JPH09237811A - 半導体試験装置 - Google Patents

半導体試験装置

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JPH09237811A
JPH09237811A JP4264996A JP4264996A JPH09237811A JP H09237811 A JPH09237811 A JP H09237811A JP 4264996 A JP4264996 A JP 4264996A JP 4264996 A JP4264996 A JP 4264996A JP H09237811 A JPH09237811 A JP H09237811A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ状態でバーンインを実施するための装
置で、ウエハの反りやバンプ高さにばらつきがある場合
でも確実に電気的接触状態を得る。 【解決手段】 ウエハホルダ3はウエハ1が収容される
凹状の収容部が形成され、底面にクッション部材4が設
けられる。電極ホルダ5は、下側にフレキシブル基板6
が接着固定されている。フレキシブル基板6は、ウエハ
1の電極2aに対応してバーンイン用の電極部にバンプ
9が形成され、配線パターン7bを介してコネクタ8に
接続される。バンプ9の背面部は、電極ホルダ5に凹部
11が形成され、内部にシリコンゴム製の弾性反発部材
12が装着され、反発力でバンプ9をウエハ1側に圧接
させるようになる。アライメントを行ってボルト13で
締め付けると、ばね14の圧力でバンプ9とウエハ1の
電極2aとが所定圧力で電気的に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置をウエ
ハ状態でバーンインするためのバーンイン装置に好適な
半導体試験装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体素子を用
いた装置の小形化を図るために、従来のような半導体チ
ップを樹脂パッケージに封入する方式から、多数の半導
体チップをそのまま基板に実装する所謂ベアチップ実装
の方式に移行しつつある。ところが、このような方式を
採用するためには、半導体チップを供給する側にとって
は、パッケージに封入した半導体素子の状態で検査や試
験を行うことができず、半導体チップのままの状態ある
いは半導体チップを多数形成した未分割のウエハ状態で
検査や試験を行う必要がある。
【0003】この場合、ウエハに形成した多数の半導体
チップを分割した状態で各種の試験や検査をすることは
非常な手間とコストが必要となるので、ウエハの状態つ
まり半導体チップを未分割の状態で一括して試験を行う
ことが要望されている。
【0004】そこで、例えば、加速寿命試験のひとつと
してのバーンイン(burn in )では、半導体ウエハの状
態でそれに作り込まれている多数の未分割半導体チップ
に対して、各半導体チップに形成されている電極のうち
の試験に必要な所定個数の電極と電気的に接触できるよ
うに配線パターンを形成したプローブカードを形成し、
これを半導体ウエハと対向するようにして圧接状態に保
持して行うようにしたものが供されている。
【0005】例えば、特開平3−171749号に示さ
れたものは、多数の半導体チップを形成したウエハに対
応するようにしたプローブカードを設け、そのプローブ
カードにウエハ上の各半導体チップに形成された全電極
に対応するように、複数のバンプを形成すると共にバー
ンインするための配線を形成している。そして、ウエハ
に対してプローブカードにより各電極と接続した状態で
バーンインを行うようにしたものである。
【0006】しかしながら、上記構成のものにおいて
は、試験対象となるウエハに反りが発生していたり、あ
るいはプローブカードに形成しているバンプの高さ寸法
にばらつきがある場合には、ウエハの各電極とプローブ
カードのバンプとの間の電気的接触状態が全電極に渡っ
て完全に行えなくなる場合がある。例えば、ウエハの反
りの程度としては、5インチ程度のシリコンウエハを用
いた場合に200μm程度が想定され、プローブカード
側のバンプの高さばらつきは100μm程度が想定され
る。したがって、最悪の場合には、両者の誤差が合算さ
れることになり、このような場合には、電気的な接触を
とることができず、バーンインを確実に行えなくなる恐
れがある。
【0007】また、上記構成のものでは、バンプを設け
たプローブカードとバーンイン用ウエハとの位置合わせ
を行う際のアライメントの構成として、光学的に認識を
しながら直接アライメント作業を行えない構成であるか
ら、レーザやCCDカメラなどを用いた自動アライメン
ト方式を採用しており、全体として高価な構成となるも
のである。
【0008】次に、特開平4−112550号に示され
たものでは、多数の半導体チップが形成されたウエハに
対して、そのウエハの半導体チップに形成された電極に
対応する配線パターンを形成したフィルムを重ね合わせ
る構成とし、そのフィルムを密閉容器内に導入した高圧
ガスの圧力でウエハに均一な圧力で押しつけることで、
電気的な接触を取るようにしたものが開示されている。
【0009】ところが、上記構成のものでは、ウエハの
半導体チップに形成された各電極ととフィルムの配線パ
ターンとの位置合わせするための構成が明示されておら
ず、電極の数の増大や電極面積の小形化にしたがって位
置合わせについても高い精度で行うことが要求される
が、これでは、高精度な位置合わせが難しい。さらに
は、上記構成のものでは、密閉容器内を高圧ガスで満た
した状態でバーンインを行うとされているが、高温にさ
らすことで内部圧力を調整する必要があり、全体として
複雑な構成になることが避けられないものである。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、半導体装置を多数作り込んだウエハの
状態でバーンインが行えるもので、ウエハに反りやバン
プ高さのばらつきがある場合でも電気的接触を確実にと
れると共に、位置合わせのための構成の簡単に成し得る
ようにした半導体試験装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題に対応して、請
求項1記載の手段を採用することにより、バーンインを
行う場合においては、半導体ウエハをウエハ保持部に収
容し、電極板保持部に接着された電極フィルムの配線パ
ターンと対向するように位置させる。半導体ウエハ上に
形成された位置決め用のマークと電極フィルムに付され
た位置決め用のマークとを電極板保持部の窓部を介して
認識することにより両者が一致するように位置決め作業
を行う。この状態で結合手段によりウエハ保持部と電極
板保持部とを圧接状態に結合させると、ウエハ上の各電
極と電極フィルム上の配線パターンとが電気的に接触す
る状態となる。
【0012】このとき、電極フィルム上の電極が圧接さ
れたときに電極板保持部側に形成されている凹部に設け
た弾性反発部材により押し返すようになるので、例えば
ウエハに反りが生じている場合や、ウエハ上の電極部に
形成されたバンプ等の高さ寸法にばらつきが生じている
場合でも、すべての電極が確実に電気的接触を得ること
ができるようになる。これによって、簡単な構成で位置
決め作業が行えると共に、電気的接触を確実に取ること
ができるようになる。
【0013】また、請求項2の手段を採用することによ
り、ウエハ上の電極部と電極フィルムの電極部との間に
バンプを介して圧接するので、上述の構成によって電気
的接触を確実に得ることができると共に、そのバンプの
高さ寸法のばらつきによる接触不良の発生も防止するこ
とができる。
【0014】請求項3の手段を採用することにより、電
極保持部材としてFe−Ni系合金例えば42アロイな
どを用いることにより、その熱膨張率が半導体ウエハの
熱膨張率と近い値とすることができるので、バーンイン
時の昇温で電極フィルムが膨張してもそのずれを吸収す
ることができるようになり、電極間の位置ずれを抑制す
ることができるようになる。
【0015】請求項4の手段を採用することにより、熱
的に安定な反発力を発生させることができるようにな
る。請求項5の手段を採用することにより、ウエハ保持
部と電極板保持部との間の圧接状態をばねの付勢力によ
り生成するので、ウエハに無理な応力がかかるのを防止
して、全体に均一な圧力を及ぼすことができるようにな
り、電極部間の電気的接触状態を良好に保持させること
ができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を半導体装置のバー
ンイン装置に適用した場合の第1の実施例について図1
ないし図8を参照しながら説明する。図2は本実施例に
おいて使用する試験用の半導体ウエハ1を示している。
例えば、このウエハ1においては、シリコン基板に半導
体チップとしてのICチップ2が54個形成されてい
る。また、各ICチップ2には例えば100個程度の電
極2aが形成されており、ダイシングをして分割した後
にベアチップ実装する際にはこれらの各電極と外部とが
電気的に接続されるようになっている。また、これらの
電極のうち、バーンインに使用される電極は、例えば1
0個程度である。ウエハ1の両サイド位置には『×』印
で示す位置決め用のアライメントマーク1a,1bがパ
ターニングされている。
【0017】さて、図1には半導体試験装置であるバー
ンイン用の装置の概略的な構成を示している。この図1
において、ウエハ保持部であるウエハホルダ3は、ウエ
ハ1の形状に対応した凹状のウエハ収容部が形成されて
おり、その底部には例えば厚さ寸法2mmのシリコンゴ
ム製のクッション部材4が配設されている。また、この
ウエハホルダ3の四隅にはボルトによる固定用の4個の
ねじ孔3aが形成されている。
【0018】このウエハホルダ3と対応して設けられる
電極板保持部としての電極ホルダ5は、電極フィルムと
してのフレキシブル基板6がシリコン系の接着剤により
密着状態に接着されている。このフレキシブル基板6
は、例えば厚さ寸法が25μm程度のポリイミド樹脂製
のフィルムをベースとして形成されたもので、その表面
には、図3にも示すように、ウエハ1の電極パターンに
対応する位置にバーンインに必要な電極部7aが形成さ
れていると共に、これら多数の電極部7aと端部のコネ
クタ8との間に配置される配線部としての配線パターン
7bが形成されている。
【0019】この場合、フレキシブル基板6は、図4に
示すように、ウエハ1と対向する面側に形成された電極
部7aのそれぞれにAu(金)バンプ9が形成されてお
り、ウエハ1の各電極との接触性を良くするように成さ
れている。また、配線パターン7bは、電極部7aと同
じ側の面に形成されており、端部に設けられたコネクタ
8に対して、スルーホールを介してリード線8aを通じ
て半田付け8bにより電気的に接続されている。コネク
タ8には外部から電気的試験装置10(図8参照)が接
続されるようになっており、各半導体チップ2毎に対応
してバーンインを行えるようになっている。さらに、フ
レキシブル基板6には、前述のウエハ1のアライメント
マーク1a,1bと対応する位置に『×』印で示すアラ
イメントマーク6a,6bが付されている。
【0020】電極ホルダ5は、Fe−Ni系合金である
例えば「42アロイ」(Ni42wt%の合金で、IC
のリードフレームなどに用いられる一般的な材料)と呼
ばれる合金を用いて形成されている。この「42アロ
イ」は熱膨張率が4〜4.7ppm/℃程度の値を有し
ており、シリコンの熱膨張率3.5ppm/℃と近い特
性となっている。そして、この電極ホルダ5には、上述
したフレキシブル基板6が電極部7aが露出するように
して接着固定されている。
【0021】また、電極ホルダ5には、フレキシブル基
板6の各電極部7aの位置に対応して微小な凹部11が
多数形成されている。これらの凹部11には、内部寸法
に対応してシリコンゴム製の微小な球状(例えば、直径
0.7mm)をなす弾性反発部材12が装着されてい
る。図5にも示すように、弾性反発部材12は、凹部1
1内に収容された状態で、フレキシブル基板6の電極部
7aを背面部から支持しており、後述するように、電極
部7aのAuバンプ9がウエハ1の電極2aによって押
圧されると、その反発力により両者が密着して電気的な
接触状態となるように設けられている。また、電極ホル
ダ5には、フレキシブル基板6のアライメントマーク6
a,6bの位置に対応して背面側に貫通するようにアラ
イメント窓5a,5bが形成されている。
【0022】電極ホルダ5の四隅には、ウエハホルダ3
のねじ孔3aと対応する位置にそれぞれボルト挿通用の
貫通孔5cが形成されている。これら4つの貫通孔5c
にはそれぞれ結合手段としてのボルト13が挿通されウ
エハホルダ3のねじ孔3aに螺合させることにより結合
されるようになっている。この場合、ボルト13には、
圧縮コイルばね14が挿通されると共に、ワッシャ15
a,15bが挿通されており、その圧縮コイルばね14
の付勢力により電極ホルダ5をウエハホルダ3側に圧接
させるようになっている。
【0023】圧縮コイルばね14は、ばね用ステンレス
鋼線で形成されるもので、例えば耐蝕・耐熱ばね材であ
るSUS304を採用している。そして、この場合に
は、4本のボルト13で所定位置まで締め付けたとき
に、半導体チップ2の各電極部2aに対して5〜10g
程度の付勢力が与えられるようになっている。
【0024】図6および図7は、上述のバーンイン装置
をボルト13により締め付け固定するときに、ウエハホ
ルダ3と電極ホルダ5との間の位置合わせを行うための
アライメント装置の構成を示している。ウエハホルダ3
側が下に位置するように配置され、上下方向であるz軸
方向および水平面内のx,y軸方向のそれぞれに対して
ステップモータ16,17,18により移動可能に配置
されている。そして、このウエハホルダ3に対して、電
極ホルダ5を対向する状態として配置し、ボルト13を
四隅のねじ孔3aに螺合させ、この状態で圧縮コイルば
ね14の付勢力が電極ホルダ5に及ばないようにして、
両者の間に隙間を持たせた状態に保持させる。この状態
で、電極ホルダ5は、水平面内での回転方向への位置ず
れを調整するためのステップモータ19によりθ方向
(回転方向)に駆動可能とされている。
【0025】電極ホルダ5の上方には、アライメント窓
5a,5bに対応した位置に赤外線カメラ20a,20
bが配設されており、そのアライメント窓5a,5bを
介してフレキシブル基板6のアライメントマーク6a,
6bが撮影可能であると共に、ウエハ1のアライメント
マーク1a,1bをそのフレキシブル基板6を透過する
赤外線により撮影可能となっている。
【0026】次に本実施例の作用について説明する。ま
ず、バーンイン試験を行うウエハ1をウエハホルダ3の
ウエハ収容部に収容する。このとき、ウエハホルダ3の
ウエハ収容部の底面部にはシリコンゴム製のクッション
部材4が配置されているので、ウエハ1に反りが発生し
ている場合でもこれをある程度吸収して大きな応力を与
えることなく反りの修正をしながら収容することができ
る。
【0027】次に、ウエハホルダ3に電極ホルダ5を固
定するために、ウエハホルダ3をアライメント装置に載
置する。この場合、ウエハホルダ3は下側に位置するよ
うに配置される。そして、上方側から電極ホルダ5のア
ライメント窓5a,5bを介してフレキシブル基板6の
アライメントマーク6a,6bおよびウエハ1のアライ
メントマーク1a,1bを撮影して、両者の『×』印が
一致するようにアライメント作業を行う。
【0028】このとき、ウエハホルダ3の高さ調整をz
軸用のステップモータ16により行って、電極ホルダ5
のフレキシブル基板6との間のギャップが僅かな寸法と
なるように位置を調整し、この後、両者の間の水平面内
のx方向およびy方向の位置ずれを、ステップモータ1
7,18を駆動させることにより調整してアライメント
マーク6aと1a,6bと1bとのそれぞれ『×』印が
一致するようにアライメントを行う。なお、θ方向(回
転方向)の角度ずれに対しては、ステップモータ19を
駆動して電極ホルダ5側を回転移動させることにより調
整する。
【0029】さて、このようにしてアライメント作業が
終了すると、この状態でボルト13を所定位置まで締め
付けてアライメント装置から取り外す。これにより、ウ
エハ1の半導体チップ2に形成されている多数の電極2
aのうちのバーンインに使用される電極2aは、圧縮コ
イルばね14の付勢力により、電極ホルダ5のフレキシ
ブル基板6に形成されているAuバンプ9と圧接状態に
なって電気的に接触した状態とされるようになる。
【0030】このとき、ボルト13の締め付けにより、
各半導体チップ2の電極にはそれぞれ5〜10gの圧力
が加わるように、ボルト13のヘッド13aと電極ホル
ダ5との間のギャップ寸法Hが設定されている。そし
て、この場合において、ウエハ1に反りが発生していた
り、あるいはAuバンプ9の高さ寸法にばらつきがあっ
ても、全体に加わる圧力により電気的な接触を良好に得
られるようになる。
【0031】すなわち、ボルト13の締め付けにより電
極ホルダ5をウエハホルダ3に圧接状態としたときに、
電極ホルダ5の各Auバンプ9がウエハ1の電極部2a
により押され、フレキシブル基板6が電極ホルダ5の凹
部11側に撓むように変形する。このとき、電極ホルダ
5の凹部11には弾性反発部材12が収容されているの
で、その力により弾性反発部材12が変形されるように
なる。これにより、弾性反発部材12はその変形による
力に反発してAuバンプ9をウエハ1の電極部2a側に
押し戻すようになる。したがって、ウエハ1の反りやA
uバンプ9の高さ寸法のばらつきがある場合でも、その
ばらつきを吸収しながらすべての電極を電気的接触が良
好となるように圧接状態とするようになる。
【0032】さて、このようにしてウエハ1が装着され
ると、コネクタ8に電気的試験装置10が接続された状
態にして、図8に示すように、上下を逆に配置してバー
ンイン試験の装置内に収容し、例えば125℃程度の温
度ストレスを与えると共に、所定の電気的ストレスを電
気的試験装置10により各ICチップ2に個別に印加し
た状態としてバーンインを実施することができるように
なる。
【0033】この場合において、例えば全体を125℃
程度の加熱した状態では、ウエハ1および電極ホルダ5
が熱膨脹を起こすようになって両者の間の応力の違いに
よって電気的な接触状態に変化が生ずる場合があるが、
この場合には、次の理由によってそのような不具合が最
小限にとどめられるようになる。
【0034】具体的には、電極ホルダ5をシリコンウエ
ハの熱膨張率である3.5ppm/℃に近い材質である
「42アロイ」(熱膨張率4.0〜4.7ppm/℃程
度)で形成しているので、温度上昇に伴ってフレキシブ
ル基板6が熱膨張(熱膨張率20ppm/℃)しても電
極ホルダ5に接着固定されていることから、その熱膨張
は抑制されるようになる。この結果、この熱膨張率の差
による影響度を例えば5インチのシリコンウエハで計算
すると、最大でも5〜13μm程度となり、従来の最大
175μmの位置ずれに比べると大幅に改善されてお
り、電気的接触状態を良好に保持することができるよう
になる。
【0035】このような本実施例によれば、電極ホルダ
5に、フレキシブル基板6のAuバンプ9に対応する部
分の背面部に凹部11を設け、これに弾性反発部材11
を収容しているので、アライメント終了後のボルト13
の締め付け時に、フレキシブル基板6を変形させて弾性
反発部材11の反発力でウエハ1の電極部2aと接触さ
せることができるので、ウエハ1に反りが発生している
場合やAuバンプ9の高さ寸法にばらつきがある場合で
も、そのばらつきの悪影響を吸収してすべての電極2a
にAuバンプ9を電気的に接触させることができるよう
になり、安定した状態でバーンインを行うことができる
ようになる。
【0036】また、電極ホルダ5にアライメント窓5
a,5bを設けてフレキシブル基板6のアライメントマ
ーク6a,6bおよびウエハ1のアライメントマーク1
a,1bを同時に撮影することができる構成としている
ので、アライメント作業を簡単な構成で光学的に認識し
ながら行うことができるようになる。
【0037】図9は本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なるところは、バーンインを行う
半導体ウエハ21として、ICチップの電極部側にAu
バンプ22が形成されているものを用いる場合に適する
ように構成されたところである。すなわち、このもので
は、フレキシブル基板6の電極部7aにはAuバンプ9
を設けず、電極部7aのパターンのみとして構成したも
のである。これによって、第1の実施例と同様にしてウ
エハ1側にAuバンプ23が設けられていることを除い
て全く同じ構成とすることができるので、第1の実施例
と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形また拡張できる。凹部は溝
状に形成し、弾性反発部材も紐状のものを用いる構成と
しても良い。赤外線カメラに代えて、通常の可視光用の
カメラを使用することもできる。フレキシブル基板のバ
ンプの材料は、Au以外に、Au−Ni合金バンプや半
田バンプなどを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体構成の縦断側
面図
【図2】ウエハの概略的な平面図
【図3】フレキシブル基板の平面図
【図4】フレキシブル基板の縦断側面図
【図5】電極ホルダの凹部を拡大して示す縦断側面図
【図6】アライメント装置に装着した状態で示す縦断側
面図
【図7】アライメント装置に装着した状態で示す平面図
【図8】バーンインの状態を示す縦断側面図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は半導体ウエハ、1a,1bはアライメントマーク、
2はICチップ(半導体チップ)、2aは電極部、3は
ウエハホルダ(ウエハ保持部)、4はクッション部材、
5は電極ホルダ(電極板保持部)、6はフレキシブル基
板(電極フィルム)、7aは電極部,7bは配線パター
ン、8はコネクタ、9はAuバンプ、10は電気的試験
装置、11は凹部、12は弾性反発部材、13はボル
ト、14は圧縮コイルばね(ばね)、15a,15bは
ワッシャ、16〜19はステップモータ、20は赤外線
カメラ、21は半導体ウエハである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/326 G01R 31/28 H Y

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハに形成された複数の半導体
    チップに対して、未分割の状態で各半導体チップの所定
    の電極と電気的に接続してバーンインを実行可能に形成
    された半導体試験装置において、 前記半導体ウエハを収容するウエハ保持部と、 可撓性を有するフィルムからなり、その表面に前記半導
    体ウエハの各半導体チップの所定の電極に対応する位置
    に形成された複数の電極部とこれらの電極部から端部側
    に導出された配線部とが形成された電極フィルムと、 この電極フィルムが接着固定されその電極部の各電極の
    背面部に相当する部位に凹部が形成された電極板保持部
    と、 この電極板保持部の各凹部に収容され前記電極フィルム
    の電極に前記半導体ウエハから受ける押圧力に対して反
    発するように設けられた弾性反発部材と、 前記ウエハ保持部と前記電極板保持部とを結合する結合
    手段と、 前記電極フィルムに設けられた前記半導体ウエハに対す
    る位置合わせ用のマークと、 前記電極保持部材に形成され前記電極フィルムのマーク
    を認識可能とする位置合わせ用の窓部とを備えたことを
    特徴とする半導体試験装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体ウエハの各半導体チップに形
    成された電極は、前記電極フィルムの電極部とバンプを
    介して電気的に接触されるように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の半導体試験装置。
  3. 【請求項3】 前記電極板保持部は、Fe−Ni系合金
    から構成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の半導体試験装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性反発部材は、球状体をなすシリ
    コンゴム製であることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の半導体試験装置。
  5. 【請求項5】 前記ウエハ保持部と前記電極板保持部と
    は、四隅にボルト穴が形成されており、 前記結合部材は、ボルトにより前記ウエハ保持部と前記
    電極板保持部とを結合すると共に、ばねによって圧接状
    態に保持するように構成されていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の半導体試験装置。
JP04264996A 1996-02-29 1996-02-29 半導体試験装置 Expired - Fee Related JP3500834B2 (ja)

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