JPH0924075A - 注射針処理の装置と方法 - Google Patents

注射針処理の装置と方法

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JPH0924075A
JPH0924075A JP7197043A JP19704395A JPH0924075A JP H0924075 A JPH0924075 A JP H0924075A JP 7197043 A JP7197043 A JP 7197043A JP 19704395 A JP19704395 A JP 19704395A JP H0924075 A JPH0924075 A JP H0924075A
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needle
injection needle
syringe
injection
electrode
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JP7197043A
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Kenichi Fujii
藤井建一
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KEN HIGHTECH KK
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KEN HIGHTECH KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 給電手段、駆動部、電源トランスおよび制御
基盤により自動制御で駆動される、組み込まれた電極が
注射針溶融を続けながら移動するカ−トリッジ交換式電
磁ユニットと、処理済の注射針を抜出し分離する注射針
抜き出しブロックと、を備えてなる密閉型の注射針処理
装置。本装置の挿入孔に使用済の針付き注射器を挿入す
ると、後は自動で、針の先端部は電極で挟持されて通電
され、その電気抵抗による発熱で針の先端部が溶融し、
電極は移動しつつ根元部まで針を溶融・焼損し、焼損終
了すれば注射針抜き出しブロックが針のキャップ部分を
注射器本体の軸と直角方向に動かして、焼損した針を自
動分離する。 【効果】 使用済みの注射針の廃棄作業を密封容器内で
自動で行ない、誤刺し等による二次感染を防止し、使用
上の抵抗と電波障害を除去し、併せて資源回収の便に資
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は使い捨て注射針自動処
理の装置と方法、詳しくは、用済後の針付き注射器の針
を密閉容器内で自動的に溶融して注射器本体から分離し
回収するので手で針を外す必要がなく、従って誤差し事
故(二次感染)の危険のない、また電波障害を惹起する
怖れのない注射針自動処理の装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】防疫等の安全対策面および煮沸消毒の省
力化等の理由により、現在、使い捨て注射器が広く普及
している。使用済みの使い捨て注射器は、従来、そのま
ま廃棄処分されていたが、作業中過って人の指等に突き
刺さる恐れがあった。また、資源回収のために予め注射
器本体と針を分離して、別々の廃棄処分のル−トすなわ
ち注射器本体はプラスチック業者に渡って回収され、針
は産業廃棄物として別に処理されるにしても、医療の現
場で発生する使用済の注射器は、その場で看護婦等が本
体と針に予め分離しなければならない。この医療現場に
おける分離作業は使用直後だけになお一層危険である。
【0003】すなわち、日頃扱い慣れているとはいえ、
人の子である看護婦等が注射器本体と針を分離する時
に、過って使用済の注射器の針の先端が皮膚に刺さるこ
とがある。この誤刺しによって、病原菌感染(二次感
染)等の不慮の重大事故が発生する危険が高く、医療現
場では問題とされていた。特に、最近エイズ菌など血液
を媒介として感染する病原菌が多く存在するところか
ら、二次感染の恐れのない、安全な注射針処理の装置と
方法が従来にも増して求められている。これらについて
は幾つかの先行技術がある。
【0004】先ず、特許第1630972号がある。こ
れは、互いに離間した一対の電極と、この電極間に電力
を供給する給電手段とを備え、前記電極間に針を架橋さ
せて接触させることにより、この針に通電してこれを焼
損させる注射針処理装置に関するものである。
【0005】すなわち、通電可能な一対の常開電極を設
け、この電極を処理すべき針により短絡させ、この短絡
電流に対する針の電気抵抗によって針自体を発熱溶融さ
せ、短絡した針の部分から焼損させるようにしたもので
ある。
【0006】しかしながら、この装置は、装置の電極端
子間に注射針で架橋し、注射針の抵抗熱で針の先端部の
軸方向所定長さの架橋部分を溶融する。針の先端は一方
の電極端子に当接し、針の腹部が片方の電極端子に接触
する構成をとっているので、注射針による電極端子間の
架橋を維持しながら注射針を根元まで溶融するには、溶
融が終了するまで注射針を電極端子間に繰り返し架橋し
直さなけなければならない。針の先端部の軸方向所定長
さの架橋部分の溶融により、通電が切断されるから、改
めて針を入れ直し、架橋を繰り返す必要がある。従っ
て、針の溶融は不連続、間欠的となる。
【0007】また、溶融による焼損が終了した針の残渣
が付いた注射器は、装置の挿入孔の横に連設された長孔
に沿ってずらしていき、針と注射器本体を分離する構成
をとっている。溶融残渣の付いた針はまだ熱いであろう
し、危険な病原菌が残留しているかもしれない。従っ
て、溶融残渣の付いた針と注射器本体を手で直接分離す
るのを避け、針のキャップ部と注射器本体の隙間を、次
第に厚みを増す長孔の両縁にかませながらずらしていく
ことにより、針と注射器本体を分離している。すなわち
この特許は、針の溶融による焼損と注射器本体からの分
離を手動で行っている。また、針と電極端子との接触が
不安定で火花が飛びやすく、針の挿入孔も広く解放的
で、発生する火花が外から見えるような構成とされてい
る。火花は人に不安感、特に看護婦には恐怖感を与える
ものであり、また解放された挿入孔からは電磁波を外の
空間に伝播し、このノイズ電波が近傍に所在する電子機
器の障害を惹起することがある。
【0008】次に、連合王国(UK)特許願第2,211,42
0 号がある。これは、防疫的観点からそれまでの機械的
処理装置を電気的処理装置に改良したものである。針を
曲げたり、切断したりするときに周囲に伝染性物質を飛
散させ危険であった。そこでこの発明は、密着したロ−
ラ−型の電極の間に針の先端を差し込んでシ−ルし、残
存注射液の飛散を防止した。手作業による点は上述の先
行技術と変わらず、危険性がなくなった訳ではない。ロ
−ラ−型の電極から針を引き抜く時に火花が発生する問
題は依然として残り、針の挿入孔が開放的のため電子機
器に対する電波障害の問題が解決された訳ではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情を背景にしてなされたもので、その目的は、使用済
みの針の廃棄作業を人の手を煩わすことなく、密封容器
の中において自動で行うことにより、誤刺し等による二
次感染を防止し、看護婦等の恐怖感を除去すると共に使
用上電波障害の問題をなくし、併せて資源回収の便を図
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、この目的は、給
電手段、駆動部、電源トランスおよび制御基盤により自
動制御で駆動される、(イ)注射針溶融用電極が組み込
まれており、そしてその針の溶融を続けながら移動する
ことができる電磁ユニットと、(ロ)ならびに、処理済
の針を抜き出し分離する注射針抜き出しブロックと、を
備えてなることを特徴とする注射針処理装置により達成
することができる。
【0011】次に、この目的は、前記注射針処理装置が
密閉型であることを特徴とする請求項1記載の注射針処
理装置により好ましく達成することができる。
【0012】更に、この目的は、前記電磁ユニットがカ
−トリッジ交換式であることを特徴とする請求項1記載
の注射針処理装置により好ましく達成することができ
る。
【0013】また、この目的は、前記給電手段が充電式
または交換式バッテリ−によるものである請求項1記載
の注射針処理装置により好ましく達成することができ
る。
【0014】また、この目的は、用済後の針付き注射器
を挿入孔に挿入すると、注射針抜き出しブロックに貫通
した状態で針と本体のキャップ部分が固定され、そして
針の先端部は電磁ユニットの電極まで達し、スイッチオ
ンされ、あとは自動制御すなわち駆動モ−タ、作動用の
カムおよびスライド棒、溶融用電源トランスならびに制
御基盤等の作用により、針の先端部は前記電極で挟持さ
れ、前記電極に挟持された針に通電され、その電気抵抗
による発熱で針の先端部は溶融し、前記電極は前記注射
針抜き出しブロックの方に移動しながら針の根元部まで
針を溶融させていって焼損し、溶融による焼損を終了し
た針は注射針抜き出しブロックによって注射器本体から
自動分離されて下方の処理済針用収納箱に落下回収さ
れ、前記電極が元位置に復するとともに、針が除去され
排出された注射器本体を処理者が抜き取って針とは別に
これを回収することができることを特徴とする注射針処
理の方法により達成することができる。
【0015】そして、この目的は、前記溶融による焼損
を終了した針の注射器本体からの自動分離が、前記注射
針抜き出しブロックによって、針のキャップ部分が水平
方向すなわち注射器本体の軸と直角方向に動くように制
御されることにより達成されることを特徴とする請求項
4記載の注射針処理の方法により好ましく達成すること
ができる。
【0016】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、一対
の電極に使用済み注射針の先端を挟持させて、電極間に
針を架橋・接触の状態とし、これに通電して針を焼損さ
せながら電極を注射針抜き出しブロックの方へ接近させ
て行って針の根元まで焼損し、焼損終了に続いて該注射
針抜き出しブロックが処理済の針の抜出しと注射器本体
の排出を行う。これらの作業は手動を排し、駆動部、電
源トランスおよび制御基盤による自動制御で行われる構
成としたので、針の誤刺し等による二次感染の危険はな
い。
【0017】請求項2の発明では、注射針処理装置が密
閉型であることにより残留注射液の飛散はなく安全であ
り、火花が飛び散ることもないので看護婦等に恐怖感を
与えることがない。また、火花によりまたは電源トラン
ス等から発生する電磁波は密閉容器により電波シ−ルド
されるので、ノイズ電波が原因で惹起されるコンピュ−
タ−の誤作動等の電子機器に対する電波障害の問題を生
ずることはない。
【0018】請求項3の発明では、熱衝撃等のため最も
傷みやすい電極を有する電磁ユニットをカ−トリッジ交
換式としたので装置全体の耐用命数を伸ばすことがで
き、また部品補給にも便である。
【0019】請求項4の発明では、給電手段として、商
用一次電源のほか、充電式または交換式バッテリ−によ
ることができるので、商用電源のない所でも使用に供す
ることができる。
【0020】請求項5の発明では、用済後の針付き注射
器を挿入孔に挿入すると、針付き注射器は、注射針抜き
出しブロックに貫通した状態で針と注射器本体のキャッ
プ部分が載置され、そして針の先端部は電磁ユニットの
電極まで達し、スイッチオンされ、あとは自動制御によ
り、針の先端部は前記電極で挟持され、前記電極に挟持
された針に通電され、その電気抵抗による発熱で針の先
端部は溶融し、前記電極は前記注射針抜き出しブロック
の方に移動しながら針の根元部まで針を溶融させていっ
て焼損し、溶融による焼損を終了した針は注射針抜き出
しブロックにより注射器本体から自動分離されて下方の
処理済針用収納箱に落下回収され、前記電極が元位置に
復するとともに、針が除去されて排出(固定状態から解
除されてポップアップすること)された注射器本体を処
理者が抜き取って針とは別にこれを回収することができ
る。従って、人の手を煩わさないので安全であり、有効
な資源回収を図ることができる。なお、上記自動制御
は、駆動モ−タ、作動用のカムおよびスライド棒、溶融
用電源トランスならびに制御基盤等の構成部品が有機的
に機能することによって行われる。
【0021】請求項5の発明では、溶融による焼損を終
了した針の注射器本体からの自動分離が、前記注射針抜
き出しブロックによって、針のキャップ部分が注射器本
体の軸と直角方向に動くように制御されることにより、
針のキャップ部の内面と注射器本体のノズル部の外面と
の真空が破れ、容易に分離することができる。焼損終了
の針は下の収納箱に落下し、注射器本体は排出され、注
射針抜き出しブロックによる固定が解除される。針は産
業廃棄物として処分され、注射器本体は取り出して資源
回収に回付される。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。本発明はこれらの実施例に限られるも
のではない。
【0023】図1および図2は、注射針処理装置1の内
部説明図であり、側板を取り除いて相互に反対の側面か
ら見たものである。注射針処理装置1の斜め上方のパネ
ルには、処理すべき注射器を挿入する挿入孔2が開けら
れており、注射器を安定に載置するため注射器受付3が
斜め上方に傾斜して付設されている。針を直接処理する
のは電磁ユニット8と注射針抜き出しブロック10であ
り、またこれらを駆動するのは駆動モ−タ11である
が、所要のタイミングでこれらを制御するため制御基盤
18が設けられている。駆動モ−タ11の駆動力は動作
用カム14、15および16、コマ13および17、な
らびにリンク27によって電磁ユニット8と注射針抜き
出しブロック10に伝達される。また、電磁ユニット8
が注射針抜き出しブロック10との間を、矢印A〓Bの
ように平行移動するためのガイド、電磁ユニットスライ
ド棒12が設置されている。電源としては、AC100
V、50/60Hzの商用一次電源から電源トランス1
9を介し、目的別に所要の電圧に落として使用する。焼
損による処理を終了した針のキャップ部を注射器本体の
ノズルから抜き出して、これを収納するための収納箱2
0が注射針抜き出しブロック10の真下に設置されてい
る。満杯になればこれを引き出して捨てるための取手2
8が付設されている。本実施例では、必要な場所に手軽
に設置できるように、装置上部に取手29を付設すると
共に、給電手段として充電式または交換式のバッテリ−
を利用できる構成とした。この注射針処理装置1は、針
に残存する注射液が飛散・蒸発するのを防止し、発生す
る火花が外から見えないようにして看護婦等の使用上の
抵抗を取り去り、そして火花等により発生・伝播される
電磁波によって起こされるコンピュ−タ−の誤作動等電
子機器の障害を除去するため密閉型としている。また、
電磁ユニット8の交換等のため上ブタが設けられ、その
取手30が付設されている。上ブタの開閉の確認のた
め、上ブタ開閉確認スイッチ26(S6)が設置されて
いる。
【0024】注射針処理装置1は電源(POWER)ス
イッチオンで、挿入待ち(WAIT)ランプが点灯す
る。表示ランプとしては、挿入孔2のある操作パネルに
一次電源(POWER)のON・OFFボタンと共に挿
入待ち(WAIT)、待機中(BUSY)、廃棄箱(D
UST)の各ランプが設けられている。挿入待ち(WA
IT)ランプは、針を差し込むことができる状態では点
灯されており、差し込み完了で消灯する。針の焼損・分
離・廃棄の作業の終了を待って、再度点灯する。待機中
(BUSY)ランプは、カ−トリッジ交換式の電磁ユニ
ット8が交換回数に達したときに点灯される。廃棄箱
(DUST)ランプは、針の焼損・廃棄回数が満杯回数
に達した時に点滅し、収納箱20の入れ換えが行われ、
このランプ(スイチ兼用)を押したとき消灯する。
【0025】注射器を挿入孔2に挿入すると、注射器は
挿入孔2と注射器受付3に載置され、注射針抜き出しブ
ロック10により固定され、針の先端は電磁ユニット8
まで達する。この状態に確実にセットされたことを注射
針差し込みセンサ−(図示せず)が検出して、注射針処
理装置1は、設定されたプログラムに従い、針の溶融・
焼損作業を自動で開始する。
【0026】すなわち、注射器が挿入孔2に挿入され確
実にセットされると、針挿入確認スイッチ21(S1)
が入る。そして、電磁ユニット8の処理ヘッド9に組み
込まれた一対の電極31(図3ないし図5)が閉じて、
針の先端を挟持する。この針の挟持により、相互に離間
している一対の電極31は短絡される。このとき、電極
ユニット前進端位置スイッチ23(S3)がONして、
針の溶融位置と判断して通電を開始する。この通電によ
り、電極31から針に電気が流れ、針の電気抵抗による
ジュ−ル熱で針は溶融を始める。電極31から針への通
電と溶融を維持しながら、電磁ユニット8の電極31を
針の根元の方(図1中、矢印A〓BのBの方向)へ、ス
ライド棒12に沿って押し上げていって針の溶融を終了
する。この時点で、電磁ユニット前進端確認スイッチ2
4(S4)がONすることにより溶融完了と判断して、
通電がOFFになると同時に駆動モ−タ11が再起動さ
れる。電磁ユニット8の駆動は駆動モ−タ11により、
力の伝達は電磁ユニット動作用カム14、コマ13、お
よびリンク27により行われる。
【0027】図3は電磁ユニット8の正面図、図4は同
平面図、そして図5は同右側面図である。中央の一対の
ロ−ラ−型電極31があり、相互に離間しており、この
離間している空間に針の先端が到達すると、上述の通
り、センサ−がこれを検出し、スイッチ21(S1)が
入り、ばね32の作用により針の先端がロ−ラ−型電極
31によって挟持され、針の焼損作業が開始される。電
磁ユニット8は、繰返し使用により摩耗焼損するのでカ
−トリッジ交換方式を採用した。その交換用の溝37が
電磁ユニット8の両側に、電磁ユニットスライド棒12
と直角に設けられている。
【0028】図6は、挿入孔2側から見た注射針分離部
39の駆動機構を示す説明図である。針の焼損作業はロ
−ラ−型電極31による針の挟持(クランプ)から開始
される。駆動モ−タ11による駆動力は、針の溶融・焼
損を続行しながら、ロ−ラ−型電極31を矢印A〓Bの
Bの方(図1)に押し上げていき、針の溶融・焼損が終
了する終末点で電極前進端スイッチ24(S4)が入っ
て動作が止み、次の動作に移る。次の動作は注射器本体
からの針の抜出しと排出である。これを司るのは注射針
分離部と注射針抜出しブロック10である。注射針抜出
しブロック10は、注射針抜出しア−ム動作用カム15
によって注射器本体の軸と直角方向に動かされ、注射針
分離部39と協同して、注射器本体と針の分離を行う。
注射針分離部39はア−ム33、ア−ム支え34、リン
ク35、ア−ム36および38等の伝達機構を介して駆
動モ−タ11の駆動力の伝達を受けて作動する。
【0029】図7は、注射針分離部39の平面図、図8
は同正面図、そして図9は同右側面図である。注射針分
離部39の中央に、注射針のキャップ部の入る直径の針
貫通孔40が穿設されている。この針貫通孔40の水平
方向に長溝47が切設されている。長溝47の幅は注射
器本体のノズルの直径程度とした。長溝47の真下中央
同一方向に、注射針分離板41が立設され、この注射針
分離板41はステイ42により傾斜がつけられ、次第に
高さを増すように構成され、そして長溝47が投影した
位置に同形の溝が形成されている。注射器本体抑え43
および44によって注射器本体が確保され、注射針抜出
しブロック10によって長溝47の方向に動かされる
と、注射針分離板41の溝の両縁が注射器本体のノズル
側底面と注射針のキャップ部6の間に食い込んでいるの
で、注射針分離板41の傾斜によって、注射器本体と処
理済の針とは分離される。注射針抜出しブロック10の
作動は注射針抜出しア−ム動作用カム15により駆動さ
れる。ガスケット48はリンク27に連結されて力を伝
達する。ガイド45および46は注射針分離板41の水
平方向の移動を案内し、スイッチ49はその位置を検出
する。
【0030】図10は、注射針処理装置1のタイミング
チャ−トである。このチャ−トは、各カム(注射針抜出
しア−ム動作用カム15、電磁ユニット動作用カム1
4、および注射器本体排出ア−ム動作用カム16)の回
転角度(0°〜360°)に対応して、その時の処理す
べき針と駆動モ−タ11への通電の状況を示している。
下半分の6〜10の番号は、その時の各動作確認用のス
イッチ21(S1)〜25(S5)のON・OFF状況
を示す。
【0031】図11ないし図14は、注射針処理装置1
の作動のフロ−チャ−トである。注射針処理装置1の作
動をさせるには、先ず電源スイッチをONにし、上ブタ
を閉じ、電磁ユニット8の原点位置を確認し、収納箱2
0がセットされているかどうかを確認し、これらが全て
クリアすればスタンバイ状態となる。
【0032】図12は、図11のスタンバイの状態に続
いて行われる針処理の初期工程を示している。針の挿入
が確認されると挿入待ちランプが消灯し、駆動モ−タ1
1に通電が開始され、カムを介して各種動作が行われ
る。動作終了と同時に駆動モ−タ11は通電OFFとな
る。図13は、、駆動モ−タ11の通電OFFの状態で
電極31に通電する工程を示す。図14は、電極通電工
程により焼損を終了した針を抜出し、注射器本体を排出
(ポップアップ)してその固定を解除する工程を示す。
この工程が終わると図12のスタンバイ状態に戻り、次
の針の挿入を待つ。今までの試験結果によると、このサ
イクル1万回が電極31の耐用命数であるから、その時
点で電磁ユニット8をカ−トリッジ交換をすればよい。
なお、最大交換回数は1,000回である。
【0033】図15は、制御基盤18の部品配置図であ
る。集積回路(IC)9個を使用している。図16ない
し図18は制御基盤18の回路図である。図16は、各
スイッチ(LS1〜LS6)がONしたときの回路図で
ある。スタンバイ(POSI)にはLS1、動作開始
(START)にはLS2、動作中止(STOP)には
LS3、動作進行(T−ON)にはLS4、針挿入確認
(INSERT)にはLS5、そして収納箱開閉確認
(DISPOSE DOOR)にはLS6の各スイッチ
がONとなり、その出力はCPUの集積回路IC4へ入
力される。図17は集積回路IC4の出力の回路図であ
る。集積回路IC4から他の集積回路IC3、5〜9へ
入力されて各種の制御を行うが、例えばIC5は注射針
処理装置1の動作の進行(M−ON)とタイミング(T
−ON)を制御する。また、操作パネルの電源(POW
ER)ランプその他のランプの点・消灯回路にも入力さ
れる。図18は、動力の回路図である。AC100V商
用電源から電源スイッチSW1をONにして入力された
電力は、駆動モ−タ11(M1)の電力となり、集積回
路IC4からの指令(M−ON、T−ON)に従い各動
作の駆動力として用いられるとともに、電源トランス1
8(T2)により4Vに電圧を落として電極31に配電
している。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の注射針処
理の装置と方法によれば、使用済みの注射針の廃棄作業
を人の手を煩わすことなく、密封容器の中において自動
で行うことにより、誤刺し等による二次感染を防止し、
使用上看護婦等の抵抗を無くし、電波障害を除去すると
共に、併せて資源回収の便に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】注射針処理装置1の内部説明図である。
【図2】注射針処理装置1の内部説明図である。
【図3】電磁ユニット8の正面図である。
【図4】電磁ユニット8の同平面図である。
【図5】電磁ユニット8の右側面図である。
【図6】挿入孔2側から見た注射針分離部39の駆動機
構を示す説明図である。
【図7】注射針分離部39の平面図である。
【図8】注射針分離部39の同正面図である。
【図9】注射針分離部39の右側面図である。
【図10】注射針処理装置1のタイミングチャ−トであ
る。
【図11】注射針処理装置1の作動のフロ−チャ−トで
ある。
【図12】注射針処理装置1の作動のフロ−チャ−トで
ある。
【図13】注射針処理装置1の作動のフロ−チャ−トで
ある。
【図14】注射針処理装置1の作動のフロ−チャ−トで
ある。
【図15】制御基盤18の部品配置図である。
【図16】制御基盤18の回路図である。
【図17】制御基盤18の回路図である。
【図18】制御基盤18の回路図である。
【符号の説明】
1 注射針処理装置 2 挿入孔 3 注射器受付 4 注射器本体 5 注射針 6 注射針キャップ部 8 電磁ユニット 10 注射針抜出しブロック 11 駆動モ−タ 12 電磁ユニットスライド棒 13、17 コマ 14 電磁ユニット動作用カム 15 注射針抜出しア−ム動作用カム 16 注射器本体排出ア−ム動作用カム 18 制御基盤 19 電源トランス 20 収納箱 21 注射針挿入確認スイッチ(S1) 22 注射針抜出しブロック右端確認スイッチ(S2) 23 電磁ユニット前進端位置スイッチ(S3) 24 電極前進端スイッチ(S4) 25 注射針抜出しブロックスイッチ(S5) 26 上ブタ開閉確認スイッチ(S6) 27、35 リンク 28 収納箱20の取手 29 注射針処理装置1の取手 30 上ブタの取手 31 電極 32 電極作動ばね 33、36、38 ア−ム 34 ア−ム支え 39 注射針分離部 40 針貫通口 41 注射針分離板 42 ステイ 43、44 注射器本体押え 45、46 ガイド 48 ブラケット 49 検出スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電手段、駆動部、電源トランスおよび
    制御基盤により自動制御で駆動される、(イ)注射針溶
    融用電極が組み込まれており、そして該注射針溶融を続
    けながら移動することができる電磁ユニットと、(ロ)
    ならびに、処理済の注射針(以下、針という。)を抜出
    し分離する注射針抜き出しブロックと、を備えてなるこ
    とを特徴とする注射針処理装置。
  2. 【請求項2】 前記注射針処理装置が密閉型であること
    を特徴とする請求項1記載の注射針処理装置。
  3. 【請求項3】 前記電磁ユニットがカ−トリッジ交換式
    であることを特徴とする請求項1記載の注射針処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記給電手段が充電式または交換式バッ
    テリ−によるものである請求項1記載の注射針処理装
    置。
  5. 【請求項5】 用済後の針付き注射器を挿入孔に挿入す
    ると、注射針抜き出しブロックに貫通された状態で針と
    注射器本体のキャップ部分が固定され、そして針の先端
    部は電磁ユニットの電極まで達し、スイッチオンされ、
    あとは自動制御すなわち駆動モ−タ、作動用のカムおよ
    びスライド棒、溶融用電源トランスならびに制御基盤等
    の作用により、針の先端部は前記電極で挟持され、前記
    電極に挟持された針に通電され、その電気抵抗による発
    熱で針の先端部は溶融し、前記電極は前記注射針抜き出
    しブロックの方に移動しながら針の根元部まで針を溶融
    させていって焼損し、溶融による焼損を終了した針は前
    記注射針抜き出しブロックによって注射器本体から自動
    分離されて下方の処理済針用収納箱に落下回収され、前
    記電極が元位置に復するとともに、針が除去されて排出
    された注射器本体を抜き取って針とは別にこれを回収す
    ることができることを特徴とする注射針処理の方法。
  6. 【請求項6】 前記溶融による焼損を終了した針の注射
    器本体からの自動分離が、前記注射針抜き出しブロック
    によって、針のキャップ部分が水平方向すなわち注射器
    本体の軸と直角方向に動くように制御されることにより
    達成されることを特徴とする請求項5記載の注射針処理
    の方法。
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