JPH09233058A - データ通信再送方法及びその装置 - Google Patents

データ通信再送方法及びその装置

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JPH09233058A
JPH09233058A JP8041124A JP4112496A JPH09233058A JP H09233058 A JPH09233058 A JP H09233058A JP 8041124 A JP8041124 A JP 8041124A JP 4112496 A JP4112496 A JP 4112496A JP H09233058 A JPH09233058 A JP H09233058A
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slot
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error
retransmission
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JP8041124A
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Osamu Nakamura
修 中村
Hideo Matsuki
英生 松木
Hitoshi Takanashi
斉 高梨
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ARQ方式において移動通信のようにバース
ト誤りが支配的な通信回線で無駄な再送を低減する。 【解決手段】 送信スロットをS1,S2・・・と順次
送信すると共に帰還路よりの受信(送信要求)スロット
の誤り検出を監視し、誤りが検出されると、その誤りス
ロット35の直前の送信スロットS2も伝送誤りを受け
たと推定して、その直後へ送信タイミングでその送信ス
ロットS2を再送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に例えば移動
通信のように上り、下り伝送路でバースト誤りが支配的
な通信回線においてエラーフリーでしかも高効率な伝送
を実現するデータ通信再送方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誤りが発生する伝送路を介して、エラー
フリー伝送を高効率で実現する従来技術として、自動再
送要求(ARQ)方式があり、このARQ方式には、再
送要求信号が受信されると、対応誤りデータから再送す
るGo−Back−n再送(GBN)方式および、対応
する誤ったデータのみを選択して再送する選択再送(S
R)方式がある。理想限界での伝送効率はSR方式がG
BN方式より勝るが、装置を実現する上ではGBN方式
の方が制御が容易で回路規模が小さくてすむという利点
もある。以下、GBN方式およびSR方式とこれらを応
用した方式について簡単に説明する。
【0003】図7AにGBN方式の動作を示す。Sn
(n=0,1,2,・・・,7)は送信側の送信データ
スロット番号をあらわし、Rn(n=0,1,2,・・
・,7)は受信側が送信側に要求するスロット番号をあ
らわす。Sn,Rnともモジュロ8で表現されている。
Oは伝送路で誤りが生じなかったことを示し、Xは誤り
が生じたことを示す。送信側から送出したデータスロッ
トSnは一定時間遅れて受信側で受信される。図7Aの
例では遅延時間は2スロット分である。データスロット
Snが正しく受信された場合、受信側では次のスロット
Sn+1を要求するスロットRn+1を帰還スロットと
して送出する。受信側から送出された帰還スロットもデ
ータスロットと同じく遅延して送信側で受信される。こ
のように、送信側から送信したデータスロットの送達確
認が送信側で認識されるまで、送信側受信側間を往復す
る時間が必要であり、この時間をラウンドトリップディ
レイ時間(RTF)と呼ぶ、図7Aの例では、RTF=
4スロット分である。GBN方式では、RTFの間は送
達確認無しで続くデータスロットを送信することによ
り、伝送効率の向上を図っている。
【0004】受信側からの送達確認無しで送信できるデ
ータスロットの最大値はアウトスタンディング数と呼ば
れ、モジュロnのスロット番号を使用した場合アウトス
タンディング数の最大値は(n−1)となる。装置によ
り、例えばバッファ容量が小さい場合にアウトスタンデ
ィング数を(n−1)より小さい値にすることもある。
受信側においてデータスロットに誤りが検出された場合
には、要求スロット番号Rnの更新は行われず、その
後、受信側では要求データスロットが送られてくるまで
全てのデータスロットを破棄すると共にその要求スロッ
ト番号Rnを送信し続ける。図7Aでは、受信側でデー
タスロットS2に誤りが検出されたため、その時は要求
スロットをR3として更新することなく、R2を送信
し、次に送信側から再び正しいデータスロットS2が送
られてくるまでの間、受信されたデータスロットS3か
らS5までのデータを全て破棄し、また更新を停止した
要求データスロットR2を送信し続ける。送信側再送要
求データスロットR2が受信されると、これと対応する
データスロットS2から全てのデータスロットを順次再
度送信する。このようにして誤りが検出されたデータを
再送することにより、エラーフリー伝送が実現できる。
なお送信側で最初に再送要求データスロットR2が受信
された後、各データスロットごとに同一の再送要求デー
タスロットR2が受信されるが、その送信データスロッ
トS2を再送してから1RTF以内に受信された再送要
求データスロットR2は無視して、次の送信データスロ
ットS3,S4,S5を順次送信する。
【0005】図7Bに理想SR方式の動作説明を示す。
SnおよびRnはGBN方式で用いたものと同じ意味を
持つ。SR方式では受信側から送られる再送要求スロッ
トのみを再送する。つまり、この例では最初の再送要求
データスロットR2が受信されると、これと対応した送
信データスロットS2のみを再び送出してから、RTF
時間以内に届いた当該フレームの再送要求R2は、正し
い応答がまだ届いていないとみなし、無視し、その後は
再送前に既に送信した送信データスロットS3,S4,
S5の次の送信データスロットS6を送信する。一方受
信側では再送要求R2を最初に出してから、正しい再送
データS2が受信されるまで再送要求データスロットR
2を出し続けるが、これと同時に受信データに誤りの有
無の検出を行い、誤りがなければ、そのデータを保持
し、誤りが検出されると、そのデータスロットを一時記
憶している。この例では送信データスロットS5の受信
データから誤りが検出されている。このため再送送信デ
ータスロットS2が正しく受信されると、それまでに誤
りが検出されていなければ、送信要求データスロットは
S6となるべき所であるが、S5に誤りが検出されてい
るため、再送要求データスロットR5が送信側に送信さ
れる。SR方式は、伝送効率の点で優れた性能を示す
が、連続データの順序を保証するために理論的に、特に
誤りが頻繁に発生する場合は受信側で無限大のバッファ
を、言い換えると無限大の送信番号を必要とすることが
知られている。
【0006】しかし、実際に送信側および受信側で所有
できるバッファサイズは有限であり、また、各スロット
に割り当てられるスロット番号は有限、つまり(モジュ
ロMで繰り返されるため)、理想的なSR方式を実用化
することは不可能である。そこでモジュロMで動作する
ことになり、その例として、図8Aにモジュロ8で動作
するSR方式を示す。S1′は1モジュロ後の送信側で
付加するスロット番号を、R1′はそれに対応する受信
側から送られてくる要求番号を、それぞれ示す。S1と
S1′は表記上見やすくするために区別しているが、ス
ロット内では区別を付けられない。送信側では、受信側
から届いた再送要求番号が1モジュロ以前のものか、新
規モジュロのものか判別不能になるのを避けるために、
現在要求されているスロット番号からモジュロMでイン
クリメント(歩進)し、“現在要求されているスロット
番号−2”まで連続送信できる。
【0007】しかし実際は、図8Bに示すように、受信
側からの帰還情報R5が途絶えて、送信側に到達しない
と、現在要求されているスロット番号からモジュロMで
インクリメントし“現在要求されているスロット番号−
2”まで送信番号が進んでしまう事態を考慮に入れ、そ
の様な場合には、SR方式より伝送効率の低い他のデー
タ再送(ARQ)方式に切り替える方式が検討されてい
る。その代表的な例はSR方式とGBN方式とを組み合
わせた方法である。図8Bでは、送信データスロットS
2について誤りが受信側で検出され、その要求スロット
が2(=R2)であるのに対し、送信スロットS2を再
送し、その確認と対応する要求スロットR5が受信され
ず送信スロット番号が0(=S0′)まで進み“0=
(要求スロット番号)−2”となったため連続送信をで
きなくなってGBN方式に切り替わり、その時の再送要
求スロットR2と対応して送信スロットS2からの連続
したスロットの再送が行なわれ、その後、要求スロット
番号5(=R5)が送信側で受信され、連続送信できる
最大番号が3(=5−2)に変化したので、SR方式に
もどる。ランダム誤りが支配的な通信回線では、情報量
の少ない帰還路情報に誤り訂正符号化等を施し、帰還路
の誤り率を極端に低減することが可能である。従って、
SR方式からGBN方式に切り替わる頻度を抑えること
ができ、高い伝送効率を維持できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、移動通
信特有のフェージングにより、伝送路のレベル落ち込み
が時間的に集中して発生する場合のように、バースト誤
りが支配的な通信回線では、情報量が少なくてもエラー
フリーに近い帰還路を構成することは不可能である。従
って、移動通信システムにGBN方式を用いた場合は、
誤りが検出される都度アウトスタンディングフレーム分
のデータスロットが破棄されてしまうため、誤りの多い
条件では伝送効率がより低下する。また、切替式のSR
方式を用いた場合は、頻繁に他の伝送効率の低いARQ
方式へと切り替わる可能性がある。
【0009】この発明は、GBN方式においては無駄な
スロットの破棄を低減することにより、また、SR方式
においては他の伝送効率の低いARQ方式に切り替わら
ずに、有限バッファサイズのSR方式を可能とすること
により、バースト誤りが支配的な通信回線においても高
い伝送効率を維持できるデータ通信再送方法及びその装
置を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明の方法では、送信局に、帰還路で発生した伝送
誤りを検出し、つまり受信局からの信号に伝送誤りを検
出した際に、受信局からの再送要求スロットを待つこと
なく、誤り検出の直前に送信したデータスロットから再
送を開始する。従来の再送方式が、受信局からの再送要
求に基づいて再送を開始するのに対し、この発明では送
信側において受信側からの再送要求が無くても自発的に
再送するところが異なる。
【0011】この発明は、移動通信等のバースト誤りが
支配的な通信回線において、帰還路の伝送誤りがデータ
送信路の伝送誤りと相関して発生することを利用して、
送信側で再送の必要があるデータスロットを予測し、受
信側からの再送要求より先にデータスロットを再送する
ことにより、GBN方式においては不要なスロット廃棄
を減少させ、また、SR方式においては実質的なアウト
スタンディングフレーム数が減少することにより他の伝
送効率の低いARQ方式に切り替わることなく有限バッ
ファサイズのSR方式を可能とし、高効率なエラーフリ
ー伝送を可能にするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施例1:この発明をGBN方式に適用した場合の装置
構成例とその動作流れ図をそれぞれ図1および図2に示
す。ここで、Vsは次に送出すべきスロットの続き番号
(送信状態変数)、Vaは次に受信側により確認される
べきスロットの続き番号(確認状態変数)、Vrは次に
受信されるべきスロットの続き番号(受信状態変数)、
Nsは送信スロット番号、Nrは受信スロット番号、N
3は最大アウトスタンディングスロット数をそれぞれ示
しており、以上のVs,Va,Vr,Ns,Nrは全て
モジュロMで表現される。
【0013】図2Aに示すようにこの発明では、送信デ
ータスロット番号(Ns)を決定する際に、帰還スロッ
ト側に誤りが発生しているかどうかを確認する
(S1 )。このときもし、帰還スロットに誤りあれば直
前のスロットを再送する(S2 )。もし、帰還スロット
に誤りがなければ従来のGBN方式と同様の動作とな
る。すなわち、確認状態変数Vaを帰還スロット中の受
信スロット番号Nrに更新し(S 3 )、アウトスタンデ
ィングスロット数Vs−VaがN3に達したかを判定す
る(S4 )。ここでもしアウトスタンディングスロット
数がN3に達していなければ、先行送信が可能であるの
で送信スロット番号Nsを次に送信すべき番号である送
信状態変数Vsとし、Vsを1増加する(S5 )。反対
にアウトスタンディングスロット数がN3に達していれ
ば、先行送信が不可能なのでNsおよびVsをそれぞれ
VaおよびVa+1に戻す(S6 )。このようにしてN
sを決定して、そのNsのデータスロットを送信する
(S7 )。
【0014】図1において、データ送信側11では入力
された送信データはデータスロット生成部12でデータ
スロットに組み込まれ、各データスロットには、図2A
に示した処理により送信データスロット番号Nsが付加
され、受信側の誤り検出符号化部で誤り検出が可能な符
号化が誤り検出符号化部13でされて、無線装置14の
送信部15からデータ受信側へ向けて送信される。
【0015】データスロット生成の際、再送のために送
達が未確認のデータスロットは送信バッファ16に保存
される。同時に受信部17で受信された受信側よりの帰
還信号は、誤り検出部18において伝送誤りが検出され
なければ解析部19で帰還スロットとして解析され、帰
還スロット中の要求スロット番号Nrから再送要求信号
または送達確認信号としてデータスロット生成部12へ
渡される。この発明では帰還信号の誤り検出出力を誤り
予測部21に入力し、誤り予測部21で、その入力情報
を元にデータ送信側が直前に送出したデータスロットに
誤りが発生する確率を予測し、送信データスロットのう
ち誤っている確率の高いと予測されたスロットの先行再
送指示をデータ生成部12へ送出する。誤り検出部18
から誤り予測部21への入力信号の例としてはCRC符
号などの誤り検出符号による帰還信号スロット内の誤り
ビットの有無が挙げられる。また、つまり帰還信号に誤
りが検出された時は、ほぼ同時期に送信された送信デー
タスロットも伝送路障害を受けたと予測しその送信スロ
ットを再送要求を待つことなく先に再送する。誤り予測
部21では帰還信号の誤り検出の有無のみならず、受信
部17における帰還信号の受信強度が所定値以下なら送
信スロットに伝送障害があったと予測し、或いは受信強
度は大であるが、受信信号波形がぼけているなどから干
渉波の影響を大きく受けたことが検出されると送信スロ
ットに伝搬障害が生じたと予測するなどしてもよい。
【0016】受信側25における処理は、従来のGBN
方式と全く同じでよい。すなわち、ディジタル送受信装
置26の受信部27で受信された送信側11よりのデー
タスロット信号は誤り検出部28でデータの正常性を検
査され、データスロット解析部29でデータスロットの
スロット番号を検査されて、誤りのない受信データとし
て出力される、同時に、次に要求すべきスロット番号N
rが生成され、帰還スロット生成部31で帰還スロット
に付加され、更に誤り検出符号化が符号化部32で行わ
れ、送信部33より送信側11へ返される。データスロ
ット解析部29での処理手順を図2Bに示す。つまりデ
ータスロットに誤りがないかを調べ(S 1 )、誤りがな
ければ、受信データスロット中の送信スロット番号Ns
が受信スロット番号Nrと等しいかを調べ(S2 )、等
しければ、次に受信されるべきスロット番号Vrに1を
加算し、そのVrを受信スロット番号Nrとし
(S3 )、そのNrを帰還信号として送信する
(S4 )、データスロットに誤りがあった場合、また送
信されて来たスロット番号NsがNrと不一致の場合
は、ステップS 4 に移り、その時のNrが帰還信号とし
て送信され、再送要求がなされる。
【0017】次にこの実施例を従来方法と比較し、この
発明による効果の例を説明する。図3A,Bにこの実施
例と従来方法におけるそれぞれの送信側における送信ス
ロットSn、受信スロット(帰還スロット)Rn、受信
側の送信帰還スロットRnの各変化状態を示す。図3で
は時間的に近い送信スロットと受信スロットの間に誤り
発生の相関がある場合を想定している。具体的には、フ
ェージング環境下におけるTDMA/TDD方式が挙げ
られる。この実施例では図3Aで示すように送信側で最
初のスロットS2の送信直後の受信側からの受信スロッ
ト35の誤りからスロットS2に伝送路で誤りが発生す
ると予想し、次の送信スロットでスロットS2を先行再
送している。これに対し従来のGBN方式では図3Bに
示すようにスロットS2が誤った事はその送信からRT
F後のスロットS5の送信後まで知ることができないた
めに、最初のスロットS2から次にスロットS2が再送
されるまでに送信されたスロットS3,S4,S5のデ
ータが破棄され、スロットS2の再送後、スロットS
3,S4,S5も再度送信される。これに対し、この発
明ではスロットS2の再送のみ行われ他の不要な再送
(S3,S4,S5)は起きないことがわかる。誤り予
測が外れた場合には、この発明は従来方式より1スロッ
ト余計に再送してしまうため効率が悪くなるが、図3で
想定した場合のように送信スロットと受信スロットにお
ける誤りの相関が大きい条件では誤り予想が外れる確率
が大変小さいため伝送効率が改善される。実施例2:こ
の発明をSR方式に適用した場合の装置構成例と流れ図
をそれぞれ図4および図5に示す。図4中の図2と対応
する部分に同一符号を付けてあり、図5で用いる記号は
図2で用いる記号と同じ意味を持つ。ここでは、SR方
式の実現方法として、GBN方式と組み合わせた例を挙
げている。この実施例における送信スロット番号Nsの
決定処理は図5Aに示すように、次に受信側により確認
されるべきスロット番号Vaに、帰還路よりの受信スロ
ット番号Nrを代入し(S1 )、そのVaの変化がラウ
ンドトリップデレイRTFを越えたかを調べ(S2 )、
越えたならば、そのVaをNsとし(S3 )、越えてい
なければ、誤り予測による再送要求があるかを調べ(S
4 )、あればNsを直前のスロット番号に変更し
(S5 )、再送指示がなければ、次に送信すべきスロッ
ト番号Vsが(Va−1)と等しいかを調べ、つまり受
信未確認スロット数がモジュロ数Mとなったかを調べ
(S6 )、等しくなった場合は、GBN方式に移行し
(S7 )、等しくなければ、Nsに次に送信すべきスロ
ット番号Vsを代入し、Vsに1を加算する(S8 )。
このようにして決定されたスロット番号Nsのデータを
送信する(S9)。
【0018】このようにこの発明では、送信データスロ
ット番号Nsを決定する際に誤り予測部21からの再送
指示を参照するところが従来と異なる。従来のSR方式
では再送は受信側からの要求スロット番号がラウンドト
リップディレイ時間分のスロット数(RTF)を越えて
送られて来るかまたは次に送信予定のスロット番号が送
達未確認スロットのスロット番号にモジュロ数の範囲で
追いついてしまった場合に限り再送されるのに対して、
この発明では誤り予測部からの再送指示がある時には直
前の送信データスロットを再送する。この手順を追加す
ることにより「モジュロ数が1周した」ことによるGB
N方式への切り替わりが起き難くなるため伝送効率が向
上する。
【0019】図4において、データ送信側11では入力
された送信データはデータスロット生成部12でデータ
スロットに組み込まれ、各データスロットには図5Aの
流れ図で示されるような送信データスロット番号Nsが
付加され、受信側25の誤り検出符号化部28で誤り検
出が可能な符号化をされて、無線装置の送信部15から
データ受信側25へ向けて送信される。
【0020】データスロット生成の際、再送のために送
達が未確認のデータスロットは送信バッファ16に保存
される。同時に受信部17で受信された帰還信号は、誤
り検出部18において伝送誤りが検出されなければ帰還
スロットとして解析され、帰還スロット中の要求スロッ
ト番号Nrから再送要求信号または送達確認信号として
データスロット生成部12へ渡される。この発明では帰
還信号の誤り検出出力を誤り予測部21に入力し、誤り
予測部21でその入力情報を元にデータ送信側11が直
前に送出したデータスロットに誤りが発生する確率を予
測し、送信データスロットのうち誤っている確率の高い
と予測されたスロットの先行再送指示をデータ生成部1
2へ送出する。誤り検出部18から誤り予測部21への
入力信号の例としてはCRC符号などの誤り検出符号に
よる帰還信号スロット内の誤りビットの有無が挙げられ
る。また、受信部17における受信信号の信号強度や干
渉波検出の結果を誤り予測部へ入力する方法も挙げるこ
とができる。データスロット生成部12の生成スロット
から図5Aで説明したようにGBN方式とSR方式との
切替えが再送方式切替制御部37で行われる。
【0021】受信側25における処理は、従来のSR方
式と全く同じでよい。すなわち、受信部27で受信され
たデータスロット信号は誤り検出部28でデータの正常
性を検査され、データスロット解析部29でデータスロ
ットのスロット番号を検査されて、誤りのない受信デー
タとして受信バッファ38に格納される、同時に、次に
要求すべきスロット番号Nrが生成され、帰還スロット
生成部31で帰還スロットに付加されて送信側11へ返
される。受信バッファ38内のデータは途中に未受信部
分が無くなりしだい受信データとして出力される。なお
データスロット解析部29での処理は図5Bに示すよう
に受信データスロットに誤りがあるかを調べ(S1 )、
誤りがなければ受信された送信スロットNsが未受信の
ものかを調べ(S2 )、未受信のものでなければ、その
Nsを無視し(S3 )、未受信のものであれば、そのス
ロットNsをバッファ38へ格納し(S4 )、そのNs
以前のデータは全て受信済みかを調べ(S5 )、受信済
みであれば、次に受信すべきスロット番号Vrに1を加
算し(S6 )、そのスロットVrが受信済みかを調べ
(S7 )、受信済みであればステップS6 に戻り、受信
済みでなければ送信要求スロットNrにVrを代入する
(S8 )。このようにして決められたNrを帰還スロッ
トとして送信する(S9 )。
【0022】次にこの実施例を従来方法と比較して、こ
の発明による効果の例を説明する。SR方式の場合に
は、GBN方式のように不要なスロットの再送は行われ
ない。しかし、送達未確認のまま送信を続けると、GB
N方式に切り替わり効率が低下する。この発明を用いる
と、送達確認を待たずに再送を行うため、従来方式に比
べGBN方式への切替が減少する。またGBN方式へ切
り替わってしまった場合でも実施例1で述べたようにこ
の発明により従来のGBN方式より効率が改善される。
【0023】具体例として、この実施例と従来のSR方
式におけるデータ送信状態(図3と対するもの)を図6
に示す、この図では時間的に近い送信スロットと受信ス
ロットの間に誤り発生の相関がある場合を想定してい
る。具体的には、フェージング環境下におけるTDMA
/TDD方式が挙げられる。なお、送信スロット番号の
右肩に付けたダッシュ′は古いスロットと新しいスロッ
トを区別するために説明の便宜上付けたもので実際に送
信される番号に区別はない。この発明では図6Aで示す
ように送信側で最初のスロットS2の送信直後の帰還ス
ロット35の誤りからスロットS2の送信が誤ることを
予想し、次の送信スロットでスロットS2を先行再送し
ている。従来のSR方式では図6Bに示すようにスロッ
トS2が誤った事はスロットS2を送信しRTF後のス
ロットS5の送信後まで知ることができないために最初
のスロットS2から次にスロットS2が再送されるまで
にスロットS3,S4,S5のデータが先行送信され、
その後スロットS2の再送が行われる。この際、図6B
にあるように誤り39と同様に再送スロットS2がまた
誤った場合、従来方式ではモジュロ数が1周してしまう
ためSR方式より伝送効率の低いGBN方式に切り替わ
る。これに対し、この発明では先行再送が行われるため
GBN方式への切替が起こらないことがわかる。誤り予
測が外れた場合には、この発明は従来方式より1スロッ
ト余計に再送してしまうため効率が悪くなるが、図6で
想定した場合のように送信スロットと受信スロットにお
ける誤りの相関が大きい条件では誤り予想が外れる確率
が大変小さいため伝送効率が改善される。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、移動通信等のバース
ト誤りが支配的な通信回線において、従来方式に比べ無
駄な再送を低減することが可能になり、効率的なエラー
フリー伝送を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をGBN方式に適用した場合の装置構
成例と、対応する受信側装置例を示すブロック図。
【図2】Aはこの発明をGBN方式に適用した場合のデ
ータスロット生成手順の例を示す流れ図、Bは対応する
受信側におけるデータスロット処理手順を示す流れ図で
ある。
【図3】Aはこの発明をGBN方式に適用した場合の各
スロットの送信状態例を示す図、Bは対応する従来方法
による送信状態を示す図である。
【図4】この発明をSR方式に適用した場合の装置構成
例及びこれと対応する受信側装置を示すブロック図。
【図5】Aはこの発明をSR方式に適用した場合のデー
タスロット処理手順を示す流れ図、Bは対応する受信側
におけるデータスロット処理手順を示す流れ図である。
【図6】この発明をSR方式に適用した場合の各スロッ
トの送信状態の例を示す図、Bは従来方法による対応す
る送信状態を示す図である。
【図7】Aは従来のGBN方式の動作を説明する図、B
は従来のSR方式の例として理想SR方式の動作を説明
する図である。
【図8】Aは従来のSR方式の例としてモジュロ8のS
R方式の動作を説明する図、Bは従来のSR方式の例と
してSR方式とその他の方式の切り替え方法の動作を説
明する図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信局から再送要求信号を受信すると、
    これと対したデータの再送処理を行うデータ通信再送方
    法において、 前記受信局からの受信信号に伝送誤りを検出すると、そ
    の誤り検出の直前に送信したデータを次の送信タイミン
    グで前記受信局に先行再送することを特徴とするデータ
    通信再送方法。
  2. 【請求項2】 上記データ再送方法はGo−back−
    n再送方法(以下、GBN方法)、あるいは、選択再送
    方法(以下、SR方法)、あるいは、前記GBN方法と
    前記SR方法との併用方法であることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ通信再送方法。
  3. 【請求項3】 データスロット毎にモジュロ数Mで繰り
    返すスロット番号を付加する手段と、 前記データスロット全体を誤りが検出可能な符号に符号
    化する手段と、 前記スロット番号を1ずつ歩進しながらGo−back
    −n再送方法(以下、GBN方法)、あるいは、選択再
    送方法(以下、SR方法)、あるいは、前記GBN方法
    と前記SR方法との併用方法によりデータを送信する手
    段と、 受信局からの再送要求信号を受信する手段と、 前記受信された再送要求信号を、当該スロットを送出し
    てから設定された期間無視し、その他の場合は前記方法
    による再送を行う手段と、 を具備したデータ通信再送装置において、 前記受信局よりの受信信号から送信誤りを予測する手段
    と、 前記送信誤りが予測されると、次の送信タイミングでそ
    の直前のデータスロットを再送する手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ通信再送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7257742B2 (en) * 2001-12-14 2007-08-14 Funai Electric Co., Ltd. Disk reproducing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7257742B2 (en) * 2001-12-14 2007-08-14 Funai Electric Co., Ltd. Disk reproducing apparatus

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