JPH09234408A - 筒状体内装用閉止部材および浸漬塗装用筒状体 - Google Patents
筒状体内装用閉止部材および浸漬塗装用筒状体Info
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- JPH09234408A JPH09234408A JP7087796A JP7087796A JPH09234408A JP H09234408 A JPH09234408 A JP H09234408A JP 7087796 A JP7087796 A JP 7087796A JP 7087796 A JP7087796 A JP 7087796A JP H09234408 A JPH09234408 A JP H09234408A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筒状体の外表面を塗装する際に、該筒状体の
内壁に装着して気密な空間を画成し、筒状体が液体中に
浸漬されても、該液体が筒状体の内壁面を濡らさないよ
うにすることのできる閉止部材の提供。 【解決手段】 本体および本体胴部に係止されたゴム膜
からなる閉止部材であって、本体胴部には該ゴム膜に向
かって開口する流体通路、本体底部には該通路と連通す
る流体出入口を設け、本体内部には該出入口の開閉を行
う弁機構を備えたことを特徴とする筒状体内装用閉止部
材。
内壁に装着して気密な空間を画成し、筒状体が液体中に
浸漬されても、該液体が筒状体の内壁面を濡らさないよ
うにすることのできる閉止部材の提供。 【解決手段】 本体および本体胴部に係止されたゴム膜
からなる閉止部材であって、本体胴部には該ゴム膜に向
かって開口する流体通路、本体底部には該通路と連通す
る流体出入口を設け、本体内部には該出入口の開閉を行
う弁機構を備えたことを特徴とする筒状体内装用閉止部
材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状体内装用閉止
部材および浸漬塗装用筒状体に関するものである。詳し
くは、本発明は、筒状体の外表面を塗装する際に、該筒
状体の内壁に装着して気密な空間を画成し、筒状体が液
体中に浸漬されても、該液体が筒状体の内壁面を濡らさ
ないようにすることのできる閉止部材に関するものであ
る。特に、本発明は、電子写真感光体ドラムの外表面
に、浸漬塗布により感光体層を形成するのに好適な、閉
止部材およびこれを装着したドラムに関するものであ
る。
部材および浸漬塗装用筒状体に関するものである。詳し
くは、本発明は、筒状体の外表面を塗装する際に、該筒
状体の内壁に装着して気密な空間を画成し、筒状体が液
体中に浸漬されても、該液体が筒状体の内壁面を濡らさ
ないようにすることのできる閉止部材に関するものであ
る。特に、本発明は、電子写真感光体ドラムの外表面
に、浸漬塗布により感光体層を形成するのに好適な、閉
止部材およびこれを装着したドラムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ドラムに感光体を塗布する方法と
して、感光体の溶液中にドラムを吊り下げて浸漬する方
法が広く行われている。特公昭62−29106号公報
に記載のように、ドラムを外表面以外のところで把持
し、しかも、浸漬した際にドラムの内壁面には溶液が接
触しないようにすることのできる把持装置が提案されて
いる。この装置では、把持機構に袋部分を設け、該袋部
分はドラムの内部で膨張させたときに、ドラムの内壁と
密着してこれを把持すると同時に、ドラムの内部に気体
の流通を阻止し得る構造が採用されている。
して、感光体の溶液中にドラムを吊り下げて浸漬する方
法が広く行われている。特公昭62−29106号公報
に記載のように、ドラムを外表面以外のところで把持
し、しかも、浸漬した際にドラムの内壁面には溶液が接
触しないようにすることのできる把持装置が提案されて
いる。この装置では、把持機構に袋部分を設け、該袋部
分はドラムの内部で膨張させたときに、ドラムの内壁と
密着してこれを把持すると同時に、ドラムの内部に気体
の流通を阻止し得る構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置で
は、ドラムの内部への溶液の侵入は避け得ても、溶媒蒸
気の侵入は避けられず、ドラムの引き上げの際の圧力の
増加によって生ずる気泡が、ドラム外表面の塗膜の乱れ
の原因となる問題があり、またドラムの長尺化に伴い、
把持のための支軸も長尺のものを必要とし、さらにはド
ラム外表面円周方向に平行線状の塗布むらが発生するな
どの問題があり、これらの諸問題を解決しうる対策が必
要とされていた。
は、ドラムの内部への溶液の侵入は避け得ても、溶媒蒸
気の侵入は避けられず、ドラムの引き上げの際の圧力の
増加によって生ずる気泡が、ドラム外表面の塗膜の乱れ
の原因となる問題があり、またドラムの長尺化に伴い、
把持のための支軸も長尺のものを必要とし、さらにはド
ラム外表面円周方向に平行線状の塗布むらが発生するな
どの問題があり、これらの諸問題を解決しうる対策が必
要とされていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塗布むら
の発生が、閉止位置、換言すれば下部空間の大きさと密
接な関係があり、これをある限度以下にすることによっ
て、回避できること、また把持機構とは独立の閉止部材
を採用することによって、支軸の長尺化などの問題点を
解決できることを見いだした。
の発生が、閉止位置、換言すれば下部空間の大きさと密
接な関係があり、これをある限度以下にすることによっ
て、回避できること、また把持機構とは独立の閉止部材
を採用することによって、支軸の長尺化などの問題点を
解決できることを見いだした。
【0005】すなわち、本発明は、(1)本体および本
体胴部に係止されたゴム膜からなる閉止部材であって、
本体胴部には該ゴム膜に向かって開口する流体通路、本
体底部には該通路と連通する流体出入口を設け、本体内
部には該出入口の開閉を行う弁機構を備えたことを特徴
とする筒状体内装用閉止部材および(2)筒状体内壁下
部で筒状体全長の10%以下または筒状体下部より20
0mm以下の高さの場所に、気密に装着された閉止部材
を有する浸漬塗装用筒状体であって、該閉止部材は本体
および本体胴部に係止されたゴム膜からなり、本体胴部
には該ゴム膜に向かって開口する流体通路、本体底部に
は該通路と連通する流体出入口を設け、本体内部には該
出入口の開閉を行う弁機構を備え、しかも該ゴム膜は流
体の送入により膨張し、筒状体内壁に装着されているこ
とを特徴とする浸漬塗装用筒状体にある。
体胴部に係止されたゴム膜からなる閉止部材であって、
本体胴部には該ゴム膜に向かって開口する流体通路、本
体底部には該通路と連通する流体出入口を設け、本体内
部には該出入口の開閉を行う弁機構を備えたことを特徴
とする筒状体内装用閉止部材および(2)筒状体内壁下
部で筒状体全長の10%以下または筒状体下部より20
0mm以下の高さの場所に、気密に装着された閉止部材
を有する浸漬塗装用筒状体であって、該閉止部材は本体
および本体胴部に係止されたゴム膜からなり、本体胴部
には該ゴム膜に向かって開口する流体通路、本体底部に
は該通路と連通する流体出入口を設け、本体内部には該
出入口の開閉を行う弁機構を備え、しかも該ゴム膜は流
体の送入により膨張し、筒状体内壁に装着されているこ
とを特徴とする浸漬塗装用筒状体にある。
【0006】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付の図
面に従って説明する。図1は、閉止部材の縦断面図であ
り、図2は、閉止部材の装着・脱着の工程を示す概念図
である。
面に従って説明する。図1は、閉止部材の縦断面図であ
り、図2は、閉止部材の装着・脱着の工程を示す概念図
である。
【0007】図1において、閉止部材(1)は、本体
(2)および本体胴部に係止されたゴム膜(3)からな
る。しかして、本体胴部には、ゴム膜(3)に向かって
開口する流体通路(21)が、また本体底部には、流体
通路(21)と連通する流体出入口(22)が設けられ
ている。また、本体(2)は、その内部に流体出入口
(22)の開閉を行う弁機構(4)を備える。更に、本
体底部には、流体送出入装置(図示せず)と係合する係
合部(23)が設けられる。
(2)および本体胴部に係止されたゴム膜(3)からな
る。しかして、本体胴部には、ゴム膜(3)に向かって
開口する流体通路(21)が、また本体底部には、流体
通路(21)と連通する流体出入口(22)が設けられ
ている。また、本体(2)は、その内部に流体出入口
(22)の開閉を行う弁機構(4)を備える。更に、本
体底部には、流体送出入装置(図示せず)と係合する係
合部(23)が設けられる。
【0008】ゴム膜(3)には、送入される流体、たと
えば圧搾空気の圧力によって膨張し、またその排出によ
って収縮復元する弾性を有する材料であれば、特に制限
はない。浸漬塗装に用いる溶媒の蒸気と接触することを
考慮すれば、溶媒蒸気に対して十分な耐食性を有する材
料であることが好ましい。かかる材料としては、具体的
には、EPDMその他不飽和結合の少ない合成ゴムが挙
げられる。ゴム膜(3)は、図示のような平板状のもの
に限られるわけではなく、予め袋状に成形したものでも
よい。また、ゴム膜(3)を本体胴部に係止するには、
挿入される流体の圧力に抗して、緊締し得る係止具であ
ればよい。図示の場合は、ゴム膜(3)の上からゴム固
定リング(31)で締め付け、本体胴部に設けられた凸
条(32)およびリングはずれ防止突起(33)がこれ
を補助する。
えば圧搾空気の圧力によって膨張し、またその排出によ
って収縮復元する弾性を有する材料であれば、特に制限
はない。浸漬塗装に用いる溶媒の蒸気と接触することを
考慮すれば、溶媒蒸気に対して十分な耐食性を有する材
料であることが好ましい。かかる材料としては、具体的
には、EPDMその他不飽和結合の少ない合成ゴムが挙
げられる。ゴム膜(3)は、図示のような平板状のもの
に限られるわけではなく、予め袋状に成形したものでも
よい。また、ゴム膜(3)を本体胴部に係止するには、
挿入される流体の圧力に抗して、緊締し得る係止具であ
ればよい。図示の場合は、ゴム膜(3)の上からゴム固
定リング(31)で締め付け、本体胴部に設けられた凸
条(32)およびリングはずれ防止突起(33)がこれ
を補助する。
【0009】弁機構(4)は、常態では、流体出入口
(22)は閉じており、流体の送出入に際し、流体出入
口(22)を開くことができる機構であれば、特に制限
はないが、図示のようなスプリング(41)、オーリン
グ(42)および中程の径を大きくした作動ピン(4
3)を組み合わせた形式のものが簡便である。しかし
て、弁機構を構成するスプリングおよび作動ピンは、通
常ステンレスのような金属製で、オーリングはゴム製の
ものが使用される。すなわち、この形式の弁機構は、常
態では、スプリング(41)の復元力により、オーリン
グ(42)が弾性変形して、作動ピン(43)と流体出
入口(22)の空隙を閉鎖している。しかし、スプリン
グ(41)の復元力よりも大きな力で、作動ピン(4
3)が押し上げられると、オーリング(42)は前記の
空隙の閉鎖を開放して、流体出入口(22)からの流体
の出入りを可能にする。流体出入口(22)から送入さ
れた流体は、流体通路(21)を経て、本体胴部とゴム
膜の間の空間に供給され、ゴム膜(3)を膨張させる。
この膨張は、円筒体内壁への装着を確実にするために
は、少なくとも0.1kg/cm2 の閉止圧を発生でき
る程度がよい。
(22)は閉じており、流体の送出入に際し、流体出入
口(22)を開くことができる機構であれば、特に制限
はないが、図示のようなスプリング(41)、オーリン
グ(42)および中程の径を大きくした作動ピン(4
3)を組み合わせた形式のものが簡便である。しかし
て、弁機構を構成するスプリングおよび作動ピンは、通
常ステンレスのような金属製で、オーリングはゴム製の
ものが使用される。すなわち、この形式の弁機構は、常
態では、スプリング(41)の復元力により、オーリン
グ(42)が弾性変形して、作動ピン(43)と流体出
入口(22)の空隙を閉鎖している。しかし、スプリン
グ(41)の復元力よりも大きな力で、作動ピン(4
3)が押し上げられると、オーリング(42)は前記の
空隙の閉鎖を開放して、流体出入口(22)からの流体
の出入りを可能にする。流体出入口(22)から送入さ
れた流体は、流体通路(21)を経て、本体胴部とゴム
膜の間の空間に供給され、ゴム膜(3)を膨張させる。
この膨張は、円筒体内壁への装着を確実にするために
は、少なくとも0.1kg/cm2 の閉止圧を発生でき
る程度がよい。
【0010】作動ピン(43)の押し上げは、通常流体
送出入装置に係合固定させた上で行われる。すなわち、
閉止部材(1)に設けられる係合部(23)および作動
ピン(43)は、流体送出入装置の頂部に設けられる対
応部材と係合し、作動する。図示の場合、係合部(2
3)の底面には断面が長方形の開口部(24)があり、
これに流体送出入装置側の対応部材の頭部が挿入される
と、作動ピン(43)を中心軸として閉止部材(1)を
半回転させて係合を確実なものとするようになってい
る。この係合部(23)の設計上重要なことは、流体送
出入に際し係合を確実に行うことができ、かつ把持装置
の装着に際し筒状体の芯ずれを起こさないことである。
このためには、図示のように、作動ピン(43)の中心
を筒状体の中心と一致させることが望ましい。同じ意味
で、閉止部材(1)自体も、作動ピン(43)を中心に
対称形に構成するのがよい。
送出入装置に係合固定させた上で行われる。すなわち、
閉止部材(1)に設けられる係合部(23)および作動
ピン(43)は、流体送出入装置の頂部に設けられる対
応部材と係合し、作動する。図示の場合、係合部(2
3)の底面には断面が長方形の開口部(24)があり、
これに流体送出入装置側の対応部材の頭部が挿入される
と、作動ピン(43)を中心軸として閉止部材(1)を
半回転させて係合を確実なものとするようになってい
る。この係合部(23)の設計上重要なことは、流体送
出入に際し係合を確実に行うことができ、かつ把持装置
の装着に際し筒状体の芯ずれを起こさないことである。
このためには、図示のように、作動ピン(43)の中心
を筒状体の中心と一致させることが望ましい。同じ意味
で、閉止部材(1)自体も、作動ピン(43)を中心に
対称形に構成するのがよい。
【0011】本体(2)は、製作の都合上複数の部材に
分割して、組み合わせることによって構成される。図示
の場合は、本体頂部は、さらに2つの部材(B)および
(C)に分割されている。すなわち、その1つ(B)
は、作動ピン(43)を受容する長孔と、スプリング
(41)の末端を支持するに十分な底面と、大きな頭部
とを有するもので、他の部材(A)と螺着される。他の
1つ(C)は、ゴム膜の係止を補助する機構を備えたも
ので、部材(B)の大きい頭部を受容する通孔を有する
が、この孔は中程に小径部分を設け、他の2つの部材
(A)、(B)によって固定できるように設計されてい
る。本体の各部材は、製作の容易さや溶媒蒸気との接触
を考慮し、ナイロンのようなエンジニアリングプラスチ
ック製のものが使用される。また、これらの3つの部材
の組合せに際し、適宜オーリングまたはガスケットを挟
むことにより、気密を保つように設計されている。図示
の場合、部材(A)と部材(C)の間にはゴム製のオー
リングが、部材(B)と部材(C)の間にはテフロン製
のガスケットが挟まれている。
分割して、組み合わせることによって構成される。図示
の場合は、本体頂部は、さらに2つの部材(B)および
(C)に分割されている。すなわち、その1つ(B)
は、作動ピン(43)を受容する長孔と、スプリング
(41)の末端を支持するに十分な底面と、大きな頭部
とを有するもので、他の部材(A)と螺着される。他の
1つ(C)は、ゴム膜の係止を補助する機構を備えたも
ので、部材(B)の大きい頭部を受容する通孔を有する
が、この孔は中程に小径部分を設け、他の2つの部材
(A)、(B)によって固定できるように設計されてい
る。本体の各部材は、製作の容易さや溶媒蒸気との接触
を考慮し、ナイロンのようなエンジニアリングプラスチ
ック製のものが使用される。また、これらの3つの部材
の組合せに際し、適宜オーリングまたはガスケットを挟
むことにより、気密を保つように設計されている。図示
の場合、部材(A)と部材(C)の間にはゴム製のオー
リングが、部材(B)と部材(C)の間にはテフロン製
のガスケットが挟まれている。
【0012】図2において、塗布前の筒状体(5)に閉
止部材(1)を装着する工程は、図中の上の矢印に従
い、右から左へと進行する。すなわち、把持部材(5
1)を既に装着し、把持具(図示せず)によって吊り下
げられた筒状体(5)を、予め流体流出入装置の上に係
合させた、閉止部材(1)の上の所定位置まで移動させ
る。次に、筒状体(5)を下降させて、閉止部材(1)
が所定の高さになる位置で停止させる。この閉止部材
(1)の装着位置は、筒状体外表面の塗布むらを解消す
るためには、筒状体の直径、長さおよび内部空間容積並
びに塗布バスの大きさによっても相違するが、筒状体全
長の10%以下または下部より200mm以下のいずれ
かとなる位置を選ぶ必要があり、全長の10%以下が好
ましく、閉止部材(1)より下の空間は可能な限り小さ
いことが好ましい。次に、弁機構を作動させて、閉止部
材(1)に流体を導入して、ゴム膜を膨張させ、筒状体
(5)内壁に確実に装着し、必要に応じ、把持部材(5
1)と閉止部材(1)の間に形成された空間に加圧流
体、例えば圧搾空気を導入して、閉止部材内の流体圧よ
りも0〜0.1kg/cm2 の加圧を行う。この加圧
は、閉止部材にかかる浮力による位置ズレ防止に有効で
ある。次に、流体流出入装置と閉止部材(1)との係合
を外して筒状体(5)を吊り上げ、浸漬塗布工程へ移動
する。
止部材(1)を装着する工程は、図中の上の矢印に従
い、右から左へと進行する。すなわち、把持部材(5
1)を既に装着し、把持具(図示せず)によって吊り下
げられた筒状体(5)を、予め流体流出入装置の上に係
合させた、閉止部材(1)の上の所定位置まで移動させ
る。次に、筒状体(5)を下降させて、閉止部材(1)
が所定の高さになる位置で停止させる。この閉止部材
(1)の装着位置は、筒状体外表面の塗布むらを解消す
るためには、筒状体の直径、長さおよび内部空間容積並
びに塗布バスの大きさによっても相違するが、筒状体全
長の10%以下または下部より200mm以下のいずれ
かとなる位置を選ぶ必要があり、全長の10%以下が好
ましく、閉止部材(1)より下の空間は可能な限り小さ
いことが好ましい。次に、弁機構を作動させて、閉止部
材(1)に流体を導入して、ゴム膜を膨張させ、筒状体
(5)内壁に確実に装着し、必要に応じ、把持部材(5
1)と閉止部材(1)の間に形成された空間に加圧流
体、例えば圧搾空気を導入して、閉止部材内の流体圧よ
りも0〜0.1kg/cm2 の加圧を行う。この加圧
は、閉止部材にかかる浮力による位置ズレ防止に有効で
ある。次に、流体流出入装置と閉止部材(1)との係合
を外して筒状体(5)を吊り上げ、浸漬塗布工程へ移動
する。
【0013】塗布後の筒状体から閉止部材を脱着する工
程は、図2中の下の矢印に従い、装着工程とは逆に、左
から右へと進行する。すなわち、塗布工程からの筒状体
(5)は、流体流出入装置の上の所定位置まで移動され
る。次に、筒状体(5)を下降させて、閉止部材(1)
の係合部に、流出入装置の頭部を挿入し半回転させて、
両者を確実に係合させる。次に、弁機構を作動させて、
閉止部材(1)から流体を排出してゴム膜を収縮させ、
ゴム膜と筒状体(5)内壁との接触を外す。次に、筒状
体(5)を上昇させると、閉止部材(1)は流出入装置
に係合したまま残されるので、次の装着工程に繰り返し
使用することができる。一方、吊り上げられた筒状体
(5)は、所定位置まで移動して、把持部材(51)な
どを脱着し、塗布筒状体製品を得る。
程は、図2中の下の矢印に従い、装着工程とは逆に、左
から右へと進行する。すなわち、塗布工程からの筒状体
(5)は、流体流出入装置の上の所定位置まで移動され
る。次に、筒状体(5)を下降させて、閉止部材(1)
の係合部に、流出入装置の頭部を挿入し半回転させて、
両者を確実に係合させる。次に、弁機構を作動させて、
閉止部材(1)から流体を排出してゴム膜を収縮させ、
ゴム膜と筒状体(5)内壁との接触を外す。次に、筒状
体(5)を上昇させると、閉止部材(1)は流出入装置
に係合したまま残されるので、次の装着工程に繰り返し
使用することができる。一方、吊り上げられた筒状体
(5)は、所定位置まで移動して、把持部材(51)な
どを脱着し、塗布筒状体製品を得る。
【0014】図2においては、予め把持部材(51)を
装着した筒状体(5)についての操作例を示したが、把
持部材(51)と閉止部材(1)の装着順序は、逆であ
ってもよい。また、図示の把持部材(51)は、気密装
着のできる例を示したが、これに限られるものではな
い。
装着した筒状体(5)についての操作例を示したが、把
持部材(51)と閉止部材(1)の装着順序は、逆であ
ってもよい。また、図示の把持部材(51)は、気密装
着のできる例を示したが、これに限られるものではな
い。
【0015】
【発明の効果】本発明の閉止部材は、筒状体下部の十分
に低い位置を閉止するので、塗布後の筒状体引き上げに
際して溶媒蒸気の気泡による塗膜の乱れもなく、把持機
構とは独立の閉止部材の使用により長尺の筒状体把持の
ための支軸の長尺化が避けられ、また閉止部材の装着位
置を調整することにより筒状体外表面円周方向の塗布む
らの発生および筒状体内表面の塗布汚れの発生も解消さ
れる。さらに、閉止部材と係合すべき流体送出入装置の
対応部材は、極めてコンパクトに構成することができる
ので、従来筒状体に把持具を装着するスペースに設置す
ることもでき、特に別途の場所をとらない。
に低い位置を閉止するので、塗布後の筒状体引き上げに
際して溶媒蒸気の気泡による塗膜の乱れもなく、把持機
構とは独立の閉止部材の使用により長尺の筒状体把持の
ための支軸の長尺化が避けられ、また閉止部材の装着位
置を調整することにより筒状体外表面円周方向の塗布む
らの発生および筒状体内表面の塗布汚れの発生も解消さ
れる。さらに、閉止部材と係合すべき流体送出入装置の
対応部材は、極めてコンパクトに構成することができる
ので、従来筒状体に把持具を装着するスペースに設置す
ることもでき、特に別途の場所をとらない。
【図1】 閉止部材の縦断面図。
【図2】 閉止部材の装着・脱着工程の概念図。
1 閉止部材 2 本体 A、B、C 本体の部材 3 ゴム膜 4 弁機構 5 筒状体 21 流体通路 22 流体出入口 23 係合部 24 長方形の開口 31 ゴム固定リング 32 凸条 33 リングはずれ防止突起 41 スプリング 42 オーリング 43 作動ピン 51 把持部材
Claims (5)
- 【請求項1】本体および本体胴部に係止されたゴム膜か
らなる閉止部材であって、本体胴部には該ゴム膜に向か
って開口する流体通路、本体底部には該通路と連通する
流体出入口を設け、本体内部には該出入口の開閉を行う
弁機構を備えたことを特徴とする筒状体内装用閉止部
材。 - 【請求項2】本体底部に、流体送出入装置と係合する係
合部を設けたことを特徴とする請求項1記載の筒状体内
装用閉止部材。 - 【請求項3】上記弁機構は、スプリング、オーリングお
よび作動ピンからなることを特徴とする請求項1記載の
筒状体内装用閉止部材。 - 【請求項4】筒状体内壁下部で筒状体全長の10%以下
または筒状体下部より200mm以下の高さの場所に、
気密に装着された閉止部材を有する浸漬塗装用筒状体で
あって、該閉止部材は本体および本体胴部に係止された
ゴム膜からなり、本体胴部には該ゴム膜に向かって開口
する流体通路、本体底部には該通路と連通する流体出入
口を設け、本体内部には該出入口の開閉を行う弁機構を
備え、しかも該ゴム膜は流体の送入により膨張し、筒状
体内壁に装着されていることを特徴とする浸漬塗装用筒
状体。 - 【請求項5】筒状体内壁上部には気密に装着された把持
部材を有し、同下部で筒状体全長の10%以下または筒
状体下部より200mm以下の高さの場所には気密に装
着された閉止部材を有し、かつ該把持部材と該閉止部材
との間に形成される空間には加圧流体を導入してなる浸
漬塗装用筒状体であって、該把持部材は浸漬塗装用把持
機構と連結可能でかつ加圧流体の導入口を有し、該閉止
部材は本体および本体胴部に係止されたゴム膜からな
り、本体胴部には該ゴム膜に向かって開口する流体通
路、本体底部には該通路と連通する流体出入口を設け、
本体内部には該出入口の開閉を行う弁機構を備え、しか
も該ゴム膜は流体の送入により膨張し、筒状体内壁に装
着されていることを特徴とする浸漬塗装用筒状体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087796A JPH09234408A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 筒状体内装用閉止部材および浸漬塗装用筒状体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087796A JPH09234408A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 筒状体内装用閉止部材および浸漬塗装用筒状体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09234408A true JPH09234408A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13444228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7087796A Pending JPH09234408A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 筒状体内装用閉止部材および浸漬塗装用筒状体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09234408A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112495694A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-03-16 | 苏州麦德迅医疗科技有限公司 | 一种粘结剂附着装置 |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP7087796A patent/JPH09234408A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112495694A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-03-16 | 苏州麦德迅医疗科技有限公司 | 一种粘结剂附着装置 |
CN112495694B (zh) * | 2020-12-02 | 2022-03-11 | 苏州麦德迅医疗科技有限公司 | 一种粘结剂附着装置 |
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