JPH09237536A - ポリマー碍管用frp筒 - Google Patents

ポリマー碍管用frp筒

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Publication number
JPH09237536A
JPH09237536A JP4313796A JP4313796A JPH09237536A JP H09237536 A JPH09237536 A JP H09237536A JP 4313796 A JP4313796 A JP 4313796A JP 4313796 A JP4313796 A JP 4313796A JP H09237536 A JPH09237536 A JP H09237536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
glass roving
wound
layer
central axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP4313796A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Nakayama
哲也 中山
Yukiteru Fukami
幸輝 深見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP4313796A priority Critical patent/JPH09237536A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緻密なガラスロービング層を得ることができ透
湿性が良好なポリマー碍管用FRP筒を提供する。 【解決手段】マンドレル2上にガラスロービングを巻き
付けるフィラメントワインディング法により作製したポ
リマー碍管用FRP筒1において、中心軸に対してある
角度を与えて巻いた第1のガラスロービング層4と、中
心軸に対してほぼ直角に巻いた第2のガラスロービング
層5とからFRP筒1を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンドレル上にガ
ラスロービングを巻き付けるフィラメントワインディン
グ法により作製したポリマー碍管用FRP筒の透湿性の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス遮断機等の電力用機器を構成するポ
リマー碍管として、FRP筒と、このFRP筒の外周面
に設けた外被部と、FRP筒の少なくとも一端部に設け
たフランジ金具とからなるポリマー碍管が使用されてい
る。図5はこのようなポリマー碍管の一例の構成を示す
図である。図5に示す例において、ポリマー碍管51
は、FRP筒52とゴムからなる外被部53とから構成
されている。また、外被部53は、FRP筒52の外周
面全体に設けられた外被胴54と、この外被胴54から
突出する笠部55とから構成されている。そして、FR
P筒52の両端部には、フランジ金具56を設けてい
る。
【0003】上述したポリマー碍管51に使用されるF
RP筒52は、コスト、生産性、電気的・機械的性能を
総合的に評価して、図6に示すように、マンドレル57
上に図示しない離型剤を介してエポキシ樹脂とアミンも
しくは酸無水物系の硬化剤を配合した樹脂を含浸させた
ガラスロービング58を清浄な室内でボイドの発生を抑
制しながら複数本同時に巻き付けるフィラメントワイン
ディング法により作製されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このとき、従来のフィ
ラメントワインディング法では、複数のガラスロービン
グ58をFRP筒52の中心軸Oに対する角度θがおよ
そ20度から60度の範囲のある角度をもって交互にマ
ンドレル57上に積層していく。その角度θとしては、
予め求めた内圧、曲げ荷重に耐える最適値を使用してい
る。複数のガラスロービング58を中心軸に対して角度
θで巻いていく場合、各ガラスロービング58間にはロ
ービングを取出すガイド部分の機構上からある間隔が必
要であり、ガラスロービング58の間に間隙が生じた状
態で巻かれて積層されていた。このため、半径方向の断
面で見ると樹脂部分とガラスロービング部分が交互に配
列され、より密に積層する上で限界があった。
【0005】一方、FRP筒52の透湿性すなわち、F
RP筒52の内外空間に水蒸気圧差がある場合、水分が
FRP筒52の肉厚部を透過する度合は樹脂、硬化剤の
種類に大きく支配されるが、ガラスロービング58の巻
き方によっても変化し、ガラスロービング58の間隔が
大になればなる程水分が透過する抵抗が小さくなり透湿
性は低下していた。
【0006】本発明の目的は上述した課題を解消して、
緻密なガラスロービング層を得ることができ透湿性が良
好なポリマー碍管用FRP筒を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリマー碍管用
FRP筒は、マンドレル上にガラスロービングを巻き付
けるフィラメントワインディング法により作製したポリ
マー碍管用FRP筒において、中心軸に対してある角度
を与えて巻いた第1のガラスロービング層と、中心軸に
対してほぼ直角に巻いた第2のガラスロービング層とか
らなることを特徴とするものである。
【0008】本発明では、中心軸に対してある角度を与
えて巻いた第1のガラスロービング層と、中心軸に対し
てほぼ直角に巻いた第2のガラスロービング層とを組み
合わせることで、従来の第1のガラスロービング層のみ
からなるFRP筒と比較して、ガラスロービングを緻密
に巻くことができ、その結果より優れた透湿性を得るこ
とがきる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明のポリマー碍管用F
RP筒1を作製する際のフィラメントワインディング法
の様子を示す図である。本発明でも従来例と同様に、マ
ンドレル2上に図示しない離型剤を介してエポキシ樹脂
とアミンもしくは酸無水物系の硬化剤を配合した樹脂を
含浸させたガラスロービング3を清浄な室内でボイドの
発生を抑制しながら複数本同時に巻き付けて実施してい
る。
【0010】本発明で重要なのは、FRP筒1を、図2
(a)に示す中心軸Oに対してある角度θを与えて巻い
た第1のガラスロービング層4と、図2(b)に示す中
心軸Oに対してほぼ直角に巻いた第2のガラスロービン
グ層5とから構成する点である。FRP筒1の縦断面を
図3(a)に横断面を図3(b)にそれぞれ示す。な
お、図3では各層の厚みを強調して記載している。本発
明では、1本のガラスロービングを連続して長手方向に
巻き上げる。この時少なくともガラスロービング相互が
接するよう送りを細かくする。これによりロービングに
含浸された樹脂層をより薄くすることができるため、水
分等がFRP筒1の内部へ浸入する通路を長くできる。
その結果、従来方式で巻いた層に比べて透湿性が向上し
透湿量を低減させることができる。なお、複数のガラス
ロービングの巻き始めを若干異ならせ、1回の送りで何
層かを同時に巻き上げてもよい。
【0011】第1のガラスロービング層4と第2のガラ
スロービング層5とが組み合わさっていれば本発明を達
成することができるが、実際は製法上の制限からある厚
さまでは単一層とする方が良いため、機械強度を主とし
て発現させるための第1のガラスロービング層4を主体
とし透湿性を向上させるための第2のガラスロービング
層5を1層以上巻き上げるようにすることが好ましい。
また、第2のガラスロービング層5を形成する際には、
図4に示すように、各ガラスロービング3がオーバーラ
ップするよう密に連続して巻き上がていくことが好まし
い。これは、複数のガラスロービング3を順次重ねて巻
くことでも良い。
【0012】ポリマー碍管用のFRP筒1では、外周を
切削加工するような場合が多く、このようなケースでは
第2のガラスロービング層5の位置をFRP筒1の内径
側にすることが好ましい。これは第2のガラスロービン
グ層5の巻き方は内圧に対して効果は大であるが、曲げ
に対してはその効果が大幅に低下するためである。さら
にまた、外周を切削加工する必要がない場合は、第2の
ガラスロービング層5の位置をFRP筒1の最外周とす
ることが好ましい。これは、第2のガラスロービング層
5を最外周に設けることで、第1のガラスロービング層
4を締付けることにより、内部に巻き込んだボイドを外
に出す効果があり、さらに表面の凹凸を低減することが
できることから、外被胴の肉厚をより大きい凹凸のもの
と比較して小さ目に設定できるためである。
【0013】また、第1のガラスロービング層4と第2
のガラスロービング層5とを組み合わせると、FRP筒
1が全長のある部分にテーパ部を有するような場合、直
角に巻く第2のガラスロービング層5がある角度をもっ
て巻く第1のガラスロービング層4をマンドレル2に締
め付けるような作用をするため、第1のガラスロービン
グ層4の角度θを安定させると共により緻密な巻きが可
能となり、第1のガラスロービングの長手方向の移動に
より生じるロービング間の欠陥を低減させることができ
【0014】
【実施例】実際に、エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤とを
配合した樹脂を含浸させたガラスロービングを巻き上げ
ていくフィラメントワインディング製法により、図1に
示す同一形状で厚さ3mmのFRP筒を、一方はθを5
5度とした厚さ2mmの第1のガラスロービング層と内
径側のθを90度にした厚さ1mmの第2のガラスロー
ビング層とから構成し、他方はθを55度とした単一の
厚さ3mmのガラスロービング層から構成し、本発明例
および従来例のFRP筒を準備した。なお、いずれも内
径が250mmで長さ1000mmであった。
【0015】準備したFRP筒に対して、気温40℃、
外周部相対湿度90%、内周部ほぼ0%(吸湿材により
吸着)の条件で時間経過に伴い吸湿で増した重量により
透湿性の度合いを評価する重量法により、1年後のそれ
ぞれの吸着材重量増加を測定したところ、本発明例は
4.5gであったのに対し従来例は16.0gであっ
た。この結果から、本発明例は従来例に比べて透湿量が
少なく透湿性が高いことがわかった。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、中心軸に対してある角度を与えて巻いた第1
のガラスロービング層と、中心軸に対してほぼ直角に巻
いた第2のガラスロービング層とを組み合わせているた
め、従来の第1のガラスロービング層のみからなるFR
P筒と比較して、ガラスロービングを緻密に巻くことが
でき、その結果高い透湿性を得ることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリマー碍管用FRP筒を作製する際
のフィラメントワインディング法の様子を示す図であ
る。
【図2】本発明における第1のガラスロービングと第2
のガラスロービングを説明するための図である。
【図3】本発明のポリマー碍管用FRP筒の縦断面およ
び横断面を示す図である。
【図4】本発明におけるガラスロービングの好適例を示
す図である。
【図5】従来のポリマー碍管の一例の構成を示す図であ
る。
【図6】従来のフィラメントワインディング法の様子を
示す図である。
【符号の説明】
1 FRP筒、2 マンドレル、3 ガラスロービン
グ、4 第1のガラスロービング層、5 第2のガラス
ロービング層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンドレル上にガラスロービングを巻き付
    けるフィラメントワインディング法により作製したポリ
    マー碍管用FRP筒において、中心軸に対してある角度
    を与えて巻いた第1のガラスロービング層と、中心軸に
    対してほぼ直角に巻いた第2のガラスロービング層とか
    らなることを特徴とするポリマー碍管用FRP筒。
  2. 【請求項2】前記第2のガラスロービング層が、各ガラ
    スロービングがオーバーラップするよう密に連続して巻
    き上げた構造を有する請求項1記載のポリマー碍管用F
    RP筒。
  3. 【請求項3】前記第1のガラスロービング層を主体と
    し、前記第2のガラスロービング層を少なくとも1層設
    ける請求項1または2記載のポリマー碍管用RP筒。
  4. 【請求項4】前記第2のガラスロービング層が内径側に
    設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のポ
    リマー碍管用FRP筒。
  5. 【請求項5】前記第2のガラスロービング層が最外周に
    設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のポ
    リマー碍管用FRP筒。
JP4313796A 1996-02-29 1996-02-29 ポリマー碍管用frp筒 Pending JPH09237536A (ja)

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