JPH09239358A - 浄化装置 - Google Patents

浄化装置

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JPH09239358A
JPH09239358A JP8050226A JP5022696A JPH09239358A JP H09239358 A JPH09239358 A JP H09239358A JP 8050226 A JP8050226 A JP 8050226A JP 5022696 A JP5022696 A JP 5022696A JP H09239358 A JPH09239358 A JP H09239358A
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JP
Japan
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water
treated
photocatalyst
ultraviolet rays
pipe
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Application number
JP8050226A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Noda
博行 野田
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NEWTEC SUGANO KK
SANWA KANZUME KK
T-P KOGYO KK
YAMAGATA PREF GOV TECHNOPOLIS ZAIDAN
YAMAKEN KK
Kikuchi Kogyo KK
Suzuki Manufacturing Co Ltd
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
NEWTEC SUGANO KK
SANWA KANZUME KK
T-P KOGYO KK
YAMAGATA PREF GOV TECHNOPOLIS ZAIDAN
YAMAKEN KK
Kikuchi Kogyo KK
Suzuki Manufacturing Co Ltd
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NEWTEC SUGANO KK, SANWA KANZUME KK, T-P KOGYO KK, YAMAGATA PREF GOV TECHNOPOLIS ZAIDAN, YAMAKEN KK, Kikuchi Kogyo KK, Suzuki Manufacturing Co Ltd, Yamamoto Manufacturing Co Ltd filed Critical NEWTEC SUGANO KK
Priority to JP8050226A priority Critical patent/JPH09239358A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒の分離及び回収が容易で、且つ有効な
浄化効果を得る。 【解決手段】 ガラス等のように紫外線を透過させる材
料で形成された両端が開放された外管40と、外管40
内に収容されて、外管40との間に、ガラスビーズ表面
にアナタース型二酸化チタンが被覆された光触媒48が
充填されると共に前記被処理水が供給される処理空間4
6を形成する内管42と、外管40の両端部に設けられ
たガラスフィルター50と、外管40の近傍に配置され
た紫外線を照射する紫外線ランプと、紫外線ランプから
照射された紫外線を外管40に向けて反射する反射板
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化装置に係り、
さらに詳細には被処理水に接触した光触媒に紫外線を含
む光を照射することによってこの被処理水を浄化する浄
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】飲料水
の水質を向上させるために、被処理水に浸漬された光触
媒に紫外線を照射することによって、この被処理水を浄
化する浄化装置が従来より使用されている。
【0003】しかし、光触媒として半導体の粉末を使用
する場合には、処理後の光触媒の分離及び回収が困難で
ある。また、板状の基材表面に光触媒が被覆された固定
化光触媒を使用する浄化装置では、光触媒の分離及び回
収工程を省略することはできるものの、表面積、換言す
れば、被処理水との接触面積が減少するため、光触媒の
表面で起こる酸化を利用する浄化の効果が低減する。
【0004】本発明は光触媒の分離及び回収が容易で、
且つ有効な浄化効果を得られる浄化装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理水に接
触した光触媒に紫外線を含む光を照射することによって
前記被処理水を浄化する浄化装置において、前記紫外線
を含む光を透過させる材料で形成され、前記被処理水の
供給口及び排出口が設けられた管と、前記管内に収容さ
れて、前記管との間に基材表面に二酸化チタンが被覆さ
れた光触媒が充填されると共に前記被処理水が供給され
る処理空間を形成する棒状部材と、少なくとも前記管の
前記排出口側を塞ぐフィルターと、を備えたことを特徴
とする。
【0006】本発明によれば、被処理水は棒状部材と紫
外線を含む光を透過させる材料で形成された管との間に
形成された処理空間に供給される。供給された被処理水
はこの処理空間で基材表面に二酸化チタンが被覆された
光触媒と接触し、被処理水に含まれる溶存酸素の存在
下、紫外線を含む光の照射によって光触媒の表面に水の
酸化により生じるヒドロキシルラジカルや酸素の還元に
より生じるスーパーオキサイドイオンや過酸化水素によ
り浄化される。
【0007】ここで、光触媒は棒状部材と管との間に充
填されており、同じ体積を有する1本の管に充填された
場合と比べて表面積が大きいため、紫外線を含む光が光
触媒に照射され易くなる。
【0008】そして、浄化された被処理水は、少なくと
も管の排出口側に設けられたフィルタによって、光触媒
と分離される。
【0009】本発明は上記構成に加えて、紫外線を含む
光を照射する照射手段をさらに備えることができ、太陽
光などを利用する場合と比べて紫外線の照射量を増加さ
せることによって、浄化の効果を高めることができる。
【0010】また、本発明は上記構成に加えて、照射さ
れた紫外線を含む光を管に向けて反射する反射手段をさ
らに備えることができ、紫外線を含む光が光触媒に照射
され易くすることによって浄化の効果を高めることがで
きる。
【0011】さらに、本発明では、基材を球状、繊維
状、多孔質状とすることができる。このような光触媒を
使用することによって、板状の基材に半導体が被覆され
た光触媒と比べて表面積、換言すれば、被処理水との接
触面積を大きくすることができ、浄化の効果を高めるこ
とができる。また、半導体の粉末を光触媒として使用し
た場合と比べて、被処理水からの光触媒の分離及び回収
が容易になる。さらに、二酸化チタンは安価であり、ま
た、太陽光や蛍光灯の光などによって光酸化還元反応を
起こすことが可能であると共に水に不溶であるため、処
理後の水に二酸化チタンが溶存するという問題を生じる
ことなく水を浄化することが可能となる。被覆される二
酸化チタンとしては、光触媒活性が高いことからアナタ
ース型二酸化チタンが好適に使用される。
【0012】光触媒の基材としては、600℃程度まで
の焼成に対して安定なものであればいかなるものを用い
てもよい。例えば、硝子、セラミックス、金属、及び砂
礫などがあり、これらを単独で使用しても組み合わせて
使用してもよい。コストなどの点からは硝子や砂礫など
を用いることが好ましい。基材の大きさは適宜選択する
ことができるが、例えば、硝子製の球状基材(硝子ビー
ズ)を用いる場合、粒径0.1〜10mm、好ましくは
0.5〜2mm程度のものを用いることができる。これ
らの基材には、使用に先立って清浄化などの前処理を施
してもよい。
【0013】なお、二酸化チタンの光触媒活性を向上さ
せるために二酸化チタンに他の金属又は金属酸化物を担
持させてもよい。例えば、白金、金、パラジウム、銀、
銅、ニッケル、コバルト、ロジウム、ニオブ、スズ、酸
化ルテニウム、酸化ニッケルからなる群から選択される
金属などを併用することが好ましく、なかでも、効果の
点から白金、金、パラジウム、銀が、さらに、加工の容
易さ、価格の点からパラジウムが好ましく用いられる。
これらの担持量は、二酸化チタンに対して、例えば、
0.01〜20重量%とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5に基づいて本
発明の第1の実施の形態を説明する。
【0015】図1には本発明の第1の実施の形態に係る
浄化装置10が示されている。この浄化装置10は遮光
性の材料で形成された収納ケース12を備えている。図
2に示されるように、収納ケース12は矩形の箱状とな
っており、一方の側部が開放された開口部14となって
いる。収納ケース12の奥行き方向に沿った側壁12
A、12Bの開口部14側には遮光性の材料で形成され
た矩形の板状の一対のドア16が図示しないヒンジによ
って開閉可能に取付けられている。
【0016】収納ケース12の開口部14と対向する側
壁12Cの内側には、高さ方向に沿って複数の紫外線ラ
ンプ18が配置されている。この紫外線ランプ18は、
収納ケース12の側壁12Cの上部及び下部から奥行き
方向に延出する矩形の板状の延出部12D(図1)、1
2E間に挟持されていて、これらの延出部12D、12
E及び収納ケース12の外側に設けられた図示しないス
イッチを介して図示しない電源に接続されて、スイッチ
を切り換えることによって、紫外線ランプ18のオン及
びオフが行われるようになっている。
【0017】また、紫外線ランプ18と側壁12Cとの
間であって、延出部12D、12Eの間には反射板20
が固定され、ドア16の内側には、ドア16を閉じたと
きに反射板20と対向する位置に反射板22が固定され
ており、これらの反射板20、22が紫外線ランプ18
から照射された紫外線を反射することにより、収納ケー
ス12の内部が紫外線で有効に照明されると共に、ドア
16が紫外線の収納ケース12からの漏れを防止してい
る。
【0018】また、図1及び図2に示されるように、収
納ケース12の上部には、略同一の高さの位置に一対の
円柱状の支持棒24が収納ケース12の幅方向に沿って
配設されており、これらの支持棒24の幅方向の両側に
は、これらの支持棒24と連続する略矩形の板状の支持
棒26が支持棒24と一体的に形成されている。これら
の支持棒24、26上にはタンク28が載置されてい
る。
【0019】図3に示されるように、タンク28はステ
ンレスのような耐紫外線性及び耐腐食性の材料で形成さ
れた矩形の箱状(又は円筒状)で、内部には被処理水が
充填されている。タンク28の上壁28A及び収納ケー
ス12の上壁12F(図2)には水を注入するための矩
形の開口部が形成され、開口部には蓋28B、12Gが
配設されている。また、図1及び図3に示されるよう
に、タンク28の底壁28Cは、収納ケース12の奥行
き方向の略中央部が平坦部とされ且つ収納ケース12の
幅方向に沿った両縁部から平坦部に向けて下方に傾斜す
る構成となっており、これにより被処理水の滞留を防ぐ
ようになっている。また、底壁28Cの平坦部には、収
納ケース12の幅方向の両側に円形の貫通孔が形成され
ていて、この貫通孔を囲む円筒状の供給部30A、30
Bが底壁28Cの下面から下方に向けて形成されてい
る。これらの供給部30A、30Bの下部は分配部32
と連続している。
【0020】分配部32はタンク28より小さい矩形の
箱状(又は円筒状)とされ、その底壁32Aには、収納
ケース12の幅方向に沿って複数の円形の貫通孔が形成
されている。また、この貫通孔を囲むように複数の円筒
状の分配管34が底壁32Aの下面から下方に向けて形
成されている。図1及び図5に示されるように、分配管
34はそれぞれエラストマーなどで形成された円筒状の
接続部36を介して高さ方向に沿って配置された浄化部
38と着脱可能に接続されている。
【0021】図4に示されるように、浄化部38は、紫
外線を透過させることが可能なガラスやPETやメチル
メタクリレート樹脂などのアクリル樹脂などの材料で形
成され両端が開放された外管40と、外管40内に収容
された外管40よりも短尺の棒状部材としての内管42
とを備えている。また内管42の両端側には、支持部材
44が配置されている。支持部材44は、外管40の内
径と略同一の外径の円形の外枠44Aと、外枠44Aと
同軸状に配置され、且つ内管42の外径と略同一の内径
の有底円筒状の内筒44Bと、外枠44Aの内周から径
方向に延びて内筒44Bの外周と連続する複数の棒状の
連続部44Cとを備えており、互いに内筒44Bの開放
側が対向するように外管40内に収容されている。そし
て、内管42は、その両端がこの支持部材44の内筒4
4B内に収容されることによって、外管40と同軸状に
支持されている。
【0022】図5に示されるように、内管42と外管4
0との間は、被処理水が供給される処理空間46となっ
ており、処理空間46には、ガラスビーズの表面にアナ
タース型二酸化チタンが被覆された光触媒48が充填さ
れている。また、支持部材44の外側には外管40の内
径と略同一の径のガラスフィルタ50が配置されてい
て、これにより被処理水が通過可能とされると共に光触
媒48が外管40の外に漏れないようになっている。さ
らに、図4及び図5に示されるように、外管40の内側
の下部には、径方向に伸び且つ外枠44Aと略同一の大
きさのフランジ40Aが形成されており、このフランジ
40Aによって、ガラスフィルタ50や支持部材44な
どが支持されている。なお、外管40の内径及び内管4
2の外径は、一例として、それぞれ20mm、12mm
とすることができる。
【0023】上記の浄化部38はエラストマーなどで形
成された円筒状の接続部52を介して収納ケースの幅方
向に沿って配置された排出部54(図2)と着脱可能に
接続されている。図2に示されるように、排出部54は
ステンレスのような耐紫外線性及び耐腐食性の材料で形
成された本管56を備えており、本管56は、収納ケー
ス12の側壁12A、12Bの内側の下部に形成され、
且つ収納ケース12の幅方向から見た形状が下方に湾曲
した略半円状の支持部58の凹部58Aにその一部が収
容されることによって、収納ケース12の幅方向に沿う
ように配置され支持されている。この本管56の上部に
は、分配管34と略等間隔で円形の貫通孔が形成され、
貫通孔を囲むように円筒状の集管60が本管56と一体
的に形成されており、集管60と浄化部38とが接続部
52によって接続されている。また、本管56の軸方向
の略中央部には開口部14側に延出すると共に端部が垂
下した分岐管62が接続されており、分岐管62にはバ
ルブ64が配設されいる。分岐管62の本管56に連続
した側とは反対側の端部の開口部は排出口62Aとさ
れ、排出口62Aの下方には貯蔵器66(図1)が配設
されている。
【0024】次に、第1の実施の形態の作用を説明す
る。タンク28に充填された被処理水は、供給管30
A、30B、分配部32の分配管34及び接続部36を
経て浄化部38に供給される。浄化部38に供給された
被処理水は、上部に設けられたガラスフィルタ50を通
過し、支持部材44の連続部44Cの間を通過して、内
管42と外管40との間に形成された処理空間46に供
給される。この処理空間46で被処理水は光触媒48と
接触し、被処理水に含まれる溶存酸素の存在下で紫外線
ランプ18から照射され又は反射板20、22によって
反射された紫外線によって光触媒48の表面に生じるヒ
ドロキシルラジカルやスーパーオキサイドイオンによ
り、細菌や有害物質が酸化されることによって浄化され
る。
【0025】次いで、浄化された被処理水は、外管40
の下部に設けられた支持部材44の連続部44Cの間を
通過し、ガラスフィルタ50によって光触媒48と分離
される。分離された被処理水は接続部52及び集管60
を介して本管56に集められ、バルブ64を通過して分
岐管62の排出口62Aから排出されて、貯蔵器66で
貯蔵される。
【0026】ここで、上記の光触媒48は小径の球状で
あり板状の光触媒と比べて表面積、換言すれば、被処理
水との接触面積が大きいため、浄化の効果を高めること
ができる。また、光触媒48が内管42と外管40との
間に充填されており、同じ体積を有する1本の管に充填
された場合と比べて表面積が大きいため、紫外線が光触
媒48に照射され易くなる。さらに、上記の浄化装置1
0では、紫外線ランプ18が浄化部38の近傍に配置さ
れるため、紫外線の照射効率を上げることができる。ま
た、上記の浄化装置10は反射板20、22を備えてい
るため、外管40の紫外線ランプ18が配置された側と
は反対側、すなわち、開口部14側にも紫外線を照射す
ることができる。さらに、前述のとおり光触媒は球状と
されており、二酸化チタンの粉末を光触媒として使用す
る場合と比べて、粒径が大きいため被処理水からの光触
媒48の分離及び回収が容易となる。また、浄化部38
は着脱可能とされているため、光触媒48の触媒活性が
低下したときに、この浄化部38を取り替えることがで
きる。なお、被処理水の供給量は、例えば、20ml/
分以下とすることができる。
【0027】次に、図6に基づいて本発明の第2の実施
の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態に
係る浄化装置70は遮光性の材料で形成された本体72
及び本体72を収容可能なカバー74を備えている。本
体72は略矩形の箱状となっており、一方の側部が開放
された開口部76となっている。本体72の開口部76
側の下部には幅方向に沿って紫外線ランプ78が固定さ
れており、図示しない電源に接続された図示しないスイ
ッチを切り換えることによって、この紫外線ランプ78
のオン及びオフが行われるようになっている。また、本
体72の開口部76と対向する側壁には反射板80が固
定されている。さらに、本体72には、蛇行した1本の
浄化部82が固定されている。浄化部82の構成は、形
状を除いて第1の実施の形態に係る浄化装置10の浄化
部38と同一であり、説明を省略する。
【0028】一方、カバー74は遮光性の材料で形成さ
れ下部が開放された矩形箱状とされ、本体72及びカバ
ー74の側壁の上部及び下部にはそれぞれ、貫通孔72
A、72B、74A、74Bが形成されていて、浄化部
82の両端部がこれらの貫通孔72A、72B、74
A、74Bを貫通している。この浄化部82の下方側の
端部は図示しないホースなどを介して水の供給源として
の水道の蛇口などに接続されて被処理水の供給口84と
され、他端は図示しないホースなどを介して貯蔵器など
に接続されて被処理水の排出口86とされている。すな
わち、この浄化装置70は水道の水圧やポンプなどを利
用して被処理水を排出口86に向けて排出させるように
なっている。
【0029】この第2の実施の形態に係る浄化装置70
も第1の実施の形態に係る浄化装置10と同様の効果を
奏することができる。なお、供給口84から供給される
被処理水の供給量は、例えば、1リットル/分以下とす
ることができる。
【0030】次に、図7に基づいて本発明の第3の実施
の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態に
係る浄化装置90は本体92を備えている。この本体9
2は略矩形の箱状となっており、一方の側部が開放され
た開口部94となっている。本体92の開口部94と対
向する側壁には反射板96が固定されている。また、本
体92には、蛇行した1本の浄化部98が固定されてい
る。浄化部98の構成は、形状を除いて第1の実施の形
態に係る浄化装置10の浄化部38と同一であり、説明
を省略する。本体92の側壁の上部及び下部にはそれぞ
れ、貫通孔92A、92Bが形成されていて、浄化部9
8の両端部がこれらの貫通孔92A、92Bを貫通して
いる。この浄化部98の上方側の端部は図示しないホー
スなどを介して水の供給源としての水道の蛇口などに接
続されて被処理水の供給口100とされ、他端は図示し
ないホースなどを介して貯蔵器などに接続されて被処理
水の排出口102とされている。上記の本体92は、上
方から見た形状がH字形の板状の支持部104に一対の
L字形のアーム106を介して角度調整可能に取付けら
れている。
【0031】この第3の実施の形態に係る浄化装置90
も第1の実施の形態に係る浄化装置10と同様の効果を
奏することができると共に、太陽光を利用することによ
り紫外線ランプを省略し、浄化装置10の低コスト化を
図ることができる。
【0032】上記の浄化装置10、70、90によって
浄化される被処理水としては、排水、地下水、水道水、
井戸水、雨水などが挙げられる。
【0033】なお、第1の実施の形態では、外管40の
上部に設けられたガラスフィルタ50を省略してもよ
い。また、第1の実施の形態では、浄化部38が上下方
向に配置されて、重力を利用して被処理水を浄化するよ
うになっているが、タンク28内にポンプに接続された
ホースを入れて、ポンプの水圧を利用して被処理水を浄
化してもよい。
【0034】棒状部材は上記実施の形態のような中空状
のものの他、内部が充填されたものを使用してもよい。
また、外管40と内管42との間は紫外線が浸透しやす
い間隔とされ、例えば、5mm以下とすることができ
る。棒状部材としての内管42は種々の材料で形成する
ことができるが、外管40と同様に紫外線を透過可能な
材料で形成したり、又は内管42を金属で形成してこの
内管42を紫外線の反射部材として使用してもよい。
【0035】なお、フィルターには種々の材料で形成さ
れたフィルターを使用することができるが、機械的強度
の点から上記の実施の形態のようにガラス製であること
が好ましい。
【0036】また、上記の第1及び第2の実施の形態で
は、照射手段として紫外線ランプを使用しているが、水
銀灯、蛍光灯、ハロゲンランプ、ショートアークキセノ
ン光源、レーザ光源、ブラックライトランプを使用して
もよい。さらに、これらは単独で使用しても、2種以上
を組み合わせて使用してもよい。なお、太陽光を利用す
ることにより、照射手段を省略することもできるが、紫
外線の照射量を上げるためには、照射手段を設けた方が
好ましい。また、上記の実施の形態では、反射手段とし
ての反射板を設けているが、浄化部の周囲を照射手段で
囲むことなどによって、反射板を省略してもよい。照射
効果及び価格の点からは反射手段を設けた方が好まし
い。
【0037】第1の実施の形態では、底壁28Cの収納
ケース12の奥行き方向の略中央部が平坦部とされたタ
ンク28が使用されているが、底壁全体が平坦とされ且
つ底壁に穿設された貫通孔周辺に面取りが形成されたタ
ンクを使用して、被処理水の滞留を防止してもよい。
【0038】なお、照射される紫外線を含む光は、光触
媒の光酸化還元反応を生起させるのに対応した波長を有
するものであって光酸化還元反応に寄与する420nm
以下の紫外線を多く含むものが好ましく、なかでも二酸
化チタンの光酸化還元反応を活性化する380nm以下
の紫外線を多く含む光が好ましい。
【0039】また、第1乃至第3の実施の形態では、光
触媒単独で被処理水を浄化しているが、光触媒による浄
化と活性炭やゼオライトなどの吸着剤による浄化とを併
用してもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明は、光触媒が棒状部材と管との間
に充填されており、同じ体積を有する1本の管に充填さ
れた場合と比べて表面積が大きいため、紫外線を含む光
が光触媒に照射され易くなるという効果を奏する。
【0041】また、本発明は、紫外線を含む光を照射す
る照射手段をさらに備えることができ、太陽光などを利
用する場合と比べて紫外線の照射量を増加させることに
よって、浄化の効果を高めることができる。
【0042】さらに、本発明は上記構成に加えて、照射
された紫外線を含む光を管に向けて反射する反射手段を
さらに備えることができ、紫外線を含む光が光触媒に照
射され易くすることによって浄化の効果を高めることが
できる。
【0043】また、本発明では、光触媒に、球状、繊維
状、多孔質状の基材表面に二酸化チタンが被覆された固
定化二酸化チタン光触媒を使用することによって、表面
積を大きくすることができ、浄化の効果を高めることが
できると共に、被処理水からの光触媒の分離及び回収を
容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る浄化装置の正面図であ
る。
【図2】図1の浄化装置の収納ケース、紫外線ランプ、
反射板及び排出部などを示す斜視図である。
【図3】図1の浄化装置のタンクの斜視図である。
【図4】図1の浄化装置の浄化部の分解斜視図である。
【図5】図1の浄化装置の要部を示す断面図である。
【図6】第2の実施の形態に係る浄化装置の概略構成図
である。
【図7】第3の実施の形態に係る浄化装置の概略構成図
である。
【符号の説明】
10 浄化装置 18 紫外線ランプ 20 反射板 22 反射板 38 浄化部 40 外管(管) 42 内管(棒状部材) 46 処理空間 48 光触媒 50 ガラスフィルタ 70 浄化装置 78 紫外線ランプ 80 反射板 82 浄化部 90 浄化装置 96 反射板 98 浄化部
フロントページの続き (71)出願人 591206120 テーピ工業株式会社 山形県寒河江市中央工業団地1番地 (71)出願人 593136074 株式会社ニューテックスガノ 山形県上山市金谷字原798番地の1 (71)出願人 000156008 株式会社鈴木製作所 山形県山形市河原田3番地1 (71)出願人 596032052 菊地鉱業株式会社 山形県山形市大字十文字字関所2032番地 (71)出願人 596032063 株式会社ヤマケン 山形県山形市流通センター三丁目8番地の 1 (72)発明者 野田 博行 山形県山形市春日町1−55 プラザ・ド ウ・セレサ205号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水に接触した光触媒に紫外線を含
    む光を照射することによって前記被処理水を浄化する浄
    化装置において、 前記紫外線を含む光を透過させる材料で形成され、前記
    被処理水の供給口及び排出口が設けられた管と、 前記管内に収容されて、前記管との間に基材表面に二酸
    化チタンが被覆された光触媒が充填されると共に前記被
    処理水が供給される処理空間を形成する棒状部材と、 少なくとも前記管の前記排出口側を塞ぐフィルターと、 を備えたことを特徴とする浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記紫外線を含む光を照射する照射手段
    をさらに備えた請求項1に記載の浄化装置。
  3. 【請求項3】 照射された前記紫外線を含む光を前記管
    に向けて反射する反射手段をさらに備えた請求項1又は
    2に記載の浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記基材は、球状、繊維状、又は多孔質
    状であることを特徴とする請求項1、2及び3のいずれ
    か1項に記載の浄化装置。
JP8050226A 1996-03-07 1996-03-07 浄化装置 Pending JPH09239358A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5429947B2 (ja) * 2010-08-03 2014-02-26 国立大学法人信州大学 光反応器及びその製造方法
JP2020124690A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 三菱ケミカル・クリンスイ株式会社 浄水器の展示方法及び浄水器の展示装置

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JP2020124690A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 三菱ケミカル・クリンスイ株式会社 浄水器の展示方法及び浄水器の展示装置

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