JPH0923471A - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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Publication number
JPH0923471A
JPH0923471A JP7171165A JP17116595A JPH0923471A JP H0923471 A JPH0923471 A JP H0923471A JP 7171165 A JP7171165 A JP 7171165A JP 17116595 A JP17116595 A JP 17116595A JP H0923471 A JPH0923471 A JP H0923471A
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JP
Japan
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station
zone
radio
wireless
base station
Prior art date
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Pending
Application number
JP7171165A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Seko
一雄 瀬古
Shigeru Yamazaki
茂 山崎
Keiji Okamoto
圭史 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0923471A publication Critical patent/JPH0923471A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の無線ゾーンに偏らないようにして限ら
れた周波数を有効利用するとともに呼損を少なくする移
動体通信システムを得る。 【解決手段】 各無線基地局20〜22から移動局3へ
の下り制御チャンネル信号4に、重なる無線ゾーンを輻
湊制御するための報知信号を有する輻湊制御信号フレー
ム4Aを設け、上記移動局3は、上記報知信号の周波数
番号情報から周辺無線ゾーンの下り制御チャンネル信号
の受信電界強度が設定値以上あることを確認する周辺無
線ゾーンの下り制御チャンネル信号の受信電界強度が設
定値以上あることを確認し、自局のID番号の数値に基
づいた値が奇数か偶数かにより自局の周波数番号より小
さい無線基地局の無線ゾーンまたは大きい無線基地局の
無線ゾーンのいずれか一方を捕捉するかを選択的に決定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車電話等の
移動体通信システムに関し、特に、最適な無線ゾーンを
捕捉するための輻湊制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の移動体通信システムの一
例を示す説明図である。図11において、1は移動体通
信の交換制御を行う制御局、3は移動局、20〜23は
それぞれ無線ゾーンZ20〜Z23を有する無線基地局を示
し、ここで、上記無線基地局20と21との無線ゾーン
20とZ21、無線基地局21と22及び23との無線ゾ
ーンZ21とZ22及びZ23とはそれぞれ一部が重なり合っ
ており、また、無線ゾーンZ22は無線ゾーンZ23の中で
重なり合っている。
【0003】今、無線基地局20の無線ゾーンZ20内に
所在している移動局3が無線基地局21の無線ゾーンZ
21の方向へ移動すると、移動局3は、無線ゾーンZ20
通信エリアから完全に抜け出た位置で、無線ゾーンZ20
の無線基地局20からの制御チャンネル信号の電界強度
が弱くなるために、無線基地局20からの信号は解読不
可能となる。移動局3は、その時点で他の無線ゾーンの
制御チャンネル信号の捕捉を試みる。図示例では、無線
ゾーンZ21の制御チャンネル信号を捕捉し、無線ゾーン
21の無線基地局21からの制御信号を受け取る。
【0004】また、移動局3がさらに無線ゾーンZ22
びZ23の方向へ移動すると、無線ゾーンZ21の通信エリ
アから完全に抜け出た位置で、無線ゾーンZ21の無線基
地局21からの制御チャンネル信号の電界強度が弱くな
り解読不可能となるため、他の無線ゾーンの捕捉を試み
る。図示例では、無線基地局22と23は近接して設け
られ、その無線ゾーンZ22とZ23が重なり合っているた
め、無線ゾーンZ22またはZ23のどちらかを捕捉するこ
とになる。特に規定しない限り、無線ゾーンZ22または
23のどちらを捕捉するかは不明である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体通信シス
テムは以上のように構成されているので、無線ゾーンと
無線ゾーンとの境界や無線ゾーンが重なり合って複数の
無線基地局が使用可能な場合でも、どちらの無線基地局
を捕捉するかが不明で、一方に偏ることもあり、無線チ
ャンネルが有効に利用できず、隣接する無線ゾーンでは
空きチャンネルがあっても通話ができないなどの問題点
があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、複数の無線ゾーンが重なり合う
場合であっても、一方の無線ゾーンに集中し偏らないよ
うにして移動局を配分して輻湊制御することができ、限
られた周波数を有効利用するとともに呼損を少なくする
ことができる移動体通信システムを得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体通
信システムは、移動体通信の交換制御を行う制御局と、
この制御局と接続されてなる複数の無線基地局と、各無
線基地局の無線ゾーン内で該無線基地局を介して通信す
る複数の移動局とを備えた移動体通信システムにおい
て、上記各無線基地局から移動局への下り制御チャンネ
ル信号に、重なる無線ゾーンを輻湊制御するための報知
信号を有する輻湊制御信号フレームを設け、上記移動局
は、上記報知信号に基づいて捕捉する無線基地局の無線
ゾーンを決定することを特徴とするものである。
【0008】また、上記輻湊制御信号フレームの報知信
号は、重なっている無線ゾーンの周波数番号情報であ
り、上記移動局は、その報知信号から周辺無線ゾーンの
下り制御チャンネル信号の受信電界強度が設定値以上あ
ることを確認することで捕捉する無線基地局の無線ゾー
ンを決定することを特徴とするものである。
【0009】また、上記移動局は、自局のID番号に基
づいて捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定すること
を特徴とするものである。
【0010】また、上記移動局は、自局のID番号の数
値に基づいた値が奇数か偶数かにより自局の周波数番号
より小さい無線基地局の無線ゾーンまたは大きい無線基
地局の無線ゾーンのいずれか一方を捕捉するかを選択的
に決定することを特徴とするものである。
【0011】また、上記輻湊制御信号フレームの報知信
号は、移動局の種別に応じて無線ゾーン毎に捕捉を許可
するグループ情報であり、上記移動局は、該グループ情
報に基づいて自局IDの先頭ビットにより自局の種別を
確認し捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定すること
を特徴とするものである。
【0012】また、上記輻湊制御信号フレームの報知信
号は、無線ゾーン毎の捕捉を許可する優先度のランク情
報であり、上記移動局は、受信されるランク情報と自局
に予め設定されたランク情報との比較に基づいて捕捉す
る無線基地局の無線ゾーンを決定することを特徴とする
ものである。
【0013】また、上記制御局は、各無線ゾーンのトラ
フィック状態に応じて上記ランク情報を変化させること
を特徴とするものである。
【0014】また、上記制御局は、各無線基地局での単
位時間当たりの発着呼数によってトラフィック状態を判
定することを特徴とするものである。
【0015】また、上記制御局は、各無線基地局での単
位時間当たりの通話チャンネルの使用率によってトラフ
ィック状態を判定することを特徴とするものである。
【0016】また、上記制御局は、各無線ゾーンのトラ
フィック状態と周辺の無線ゾーンのトラヒック状態とを
比較して、周辺にトラヒックが高い無線ゾーンが存在す
るときにはランク情報を下げることを特徴とするもので
ある。
【0017】また、上記制御局は、無線ゾーンが重なる
関係にある場合に、一方の無線ゾーンが一定のトラヒッ
クを越えた場合には、その無線ゾーンの下り制御チャン
ネル信号を流す無線基地局の送信出力を一定時間下げる
ように制御することを特徴とするものである。
【0018】さらに、通常使用するフレーム番号に応じ
たビットパターンのフレームとは異なるビットパターン
の非常用フレームパターンを解読する重要通話用移動局
を備え、無線ゾーンが重なる関係にあり、該重要通話用
移動局が捕捉する無線ゾーンが一定のトラヒックを越え
た場合には、上記制御局は、その無線ゾーンの下り制御
チャンネルのフレームパターンを非常用フレームパター
ンに変更することを特徴とするものである。
【0019】
【作用】この発明に係る移動体通信システムにおいて
は、無線基地局から移動局への下り制御チャンネル信号
に、重なる無線ゾーンを輻湊制御するための報知信号を
有する輻湊制御信号フレームを設け、移動局は、上記報
知信号に基づいて捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決
定することにより、複数の無線ゾーンが重なり合う場合
であっても、一方の無線ゾーンに集中し偏らないように
して移動局を配分して輻湊制御することができ、限られ
た周波数を有効利用するとともに呼損を少なくする。
【0020】また、上記輻湊制御信号フレームの報知信
号は、重なっている無線ゾーンの周波数番号情報であ
り、上記移動局は、その報知信号から周辺無線ゾーンの
下り制御チャンネル信号の受信電界強度が設定値以上あ
ることを確認することで捕捉する無線基地局の無線ゾー
ンを決定することにより、捕捉が可能な最適な無線ゾー
ンを確実に選択することができる。
【0021】また、上記移動局は、自局のID番号に基
づいて捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定すること
により、ID番号によって特定の無線ゾーンに集中し偏
らないように無線ゾーンを振り分けることができる。
【0022】また、上記移動局は、自局のID番号の数
値に基づいた値が奇数か偶数かにより自局の周波数番号
より小さい無線基地局の無線ゾーンまたは大きい無線基
地局の無線ゾーンのいずれか一方を捕捉するかを選択的
に決定することにより、特定の無線ゾーンに集中し偏ら
ないように周辺の無線ゾーンを均等に振り分けることが
できる。
【0023】また、上記移動局は、輻湊制御信号フレー
ムの報知信号としての移動局の種別に応じて無線ゾーン
毎に捕捉を許可するグループ情報の受信し、自局IDの
先頭ビットにより自局の種別を確認し捕捉する無線基地
局の無線ゾーンを決定することにより、無線ゾーン毎に
捕捉を許可する移動局の種別を制限してトラフィックが
増すのを回避することができ、効果的な輻湊制御ができ
る。
【0024】また、上記輻湊制御信号フレームの報知信
号は、無線ゾーン毎の捕捉を許可する優先度のランク情
報であり、上記移動局は、輻湊制御信号フレームの報知
信号としての無線ゾーン毎の捕捉を許可する優先度のラ
ンク情報を受信し、該ランク情報と自局に予め設定され
たランク情報との比較に基づいて捕捉する無線基地局の
無線ゾーンを決定することにより、ランク別に捕捉可能
な移動局を設定することができ、通話チャンネルの少な
い無線ゾーンでの重要通話を確保することができる。
【0025】また、上記制御局は、各無線ゾーンのトラ
フィック状態に応じて上記ランク情報を変化させること
により、各無線ゾーン内で捕捉可能な移動局の数を制御
することができる。
【0026】また、上記制御局は、各無線基地局での単
位時間当たりの発着呼数によってトラフィック状態を判
定することにより、各無線ゾーンでのトラフィック状態
を的確に判定することができ、そのトラフィック状態に
応じたランク情報を設定することができる。
【0027】また、上記制御局は、各無線基地局での単
位時間当たりの通話チャンネルの使用率によってトラフ
ィック状態を判定することにより、各無線ゾーンでのト
ラフィック状態を的確に判定することができ、そのトラ
フィック状態に応じたランク情報を設定することができ
る。
【0028】また、上記制御局は、各無線ゾーンのトラ
フィック状態と周辺の無線ゾーンのトラヒック状態とを
比較して、周辺にトラヒックが高い無線ゾーンが存在す
るときにはランク情報を下げることにより、周辺の無線
ゾーンのトラフィック状態を考慮して各無線ゾーン内の
移動局の数を均等化するように制御することができる。
【0029】また、上記制御局は、無線ゾーンが重なる
関係にある場合に、一方の無線ゾーンが一定のトラヒッ
クを越えた場合には、その無線ゾーンの下り制御チャン
ネル信号を流す無線基地局の送信出力を一定時間下げる
ように制御することにより、一定のトラフィックを越え
る無線ゾーンを捕捉する移動局の数を制限することがで
き、重なる領域に存在する移動局をトラフィックの低い
方の無線ゾーンに捕捉できるようにして効率的な輻湊制
御を行うことができる。
【0030】さらに、通常使用するフレーム番号に応じ
たビットパターンのフレームとは異なるビットパターン
の非常用フレームパターンを解読する重要通話用移動局
を備え、無線ゾーンが重なる関係にあり、該重要通話用
移動局が捕捉する無線ゾーンが一定のトラヒックを越え
た場合には、上記制御局は、その無線ゾーンの下り制御
チャンネルのフレームパターンを非常用フレームパター
ンに変更することにより、非常時に重要通話を行う無線
チャンネルのみを確保することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の一実施の形態を図につ
いて説明する。図1(a)と(b)は実施の形態1に係
る移動体通信システムの概略構成図と無線基地局から移
動局への下り制御チャンネル信号の信号フォーマット図
である。図1(a)において、1は移動体通信の交換制
御を行う制御局、3は移動局、20〜22は制御局1と
接続されてなりそれぞれ無線ゾーンZ20〜Z22を有する
無線基地局を示し、無線ゾーンZ20とZ21、無線ゾーン
21とZ22はそれぞれ隣接して一部のエリアで重なり合
っている。
【0032】また、図1(b)において、4はマルチフ
レーム構成でなる無線基地局から移動局への下り制御チ
ャンネル信号を示し、この下り制御チャンネル信号は、
フレーム切りされていて、先頭にフレーム番号F0、F
1、F2、・・・を付加したパッケージ情報である。各
フレームは、報知信号の種別を示す信号種別、制御局の
局番号を示すノード番号、無線基地局を示す無線ゾーン
番号の情報を基本的に持っており、さらに、本実施の形
態における下り制御チャンネル信号の輻湊制御信号フレ
ームには、輻湊制御するための報知信号を持っている。
【0033】例えば、輻湊制御信号フレーム4Aは、報
知信号として、重なっている無線ゾーンや隣接して一部
が重なる周辺無線ゾーンの周波数番号情報である周辺C
ch1〜周辺Cch4を報知するようになされており、
報知信号を含むフレームは周期的に流れ、同様にして、
輻湊制御信号フレーム4Bは、重なっている無線ゾーン
や隣接して一部が重なる無線ゾーンの周波数番号情報の
報知信号として、周辺Cch5〜周辺Cch6を報知す
るようになされている。また、下り制御チャンネル信号
に含まれる着呼呼び出し信号フレーム4Cは、着呼呼び
出しを示す信号種別、制御局の局番号を示すノード番
号、無線基地局を示す無線ゾーン番号の情報の他に、着
呼呼び出し移動局番号の情報を持っており、着呼呼び出
しを通知するようになされている。
【0034】次に動作について説明する。通常、制御局
1は、複数の無線基地局20〜22を制御し、各無線基
地局の無線ゾーンに位置している移動局3に対して制御
チャンネル信号Cchで発着呼シーケンスを実行し、当
該無線ゾーンの通話チャンネル信号Schを与えて通話
に至らしめる。今、無線ゾーンZ20内にある移動局3
は、通常、当該無線ゾーンの無線基地局20から送信さ
れている下り制御チャンネル信号を受信している。上記
下り制御チャンネル信号の輻湊制御信号フレーム4Aま
たは4Bは、図1(b)に示すように、輻湊制御のため
の報知信号として、重なっている無線ゾーンや隣接して
一部が重なる周辺無線ゾーンの制御チャンネル信号Cc
hの周波数番号情報を持っている。
【0035】このため、移動局3は、通話状態にないと
きに、すなわち、自局が属する無線ゾーンがビジー状態
のときに、下り制御チャンネル信号の受信に基づいて重
なる無線ゾーンの周波数番号情報の報知信号からそれら
の周辺無線ゾーンの制御チャンネル信号を捕捉できるか
確認し、それら周辺の無線基地局からの制御チャンネル
信号が捕捉でき、それら制御チャンネル信号の受信電界
強度が設定値以上あることを確認できた場合には、移動
局3は、当該無線ゾーンの無線基地局を介して通話が可
能となる。
【0036】したがって、移動局3は、自局が属する無
線ゾーンがビジー状態のときに周辺の無線基地局からの
下り制御チャンネル信号の受信に基づいて重なる無線ゾ
ーンの周波数番号情報の報知信号から任意の無線ゾーン
を選択することで、複数の無線ゾーンが使用できる通信
エリアでは移動局3が一方の無線ゾーンに集中し偏らな
いようにして輻湊制御することができ、限られた周波数
を有効利用するとともに呼損を少なくすることができ
る。
【0037】実施の形態2.次に、実施の形態2では、
上述した実施の形態1で示した下り制御チャンネル信号
で報知されている周辺無線ゾーンのうち捕捉する無線ゾ
ーンを決定する移動局3の動作アルゴリズムを図2に示
すフローチャートを参照して説明する。図1に示す移動
局3は、捕捉した下り制御チャンネル信号の輻湊制御の
ための報知信号の情報から周辺の無線ゾーンの周波数番
号を読み込み、一定周期で読み込んだ周波数が捕捉可能
か否かを確認する(ステップS20〜S23)。すなわ
ち、周辺の無線基地局からの下り制御チャンネル信号の
受信に基づいて重なる無線ゾーンの周波数番号情報の報
知信号からそれらの周辺無線ゾーンの制御チャンネル信
号を捕捉できるか確認し、それら周辺の無線基地局から
の制御チャンネル信号が捕捉でき、それら制御チャンネ
ル信号の受信電界強度が設定値以上あることを確認す
る。なお、図面上では下り制御チャンネルを下りCch
と記す。
【0038】捕捉が可能な場合は、自局のIDに基づい
て捕捉する無線ゾーンを決定する。例えば、自局のID
の数値の合計値または末尾の数値が奇数の場合は、周辺
の無線ゾーンと現状の無線ゾーンの制御チャンネルの周
波数番号を比較し、周辺の無線ゾーンの制御チャンネル
の周波数番号が大きいときに捕捉する制御チャンネルを
切り替えることになる。切り替え後は、新たに捕捉した
新らしい無線ゾーンで同様のアルゴリズムにて動作する
(ステップS23〜S26)。逆に、周辺の無線ゾーン
の制御チャンネルの周波数番号が現状の無線ゾーンの制
御チャンネルの周波数番号より小さいときはステップS
21以下を繰り返す。なお、図面上では制御チャンネル
の周波数をFと記す。
【0039】他方、自局のIDの数値の合計値または末
尾の数値が偶数の場合は、周辺の無線ゾーンと現状の無
線ゾーンの制御チャンネルの周波数番号を比較し、周辺
の無線ゾーンの制御チャンネルの周波数番号が小さいと
きに捕捉する制御チャンネルを切り替えることになる。
切り替え後は、新たに捕捉した新らしい無線ゾーンで同
様のアルゴリズムにて動作する(ステップS24、S2
7、S26)。逆に、周辺の無線ゾーンの制御チャンネ
ルの周波数番号が現状の無線ゾーンの制御チャンネルの
周波数番号より大きいときはステップS21以下を繰り
返す。
【0040】したがって、このように、下り制御チャン
ネル信号で報知されている周辺無線ゾーンから捕捉する
無線ゾーンを決定する際に、自局のIDの数値の合計値
または末尾の数値が奇数か偶数かに基づいて現状の無線
ゾーンの制御チャンネルの周波数より大きいまたは小さ
い方の無線ゾーンに振り分けるようにして決定するの
で、均等に割り振ることができ、効果的な輻湊制御を行
うことができる。
【0041】実施の形態3.上述した実施の形態1で
は、重なっている無線ゾーンや隣接して一部が重なる無
線ゾーンの制御チャンネル信号の周波数番号を無線基地
局から移動局への下り制御チャンネル信号の輻湊制御信
号フレーム内の報知信号に流したが、該報知信号とし
て、無線ゾーン毎に捕捉を許可する移動局の種別を決め
るグループ情報を流すようにすることも考えられる。
【0042】ここで、移動局のグループ情報とは、例え
ば、グループ情報1は移動局として車載機のみ、グルー
プ情報2は移動局として携帯機のみ、グループ情報0は
移動局として車載機と携帯機の両者が発着呼可能にする
ことをそれぞれ示すものとし、また、移動局は、通常、
自局のIDの先頭ビットで車載機か携帯機かを判別でき
るように設定されていて、自局の先頭ビットを用いて下
り制御チャンネル信号の輻湊制御信号フレーム内のゾー
ン番号と報知信号のグループ情報に基づいて発着呼可能
な無線ゾーンが判別できるようになされている。
【0043】この実施の形態3においては、無線ゾーン
で下り制御チャンネル信号を捕捉した移動局は、その下
り制御チャンネル信号の情報から移動局のグループ情報
を解読し、自局が該グループ情報に対応しない場合に
は、すぐさま他の無線ゾーンの捕捉を行うようにする。
【0044】例えば、図3(a)に示すように、無線基
地局から移動局への下り制御チャンネル信号の輻湊制御
信号フレーム4D内の報知信号として、無線ゾーン毎に
捕捉を許可する移動局の種別を決めるグループ情報が与
えられていて、これにより、図3(b)に示すように、
無線ゾーンZ1 内の移動局のグループ情報が「1」、無
線ゾーンZ2 内の移動局のグループ情報が「2」、無線
ゾーンZ3 内の移動局のグループ情報が「0」でそれぞ
れ設定された場合には、図3(c)に示すような無線ゾ
ーンの配置では、無線基地局21の無線ゾーンZ1内で
は移動局として車載機31のみが、無線基地局22の無
線ゾーンZ2内では移動局として携帯機32のみが、無
線基地局23の無線ゾーンZ3内では移動局として車載
機31と携帯機32の両者がそれぞれ発着呼可能とな
る。
【0045】ところで、この場合、車載機である移動局
31は無線ゾーンZ1 では発着呼可能であるが、無線ゾ
ーンZ2 は無線ゾーンZ1 の中に含まれて重なっている
ので、無線ゾーンZ2 中に移動して発着呼しようとして
も、この無線ゾーンZ2 では発着呼可能な移動局のグル
ープ情報として「2」が設定されていて、車載機は発着
呼不可能なので、他の無線ゾーンの捕捉を行い、無線ゾ
ーンZ1またはZ3に移動することにより発着呼可能にな
る。
【0046】このように、無線基地局から移動局への下
り制御チャンネル信号の輻湊制御信号フレーム内の報知
信号として、無線ゾーン毎に捕捉を許可する移動局の種
別を決めるグループ情報を流すようにしたので、無線ゾ
ーン毎に捕捉を許可してない種別の移動局が増加してト
ラフィック量が増すことを回避することができ、効果的
な輻湊制御を行うことができる。
【0047】実施の形態4.上述した実施の形態3で
は、無線基地局からの下り制御チャンネル信号の輻湊制
御信号フレーム内の報知信号に移動局のグループ情報を
流したが、移動局のランクに関する情報を流すようにし
てもよい。例えば、移動局は、予め自局のランク情報が
設定されており、例えば自局のID自体にランク情報を
も付すようにして予め設定されていて、図4(a)に示
すように、無線基地局からの下り制御チャンネル信号の
輻湊制御信号フレーム4E内の報知信号として、発着呼
可能な移動局の優先度を示すランク情報を流すように
し、そのランクを1〜10段階まで設け、ランク未満の
移動局は当該無線ゾーンで制御チャンネル信号を捕捉し
ても発着呼が不可能に制限されるようにすることによ
り、すぐさま他の無線ゾーンの捕捉を行うようにする。
【0048】すなわち、図3(c)に示す無線ゾーンの
配置において、図4(b)に示すように、各無線基地局
からの下り制御チャンネル信号の輻湊制御信号フレーム
4E内の報知信号にランク情報が与えられて、無線ゾー
ンZ1 のランク情報が「5」、無線ゾーンZ2 のランク
情報が「1」、無線ゾーンZ3 のランク情報が「10」
に設定された場合には、無線ゾーンZ1 内で発着呼可能
な移動局のランクは「5」〜「10」となり、また、無
線ゾーンZ2 内で発着呼可能な移動局のランクは「1」
〜「10」のすべてとなり、さらに、無線ゾーンZ3
で発着呼可能な移動局のランクは「10」のみとなる。
【0049】したがって、このように、無線基地局から
移動局への下り制御チャンネル信号の輻湊制御信号フレ
ーム内の報知信号として、無線ゾーン毎に捕捉を許可す
る移動局のランク情報を流すようにすることにより、ラ
ンク別に各無線ゾーン内で発着呼可能な移動局を設定す
ることができ、通話チャンネル数の少ない無線ゾーンで
は重要通話を確保することができる。
【0050】実施の形態5.次に、この実施の形態5で
は、上述した実施の形態4において、制御局が各無線ゾ
ーンのトラフィック状態に応じて下り制御チャンネル信
号の輻湊制御信号フレーム内のランク情報を変化させ
て、各無線ゾーンでの発着呼可能な移動局のランクを制
御するものである。
【0051】すなわち、制御局1は、無線基地局20〜
22の各無線ゾーンZ20〜Z22のトラフィック状態が低
トラフィック時には、図5(a)に示すように、下り制
御チャンネル信号の輻湊制御信号フレーム内のランク情
報をそれぞれ「1」にするようにして緩和し、他方、無
線基地局20〜22の各無線ゾーンZ20〜Z22のトラフ
ィック状態が高トラフィック時には、図5(b)に示す
ように、下り制御チャンネル信号の輻湊制御信号フレー
ム内のランク情報を変化させる。例えば、無線基地局2
0の無線ゾーンZ20ではランク情報を「7」、無線基地
局21の無線ゾーンZ21ではランク情報を「10」、無
線基地局22の無線ゾーンZ22ではランク情報を「8」
に変化させる。
【0052】このように、制御局1により、各無線ゾー
ンのトラフィック状態に応じて下り制御チャンネル信号
の輻湊制御信号フレーム内のランク情報を変化させるこ
とにより、各無線ゾーンでの優先度を変化させて各無線
ゾーン内の移動局の数を制御することができる。
【0053】実施の形態6.上述した実施の形態5にお
ける制御局1による各無線ゾーンでの発着呼可能な移動
局のランク情報のランク付けは、例えば各無線基地局で
の単位時間当たりの発着呼数によってトラフィック状態
を判定し、そのトラフィック状態に応じたランク情報を
設定する。
【0054】すなわち、制御局1は、図6に示すよう
に、1時間当たりの発着呼数に応じたランク情報を予め
設定してなるランク情報設定テーブル5Aを備え、各無
線基地局毎に1時間当たりの発着呼数をカウントし、上
記ランク情報設定テーブル5Aからその発着呼数に応じ
たランク情報を求め、各無線基地局でのランク情報を変
化させるように制御する。
【0055】このように、制御局1に、1時間当たりの
発着呼数に応じたランク情報を予め設定してなるランク
情報設定テーブル5Aを備え、各無線基地局毎に1時間
当たりの発着呼数によってトラフィック状態を判定し、
そのトラフィック状態に応じたランク情報を設定するよ
うにしたので、各無線基地局でのトラフィック状態を的
確に判定することができ、そのトラフィック状態に応じ
たランク情報を設定することができる。
【0056】実施の形態7.また、上述した実施の形態
5における制御局1による各無線ゾーンでの発着呼可能
な移動局のランク情報のランク付けを、例えば各無線ゾ
ーン内の通話チャンネルの使用率によってトラフィック
状態を判定し、そのトラフィック状態に応じたランク情
報を設定することもできる。
【0057】すなわち、制御局1は、図7に示すよう
に、各無線基地局毎に無線ゾーン内の通話チャンネルの
使用率に応じたランク情報を予め設定してなるランク情
報設定テーブル5Bを備え、各無線基地局毎に1時間当
たりの通話時間を積算することにより無線ゾーン内の通
話チャンネルの使用率を求め、上記ランク情報設定テー
ブル5Bからその使用率に応じたランク情報を求めて、
各無線基地局でのランク情報を変化させるように制御す
る。
【0058】このように、制御局1に、通話チャンネル
の使用率に応じたランク情報を予め設定してなるランク
情報設定テーブル5Bを備え、各無線基地局毎に通話チ
ャンネルの使用率によってトラフィック状態を判定し、
そのトラフィック状態に応じたランク情報を設定するよ
うにしたので、各無線基地局でのトラフィック状態を的
確に判定することができ、そのトラフィック状態に応じ
たランク情報を設定することができる。
【0059】実施の形態8.上述した実施の形態5で
は、自無線ゾーンのトラヒック状態に応じて移動局のラ
ンク情報を変化させたが、この実施の形態8では、自無
線ゾーンだけでなく、隣接するまたは重なる周辺無線ゾ
ーンのトラヒック状態を考慮して、周辺に自無線ゾーン
よりトラヒックが高い無線ゾーンが存在するときにはラ
ンク情報を下げることにより、周辺の無線ゾーンのトラ
フィック状態と均等になるよう制御して各無線ゾーン内
の移動局の数を均等化する。
【0060】すなわち、制御局は、各無線基地局のトラ
フィック状態に応じて各無線基地局毎に例えば「1」か
ら「10」までのトラフィックランクを付けをし、周辺
の無線基地局同士のトラフィックランクを比較して、あ
る無線基地局よりその周辺にトラヒックランクが高い無
線基地局が存在するときには、図6及び図7に示す実施
の形態6及び7のランク情報設定テーブル5A及び5B
に設定されているランク情報の値を一定ランク下げて下
り制御チャンネル信号によって該当する無線基地局に報
知するようにする。
【0061】図8(a)はその場合のランク情報設定方
法を説明するもので、隣接する無線ゾーンに自無線ゾー
ンよりトラフィックの高い無線ゾーンが存在しない場合
は、「1」〜「10」のトラフィックランクに応じて下
り制御チャンネル信号で流す任意の無線基地局へのラン
ク情報は「1」〜「10」に設定されるが、隣接する無
線ゾーンに自無線ゾーンよりトラフィックの高い無線ゾ
ーンが存在する場合は、「1」〜「10」のトラフィッ
クランクに応じて下り制御チャンネル信号で流す任意の
無線基地局へのランク情報は2ランク下げられ「1」〜
「8」に設定される。なお、最低ランクとしては「1」
に設定される。
【0062】したがって、図8(b)に示すように、自
無線ゾーンのみのトラヒック状態に応じて優先度を示す
ランク情報が「4」と「7」に設定されている無線基地
局2A及び2Bの無線ゾーンZA及びZBが一部で重なり
合っている場合に、制御局は、隣接するまたは重なる周
辺無線ゾーンのトラヒック状態を考慮するモードに設定
されているときは、上記無線基地局2Aのランク情報を
「2」に設定することにより、周辺の無線ゾーンでのト
ラフィック状態を考慮して均等になるように制御する。
【0063】このように、各無線ゾーンのトラフィック
状態だけではなく、隣接するまたは重なる周辺無線ゾー
ンのトラヒック状態を考慮して、周辺に自無線ゾーンよ
りトラヒックが高い無線ゾーンが存在するときにはラン
ク情報を下げることにより、周辺の無線ゾーンのトラフ
ィック状態と均等になるよう制御して各無線ゾーン内の
移動局の数を均等化することができる。
【0064】実施の形態9.次に、この実施の形態9で
は、上述した実施の形態6及び7において、無線ゾーン
が重なる関係にある場合に、一方が一定のトラヒックを
越えた場合には、その無線ゾーンの下り制御チャンネル
信号を流す無線基地局の送信出力を一定時間下げるよう
に制御することにより、一定のトラヒックを越える無線
ゾーンを捕捉する移動局の数を制限すると共に、重なる
領域に存在する移動局はトラフィックが低い方の無線ゾ
ーンを捕捉するようにする。
【0065】すなわち、無線基地局20と21の無線ゾ
ーンZ20とZ21の一部が重なっていて、重なった領域で
移動局30a及び30bが無線ゾーンZ20を捕捉してい
る場合に、無線ゾーンZ20のトラフィックが一定値を越
えている場合には、無線ゾーンZ20を捕捉する移動局が
集中するのを回避するために、その無線ゾーンの下り制
御チャンネル信号を流す無線基地局20の送信出力を低
下させて、その無線ゾーンZ20を、一定時間の間、図9
(b)に示すように、無線ゾーンZ20’に狭めるように
して、上記移動局30aと30bは、隣接する無線基地
局21の無線ゾーンZ21を捕捉するように制御する。
【0066】このように、無線ゾーンが重なる関係にあ
る場合に、一方が一定のトラヒックを越えた場合には、
その無線ゾーンの下り制御チャンネル信号を流す無線基
地局の送信出力を一定時間下げるように制御することに
より、一定のトラヒックを越える無線ゾーンを捕捉する
移動局の数を制限することができると共に、重なる領域
に存在する移動局はトラフィックが低い方の無線ゾーン
を捕捉することができ、効率的な輻湊制御を行うことが
できる。
【0067】実施の形態10.次に、この実施の形態1
0では、高トラヒック時にフレームパターンを変更する
ことにより重要通話を行う無線チャンネルのみを確保す
るようにする。すなわち、通常使用する一種類のフレー
ムパターン、つまり、図1(b)に示す如く、フレーム
番号に応じたビットパターンのフレームのみ解読できる
移動局と、高トラヒック時に上記フレームとは異なるビ
ットパターンの非常用フレームパターンについても解読
することができる移動局(重要通話用)を存在させてお
き、高トラヒック時は、制御局の指示で無線基地局にて
フレームパターンを変更させ、一般の移動局を他の無線
ゾーンへ追い出すことにより移動局の数を制限すること
ができ、重要通話を行う無線チャンネルを確保すること
ができる。
【0068】例えば、図10(a)は、無線基地局20
の無線ゾーンZ20と無線基地局21の無線ゾーンZ21
一部が重なり合っていて、その重なり合う領域に下り制
御チャンネル信号の一般のフレームパターンのみ解読可
能な移動局31と非常用フレームパターンをも解読可能
な無線基地局32があり、各移動局31と32が一般の
フレームパターンによって無線基地局20を捕捉してい
る通常時の状態を示している。
【0069】このような状態の時に、無線ゾーンZ20
トラフィックが設定値を越えた場合などの非常時には、
この無線ゾーンZ20で重要通話を行う無線チャンネルを
確保するために、下り制御チャンネル信号のフレームパ
ターンを非常用フレームパターンに変えることにより、
無線ゾーンZ20とZ21の一部が重なり合う領域では、図
10(b)に示すように、重要通話を行う移動局32の
みが無線基地局20を捕捉でき、一般の移動局31は無
線基地局20を捕捉できなくなるので、一般の移動局3
1は、無線ゾーンZ20と重ならない他の無線ゾーンZ21
の領域に追い出されることになる。
【0070】すなわち、通常使用する一種類のフレーム
パターン、つまり、図1(b)に示す如く、フレーム番
号に応じたビットパターンのフレームのみ解読できる移
動局と、高トラヒック時に上記フレームとは異なるビッ
トパターンの非常用フレームパターンについても解読す
ることができる移動局(重要通話用)を存在させてお
き、高トラヒック時は、制御局の指示で無線基地局にて
フレームパターンを変更させ、一般の移動局を他の無線
ゾーンへ追い出すことにより移動局の数を制限すること
ができ、重要通話を行う無線チャンネルを確保すること
ができる。
【0071】このように、通常使用するフレーム番号に
応じたビットパターンのフレームのみ解読できる移動局
と、非常時に上記フレームとは異なるビットパターンの
非常用フレームパターンについても解読することができ
る移動局(重要通話用)を備え、非常時に制御局の指示
で無線基地局にて下り制御チャンネル信号のフレームパ
ターンを変更することにより、非常時に重要通話を行う
無線チャンネルのみを確保することができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、無線
基地局から移動局への下り制御チャンネル信号に、重な
る無線ゾーンを輻湊制御するための報知信号を有する輻
湊制御信号フレームを設け、移動局は、上記報知信号に
基づいて捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定するこ
とにより、複数の無線ゾーンが重なり合う場合であって
も、一方の無線ゾーンに集中し偏らないようにして移動
局を配分して輻湊制御することができ、限られた周波数
を有効利用するとともに呼損を少なくすることができる
という効果がある。
【0073】また、上記輻湊制御信号フレームの報知信
号は、重なっている無線ゾーンの周波数番号情報であ
り、上記移動局は、その報知信号から周辺無線ゾーンの
下り制御チャンネル信号の受信電界強度が設定値以上あ
ることを確認することで捕捉する無線基地局の無線ゾー
ンを決定することにより、捕捉が可能な最適な無線ゾー
ンを確実に選択することができるという効果がある。
【0074】また、上記移動局は、自局のID番号に基
づいて捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定すること
により、ID番号によって特定の無線ゾーンに集中し偏
らないように無線ゾーンを振り分けることができるとい
う効果がある。
【0075】また、上記移動局は、自局のID番号の数
値に基づいた値が奇数か偶数かにより自局の周波数番号
より小さい無線基地局の無線ゾーンまたは大きい無線基
地局の無線ゾーンのいずれか一方を捕捉するかを選択的
に決定することにより、特定の無線ゾーンに集中し偏ら
ないように周辺の無線ゾーンを均等に振り分けることが
できるという効果がある。
【0076】また、上記移動局は、輻湊制御信号フレー
ムの報知信号としての移動局の種別に応じて無線ゾーン
毎に捕捉を許可するグループ情報の受信し、自局IDの
先頭ビットにより自局の種別を確認し捕捉する無線基地
局の無線ゾーンを決定することにより、無線ゾーン毎に
捕捉を許可する移動局の種別を制限してトラフィックが
増すのを回避することができ、効果的な輻湊制御ができ
るという効果がある。
【0077】また、上記輻湊制御信号フレームの報知信
号は、無線ゾーン毎の捕捉を許可する優先度のランク情
報であり、上記移動局は、輻湊制御信号フレームの報知
信号としての無線ゾーン毎の捕捉を許可する優先度のラ
ンク情報を受信し、該ランク情報と自局に予め設定され
たランク情報との比較に基づいて捕捉する無線基地局の
無線ゾーンを決定することにより、ランク別に捕捉可能
な移動局を設定することができ、通話チャンネルの少な
い無線ゾーンでの重要通話を確保することができるとい
う効果がある。
【0078】また、上記制御局は、各無線ゾーンのトラ
フィック状態に応じて上記ランク情報を変化させること
により、各無線ゾーン内で捕捉可能な移動局の数を制御
することができるという効果がある。
【0079】また、上記制御局は、各無線基地局での単
位時間当たりの発着呼数によってトラフィック状態を判
定することにより、各無線ゾーンでのトラフィック状態
を的確に判定することができ、そのトラフィック状態に
応じたランク情報を設定することができるという効果が
ある。
【0080】また、上記制御局は、各無線基地局での単
位時間当たりの通話チャンネルの使用率によってトラフ
ィック状態を判定することにより、各無線ゾーンでのト
ラフィック状態を的確に判定することができ、そのトラ
フィック状態に応じたランク情報を設定することができ
るという効果がある。
【0081】また、上記制御局は、各無線ゾーンのトラ
フィック状態と周辺の無線ゾーンのトラヒック状態とを
比較して、周辺にトラヒックが高い無線ゾーンが存在す
るときにはランク情報を下げることにより、周辺の無線
ゾーンのトラフィック状態を考慮して各無線ゾーン内の
移動局の数を均等化するように制御することができると
いう効果がある。
【0082】また、上記制御局は、無線ゾーンが重なる
関係にある場合に、一方の無線ゾーンが一定のトラヒッ
クを越えた場合には、その無線ゾーンの下り制御チャン
ネル信号を流す無線基地局の送信出力を一定時間下げる
ように制御することにより、一定のトラフィックを越え
る無線ゾーンを捕捉する移動局の数を制限することがで
き、重なる領域に存在する移動局をトラフィックの低い
方の無線ゾーンに捕捉できるようにして効率的な輻湊制
御を行うことができるという効果がある。
【0083】さらに、通常使用するフレーム番号に応じ
たビットパターンのフレームとは異なるビットパターン
の非常用フレームパターンを解読する重要通話用移動局
を備え、無線ゾーンが重なる関係にあり、該重要通話用
移動局が捕捉する無線ゾーンが一定のトラヒックを越え
た場合には、上記制御局は、その無線ゾーンの下り制御
チャンネルのフレームパターンを非常用フレームパター
ンに変更することにより、非常時に重要通話を行う無線
チャンネルのみを確保することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る移動体通信シ
ステムの概略構成図と無線基地局から移動局への下り制
御チャンネル信号の信号フォーマット図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る移動局の動作
アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る下り制御チャ
ンネル信号の輻湊制御信号フレームの構造図と無線ゾー
ンに対するグループ情報の設定の説明図及び無線ゾーン
での移動局のグルーピング制御の説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る下り制御チャ
ンネル信号の輻湊制御信号フレームの構造図と無線ゾー
ンに対するランク情報の設定の説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る説明図で、低
トラフィック時と高トラフィック時におけるランク情報
の変化制御を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係るもので、単位
時間当たりの発着呼数に応じたランク情報の変化制御を
説明する制御局に備えられたランク情報設定テーブルの
説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態7に係るもので、単位
時間当たりの通話率に応じたランク情報の変化制御を説
明する制御局に備えられたランク情報設定テーブルの説
明図である。
【図8】 この発明の実施の形態8に係るもので、隣接
する無線ゾーンのトラフィック状態を考慮したランク情
報の設定制御の説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態9に係るもので、一定
のトラフィックを越える無線ゾーンの無線基地局の送信
出力制御の説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態10に係る高トラフ
ィック時にフレームパターンを変更することにより重要
通話を確保するための制御の説明図である。
【図11】 従来の移動体通信システムの動作説明図で
ある。
【符号の説明】 1 制御局、3,31,32 移動局、20〜23 無
線基地局、Z20〜Z23,Z1〜Z3,Z20’ 無線ゾー
ン、4 下り制御信号チャンネル信号、4A〜4E 輻
湊制御信号フレーム、5A,5B ランク情報設定テー
ブル。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信の交換制御を行う制御局と、
    この制御局と接続されてなる複数の無線基地局と、各無
    線基地局の無線ゾーン内で該無線基地局を介して通信す
    る複数の移動局とを備えた移動体通信システムにおい
    て、上記各無線基地局から移動局への下り制御チャンネ
    ル信号に、重なる無線ゾーンを輻湊制御するための報知
    信号を有する輻湊制御信号フレームを設け、上記移動局
    は、上記報知信号に基づいて捕捉する無線基地局の無線
    ゾーンを決定することを特徴とする移動体通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動体通信システムにお
    いて、上記輻湊制御信号フレームの報知信号は、重なっ
    ている無線ゾーンの周波数番号情報であり、上記移動局
    は、その報知信号から周辺無線ゾーンの下り制御チャン
    ネル信号の受信電界強度が設定値以上あることを確認す
    ることで捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定するこ
    とを特徴とする移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の移動体通信シス
    テムにおいて、上記移動局は、自局のID番号に基づい
    て捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定することを特
    徴とする移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の移動体通信システムにお
    いて、上記移動局は、自局のID番号の数値に基づいた
    値が奇数か偶数かにより自局の周波数番号より小さい無
    線基地局の無線ゾーンまたは大きい無線基地局の無線ゾ
    ーンのいずれか一方を捕捉するかを選択的に決定するこ
    とを特徴とする移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の移
    動体通信システムにおいて、上記輻湊制御信号フレーム
    の報知信号は、移動局の種別に応じて無線ゾーン毎に捕
    捉を許可するグループ情報であり、上記移動局は、該グ
    ループ情報に基づいて自局IDの先頭ビットにより自局
    の種別を確認し捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定
    することを特徴とする移動体通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の移
    動体通信システムにおいて、上記輻湊制御信号フレーム
    の報知信号は、無線ゾーン毎の捕捉を許可する優先度の
    ランク情報であり、上記移動局は、受信されるランク情
    報と自局に予め設定されたランク情報との比較に基づい
    て捕捉する無線基地局の無線ゾーンを決定することを特
    徴とする移動体通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の移動体通信システムにお
    いて、上記制御局は、各無線ゾーンのトラフィック状態
    に応じて上記ランク情報を変化させることを特徴とする
    移動体通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の移動体通信システムにお
    いて、上記制御局は、各無線基地局での単位時間当たり
    の発着呼数によってトラフィック状態を判定することを
    特徴とする移動体通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の移動体通信システムにお
    いて、上記制御局は、各無線基地局での単位時間当たり
    の通話チャンネルの使用率によってトラフィック状態を
    判定することを特徴とする移動体通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかに記載の
    移動体通信システムにおいて、上記制御局は、各無線ゾ
    ーンのトラフィック状態と周辺の無線ゾーンのトラヒッ
    ク状態とを比較して、周辺にトラヒックが高い無線ゾー
    ンが存在するときにはランク情報を下げることを特徴と
    する移動体通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし10のいずれかに記載
    の移動体通信システムにおいて、上記制御局は、無線ゾ
    ーンが重なる関係にある場合に、一方の無線ゾーンが一
    定のトラヒックを越えた場合には、その無線ゾーンの下
    り制御チャンネル信号を流す無線基地局の送信出力を一
    定時間下げるように制御することを特徴とする移動体通
    信システム。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし11のいずれかに記載
    の移動体通信システムにおいて、通常使用するフレーム
    番号に応じたビットパターンのフレームとは異なるビッ
    トパターンの非常用フレームパターンを解読する重要通
    話用移動局を備え、無線ゾーンが重なる関係にあり、該
    重要通話用移動局が捕捉する無線ゾーンが一定のトラヒ
    ックを越えた場合には、上記制御局は、その無線ゾーン
    の下り制御チャンネルのフレームパターンを非常用フレ
    ームパターンに変更することを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
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