JPH0924012A - モップ絞り器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞り作業の前半において水分の大半を人力で
絞り出し、後半において残りの水分をブロワで絞るよう
に工夫して、能率の向上および作業性の向上を達成する
ようにした新規のモップ絞り器を提供することを目的と
する。 【構成】 外筐１と、外筐１内に設けた密閉構造の吸引
室４と、吸引室４の天壁に開放状態で開設したモップ９
の挿入口１０と、吸引室４内に存する状態として且つ上
記モップ挿入口１０を口とする状態として設けた、底部
に多数個の小孔１７を明けたモップ９の押込室１６と、
吸引室４の底部に設けた水落し孔１８と、水落し孔１８
に装備した一定量以上の水の重さにより開き以下で閉じ
る排水弁１９と、吸引室４の側壁面に開設した吸引孔２
４と、吸引孔２４に吸気口２３を連結した状態および排
気口２６を外筐１内で開放した状態で吸引室４の側方に
配装したブロワ２０とを備えているものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗浄直後の水を含むモ
ップから水分を絞って再使用できる状態とするためのモ
ップ絞り器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、特公平７−２４６４５号公報によ
って、吸引装置を利用してモップから水分を絞り取る形
式のモップ洗浄用自動吸水装置が開示された。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て述べた形式は、モップに含まれている水分を吸引装置
により自動的に絞るものであって、極めて便利であると
言えるが、必ずしも能率的とは言えず作業性に劣る面が
あった。

【０００４】本発明は上記の面に鑑み案出したものであ
って、絞り作業の前半において水分の大半を人力で絞り
出し、後半において残りの水分をブロワで絞るように工
夫して、能率の向上および作業性の向上を達成するよう
にした新規のモップ絞り器を提供することを目的とする
ものである。

【０００５】

【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに本発明に係るモップ絞り器は、外筐１と、外筐１内
に設けた密閉構造の吸引室４と、吸引室４の天壁に開放
状態で開設したモップ９の挿入口１０と、吸引室４内に
存する状態として且つ上記モップ挿入口１０を口とする
状態として設けた、底部に多数個の小孔１７を明けたモ
ップ９の押込室１６と、吸引室４の底部に設けた水落し
孔１８と、水落し孔１８に装備した一定量以上の水の重
さにより開き以下で閉じる排水弁１９と、吸引室４の側
壁面に開設した吸引孔２４と、吸引孔２４に吸気口２３
を連結した状態および排気口２６を外筐１内で開放した
状態で吸引室４の側方に配装したブロワ２０とを備えて
いるものであり、そして、ペール２５やバケツ等容器上
に載せ置いたり、流し場の床の上に直に置いたりするた
めの脚枠部７を外筐１の下部に備えたものであり、ま
た、外筐１の下部に水溜め用容器部を１体に備えたもの
であり、また、外筐１にモップを逆さにして立て置くた
めの差し立て部２８を設けたものであり、また、押込室
１６内に糸くず等ゴミの除去用フィルタ２７を着脱可能
に装入したものである。

【０００６】

【実施例】図に示す実施例は、下面が開放状態の外筐１
を構成し、この外筐１内の上半分を仕切壁２、３を以て
前側室、中間室および後側室の三室に分けて当該前側室
を密閉型構造の吸引室４とし、中間室を下面開放のファ
ン室５とし、後側室を閉塞型のモータ室６とすると共に
同外筐１内の下半分をペール、バケツ等容器への嵌め置
き用枠を兼ねる脚枠部７とし、

【０００７】上記吸引室４の天壁にモップ９の挿入口１
０を開設し、この挿入口１０の下に底壁１１が半円筒状
を呈し上半分の前後壁１２、１３が上方に向って広くな
るような傾斜とされた函状体１４を配して当該函状体１
４の口縁１５を上記挿入口１０の口縁に気密に止着する
ことによってモップ９の押込室１６を構成し、函状体１
４の底壁１１には細い多数個の小孔１７を予め明けてお
き、

【０００８】また、上記吸引室４の底面壁においてモッ
プ９の押込室１６の下方に位置する個所に水落し孔１８
を開設し、この水落し孔１８に一定量以上の水の重さに
より開き以下で閉じる排水弁１９を装備し、

【０００９】更に、上記ファン室５とモータ室６の間に
存する仕切壁３にブロワ２０を、そのモータ部２１がモ
ータ室６内に同じくファン部２２がファン室５内に位置
する状態として固定すると共に当該ブロワ２０の吸気口
２３を吸引室４とファン室５の間に存する仕切壁２に予
め明けた吸引孔２４に連結し、また同ブロワ２０の排気
口２４をファン室５内に開放した状態としたものであ
る。

【００１０】尚、図中２９は水のガイド、３０は制御装
置、３１は電源入切スイッチ、３２は床の上に直に置い
て使用した場合の水の流出口を示す。

【００１１】

【作用】本発明に係るモップ絞り器はたとえば次のよう
に使用する。先ず、図３に示すように全体をペール２５
の上に載せ置いてブロワ２０を作動状態としたのち洗浄
後の水を含んだモップ９を押込室１６に入れて軽く押し
込み、モップ９に含んでいる大半の水を函状体１４の底
壁１１に明けた小孔１７群を介して吸引室内に落し、こ
の落ちた水の重さで排水弁１９を自動的に開いてペール
２５内に溜め、しばらくして、落ちる水の量が少なくな
って吸引室４内の圧力が下って来たときに排水弁１９を
自動的に閉じ、この閉弁後に吸引室４内の圧力低下およ
びブロワ２０の吸引力によってモップ９に含んでいる残
りの水分を小孔１７群を介し吸引室４内を経て同ブロワ
２０の排気口２６から放出し、上記ペール２５内に落し
溜めるようにしたものである。ペール２５内に溜った水
（汚水）は適宜の時もしくは清掃作業後に捨てる。

【００１２】

【発明の効果】本発明に係るモップ絞り器は、上記作用
において述べたように絞り作業の前半において水分の大
半を人力で絞り、後半において残りの水分をブロワによ
り絞ることができるものであって、能率の向上および作
業性の向上を達成するのに極めて好適なものである。

【００１３】本発明は下記のようにして実施することが
ある。 外筐１の下部に水溜め用容器部を１体に備える。 ブロワ２０による残り水分の吸引時間を電気的に自
動制御し、いつでもモッ プの適当に湿った状態を得るようにする。 提手を取付けて持ち歩き可能とする。 車輪を取付けて移動し易くする。 バッテリー搭載の直流駆動タイプとする。 交流電動タイプとする。 排水弁１９を他の同効をなす弁とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す平面図である。

【図２】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】図Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ 外筐 ２、３ 仕切壁 ４ 吸引室 ５ ファン室 ６ モータ室 ７ 脚枠部 ９ モップ １０ 挿入口 １１ 底壁 １２、１３ 前後壁 １４ 函状体 １５ 口縁 １６ 押込室 １７ 小孔 １８ 水落し孔 １９ 排水弁 ２０ ブロワ ２１ モータ部 ２２ ファン部 ２３ 吸気口 ２４ 吸引孔 ２５ ペール ２６ 排気口 ２７ フィルタ ２８ 差し立て部 ２９ 水のガイド ３０ 制御装置 ３１ 電源入切スイッチ ３２ 水の流出口

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外筐１と、外筐１内に設けた密閉構造の
   吸引室４と、吸引室４の天壁に開放状態で開設したモッ
   プ９の挿入口１０と、吸引室４内に存する状態として且
   つ上記モップ挿入口１０を口とする状態として設けた、
   底部に多数個の小孔１７を明けたモップ９の押込室１６
   と、吸引室４の底部に設けた水落し孔１８と、水落し孔
   １８に装備した一定量以上の水の重さにより開き以下で
   閉じる排水弁１９と、吸引室４の側壁面に開設した吸引
   孔２４と、吸引孔２４に吸気口２３を連結した状態およ
   び排気口２６を外筐１内で開放した状態で吸引室４の側
   方に配装したブロワ２０とを備えていることを特徴とす
   るモップ絞り器。
2. 【請求項２】 ペール２５やバケツ等容器上に載せ置い
   たり、流し場の床の上に直に置いたりするための脚枠部
   ７を外筐１の下部に備えたことを特徴とする請求項１記
   載のモップ絞り器。
3. 【請求項３】 外筐１の下部に水溜め用容器部を１体に
   備えたことを特徴とする請求項１記載のモップ絞り器。
4. 【請求項４】 外筐１にモップを逆さにして立て置くた
   めの差し立て部２８を設けたことを特徴とする請求項１
   記載のモップ絞り器。
5. 【請求項５】 押込室１６内に糸くず等ゴミの除去用フ
   ィルタ２７を着脱可能に装入したことを特徴とする請求
   項１記載のモップ絞り器。