JPH09237529A - 高温超電導ケーブル導体及びその製造方法 - Google Patents
高温超電導ケーブル導体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH09237529A JPH09237529A JP8039864A JP3986496A JPH09237529A JP H09237529 A JPH09237529 A JP H09237529A JP 8039864 A JP8039864 A JP 8039864A JP 3986496 A JP3986496 A JP 3986496A JP H09237529 A JPH09237529 A JP H09237529A
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- JP
- Japan
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- superconducting
- former
- cable conductor
- tape
- tape unit
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 銀シース酸化物系超電導線をフォーマー上に
巻き付けたことによる臨界電流の低下が少ない高温超電
導ケーブル導体を提供する。 【解決手段】 銀シース酸化物系超電導線１を複数本フ
ラットに並べ、その片面または両面に補強テープ２を張
り合わせたものを超電導テープユニット３とし、この超
電導テープユニット３をフォーマー４上にらせん状に巻
き付けた。このようにすると超電導テープユニットをフ
ォーマーに巻き付けるときに個々の銀シース酸化物系超
電導線にかかる張力が低くて済み、臨界電流の低下を少
なくできる。
巻き付けたことによる臨界電流の低下が少ない高温超電
導ケーブル導体を提供する。 【解決手段】 銀シース酸化物系超電導線１を複数本フ
ラットに並べ、その片面または両面に補強テープ２を張
り合わせたものを超電導テープユニット３とし、この超
電導テープユニット３をフォーマー４上にらせん状に巻
き付けた。このようにすると超電導テープユニットをフ
ォーマーに巻き付けるときに個々の銀シース酸化物系超
電導線にかかる張力が低くて済み、臨界電流の低下を少
なくできる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化物系超電導線
を用いた高温超電導ケーブル導体と、その製造方法に関
するものである。
を用いた高温超電導ケーブル導体と、その製造方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の高温超電導ケーブル導体は、テー
プ状の銀シース酸化物系超電導線を１本ずつフォーマー
上にらせん状に巻き付けた構造となっている。銀シース
酸化物系超電導線をフォーマー上に巻き付ける場合に
は、超電導線にたるみが生じないように、超電導線に約
１ｋｇ以上の張力をかける必要がある。
プ状の銀シース酸化物系超電導線を１本ずつフォーマー
上にらせん状に巻き付けた構造となっている。銀シース
酸化物系超電導線をフォーマー上に巻き付ける場合に
は、超電導線にたるみが生じないように、超電導線に約
１ｋｇ以上の張力をかける必要がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】銀シース酸化物系超電
導線を張力をかけてフォーマー上に巻き付けると、銀シ
ース酸化物系超電導線の臨界電流が低下するという問題
がある。例えばフォーマーに相当する直径２０ｍｍのア
ルミパイプにリボン状の銀シース酸化物系超電導線を４
００ｍｍのピッチで巻き付けた場合、張力をかけないと
きの臨界電流を１とすると、張力をかけたときの臨界電
流は張力の大きさによって表１のように低下する。
導線を張力をかけてフォーマー上に巻き付けると、銀シ
ース酸化物系超電導線の臨界電流が低下するという問題
がある。例えばフォーマーに相当する直径２０ｍｍのア
ルミパイプにリボン状の銀シース酸化物系超電導線を４
００ｍｍのピッチで巻き付けた場合、張力をかけないと
きの臨界電流を１とすると、張力をかけたときの臨界電
流は張力の大きさによって表１のように低下する。
【０００４】
【表１】
【０００５】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、フォーマー上に巻き付けられた銀シース酸化物系超
電導線の臨界電流の低下が少ない高温超電導ケーブル導
体とその製造方法を提供することにある。
み、フォーマー上に巻き付けられた銀シース酸化物系超
電導線の臨界電流の低下が少ない高温超電導ケーブル導
体とその製造方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の高温超電導ケーブル導体は、酸化物系超電導線
に補強テープを張り合わせたものを超電導テープユニッ
トとし、この超電導テープユニットをフォーマー上に巻
き付けたことを特徴とするものである。このようにする
と、酸化物系超電導線をフォーマーに巻き付けるとき
に、酸化物系超電導線に加わる張力が補強テープにより
緩和されるので、超電導線の臨界電流の低下を抑えるこ
とができる。
本発明の高温超電導ケーブル導体は、酸化物系超電導線
に補強テープを張り合わせたものを超電導テープユニッ
トとし、この超電導テープユニットをフォーマー上に巻
き付けたことを特徴とするものである。このようにする
と、酸化物系超電導線をフォーマーに巻き付けるとき
に、酸化物系超電導線に加わる張力が補強テープにより
緩和されるので、超電導線の臨界電流の低下を抑えるこ
とができる。
【０００７】また本発明に係る高温超電導ケーブル導体
の製造方法は、銀シース酸化物系超電導線を複数本フラ
ットに並べ、その片面または両面に補強テープを張り合
わせたものを超電導テープユニットとし、この超電導テ
ープユニットをフォーマー上にらせん状に巻き付けるこ
とを特徴とするものである。この製造方法によると、複
数本の銀シース酸化物系超電導線が一括して補強テープ
によって補強されるため、フォーマーに巻き付けるとき
に、銀シース酸化物系超電導線１本あたりにかかる張力
が低くて済み、超電導線の臨界電流の低下を抑えること
ができる。
の製造方法は、銀シース酸化物系超電導線を複数本フラ
ットに並べ、その片面または両面に補強テープを張り合
わせたものを超電導テープユニットとし、この超電導テ
ープユニットをフォーマー上にらせん状に巻き付けるこ
とを特徴とするものである。この製造方法によると、複
数本の銀シース酸化物系超電導線が一括して補強テープ
によって補強されるため、フォーマーに巻き付けるとき
に、銀シース酸化物系超電導線１本あたりにかかる張力
が低くて済み、超電導線の臨界電流の低下を抑えること
ができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実施形態を
示す。この高温超電導ケーブル導体は、テープ状の銀シ
ース酸化物系超電導線１を複数本フラットに並べ、その
片面に１条の補強テープ２を張り合わせたものを超電導
テープユニット３とし、この超電導テープユニット３を
フォーマー４上にらせん状に巻き付けたものである。
参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実施形態を
示す。この高温超電導ケーブル導体は、テープ状の銀シ
ース酸化物系超電導線１を複数本フラットに並べ、その
片面に１条の補強テープ２を張り合わせたものを超電導
テープユニット３とし、この超電導テープユニット３を
フォーマー４上にらせん状に巻き付けたものである。
【０００９】補強テープ２の幅は超電導線１の幅の複数
本分の寸法と同一か、それより若干小さくするとよい。
このようにするとユニット３を隙間なく巻くことができ
る。なお補強テープ２の幅は超電導線１の幅の複数本分
の寸法より大きくすることもできる。
本分の寸法と同一か、それより若干小さくするとよい。
このようにするとユニット３を隙間なく巻くことができ
る。なお補強テープ２の幅は超電導線１の幅の複数本分
の寸法より大きくすることもできる。
【００１０】なお図１では、巻き付け状態を分かりやす
くするため、フォーマー４上に１枚の超電導テープユニ
ット３が巻き付けられた状態を示したが、実際にはフォ
ーマー４上に複数枚の超電導テープユニット３が側縁を
互いに隣接させて巻き付けられる。
くするため、フォーマー４上に１枚の超電導テープユニ
ット３が巻き付けられた状態を示したが、実際にはフォ
ーマー４上に複数枚の超電導テープユニット３が側縁を
互いに隣接させて巻き付けられる。
【００１１】補強テープ２としては、ポリイミドフィル
ム、極薄紙などを用いることができる。また超電導線１
と補強テープ２の低温収縮率の違いによる内部応力を緩
和するため、補強テープ２として、しわ入りテープ又は
エンボス加工テープ（例えば商品名ルミフリーズテー
プ）を使用すると、臨界電流を安定させるのに有効であ
る。
ム、極薄紙などを用いることができる。また超電導線１
と補強テープ２の低温収縮率の違いによる内部応力を緩
和するため、補強テープ２として、しわ入りテープ又は
エンボス加工テープ（例えば商品名ルミフリーズテー
プ）を使用すると、臨界電流を安定させるのに有効であ
る。
【００１２】超電導テープユニット３は例えば図２のよ
うにして製造することができる。すなわち、テープ状の
銀シース酸化物系超電導線１を複数本フラットに並べ、
これに、片面接着剤付き補強テープ２を接着剤側の面を
超電導線１側に向けて重ね合わせるようにしてドラム５
に巻き取る、いう方法である。このようにして製造した
超電導テープユニット３をドラム５から引き出して、フ
ォーマー４上に巻き付ければ、図１のような高温超電導
ケーブル導体を製造することができる。
うにして製造することができる。すなわち、テープ状の
銀シース酸化物系超電導線１を複数本フラットに並べ、
これに、片面接着剤付き補強テープ２を接着剤側の面を
超電導線１側に向けて重ね合わせるようにしてドラム５
に巻き取る、いう方法である。このようにして製造した
超電導テープユニット３をドラム５から引き出して、フ
ォーマー４上に巻き付ければ、図１のような高温超電導
ケーブル導体を製造することができる。
【００１３】
【実施例】図３に示すように、厚さ２５０μｍ、幅３ｍ
ｍの銀シース酸化物系超電導線１を８本フラットに並
べ、その片面に片面接着剤付きポリイミドテープ（商品
名カプトン）２を接着して、超電導テープユニット３を
製造した。この超電導テープユニットを、巻き付け張力
を異ならせて、直径２０ｍｍのアルミパイプに４００ｍ
ｍのピッチで巻き付けた場合について、臨界電流を測定
した。その結果、巻き付け張力１ｋｇ、２ｋｇ、３ｋｇ
のときの臨界電流は、巻き付け張力０ｋｇのときの臨界
電流と実質的に変わらないことが分かった。
ｍの銀シース酸化物系超電導線１を８本フラットに並
べ、その片面に片面接着剤付きポリイミドテープ（商品
名カプトン）２を接着して、超電導テープユニット３を
製造した。この超電導テープユニットを、巻き付け張力
を異ならせて、直径２０ｍｍのアルミパイプに４００ｍ
ｍのピッチで巻き付けた場合について、臨界電流を測定
した。その結果、巻き付け張力１ｋｇ、２ｋｇ、３ｋｇ
のときの臨界電流は、巻き付け張力０ｋｇのときの臨界
電流と実質的に変わらないことが分かった。
【００１４】そこでこの超電導テープユニットを、２ｋ
ｇの張力で、直径２０ｍｍのアルミパイプよりなるフォ
ーマーに巻き付け、長さ５ｍのケーブル導体を製造し
た。このケーブル導体を液体窒素に浸漬し、通電試験を
行った結果、設計通りの電流が流れることが分かった。
ｇの張力で、直径２０ｍｍのアルミパイプよりなるフォ
ーマーに巻き付け、長さ５ｍのケーブル導体を製造し
た。このケーブル導体を液体窒素に浸漬し、通電試験を
行った結果、設計通りの電流が流れることが分かった。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、酸
化物系超電導線をフォーマーに巻き付けることによる臨
界電流の低下がほとんどない高温超電導ケーブル導体を
得ることができる。また複数本の銀シース酸化物系超電
導線を一括してフォーマー上に巻き付けることができる
ので、高温超電導ケーブル導体の製造時間を短縮するこ
とができる。さらにフォーマー上に超電導テープユニッ
トを２層以上巻き付けた場合には、層間が補強テープに
よって絶縁されるため交流損失を低減することができ
る。
化物系超電導線をフォーマーに巻き付けることによる臨
界電流の低下がほとんどない高温超電導ケーブル導体を
得ることができる。また複数本の銀シース酸化物系超電
導線を一括してフォーマー上に巻き付けることができる
ので、高温超電導ケーブル導体の製造時間を短縮するこ
とができる。さらにフォーマー上に超電導テープユニッ
トを２層以上巻き付けた場合には、層間が補強テープに
よって絶縁されるため交流損失を低減することができ
る。
【図１】 本発明の高温超電導ケーブル導体の一実施形
態を示す説明図。
態を示す説明図。
【図２】 本発明の高温超電導ケーブル導体に使用する
超電導テープユニットの製造方法を示す説明図。
超電導テープユニットの製造方法を示す説明図。
【図３】 本発明の高温超電導ケーブル導体に使用する
超電導テープユニットの一例を示す断面図。
超電導テープユニットの一例を示す断面図。
１：銀シース酸化物系超電導線 ２：補強テープ ３：超電導テープユニット ４：フォーマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 一富 東京都千代田区丸の内２丁目６番１号 古 河電気工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】酸化物系超電導線（１）に補強テープ
（２）を張り合わせたものを超電導テープユニット
（３）とし、この超電導テープユニット（３）をフォー
マー（４）上に巻き付けたことを特徴とする高温超電導
ケーブル導体。 - 【請求項２】銀シース酸化物系超電導線（１）を複数本
フラットに並べ、その片面または両面に補強テープ
（２）を張り合わせたものを超電導テープユニット
（３）とし、この超電導テープユニット（３）をフォー
マー（４）上にらせん状に巻き付けることを特徴とする
高温超電導ケーブル導体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8039864A JPH09237529A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 高温超電導ケーブル導体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8039864A JPH09237529A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 高温超電導ケーブル導体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09237529A true JPH09237529A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12564844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8039864A Pending JPH09237529A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 高温超電導ケーブル導体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09237529A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006196720A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Masataka Iwakuma | 超電導導体及びそれを用いた超電導コイル |
| KR100722367B1 (ko) * | 2005-09-29 | 2007-05-28 | 한국전기연구원 | 초전도 전력 케이블 및 그 제조방법 |
| JP2009048793A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導複合線材および超電導ケーブル |
| JP2009048792A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導ケーブル |
| JP2011100738A (ja) * | 2002-01-30 | 2011-05-19 | Southwire Co | 可撓性フォーマを有する超電導ケーブル |
| JP2015222700A (ja) * | 2014-05-23 | 2015-12-10 | 株式会社東芝 | 超電導テープ線および超電導コイル |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP8039864A patent/JPH09237529A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011100738A (ja) * | 2002-01-30 | 2011-05-19 | Southwire Co | 可撓性フォーマを有する超電導ケーブル |
| JP4944362B2 (ja) * | 2002-01-30 | 2012-05-30 | サウスワイヤー カンパニー | 可撓性フォーマを有する超電導ケーブル |
| JP2006196720A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Masataka Iwakuma | 超電導導体及びそれを用いた超電導コイル |
| KR100722367B1 (ko) * | 2005-09-29 | 2007-05-28 | 한국전기연구원 | 초전도 전력 케이블 및 그 제조방법 |
| JP2009048793A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導複合線材および超電導ケーブル |
| JP2009048792A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導ケーブル |
| JP2015222700A (ja) * | 2014-05-23 | 2015-12-10 | 株式会社東芝 | 超電導テープ線および超電導コイル |
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