JPH09239806A - 食品鮮度保持性を有するセロファン紙及びその製造方法 - Google Patents

食品鮮度保持性を有するセロファン紙及びその製造方法

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JPH09239806A
JPH09239806A JP7835596A JP7835596A JPH09239806A JP H09239806 A JPH09239806 A JP H09239806A JP 7835596 A JP7835596 A JP 7835596A JP 7835596 A JP7835596 A JP 7835596A JP H09239806 A JPH09239806 A JP H09239806A
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JP
Japan
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film
far
cellophane paper
viscose
ceramic powder
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JP7835596A
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English (en)
Inventor
Toichi Kitamura
北村藤一
Sachiko Yamane
山根幸子
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MITON HOUSE KK
Original Assignee
MITON HOUSE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の鮮度を保持する特性を有したセロファ
ン紙及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のセロファン紙は、ビスコースよ
り得られた再生セルロースのフィルムで、該フィルム中
に遠赤外線放射セラミックス粉体が均一に分散されてい
る。このようなセロファン紙は、セルロース繊維素を水
酸化ナトリウムと二硫化炭素で処理して得られるビスコ
ース中の繊維量100重量部に対して、遠赤外線放射セ
ラミックス粉体を10〜15重量部添加して均一になる
まで分散し、得られた分散液を細長いスリットから凝固
液中に押し出し、フィルム状に凝固させ、該フィルムを
洗浄、漂白し、柔軟化させた後、乾燥を行うことによっ
て製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品鮮度保持性を
有するセロファン紙及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】これまでに、遠赤外線には、肉、魚、野
菜等の「ドリップ現象」を抑える効果があることが知ら
れており、これは、遠赤外線が、食品の内部に含まれる
水分子を活性化させて、蛋白質の生体高分子を均一に包
接させ、整列化させることによって、酵素を活性化させ
てバクテリア等の侵蝕を抑え、蛋白分解を防御するため
である。この「ドリップ現象」は、蛋白分解による炭素
の拡散によって発生し、遠赤外線は、この拡散運動を抑
え、褐変による褐色変化現象を止め、鮮度を維持するこ
とを可能にするのである。
【0003】しかしながら、遠赤外線は、あくまでも現
状の食品の鮮度をより長く維持させるという効果を発揮
するだけであり、劣化した食品の鮮度を新鮮な状態に甦
らせることはできない。従って、食品の鮮度を保つため
には、鮮度の高い生産地から徹底的に、遠赤外線による
食品の鮮度管理を進めることが重要になる。このよう
に、遠赤外線を利用することにより、生産地から消費者
までの鮮度の一次管理を可能とする画期的な手段となる
のは明らかであり、生産地から食卓まで極力、食品の鮮
度の劣化を抑えて生鮮物を届けることが実現できるにも
かかわらず、これまで、遠赤外線放射セラミックス粉体
がフィルム中に均一に分散された食品包装用セロファン
紙は提案されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の食品包装用フィルムにおける問題を解決すべくな
されたもので、食品鮮度保持性を有するセロファン紙及
びその製造方法を提供することを課題とする。本発明者
は、遠赤外線放射性を有するセラミックス粉体(遠赤外
線放射セラミックス粉体)をビスコース中に均一に分散
させ、これを通常のセロファン製造工程に従って加工し
て得たセロファン紙が、優れた食品の鮮度保持効果を発
揮するものであることを見い出して、本発明を完成し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の食品鮮度
保持性を有するセロファン紙は、ビスコースより得られ
た再生セルロースのフィルムであって、該フィルム中に
遠赤外線放射セラミックス粉体が均一に分散されている
ことを特徴とする。又、このような食品鮮度保持性を有
するセロファン紙を製造するための本発明の製造方法
は、セルロース繊維素を水酸化ナトリウムと二硫化炭素
で処理して得られるビスコース中の繊維量100重量部
に対して、遠赤外線放射セラミックス粉体を10〜15
重量部添加して均一になるまで分散し、得られた分散液
を細長いスリットから凝固液中に押し出し、フィルム状
に凝固させ、該フィルムを洗浄、漂白し、柔軟化させた
後、乾燥を行うことを特徴とする。
【0006】まず、本発明の食品鮮度保持性を有するセ
ロファン紙について説明する。本発明のセロファン紙
は、ビスコースを原料として製造される普通セロファン
中に遠赤外線放射セラミックス粉体が練り込まれた状態
で均一分散されたものであり、遠赤外線放射セラミック
ス粉体は、セロファン紙中に確実に固定された状態で安
定して遠赤外線を放射する。本発明のセロファン紙にお
ける遠赤外線放射セラミックス粉体の含有割合は、原料
ビスコース中の繊維量100重量部に対して10〜15
重量部が好ましく、これは、上記割合が10重量部より
少なくなると食品鮮度保持効果が低くなり、逆に、上記
割合が15重量部より多くなると包装用フィルムとして
の適性(ラッピング性やセラミックス粉体の固定性等)
が悪くなる傾向があるからである。
【0007】本発明のセロファン紙における遠赤外線放
射セラミックス粉体の平均粒径は、ビスコース液への分
散性及び製膜性等の点から100万分の1mm、すなわ
ち1nm程度が好ましく、この範囲の粒径を有する種々
の市販品がそのまま利用できる。本発明では、遠赤外線
放射セラミックス粉体の放射主波長は8〜14μm程度
が好ましく、このような放射主波長のものは、特に優れ
た食品鮮度保持効果を示し、長期間に渡り安定して遠赤
外線を放射する。尚、本発明のセロファン紙に含有され
ている遠赤外線放射セラミックス粉体は、人体に対して
無害であるので、本発明のセロファン紙は食品衛生上問
題のないものであり、食品と直接触れる食品鮮度保持用
包装材料として広く利用可能である。本発明のセロファ
ン紙はその厚み等が特に限定されるものではないが、包
装用フィルムとして広く用いられている普通セロファン
と同様の厚さのもの、例えば20〜40μm程度のもの
が一般的である。
【0008】又、このような食品鮮度保持性を有するセ
ロファン紙を製造するための本発明の製造方法にあって
は、まず最初に、一般的なセロファンを製造する際の原
料であるビスコース液(セルロース約4%、残留アルカ
リ液)中に、前述の遠赤外線放射セラミックス粉体を添
加して分散液(原液)を調製する。このような分散液を
調製するには、セルロース(パルプ)をアルカリ溶液に
浸漬し、ヘミセルロースを除去し、次いでアルカリを除
去し、圧縮して余分のアルカリを除去し、一定のアルカ
リ繊維素とする。次いで、これを粉砕し、一定温度、湿
度に一定時間放置し、重合度を調節する。次に、繊維素
を溶解するために、アルカリ繊維素に二硫化炭素を反応
させ、キサントゲン酸ソーダとする。この際、冷却する
ことが好ましい。そして、これを稀薄アルカリ溶液に投
入し、溶解し、溶解後に、遠赤外線放射セラミックス粉
体を混合する。この際、遠赤外線放射セラミックス粉体
の添加量は、得られるセロファン紙の食品鮮度保持効果
及び包装用フィルム適性等の点から、ビスコース中の繊
維量100重量部に対して10〜15重量部が好まし
い。本発明の製造方法における遠赤外線放射セラミック
ス粉体の添加時期は、該粉体を比較的容易に分散でき、
しかも均一な分散液が得られる点において、水酸化ナト
リウム液の添加によって粘度変化が起こる際が好まし
い。ただし、本発明では、遠赤外線放射セラミックス粉
体をビスコース液中に均一に分散させる際の分散方法や
攪拌装置が特に限定されるものではない。その後、この
ようにして調製した遠赤外線放射セラミックス粉体分散
ビスコース液を、冷暗所に設けられたタンク内にて熟
成、脱泡を行う。熟成、脱泡を行うのは、粘度調整と良
質のセロファンを製造するためである。
【0009】そして、本発明では、熟成、脱泡した上記
ビスコース液を用いて、従来より知られているセロファ
ン製造用製膜装置により製膜(抄造)が行われ、具体的
には、得られた分散液を細長いスリットから凝固液(例
えば硫酸を主成分とする浴)中に押し出し、フィルム状
に凝固させる。この硫酸槽には順次芒硝が生産するので
除去する装置を設けることが重要である。得られたフィ
ルムは、その後、脱硫、塩素漂白、水洗、乾燥、巻取を
行い、製品とする。本発明では、食品包装用フィルムと
しての特性を更に高めるために、このようにして製造し
たセロファン紙の表面に、防湿性を有する合成樹脂を塗
布(防湿加工)したり、熱接着性を有する合成樹脂を塗
布(接着性付与加工)したりしても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】常法に従って製造したビスコース
液(セルロース含有、水酸化ナトリウム濃度約6.0〜
6.5%)を準備し、このビスコース中の繊維量100
重量部に対して、遠赤外線放射セラミックス粉体(粒
径:約1nm、株式会社ミトンハウス製)を10重量部
添加し、遠赤外線放射セラミックス粉体が均一に分散さ
れた状態となるまで分散を行った。そして、得られた分
散液を、一般的なセロファン製造用製膜装置を用いて、
細長いスリットから希硫酸液中に押し出し、フィルム状
に凝固させ、更に連続的にロールで導き、得られたフィ
ルムを脱硫、漂白、脱塩処理し、柔軟剤を含浸させて柔
軟化した後、乾燥機で乾燥を行い、本発明のセロファン
紙を得た。
【0011】このようにして製造された本発明のセロフ
ァン紙を、種々の野菜包装用フィルムとして使用したと
ころ、遠赤外線放射セラミックス粉体を全く含まない普
通セロファンに比べて、優れた鮮度保持効果を示し、各
野菜の鮮度劣化を顕著に防止することができた。又、本
発明のセロファン紙を生花の包装用フィルムとして使用
したところ、生花の日持ちが、遠赤外線放射セラミック
ス粉体を全く含まない普通セロファンに比べて、ほぼ倍
以上に延びることも確認された。
【0012】
【発明の効果】本発明のセロファン紙は、人体に対して
無害であるので、種々の食品、例えば肉、魚、野菜など
の包装用フィルムとして使用することができ、フィルム
内に含有固定された遠赤外線放射セラミックス粉体によ
って、長期間に渡り安定して遠赤外線を放射し、種々の
食品に対して優れた食品鮮度保持性を示す。又、生花に
対しても鮮度保持効果を示す。本発明の製造方法を用い
ることにより、このような食品鮮度保持性を有したセロ
ファン紙を効率良く、しかも安価に製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 1:00 105:16 509:02 B29L 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスコースより得られた再生セルロース
    のフィルムであって、該フィルム中に遠赤外線放射セラ
    ミックス粉体が均一に分散されていることを特徴とする
    食品鮮度保持性を有するセロファン紙。
  2. 【請求項2】 食品鮮度保持性を有するセロファン紙を
    製造するための方法であって、セルロース繊維素を水酸
    化ナトリウムと二硫化炭素で処理して得られるビスコー
    ス中の繊維量100重量部に対して、遠赤外線放射セラ
    ミックス粉体を10〜15重量部添加して均一になるま
    で分散し、得られた分散液を細長いスリットから凝固液
    中に押し出し、フィルム状に凝固させ、該フィルムを洗
    浄、漂白し、柔軟化させた後、乾燥を行うことを特徴と
    する食品鮮度保持性を有するセロファン紙の製造方法。
JP7835596A 1996-03-04 1996-03-04 食品鮮度保持性を有するセロファン紙及びその製造方法 Pending JPH09239806A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111647179A (zh) * 2020-05-14 2020-09-11 浙江理工大学 一种微粉/玻璃纸全降解复合薄膜的制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04213336A (ja) * 1990-01-25 1992-08-04 Hoechst Ag 水和セルロースをベースとするフラットまたはチューブラフィルム

Patent Citations (1)

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