JPH09239999A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH09239999A
JPH09239999A JP5452296A JP5452296A JPH09239999A JP H09239999 A JPH09239999 A JP H09239999A JP 5452296 A JP5452296 A JP 5452296A JP 5452296 A JP5452296 A JP 5452296A JP H09239999 A JPH09239999 A JP H09239999A
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ink
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belt
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康史 ▲鶴▼井
Yasushi Tsurui
Masaru Horinaka
大 堀中
Yutaka Onda
裕 恩田
久 ▲吉▼村
Hisashi Yoshimura
Takahiro Horiuchi
貴洋 堀内
Norihiro Ochi
教博 越智
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインヘッドのメンテナンス動作に消費され
るインク量を必要最小限にすることによりランニングコ
ストの低減を図る。 【解決手段】 プラテン2に対向配置のラインヘッド3
のインク滴吐出面3aの前面にラインヘッド3の長手方
向に沿って移動自在なキャッピングベルト9を配置し、
巻取り装置10a,10bに巻回する。キャッピングベ
ルト9には非印刷領域に相当するオリフィス3b…が存
在する箇所をキャッピング領域3Aとしてそのオリフィ
ス3b…を被覆する全幅被覆部分9aと、印刷領域に相
当するオリフィス3b…が存在する箇所を非キャッピン
グ領域3Bとしてそのオリフィス3b…を露出させるス
リット部分9bとを形成する。インク吸引装置20を上
昇してキャッピングベルト9を介してラインヘッド3の
インク滴吐出面3aに密着させ、スリット部分9bのオ
リフィス3b…に限定してこれを吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライン形式のイン
クジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、低騒音で高密度印刷が可能なプリ
ンタ装置としてオリフィスからインク滴を吐出させて印
刷用紙に定着させるインクジェットプリンタが実用化さ
れている。例えば、ライン形式のインクジェットプリン
タにおいては、多数のオリフィスが主走査方向に連設さ
れたラインヘッドを設け、プラテン等で保持されて副走
査方向に移動する記録媒体を通過させる画像形成部に対
して前記ラインヘッドのインク吐出面を固定的に対向配
置した構造となっている。また、シリアル形式のインク
ジェットプリンタにおいては、複数のオリフィスが連設
されたシリアルヘッドを主走査方向に移動自在に支持
し、プラテン等で位置保持されて副走査移動する記録媒
体からなる画像形成部に移動自在な前記シリアルヘッド
のインク吐出面を対向配置した構造となっている。そし
て、このようなインクジェットプリンタでは、ラインヘ
ッドやシリアルヘッドのオリフィスから印刷画像に対応
した駆動電力でインク滴を吐出させて記録媒体に画像印
刷を行うようになっている。
【0003】このようなインクジェットプリンタでは、
休止状態が長時間になるとオリフィス内のインクが乾燥
しインク成分が析出するなどして目詰まりが発生するお
それがある。そこで、オリフィスに目詰まりが発生する
のを防止するため、休止状態のヘッドにカバーを装着す
る対策が従来から提案されている。そのような従来のイ
ンクジェットプリンタの概要を図9、図10に基づいて
説明する。図9において、51は給紙トレイ、52は給
紙トレイ51の端部に配置された一対のプラテンプレー
ト52aからなるプラテン、53はプラテン52の上方
に対向配置されたラインヘッド、54は給紙トレイ51
上に載置されてラインヘッド53およびプラテン52と
直角方向に搬送される印刷用紙である。一対のプラテン
プレート52aの上面は給紙トレイ51と面一となって
いて、印刷用紙54の搬送経路を形成している。図10
において、55は各プラテンプレート52aの下方にお
いて回動軸56に保持されたベルクランクであり、各ベ
ルクランク55の上端は各プラテンプレート52aの下
端に対してピン57を介して連結されている。一対のプ
ラテンプレート52aと一対のベルクランク55とで囲
まれた空間部分でラインヘッド53の直下相当位置に吸
収体ホルダー58と、この吸収体ホルダー58に保持さ
れた多孔質のインク吸収体59が上下動自在に配置され
ている。各ベルクランク55の下端側の水平遊端部は吸
収対ホルダー58に対する押上げ部55aとなってい
る。
【0004】平常時は、図10(a)に示すように一対
のプラテンプレート52aは閉じた状態にあってプラテ
ン52を形成しており、このプラテン52上を搬送され
る印刷用紙54(図示せず)に対してラインヘッド53
のオリフィス(図示せず)からインク滴を吐出して印刷
を行う。このとき、インク吸収体59は閉じた一対のプ
ラテンプレート52aによってカバーされている。
【0005】オリフィスの目詰まりを防止するための吐
出回復処理に際しては、図10(b)に示すように回動
軸56を駆動してベルクランク55を揺動すると、一対
のプラテンプレート52aが開き、図10(c)のよう
に引き続いてベルクランク55を揺動すると、その端部
の押上げ部55aが吸収体ホルダー58を押し上げ、イ
ンク吸収体59をラインヘッド53のオリフィスに密着
させた状態で停止する。すると、インク吸収体59がオ
リフィスを密閉して残留したインクを吸収することにな
るので、インクの乾燥固着やゴミの付着によるオリフィ
スの目詰まりが防止され、吐出回復処理が行われる。
【0006】なお、以上の従来技術については例えば特
開昭63−160849号公報を参考にした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、ラインヘッド53のキャッピング手段であるイン
ク吸収体59がラインヘッド53のオリフィスの全体を
被覆する構成となっているため、ラインヘッド53の一
部分の幅に相当する印刷用紙54に対して印刷を行う場
合、インク吸収体59の全体をラインヘッド53から外
す必要があり、紙幅から外れた箇所にあるオリフィスに
対してインク乾燥やゴミの付着による目詰まりを生じる
不具合があった。この不具合を防止するには、印刷過程
においても吸引、パージなどのメンテナンス動作を行う
必要があり、多量のインクを消費するのでランニングコ
ストが高くつくという問題があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、ラインヘッドのメンテナンス動作に
消費されるインク量を必要最小限にすることによりラン
ニングコストの低減を図ることを目的としており、さら
に、キャッピング手段をコンパクトに構成できるように
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
インクジェットプリンタは、プラテンに対向配置された
ラインヘッドのインク滴吐出面の前面にキャッピング手
段を配置し、このキャッピング手段には前記ラインヘッ
ドのオリフィス群のうち非印刷領域にあるオリフィスに
対しては全面的に被覆する部分を、印刷領域にあるオリ
フィスに対してはそれを露出する部分を形成してあるこ
とを特徴としている。印刷過程においては非印刷領域で
はオリフィスをキャッピング手段で被覆するので、それ
らのオリフィスの目詰まりを防止する。また、印刷過程
で印刷領域のオリフィスの目詰まり防止のためのメンテ
ナンス動作を行うとき、非印刷領域ではオリフィスをキ
ャッピング手段で被覆してあるので、印刷領域にあるオ
リフィスだけからのインク排出になり、メンテナンス動
作によって消費されるインク量を必要最小限に抑えるの
でランニングコストを低減する。
【0010】本発明に係る請求項2のインクジェットプ
リンタは、上記請求項1において、キャッピング手段は
ラインヘッドの長手方向に沿って移動自在に構成されて
いることを特徴としている。キャッピング手段がライン
ヘッドの長手方向に移動自在であるから、オリフィスを
被覆する領域(露出する領域)を連続的に変化させら
れ、様々な用紙サイズに対応できるとともに、ラインヘ
ッドのインク滴吐出面の全面を被覆することも可能であ
る。
【0011】本発明に係る請求項3のインクジェットプ
リンタは、上記請求項1または請求項2において、印刷
用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段を設け、検
出した用紙サイズに基づいてキャッピング手段の露出領
域の長さを自動調整するように構成してあることを特徴
としている。用紙サイズの変化にかかわらず、キャッピ
ング手段によるオリフィスの露出領域長さを用紙サイズ
に見合ったものに自動調整し、印刷領域以外のオリフィ
スはすべてこれを被覆するという作用は維持する。これ
によっても、メンテナンス動作時の消費インク量を用紙
サイズに応じて必要最小限に抑えランニングコストを低
減するという作用を維持する。
【0012】本発明に係る請求項4のインクジェットプ
リンタは、上記請求項1から請求項3までのいずれかに
おいて、キャッピング手段を巻き取り可能なベルト状の
ものに構成してあることを特徴としている。キャッピン
グ手段の全体をコンパクトに構成することが可能であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインクジェッ
トプリンタの実施の形態について、図面に基づいて詳細
に説明する。
【0014】図1は実施の形態に係るインクジェットプ
リンタの要部の概略構成を示す斜視図である。図1にお
いて、1は給紙トレイ、2は給紙トレイ1の端部に配置
されたプラテン、3はプラテン2の上方に対向配置され
たラインヘッド、4は給紙トレイ1上に載置されてライ
ンヘッド3およびプラテン2と直角方向に搬送される印
刷用紙、5a,5bは一方が印刷用紙4のサイズに応じ
て給紙トレイ1に対して横方向に移動して印刷用紙4を
挟み、印刷用紙4を搬送のガイドを兼ねるとともに、そ
の横移動に伴って、用紙サイズに応じて給紙トレイ1上
に設置された電極6a,6b,6c,6d(現在、電極
6dは用紙サイズ検出手段5bと接触しており図示され
ていない)と電気的に導通することにより用紙サイズを
検出する用紙サイズ検出手段である。用紙サイズ検出手
段5aは位置固定であり、用紙サイズ検出手段5bは手
で動かして電極6a,6b,6c,6dのいずれかに接
触させることで用紙サイズを検出する。7は給紙トレイ
1上にあって印刷用紙4をラインヘッド3に向けて送り
出す給紙ローラー、8a,8bはプラテン2よりも排出
側において上下に対向配置されて印刷済みの印刷用紙4
を排出する排紙ローラー、9はラインヘッド3のオリフ
ィス側のインク滴吐出面を被覆するとともにラインヘッ
ド3の長手方向に沿って往復移動するように配置された
キャッピングベルト、10a,10bはラインヘッド3
の両外側でキャッピングベルト9の両端部分を巻き取り
保持している巻取り装置、11a,11bはキャッピン
グベルト9に対するテンションローラー、12a,12
bはキャッピングベルト9の高さ位置を決める位置決め
ローラーである。巻取り装置10a,10bはそれぞれ
図示しない正逆転切り換え式のモーターに接続されてい
て、モーターに制御信号を与えることによりモーターを
駆動して巻取り装置10a,10bを回動させ、キャッ
ピングベルト9をラインヘッド3の長手方向に沿って移
動させるようになっている。
【0015】図2はキャッピングベルト9の位置変更手
段を示す正面図である。13a,13bは位置決めロー
ラー12a,12bを上向きに付勢するスプリングガイ
ド、14a,14bは位置決めローラー12a,12b
を下向きに押さえるカム、15は2つのカム14a,1
4bを連結して回動させるカムシャフトである。カム1
4a,14bの小径部分が位置決めローラー12a,1
2bに接触している図2(a)の状態では、位置決めロ
ーラー12a,12bがスプリングガイド13a,13
bの付勢力によって上昇され、位置決めローラー12
a,12b間に張設されているキャッピングベルト9は
ラインヘッド3のインク滴吐出面3aに密着する。この
状態では、キャッピングベルト9はラインヘッド3に多
数形成されたオリフィス3b…の全部または一部を被覆
する。また、カム14a,14bの大径部分が位置決め
ローラー12a,12bに接触している図2(b)の状
態では、位置決めローラー12a,12bがスプリング
ガイド13a,13bの付勢力に抗して下降され、キャ
ッピングベルト9はラインヘッド3のインク滴吐出面3
aから離間している。この状態では巻取り装置10a,
10bの駆動によりキャッピングベルト9をラインヘッ
ド3にこすることなくラインヘッド3の長手方向に沿っ
て移動させることができる。
【0016】図3はラインヘッド3およびキャッピング
ベルト9を下方から見た底面図である。図3(a)はラ
インヘッド3を表し、3aはインク滴吐出面、3b…は
ラインヘッド3の長手方向に沿って多数形成されたオリ
フィスである。図3(b)に示すように、キャッピング
ベルト9には、非印刷領域に相当するオリフィス3b…
を被覆するための全幅被覆部分9aと印刷領域に相当す
るオリフィス3b…を露出させるためのスリット部分9
bとが設けられている。この全幅被覆部分9aとスリッ
ト部分9bとはキャッピングベルト9の長手方向におい
て交互に設けられている。ラインヘッド3はキャッピン
グベルト9の全幅被覆部分9aで被覆された領域が非印
刷領域としてのキャッピング領域3Aとなり、スリット
部分9bに対応した領域が印刷領域としての非キャッピ
ング領域3Bとなる。図3(b)はスリット部分9bを
左側の巻取り装置10b側に巻き取って、ラインヘッド
3のインク滴吐出面3aの全面を全幅被覆部分9aで被
覆した状態を示す。
【0017】図4はキャッピングベルト9の断面構造を
示す。キャッピングベルト9は、ステンレスまたはプラ
スチック製のベースフィルム9cと、このベースフィル
ム9c上に貼り付けたゴムなどの変形しやすい軟質材料
で作られたキャッピングフィルム9dとの2層構造とな
っている。ベースフィルム9cの厚さは0.05〜0.
3mm程度、キャッピングフィルム9dの厚さは0.0
3〜0.05mm程度が好適である。
【0018】図5はキャッピングベルト9の移動の制御
機構の一例を示す。図5において、16は巻取り装置1
0aに対して駆動軸17を介して連動連結されたモータ
ー、18は駆動軸17に取り付けられた回転量を検出す
るためのロータリエンコーダであり、このロータリエン
コーダ18は、多数のスリットが切られた回転円板18
aと、そのスリットを通して光を投受光するフォトイン
タラプタ18bから構成されており、駆動軸17の回転
量および回転方向の検出に基づいてキャッピングベルト
9の移動量および移動方向を検知するようになってい
る。前記の用紙サイズ検出手段5a,5bの各電極6
a,6b,6c,6dで検出された用紙サイズのデータ
は図示しないモーター制御回路に入力され、検出した用
紙サイズに応じた長さだけスリット部分9bがラインヘ
ッド3に位置対応するようにロータリエンコーダ18を
介してモーター16を制御するようになっている。
【0019】図6はメンテナンス装置としてのインク吸
引手段を示す縦断正面図、図7はその平面図、図8はそ
の側面図である。これらの図において、19はラインヘ
ッド3に位置対応するプラテン2の中央部分に上下に貫
通する状態に形成された空間、20はその空間19の上
部に上下摺動自在に装着された断面コ字形でその長さが
ラインヘッド3よりやや長いインク吸引装置、21はイ
ンク吸引装置20の内部に収納された多孔質のインク吸
収体、22はインク吸引装置20の長手方向端部に連通
され図示しない真空吸引ポンプと接続された吸引パイ
プ、23はインク吸引装置20の下面に接する状態で前
記の空間19に水平に配置されたインク吸引装置20よ
り少し短めの長尺カム、24は長尺カム23を駆動回転
させるカム駆動軸である。印刷時において長尺カム23
の小径部分がインク吸引装置20の下面に接した図8
(a)の状態では、インク吸引装置20の上面はプラテ
ン2の上面と面一かそれよりも低くなっている。メンテ
ナンス時において長尺カム23の大径部分がインク吸引
装置20の下面に接した図8(b),(c)の状態で
は、インク吸引装置20は空間19にガイドされて上昇
し、その上面がラインヘッド3のインク滴吐出面3aに
密着しているキャッピングベルト9に当接するようにな
っている。インク吸引装置20の上面はゴムなどの柔軟
な材料で作られており、キャッピングベルト9に密着し
てインク滴吐出面3aを密閉できるようになっている。
【0020】次に、動作を説明する。給紙トレイ1に印
刷用紙4をセットするに際して、用紙サイズに応じて用
紙搬送ガイドを兼ねる用紙サイズ検出手段5bを横方向
に移動させると、複数の電極6a,6b,6c,6dの
うち用紙サイズに対応した電極に対して用紙サイズ検出
手段5bが電気的に導通し、用紙サイズが検出される。
すると、図示しないモーターが駆動されてカムシャフト
15が180°回転され、図2(b)に示すように2つ
のカム14a,14bはその大径部分が位置決めローラ
ー12a,12bをスプリングガイド13a,13bの
付勢力に抗して下向きに押さえるので、位置決めローラ
ー12a,12b間に張設されているキャッピングベル
ト9は、図2(a)のラインヘッド3のインク滴吐出面
3aに接触していた状態から図2(b)のようにインク
滴吐出面3aから離間する。さらに、検出された用紙サ
イズのデータが図5のモーター16の制御回路に入力さ
れ、モーター16が駆動されて巻取り装置10aが回転
され、キャッピングベルト9をテンションローラー11
aと位置決めローラー12aとにガイドさせながら移動
させて巻取り装置10aに巻き取る。その巻き取り量は
検出した用紙サイズに対応した分だけであり、ロータリ
エンコーダ18を介してモーター16を停止する。キャ
ッピングベルト9が移動するとき、その直前に図2
(b)のようにキャッピングベルト9がラインヘッド3
のインク滴吐出面3aから離間しているので、キャッピ
ングベルト9をこすって損傷することがない。このよう
なキャッピングベルト9の移動により、図3(b)に示
すようにスリット部分9bが巻取り装置10bから繰り
出されてきて、用紙サイズに対応した長さの非キャッピ
ング領域3Bを現す。この非キャッピング領域3Bは印
刷領域である。残りのキャッピング領域3Aは全幅被覆
部分9aがインク滴吐出面3aに位置対応する。このよ
うにしてキャッピングベルト9をこすらないようにして
用紙サイズに応じた量だけ移動させると、次いで、再び
図示しないモーターが駆動されてカムシャフト15が1
80°回転され、図2(a)に示すように2つのカム1
4a,14bはその小径部分が位置決めローラー12
a,12bに接するので位置決めローラー12a,12
bはスプリングガイド13a,13bの付勢力によって
上向きに移動され、位置決めローラー12a,12b間
に張設されているキャッピングベルト9は、図2(b)
のラインヘッド3のインク滴吐出面3aから離間してい
た状態から図2(a)のようにインク滴吐出面3aに接
触していた状態へ戻る。これにより、キャッピング領域
3Aにおいてキャッピングベルト9の全幅被覆部分9a
がラインヘッド3のインク滴吐出面3aを被覆し、その
範囲のオリフィス3b…でのインクの乾燥やゴミの付着
による目詰まりを防止する。すなわち、印刷に際してキ
ャッピングベルト9の全体をインク滴吐出面3aの前面
から退出させる必要がなく、印刷に供しないオリフィス
3b…はキャッピングベルト9で被覆して目詰まりを防
止できるのである。非キャッピング領域3Bでは用紙サ
イズに応じた範囲でスリット部分9bが位置しており、
その範囲でオリフィス3b…を露出させている(図3
(b)参照)。
【0021】プリントボタンを押すと、図示しないモー
ターによって給紙ローラー7および排紙ローラー8a,
8bが駆動回転されるとともにラインヘッド3に印刷信
号が供給される。給紙ローラー7によってラインヘッド
3とプラテン2との間に印刷用紙4が送り込まれ、非キ
ャッピング領域3Bにおけるオリフィス3b…から印刷
信号に応じてインク滴が吐出され、印刷用紙4上に印刷
が行われ、引き続いて印刷用紙4は排紙ローラー8a,
8bによって排出される。
【0022】インクジェットプリンタの休止時において
は、前述と同様な動作により、キャッピングベルト9が
一旦ラインヘッド3のインク滴吐出面3aから離間し
(図2(b))、今度は巻取り装置10bがわのモータ
ーが駆動されてラインヘッド3を巻取り装置10bに所
定量巻き取り、再びキャッピングベルト9がラインヘッ
ド3のインク滴吐出面3aの全体を被覆する(図3
(c))。これにより、休止状態においては、すべての
オリフィス3b…に対してインクの乾燥やゴミの付着に
よる目詰まりを防止する。
【0023】次に、メンテナンス動作について説明す
る。印刷動作中に印刷不良が発生した場合、ホストコン
ピュータあるいはインクジェットプリンタを操作してプ
リンタにメンテナンス動作の指示を与える。メンテナン
ス動作の指示は、印刷動作中において定期的にあるいは
一定量の印刷ごとに与えることにより、印刷性能回復処
理を行うことができる。図示しないモーターが駆動され
てカム駆動軸24が90°回転され、同時に長尺カム2
3も90°回転されて、長尺カム23の大径部分がイン
ク吸引装置20の下面に接することになるため(図8
(a)から図8(b),(c)への変化)、インク吸引
装置20はプラテン2の空間19にガイドされながら上
昇し、その上面がキャッピングベルト9を介してライン
ヘッド3のインク滴吐出面3aに当接し、密着すること
になる(図6参照)。このとき、スリット部分9bに対
応する箇所では、図8(b)に示すようにオリフィス3
b…はインク吸引装置20に連通しており、吸引するこ
とが可能である。スリット部分9bに対応せず全幅被覆
部分9aに対応している箇所では、図8(c)に示すよ
うにオリフィス3b…はキャッピングベルト9により被
覆されており、吸引されることはない。次に、図示しな
い吸引ポンプを動作させて吸引パイプ22を介してイン
ク吸引装置20内を負圧にすると、ラインヘッド3のス
リット部分9bに対応しているオリフィス3b…からイ
ンクを吸引してオリフィス3b…の目詰まりを防止する
ことができる。吸引によって滴下したインクはインク吸
収体21に吸収させることができる。ラインヘッド3の
全幅被覆部分9aに対応しているオリフィス3b…から
はインクの吸引は行われず、メンテナンス動作時のイン
クの消費量が必要最小限に抑えられ、適切な印刷性能回
復処理を行いながらランニングコストを低減することが
できる。所定時間にわたる吸引が終了すると、長尺カム
23を再び90°回転させて、インク吸引装置20を下
降させ、ラインヘッド3から離間させて図8の(a)の
状態に戻す。なお、負圧をかけて吸引する代わりに、正
圧をかけてパージするようにしてもよい。
【0024】キャッピングベルト9は充分に薄く構成さ
れており、巻き取り可能であるから、キャッピング手段
を図10に示した従来技術の場合よりもコンパクトに構
成することができる。
【0025】なお、上記実施の形態では、キャッピング
ベルト9に印刷領域を設けるのにスリット部分9bを形
成したが、これに代えてキャッピングベルト9の幅を小
さくするなど形状を変化させてオリフィス3b…を露出
させるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る請求項1のインクジェット
プリンタによれば、印刷過程において非印刷領域ではオ
リフィスをキャッピング手段で被覆してそれらのオリフ
ィスの目詰まりを防止でき、また、印刷過程で印刷領域
のオリフィスの目詰まり防止のためのメンテナンス動作
を行うとき、非印刷領域ではオリフィスをキャッピング
手段で被覆してあるので、印刷領域にあるオリフィスだ
けからのインク排出になり、メンテナンス動作によって
消費されるインク量を必要最小限に抑えるのでランニン
グコストを低減することができる。
【0027】本発明に係る請求項2のインクジェットプ
リンタによれば、キャッピング手段がラインヘッドの長
手方向に移動自在であるから、オリフィスを被覆する領
域(露出する領域)を連続的に変化させられ、様々な用
紙サイズに対応できるとともに、休止時にはラインヘッ
ドのインク滴吐出面の全面を被覆して目詰まりを極力避
けることができる。
【0028】本発明に係る請求項3のインクジェットプ
リンタによれば、検出した用紙サイズに基づいてキャッ
ピング手段の露出領域の長さを自動調整するので、用紙
サイズの変化にかかわらず、キャッピング手段によるオ
リフィスの露出領域長さを用紙サイズに見合ったものに
自動調整し、メンテナンス動作時の消費インク量を用紙
サイズに応じて必要最小限に抑えランニングコストを低
減するという効果を一層強力なものとできる。
【0029】本発明に係る請求項4のインクジェットプ
リンタによれば、キャッピング手段を巻き取り可能なベ
ルト状に構成することで、キャッピング手段の全体をコ
ンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタの概略構造を示す斜視図である。
【図2】実施の形態のインクジェットプリンタにおける
キャッピングベルトの位置変更手段の構造と動作を示す
正面図である。
【図3】実施の形態のインクジェットプリンタにおける
ラインヘッドおよびキャッピングベルトを下方から見た
底面図である。
【図4】実施の形態におけるキャッピングベルトの断面
構造を示す断面図である。
【図5】実施の形態におけるキャッピングベルトの移動
の制御機構の構造を示す斜視図である。
【図6】実施の形態のインクジェットプリンタにおける
メンテナンス装置としてのインク吸引手段の構造を示す
縦断正面図である。
【図7】実施の形態のインク吸収手段の構造を示す平面
図である。
【図8】実施の形態のインク吸引手段の構造および動作
を示す側面図である。
【図9】従来技術に係るインクジェットプリンタの概略
構造を示す斜視図である。
【図10】従来技術に係るインクジェットプリンタの印
刷性能回復処理のための機構部分の構造および動作を示
す側面図である。
【符号の説明】
2……プラテン 3……ラインヘッド 3A……キャッピング領域 3B……非キャッピング領域 3a……インク滴吐出面 3b……オリフィス 5b……用紙サイズ検出手段 6a等……電極 9……キャッピングベルト 9a……全幅被覆部分 9b……スリット部分 10a,10b……巻取り装置 16……モーター 18……ロータリエンコーダ 20……インク吸引装置 21……インク吸収体 22……吸引パイプ 23……長尺カム
フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼村 久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 堀内 貴洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 越智 教博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに対向配置されたラインヘッド
    のインク滴吐出面の前面にキャッピング手段を配置し、
    このキャッピング手段には前記ラインヘッドのオリフィ
    ス群のうち非印刷領域にあるオリフィスに対しては全面
    的に被覆する部分を、印刷領域にあるオリフィスに対し
    てはそれを露出する部分を形成してあることを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 キャッピング手段はラインヘッドの長手
    方向に沿って移動自在に構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 印刷用紙のサイズを検出する用紙サイズ
    検出手段を設け、検出した用紙サイズに基づいてキャッ
    ピング手段の露出領域の長さを自動調整するように構成
    してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 キャッピング手段を巻き取り可能なベル
    ト状のものに構成してあることを特徴とする請求項1か
    ら請求項3までのいずれかに記載のインクジェットプリ
    ンタ。
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