JPH09233536A - チャネル化されたセルラシステム内の隣接チャネル干渉を管理するためのシステムおよび方法 - Google Patents
チャネル化されたセルラシステム内の隣接チャネル干渉を管理するためのシステムおよび方法Info
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- JPH09233536A JPH09233536A JP8340734A JP34073496A JPH09233536A JP H09233536 A JPH09233536 A JP H09233536A JP 8340734 A JP8340734 A JP 8340734A JP 34073496 A JP34073496 A JP 34073496A JP H09233536 A JPH09233536 A JP H09233536A
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Abstract
渉をそれらシステム内の通信チャネルに対するサービス
品質係数の関数として管理するための新規の方法論が開
示される。 【解決手段】 これら方法論、およびこれらの本質的な
機能は、以下を特徴とする:偶数/奇数セル指定法−−
セル内の隣接チャネル衝突を排除することを目的とす
る;垂直チャネルセット構成法−−セクタ化されたセル
内の隣接セクタ間の隣接チャネル衝突を排除することを
目的とする;最小隣接サーキット法−−規則的なチャネ
ル割当て法において隣接するセルあるいはセクタ間の隣
接エッジの数を低減することを目的とする。
Description
ム、より詳細には、チャネル化されたセルラシステム内
の隣接チャネル干渉を管理するための改良された手段に
関する。
を効率的に利用し、利用可能なチャネルを最大にするた
めの配慮から、一般に、これらチャネルをセルラ構成に
し、この構成から誘導される周波数を使用することが必
要となる。つまり、サービスエリアがセルとして知られ
ているコネクティドサービス領域(connected serviced
omains)に分割される。特定のセル内において、ユーザ
が、無線リンクを介してそのセルにサービスを提供する
基地局と交信すると、この基地局は、無線通信網を構成
する他の複数のセルに対する基地局と接続される。次
に、この無線通信網が、通常は、一つあるいは複数の有
線網に接続される。このような無線網を使用して通信す
るために、各ユーザには、チャネルの離散集合(discre
te set ofchannels)の一つが割当てられる。
の規則的な六角セル配列が簡略的に示される(脚注
1)。周知のように、地理上のサービスエリアを六角格
子として表現することによって幾何学的なパターンが確
立されるが、これは、周波数をパターン化された配置
(patterned disposition)に従って割当てることを許
し、これによってこれら周波数を制御された反復的な規
則的な割当てモデルに従って再利用(reuse)すること
が可能にされる。これらセルエリアは、おのおの、それ
らに割当てられた特定のチャネルセットを持つ(脚注
2)。各チャネルセットは、そのセルエリア内で使用す
るための複数の個別の送信および受信無線チャネルから
構成される。図1に示されるモデルにおいて、“A”と
マークされたセルは、コ−ユーザセル(co-user cell
s)であり、全てが、同一のチャネルセットを使用す
る。このことは、“B”、“C”、などとマークされた
コーユーザセルについても同様であり、これらのおのお
のは、それ自身に割当てられたチャネルセットを持つ。
各セルは、基地局と関連するアンテナシステムによって
放射され、これら基地局は、互いにおよび/あるいは他
の網と相互接続される。全方向放射パターンがアンテナ
101によって示され、セルがより小さなV形タイプの
サービスエリアにセクタ化された指向性アンテナパター
ンがアンテナ102によって表される。
中心的な概念として周波数の再利用がある。周波数の再
利用によって、異なる地理上の位置(異なるセル)内の
ユーザが、同一周波数のチャネルを同時に使用すること
が可能になるが、これが、図1に、規則的なチャネル割
当ての場合に対して、共通の記号を持つセルとして示さ
れる。周波数の再利用は、システムのスペクトル効率を
大幅に向上させるが、反面、適当なシステム設計がなさ
れない場合は、同一チャネルを共通に使用するのに起因
してセル間に重大な干渉を起こす恐れがある。
には、コーユーザセルを識別するため、およびRFスペ
クトルをチャネルセットに分割するための単純な規則を
採用することによって実現される。チャネル割当てアプ
ローチは、二つの範疇、つまり、固定的(fixed)な割
当てと、フレキシブル(flexible)な割当てに大別する
ことができる。[これに関しては、M.Benveniste、“Sel
f Configurable Wireless System"、forthcoming、を参照
すること]。固定的なチャネル割当てにおいては、セル
とそれらにサービスを提供するための(それらセルのた
めに使用される)チャネルとの間の関係が固定される。
あるセルに割当てられたチャネルは、そのセル内の呼の
みをサービスすることができ、各チャネルは、それらチ
ャネルを割当てられた全てのセルによって同時に使用す
ることができる。固定的なチャネル割当ての一例とし
て、“規則的(regular)”なチャネル割当てがある
が、これは、同一サイズの、規則的な間隔のセルを持つ
ことを特徴とする。規則的なチャネル割当ては、セル間
をトラヒックが一様に分配されるシステムに対しては、
最適である。
チャネルをセルに、それらのトラヒック負荷に従って、
割当てる最適の固定的、“不規則的(non-regula
r)”、なチャネル割当てを見つけることができる。
[このような最適の不規則的な割当てを達成するための
プロセスが、M.Benvenisteによる“Apparatus and Meth
od forNon-Regular Channel Assignment in Wireless C
ommunication Networks”、合衆国特許第5,404,574号に
おいて開示されている]。フレキシブルなチャネル割当
法は、システムの、基地局無線を遠隔からソフトウエア
にて再チューニングするための能力を活用するが、この
能力は、チャネル容量をトラヒック変動に適応させるこ
とを可能にする。フレキシブルなチャネル割当方法論の
クラスには、適応的(adaptive)なチャネル割当て、動
的(dynamic)なチャネル割当て、および、これら二つ
のハイブリッドである適応的動的(adaptive-dynamic)
なチャネル割当てが含まれる[上に参照のM.Benveniste
の“Self Configurable Wireless System",id.を参
照]。
は、受信信号の干渉に対する比(S/I比)に大きく依
存することがよく知られている。問題となる主要な干渉
は、二つの要素、つまり、コ−チャネル干渉(co-chann
el interference)および隣接チャネル干渉(neighbor-
channel interference)から成る。コ−チャネル干渉
は、動作中のチャネルと同一の周波数にチューニングさ
れた通信源からの干渉であり、隣接チャネル干渉は、周
波数スペクトルにおいて動作中のチャネルと近いチャネ
ルを使用する通信源から来る。干渉隣接チャネルが、ス
ペクトルにおいて動作中のチャネルと隣接する場合に
は、通常、隣接チャネル干渉(adjacent-channel inter
ference)という用語が使用される。要求される音声あ
るいはデータ伝送品質を達成するためには、受信された
信号の、コ−チャネル干渉と隣接チャネル干渉の和に対
する比が、指定される閾値以上であることが要求され
る。
ルの使用を回避する必要性についてはよく知られてい
る。一般的に、図2のセクタ化されたパターンによって
示されるような、3セクタ−セルが、7−セルから成る
クラスタ内のスペクトルを再利用し、同一セルをサービ
スするためのチャネル間の間隔が、21チャネル(63
0kHz)とされる、アナログAMPSシステムにおけ
る従来のチャネル割当て法は、隣接チャネルからの干渉
を無視できる程度にするのに十分である。物理的に隣接
するセルに関しては、隣接チャネルセットが、同一セル
の複数のセクタ、あるいは考慮下のセクタに隣接する隣
接セル内の複数のセクタに割当てられるのを回避するこ
とで十分である。このようなチャネル割当てが、図2に
示されるように、3−セクタセルが7セルのサイズのグ
ループを再利用する構成に対して存在する。
来的でないチャネル割当てアプローチ、例えば、フレキ
シブルなあるいは不規則的で、かつ、固定的なチャネル
割当てが追求される場合は、チャネル間隔要件のこのよ
うなほぼ自動的な満足は、もはや起こらない。このよう
なアプローチにおいては、セルラシステム設計者は、あ
る一つのセル内あるいは隣接する複数のセル内で同時に
使用されるチャネル間に要求される最小のスペクトル間
隔について決定することを要求される。この問題に答え
るために既に提唱されている様々なアプローチは、全く
とはいわないまでも、十分には、隣接チャネル干渉につ
いて考慮していない(脚注3)。より具体的には、従来
の隣接チャネル干渉の取り扱い、およびチャネル間隔要
件の決定においては、S/I比に対する全体としての影
響についての十分な考慮がなされていない。[例えば、
W.C.Y.LeeによるMobile Cellular Telecommunications
Systems、McGraw-Hill、New York、1989を参照された
い。]。このように、隣接チャネル干渉がS/I比に及
ぼす影響が考慮されてないために、結果として、信号
が、干渉より弱くなる場合が生ずる。コ−チャネル干渉
が存在しない場合は、受信機付近に位置する干渉信号の
相対強度を、チャネル分離に起因する信号強度の低下と
バランスさせることによって、結果としてのS/I比を
1(0dB)にすることができるが、ただし、コ−チャ
ネル干渉が存在する場合は、結果としてのS/I比は、
1以下(dBにて表現された場合は負)になる。
ることを意味し、全体としての干渉は二つの項の和(つ
まり、コ−チャネル干渉の項と隣接チャネル干渉の項の
和)であるために、これらの間には、トレードオフが存
在することとなる。つまり、隣接チャネル干渉の観点か
らは、チャネル間の周波数スペクトル間隔が大きくされ
ると減少し、こうして、コ−チャネル干渉に対するより
大きなマージンを残すこととなる。結果として、より小
さな再利用距離が可能になり、少なくとも原理上は、シ
ステム容量が高くなる。ただし、反面、より大きなチャ
ネル間隔は、各セル内に使用できるチャネルの数を少な
くし、これは、他の点が同一にとどまる場合は、容量を
低減させることとなる。従って、システム設計者の一つ
の重要な目的は、S/I要件が満足され、かつ、スペク
トル利用が最大になるような最適なチャネル間隔を決定
することにある。
信システム内の隣接チャネル干渉を、これらシステム内
の通信チャネルのサービス品質係数の関数として、管理
するための新規の複数の方法論を提供する。ここに開示
される隣接チャネル干渉を管理するためのこれら新規の
複数の方法論には:偶数/奇数セル指定(Even/Odd Cel
l Designation)法−−あるセル内の隣接チャネル衝突
を排除することを目的とする;垂直チャネルセット構成
(Vertical Channel-Set Construction)法−−セクタ
化されたセル内の隣接するセル間の隣接チャネル衝突を
排除することを目的とする;および最小隣接サーキット
法(Minimum Adjacency Circuit Method)法−−規則的
なチャネル割当て法において隣接するセルあるいはセク
タ間の隣接エッジの数を低減することを目的とする:が
含まれ、これらのおのおのが、本発明の一つの実施例を
構成するものである。
合衆国特許出願第08/580568号、“System and Method F
or Management of Neighbor Channel Interference Wit
h Cellular Reuse Partitioning”(M.Benveniste-
8)、および合衆国特許出願第08/581694号、“System a
ndMethod For Management of Neigbor Channel Interfe
rence With Power Control and Directed Channel Assi
gnment”(M.Benveniste-9)と関連するものであり、こ
れらの特許出願が、同一の出願人による現在の出願と同
時に申請されてるために、これらも参照されるべきであ
る。
ータシステム内のデータに関する演算のアルゴリズムお
よび記号的表現の観点から行なわれる。明らかなよう
に、これらアルゴリズム的記述および表現は、システム
エンジニアリングの分野における技術者によって当業者
に彼らの研究の内容を伝えるために通常に使用される手
段である。ここで(および一般的に)使用されるアルゴ
リズムという用語は、要望される結果に導くための独立
したステップのシーケンスと見ることができる。これら
ステップは、通常、物理量の操作を伴う。通常、必ずし
もそうではないが、これら物理量は、蓄積、転送、結
合、比較、その他の操作が可能な電気的あるいは磁気的
な信号の形式をとる。説明の便利さ、並びに、通常の用
法と適合させるために、これら信号は、しばしば、ビッ
ト、値、エレメント、記号、文字、項、数、その他の観
点から説明される。ただし、これらおよび類似する用語
は、適当な物理量と対応されるべきであり、これら用語
は、これら量に与えられた単なる便宜上のラベルである
ということが強調されるべきである。
個々の機能ブロック(“プロセッサ”とラベルされる機
能ブロックを含む)から構成されるものとして説明され
る。これらが表す機能は、共有あるいは専用ハードウエ
アの使用を通じて提供され、これらには、これに限定さ
れるものではないが、ソフトウエアを実行する能力を持
つハードウエアが含まれる。例えば、図3および4内に
示される“OMC”、“MSC”、および“BS”、並
びに、図4の“コンピュータプロセッサ”機能の幾つか
あるいは全ては、一つあるいは複数のプロセッサによっ
て提供され、これらプロセッサには、共有プロセッサも
含まれる。(“プロセッサ”という用語の使用は、ソフ
トウエアを実行する能力を持つハードウエアを排他的に
差すものと理解されるべきできない)。
サおよび/あるいはデジタル信号プロセッサ(DSP)
ハードウエア、例えば、AT&T DSP16あるいは
DSP32C、以下に説明される動作を遂行するための
ソフトウエアを蓄積するための読み出し専用メモリ(R
AM)、および結果を蓄積するためのランダムアクセス
メモリ(RAM)を含む。大規模集積(VLSI)ハー
ドウエア実施例、並びに、カスタムVLSI回路と汎用
DSP回路との組合せを使用することも可能である。
ク図にて示される。図示されるように複数の移動交換セ
ンタ(MSC)202および203によって移動無線電
話システムが公衆交換電話網201(PSTN)に接続
される。MSCの交換によって、おのおのがセルカバー
エリアにサービスを提供する複数の基地局(BS)21
0が相互接続される。各カバーエリアは、図示されるよ
うに、実際のシステムに典型的な不規則な境界を持つ。
各BSは、そのセルカバーエリア内の移動無線電話25
0にサービスを提供するための無線送/受信装置および
放射アンテナを持つ。
が、それらのシステム動作およびそれらと関連するBS
210を制御するためにMSC202および203に結
合される。OMC220は、中央制御局であり、これ
は、データ処理部、データメモリから入力されるデータ
を受け入れるための入力、およびリアルタイムコントロ
ールを含む。フレキシブルなチャネル割当ての場合は、
このデータ処理構成が、BSの所に位置する遠隔からチ
ューニング可能な無線トランシーバとの組合せにてチャ
ネル割当て(アレンジメント)を実現するために使用さ
れる。
に対しては、図4に略ブロック図にて示されるような、
BSの所の無線トランシーバのチャネル割当ておよびチ
ューニングを制御するためのデータ処理装置の一例とし
ての実現が、OMC内に含まれる。コンピュータプロセ
ッサ310は、関連するメモリ311内に蓄積されたプ
ログラムを持つ。このプログラムは、セルラシステムへ
の無線チャネルの割当てを遂行するためのインストラク
ションを含む。初期入力データが入力機能312を通じ
てコンピュータプロセッサ310に供給される。これら
入力には、利用可能なセル、利用可能な無線周波数、お
よび干渉情報が含まれる。干渉情報は、通常、セル間干
渉マトリックス(cell-to-cell interference matrix)
の形式を持ち、他のセルからの各セルへの干渉を定義す
る。これら入力には、さらに、要望されるチャネル割当
ておよびトラヒック利用パターンに対して要求されるシ
ステム制約が含まれる。フレキシブルなチャネル割当て
方法論を実現するために、チャネル割当てプロセスが、
コンピュータプロセッサ310によって、メモリ311
内に蓄積されたインストラクションに従って遂行され
る。結果としてのチャネル割当てが出力機能313を介
してMSC315に出力され、これはここからBS32
1に転送される。これらBS内に含まれる個々のチュー
ナブル無線322が、次に、割当てプロセスによって決
定された無線チャネルの割当てに従って適当な周波数に
チューニングされる。
して示されるが、これら新規の方法のおのおのが、隣接
チャネル干渉を管理し、結果として、総合的なS/I比
目標を達成することを目標とする。これら実施例の具体
的な説明から明らかになるように、各実施例は、独立し
て実現することもできるが、これらの殆どは、一つある
いはそれ以上の他の実施例と組み合わせて実現すること
も、あるいは、参照として示された一連の関連する特許
出願において開示される方法論の実施例と組み合わせて
実現することも可能である。具体的な実施例の説明を行
なう前に、チャネル間隔(サービスチャネルと干渉隣接
チャネルとの間の間隔)、サービスチャネルと干渉チャ
ネルの受信信号強度、およびS/I比、の間の幾つかの
関係について展開され、その後、これらの関係が、後に
説明される本発明の実施例に対して適用される。
ルは、加入者ユニット(通常は、移動あるいは携帯ユニ
ット)のそれらの基地局からの位置、実施されるパワー
制御のレベル、および通信の方向、つまり、送信が基地
局から加入者ユニットに向けて行なわれるか(ここで
は、“ダウンリンク”と呼ばれる)、あるいは加入者ユ
ニットから基地局に向けて行なわれるか(ここでは、
“アップリンク”と呼ばれる)に依存する。図5および
6は、隣接チャネル干渉の影響について考察するための
一例としての構成を示す。図5には、単一のセルが、基
地局Bと共に示され、図6には、二つの近隣するセル
が、基地局B1およびB2と共に示される。両方の図面に
おいて、加入者局iおよびjが、互いおよび基地局との
様々な位置関係にて示される。全ての構成において、記
号iは、サービス中の加入者ユニットを示し、記号j
は、その周波数スペクトル内で最も近い隣接チャネルと
呼ばれるチャネル上で動作している加入者ユニットを示
す。図6の構成においては、サービス中の加入者ユニッ
トiは、基地局B1によってサービスされ、隣接チャネ
ル加入者ユニットjは基地局B2によってサービスされ
る。
サービスされる場合、つまり、パワー制御が適用されな
い場合について考える。この場合、結果として、ダウン
リンク上の隣接チャネル干渉は、図5に示される全ての
ケースについて、全ての呼が同一のパワーにてサービス
されるために同一となる。一方、アップリンク上の隣接
チャネル干渉は、図5に示される3つのケースでおのお
の異なる。信号の減衰が送信機と受信機との間の距離が
増加すると増加するために、図5(a)においては、加
入者ユニットiから受信される信号強度は、加入者ユニ
ットjからの干渉信号よりも(加入者ユニットiがサー
ビスを提供する基地局に近いために)強くなる。従っ
て、この構成においては、アップリンク上の隣接チャネ
ル干渉は無視できる。図5(b)の構成においては、受
信サービス信号は、干渉信号と、二つの加入者ユニット
が基地局から同一の距離にあるために、同一となる。最
後に、図5(c)の構成においては、アップリンク上の
隣接チャネル干渉の方が、干渉加入者ユニットがサービ
ス加入者ユニットよりも基地局に近いために高くなる。
ワー制御が使用された場合は、経験される隣接チャネル
干渉の関係は変化する。これら変化を再び図5の構成を
用いて説明するが、ここでは、パワーが、受信サービス
信号が等しくなるように調節されるものと想定される。
この場合、結果として、アップリンク上の隣接チャネル
干渉は、図5の3つの全ての構成において、全ての加入
者ユニットから受信される信号が、そのユニットの基地
局からの位置と無関係に同一となるために、同一にな
る。反対に、ダウンリンク上にパワー制御が適用された
場合は、隣接チャネル干渉は、3つの構成のおのおのに
対して異なることになる。つまり、パワー制御のため
に、図5(a)の構成においては、ダウンリンク上の隣
接チャネル干渉は、干渉信号のパワーがサービス信号の
パワーよりも高くなるために増加することとなる。図5
(b)の構成においては、サービスされる加入者ユニッ
トと隣接チャネル加入者ユニットが基地局から等距離に
あるために、パワー制御が、ダウンリンク上の隣接チャ
ネル干渉に影響を与えることはない。最後に、図5
(c)の構成においては、パワー制御によって、ダウン
リンク上の隣接チャネル干渉は低減される。従って、以
上からわかるように、パワー制御は、一般的には、アッ
プリンク方向に対しては有用であるが、ダウンリンク方
向において使用された場合は、しばしば、結果として、
隣接チャネル干渉を増加させることとなる。
いても考える。最初に、図6(a)の構成についてみる
と、加入者ユニットiは、ダウンリンク上(基地局B2
からの競合信号に起因)、およびアップリンク上(加入
者局jからの競合信号に起因)の両方で隣接チャネル干
渉を受ける。図面から簡単に理解できるように、図6
(b)におけるダウンリンク上および図6(c)におけ
るアップリンク上には同程度の隣接チャネル干渉が発生
するが、ただし、図6(b)におけるアップリンク上お
よび図6(c)におけるダウンリンク上では、隣接チャ
ネル干渉は、無視できる程度となる。
めに、以下の表記法(notation)が使用される。つま
り:Sは、加入者ユニットiの所でのサービス信号の強
度を表し;Pは、二つの信号がコ−チャネルである場合
に加入者ユニットiによって受信される加入者ユニット
jをサービスする信号と加入者ユニットiをサービスす
る信号の強度の比を表し;wは、加入者ユニットiをサ
ービスするチャネルと加入者ユニットjをサービスする
チャネルの間のチャネル帯域幅の倍数として表された周
波数スペクトル間隔を表し;Nは、チャネル間隔wに起
因する相対的な信号強度の低下を表し;Tは、加入者ユ
ニットiによって実現されるS/I比を表し;そしてT
cは、加入者ユニットiの所でのサービス信号強度のコ
−チャネル干渉に対する比を表すものとする。この分析
は、最初に、ダウンリンクの場合に関して行なわれる
が、ただし、後に説明されるように、表記法を少し修正
するのみで、ここに展開されるのと類似する関係がアッ
プリンクの場合にも適用できることに注意する。
トiの所のコ−チャネル干渉は、S/Tcとなり、加入
者ユニットjから受信される隣接チャネル干渉は、(S
P)/Nとなることがわかる(脚注4)。ダウンリン
ク上で加入者ユニットiによって受けるS/I比は、従
って、以下のように書くことができる。
は隣接チャネル干渉である。
ャネルフィルタ特性に対して以下のように書くことがで
きる。
の外側に落ちる相対信号強度を表す[Lee、Mobile Cellu
lar Telecommunications Systems,id.を参照](脚注
5)。式(2)の関係を式(1)からNを除去するため
に使用すると、T、w、Tc間に以下の関係が得られ
る。
よび与えられたチャネルフィルタ特性に対して、チャネ
ル間隔wとS/I比Tとの間のトレードオフを見つける
ために使用することができる。
例としての無線通信用途として、Bが24dB/octで
あり、コ−チャネルS/I閾値Tcが18dB(Tc=1
01.8=63.1)である(両方とも従来のセルラシス
テム設計において典型的な値である)一例としてのフィ
ルタを使用することを考える。式(3)から計算された
この一例としてのケースに対するTとwの間のトレード
オフがテーブル1に示される。テーブル1において、最
初のカラムはチャネル帯域幅の倍数にて与えられたチャ
ネル間隔wを表し、残りの10のカラムは、両方ともd
Bにて表現された、異なるP値に対するTの値を表す。
予想されるように、チャネル間隔を増加させると、S/
I比も増加するが、これは、w値が大きくなると、設計
コ−チャネルS/I比、Tcに収束する。
のトレードオフ
るチャネル間隔値wに対する目標S/I比、Tを達成す
るために必要とされる設計コ−チャネルS/I比、Tc
を得ることができる。テーブル2は、dB(T)が18
dBの場合のTcとwとの間のトレードオフを示す。Tc
は、これが再利用距離に与える影響を通じて、容量に影
響を与え、一方、wが増加すると容量が低減するため
に、容量を最大にするTcとwの最適な組合せが存在す
ることとなる。
(Tc)との間のトレードオフ
び2の結果は、パラメータの定義を少し修正するのみ
で、アップリンク通信にも適用することができる。つま
り、アップリンク通信に対しては:Sは、サービス基地
局の所で加入者ユニットiから受信される信号強度を表
し;Pは、二つの信号がコ−チャネルの場合のiにサー
ビスを提供する基地局の所での加入者ユニットjから受
信される信号強度と加入者ユニットiから受信される信
号強度の比を表し;Tは、加入者iにサービスを提供す
る基地局の所でのS/Iを表し;そしてTcは、加入者
ユニットiにサービスを提供する基地局の所でのサービ
ス信号強度のコ−チャネル干渉に対する比を表すものと
定義される。
加入者ユニットiとjの両方が同一の基地局によってサ
ービスされる場合は(つまり、図5の構成において
は)、ダウンリンク上では、干渉信号とサービス信号
は、各信号が基地局から同一のパワーにて送信されるた
めに同一になる。従って、干渉信号のサービス信号に対
する比Pは、1となり、dB(P)は0となる。テーブ
ル1からわかるように、隣接チャネルが使用された場合
は、S/I比は、16.23dBに低下するが、これ
は、目標値63.1(18dB)の67パーセントを意
味する。ただし、チャネル間隔wを2に設定すること
で、隣接チャネル干渉に起因するS/I低下が殆ど矯正
でき、S/I比は、16.23dBから17.99dB
に増加する。
ってサービスされている場合も、図6(a)および6
(b)に示されるように、サービス中の加入者ユニット
iが二つのセルの共通境界の付近に位置するときは、干
渉加入者ユニットjの位置と無関係に、類似する状況が
発生する。ただし、図6(c)に示されるように、加入
者ユニットiが、干渉基地局B2から、サービスを提供
する基地局B1からよりも遥かに離れて位置する場合
は、P比は、1より小さくなり、dB(P)は負とな
る。従って、隣接チャネルの使用が、S/I比に与える
影響は、小さくなる。例えば、dB(P)の値が−5d
Bである場合は、テーブル1から、17.36dBのS
/I比が実現されることが示される。これは、設計コ−
チャネルS/I比18dBの86パーセントに相当す
る。dB(P)が−10dBの場合は、17.79dB
のS/I比が実現され、これは、設計コ−チャネルS/
I比の95パーセントに相当する。見かたをかえれば、
この値は、隣接チャネル干渉が、コ−チャネル干渉と隣
接チャネル干渉を総和して5パーセントに制限された場
合に、S/I比によって実現される値として特性化する
こともできる。従って、Pの値は、それに対して隣接チ
ャネル干渉が許容可能になる値として定義することもで
きる。こうして定義された値は、ここでは、Paと呼ば
れ、この一例としてのケースにおいては、−10dBで
ある。
レードオフについて、dB(P)=0の場合に関して考
察すると、チャネル間隔を1から2に増加することによ
って、計画コ−チャネルS/I比として、21.03d
Bの代わりに18.01dBを使用することが可能にな
ることがわかる。また、テーブルから、間隔を2よりさ
らに増加しても、コ−チャネル干渉制約、従って、容量
の観点からは、全く得るものがないことがわかる。
うに、ダウンリンク上のパワー制御は隣接チャネル干渉
の影響を悪化させる。ここでは、互いに接近して位置す
る二つの加入者ユニットの信号強度を低減するためにダ
ウンリンク上にパワー制御が適用される場合の特定のケ
ースについて考察する。このケースにおいては、Pは、
これら二つの加入者ユニットをサービスする信号のパワ
ー低減の差に等しくな。最悪の場合が、図5(a)の構
成によって示されるように、加入者ユニットiをサービ
スする信号のパワーが大幅に低減され、加入者ユニット
jをサービスする信号が最大のパワーにて動作する場合
に発生する。この場合、テーブル1からわかるように、
設計コ−チャネルS/I比が18dBであっても、近い
方の加入者ユニットに対してダウンリンクパワーが28
dBだけ低減されると、実現されるS/I比は負とな
り、17.79dBのS/I比を達成するためには、チ
ャネル間隔3が必要となる。一連のM.Benveniste-9と呼
ばれる参照のために示された関連する特許出願において
は、新規の混合型パワー制御方法論(Mixed Power Cont
rol Methodology)が開示されるが、この方法において
は、ダウンリンク上に部分的なパワー制御を使用するこ
とによって、チャネル間隔を2以上の値に増加すること
なく、妥当なS/I比が維持される。
成されるよりも低減された近隣チャネル干渉を提供する
3つの新規のチャネル割当て方法論について説明され
る。これら新たなチャネル割当て方法論の個々が本発明
の一つの実現(実施例)を構成するが、これらは、それ
ぞれ、偶数/奇数セル指定法(Even/Odd Cell Designat
ion)、垂直チャネルセット構成法(Vertical Channel
Set Construction)、および最小隣接サーキット法(Mi
nimum Adjacency Method)と呼ばれる。しかしながら、
これらの新規のチャネル割当ての方法論について詳細に
説明する前に、従来のチャネル割当ての方法論および原
理について簡単に触れておくことは有益であるものと信
じる。
チャネルに関する制約は、チャネルセットが構成される
方法に起因して、大きな関心事とはならなかった。典型
的には、これらチャネルセットは、カラムに順番に左か
ら右に連続して、一度に一行づつ、番号を付けることに
よって形成されたマトリックスのカラムの要素から構成
される。このアプローチは、ここでは、水平(horizont
al)チャネルセット構成法と呼ばれ、これが図7に示さ
れる。この方法においては、N=2以上の再利用係数で
は、同一のチャネルセットの任意の二つの番号間のチャ
ネル番号の差が少なくともこの再利用係数に等しいため
に、セル内の隣接チャネル制約を自動的に満たす。従っ
て、隣接チャネルによって、同一のセルあるいはあるセ
ルの同一セクタがサービスされることは決してない。
内の加入者ユニット間の隣接チャネル干渉を防止するた
めの直接的な方法は、互いに干渉する加入者ユニットに
隣接チャネルを割当てることを避けることである。加入
者ユニットの相対位置によって、それらが互いに干渉す
るか否かが決定される。上に説明されたように、セルの
境界付近の加入者ユニットは、その境界の反対側のセル
の、アップリンク通信に対しては、受信信号強度によっ
ては、隣接チャネル干渉を与える可能性がある。また、
同じ加入者ユニットは、ダウンリンク上に、隣のセルか
らの隣接チャネル干渉を受ける恐れがある。単純な、た
だし現実的な想定として、ここでの分析においては、P
が、前に定義された隣接チャネル干渉が容認できるよう
になる値Pa以下に落ちた場合は、隣接チャネル干渉は
起こらず、そうでなければ、発生するという約束が採用
される。
は、隣接チャネルを使用する隣接セルの数を減らすこと
によって、隣接チャネル干渉を低減することができる。
これら二つの隣接セルによって共有される境界は、隣接
エッジ(adjacent edge)と呼ばれる。隣接チャネル干
渉の代用として近隣エッジを使用することは、特に、規
則的なチャネル割当に対しては意味のあることである
が、これは、規則的なチャネル割当てにおいては、全て
のチャネルセットが同一のサイズを持ち、チャネルセッ
トが構成される方法から、二つのチャネルセットは、そ
れらのチャネルの全てが隣接するか、全てが隣接しない
かのいずれかになるためである。
のアプローチは、各セルに対してパリティ、つまり、奇
数あるいは偶数を指定する方法である。セルは、指定さ
れたパリティの番号を持つチャネルを使用することのみ
を許される。固定的なチャネル割当てにおいては、チャ
ネルセットは、奇数あるいは偶数のいずれかのチャネル
番号を含み、セルには、奇数あるいは偶数のいずれかの
チャネルセットが割当てられることになる。このアプロ
ーチは、規則的および不規則的な両方のチャネル割当て
に対して有効である。規則的なチャネル割当てにおいて
は、水平チャネルセット構成のために、隣接チャネル制
約は、あるセル内で常に満足されるが、ただし、この奇
数/偶数アプローチは、これが、隣接セルが、隣接チャ
ネル制約を満足することをより容易にするという理由か
ら必要とされる。この特徴については、後により詳細に
説明される。
り、おのおのがセルのセクタをカバーする指向性アンテ
ナを持つセル)の隣接するセクタ内では使用されるべき
ではない。図2に示される3つのセクタから成るセルを
用いて要点を説明すると、セクタα1は、セル1内の他
の二つのセクタβ1およびγ1内で使用されているチャネ
ル、あるいは、この隣の二つのセクタβ2およびγ5内で
使用されるチャネルに隣接するチャネルは使用すべきで
はない。同一ラベルのアンテナが整合されているかぎり
は、αセクタに、βあるいはγセクタのチャネルに隣接
するチャネルが割当てられないように確保し、他のセク
タについても同様にすることで十分である。
においては、通常は、セクタには、水平法によって得ら
れるチャネルセットが割当てられる。つまり、チャネル
セットは、マトリックスのカラムから成り、カラムの総
数は、再利用係数にセル当たりのセクタの数を掛けた値
に等しい。従って、3セクタから成るセル内で、再利用
係数7が使用された場合は、チャネルセットのマトリッ
クスは、図7に示されるような21のカラムを持つこと
となる。最初の7カラムが、αセクタに割当てられ、次
の7カラムが、βセクタに割当てられ、最後の7カラム
が、γセクタに割当てられることとなる。図からわかる
ように、異なる方位のセクタは、3つのペア:(α1、
γ7)、(α7、β1)、および(β7、γ1)を除いて、
隣接チャネルを使用しない。
対して有効な、垂直チャネルセット構成法と称される新
規のチャネルセット構成アプローチが提供される。規則
的なチャネル割当ての場合は、チャネルセットマトリッ
クスは、再利用係数、例えば、7、に等しい数のカラム
から構成される。各カラムが、次に、セル内の各セクタ
に対して一つの部分が得られるように、幾つかの部分に
分割される。例えば、図8に示されるように、3つのセ
クタが存在する場合は、各カラムの上から三分の一の部
分が、αセクタに割当てられ、中央の部分が、βセクタ
に割当てられ、下の三分の一の部分がγセクタに割当て
られる。隣接チャネル干渉は、α7内の最後のチャネル
とβ1内の最初のチャネルの間と、β7内の最後のチャネ
ルとγ1内の最初のチャネルの間においてのみ発生す
る。これら二つのペアのチャネルを除いては、αセクタ
は、β、γセクタのいずれに隣接するチャネルも持た
ず、β、γセクタについても同様である。こうして、隣
接チャネル制約が、全ての実際的な目的に対して満足さ
れる。
るために、隣接チャネル干渉は、(各ペアから一つずつ
全部で)二つのチャネルを脱落させることによって、あ
るいは、これら二つのペアのセクタの内で隣接性を回避
することによって完全に排除することができる。こうし
て、このチャネルセット構成アプローチは、上に説明さ
れた全ての許容できる従来のチャネル割当て計画(およ
び、これに加えて、セクタα1とγ7が互いに隣接する計
画)に対して適用可能である。
ローチの適用について解説するために、再利用係数N=
4、セル当たり3セクタを使用して達成可能な、S/I
要件(比)について考察する。図9には、このような、
二つの再利用パターンIおよびIIが示される。加入者
ユニットの位置関係に対する最悪の場合の幾何学的構成
の分析から、パターンIの方が、パターンIIよりも、
より高い最悪の場合のS/I比を提供し(つまり、パタ
ーンIでは20.6dBであるのに対してパターンII
ではl6.1dB)、従って、より好ましいことがわか
る(脚注6)。セクタ化されたセルに対する従来のチャ
ネルセット構成の方法論では、パターンIに対して、隣
接エッジを無くせるようなアンテナ方位およびチャネル
割当ては存在しなが、垂直チャネルセット構成では、許
容可能なS/I比を達成するチャネル割当てを提供でき
ることがわかる。
るサイズを持ち、異なるチャネル容量が要求される、固
定的で、不規則的な、チャネル割当てに対して適用する
こともできる。この方法においては、周波数スペクトル
が、セル当たりのセクタ数に等しい数の互いに素なセグ
メント(disjoint segments)に分割され、次に、各セ
クタに、そのラベルに対応するセグメントから、最適数
のチャネルが割当てられる。例えば、セル当たり3つの
セクタが存在する場合は、αセクタには、最も低い番号
を持つチャネルが割当てられ、βセクタには、それに続
くチャネルが割当てられ、γセクタには、最も高い番号
を持つチャネルが割当てられる。
チは、動的なチャネル割当てに対して使用することも可
能である。利用可能なスペクトルがいったんセグメント
に分割されると、同一のアンテナ方向を持つセクタが、
同一のスペクトルセグメントからのチャネルを使用する
こととなる。フレキシブルなチャネル割当てアルゴリズ
ムによって、セル内の隣接チャネル制約が満足されるこ
とが確保される限り、隣接チャネル干渉は排除される。
は、再利用係数7の従来のパターンに従って構成された
場合は、図10に示されるように、各セルが、二つの隣
接セルを持つために、例えば、セル#3は、セル#2と
#4との隣接エッジを持ち、隣接チャネル制約に違反す
る。Pが、前に定義された閾値Paを超え、従って、隣
接チャネル干渉が目立つようになる確率は、ダウンリン
ク上では、最悪の場合、0.23となり、アップリンク
上では、隣接チャネル干渉に対する確率は0.21とな
る。また、ある呼がダウンリンク上、アップリンク上、
あるいは両方の上で、隣接チャネル干渉を受ける確率
は、最悪の場合、0.39となる。(これら全ての確率
は、シミュレーションによって推定されたものであ
る)。
ができる、つまり、隣接エッジを回避することができる
最小の再利用係数は、チャネルセットが従来の水平法に
従って構成された場合は、12(脚注7)、より最近で
は、9(脚注8)であると考えられている。ここでは、
奇数/偶数チャネルセット構成法を使用して、8=Nに
て、隣接セル間の隣接チャネル制約を満足させるための
方法が提供される。また、この方法は、これら制約を満
足させるための従来の方法よりも高い容量、つまり、セ
ル当たり40アーランを提供し、かつ、S/I比、1
9.5dBを達成する。テーブル3には、本発明の方法
(8=N)と、再利用係数7、9、および12に対する
2パーセント閉塞率でのトラヒック容量の比較が示され
る。
容量N=8の再利用パターンに対して、最小数の隣接エ
ッジを持つチャネル割当てを見つけるためのアプローチ
について説明するが、図11−Aには、再利用係数=8
の場合に対して、全方向性再利用パターンが示される。
図からわかるように、チャネルセットが、A、B、
C...とラベルされる各セルに対して、セル当たりの
隣接エッジの最大数が最小になるような方法にて割当て
られる。
接チャネルセットの数は1となる。各奇数のチャネルセ
ットは、その上の偶数のセットに隣接し、各偶数のチャ
ネルセットは、その下の奇数のセットに隣接する。偶数
のチャネルセットは、たった一つの、その上の奇数のチ
ャネルセット内のチャネルに隣接するチャネルを含む。
隣接チャネルペア内の二つのチャネルのうちの一つを除
去し、二つのチャネルセット内の隣接性の可能性を排除
することができる。これが行なわれた場合、奇数のチャ
ネルセットの幾つかが偶数のチャネル番号を含み、偶数
のチャネルセットの幾つかが奇数のチャネル番号を含む
こととなる。
ighborhood graph)の補集合(complement)を構成する
ことによって見つけることができる。隣接グラフは、再
利用クラスタ内のセルに対応するノード、および、各ペ
アのノードに対してそれらノードが隣接セルに対応する
場合は、一つのエッジを持つ。図11(b)は、図11
(a)の再利用パターンに対する隣接グラフを示す。あ
るグラフの補集合は、初期グラフと同一のノードセット
を持ち、この補集合グラフ(complement g
raph)内には、図11(c)に示されるように、初
期グラフ内にエッジが存在しない場合は、一つのエッジ
が存在する。
は、補集合グラフ内のノードに、1からNの番号が付け
られる。こうしてノードに番号が付けられたとき、グラ
フ内の全ての隣接チャネルセットのペアの間に、エッジ
が存在する場合は、隣接セルは、隣接エッジを共有しな
いことになる。一方、存在しない場合は、チャネルセッ
トの各隣接するペアにエッジが加えられる。そして、ノ
ード当たりに加えられるエッジの数を最小にすることが
目的とされる。
チャネルセット構成法が使用された場合は、ノード当た
り1つのエッジを加えることが要求され、従って、各セ
ルは、一つの隣接エッジを持つこととなる。一方、図1
1(c)において選択されたナンバリング方法では、隣
接エッジが、以下のペアのセル:つまり、(A、B)、
(C、E)、(D、G)、および(F、H)の間に存在
することとなる。つまり、奇数/偶数構成法を使用した
場合は、上のN=8の再利用パターンに対しては、隣接
エッジを持たないチャネル割当てを見つけることができ
る。図11(c)に示されるノードのナンバリング法が
この割当て法を示す。当然なことであるが、奇数/偶数
構成アプローチを採用できるのは、再利用係数が偶数の
場合のみである。
規の方法論について開示された。これら方法、およびこ
れらの組合せは、固定的なあるいはフレキシブルな、そ
して、規則的なあるいは不規則的な全てのチャネル割当
てに対して採用することが可能である。さらに、これら
方法は、全てのチャネル化されたシステムに対して、そ
れらが、周波数分割多重アクセスを採用するか、周波数
分割/時間分割ハイブリッドアクセスを採用するかに関
係なく適用することができる。
これらさまざまな方法は、互いに簡単に組み合わせて使
用できるのみか、参照として示された関連する特許出願
において開示されている発明の実施例と組み合わせて使
用することも可能である。ここに開示される複数のチャ
ネル割当て方法論間の相乗効果の潜在能力をさらによく
示すための例として、セクタ化されたセルと全方向性の
セルの混合から構成される不規則的なグリッドを使用す
るセルラシステムが、一様でないトラヒック分布を持つ
場合を取り上げて説明することができる。目的は、隣接
チャネル制約を満足させる最適な不規則的なチャネル割
当てを見つけることにある。このために、まず最初に、
奇数/偶数セル指定法が、セル内の隣接チャネル制約を
満足させるために使用され、次に、混合型パワー制御と
有向割当てを併用する方法(Mixed Power
Control with Directed Ass
ignment、関連する特許出願、M.Benveniste-9に
おいて開示)によって、隣接セル間の隣接チャネル干渉
が低減される。さらに、垂直チャネルセット構成法によ
って、同一セルの複数のセクタが隣接チャネルを使用し
ないことが確保され、最後に、セルの奇数/偶数指定お
よびセクタの方位に従ってチャネルを使用する任意のチ
ャネル借用スキーム(channel borrowing scheme)が使
用され、これらの組み合わされの結果として、隣接チャ
ネル制約に違反しない動的なチャネル割当てが達成され
る。本発明の現在の実施例が詳細に説明されたが、これ
らに対して様々な変更、代替、置換を行なうことが、付
録の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神お
よび範囲から逸脱することなしに可能であることを理解
されるべきである。
に使用されることに注意する。このような六角セル表現
は、これがセルに対する理想的なパワーカバーエリアで
ある円形形状に接近するために採用される。ただし、こ
の円形形状を使用した場合は、重複エリアが発生し、サ
ービスを受けるエリアの図面が不鮮明となる。一方、便
宜的な六角形状のセルを使用した場合は、サービスエリ
アを表す複数のセルを、セル間のギャップおよび重複無
しに示すことができる。脚注2 勿論、後に詳細に説明されるように、無線通信技術分野
での比較的最近の進展を表すフレキシブルなチャネル割
当て方法論は、通常、セル内の固定的でないチャネル割
当てを伴う。
隣接チャネルが、この規模の干渉を与えることが考えら
れる。これより大きな周波数スペクトル間隔での隣接チ
ャネルからの干渉は、これより低く、従って、無視でき
る。脚注5 dBへの変換は、以下の通り、つまり:dB(T)=1
0log10(T)である。脚注6 S/I比は、セルのカバーエリアの境界上の固定された
ポイントに最も近い6つのコ−チャネルセルの干渉への
寄与を総和することによって計算される。脚注7 脚注8
構成の略図を示す。
を示す。
れら要素間の典型的な相互接続をブロック図形式にて示
す。
れる場合の、無線チャネルの、無線セルラ通信システム
の様々なセルへの、割当てを制御するためのデータ処理
システムの略ブロック図を示す。
入者局、および干渉加入者局の、互いの、および基地局
との間の、様々な位置関係を簡略的に示す。
ービスを受ける加入者局、および干渉加入者局の、互い
の、および基地局との間の、様々な位置関係を簡略的に
示す。
セクタ化されたセルに対する、チャネルセット構成を示
す。
する場合の、セクタ化されたセルに対する、チャネルセ
ット構成を示す。
成を示す。
ころを示す再利用係数7を使用する全方向性セル構成を
示す。
する、セル構成、隣接グラフおよびその補集合を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 (第一の)複数のセルに分割されたサー
ビスエリアを持ち、さらに、前記の(第一の)複数のセ
ルに(セル間に)割当てるために利用可能な第二の複数
の通信チャネルを持つ、無線通信網内で使用するため
の、前記の第二の複数のチャネルからのセットのチャネ
ルを前記の第一の複数のセルの一つに割当てるための方
法であって、この方法が:前記の複数のセルの一つに割
当てられるべきチャネルの特性を表す互いに素なカテゴ
リの集合を、一つの互いに素なカテゴリ内のチャネルが
互いに干渉しないような方法にて、生成するステップ;
およびチャネルを、前記の複数のセルの一つに、前記の
互いに素なカテゴリに従って、隣接する周波数を持つ二
つのチャネルが互いに素なカテゴリ内に存在するが、た
だし、これらが同一のセルには割当てられないような方
法にて割当てるステップを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 前記の複数のチャネルの個々に、隣接す
る周波数を持つチャネルが互いに素なカテゴリ内に含ま
れるような方法にて、数字的にラベルを付けるサブステ
ップが含まれることを特徴とする請求項2のチャネル割
当ての方法。 - 【請求項3】 数字的ラベル付与のために、奇数/偶数
ナンバリング方式を使用するサブステップが含まれるこ
とを特徴とする請求項1のチャネル割当ての方法。 - 【請求項4】 セットのチャネルを、行が再利用(リユ
ース)係数と関連し列が特定のセルに割当てられたチャ
ネルを表すような方法にて配列されたテーブルフォーマ
ットに分割するサブステップが含まれることを特徴とす
る請求項1のチャネル割当ての方法。 - 【請求項5】 再利用係数を選択するサブステップ;再
利用クラスタ内のセルに対応するノードを持つ隣接グラ
フ(ネーバフッドグラフ)を構成するサブステップ;前
記の隣接グラフの補集合(コンプリメント)を構成する
サブステップ;および前記の補集合グラフ(コンプリメ
ントグラフ)内のノードに、ペアの全ての隣接チャネル
の間に一つのエッジが存在するような方法にて番号を付
与するサブステップが含まれることを特徴とする請求項
1のチャネル割当ての方法。 - 【請求項6】 メモリ手段であって、これが;無線通信
網内における(第一の)複数の通信チャネルの第二の複
数のセルへの(セル間での)割当てを決定するためのモ
デルを収容するように製造され、このモデルが、本質的
に請求項1、2、3、4、あるいは5のチャネル割当て
を決定するための方法の各ステップを遂行することを特
徴とするメモリ手段。
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