JPH09241053A - 焼却灰を原料とする砂製造方法およびその製造設備 - Google Patents

焼却灰を原料とする砂製造方法およびその製造設備

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JPH09241053A
JPH09241053A JP5322396A JP5322396A JPH09241053A JP H09241053 A JPH09241053 A JP H09241053A JP 5322396 A JP5322396 A JP 5322396A JP 5322396 A JP5322396 A JP 5322396A JP H09241053 A JPH09241053 A JP H09241053A
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sand
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Shigeo Nagatomi
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Kobe Steel Ltd
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B20/02Treatment
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物等の焼却灰を原料として、コンクリー
ト構築物の素材として使用し得るJIS規格を満たし、
かつ有害物質の溶出量の少ない砂を製造する。 【解決手段】 焼却灰用振動ふるい3を通過した焼却灰
aと、ジョークラッシャ6により破砕され、2床式振動
ふるい8を通過した焼却灰aよりも比重の大きな砕石b
の破砕物とを適量ずつ混合機9によって混合し、この混
合物をロッドミル11により粉砕すると共に、このロッ
ドミル11により粉砕された粉砕物を洗浄水Wが供給さ
れる湿式分級機12によって分級する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に産業廃棄物等
を焼却して得られる焼却灰の有効利用を可能ならしめる
ようにした焼却灰を原料とする砂製造方法およびその製
造設備の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、産業廃棄物等の処理が社会問
題化している。即ち、従来、産業廃棄物等は埋め立て処
分されていたが、大都市域における処分地の確保が困難
になり、また処分地の遠距離化に伴う処分コストの上昇
というような問題や、埋め立て処分後における有害な重
金属類の溶出による地下水汚染等の二次公害の発生とい
う問題があった。そこで、産業廃棄物等は焼却・溶融化
で減容化と有害物質の溶出防止とが図られるようになっ
てきている。
【0003】しかしながら、例え産業廃棄物等の焼却・
溶融化で減容化と有害物質の溶出防止とが図られている
としても、長期的な観点からすると、処分地確保のさら
なる困難化や処分地の遠距離化に伴うさらなる処分コス
トの上昇という問題をきたすので、可能な限り有効利用
するのが好ましい。産業廃棄物等の焼却灰の有効利用を
可能ならしめるようにしたものとしては、例えば本願出
願人の出願になる特開平4−19201号公報において
開示されてなる「焼却灰を原料とする路盤材の製造方
法」が公知である。以下、この「焼却灰を原料とする路
盤材の製造方法」の概要を説明すると、これは、焼却物
を溶融して得られる溶融スラグを、その結晶析出温度を
挟む温度領域において、上記原料灰の塩基度に応じた冷
却速度で冷却して、結晶質のスラグを13〜54%含む
固化スラグを得、これを破砕するものである。このよう
にして得られた破砕された固化スラグを路盤材として用
いると、結晶質分と結晶質分との間の空間がガラス質分
によって締固められるので、80%以上の路床材や路盤
材等の強度を相対的に表す指数である修正CBR値が得
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記製造方法で得られ
た固化スラグを製砂機により粉砕し、粉砕物を分級した
後にJIS規格に規定されている砕砂の粒度構成、乾燥
比重、吸水率を満足する様に、破砕機で破砕した砕石を
製砂機で粉砕物して分級した粉砕物と適量ずつ混合する
ことにより、例えばコンクリート構築物等に使用し得る
砂を得ることができると考えられる。しかしながら、上
記のような砂製造方法では固化スラグの粉砕工程、分級
工程の他に、焼却灰の溶融工程、冷却工程が必要であっ
て、余分の熱エネルギーを要するのみならず、砂製造設
備が大がかりにならざるを得ず、経済的に不利になると
いう解決すべき課題がある。つまり、経済上の観点から
すると、焼却灰をそのまま活用するのが好ましい。
【0005】従って、本発明の目的とするところは、産
業廃棄物等を焼却して得られる焼却灰の有効利用を可能
ならしめる経済性に優れた焼却灰を原料とする砂製造方
法およびその製造設備を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係る焼却灰を原料とする砂
製造方法が採用した手段は、焼却灰と、破砕機で破砕し
た砕石の破砕物とを適量ずつ混合し、焼却灰と砕石の破
砕物とからなる混合物を製砂機で粉砕し、この製砂機で
粉砕した粉砕物を湿式分級機で分級して、JIS規格に
規定されている砕砂の粒度構成、乾燥比重、吸水率を満
足し、かつ有害物質の溶出量の少ない砂を製造すること
を特徴とする。
【0007】上記課題を解決するために、本発明の請求
項2に係る焼却灰を原料とする砂製造方法が採用した手
段は、焼却灰を製砂機で粉砕し、破砕機で破砕した砕石
を製砂機で粉砕し、これら焼却灰の粉砕物と砕石の粉砕
物とを適量ずつ混合し、粉砕物の混合物を湿式分級機で
分級して、JIS規格に規定されている砕砂の粒度構
成、乾燥比重、吸水率を満足し、かつ有害物質の溶出量
の少ない砂を製造することを特徴とする。
【0008】上記課題を解決するために、本発明の請求
項3に係る焼却灰を原料とする砂製造方法が採用した手
段は、焼却灰を製砂機で粉砕して湿式分級機で分級し、
破砕機で破砕した砕石を製砂機で粉砕して湿式分級機で
分級し、分級後の焼却灰の粉砕物と砕石の粉砕物とを適
量ずつ混合して、JIS規格に規定されている砕砂の粒
度構成、乾燥比重、吸水率を満足し、かつ有害物質の溶
出量の少ない砂を製造することを特徴とする。
【0009】上記課題を解決するために、本発明の請求
項4に係る焼却灰を原料とする砂製造方法が採用した手
段は、請求項1,2または3に記載の焼却灰を原料とす
る砂製造方法において、前記砕石の破砕物中の磁性物質
を磁選機により除去することを特徴とする。
【0010】上記課題を解決するために、本発明の請求
項5に係る焼却灰を原料とする砂製造方法が採用した手
段は、請求項1,2,3または4に記載の焼却灰を原料
とする砂製造方法において、前記湿式分級機に有害物質
の溶出防止機能を有する薬剤を注入することを特徴とす
る。
【0011】上記課題を解決するために、本発明の請求
項6に係る焼却灰を原料とする砂製造設備が採用した手
段は、焼却灰ホッパ1から排出される焼却灰aをふるい
分ける焼却灰用振動ふるい3を備え、砕石ホッパ4から
排出される砕石bを破砕する破砕機6およびこの破砕機
6で破砕された破砕物をふるい分ける破砕物用振動ふる
い8とを備え、これら焼却灰用振動ふるい3と破砕物用
振動ふるい8とから排出された焼却灰と砕石の破砕物と
からなる混合物を粉砕する製砂機11を備えると共に、
この製砂機11から排出された混合粉砕物を分級し、必
要に応じて有害物質の溶出防止機能とを有する薬剤が注
入される湿式分級機12を備えてなることを特徴とす
る。
【0012】上記課題を解決するために、本発明の請求
項7に係る焼却灰を原料とする砂製造設備が採用した手
段は、請求項6に記載の焼却灰を原料とする砂製造設備
において、前記破砕機6と破砕物用振動ふるい8との間
に、破砕機6で破砕された砕石の破砕物中の磁性物質を
除去する磁選機M1 を設けたことを特徴とする。
【0013】上記課題を解決するために、本発明の請求
項8に係る焼却灰を原料とする砂製造設備が採用した手
段は、請求項6または7に記載の焼却灰を原料とする砂
製造設備において、前記破砕機6と破砕物用振動ふるい
8との間に、破砕物用振動ふるい8のふるい目を通過し
ないふるい上破砕物を破砕する第2破砕機13aを備
え、この第2破砕機13aで破砕された第2破砕物中の
磁性物質を除去する磁選機M2 を備え、磁性物質除去後
の第2破砕物を前記破砕物用振動ふるい8の入側に循環
させるサブ破砕系13を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の焼却灰を原料とす
る砂製造方法を実施するのに用いた本発明の実施の形態
1に係る焼却灰を原料とする砂製造設備を、その系統図
の図1を参照しながら説明する。
【0015】即ち、図1に示す符号1は、ストーカ炉か
ら排出され、水中に投入された後に水中から掻き上げら
れた焼却灰aが投入される焼却灰ホッパ1で、この焼却
灰ホッパ1から排出された焼却灰aはゴムスプリングフ
ィーダ2を介してごみをふるい分ける焼却灰用振動ふる
い3に供給されるようになっている。これと平行して、
砕石bが投入される砕石ホッパ4から排出された砕石b
はプレートフィーダ5を介して破砕機であるジョークラ
ッシャ6に供給されると共に、このジョークラッシャ6
から排出された砕石の破砕物は磁選機M1 を通り、ふる
い7でふるい分けられ、ふるい目を通過したふるい下の
破砕物は2床式振動ふるい8に供給されてふるい分けら
れる一方、ふるい7と2床式振動ふるい8とのふるい目
を通過しないふるい上の破砕物は、第2破砕機であるイ
ンパクトクラッシャ13aと、このインパクトクラッシ
ャ13aの破砕物の出側の磁選機M2 とを備えたサブ破
砕系13を経て、前記ふるい7の入側に循環されるよう
になっている。なお、磁選機M1 ,M2 は、破砕物中の
磁性物質を除去する働きをするものであるから、砕石の
種類によっては必ずしも設ける必要のないものであり、
またサブ破砕系13が設けられていなくともそれなりの
機能を果たすことができる。
【0016】前記焼却灰用振動ふるい3から排出された
焼却灰と、2床式振動ふるい8から排出された砕石の破
砕物とは混合機9に供給され、この混合機9で混合され
た焼却灰と砕石の破砕物とからなる混合物は振動フィー
ダ10を介して製砂機であるロッドミル11に供給さ
れ、このロッドミル11で粉砕されるように構成されて
いる。このロッドミル11には洗浄水Wが供給されるよ
うになっている。そして、ロッドミル11から排出され
た焼却灰と砕石の破砕物とからなる混合物の粉砕物は洗
浄水Wの供給を受ける湿式分級機12により、JIS規
格に規定されている砕砂の粒度構成、絶乾比重、吸水率
を満足する様に分級されることにより製品となる砂が製
造されるように構成されている。ところで、ロッドミル
以外の製砂機としては、例えばボールミル、ローラミ
ル、インパクトクラッシャ、製砂用コーンクラッシャ等
があり、何れも用いることができる。なお、符号Pは、
湿式分級機12から排出される廃水を貯水する廃水プー
ルである。
【0017】以下、本発明の実施の形態1に係る砂製造
設備の作用態様を説明すると、焼却灰ホッパ1に投入さ
れ、焼却灰用振動ふるい3を通過した焼却灰aと、砕石
ホッパ4に投入され、ジョークラッシャ6で破砕される
と共に、ふるい7と2床式振動ふるい8とを通過した前
記焼却灰aに比較して比重の大きな砕石bの破砕物とが
混合機9により混合され、ここにおいてJIS規格に規
定されている2.5以上という砕砂に要求される絶乾比
重が確保される。次いで、焼却灰aと砕石bの破砕物と
の混合物がロッドミル11に供給されて粉砕される。そ
して、粉砕物は湿式分級機12に供給され、ここにおい
て洗浄水Wにより微細な粉砕物、不純物および有害物質
等が洗い流されると共に、砕砂に要求される粒度分布の
規格を満足するように分級される。
【0018】
【実施例】上記構成になる砂製造設備により焼却灰50
W%、砕石50W%の混合比になる製品の砂を製造し、
製造した砂についてJISA1109に基づく絶乾比重
試験および吸水率試験、JISA1122に基づく安定
性試験、JISA1103に基づく洗い試験を行い、さ
らに各種有害物質の溶出試験と粒度分布測定とを行っ
た。なお、各種有害物質の溶出試験においては、昭和4
8年2月17日の環境庁告示第13号に基づいて検液
(試料液はイの方法で調整)を作成したものである。以
下、製造した砂の各試験結果を順次示す。
【0019】先ず、粒度5mm以下の砂のJISA11
09に基づく絶乾比重試験および吸水率試験結果につい
ては、下記の通りである。 (1) 絶乾比重 2.50 (2) 吸水率 2.83 % 上記結果によると、JISA5005に規定されている
絶乾比重2.5以上および吸水率3.0%以下という砕
砂の基準を満足していることが判る。
【0020】安定性については、粒度10〜5mmの砂
3.3Wt%、粒度5〜2.5mmの砂9.0Wt%、
粒度2.5〜1.2mmの砂23.6Wt%、粒度1.
2〜0.6mmの砂25.9Wt%、粒度0.6〜0.
3mmの砂19.7Wt%、粒度0.3〜0.15mm
の砂12.3Wt%および粒度0.15mm以下の砂
6.2Wt%の組成になる砂について求めた砂の損失重
量の割合は2.85Wt%であった。この結果によれ
ば、JISA5005に規定されている砕砂の安定性1
0Wt%以下を遙に凌駕していることが判る。
【0021】砂の洗い試験結果については、下記表1に
示す通りである。
【表1】 上記表1によれば、洗い試験で失われた砂の量は2.5
0Wt%であるから、JISA5005に規定されてい
る砕砂の値7Wt%以下を十分満足している。
【0022】次に、砂についての各種有害物質の溶出試
験結果を示すと下記の通りである。 (1) アルキル水銀化合物(分析方法;環境庁告示第59
号 付表4) 環水管127号に基づく含有量試験では0.01mg/
Dry−kgf以下含まれていたが、検出することがで
きなかった。 (2) 水銀またはその化合物(分析方法;環境庁告示第5
9号 付表3) 環水管127号に基づく含有量試験では0.0242m
g/Dry−kgf含まれていたが、検出値は0.00
05mg/l以下で、0.0005mg/l以下という
兵庫県条例に規定されている判定基準を満足している。 (3) カドミウムまたはその化合物(分析方法;JISK
0102 55.2) 環水管127号に基づく含有量試験では1mg/Dry
−kgf以下含まれていたが、検出値は0.01mg/
l以下で、0.01mg/l以下という兵庫県条例に規
定されている判定基準を満足している。 (4) 鉛またはその化合物(分析方法;JISK0102
54.2) 環水管127号に基づく含有量試験では310mg/D
ry−kgf含まれていたが、検出値は0.05mg/
lで、0.1mg/l以下という兵庫県条例に規定され
ている判定基準を満足している。 (5) 六価クロム化合物(分析方法;JISK0102
65.2) 環水管127号に基づく総クロムの含有量試験では12
0mg/Dry−kgf含まれていたが、六価クロム化
合物の検出値は0.02mg/l以下で、0.05mg
/l以下という兵庫県条例に規定されている判定基準を
満足している。 (6) ひ素またはその化合物(分析方法;告示第59号
付表2) 環水管127号に基づく含有量試験では1.2mg/D
ry−kgf含まれていたが、検出値は0.01mg/
l以下で、0.05mg/l以下という兵庫県条例に規
定されている判定基準を満足している。 (7) マンガンまたはその化合物(分析方法;JISK0
102 56.2) 環水管127号に基づく含有量試験では266mg/D
ry−kgf含まれていたが、検出値は0.01mg/
l以下で、10mg/l以下という兵庫県条例に規定さ
れている判定基準を満足している。 (8) 銅またはその化合物(分析方法;JISK0102
52.2) 環水管127号に基づく含有量試験では590mg/D
ry−kgf含まれていたが、検出値は0.01mg/
lで、3mg/l以下という兵庫県条例に規定されてい
る判定基準を満足している。 (9) 亜鉛またはその化合物(分析方法;JISK010
2 53.2) 環水管127号に基づく含有量試験では765mg/D
ry−kgf含まれていたが、検出値は0.04mg/
lで、5mg/l以下という兵庫県条例に規定されてい
る判定基準を満足している。 (10) セレン(分析方法;告示第59号 付表2) JISK0102 67.1に基づく含有量試験では
0.1mg/Dry−kgf含まれていたが、検出値は
0.01mg/l以下であった。 (11) PCB(分析方法;告示第59号付表5) 環水管127号に基づく含有量試験では0.01mg/
Dry−kgf以下含まれていたが、検出値は0.00
05mg/l以下で、0.005mg/l以下という兵
庫県条例に規定されている判定基準を満足している。 (12) 有機りん化合物(分析方法;告示第64号 付表
1) 検出値は0.01mg/lで、0.1mg/l以下とい
う兵庫県条例に規定されている判定基準を満足してい
る。 (13) シアン化合物(分析方法;JISK0102 3
8.3) 検出値は0.01mg/lで、0.1mg/l以下とい
う兵庫県条例に規定されている判定基準を満足してい
る。なお、兵庫県条例に規定されている判定基準は、周
知の通り、環境庁条例に規定されている判定基準に比較
してより厳しいものである。
【0023】また、砂の粒度分布については、その粒度
分布状態説明図の図2(本図は、縦軸の左側に試験ふる
い通過重量百分率%を、縦軸の右側に試験ふるい累積残
留重量百分率%をとり、横軸に試験ふるいのメッシュと
ふるい寸法mmをとって示したもの。)に示す通りであ
る。
【0024】即ち、本図によると、JISA5005−
1993に規定されている砕砂の粒度分布範囲(図中破
線で示されている。)のほぼ中央値に相当する粒度分布
を示しており、十分実用に供することができる。従っ
て、焼却灰をそのまま活用するので、従来のように、焼
却灰の溶融工程、冷却工程が不要で余分の熱エネルギー
を消費することがなく砂製造設備をコンパクトにするこ
とができ経済的に極めて有利になり、そして産業廃棄物
等の処分地長期間使用を可能にするという極めて優れた
効果がある。なお、廃水プールPに貯水されている廃水
中にはごみや有害物質が含まれているので、然るべき廃
水処理をした後に排水される。
【0025】次に、本発明の焼却灰を原料とする砂製造
方法を実施するのに用いた本発明の実施の形態2に係る
焼却灰を原料とする砂製造設備を、その系統図の図3を
参照しながら、上記実施の形態1と同一のものには同一
符号を付し、かつ同一名称を以て説明する。即ち、本実
施の形態2に係る焼却灰を原料とする砂製造設備は、図
1と図3との比較において良く理解されるように、湿式
分級機12に洗浄水Wを供給すると共に、各種有害物質
等の溶出防止機能を有する薬剤を注入するように構成し
たものである。
【0026】従って、混合機9で混合され、ロッドミル
11で粉砕された粉砕物は湿式分級機12で分級され、
不純物や有害物質等が洗い流される一方、注入される薬
剤により各種有害物質等の溶出防止処理が施され、有害
物質等の溶出量がより少量になるので、本実施の形態2
は上記実施の形態1よりも優れている。なお、薬剤とし
ては、例えば官能基が重金属類を強固に捕捉するキレー
ト剤、中和反応と酸化反応とにより重金属類の結晶を形
成する第一鉄イオン等がある。
【0027】以上では、焼却灰用振動ふるい3を通過し
た焼却灰と、2床式振動ふるい8とを通過した砕石の破
砕物とを混合する場合を例として説明してが、例えば焼
却灰用振動ふるい3を通過した焼却灰と、2床式振動ふ
るい8とを通過した砕石の破砕物とをそれぞれ個別のロ
ッドミルで粉砕し、個別のロッドミルで粉砕された粉砕
物を混合した後に湿式分級機に供給しても良く、また焼
却灰用振動ふるい3を通過した焼却灰と、2床式振動ふ
るい8とを通過した砕石の破砕物とをそれぞれ個別のロ
ッドミルで粉砕すると共に、個別の湿式分級機で分級し
て得られた分級、不純物除去済みの粉砕物を混合しても
良い。但し、このような構成にすると、実施の形態1ま
たは2に比較して、並列部分が多くなるので砂製造設備
の設備費に関して若干不利になる。
【0028】また、砕石として石英粗面岩を用いたが、
焼却残渣である瓦礫や廃コンクリート等も活用すること
ができる。もし、吸水率や絶乾比重等が砕砂のJIS規
を満足することができないときには、適量の砕石を混合
して砕砂に関するJIS規を満足するように吸水率や絶
乾比重等を調整すれば良い。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
乃至8に係る焼却灰を原料とする砂製造方法およびその
製造設備によれば、焼却灰と砕石の破砕物とが適量ずつ
混合されて製砂機で粉砕されるので、JIS規格に規定
されている砕砂としての吸水率、絶乾比重、粒度分布を
満足する砂が得られ、そして湿式分級機によって不純物
や有害物質が除去されながら分級されるので有害物質の
溶出問題が解決される。従って、従来のように、焼却灰
の溶融工程、冷却工程を経る必要がないので少ないネル
ギーで、しかもコンパクトな砂製造設備でコンクリート
構築物用として十分活用し得る砂を得ることができるの
で、焼却灰の有効利用の拡大と経済性の向上とに対して
大いに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る焼却灰を原料とす
る砂製造設備の系統図である。
【図2】砂の粒度分布状態説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る焼却灰を原料とす
る砂製造設備の系統図である。
【符号の説明】
1…焼却灰ホッパ,2…ゴムスプリングフィーダ,3…
焼却灰用振動ふるい,4…砕石ホッパ,5…プレートフ
ィーダ,6…ジョークラッシャ,7…ふるい,8…2床
式振動ふるい,9…混合機,10…振動フィーダ,11
…ロッドミル,12…湿式分級機,13…サブ破砕系,
13a…インパクトクラッシャ,a…焼却灰,b…砕
石,M1 ,M2 …磁選機,P…廃水プール,W…洗浄
水。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却灰と、破砕機で破砕した砕石の破砕
    物とを適量ずつ混合し、焼却灰と砕石の破砕物とからな
    る混合物を製砂機で粉砕し、この製砂機で粉砕した粉砕
    物を湿式分級機で分級して、JIS規格に規定されてい
    る砕砂の粒度構成、乾燥比重、吸水率を満足し、かつ有
    害物質の溶出量の少ない砂を製造することを特徴とする
    焼却灰を原料とする砂製造方法。
  2. 【請求項2】 焼却灰を製砂機で粉砕し、破砕機で破砕
    した砕石を製砂機で粉砕し、これら焼却灰の粉砕物と砕
    石の粉砕物とを適量ずつ混合し、粉砕物の混合物を湿式
    分級機で分級して、JIS規格に規定されている砕砂の
    粒度構成、乾燥比重、吸水率を満足し、かつ有害物質の
    溶出量の少ない砂を製造することを特徴とする焼却灰を
    原料とする砂製造方法。
  3. 【請求項3】 焼却灰を製砂機で粉砕して湿式分級機で
    分級し、破砕機で破砕した砕石を製砂機で粉砕して湿式
    分級機で分級し、分級後の焼却灰の粉砕物と砕石の粉砕
    物とを適量ずつ混合して、JIS規格に規定されている
    砕砂の粒度構成、乾燥比重、吸水率を満足し、かつ有害
    物質の溶出量の少ない砂を製造することを特徴とする焼
    却灰を原料とする砂製造方法。
  4. 【請求項4】 前記砕石の破砕物中の磁性物質を磁選機
    により除去することを特徴とする請求項1,2または3
    に記載の焼却灰を原料とする砂製造方法。
  5. 【請求項5】 前記湿式分級機に有害物質の溶出防止機
    能を有する薬剤を注入することを特徴とする請求項1,
    2,3または4に記載の焼却灰を原料とする砂製造方
    法。
  6. 【請求項6】 焼却灰ホッパ1から排出される焼却灰a
    をふるい分ける焼却灰用振動ふるい3を備え、砕石ホッ
    パ4から排出される砕石bを破砕する破砕機6およびこ
    の破砕機6で破砕された破砕物をふるい分ける破砕物用
    振動ふるい8とを備え、これら焼却灰用振動ふるい3と
    破砕物用振動ふるい8とから排出された焼却灰と砕石の
    破砕物とからなる混合物を粉砕する製砂機11を備える
    と共に、この製砂機11から排出された混合粉砕物を分
    級し、必要に応じて有害物質の溶出防止機能を有する薬
    剤が注入される湿式分級機12を備えてなることを特徴
    とする焼却灰を原料とする砂製造設備。
  7. 【請求項7】 前記破砕機6と破砕物用振動ふるい8と
    の間に、破砕機6で破砕された砕石の破砕物中の磁性物
    質を除去する磁選機M1 を設けたことを特徴とする請求
    項6に記載の焼却灰を原料とする砂製造設備。
  8. 【請求項8】 前記破砕機6と破砕物用振動ふるい8と
    の間に、破砕物用振動ふるい8のふるい目を通過しない
    ふるい上破砕物を破砕する第2破砕機13aを備え、こ
    の第2破砕機13aで破砕された第2破砕物中の磁性物
    質を除去する磁選機M2 を備え、磁性物質除去後の第2
    破砕物を前記破砕物用振動ふるい8の入側に循環させる
    サブ破砕系13を設けたことを特徴とする請求項6また
    は7に記載の焼却灰を原料とする砂製造設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017190266A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 サンド工業株式会社 再生細骨材及びその製造方法

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