JPH09236549A - 液体試料中の残留塩素の簡易な測定方法及びその測定装置 - Google Patents

液体試料中の残留塩素の簡易な測定方法及びその測定装置

Info

Publication number
JPH09236549A
JPH09236549A JP7143896A JP7143896A JPH09236549A JP H09236549 A JPH09236549 A JP H09236549A JP 7143896 A JP7143896 A JP 7143896A JP 7143896 A JP7143896 A JP 7143896A JP H09236549 A JPH09236549 A JP H09236549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
liquid sample
sample
chlorine
residual chlorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7143896A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichiro Suzuki
理一郎 鈴木
Atsushi Tanaka
敦志 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOSU KK
Original Assignee
KOSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOSU KK filed Critical KOSU KK
Priority to JP7143896A priority Critical patent/JPH09236549A/ja
Publication of JPH09236549A publication Critical patent/JPH09236549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体試料中の残留塩素の濃度を簡易に高精度
で測定する方法およびその簡易な測定装置を提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 試料セル1と、その試料セル1の一側面
に対向して配置され、波長の異なる2色の光源光を交互
に点滅照射させる発光手段4と、前記試料セル1の他側
面に対向して配置され、呈色反応した液体試料2を透過
した光量を検出する検出器5と、その光量信号の比を対
数変換することにより両者の吸光度の差を演算し、その
吸光度の差に基づいて液体試料2中の残留塩素の濃度を
求める記憶・演算手段と、前記発光手段4と検出器5お
よび記憶・演算手段を作動させる電源電池9とを設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体試料中の残留
塩素を簡易に測定する方法及びその簡易な測定装置の技
術分野に属する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】飲料水やプール、各種
処理排水等に投入される滅菌用の塩素は、常に所定量の
濃度で、溶存(残留)していることが望ましく、定期的
にその濃度が監視される。
【0003】このようないわゆる残留塩素を簡易に測定
する方法としては、DPD(ジエチルフェニレンジアミ
ン)と称する呈色試薬を液体試料中に投入して目視で呈
色反応を確認する方法がある。
【0004】しかし、このような目視に基づく判断で
は、測定精度が粗い上に、個人差により判断基準が異な
ることが多く信頼性に欠ける難点があった。
【0005】一方、このような呈色試薬を用いた発色法
に光学吸収法を加味した測定装置も使用されている。し
かし、この場合、1波長の光源光により吸収ピークの読
み取りがおこなわれるため、試料セルに付着した水滴や
冷たいサンプルによる試料セル表面の結露、試料水中に
混在している汚れ(汚濁)等による吸収も加算されるた
め精度の高い測定値を得られないことがあっった。
【0006】本発明は液体試料中の残留塩素の濃度を簡
易に高精度で測定する方法およびその簡易な測定装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項1に記載の方法の発明では、試料セル中の液
体試料に塩素と反応する呈色試薬を投入して呈色反応さ
せた後、その液体試料に波長の異なる2色の光源光を交
互に点滅照射させて、検出器によりそれぞれの光量を検
出し、その光量信号の比を対数変換することにより得ら
れる両者の吸光度の差に基づいて、前記液体試料中の残
留塩素の濃度を求めることを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明では、塩素と反応す
る呈色試薬を投入して液体試料を呈色反応させる試料セ
ルと、前記試料セルの一側面に対向して配置され、波長
の異なる2色の光源光を交互に点滅照射させる発光手段
と、前記試料セルの他側面に対向して配置され、呈色反
応した前記液体試料を透過した光量を検出する検出器
と、その光量信号の比を対数変換することにより両者の
吸光度の差を演算し、その吸光度の差に基づいて液体試
料中の残留塩素の濃度を求める記憶・演算手段と、前記
発光手段と検出器および記憶・演算手段を作動させる電
源電池とを具備してなることを特徴としている。
【0009】例えば、赤色と緑色の光源光を交互に点滅
照射する2色光源を用いて光量の検出をおこない各赤、
緑の光量信号の比(緑/赤)を対数変換することによ
り、緑の吸光度から赤の吸光度を差し引く演算をおこな
うことによって、汚濁や汚れの影響を差し引くことがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の液体試料中の残留
塩素の簡易な測定方法及びその簡易な測定装置の実施形
態について詳細に説明する。図1はポータブルタイプの
残留塩素計の要部構成を示し符号1は試料セル、2は液
体試料、3は塩素と反応する呈色試料で例えばジエチル
フェニレンジアミン(以下DPDという)、4は赤色
(波長630nm)と緑色(波長560nm)の2色の
光源光を交互に点滅照射する2色光源(発光手段)で、
発光ダイオード(LED)とスイッチング回路等よりな
り、電池電源により作動する。
【0011】5は検出器で、フォトダイオード等の半導
体光センサ、IC、可変抵抗、コンデンサ、スイッチン
グ回路等よりなり、2色光源4から照射される赤色と緑
色の点滅光を検出し、その光量信号を出力するととも
に、ダーク電流を接地放電する。この検出器5からの光
量信号は、図示を省略するが、記憶・演算手段としての
マイクロコンピュータに入力され、CPU内でそれぞれ
の吸光度の差(緑−赤)が演算され、塩素の濃度が求め
られる。
【0012】このような2波長方式の塩素測定方法につ
いて説明すると、まず、試料セル1中に液体試料2を満
した後、DPDを滴下し、更に例えばpH7のリン酸緩
衝液を添加する。液体試料2が発色反応を呈した時点
で、2色光源4により消灯を挟んで2色の光源光を交互
に点滅させ、各波長での吸収ピークに応じた光量信号を
読み取り、その光量信号の比(緑/赤)を対数変換する
ことにより、緑の吸光度から赤の吸光度を差し引く演算
をおこない、懸濁物質の混入による濁度や試料セル2の
汚れ等の影響のない塩素濃度を求めることができる。
【0013】より詳しく説明すると、検出器5によって
得られるそれぞれの光量信号を液体試料2における光透
過率Tで表すと、図2(A)に示すように、緑色光が液
体試料2の呈色の程度に応じて塩素濃度と明確な相関を
示すが、赤色光はほとんど呈色の影響を受けない。
【0014】その光透過率Tは吸光度Aとの間で、A=
−logTの関係式を満す。従って、上述の光量信号値
の比G/Rを対数変換すれば、−log(G/R)=−
logG(−logR)となり、図2(B)に示すよう
に、緑色光の吸光度(−logG)から赤色光の吸光度
(−logR)を減算した結果を得られることとなる。
【0015】ところで、濁度や汚れによる吸収の増加
は、波長に関係なく概ね一様な値として検出器5に検出
される。従って、上述の演算結果(吸光度の差)におい
ては、液体試料2中の濁度や汚れの影響による吸収の増
加分は相殺されており、精度の高い塩素濃度を得ること
ができるのである。なお、赤色光は塩素の濃度に応じて
僅かに吸収が認められるが、塩素濃度を求める検量線を
作成する際に、その僅かな吸収分を読み込んでおくこと
により、測定精度の向上を図ることができる。
【0016】また、2色光源4として発光ダイオードを
用いたことにより、チョッパー等の光変調手段を要する
ことなく、スイッチング回路により2色光の点滅操作を
きわめて容易におこなえるため、装置のコンパクト化を
図ることができ、例えば図3に示すようなパータブルな
ハンディ型の残留塩素計(長さ10cm幅5cm程度)
を構成することができる。また、赤色光と緑色光を点灯
させたときの光量信号から消灯時の光量信号を減じるこ
とによる結果、周囲光の影響を相殺することができるた
め、特別な遮光手段を要することなく、安価に製作で
き、かつ明るい場所での測定も可能となる。なお、同図
中、6は表示器、7はゼロスイッチ、8は測定スイッ
チ、9は電池である。
【0017】その操作方法は以下のようにおこなえばよ
い。 1.サンプルをすくい取る。(セルの共洗い2回) 2.ゼロスイッチ7を押してゼロ校正を行う。(清浄な
サンプルでは不要) 3.DPD試薬を加え、振り混ぜる。 4.測定スイッチ8を押して表示を読みとる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、呈色反応させた液体試料に波長の異なる
2色の光源光を交互に点滅照射させ、各光量信号の比を
対数変換することにより得られる両者の吸光度の差に基
づいて残留塩素の濃度を求めるので、液体試料の濁度や
試料セルの汚れの影響を相殺して、精度の高い測定値を
得ることができる。
【0019】請求項2に記載の発明では、試料セルの両
側に、波長の異なる2色の光源光を交互に点滅照射させ
る発光手段と、検出器とを設け、これらを電池で作動さ
せるので、コンパクトでハンディな測定精度の高い残留
塩素の測定装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残留塩素の簡易な測定装置の一実施形
態における要部構成図である。
【図2】(A)は塩素濃度と光透過率の関係を示すグラ
フ、(B)は塩素濃度と吸光度の関係を示すグラフであ
る。
【図3】同一実施形態であるポータブルなハンディ型の
残留塩素計の斜視図である。
【符号の説明】
1…試料セル、2…液体試料、4…発光手段、5…検出
器、9…電源電池。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料セル中の液体試料に塩素と反応する
    呈色試薬を投入して呈色反応させた後、その液体試料に
    波長の異なる2色の光源光を交互に点滅照射させて、検
    出器によりそれぞれの光量を検出し、その光量信号の比
    を対数変換することにより得られる両者の吸光度の差に
    基づいて、前記液体試料中の残留塩素の濃度を求めるこ
    とを特徴とする液体試料中の残留塩素の簡易な測定方
    法。
  2. 【請求項2】 塩素と反応する呈色試薬を投入して液体
    試料を呈色反応させる試料セルと、前記試料セルの一側
    面に対向して配置され、波長の異なる2色の光源光を交
    互に点滅照射させる発光手段と、前記試料セルの他側面
    に対向して配置され、呈色反応した前記液体試料を透過
    した光量を検出する検出器と、その光量信号の比を対数
    変換することにより両者の吸光度の差を演算し、その吸
    光度の差に基づいて液体試料中の残留塩素の濃度を求め
    る記憶・演算手段と、前記発光手段と検出器および記憶
    ・演算手段を作動させる電源電池とを具備してなること
    を特徴とする液体試料中の残留塩素の簡易な測定装置。
JP7143896A 1996-02-29 1996-02-29 液体試料中の残留塩素の簡易な測定方法及びその測定装置 Pending JPH09236549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7143896A JPH09236549A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 液体試料中の残留塩素の簡易な測定方法及びその測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7143896A JPH09236549A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 液体試料中の残留塩素の簡易な測定方法及びその測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09236549A true JPH09236549A (ja) 1997-09-09

Family

ID=13460553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7143896A Pending JPH09236549A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 液体試料中の残留塩素の簡易な測定方法及びその測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09236549A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004271472A (ja) * 2003-03-12 2004-09-30 Suido Kiko Kaisha Ltd 携帯型水質検査装置
JP2006046985A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Miura Co Ltd 液体濃度測定用組成物並びにこの組成物を使用する液体濃度測定方法および液体濃度測定装置
JP2006170897A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Dkk Toa Corp 化学的酸素要求量測定方法及び測定装置
JP2007093398A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Miura Co Ltd 残留塩素濃度の測定方法および測定装置
JP2007529012A (ja) * 2004-03-12 2007-10-18 エムケイエス インストゥルメンツ, インコーポレイテッド オゾン濃度センサー
JP2019215298A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 栗田工業株式会社 残留塩素濃度測定方法及び測定装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004271472A (ja) * 2003-03-12 2004-09-30 Suido Kiko Kaisha Ltd 携帯型水質検査装置
JP2007529012A (ja) * 2004-03-12 2007-10-18 エムケイエス インストゥルメンツ, インコーポレイテッド オゾン濃度センサー
US8085401B2 (en) 2004-03-12 2011-12-27 Mks Instruments, Inc. Ozone concentration sensor
JP4928437B2 (ja) * 2004-03-12 2012-05-09 エムケイエス インストゥルメンツ, インコーポレイテッド オゾン濃度センサー
US8339607B2 (en) 2004-03-12 2012-12-25 Mks Instruments, Inc. Ozone concentration sensor
JP2006046985A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Miura Co Ltd 液体濃度測定用組成物並びにこの組成物を使用する液体濃度測定方法および液体濃度測定装置
JP2006170897A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Dkk Toa Corp 化学的酸素要求量測定方法及び測定装置
JP2007093398A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Miura Co Ltd 残留塩素濃度の測定方法および測定装置
JP2019215298A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 栗田工業株式会社 残留塩素濃度測定方法及び測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4925299A (en) Hemoglobin detector
KR100219252B1 (ko) 극소량의 샘플 검출용 수단을 구비한 분석 시스템
CN110542667B (zh) 一种便携式快速水质检测仪及水质检测方法
US20070287182A1 (en) Method and apparatus for analyzing solutions
Tymecki et al. Paired emitter detector diode (PEDD)-based photometry–an alternative approach
US20120140227A1 (en) Bulbless spectrometer
ATE387623T1 (de) Spektrophotometer mit mehreren weglängen
AU738290B2 (en) Method and apparatus for determining characteristics of a sample in the presence of ambient light
MXPA05000941A (es) Medidor de arsenico.
JPH09236549A (ja) 液体試料中の残留塩素の簡易な測定方法及びその測定装置
CN210720145U (zh) 一种便携式快速水质检测仪
US20100225916A1 (en) Liquid Immersion Type Absorbance Sensor Element and Absorption Spectrometer Using Same
CA2299881C (en) Method and apparatus for photometric analysis of chlorine dioxide solutions
KR101490333B1 (ko) 빛의 투과도를 이용한 pH측정 장치 및 방법
JP2894364B2 (ja) 光学的測定装置
JP2965939B2 (ja) 残留塩素計
CN112147101A (zh) 一种便携式溶解性有机物与硝态氮水质分析仪及方法
CN103616377B (zh) 反射式光电比色检测方法及其检测装置
JPS58178243A (ja) 光学式懸濁物質濃度測定装置
CN214844785U (zh) 一种溶解性有机物与硝态氮水质分析仪
Nayeem et al. Low cost wavelength specific water quality measurement technique
JPS58193438A (ja) 二波長測光式吸光光度計
TWM565796U (zh) Full spectrum water quality analysis system
CN107703069B (zh) 基于恒定电流的分光光度计食品安全检测方法
CN115078297A (zh) 一种手持式水质检测装置