JPH09240448A - トラクタの操向ブレーキ - Google Patents

トラクタの操向ブレーキ

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JPH09240448A
JPH09240448A JP4568496A JP4568496A JPH09240448A JP H09240448 A JPH09240448 A JP H09240448A JP 4568496 A JP4568496 A JP 4568496A JP 4568496 A JP4568496 A JP 4568496A JP H09240448 A JPH09240448 A JP H09240448A
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Noboru Sagawa
昇 佐川
Junichi Oshita
淳一 大下
Mitsutaka Ikeda
光孝 池田
Fumiaki Nishikawa
文顕 西川
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタの操向ブレーキの制動制御におい
て、長時間使用時のブレーキ出力補正を自動的に行っ
て、ブレーキ摩耗に拘らずブレーキ性能を一定化する。 【解決手段】 操向ブレーキのブレーキ力Fを設定する
ブレーキ力設定器によって、このブレーキ力Fを低下さ
せる側へ変更させる設定により、ブレーキ制御装置のブ
レーキ出力Eを一定時間Tに亘ってOFFとして、この
一定時間Tの経過後に低下変更後の設定ブレーキ力F1
に応じたブレーキ出力E1を行わせることを特徴とする
トラクタの操向ブレーキの構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタの操向
ブレーキに関し、左側又は右側の後車輪を制動して、操
向旋回を的確に行わせる。特に、一定の作業条件や、走
行条件等のもとに自動的に湿式板形態の操向ブレーキを
効かせて旋回させる旋回制御に有効に利用しうる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】トラクタの湿式板形態
の操向ブレーキにおいて、ブレーキ力を電気的に強弱に
変更可能とする場合に、ブレーキ力を強くするときは、
ブレーキ力は徐々に上昇できるが、弱くするときは、連
続的なブレーキ力の下り方はしない。これは、湿式板形
態の操向ブレーキでは、ライニングにおける油幕による
各ブィスク間の吸着力が働くためである。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、操向ブレー
キ1L,1Rのブレーキ力Fを設定するブレーキ力設定
器2によって、このブレーキ力Fを低下させる側へ変更
させる設定により、ブレーキ制御装置3のブレーキ出力
Eを一定時間Tに亘ってOFFとして、この一定時間T
の経過後に低下変更後の設定ブレーキ力F1に応じたブ
レーキ出力E1を行わせることを特徴とするトラクタの
操向ブレーキの構成とする。
【0004】
【発明の効果】ブレーキ制御装置3からの出力によって
操向旋回側の操向ブレーキ1L、又は2Rが制動される
ことによって操向旋回される。このブレーキ制御装置3
では、その制動されるべきブレーキ力Fは、ブレーキ力
設定器2によって予め設定される。
【0005】いま、このブレーキ力Fを低下させる側へ
変更させるように設定すると、これによってブレーキ制
御装置3ではブレーキ出力Eを一定時間Tに亘ってOF
Fの状態として、この一定時間Tの経過後にブレーキ出
力E1を行う。このブレーキ出力E1による操向旋回ブ
レーキ力F1は、低下変更後の設定ブレーキ力F1とな
る。
【0006】このように、設定変更によって操向旋回ブ
レーキ力Fを低下変更することによって、ブレーキ制御
装置3によるブレーキ出力Eは、一旦一定時間Tに亘っ
てOFFとなるため、これによって操向ブレーキ1L、
又は1Rにおけるブレーキライニング間の吸着力を小さ
くする。従って、この一定時間Tの経過後のブレーキ出
力E1により新たに低下変更された設定ブレーキ力F1
が正確に制動されて、的確な操向旋回ブレーキの変更を
行いうる。
【0007】
【実施例】トラクタは、ステアリングハンドル4によっ
て操向自在の前車輪5と、エンジン6によって駆動され
る後車輪7とを有して、四輪走行形態に構成され、後側
には、ロータリ耕耘機8等の作業機を装着するトップリ
ンク9及びロアリンク10等からなる三点リンク機構を
有し、油圧力によるリフトアーム11、リフトロッド1
2等を介してロアリンク10を連結して昇降できる構成
としている。13はゲージホイル、14は操縦席、15
はフェンダーである。
【0008】トラクタ後部のミッションケース16に
は、変速装置によって伝動されるピニオンベベル軸17
によってデフギヤ18を連動し、このデフギヤ18から
伝動される左右一対のデフ軸19を軸装し、このデフ軸
19からリヤアクスルハウジング20の後車軸21をギ
ヤ22伝動する。操向ブレーキ1L,1Rは、湿式多板
形態ブレーキディスク23の構成として、各デフ軸19
上においてリヤアクスルハウジング20内に構成され、
ブレーキリンク24を押し引きすることによってブレー
キカムを拡縮させて、デフ軸19の回転を制動すること
ができる。
【0009】操縦席14前のフロア部には左右一対のブ
レーキペタル25が設けられ、各ブレーキペタル25と
連動のブレーキロッド26が該ブレーキリンク24と連
結されて、ペタル操作側の操向ブレーキ1L,1Rが制
動される。このブレーキロッド26とブレーキリンク2
4との間には、油圧シリンダ27とピストン28とから
なる油圧ブレーキアクチュエータ29が設けられ、ブレ
ーキリンク24側に連結のシリンダ27と、これに嵌合
するブレーキロッド26側のピストン28との間に油圧
ポンプPによる油圧回路32を経て油圧を給排すること
により、シリンダ27側を作動させて、ブレーキペタル
25による踏込みを行わないときでも操向ブレーキ1
L,1Rを制動できる。油圧シリンダ27はリヤアクス
ルハウジング20にボルト締めにより固定している。
【0010】30はブレーキバルブで、電磁比例ソレノ
イドバルブからなり、前記ブレーキシリンダ27の油圧
回路において、マイコンを有するブレーキ制御装置3か
らの出力によって開閉されて制動することができる。ブ
レーキ力設定器2は、操縦席14横側のフェンダー15
に設けられ、左右の操向ブレーキ毎に各々ブレーキ力の
強さをダイヤル設定するもので、電流値として設定しう
る。
【0011】前記ステアリングハンドル4の切り角を検
出するポテンショメータ等からなるステアリングセンサ
31が設けられている。前記ブレーキ制御装置3を自動
モードに設定しておくときは、次のようなオートリフト
ブレーキの制御が行われる構成とされる。圃場の作業行
程の終端部で操向旋回するとき、ステアリングハンドル
4を切ることにより、ステアリングセンサ31が一定の
操向旋回角度を検出することにより、リフトアーム11
を上昇させて耕耘装置8を非作業位置にし、かつ操向側
のブレーキバルブ30を作動させて、油圧ブレーキアク
チュエータ29により操向ブレーキ1L、又は1Rを制
動させて旋回を行わせる。
【0012】前記ブレーキ力設定器2は、電流値、又は
電圧値による設定ボリュームVを、増加したり、減少す
ることができ、これによって左右の操向ブレーキ1L,
1Rのブレーキ力Fを強くしたり、弱くすることができ
る構成である。このうち、図1(A)のように、設定ボ
リュームVをV2へ増加する場合は、コントローラから
電磁比例ソレノイドバルブからなるブレーキバルブ30
へのブレーキ出力(出力電流値)Eを比例して増加E2
することができ、これによってブレーキバルブ30の開
き時間を長くして、ブレーキアクチュエータ29の作動
量、即ちピストン28のストロークを大きくし、ブレー
キ力F2に増加する。
【0013】このようにして、設定ボリュームVを増加
することによって、操向ブレーキ1L、又は1Rの制動
力も強くすることができ、従って操向旋回径を小さく
し、旋回を容易にすることができる。これに対して、図
1(B)のように、設定ボリュームVを減少するように
変更するときは、このブレーキ力設定器2の設定ボリュ
ームVのV1への減少操作によって、コントローラから
ブレーキバルブ30へのブレーキ出力Eが一定時間T
(0、数秒)に亘ってOFFされて、この一定時間Tの
経過後に変更後の減少された設定ボリュームV1に応じ
たブレーキ出力E1が立ち、これに伴うブレーキ力F1
が出力される。
【0014】このようにして、減少側に変更されたブレ
ーキ力F1では、操向ブレーキ1L,1Rを制動連動す
るブレーキバルブ30の可変電磁ソレノイドが一旦T時
間に亘って出力電流値E=0となるため、この間に操向
ブレーキ1L,1Rのブレーキ板の間の接圧力が緩ん
で、油幕による付着力乃至吸着力の影響を少くする。従
って、このようなT時間のブレーキ出力がOFFされな
いで、ONの状態のまゝで減少変更後のブレーキ出力E
1に移るときは、同図1(B)の点線Cで示すように変
化し、この結果、操向ブレーキ1L,1Rのブレーキ板
間の油幕による付着力の影響を受けて、ブレーキ力も点
線Dのようになろうとして、前記ブレーキ力F1とはG
の差を生じ、減少による効果が出し難いものであるが、
前記のようにブレーキ出力Eを一旦OFF=0にするこ
とによって的確な操向ブレーキ1L,1Rのブレーキ力
F1と出すことができる。
【0015】なお、前記ブレーキ力設定器2でブレーキ
力を変更できる構成において、このブレーキ力変更時
を、旋回作用中は変更されないように構成するとよい。
例え、ブレーキ力設定器2による操作を旋回中に行って
も、ブレーキ力は直ちに変更されず、旋回終了後に、例
えば、ステアリングハンドル4が中立位置に戻るか、作
業機を降下させて作業姿勢になった後に、次の旋回時に
おいて新しく設定したブレーキ力により旋回するように
構成するとよい。旋回行程に入ってから途中でブレーキ
力が変更されると、旋回径が変ってトラクタが畦畔等に
衝突して危険を伴うことが多いためである。
【0016】図6〜図8において、上例と異なる点は、
前記操向ブレーキ1L,1Rが使用時間に応じて摩耗す
るため、このブレーキ力を長時間に亘って一定に維持す
るように補正制御するものである。操向ブレーキ1L,
1Rは、図6(1)のように使用時間に拘らず一定の規
定値であることが望ましいものであるが、現実には、使
用時間を経るに伴って、ライニングの摩耗と、ブレーキ
制御装置3からの一定出力による油圧ブレーキアクチュ
エータ29の一定作動量と等によって、ブレーキ力は低
下する。このため、このブレーキの使用時間が一定時間
経る毎に、出力補正によって一定のブレーキ力を得るよ
うに補正制御するものである。この補正制御は、図7、
図8で示すブレーキ制御装置3におけるプログラムに従
って実行される。出力制御はコントローラからのON・
Duty(電流)として行われる。
【0017】例えば、前記オートリフトブレーキ制御に
よる操向旋回において、左、又は右の操向ブレーキ1
L,1Rのブレーキ出力時間をカウントし、積算時間が
15時間(ブレーキ作動回数で1万回)を超えたとき、
特性グラフによる補正データをON・Dutyに増加
し、補正データによりブレーキ出力を行う。図9、図1
0において、上例と異なる点は、走行系伝動の入力軸、
例えば前記ピニオンベベル軸17の回転数を検出する入
力軸センサを設け、この入力軸センサの検出により車速
がある時の時間をカウントして、この時間が規定値(例
えば100Hr)を超えた時、特性グラフによる補正デ
ータをON・Dutyに増加し、この補正されたデータ
によって出力を行うことにより、現実の時間に近くなる
ようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ力設定器による操向ブレーキのブレー
キ力変更状態を示すグラフ。
【図2】ブレーキ制御装置のブロック図と、その一部の
フローチャート。
【図3】トラクタの側面図。
【図4】操向ブレーキ部の平面図。
【図5】ブレーキアクチュエータ部の油圧回路図。
【図6】ブレーキ特性グラフ。
【図7】ブレーキ制御装置のブレーキ力補正制御のフロ
ーチャート。
【図8】ブレーキ制御装置のブレーキ力補正制御のフロ
ーチャート。
【図9】一部別実施例を示すブレーキ特性グラフ。
【図10】そのブレーキ制御のフローチャート。
【符号の説明】
1L 操向ブレーキ(左) 1R 操向ブレーキ(右) 2 ブレーキ力設定器 3 ブレーキ制御装置 E ブレーキ出力 E1 ブレーキ出力 F ブレーキ力 F1 設定ブレーキ力 T 一定時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 文顕 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向ブレーキ1L,1Rのブレーキ力F
    を設定するブレーキ力設定器2によって、このブレーキ
    力Fを低下させる側へ変更させる設定により、ブレーキ
    制御装置3のブレーキ出力Eを一定時間Tに亘ってOF
    Fとして、この一定時間Tの経過後に低下変更後の設定
    ブレーキ力F1に応じたブレーキ出力E1を行わせるこ
    とを特徴とするトラクタの操向ブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101559727A (zh) * 2008-04-18 2009-10-21 株式会社神崎高级工机制作所 电动对地作业车

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101559727A (zh) * 2008-04-18 2009-10-21 株式会社神崎高级工机制作所 电动对地作业车
JP2009255840A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd 電動対地作業車両

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