JPH09233455A - 画像スクランブル処理システムおよび方法 - Google Patents

画像スクランブル処理システムおよび方法

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JPH09233455A
JPH09233455A JP8035896A JP3589696A JPH09233455A JP H09233455 A JPH09233455 A JP H09233455A JP 8035896 A JP8035896 A JP 8035896A JP 3589696 A JP3589696 A JP 3589696A JP H09233455 A JPH09233455 A JP H09233455A
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JP8035896A
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Takao Nakamura
高雄 中村
Yoichi Takashima
洋一 高嶋
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の暗号化と同程度の強度を持ち、スクラ
ンブル解除装置を有しない受信装置にも容易にスクラン
ブル解除装置を後付けすることが可能で、効果制御を実
現できる画像スクランブル処理システム及び方法を提供
する。 【解決手段】 送信局施設1では、画像符号化器3の直
後にスクランブル装置4を接続して、符号化された入力
画像情報6に対しスクランブルを行い受信者施設8へ送
る。受信者施設8では、画像復号器11の直前にスクラ
ンブル解除装置10を接続して、スクランブルマスタ鍵
を用いスクランブルの解除を行う。スクランブル装置4
では、秘匿したい画像成分を抽出して暗号化し、符号化
のシンタックスに適合するようにダミー情報を付加し、
先に暗号化した元の画像成分を、画像復号器11が無視
する部分に付加することで、効果制御を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有料テレビジョン
放送などの同報型情報を配送する際、有料放送番組など
にスクランブルを施すのに有効な画像スクランブル方法
および処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】地上波放送、衛星放送、CATVなどの
各放送メディアにおいて有料放送を行う際には、有料と
なる番組に対しては画像や音声にスクランブルを施し、
視聴者はこれを解くスクランブル解除装置を有し、さら
に受信契約を結んで受信料を支払わない限り視聴できな
い仕組みになっている。アナログ伝送系におけるスクラ
ンブル方式としては、CATVシステムで多く採用され
ている同期部分を圧縮してしまう方式や、衛星放送で行
われている走査線を適当なポイントで入れ換えるライン
ローテーションなど多重多様な方式がある。
【0003】しかし、近年デジタル技術の急速な発展に
より、伝送もデジタルのままで行うデジタルテレビジョ
ン放送が実現しつつある。そのような流れの中でデジタ
ル伝送に適合したスクランブル方式の検討も同時に行わ
れている。このデジタル伝送におけるスクランブル方式
は大きく分けて2つに分類される。一つは伝送の段階で
一律にスクランブルをかける方式で、疑似ランダム信号
を重畳するようなものが主となっている。もう一つは画
像信号や音声信号を圧縮符号化する段階、あるいは圧縮
符号化の後に暗号化する方式である。
【0004】また、有料放送などの場合、ある程度スク
ランブルの程度を軽くしたり、ある一部分にのみスクラ
ンブルをかけて視聴者の購買意欲を誘うという様なスク
ランブルの効果制御がよく行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ル伝送では映像信号や音声信号は一般に圧縮符号化され
て伝送されるので、伝送の段階で一律にスクランブルを
かける上記従来方式を用いると符号化のシンタックスが
崩れ、シンタックス誤りの際の誤り対策がデコーダによ
って異なることから、意図した効果制御を実現できない
という問題があった。
【0006】また、圧縮符号化する段階で暗号化を行う
従来方式の場合では、スクランブル解除装置を受信側の
画像復号器などに作り込まなければならず、スクランブ
ル解除装置を有しない利用者端末にスクランブル解除装
置を後付けすることが困難であるという問題があった。
【0007】さらに、画像信号や音声信号を圧縮符号化
する段階、あるいは圧縮符号化の後に暗号化する従来方
式による効果制御では、ハフマン符号部分の暗号化とし
て、同符号長のハフマン符号に置換するという処理が用
いられ、通常のデータ暗号化に比べ暗号化によるデータ
変換の組み合わせが極端に少なくなり、不正な解読に対
する強度が弱いという問題があった。
【0008】本発明の目的は、暗号化部分については通
常の暗号化と同程度の強度を持ち、スクランブル解除装
置を有しない受信装置にも容易にスクランブル解除装置
を後付けすることが可能で、効果制御を実現できる画像
スクランブル処理システムおよび画像スクランブル方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像スクランブル処理システムおよび画像
スクランブル方法では、符号化された入力画像情報に対
し、秘匿したい画像成分を抽出して暗号化し、符号化の
シンタックスに適合するようにダミー情報を付加し、先
に暗号化した元の画像成分を、ユーザデータ領域など画
像復号器が無視する部分に付加することにより、画像符
号化のシンタックスに適合するスクランブル手段を備
え、制御手段として前記スクランブル手段の対象となる
各種画像成分を設定し、効果制御を実現することを特徴
とする。
【0010】本発明では、秘匿したい画像成分を抽出し
て暗号化することで幅広い効果制御を可能とし、画像符
号化のシンタックスに適合するスクランブルを行うこと
で画像復号器は既存のまま用いられるようにして、スク
ランブル解除装置の後付けを容易にし、暗号化の手法と
して通常のデータ暗号化と同様の手段を用いることで不
正解読に対する強度を高くする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
を参照して説明する。図1は、本発明が適用される動画
像スクランブル処理システムのブロック図である。
【0012】送信局施設1は、送信したい入力画像2、
画像符号化器3、スクランブル装置4、送信側伝送処理
部5を有している。送信局施設1は、まず入力画像2を
画像符号化器3によって圧縮符号化し、次にこの符号化
画像情報6に対してスクランブル装置4によってスクラ
ンブル処理を行う。スクランブル処理の施された符号化
画像情報7は送信側伝送処理部5によって他の情報との
多重化、誤り訂正符号処理などを施され、有線あるいは
無線の伝送路に送出される。
【0013】送出された信号は受信者施設8によって受
信され、まず受信側伝送処理部9によってスクランブル
処理の施された符号化画像情報7に戻される。次にこの
スクランブル処理の施された符号化画像情報7はスクラ
ンブル解除装置10に送られる。スクランブル解除装置
10では、利用者が正当な利用権を有する場合にはスク
ランブルを解除し、それ以外の場合はそのまま出力を行
う。最後に画像復号器11によってスクランブル解除装
置10から出力された符号化画像情報12を復号し、出
力画像13を得る。これによって正当な利用権を有する
利用者は復号された画像を視聴でき、そうでない利用者
はスクランブル画像を視聴することになる。
【0014】また、図2も本発明の適用されるスクラン
ブル処理システムのブロック図であるが、受信者施設8
がスクランブル解除装置10を有していない場合であ
る。
【0015】図2の場合、送信局施設1による送出まで
は図1のブロック図と同様である。送出された信号は受
信者施設8によって受信され、まず受信伝送処理部9に
よってスクランブル処理の施された符号化画像情報7に
戻される。このスクランブル処理の施された符号化画像
情報7は画像復号器11に入力され、復号されて出力画
像13として出力される。これによってスクランブル解
除装置10を有しない利用者はスクランブル画像を視聴
することになる。
【0016】本発明の実施形態例ではMPEG標準で符
号化された動画像データを入力画像とする例について説
明する。
【0017】MPEG標準の符号化方式による画像デー
タは、図3のような構造を持っている。ここで動画像の
各フレームまたはフィールドの情報はピクチャスタード
コード(PSC)に続くピクチャ層以下に記述される。
各フレームまたはフィールド情報は図4のように、In
tra−picture(動画像のあるフレーム、ある
いはフィールド全体の情報を待つデータ、以下Iピクチ
ャという)、Predictive−picture
(過去のフレームあるいはフィールドとの差分情報から
なるデータ、以下Pピクチャという)、Bidirec
tionally−predictive−pictu
re(過去、および未来のフレームあるいはフィールド
との差分情報からなるデータ、以下Bピクチャという)
の3種類のピクチャ形式で符号化される。
【0018】PピクチャおよびBピクチャでは、図5
(a)、(b)に示すように参照画像を指定するための
fコードと呼ばれるデータが存在する。fコードは参照
画像の位置を指定する情報である。またピクチャはブロ
ックに細分され、ブロック単位でDCT(離散コサイ
ン)変換が行なわれ、適当な量子化係数で量子化され、
ハフマン符号化される。
【0019】図6は、本発明の第1の実施形態例におけ
るスクランブル装置を示すブロック図である。この実施
形態例では、入力画像の任意のフレームを間引いて、フ
レームをコマ落としすることにより時間方向の解像度を
制御し、スクランブルを実現する。
【0020】ただし、間引き対象となるフレーム情報を
単純に暗号化する方法を用いた場合、画像復号器は暗号
化部分を正しく解釈できず、この際の誤り対策が各種の
画像復号器によって様々に異なるので、全ての画像復号
器において送信側が意図したようなスクランブル画像を
表示出来る保証がない。
【0021】そこで、本実施形態例では、画像符号化の
シンタックスに適合するようにフレーム間引きを行うこ
とで、送信側の意図したスクランブル画像を全ての画像
復号器で表示することを実現する。
【0022】図6に示すように、符号化画像情報6がス
クランブル装置4に入力され、まずスクランブル制御部
14に送られる。スクランブル処理指定情報15によっ
て当該ピクチャの間引きを行わないと指定した場合は、
当該ピクチャのピクチャ層にヘッダ情報として、ユーザ
データスタートコード16を付加し、それに続いて管理
番号17と、スクランブル処理を行わないことを表記す
るスクランブルパラメータ18、また必要があればスク
ランブルセッション鍵19を生成し、スクランブルセッ
ション鍵19を、番組毎に定まるスクランブルマスタ鍵
20で暗号化した暗号化鍵情報21も、スクランブルパ
ラメータ18に続いて付加する。暗号化鍵情報21を送
る場合はスクランブルパラメータ18の鍵配送フラグを
立てる。またスクランブル指定情報15によって当該ピ
クチャの間引きを行う場合、同様に当該ピクチャのピク
チャ層にヘッダ情報として、ユーザデータスタートコー
ド16を付加し、それに続いて間引きを指定するスクラ
ンブルパラメータ18、また必要があれば暗号化鍵情報
21を付加し(この場合はスクランブルパラメータ18
の鍵配送フラグを立てる)、当該ピクチャ情報をピクチ
ャ間引き処理部22に送る。また、生成したスクランブ
ルセッション鍵19も同時に送る。各種処理の施された
当該ピクチャ情報は、スクランブル処理に伴うアンダー
フロー・オーバーフローを避けるためにバッファ23に
蓄積され、伝送速度に応じてスクランブル処理の施され
た符号化画像情報7として、音声等との多重化を行う送
信側伝送処理部5に送られる。
【0023】図7に、ピクチャ間引き処理部22の詳細
を示す。スクランブル制御部14から間引き対象ピクチ
ャ情報として送られてきたピクチャ情報は、まずダミー
ピクチャ情報作成部24に送られる。図8に示すよう
に、ダミーピクチャ情報25はピクチャスタートコード
26、各種ピクチャ情報、ユーザデータスタートコード
16、スクランブルパラメータ18、(間引き対象ピク
チャに暗号化鍵情報がある場合には暗号化鍵情報21
も)からなる。各種ピクチャ情報およびユーザデータス
タートコード16以下は、基本的に間引き対象ピクチャ
情報のものをそのままコピーする。ただし、間引き対象
ピクチャがIピクチャの場合、フルペルフォワードベク
トルは任意、フォワードfコードは直前のピクチャを指
定するように値を設定する。また、間引き対象ピクチャ
がBピクチャの場合、フルペルバックワードベクトル、
バックワードfコードは削除する。また、間引き対象ピ
クチャがIまたはBピクチャの場合、ピクチャコーディ
ングタイプをPピクチャに変更する。
【0024】間引き対象ピクチャ情報は、ダミーピクチ
ャ情報作成部24に送られると同時にピクチャ情報暗号
化部27にも送られる。ピクチャ情報暗号化部27は、
送られてくる間引き対象ピクチャ情報をピクチャスター
トコード26から次のピクチャのピクチャスタートコー
ド26が現れるまで、スクランブルセッション鍵19を
用いて暗号化する。ただし暗号化の際に、暗号化データ
の中にMPEGで用いられる各種ヘッダコードが現れな
いように、連続してビット0が22個現れた場合はマー
カービットとしてその次にビット1を挿入する。
【0025】ダミーピクチャ情報25に続いて暗号化デ
ータを、ダミースライス情報付加部28に送る。ダミー
スライス情報付加部28は、暗号化データがなくなるま
では送られてきたデータをそのままスタッフィングビッ
ト削除部29に送る。暗号化データがなくなった時点で
ダミースライス情報30を続けて付加し、スタッフィン
グビット削除部29に送る。
【0026】ダミースライス情報30は、図9に示すよ
うに、スライススタートコード(SSC)、各種スライ
ス情報、マクロブロックアドレスインクリメント=1、
マクロブロックタイプ=動き補償あり符号化不要、動き
ベクトル=(0,0)、マクロブロックアドレスインク
リメント=21(MPEG1で入力画像がSIF(So
urce Input Formatの場合)、マクロ
ブロックタイプ=動き補償あり符号化不要、動きベクト
ル=(0,0)、…(MPEG1で入力画像がSIFの
場合、上記ビット列を15回繰り返す))からなる。ま
た各種スライス情報の値は任意である。
【0027】上記ピクチャ間引き処理によってピクチャ
を1枚間引く毎に、約1,000ビット程度データが増
加する。増加分を相殺するために入力画像情報である符
号化画像情報6の中のスタッフィングビット(アンダー
フローを防ぐために挿入されるダミービット)をスタッ
フィングビット削除部29で、増加分だけ削除し、バッ
ファ23に送る。
【0028】バッファ23では送られてきたピクチャを
伝送速度に応じて送信側伝送処理部5に送る。以上で1
ピクチャ分の間引き処理が終了する。
【0029】このように間引き処理を行うことにより、
図10のイメージ図に示すように符号化画像情報6のピ
クチャ構造が変化する。このスクランブルの施された符
号化画像情報7をそのまま画像復号器11で再生する
と、図10の白抜き文字で示したPピクチャ(差分な
し)の部分はその前のピクチャと同じ絵が表示され続け
るので動画像のコマ落としが実現でき、時間方向から得
られる情報量が制限される。また、間引き対象となるピ
クチャは、1)任意のBピクチャ、2)全てのBピクチ
ャと任意のPピクチャ、3)全てのP、Bピクチャと任
意のIピクチャ、を選ぶことができ、幅広い効果制御が
実現できる。
【0030】次に、図11にスクランブル解除装置10
について示す。スクランブル解除装置10は受信側伝送
処理部9から送られてくるスクランブル処理の施された
符号化画像情報7を受け取り、まず解除処理判定部31
において対象となるピクチャのピクチャ層のユーザデー
タスタートコード16を検出し、続く管理番号17とス
クランブルパラメータ18を読み取る。読み取った管理
番号17に対応するスクランブルマスタ鍵20を利用者
が有していない場合、あるいはスクランブルパラメータ
18に間引き処理指定が書かれていない場合、符号化画
像情報をそのまま画像復号器11に送る。管理番号17
に対応するスクランブルマスタ鍵20を利用者が有して
いて、かつ当該ピクチャが間引き処理のなされたピクチ
ャである場合、当該ピクチャを間引き処理解除対象ピク
チャとして間引き解除処理部32に送る。
【0031】図12に間引き解除処理部32について示
す。間引き解除処理部32では、鍵配送フラグ判定部3
3で間引き解除対象ピクチャのスクランブルパラメータ
18の鍵配送フラグが立っている場合は、それに続き暗
号化鍵情報21を読み出し、スクランブルマスタ鍵20
で復号し、新しいスクランブルセッション鍵19を得
る。新しいスクランブルセッション鍵19が配送されな
い場合は、直前の処理をもちいたスクランブルセッショ
ン鍵19を再び用いる。
【0032】元々のピクチャを暗号化した暗号化ピクチ
ャ情報を暗号化ピクチャ復号部34でスクランブルセッ
ション鍵19を用い復号する。復号したピクチャ情報は
次々に画像復号器11へと送られ、元々の正しいピクチ
ャとして再生される。
【0033】本実施形態例によるスクランブル処理を簡
単にまとめると、図13のイメージ図に示すようにな
る。暗号化された元々のピクチャデータはダミーピクチ
ャ情報25が先頭に付加されることによって、ユーザデ
ータとして無視される。またダミーピクチャ情報25と
ダミースライス情報30によって差分なしのPピクチャ
として画像復号器11によって解釈されるので、図10
に示したようにピクチャの間引きが実現できる。またス
クランブル解除に際しては4バイトで表されるピクチャ
スタートコード26、ユーザデータスタートコード16
を監視するだけで、MPEGのシンタックスのうちハフ
マン符号を解釈する必要がないので高速処理が可能で、
スクランブル解除装置10を簡易な構成で実現できる。
さらに利用者が既存の画像復号器11の前にスクランブ
ル解除装置10を接続することによりスクランブルシス
テムを実現できる。また暗号化の手法については通常の
データ暗号化と同じであるので、ハフマン符号の暗号化
として同長符号に置き換えるといった従来の方法よりも
より安全性が高い。
【0034】次に、本発明を用いたスクランブル装置の
第2の実施形態例について図14に示す。この実施形態
例では、フレーム内である任意ブロックの輝度/色差の
周波数成分を、任意の周波数までに制限して表示するこ
とで、画像の空間方向の解像度を制御し、効果制御を実
現するものである。
【0035】画像符号化器3で符号化された符号化画像
情報6はスクランブル装置4に入力される。スクランブ
ル装置4内のスクランブル制御部35で各ピクチャ毎
に、スクランブル処理指定情報15に基づいて当該ピク
チャにスクランブル処理を施すか否かを判定し、スクラ
ンブル処理を施さない場合は当該ピクチャのピクチャ層
にヘッダ情報として、ユーザデータスタートコード1
6、管理番号17、スクランブル処理を施さないことを
表記したスクランブルパラメータ18を付加し、バッフ
ァ36に送る。スクランブル処理を施す場合は、当該ピ
クチャのピクチャ層にヘッダ情報として、ユーザデータ
スタートコード16、管理番号17、スクランブル処理
の内容を表記したスクランブルパラメータ18を付加
し、スクランブル処理部37に送る。いずれの場合も、
必要に応じてスクランブルパラメータ18の鍵配送フラ
グを立てて、スクランブルセッション鍵19を生成し、
スクランブルセッション鍵19をスクランブルマスタ鍵
20で暗号化した暗号化鍵情報21を続けて付加する。
また生成した新しいスクランブルセッション鍵19を周
波数抜き取り処理部37に送る。
【0036】図15に周波数成分抜き取り処理部37の
詳細を、図16にその内部の構文解釈・抜き取り処理部
38の詳細を示す。スクランブル制御部35から送られ
てきたスクランブル対象ピクチャは周波数成分抜き取り
処理部37の中の構文解釈・抜き取り処理部38に入力
される。構文解釈・抜き取り処理部38(図16)はス
クランブルパラメータ18を読み出し、それに続くスラ
イス層以下を構文解釈する。解釈した際にスクランブル
パラメータ18と照らし合せて抜き取り対象周波数成分
39を見つけた場合、当該周波数成分をスクランブル対
象ピクチャのビット列から抜き取る。またその際にブロ
ックの切れ目を示すためのダミーEOB(エンド オブ
ブロック)40を付加する。
【0037】図17に示すように、CBP(コーデット
ブロック パターン)はMPEGビデオビットストリ
ームのマクロブロック層のパラメータの1つで、マクロ
ブロック中のどのブロックが周波数成分を持つかを表す
6ビット値をハフマン符号化したものである。
【0038】図18に示すように、スクランブル対象ピ
クチャがPピクチャまたはBピクチャの場合、周波数成
分抜き取り処理によって元々のCBPのままだと不都合
が生じる場合、ダミーのDCT 直流成分(ラン0,レ
ベル+1あるいは−1,2進表現で10または11)4
1を抜き取り後のデータに適合するように、ダミーのD
CT 直流成分41を、抜き取り後データの該当箇所
(元々DCT係数が存在したが、抜き取りによってDC
T係数が全くなくなったブロック)に挿入する。抜き取
られた周波数成分39はマクロブロック単位にダミーE
OB40とともに暗号化処理部42に送られる。
【0039】暗号化処理部42ではマクロブロック中の
抜き取られた周波数成分39、ダミーEOB40の順に
並べてスクランブルセッション鍵19を用いて暗号化を
行う。ただし暗号化の際に、暗号化データの中にMPE
Gで用いられる各種ヘッダコードが現れないように、連
続してビット0が22個現れた場合はマーカービットと
してその次にビット1を挿入する。暗号化処理部42は
暗号化されたデータをスタッフィングビット削除部43
に送る。
【0040】構文解釈・抜き取り処理部38において周
波数成分を抜き取られたスクランブル対象ピクチャは周
波数成分抜き取り後ピクチャ用バッファ44に送られ
る。
【0041】周波数成分抜き取り後ピクチャ用バッファ
44では、まずピクチャ層のデータだけ、暗号化処理部
42で暗号化されたデータより先にスタッフィングビッ
ト削除部43に送り出し、残りのスライス層以下、暗号
化処理部42で1ピクチャ分の暗号化処理が終了し暗号
化されたデータがスタッフィングビット削除部43に送
られるまで蓄えられる。暗号化データが全てスタッフィ
ングビット削除部43に送られた後、周波数成分抜き取
り後ピクチャ用バッファ44に蓄えられていた残りのデ
ータがスタッフィングビット削除部43に送られる。
【0042】スタッフィングビット削除部43では暗号
化処理によるピクチャデータ増加分をスタッフィングビ
ットを削除することで相殺し、ピクチャデータをバッフ
ァ36に送る。
【0043】バッファ36では送られてきたピクチャデ
ータを伝送速度に応じて送信側伝送処理部5に送る。
【0044】上記スクランブル処理によって、図19
(a)のようにピクチャデータの構造が変化する。スク
ランブル処理の施されたピクチャは輝度/色差の高周波
成分が削除され、低周波成分のみで構成されるようにな
るので、図19(b)のようにぼやけた画像に変化し、
画像の空間方向の解像度が低下する。またスクランブル
パラメータ18によって、輝度/色差の直流成分のみの
画像から全く処理を施さない画像まで任意にスクランブ
ルの程度を制御でき、幅広い効果制御を実現できる。
【0045】次に、図20に本実施形態例におけるスク
ランブル解除装置10について示す。スクランブル解除
装置10は受信側伝送処理部9から送られてくるスクラ
ンブル処理の施された符号化画像情報を受け取り、まず
解除処理判定部45において対象とするピクチャのピク
チャ層のユーザデータスタートコード16を検出し、続
く管理番号17とスクランブルパラメータ18を読み取
る。読み取った管理番号17に対応するスクランブルマ
スタ鍵20を利用者が有していない場合、あるいはスク
ランブルパラメータ18にスクランブル処理指定が書か
れていない場合、スクランブル処理の施された符号化画
像情報7をそのままバッファ46に送る。管理番号17
に対応するスクランブルマスタ鍵20を利用者が有して
いて、かつ当該ピクチャがスクランブル処理のなされた
ピクチャである場合は、当該ピクチャをスクランブル解
除対象ピクチャとして周波数成分復元部47に送る。
【0046】周波数成分復元部47の詳細を図21に示
す。周波数成分復元部47では、まず鍵配送フラグ判定
部48において、スクランブル解除対象ピクチャのスク
ランブルパラメータ18の鍵配送フラグが立っている場
合はそれに続く暗号化鍵情報21を読み出し、スクラン
ブルマスタ鍵20で復号し、新しいスクランブルセッシ
ョン鍵19を得て、暗号化ピクチャ復号部49に送る。
新しいスクランブルセッション鍵19が配送されない場
合、暗号化ピクチャ復号部49は直前の処理に用いたス
クランブルセッション鍵19を再び用いる。
【0047】周波数成分復元部47内の暗号化ピクチャ
復号部49の詳細を図22に示す。まず暗号復号部50
で、スクランブル解除対象ピクチャのピクチャ層のユー
ザデータスタートコード16以下に付加されている暗号
化情報をスクランブルセッション鍵19を鍵として復号
する。復号したデータは復号データ用バッファ51に一
旦蓄えられる。
【0048】次に、スクランブル解除対象ピクチャのス
ライス層以下が構文解釈・データ挿入部52に送られ
る。構文解釈・データ挿入部52はスクランブル解除対
象ピクチャの構文を解釈し、ブロック層を見つけた時
に、復号データ用バッファ51から抜き取られた周波数
成分39を取り出しスクランブル解除対象ピクチャの当
該ブロックに挿入する。抜き取られた周波数成分39の
挿入は復号データ用バッファ51から取り出したデータ
がダミーEOB40になるまで続ける。スクランブル解
除対象ピクチャのブロック層にダミーのDCT 直流成
分41がある場合はこれを削除する。
【0049】上記のようにして1ブロック分の挿入処理
を行い、これらを1ピクチャの間繰り返して、スクラン
ブル解除処理が終了する。この処理をまとめると図23
のようになる。なお、スクランブル解除処理中のデータ
は順次バッファ46に送られる。
【0050】バッファ46は、伝送速度に応じて蓄えら
れたピクチャデータを画像復号器11に送る。必要に応
じてスタッフィングビットを挿入する。
【0051】上記実施形態例では受信側のスクランブル
解除装置10の構成が従来方式程度複雑になるが、暗号
化方法として通常のデータ暗号化と同様の方法を用いる
ことから、ハフマン符号部分の暗号化として、同長のハ
フマン符号に置き換えるといった従来方式よりも不正解
読に対する強度が強い。
【0052】さらに上記の二つの実施形態例は組み合わ
せて同時に用いることも可能である。図24に本発明の
第3の実施形態例として先に挙げた2つの実施形態例を
組み合わせたスクランブル処理装置を示す。
【0053】画像符号化器3で符号化された符号化画像
情報6は、スクランブル装置4に入力される。スクラン
ブル装置4内のスクランブル制御部53で各ピクチャ毎
に、スクランブル処理指定情報15に基づいて当該ピク
チャにスクランブル処理を施すか否かを判定し、スクラ
ンブル処理を施さない場合は当該ピクチャのピクチャ層
にヘッダ情報として、ユーザデータスタートコード1
6、管理番号17、スクランブル処理を施さないことを
表記したスクランブルパラメータ18を付加しバッファ
54に送る。スクランブル処理を施す場合は、当該ピク
チャのピクチャ層にヘッダ情報として、ユーザデータス
タートコード16、管理番号17、スクランブル処理の
内容を表記したスクランブルパラメータ18を付加す
る。いずれの場合も、必要に応じてスクランブルパラメ
ータ18の鍵配送フラグを立てて、スクランブルセッシ
ョン鍵19を生成し、スクランブルセッション鍵19を
スクランブルマスタ鍵20で暗号化した暗号化鍵情報2
1を続けて付加する。2種類あるスクランブル処理のう
ち、ピクチャ間引き処理を施す場合はピクチャ間引き処
理部22に、周波数成分抜き取り処理を施す場合は周波
数抜き取り処理部37にスクランブル対象ピクチャとス
クランブルセッション鍵19を送る。
【0054】ピクチャ間引き処理22、周波数成分抜き
取り処理部37はそれぞれ図7、図15に示したものと
同じである。それぞれの処理後、処理されたピクチャは
バッファ54に送られる。バッファ54は送られてきた
ピクチャデータを伝送速度に応じて送信側伝送処理部5
に送る。
【0055】次に、本実施形態例におけるスクランブル
解除装置10について図25に示す。スクランブル解除
装置10は受信側伝送処理部9から送られてきたスクラ
ンブル処理の施された符号化画像情報7を入力とし、ま
ず解除処理判定部55において対象とするピクチャのピ
クチャ層のユーザデータスタートコード16を検出し、
続く管理番号17とスクランブルパラメータ18を読み
取る。読み取った管理番号17に対応するスクランブル
マスタ鍵20を利用者が有していない場合、あるいはス
クランブルパラメータ18にスクランブル処理指定が書
かれていない場合、スクランブル処理の施された符号化
画像情報7をそのままバッファ56に送る。管理番号1
7に対応するスクランブルマスタ鍵20を利用者が有し
ていて、かつ当該ピクチャが間引き処理のなされたピク
チャである場合は、当該ピクチャを間引き解除対象ピク
チャとして間引き解除処理部32に送る。管理番号17
に対応するスクランブルマスタ鍵20を利用者が有して
いて、かつ当該ピクチャが周波数抜き取り処理のなされ
たピクチャである場合は、当該ピクチャを周波数成分復
元処理対象ピクチャとして周波数成分復元部48に送
る。
【0056】間引き解除処理部32、周波数成分復元部
48は図12、図21に示したものと同じである。それ
ぞれの処理後、処理されたピクチャはバッファ56に送
られる。バッファ56は送られてきたピクチャデータを
画像復号器11に送る。
【0057】以上のような処理で符号化画像情報6の各
ピクチャは、処理なし、間引き処理、周波数成分抜き取
りのいずれかの処理を施される。このスクランブル処理
を施された符号化画像情報7は、時間方向および空間方
向の解像度が低下している。またスクランブルパラメー
タ18の設定で第1の実施形態例、第2の実施形態例よ
りさらに幅広い効果制御可能となる。
【0058】以上3つの実施形態例のいづれかも、各ピ
クチャごとにスクランブル処理の指定が行えるので、画
像内容に適したスクランブル処理方法、スクランブルの
程度を選択することが可能である。
【0059】具体的な利用形態を図26に示す。送信局
1はスクランブル解除装置10を持つ利用者、持たない
利用者のどちらにも、同一なスクランブル画像情報を送
信する。あらかじめ利用契約を結んでスクランブル鍵2
0を有する利用者はスクランブル画像情報を解除して正
しく再生出来るが、スクランブル解除装置10を有しな
い利用者、あるいはスクランブル解除装置10を有して
いても、スクランブルマスタ鍵20を持たない利用者は
スクランブル画像しか観ることができない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、比
較的簡素な構成でデジタル伝送におけるスクランブルの
効果制御が可能になり、またスクランブル解除装置を既
存の画像復号器に容易に接続することが可能なので、内
容がある程度理解できるが視聴し続けるには不十分なレ
ベルにスクランブルの効果を設定すれば、有料放送およ
びスクランブル解除装置の購買促進に有効となる。
【0061】また、暗号化に通常のデータ暗号化方法を
用いているので、従来の方法よりも高い安全性を持ち、
放送以外にもCD−ROMなどの蓄積媒体を用いた情報
流通において、画像情報の暗号化方法として用いれば、
安全性と宣伝効果の2つのメリットをもつこととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像スクランブルシステムのブ
ロック図である。
【図2】本発明における画像スクランブルシステムのブ
ロック図である。
【図3】MPEG標準による符号化画像情報の構造を示
す図である。
【図4】MPEG標準におけるピクチャの種類を示す図
である。
【図5】(a)、(b)は、MPEG標準におけるfコ
ードを説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施形態例を示すスクランブル
装置のブロック図である。
【図7】上記第1の実施形態例におけるスクランブル装
置内のピクチャ間引き処理部の詳細を示す図である。
【図8】上記第1の実施形態例のスクランブル処理に用
いるダミーピクチャ情報を示す図である。
【図9】上記発明の第1の実施形態例のスクランブル処
理に用いるダミースライス情報を示す図である。
【図10】上記第1の実施形態例のスクランブルの効果
を説明するイメージ図である。
【図11】上記第1の実施形態例のスクランブル解除装
置を示すブロック図である。
【図12】上記第1の実施形態例のスクランブル解除装
置内の間引き解除処理部の詳細を示す図である。
【図13】上記第1の実施形態例のスクランブル処理/
スクランブル解除処理のイメージを示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態例におけるスクラン
ブル装置を示すブロック図である。
【図15】上記第2の実施形態例におけるスクランブル
装置内の周波数成分抜き取り処理部の詳細を示す図であ
る。
【図16】上記第2の実施形態例におけるスクランブル
装置内の構文解釈・抜き取り処理部の詳細を示す図であ
る。
【図17】(a)、(b)はMPEG標準におけるCB
Pを説明する図である。
【図18】上記第2の実施形態例のスクランブル処理の
イメージ図である。
【図19】(a)、(b)は上記第2の実施形態例のス
クランブル処理のイメージ図である。
【図20】上記第2の実施形態例におけるスクランブル
解除装置を示すブロック図である。
【図21】上記第2の実施形態例におけるスクランブル
解除装置内の周波数復元部の詳細を示す図である。
【図22】上記第2の実施形態例におけるスクランブル
解除装置内の暗号化ピクチャ復号部の詳細を示す図であ
る。
【図23】上記第2の実施形態例のスクランブル解除処
理のイメージ図である。
【図24】本発明の第3の実施形態例におけるスクラン
ブル装置を示すブロック図である。
【図25】上記第3の実施形態例におけるスクランブル
解除装置を示すブロック図である。
【図26】本発明を用いた具体的なスクランブルシステ
ムの利用イメージを示す図である。
【符号の説明】
1…送信局施設 2…入力画像 3…画像符号化器 4…スクランブル装置 5…送信側伝送処理部 6…符号化画像情報 7…スクランブル処理の施された符号化画像情報 8…受信者施設 9…受信側伝送処理部 10…スクランブル解除装置 11…画像復号器 12…スクランブル解除装置から出力された符号化画像
情報 13…出力画像 14…スクランブル制御部 15…スクランブル処理指定情報 16…ユーザデータスタートコード 17…管理番号 18…スクランブルパラメータ 19…スクランブルセクション鍵 20…スクランブルマスタ鍵 21…暗号化鍵情報 22…ピクチャ間引き処理部 23…バッファ 24…ダミーピクチャ情報作成部 25…ダミーピクチャ情報 26…ピクチャスタートコード 27…ピクチャ情報暗号化部 28…ダミースライス情報付加部 29…スタッフィングビット削除部 30…ダミースライス情報 31…解除処理判定部 32…間引き解除処理部 33…鍵配送フラグ判定部 34…暗号化ピクチャ復号部 35…スクランブル制御部 36…バッファ 37…周波数成分抜き取り処理部 38…構文解釈・抜き取り処理部 39…抜き取られた周波数成分 40…ダミーEOB 41…ダミーのDCT:直流成分 42…暗号化処理部 43…スタッフィングビット削除部 44…周波数成分抜き取り後ピクチャ用バッファ 45…解除処理判定部 46…バッファ 47…周波数成分復元部 48…鍵配送フラグ判定部 49…暗号化ピクチャ復号部 50…暗号復号部 51…復号データ用バッファ 52…構文解除・データ挿入部 53…スクランブル制御部 54…バッファ 55…解除処理判定部 56…バッファ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側において、画像符号化器の直後
    に、符号化された画像情報を入力画像としてデジタル画
    像のスクランブルを行うスクランブル装置を接続し、 受信側において、画像復号器の直前に、前記デジタル画
    像のスクランブルを解除可能とするスクランブル解除装
    置を接続することを特徴とする画像スクランブル処理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 画像復号器によって画像情報として正し
    く解釈されうるように、符号化された画像情報を入力画
    像として、スクランブル処理後のデータが画像符号化の
    シンタックスに適合したスクランブルを行うことを特徴
    とする画像スクランブル方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像スクランブル方法に
    おいて、 画像符号化のシンタックスに適合しつつ、表示される画
    像の解像度を制御することによってスクランブルを行う
    ことを特徴とする画像スクランブル方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像スクランブル方法に
    おいて、 入力画像の任意のフレームを間引くことにより、画像の
    時間方向の解像度を段階的に制御することを特徴とする
    画像スクランブル方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像スクランブル方法に
    おいて、 入力画像の輝度、色差の周波数成分を取り除くことによ
    り、画像の空間方向の解像度を段階的に制御することを
    特徴とする画像スクランブル方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の画像スクランブル方法に
    おいて、 入力画像の任意のフレームを間引くことと、輝度、色差
    の周波数成分を取り除くことを組み合わせて制御するこ
    とにより、画像の時間および空間方向の解像度を段階的
    に制御することを特徴とする画像スクランブル方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項6記載の画像スク
    ランブル方法において、 入力画像が圧縮符号化画像情報である場合に、任意のフ
    レームを参照画像との差分無しのフレームに変換するこ
    とにより、フレームの間引きを実現することを特徴とす
    る画像スクランブル方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像スクランブル方法に
    おいて、 フレーム間予測フレームであることを指定するヘッダ情
    報と、参照画像との差分無しを表す情報とを付加するこ
    とにより、任意のフレームを参照画像との差分無しのフ
    レームに変換する、 ことを特徴とする画像スクランブル方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像スクランブル方法に
    おいて、 任意のフレームを参照画像との差分無しのフレームに変
    換する際に、元のフレーム情報を暗号化し、画像復号器
    において無視される領域に、スクランブル制御情報およ
    びスクランブルマスタ鍵で暗号化されたスクランブル解
    除のためのセッション鍵とともに、多重化して伝送する
    ことを特徴とする画像スクランブル方法。
  10. 【請求項10】 請求項5または請求項6記載の画像ス
    クランブル方法において、 輝度、色差の周波数成分をどの程度取り除くかを指定す
    ることにより、画像から得られる情報量を段階的に制御
    することを特徴とする画像スクランブル方法。
  11. 【請求項11】 請求項5または請求項6記載の画像ス
    クランブル方法において、 画像から周波数成分を取り除く際に、画像符号化のシン
    タックスに適合するようにダミー情報を付加することを
    特徴とする画像スクランブル方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の画像スクランブル方
    法において、 画像から周波数成分を取り除く際に、取り除いた周波数
    成分を暗号化し、画像復号器において無視される領域
    に、スクランブル制御情報およびスクランブルマスタ鍵
    で暗号化されたスクランブル解除のためのセッション鍵
    とともに、多重化して伝送することを特徴とする画像ス
    クランブル方法。
  13. 【請求項13】 請求項6記載の画像スクランブル方法
    において、 間引きの対象となる元のフレーム情報または取り除いた
    周波数成分を暗号化し、画像復号器において無視される
    領域に、スクランブル制御情報およびスクランブルマス
    タ鍵で暗号化されたスクランブル解除のためのセッショ
    ン鍵とともに、多重化して伝送することを特徴とする画
    像スクランブル方法。
  14. 【請求項14】 請求項9または請求項12または請求
    項13記載の画像スクランブル方法において、 暗号化情報を多重化して伝送する方法として、暗号化情
    報をヘッダ情報として多重化して伝送することを特徴と
    する画像スクランブル方法。
  15. 【請求項15】 請求項9または請求項12または請求
    項13記載の画像スクランブル方法において、 暗号化したデータの中に画像符号化のシンタックスにお
    ける制御コードが現れた際に、画像復号器がこの部分を
    制御コードと誤認識しないようにマーカービットを挿入
    することを特徴とする画像スクランブル方法。
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