JPH09239436A - 電縫管の製造装置 - Google Patents

電縫管の製造装置

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JPH09239436A
JPH09239436A JP4500696A JP4500696A JPH09239436A JP H09239436 A JPH09239436 A JP H09239436A JP 4500696 A JP4500696 A JP 4500696A JP 4500696 A JP4500696 A JP 4500696A JP H09239436 A JPH09239436 A JP H09239436A
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JP
Japan
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strip material
roll
electric resistance
rolls
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JP4500696A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Takiura
正義 滝浦
Shinji Koiso
信二 小磯
Atsushi Miyauchi
淳 宮内
Takashi Kazama
隆 風間
Kotaro Nagahara
孝太郎 永原
Toshizou Nishimaki
利三 西間木
Yoshihito Haga
良仁 芳賀
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板条材の端面の変形を防ぐことにより電縫管
の溶接欠陥を防ぐとともに、転造加工の精度を向上でき
る電縫管の製造装置を提供することを課題としている。 【解決手段】 板条材Tを走行させつつ、少なくとも一
対の転造ロール16,18間を通過させて転造加工を施
すための転造機構と、転造された板条材Tをフォーミン
グロール32に通して管状に成形する管成形機構と、管
状にされた板条材Tの両端縁を溶接するための溶接機構
36,38とを具備する。転造ロールの上流側に隣接し
て、板条材Tの幅方向位置を規制するための上流側ガイ
ド機構14が設けられ、ガイド機構14は上流側へ向け
て開く一対のガイド体50と、ガイド位置調整機構52
と、スペーサ60とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内面溝付伝熱管等
として使用される電縫管の製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、本発明の適用対象の一例として
内面溝付伝熱管を示す断面図である。この伝熱管1は、
断面円形の金属製の電縫管であり、その内面のほぼ全域
に亙って、管軸に対して一定角度をなす互いに平行なフ
ィン2が螺旋状に多数形成され、隣り合うフィン2の間
はそれぞれ螺旋溝3にされている。また、伝熱管1の内
周面の1箇所には電縫加工による溶接部4が形成され、
この溶接部4の両側には、伝熱管1の中心軸と平行に延
びるフィン無し部分5が形成され、このフィン無し部分
5によって各フィン2が分断されている。
【0003】このような電縫管を製造する場合、従来
は、コイル状に巻いた板条材をアンコイラから繰り出し
ながら、この板条材を一対のフィン形成ロールで挟んで
その表面にフィンを転造する。さらに、フィンが転造さ
れた板条材を多数のフォーミングロールを通して管状に
成形したうえ、板条材の両側縁を高周波コイルで誘導加
熱し、これらを突き合わせて溶接する。
【0004】この場合、従来はアンコイラからフィン形
成ロールの間、並びにフィン形成ロールからフォーミン
グロールの間に、1以上の鍔付きロールを設置し、これ
ら鍔付きロールの両端に形成された鍔により板条材の端
面を規制し、フィン形成ロールと板条材との中心合わせ
を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の装置
では、板条材の両側面を規制する鍔付きロールを使用し
ていたので、これら鍔付きロールを通過した板条材の側
端部には、厚さ方向への折れ曲がりが僅かに生じる場合
があった。このような微小な変形は、従来は問題視され
ることがなかったが、電縫管が薄肉化および細径化さ
れ、溶接加工時の板条材端部の突き合わせ量が小さくさ
れるに従い、板条材の側端面の僅かな変形によっても溶
接欠陥が生じやすいという問題が本発明者らによって見
いだされた。
【0006】上記問題を軽減する手段として、鍔付きロ
ールを廃止し、その代わりに、外周面の軸線方向の幅が
大きい鍔無しロールを使用し、板条材の端部の変形を防
ぐことが考えられるが、その場合には、転造ロールを通
過するときに板条材にずれが生じやすいという問題があ
った。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、板条材の両側端部の変形を防ぐことにより電縫管の
溶接欠陥を防ぐとともに、転造加工の精度を向上できる
電縫管の製造装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る電縫管の製造装置は、金属製の板条材
を走行させつつ、少なくとも一対の転造ロール間を通過
させて、前記板条材の少なくとも一面に転造加工を施す
ための転造機構と、転造された前記板条材を、複数のフ
ォーミングロールを通して管状に成形するための管成形
機構と、管状に成形された前記板条材の両端縁を加熱し
たうえ突き合わせて溶接するための溶接機構とを具備す
る電縫管の製造装置であって、前記転造ロールの板条材
走行方向上流側に隣接して、前記板条材の幅方向位置を
規制するためのガイド機構が設けられていることを特徴
としている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電縫管の製
造装置の一実施形態を示す側面図である。図中符号10
は一定幅の板条材Tをコイルから連続的に繰り出すアン
コイラであり、繰り出された板条材Tは一対の押さえロ
ール12を経て、上下に対向する溝付ロール16および
平滑ロール18(これらを転造ロールと総称する)の間
を通され、溝付ロール16によりフィン2および螺旋溝
3が転造される。なお、この実施形態では、板条材Tの
上面にのみフィン2および螺旋溝3が形成され、裏面は
平滑のままにされる。
【0010】押さえロール12は、図6に示すように、
その外周面が単純円筒形をなすいわゆる鍔無しロールで
あり、その外周面の軸線方向の幅は、板条材Tの幅より
も十分に大きくされている。すなわち、押さえロール1
2は、板条材Tを幅方向へ位置規制する作用を奏しな
い。従来の装置では、アンコイラ10から繰り出された
直後に、鍔付きロールを配置して板条材Tの幅方向位置
を規制する必要があったが、本発明の装置では、この押
さえロール12の下流側に配置された上流側ガイド機構
14によって板条材Tの幅方向位置規制を行うため、押
さえロール12として鍔付きロールを使用する必要がな
いからである。押さえロール12として鍔付きロールを
使用しても良いが、その場合には、鍔に板条材Tが接触
しないように、円筒面の幅を板条材Tの幅に比して十分
大きく確保することが必要である。
【0011】溝付ロール16の上流側には、溝付ロール
16に隣接して、板条材Tをその幅方向に位置規制する
ための上流側ガイド機構14が設けられている。この上
流側ガイド機構14は、図2〜図5に示すように、板条
材Tの両側に左右対称かつ水平に配置された一対の細長
いガイド体50と、これらガイド体50の下端にそれぞ
れ固定された取付部材54と、ガイド体50および取付
部材54を板条材Tの幅方向へ位置調整するためのガイ
ド位置調整機構52とを具備している。
【0012】ガイド体50は、図5に示すように、いず
れも直方体状をなす上板50A、側板50B、および下
板50Cを断面コ字状になるように組み立てたもので、
その溝部50Dに、板条材Tおよびスペーサ60の両側
端部がそれぞれ摺動可能にはめ込まれている。溝部50
Dの開口幅は、板条材Tの肉厚とスペーサ60の肉厚と
を合わせた寸法よりも若干大きい。また、対向する溝部
50Dの底面(側板50Bの内側面)同士の離間距離
は、図4に示すように、板条材Tの走行方向上流側へい
くほど増大するように設定されている。すなわち、ガイ
ド体50は上流側へ向けて開いた「ハ」字状に配置され
ている。
【0013】板条材Tの長手方向に対するガイド体50
の配置角度αは極めて小さくてよく、必ずしも限定はさ
れないが具体的には0〜1゜であることが好ましく、よ
り好ましくは0.3〜0.8゜とされる。0゜より小さ
くては、転造ロール16,18のできるだけ近くで板条
材Tの位置規制を行うことができなくなり、1゜より大
きくては、板条材Tの両側端を削るおそれが生じる。側
板50Bの下流側端部間の離間距離は、板条材Tの幅よ
りも僅かに大きい程度とされ、これら下流側端部で板条
材Tの両端面が幅方向に位置規制されるようになってい
る。側板50Bの下流側端部の板条材T側のエッジは、
僅かに面取りされていてもよい。
【0014】ガイド体50は、その少なくとも下板50
Cおよび側板50Bが超硬合金、サーメット、ZrO2
基セラミック等の耐摩耗性材料で形成されていることが
望ましく、より好ましくは上板50Aも同様の材料で形
成される。
【0015】ガイド体50の上流側の端部には、図3に
示すように、板条材Tの進入位置に合わせて、水平方向
両側から見てV字状をなす切れ込み50Eが形成され、
板条材Tのガイド体50への進入が容易にされている。
一方、ガイド体50の下流側端部の上下面には、各ロー
ル16,18の外周面と平行をなす一対の傾斜面50F
が形成され、ガイド体50の下流側端部が、フィン転造
領域の近傍に達するまで、これらロール16,18の間
に差し入れられている。したがって板条材Tは、ガイド
体50の下流側端部により、フィン転造領域の近傍にお
いて位置規制されている。
【0016】スペーサ60は、図4に示すように、全面
に亘って均一の肉厚を有する薄い矩形板状の部材で、そ
の全長はガイド体50より若干短い程度とされている。
スペーサ60の幅は、その下流側から上流側へ向けて漸
次拡大しており、板条材幅方向において対向する側板5
0Bとの間には、常に間隙があくように設定されてい
る。図示の例ではスペーサ60の両側縁はガイド体50
と平行にされているが、必ずしも平行でなくてもよい。
【0017】スペーサ60の上流側の端部には、幅方向
両側に突き出た突起60Aが形成され、これら突起60
Aは、側板50Bの内側壁面に形成された凹部64に着
脱可能にはめ込まれている。この状態でスペーサ60は
平行に上下動することが可能である。突起60Aと凹部
64との係合により、スペーサ60は下流側への移動を
阻止されつつ板条材Tの上面に沿って滑り、同時に板条
材Tを下板50Cに押しつけて、板条材Tの上下振動
(ばたつき)を防止する作用を果たす。また、スペーサ
60を、厚さの異なるものへ変更すれば、板条材Tの厚
さ変更に対応することが可能である。スペーサ60も超
硬合金等の耐摩耗性材料で形成されていることが望まし
いが、磨耗しても交換は容易であるので、それに限定さ
れることはない。
【0018】ガイド体50は取付部材54に対してボル
ト等で固定されており、取付部材54は、図5に示すよ
うに、ガイド位置調整機構52によって板条材Tの幅方
向へ移動可能に支持されている。ガイド位置調整機構5
2は、その側方に突き出た位置調整ボルト56,58を
具備し、位置調整ボルト56のスクリュウ軸56Aは一
方の取付部材54に螺合され、位置調整ボルト58のス
クリュウ軸58Aは他方の取付部材54に螺合されてい
る。また、ガイド位置調整機構52内には板条材Tの幅
方向へ延びるガイドロッド62が配置され、このガイド
ロッド62に沿って取付部材54が摺動する。これによ
り、位置調整ボルト56、58をそれぞれ回すと、各取
付部材54を板条材Tの幅方向へそれぞれ位置調整で
き、かつ任意の位置で固定できるようになっている。
【0019】下流側ガイド機構20も、ガイド体50と
同様の構造からなる断面コ字状の部材であり、その溝部
内に板条材Tの両端部が通されている。下流側ガイド機
構20の全長は、図3に示すように、ガイド体50より
も短く、しかも板条材Tの両側端との間に隙間を空けた
状態で平行に配置されている。下流側ガイド機構20の
上流側端部には一対の傾斜面20Fが形成され、下流側
ガイド機構20の上流側端部は、溝付ロール16と平滑
ロール18の間に差し込まれている。また下流側端部に
は、V字状をなす切り込み20Eが形成されている。な
お、転造加工後の板条材Tは、幅方向への振れが若干生
じる。下流側ガイド機構20は、このような転造加工後
の板条材Tの幅方向への振れを最小限に抑え、フォーミ
ングロール32での板条材Tの成形状態を安定化させる
ためのものである。したがって、下流側ガイド機構20
の配置位置は必ずしも、溝付ロール16および平滑ロー
ル18に隣接する位置でなくてもよく、例えば、鍔無し
ロール30とフォーミングロール32の間であってもよ
い。その場合は、フォーミングロール32になるべく近
いことが好ましい。
【0020】下流側ガイド機構20を通り抜けた板条材
Tは次に、張力調整機構24に導入される。この張力調
整機構24は、いずれも板条材Tの幅方向と平行な軸線
を有する3つの固定ロール22、および2つの昇降ロー
ル26を具備している。固定ロール22は自由に回転す
るが、軸線位置は動かない。一方、昇降ロール26は回
転可能な状態で共通の昇降台28に取り付けられてお
り、この昇降台28は図示しない油圧シリンダ等の駆動
機構により、一定範囲内で昇降されるようになってい
る。駆動機構は、図示しないセンサにより検出された、
張力調整機構24内における板条材Tの張力が一定値を
越えると、昇降台28を上昇させて張力を緩和する一
方、前記張力が一定値を下回ると、昇降台28を下降さ
せて張力を上昇させる作用を果たす。
【0021】この実施形態では、固定ロール22および
昇降ロール26についても、図7に示すように鍔無しロ
ールが使用されており、その外周面の軸線方向の幅は、
板条材Tの幅よりも十分に大きくされている。すなわ
ち、ロール22,26は、板条材Tを幅方向へ位置規制
する作用を有しない。本発明の装置では、上流側ガイド
機構14によって板条材Tの幅方向位置規制を正確に行
うようにしたので、これらロール22,26によって位
置規制をする必要がないからである。ロール22,26
として鍔付きロールを使用しても良いが、その場合に
は、鍔に板条材Tが接触しないように、円筒面の軸線方
向の幅を十分大きく取ることが重要である。
【0022】張力調整機構24を通過した板条材Tは、
さらに一対の鍔無しロール30を通過して、複数対配列
されたフォーミングロール32を通して徐々に管状に丸
められ、ローリングセパレータ34により突き合わせる
べき両端縁間の間隙量が一定に保たれたうえ、高周波加
熱コイル36に通されて両側縁部が加熱される。ロール
30も、前述したロール22,26,12と同様に板条
材Tを幅方向へ位置規制する作用を奏しない。
【0023】管状に成形され加熱された板条材Tは、一
対のスクイズロール38を通され、両側方から押される
ことにより加熱された両側縁部が突き合わされ、溶接さ
れる。こうして溶接された伝熱管1の外周面には、はみ
出した溶融材料によりビードが形成されるので、このビ
ードを切削するためのビードカッタ40が設けられてい
る。さらに、ビードが切削された伝熱管1は冷却槽42
を通されて強制冷却されたうえ、複数対配列されたサイ
ジングロール44を通され、所定の外径までに縮径され
る。こうして縮径された伝熱管1は、ラフコイラ46で
巻き取られるようになっている。
【0024】上記構成からなる電縫管の製造装置によれ
ば、溝付ロール16および平滑ロール18の直前に上流
側ガイド機構14を設け、この上流側ガイド機構14に
より板条材Tの幅方向位置を高精度に規制しているの
で、アンコイラ10からフォーミングロール32へ至る
過程で、板条材Tを位置規制するための鍔付きロールを
使用する必要がなく、板条材Tの両端面の変形を防い
で、溶接欠陥の発生を防ぐことが可能である。したがっ
て、特に、肉薄の小径管を製造する場合のように、高い
精度で電縫加工を行わなければならない場合にも、高い
信頼性を以て電縫管の製造が行える。
【0025】また、この実施形態では、ガイド体50を
板条材Tの長手方向に対して僅かに傾斜させたことによ
り、ガイド体50への板条材Tの進入が円滑に行える
上、主としてガイド体50の下流側端部でのみ板条材T
を位置規制するから、ガイド位置調整機構52によるガ
イド体50の位置調整作業が容易で、高い精度で位置規
制が行える。さらには、板条材Tとガイド体50の位置
規制面との摺動面積を極小化することにより、板条材T
とガイド体50との摩擦抵抗を最小に抑えることが可能
である。
【0026】さらに、ガイド体50の下流側端部に傾斜
面50Fを形成し、この部分を溝付ロール16と平滑ロ
ール18との間に差し入れたことにより、転造箇所のご
く近傍で板条材Tを位置規制することができ、鍔付きロ
ールにより離れた位置で位置規制していた従来技術に比
して、転造精度を格段に向上することが可能である。
【0027】なお、上記実施形態では、板条材Tに対し
て1回の転造加工を行うだけのものであったが、図8に
示すように、2回以上の転造加工を行うことにより板条
材Tの表面に交差溝を形成する構成なども実施可能であ
る。
【0028】図8の装置では、第1段目の転造ロール1
6,18および張力調整機構24の後に、第2段目の溝
付ロール70および平滑ロール72(いずれも転造ロー
ル)が配置され、さらに第2段目の張力調整機構24が
設けられている。また、転造ロール70,72について
も、先の実施形態と同様の上流側ガイド機構14および
下流側ガイド機構20が設けられている。他の構成は前
記実施形態と同様である。
【0029】このような実施形態によれば、溝付ロール
16で板条材T上に形成したフィンおよび/または溝の
上に、さらに別の角度をなすフィンおよび/または溝を
形成することができ、より高度な伝熱効果を奏するフィ
ン構造体を形成することが可能となる。もちろん、転造
ロールにより形成できるものはフィンと溝に限らず、い
かなる模様や凹部、凸部であってもよい。
【0030】また、上記各実施形態は内面溝付伝熱管を
製造するためのものであったが、本発明はこの目的のみ
に限定されるものではなく、伝熱管以外であっても、内
面または/および外面に何らかの転造加工が施される電
縫管であれば、いかなる電縫管の製造にも適用すること
が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電縫
管の製造装置によれば、転造ロールの上流側に隣接して
ガイド機構を設け、このガイド機構により板条材の幅方
向位置を高精度に規制するので、前工程からフォーミン
グロールへ至る過程で板条材の位置規制のために鍔付き
ロールを使用する必要がなく、板条材の両端面の変形を
防いで溶接欠陥の発生を防ぐことが可能である。したが
って、特に、肉薄の小径管を製造する場合のように、高
い精度で電縫加工を行わなければならない場合にも、高
い信頼性を以て電縫管の製造が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電縫管の製造装置の一実施形態を
示す側面図である。
【図2】同装置の転造ロールと上流側ガイド機構を示す
平面図である。
【図3】同装置の転造ロールと上流側ガイド機構を示す
側面図である。
【図4】同装置の転造ロールと上流側ガイド機構を示す
一部破断した平面図である。
【図5】同上流側ガイド機構の縦断面図である。
【図6】同装置の押さえロールの平面図である。
【図7】同装置の張力調整機構のロールを示す平面図で
ある。
【図8】本発明に係る電縫管の製造装置の第2実施形態
を示す側面図である。
【図9】本発明が適用できる電縫管として、内面溝付伝
熱管を示す断面図である。
【符号の説明】
T 板条材 1 内面溝付伝熱管 2 フィン 4 溶接部 10 アンコイラ 12 押さえロール(鍔無しロール) 14 上流側ガイド機構 16 溝付ロール 18 平滑ロール 20 下流側ガイド機構 24 張力調整機構 22 固定ロール(鍔無しロール) 26 昇降ロール(鍔無しロール) 32 フォーミングロール 36 高周波加熱コイル 50 ガイド体 50D 溝部 52 ガイド位置調整機構 56,58 位置調整ボルト 60 スペーサ 60A 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 隆 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 永原 孝太郎 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 西間木 利三 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 芳賀 良仁 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の板条材を走行させつつ、少なく
    とも一対の転造ロール間を通過させて、前記板条材の少
    なくとも一面に転造加工を施すための転造機構と、 転造された前記板条材を、複数のフォーミングロールを
    通して管状に成形するための管成形機構と、 管状に成形された前記板条材の両端縁を加熱したうえ突
    き合わせて溶接するための溶接機構とを具備する電縫管
    の製造装置であって、 前記転造ロールの板条材走行方向上流側に隣接して、前
    記板条材の幅方向位置を規制するためのガイド機構が設
    けられていることを特徴とする電縫管の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記転造ロールと前記フォーミングロー
    ルとの間には、板条材を案内する複数のロールが設けら
    れ、これらロールは、前記板条材の幅よりも軸線方向の
    幅が広い円筒面を有し、この円筒面が前記板条材に当接
    していることを特徴とする請求項1記載の電縫管の製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド機構は、前記板条材の走行方
    向上流側へ向かうにつて板条材幅方向における互いの離
    間距離が拡大する一対のガイド面を有し、前記板条材
    は、これらガイド面の板条材走行方向下流側の端部に挟
    まれて、幅方向へ位置規制されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の電縫管の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド機構は、走行する前記板条材
    の上面に当接して摺動するスペーサを具備していること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電縫管の
    製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015085349A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社ササクラ スパイラル管の製造装置及び製造方法

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JP2015085349A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社ササクラ スパイラル管の製造装置及び製造方法

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