される間
隙部43を通過する際、スクリュー本体4A,4Bを加
熱するよう構成することにより、本発明の目的であるビ
スフェノールFの急速な固化による付着、閉塞を防止す
るようにしたものである。また、加熱流体の流れは、上
記の場合とは逆に、スクリュー中空部の開口端42から
上記間隙部43を経てスクリュー中空部41に導入し、
装入管先端の開口部52から装入管内に入り、挿入管の
外端51から系外へ排出する型式としてもよい。
止するため、装入部外周、バレル部外周にジャケット7
を取り付け、このジャケット内に加熱流体を流通させる
ことにより、同様にビスフェノールFの付着、閉塞を防
止するように構成することが推奨される。
に用いられる水蒸気、温水、熱水、熱媒油等であれば良
く、特に限定されるものではない。なお、図では省略し
たが、上記バレル1やスクリュー4A,4Bの要部に温
度センサーを取り付け、その出力に基づいて、バレル内
の半固形状態のビスフェノールFの温度を50〜100
℃の範囲内の所定温度に維持するよう上記加熱流体の温
度や供給量を自動調節する制御装置を設けるものであ
る。
を用い、ビスフェノールFの造粒条件の検討を行った。
なお、条件の検討に際し、スクリューサイズ、スクリュ
ー回転数、フライト形状、圧縮比(L/D)、造粒物成
形用アダプター等は、所望する処理量、固形化度、形状
により選択でき、特に制限はない。この効果を達成する
スクリュー、装入部、バレル等の表面温度は50〜10
0℃であり、好ましくは70〜95℃、さらに好ましく
は80〜90℃である。表面温度が50℃以下では付着
した固形物は多少柔軟性を帯びるが剥離し難い。100
℃以上になると付着した固形物が溶融し液状となる。
造粒物を冷却し、さらに固形化を進め安定した状態で貯
蔵が可能なように処理を行う冷却工程である。当該工程
で用いる冷却装置は、第2工程と同様に特に制限はな
い。
発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。実施に当たり本発明に従い次の仕様を有する2軸造
粒機を製作した。2軸スクリューは、直径180mm
(フライト部を含む)、長さ1830mmの原動側スク
リュー4Aと、同径で長さ1200mmの従動側スクリ
ュー4Bとから構成され、造粒に際し、互いに逆方向に
回転する仕様とした。駆動側および従動側スクリューに
は、それぞれ直径44mmの中空部41が形成され、そ
の内部に加熱流体を流通させるための内径18mmの装
入管5Aおよび5Bを挿入し、中空部41の内周面と装
入管5A(5B)の外周面の間に間隙43が形成される
ように固定した。さらに半固形物装入部3やバレル1内
でのビスフェノールFの固化、付着、閉塞を防止するた
め、当該部分の外周部に加熱流体が流通可能なようジャ
ケット7を設けた。加熱流体は熱水を用い、スクリュー
やバレルの表面温度が一定に保たれるよう熱水を温度制
御しポンプで循環させる仕様とした。なお、スクリュ
ー、中空部、装入管等は、所定の機械的強度が保たれ、
且つ所望の冷却効果をもたらし得る寸法等であれば良く
特に制限はない。
学株式会社製、BPF−ST)を130℃の溶融状態で
第1工程のコニーダー(仕様:2軸)へ180kg/時
の速度でフィードし、コニーダー出口で固形化度(結晶
化度)85%の半固形物とし、第2工程のバンドクーラ
ー(仕様:並行流通気)上に排出した。約2分間の輸送
の間、半固形物同士が付着しない程度までに冷却により
固形化を進めた。コニーダー排出時の半固形物の表面温
度は約78℃であり、バンドクーラー出口では約76℃
であった。この半固形物を第3工程の造粒機へ連続的に
装入した。造粒機は予めスクリュー表面、装入部、バレ
ル部の表面温度が90℃に保たれるよう連続的に加熱し
た。加熱流体は熱水であり、ポンプを用いてスクリュー
内、ジャケット内を循環させることにより当該部の温度
を安定に保った。スクリュー回転数50r.p.mで運
転する造粒機にビスフェノールFの半固形物を180k
g/時の速度で連続的に装入し造粒を開始した。造粒開
始から定期的に観察を行った結果、所望した形状の造粒
物が24時間経過後も安定して得られた。
学株式会社製、BPF−M )を110℃の溶融状態で
第1工程のコニーダー(仕様:2軸)へ180kg/時
の速度でフィードし、コニーダー出口で固形化度(結晶
化度)75%の半固形物とし、第2工程のバンドクーラ
ー(仕様:並行流通気)上に排出した。約3分間の輸送
の間、半固形物同士が付着しない程度までに冷却により
固形化を進めた。コニーダー排出時の半固形物の表面温
度は約68℃であり、バンドクーラー出口では約65℃
であった。この半固形物を第3工程の造粒機へ連続的に
装入した。造粒機は予めスクリュー表面、装入部、バレ
ル部の表面温度が80℃に保たれるよう連続的に加熱し
た。加熱流体は熱水であり、ポンプを用いてスクリュー
内、ジャケット内を循環させることにより当該部の温度
を安定に保った。スクリュー回転数50r.p.mで運
転する造粒機にビスフェノールFの半固形物を180k
g/時の速度で連続的に装入し造粒を開始した。造粒開
始から定期的に観察を行った結果、所望した形状の造粒
物が24時間経過後も安定して得られた。
発明によるときは、ビスフェノールFを造粒する際、固
形化工程(結晶化工程)における固形化度を適正に制御
するとともに、造粒化工程における温度制御を適正に行
うことにより、ビスフェノールFを連続的且つ安定的に
造粒するというこれまで工業的に困難であったビスフェ
ノールFの連続造粒を達成し得るものである。
施例の要部を示す説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】溶融ビスフェノールFを冷却して固形化度
60〜98%の半固形物を得、この半固形物を造粒機に
供給して50〜100℃に保持しつつ造粒することを特
徴とするビスフェノールFの造粒方法。 - 【請求項2】一端に成形部(2)を有するバレル(1)
と、上記バレル内へビスフェノールFの半固形物を装入
する装入部(3)と、バレル内で回転し、上記半固形物
を上記成形部へ向けて移送するスクリュー(4A,4
B)とを備えたビスフェノールFの造粒機において、 上記スクリュー(4A,4B)の中心軸に沿って中空部
(41)を形成し、 上記中空部内に、先端に開口部(52)を有する加熱流
体流通用の装入管(5A,5B)を、その外周面が上記
中空部の内周面との間に一定の間隙(43)を形成する
よう挿入、固定し、 上記挿入管および間隙を通じてスクリューの中空部(4
1)内に加熱流体を流通させるよう構成したことを特徴
とするビスフェノールFの造粒機。 - 【請求項3】上記装入管(5A,5B)の外端(51)
から供給した加熱流体が挿入管の先端開口部(52)よ
り上記中空部(41)内へ溢流し、装入管の外周面と中
空部の内周面との間の上記間隙(43)を経て中空部の
開口端(42)から系外に排出されるよう構成したこと
を特徴とする請求項2に記載のビスフェノールFの造粒
機。 - 【請求項4】上記中空部(41)の開口端(42)から
供給した加熱流体が、上記装入管の外周面と上記中空部
の内周面との間の上記間隙(43)を経て挿入管の先端
開口部(52)より挿入管内へ流入し、挿入管の外端
(51)から系外に排出されるよう構成したことを特徴
とする請求項2に記載のビスフェノールFの造粒機。 - 【請求項5】上記バレル(1)の外周および挿入部
(3)の外周にジャケット(7)を取り付け、当該ジャ
ケット内に加熱流体を流通させるよう構成したことを特
徴とする請求項2から4までのいずれかに記載のビスフ
ェノールFの造粒機。 - 【請求項6】上記バレル(1)および/またはスクリュ
ー(4A,4B)の要部に温度センサーを取り付け、そ
の出力に基づき、バレル内のビスフェノールFの半固形
物の温度を50〜100℃に維持するよう上記加熱流体
の温度および/または供給量を自動調節する制御装置を
設けたことを特徴とする請求項2から5までのいずれか
に記載のビスフェノールFの造粒機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04741896A JP4145367B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ビスフェノールfの造粒方法およびその実施のための造粒機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09241196A true JPH09241196A (ja) | 1997-09-16 |
JP4145367B2 JP4145367B2 (ja) | 2008-09-03 |
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ID=12774616
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP4145367B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023516777A (ja) * | 2020-03-06 | 2023-04-20 | アディティア・ビルラ・ケミカルズ・(タイランド)・リミテッド・(エポキシ・ディビジョン) | 固体形態のビスフェノールfを調製する方法 |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP04741896A patent/JP4145367B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2023516777A (ja) * | 2020-03-06 | 2023-04-20 | アディティア・ビルラ・ケミカルズ・(タイランド)・リミテッド・(エポキシ・ディビジョン) | 固体形態のビスフェノールfを調製する方法 |
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