JPH09237926A - 微細パタ−ンの作製方法 - Google Patents
微細パタ−ンの作製方法Info
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- JPH09237926A JPH09237926A JP7240698A JP24069895A JPH09237926A JP H09237926 A JPH09237926 A JP H09237926A JP 7240698 A JP7240698 A JP 7240698A JP 24069895 A JP24069895 A JP 24069895A JP H09237926 A JPH09237926 A JP H09237926A
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Abstract
成すること。 【解決手段】 GaAsよりなるエピタキシャル層11
とAlx Ga(1-x) Asよりなるエピタキシャル層12
との積層体1を、オクタデカンチオールを溶解したエタ
ノール溶液中で劈開する。劈開した面におけるエピタキ
シャル層11の(110)面にオクタデカンチノール分
子3が選択的に吸着され、この積層体1を純エタノール
で洗浄することによりエピタキシャル層11の厚さに対
応したオクタデカンチノール分子3のラインが得られ
る。この他GaAsの(100)面をエッチングしてV
溝を形成すると、このV溝に選択的にAlx Ga(1-x)
As層が成長するのでこの上にステアリン酸誘導体分子
を選択的に吸着させてラインを得ることもできる。
Description
用いて微細パタ−ンを作製する方法に関する。
ed)分子膜やラングミュア・プロジェット(LB:L
angmuir Blogett)膜のような、有機分
子集合の組織に関しては、過去10年以上にわたって、
広汎な研究が行われてきた。最近になって、自己組織化
(以下「SA」という)薄膜はいくつかの好ましい特性
のために、多くの注目を集めてきた。たとえば、SAシ
ステムはその本質から、熱力学的に最小またはその近傍
にある。このため、きわめて欠陥の少ない、高い秩序性
をもつSA薄膜を、自己組織的に形成するようなシステ
ムが得られる。その上、損傷を受けたSA薄膜は、適当
な環境に戻すと、自己修復することが可能である。SA
薄膜のもう一つの利点は、調整が容易で、膜形成が低コ
ストでできる点である。
ができる。たとえば金属(Ag、Au、CuおよびP
t)、酸化物(Al2 O3 およびSiO2 )、半導体
(GaAs)などをあげることができる。ホスト物質と
の結合は、SA分子の化学組成に依存する。SA分子そ
のものはヘッドグループとエンドグループの2グループ
に分類することができる。SA分子の一例としてはCH
3 (CH2 )17SHを挙げることができ、この場合例え
ばGaSi層に対してはS−Hがヘッドグループ、CH
3 (CH2 )17がエンドグループとなる。
親和性をもち(たとえばチオール基ヘッドグループなら
Auに対して)、したがって、ヘッドグループは化学吸
着過程により直ちにホスト物質と結合する。ヘッドグル
ープは化学的に基板と結合しているが、おそらく吸着さ
れた分子にはいくらかの易動度が残されている。SA分
子に表面易動度があることは、走査型プローブ顕微鏡に
よる、「結晶」領域や規則的な分子配列の観測により支
持される。
ルグループの2つのサブグループに分けられる。アルキ
ルまたはアルキル誘導体グループは、SA分子の主部を
なすものである。この分子主部の長さは、アルキル鎖
(CnH2n+1)の単位数を変えることにより、容易
に調節することができる。テールグループは分子の端を
終端させるために用いられる。簡単なSA分子の場合
は、メチル基(CH3)がよく使用される。ただし同じ
SA分子であっても、ホスト物質によってヘッドグルー
プとエンドグループとは異なってくる。
ン層、リソグラフィー用のレジスト材料および将来の電
子デバイスの機能素子が予想される。電子デバイスにS
A薄膜を適用する技術の一例としては、Jpn.J.A
ppl.Phys.Vol32(1993)の第582
9頁〜5839頁に記載されているように、SA薄膜を
フォトレジストとして使用することが挙げられる。SA
薄膜は単分子膜といった薄いものでしかも欠陥の少ない
膜を作製できるので波長を短くして焦点深度を向上させ
ることができ、今後デバイスのパターンが微細化してい
くことから、フォトレジストとして有効なものである。
述のようにいくつかの利点があり、電子デバイスをはじ
め種々の分野への応用が検討されているが、その適用技
術については遅れているのが現状である。例えばSA薄
膜をフォトレジストに適用しても、従来の露光プロセス
に頼っているため、パターンの微細化は露光装置側に寄
与するところが多く、パターンの線幅を小さくするとい
ってもかなり限界がある。
既存のリソグラフィー技術も含めてパターンの微細化を
達成できる技術の確立が望まれている。そして微細パタ
ーンのデバイスの開発に並行して、そうしたデバイスを
設計するにあたり、微細な例えば1〜20nmといった
ナノメータレベルのラインの電子物性を前もって明らか
にしておくことが必要である。ラインがこのように細く
なると、量子力学的現象が顕著になり、巨視的寸法から
予測した物性を直接推測することができない。従ってナ
ノメータレベルのラインを作製する技術はこうした点か
らも必要であるが、現状の技術では作製が困難である。
ものであり、その目的は、微細なパターンを作成するこ
とのできる微細パターンの作製方法を提供することにあ
る。
作成方法は、自己組織化分子の化学吸着性が互いに異な
り、互いに隣接する面を、非酸化雰囲気内で被処理体に
形成する第1工程と、次いで自己組織化分子が分子状態
で流動している雰囲気内に前記互いに隣接する面を置
き、これにより自己組織化分子を被処理体に化学吸着さ
せる工程と、その後前記被処理体を洗浄して当該被処理
体に付着した過剰な自己組織化分子を除去し、自己組織
化分子のパタ−ンを得る第2工程と、を含むことを特徴
とする。
とは、あるSA分子については一方の面に化学吸着し、
他方の面には吸着しないということ、及び例えば2種類
のSA分子の一方が一方の面にのみ、他方が他方の面に
のみ化学吸着するということを含んでいる。第1工程に
おける非酸化雰囲気とは、例えばエタノールなどの溶液
中、真空雰囲気及び不活性ガス雰囲気などが挙げられ
る。
る一例としては、例えばШ−V族の化合物の結晶に、別
のШ−V族の化合物のエピタキシャル層を形成すること
が挙げられる。Ш−V族化合物が互に異なるとは、化合
物の成分が互に異なるということであり、例えばGaA
s、Alx Ga(1-x) As、GaSbは互に異なる化合
物である。ただし例えばII−IV族化合物同士で互に異な
る化合物であってもよい。
びこれに続く前記結晶の結晶面が前記互に隣接する面に
相当する。また他の例としては、互に異なるエピタキシ
ャル層の積層体を積層方向に劈開して積層面(SA分子
の化学吸着性が互に異なる面)を露出させることが挙げ
られる。このような工程を非酸化雰囲気で行うのは、上
述の互に隣接する面の表面に酸化膜を成長させないため
である。
タキシャル層を形成する場合、単に結晶表面にエピタキ
シャル層を形成し、その積層体を劈開してもよいが、請
求項4に記載した方法を利用しても良い。即ち先ず結晶
体を切削して表面の結晶面とは異なる他の結晶面を切削
面に形成する。具体的には例えばШ−V族化合物の結晶
の(100)結晶面にエッチングによりV溝を形成する
と、(111)結晶面が露出する。また前記化合物(0
01)結晶面に段部を形成すると段面(切削面)に(1
00)結晶面が露出する。これら結晶体に例えば別のШ
−V族化合物のエピタキシャル層を得るために分子線エ
ピタキシ処理を行うと、切削面に選択的エピテキシャル
層が成長する。このようにエピタキシャル層が切削面に
形成され、もとの結晶面上には成長しない理由は、結晶
面の表面エネルギーが異なることに起因すると考えられ
る。なお結晶面にV溝を形成した場合には、V溝の底部
で優先的に行われる。
の互に異なる面を形成し、例えばこれら面の一方の面に
あるSA分子を化学吸着させることによりSA分子群の
パターンが形成される。このパターンの線幅は例えばエ
ピタキシャル層の厚さに対応し、エピタキシャル層の厚
さは例えば分子線エピタキシャル技術により1原子層レ
ベルまで制御できるので、結局パターン線幅を1原子層
レベルの大きさまで正確に制御できることになる。
本発明の第2工程に相当するが、この工程においてSA
分子が分子状態で流動している雰囲気とは、例えばSA
分子群よりなる固体を溶かした溶液中やSA分子が存在
する気体例えばSA分子群の溶液の蒸気などが相当す
る。更に第3工程において被処理体を洗浄する方法とし
ては、被処理体をエタノール溶液で洗浄し、過剰なSA
分子を洗浄する方法などが挙げられる。
化合物あるいはII−IV族化合物であって、互に異なる化
合物の積層体を形成する。この積層体は、例えばGaA
sよりなる第1の層とAlx Ga1-x Asよりなる第2
の層とを交互に積層して構成され、例えば分子線エピタ
キシ技術(MBE)を用いて表面が(100)の結晶面
であるGaAs基板上にエピタキシャル層を形成してい
くことによって作製される。積層体としては、InAs
よりなる第1の層とInPあるいはGaPよりなる第2
の層とを積層したものであってもよいが、ここに例示し
たものに限られない。
を含む有機溶媒の中でその場で劈開する。劈開する目的
は、積層体の積層面を露出させ、SA分子が化学吸着す
る前に酸化物が形成されないようにすることである。S
A分子はヘッドグループにより特定の結晶構造に吸着さ
れる。例えばGaAsを積層体として用いる場合、SA
分子としてはオクタデカンチオール(以下「ODT」と
いう)または同様な誘導体がSAM分子として用いられ
る。
結晶面であるGaAs基板上にGaAsよりなる第1の
層11とAlx G(1-x) As(x=0.1〜1.0)よ
りなる第2の層12とを交互に積層した積層体1(これ
は量子井戸ヘテロ構造である)を、容器2内の溶液中2
1にて劈開している様子を示す図である。溶液21は、
SA分子であるODTを濃度1mM(ミリモル/リット
ル)となるようにエタノール溶液に溶かしたものであ
る。この実施の形態では、前記積層体1を溶液21中に
て劈開し、これにより(110)面を露出させ、数時間
そのまま浸漬して劈開した面にODT分子を化学吸着さ
せる。
ば2ヶ所にマークを付しておき、そのマークを結ぶライ
ンに沿ってカッターで切断することにより行われる。O
DTとしては粉体状のものを用いてもよいし、液晶状の
ものを用いてもよい。ODTを吸着するときの溶液の温
度は室温でもよいし加熱してもよい。溶媒はエタノール
溶液以外の有機溶媒を用いてもよいし、純水であっても
よい。そして劈開した面に酸化物が成長してSA層の形
成を妨げるのを避けるために溶液を脱気することが望ま
しい。
した後、積層体1を溶液中から取り出し、純エタノール
で洗浄して、表面に付着した過剰なODT分子を除去す
る。この例では図2に示すように、劈開した面において
ODT分子はGaAs層(第1の層11)の110面に
のみ吸着した。従って第1の層11の厚さに対応した線
幅のパターン(ライン)がODT分子により得られ、ラ
インの間隔はAlx Ga1-x As層(第2の層12)の
厚さに対応することになる。このようにODT分子が第
2の層12に吸着しない理由は、第2の層12の表面に
ODT分子が吸着される前に、溶液中に微量に存在する
酸素が先に吸着されるからであるが、結果的にはODT
分子が第1の層11に選択的に吸着されることになる。
あり、ODT分子のヘッドグループである、−S−Hの
Hが外れてAsに結合する。また第1の層11をInA
s層とし、第2の層InP層あるいはGaP層として同
様の実験を行ったが、ODT分子は、InAs層には吸
着されるが、InP層あるいはGaP層には吸着されな
かった。
子により形成されるラインの幅はエピタキシャル層の厚
さに対応し、エピタキシャル層の厚さは1分子層レベル
まで正確に制御できるので、結局任意の幅例えば0.0
01μm〜1μmの線幅のラインを高精度に作製でき、
例えば1分子層レベルの幅ラインも作製できる。また吸
着させたい分子の基板材料への自己選択吸着現象を利用
しているので、作製が容易である。なおこの方法では原
理的には1原子層レベルの線幅のラインを得ることがで
きるが、ラインの直線性を良くするためには、エピタキ
シャル層を3分子以上の配列構造とすることが望まし
い。本発明者は、GaAs/Al0.3Ga0.7As
の積層体を、1mMのODTエタノール溶液中で劈開
し、純エタノールで洗浄した表面を、原子力顕微鏡及び
摩擦力顕微鏡にて同時に観察したところ、約1.2nm
高さを有するGaAsの層厚に対応した線が5本観察さ
れた。図4は摩擦力顕微鏡像を示す説明図である。これ
らの線表面は他の基板面とは摩擦力が異なり、確かにO
DTの分子が1層並んだナノメータの線幅を持つワイヤ
ー(ライン)が形成されていることが分かる。
インを得た後、これらラインについて容易に電気特性を
調べることができる。例えば図5に示すように被処理体
におけるライン41が形成された面に例えば金よりなる
金属コンタクトパッド4A、4Bを蒸着させる。金属蒸
着は、必要でない個所をマスクして抵抗加熱や電子ビー
ム加熱による真空蒸着法により行うことができる。そし
てパッド間に直流電圧や交流電圧、高周波パルス電圧な
どを印加することにより電圧−電流特性や高周波特性な
どを調べることができる。このようにナノメータオーダ
のラインの電気的特性を調べておくことは、将来超微細
パターンの電子デバイスを設計する上で非常に有効であ
る。更にまた上述のラインが形成された積層体をスライ
スし、そのスライス体を基板に貼着して将来のデバイス
の中間工程体として用いることもできる (実施の形態2)SA分子の異なる複数の溶液を用意
し、−の溶液中で既述のような積層体を劈開してSA分
子を吸着させ、当該積層体を洗浄後に別の溶液中に浸漬
して他のSA分子を吸着させ、こうしたプロセスを順次
行うことにより、互に異なるSA薄膜のラインを形成す
ることができる。
s層にのみSAM分子のラインを形成した後、今度は1
mMのステアリン酸の誘導体であるSH(CH2 )15C
OOH分子を含む1mMのエタノール溶液に浸漬する。
これによって図6に示すように今まで化学吸着していな
かったAlx Ga1-x As(x=0.1〜1.0)層に
SH(CH2 )15COOH分子を付着させることができ
る。
(1-x) As層に吸着するメカニズムは、COOHがヘッ
ドグループとして作用しAlと結合するからである。S
H(CH2 )15COOHはGaAsに対してはS−Hが
ヘッドグループとして作用し、Asに吸着されるが、こ
の例ではGaAs層(第1の層11)の上に既にODT
3分子が吸着されているので、結果としてSH(C
H2 )15COOH5は、Alx Ga(1-x) As層(第2
の層12)のみに吸着されることになる。
ると、SA分子によってエッチング速度が変わるような
レジストが得られる。このことはあるパターン部分につ
いてのみエッチングを行い、他のパターン部分はエッチ
ングを行わないといったプロセスを行うときに、エッチ
ングマスクとして用いることができる。更にまた異なる
ラインの並列群(図6に示すラインの並び)においてラ
イン群の一端のラインから他端のライン間の電子輸送特
性(ライン群の線幅方向の電子輸送特性)を体系的に調
べることができる利点がある。このような測定は、ライ
ン群の両側に金属コンタクトパッドを形成しておくこと
により行うことができる。 (実施の形態3)実施の形態1と同様の積層体を用い、
ODTの代りにCOOH誘導体グループを持つ分子例え
ばSH(CH2 )15COOH(ステアリン酸誘導体)を
1mM含むエタノール溶液中で劈開した。劈開面におい
ては第1の層11(GaAs層)及び第2の層に(Al
x Ga(1-x) As層)全面にSH(CH2 )15COOH
分子が吸着した。ただし既述のようにSH(CH2 )15
COOH分子はGaAs層に吸着するときにはS−Hが
ヘッドグループとなり、Alx Ga(1-x) As層に吸着
するときにはCOOHがヘッドグループとなっている。
従ってエンドグループの配列についてはGaAs層に吸
着しているSH(CH2 )15COOHについてのみCO
OHとなる。そこでSH(CH2 )15COOHが吸着し
た積層体を1NのAgNO3 溶液中に浸漬したところ、
COOHのHがAgに置換し、GaAs層に対応してい
る個所だけAgのラインが生成された。
同士が接触していないが、電子が動ける状態にあり、こ
のため導電性を有している。ただしAgの代りに他の金
属原子を置換してもよく、この手法によればGaAs層
の厚さに対応した金属ラインを作製でき、例えばデバイ
スの配線として利用できる。図7はGaAs層にSH
(CH2 )15COOH分子5を吸着させてCOOHのH
を金属Mの原子6で置換した様子を示す図である。
2 )15COOH分子を基板に吸着させた後、熱、光、あ
るいは電子処理を行うことにより、ポリマー化して自己
組織化分子同士で架橋リンクを形成し、網目状の分子ワ
イヤを作製するようにしてもよい。 (実施の形態4)ナノメータオーダの表面パターンは例
えばШ−V族化合物の(100)結晶面にも作製するこ
とができる。この方法について述べると、図8に示すよ
うに例えばGaAs基板6の(100)結晶面に線状の
傷61を付けておき、この基板6に対して真空処理室内
にてプラズマエッチングを行うと、傷61を付けた部分
がエッチングされ、図8(b)に示すように(111)
結晶面が露出するV溝62が自然に形成される。
ッチング速度は遅いので、マスクは不要であるが、マス
クを用いてもよい。続いて基板に対し、別のШ−V族化
合物のエピタキシャル再成長プロセスを行う。別のШ−
V族化合物としては、例えばAlx Ga(1-x) Asを用
いることができ、エピタキシャル再成長は図8(c)に
示すように優先的にV溝62の底部で行われる。図中6
3は再成長部分である。
分子の分子流動雰囲気に置くことにより図8(d)に示
すようにステアリン酸誘導体分子64がAlx Ga
(1-x) Asのエピタキシャル再成長部分に選択的に付着
する。従ってエピタキシャル再成長部分の線幅は、例え
ば分子線エピタキシャル技術の処理時間をコントロール
することで調整できるので、例えばステアリン酸誘導体
分子よりなるナノメータオーダのラインを作製すること
ができる。
えば一の真空処理室内で基板6に対してプラズマエッチ
ングを行い、次いで搬送手段により真空雰囲気を破らず
に別の真空処理室に搬送してエピタキシャル再成長処理
を行い、更にロードロック室を介して例えばN2 ガス雰
囲気の処理室に送り、この処理室内に設けられたODT
エタノール溶液槽内に結晶6を浸漬してステアリン酸誘
導体の吸着処理を行うといった方法を採用できる。なお
プラズマエッチングとエピタキシャル再成長処理とは共
通の真空処理室で行ってもよいし、基板6のエッチング
工程は、エッチング溶液に浸漬することにより行っても
よい。 (実施の形態5)先ず例えば分子線エピタキシャル技術
により図9(a)に示すようにGaAs化合物のエピタ
キシャル層である第1の層(GaAs層)81の間にA
lx Ga(1-x) As化合物のエピタキシャル層である第
2の層(Alx Ga(1-x) As層)82を挟んでなる積
層体8を形成する。次いで実施の形態4で述べたと同様
にして第1の層81をエッチングし、第2の層82を露
出させる(図9(b))。
モル/リットル)のステアリン酸誘導体を含むエタノー
ル溶液中に所定時間浸漬し、これにより露出した第2の
層82にステアリン酸誘導体分子が選択的に化学吸着
し、以って図9(c)に示すようにステアリン酸誘導体
分子83よりなるラインが形成される。第2の層82の
露出幅(線幅)は例えばプラズマエッチングの時間や印
加電力などのプロセス条件をコントロールすることによ
り調整できるので、ステアリン酸誘導体分子83のライ
ンの線幅を調整することができる。 (実施の形態6)先ずШ−V族化合物例えばGaSb化
合物よりなる基板9を用い、その(001)基板面を削
って図10(a)の示すように階段状の構造(オフ基
板)を得る。次いでこの基板9に別のШ−V族化合物例
えばGaAs化合物のエピタキシャル層を成長させよう
とすると、図10(b)に示すように段面91から優先
的にGaAs層92のエピタキシャル成長が行われる。
その理由は段面91は(100)基板面であり、表面9
1と表面エネルギーが異なるためである。ただし段面9
1の高さは、表面エネルギーの差を大きくするために1
原子層よりも大きくすることが好ましい。その後この基
板9を例えば1mMのステアリン酸誘導体を含むエタノ
ール溶液に浸漬して図10(c)に示すようにGaAs
層92の(110)表面にステアリン酸誘導体分子93
を吸着させる。
合、InP基板上にGaInAs層を成長させてもよい
し、GaAs基板上にAlx Ga(1-x) As層を成長
(この場合SA分子としてはCOOH誘導体グループを
有する分子が使われる)させてもよい。またエピタキシ
ャル成長を行う方法は、分子線エピタキシャル技術に限
らず例えばMOCVD(Molecular Orga
nic ChemicalVapor Deposit
ion)法を用いてもよい。そして被処理体にSA分子
を吸着させる方法は、例えばステアリン酸誘導体やステ
アリン酸などの蒸気雰囲気に被処理体を置くようにして
もよい。
は、既述のようにラインの電気的特性の測定の実現化、
デバイスそのものへの応用、例えばチャネルとしての使
用、エッチマスクとしての利用の他、パターン領域の不
働態層としても利用できる。
パターン例えばナノメータオーダのラインを作製するこ
とができ、例えばこのラインの電気的特性を計測するこ
とが可能となり、将来の超微細パターンの電子デバイス
の設計に役立つなど有効な方法である。
層の積層体を溶液中で劈開している様子を示す説明図で
ある。
ール分子が選択的に吸着してパターンが形成された様子
を示す模式図である。
される様子を示す模式図である。
劈開面の摩擦力顕微鏡像を示す説明図である。
蒸着した表面を示す模式図である。
ある。
後、Hイオンと金属イオンとを置換した後の模式図であ
る。
溝を利用して自己組織化分子を吸着させてラインを形成
する様子を示す工程図である。
に自己組織化分子を吸着させてラインを形成する様子を
示す工程図である。
て自己組織化分子を吸着させてラインを形成する様子を
示す工程図である。
液 3 オクタデカンチオール分子 4A、4B 電極 5 ステアリン酸誘導体分子 6 金属原子 7 GaAs基板 72 V溝 73 Alx Ga(1-x) As層 74 ステアリン酸誘導体分子 8 積層体 81 GaAs層 82 Alx Ga(1-x) As層 83 ステアリン酸誘導体分子 9 GaSb基板 91 段面 92 GaAs層 93 オクタデカンチオール分子
Claims (8)
- 【請求項1】 自己組織化分子の化学吸着性が互いに異
なり、互いに隣接する面を、非酸化雰囲気内で被処理体
に形成する第1工程と、 次いで自己組織化分子が分子状態で流動している雰囲気
内に前記互いに隣接する面を置き、これにより自己組織
化分子を被処理体に化学吸着させる第2工程と、 その後前記被処理体を洗浄して当該被処理体に付着した
過剰な自己組織化分子を除去し、自己組織化分子のパタ
−ンを得る第3工程と、 を含むことを特徴とする微細パタ−ンの作製方法。 - 【請求項2】 互いに異なる結晶体の互いに隣接する面
を、非酸化雰囲気内で被処理体に形成する第1工程と、 次いで自己組織化分子が分子状態で流動している雰囲気
内に前記被処理体を置く第2工程と、 その後前記被処理体を洗浄して当該被処理体に付着した
過剰な自己組織化分子を除去し、自己組織化分子のパタ
−ンを得る3工程と、 を含むことを特徴とする微細パタ−ンの作製方法。 - 【請求項3】 互いに異なる結晶体は、エピタキシャル
成長により得たものであることを特徴とする請求項2記
載の微細パタ−ンの作製方法。 - 【請求項4】 被処理体は、自己組織化分子の化学吸着
性が互いに異なる層の積層体であり、第1の工程は、前
記積層体を非酸化雰囲気内で壁開する工程であることを
特徴とする請求項1、2または3記載の微細なパタ−ン
の作製方法。 - 【請求項5】 第1工程は、被処理体である結晶体を切
削して表面の結晶面とは異なる他の結晶面を切削面に形
成する工程と、前記他の結晶面に当該結晶体と異なる成
分のエピタキシャル層を成長させる工程と、を含むこと
を特徴とする請求項2記載の微細パタ−ンの作製方法。 - 【請求項6】 第2工程で用いる自己組織化分子は、複
数種類であり、互いに隣接する化学吸着の異なる面に、
互いに異なる自己組織化分子を化学吸着させることを特
徴とする請求項1、2、3または4記載の微細パタ−ン
の作製方法。 - 【請求項7】 自己組織化分子が分子状態で流動してい
る雰囲気は、自己組織化分子群よりなる物質が溶解して
いる溶液中であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5または6記載の微細パタ−ンの作製方法。 - 【請求項8】 自己組織化分子が分子状態で流動してい
る雰囲気は、自己組織化分子群よりなる気体雰囲気であ
ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6
記載の微細パタ−ンの作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7240698A JPH09237926A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 微細パタ−ンの作製方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH09237926A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020507923A (ja) * | 2017-01-31 | 2020-03-12 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | パターニング応用のための選択的堆積スキーム |
WO2022163825A1 (ja) * | 2021-02-01 | 2022-08-04 | セントラル硝子株式会社 | 基板、選択的膜堆積方法、有機物の堆積膜及び有機物 |
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1995
- 1995-08-25 JP JP7240698A patent/JPH09237926A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020507923A (ja) * | 2017-01-31 | 2020-03-12 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | パターニング応用のための選択的堆積スキーム |
WO2022163825A1 (ja) * | 2021-02-01 | 2022-08-04 | セントラル硝子株式会社 | 基板、選択的膜堆積方法、有機物の堆積膜及び有機物 |
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