JPH09232822A - 高周波結合線路 - Google Patents

高周波結合線路

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JPH09232822A
JPH09232822A JP8036640A JP3664096A JPH09232822A JP H09232822 A JPH09232822 A JP H09232822A JP 8036640 A JP8036640 A JP 8036640A JP 3664096 A JP3664096 A JP 3664096A JP H09232822 A JPH09232822 A JP H09232822A
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inductor
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line
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Makoto Yamazaki
誠 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用無線機の防爆性を高めるため、絶縁性
の高い高周波結合線路を得る。 【解決手段】 誘電体基板1と、誘電体基板1の片面に
形成されたインダクタ8aと、誘電体基板1の他方の面
に形成され、誘電体基板1を介してインダクタ8aと結
合するインダクタ8bと、誘電体基板1の片面に形成さ
れ、インダクタ8bとの間で静電容量を発生するコンデ
ンサ8c、8dとを備えた。入出力間を切り離すこと、
および、コンデンサを接続することにより2重の絶縁性
を確保して防爆性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルハン
ディホンシステム(PHS)等に用いられる携帯無線機
に使用される高周波結合線路に関するものであり、特
に、防爆対応機器の安全保持回路に用いる高周波結合線
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波通信の分野では、マイクロ波受信
装置として誘電体基板上にストリップ線路などの伝送線
路を形成している。一般的には、導体と十分幅の広い導
体(接地導体)とからなる線路で構成されており、入出
力回路のアースは接地導体で接続される不平衡回路で構
成される。例えば、特開平2−292901号公報のよ
うに接地導体で囲まれた中でストリップ線路を構成する
方法がとられていた。図16は従来の高周波結合線路の
斜視図、図17はその断面図である。
【0003】図16および図17において接地導体11
aと11dの間に誘電体11bをはさみ、導体11cを
配置する構造である。これら導体によりコンデンサやイ
ンダクタ等の伝送線路を構成する。以上のように、従来
のマイクロストリツプラインは、入出力のアースを接続
しかつ広い接地導体を用いて構成されている。この種の
高周波結合線路は、図18に示すように、アンテナと無
線送受信機能を持つ高周波回路との間に設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パーソナル
ハンディホンシステム(PHS)等に用いられる携帯無
線機に防爆性が要求されることがある。このような防爆
機器に使用される高周波結合線路には、所定の高周波帯
域の通過特性と高電圧での耐圧性能の両方が必要とされ
る。このために、高周波結合線路の構造は入出力が直流
的に遮断され、かつ、接地導体も切り離されたものでな
ければならない。したがって、従来のマイクロストリツ
プラインや通常のコンデンサ部品による構成では防爆性
を実現できなかった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、所定の高周波帯域の通過特性と
防爆性の両方を満足する高周波結合線路を得ることを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の高周波結合線
路は、アンテナと高周波回路とを直流的には絶縁し、高
周波的には接続する高周波結合線路であって、誘電体基
板と、上記誘電体基板の両面に形成され、コンデンサを
構成する第1の電極パターンおよび第2の電極パターン
とを備えたものである。
【0007】この発明に係わるアンテナバリアパターン
は、入出力の接地導体を切り離し直流的に遮断するとと
もに、高周波帯域の通過特性の挿入損失を低減するする
ためにプリント基板にマイクロストリップラインを画く
ことで諸特性を満足させようとするものである。
【0008】請求項2の高周波結合線路は、アンテナと
高周波回路とを直流的には絶縁し、高周波的には接続す
る高周波結合線路であって、誘電体基板と、上記誘電体
基板の両面に形成された第1の電極パターンおよび第2
の電極パターンから構成される第1の不平衡−平衡型変
換器と、上記誘電体基板の両面に形成された第3の電極
パターンおよび第4の電極パターンから構成され、上記
誘電体基板を介して上記第1の不平衡−平衡型変換器と
結合する第2の不平衡−平衡型変換器とを備えたもので
ある。
【0009】請求項3の高周波結合線路は、アンテナと
高周波回路とを直流的には絶縁し、高周波的には接続す
る高周波結合線路であって、誘電体基板と、上記誘電体
基板の片面に形成された第1の電極パターンにより構成
される第1のリングレゾネータと、上記誘電体基板の他
方の面に形成された第2の電極パターンにより構成さ
れ、上記誘電体基板を介して上記第1のリングレゾネー
タと結合する第2のリングレゾネータとを備えたもので
ある。
【0010】請求項4の高周波結合線路は、アンテナと
高周波回路とを直流的には絶縁し、高周波的には接続す
る高周波結合線路であって、誘電体基板と、上記誘電体
基板の片面に形成された第1の電極パターンにより構成
される第1のインダクタと、上記誘電体基板の他方の面
に形成された第2の電極パターンにより構成され、上記
誘電体基板を介して上記第1のインダクタと結合する第
2のインダクタと、上記誘電体基板の片面に形成され、
上記第1のインダクタとの間で静電容量を発生するコン
デンサとを備えたものである。
【0011】この発明におけるパターンは入力側の同調
用インダクタパターン(マイクロストリップライン)と
ストレー容量で1次側の共振回路を作り、対向面のパタ
ーンで同調用インダクターパターンとストレー容量で2
次側の共振回路を作り、2つの回路をプリント基板の誘
電率で結合させることで複同調回路を構成する。これに
より高周波での伝送損失を低減し不要な周波数を除く選
択特性をもつフィルターとなる。また、高電圧の耐圧特
性を維持するためコンデンサパターンを形成して接続す
る方法をもちいて2重の絶縁性を確保している。
【0012】請求項5の高周波結合線路は、上記誘電体
基板の誘電率および厚みを変えることにより上記第1の
インダクタと上記第2のインダクタの結合度を可変とし
たものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1の高周波
結合線路(アンテナバリアパターン)について説明す
る。図1は実施の形態1の高周波結合線路の斜視図であ
る。同図において、1は誘電体基板、2aは誘電体基板
1の表面に形成されたコンデンサパターン、2bは誘電
体基板1の裏面に形成されたコンデンサパターンであ
る。コンデンサパターン2a,2bの形状はそれぞれ長
方形である。もっとも、平面的であればこの形状に限ら
ない。
【0014】図2は、図1の高周波結合線路のA−A’
矢視断面図である。コンデンサパターン2aとコンデン
サパターン2bとは平行であり対向している。同図に示
すように、コンデンサパターン2aには出力線が接続さ
れ、コンデンサパターン2bには入力線が接続される。
出力線には、例えば図示しないアンテナが接続され、入
力線には、例えば図示しない携帯無線機の高周波回路が
接続される。なお、コンデンサパターン2a,2bと入
力、出力の関係が逆になってもよいのは言うまでもな
い。また、図18は、この発明の高周波結合線路のシス
テム(装置)内での接続関係の説明図である。高周波結
合線路は、アンテナと無線送受信機能を持つ高周波回路
との間に設けられている。この図において、高周波結合
線路は、アンテナからの信号ライン1、アースライン1
と、高周波回路からの信号ライン2、アースライン2と
を直流的に絶縁し、高周波的に接続するためのものであ
る。
【0015】図1および図2のコンデンサパターン2
a,2bは、互いに電磁的に結合する。この電磁的な結
合の特性は、(1)コンデンサパターン2a,2bの面
積を増減する(面積を増加すると静電容量は増加し、面
積を減少すると静電容量は減少する)、(2)誘電体基
板1の厚みを増減する(厚みを増加すると静電容量は減
少し、厚みを減少すると静電容量は増加する)、(3)
誘電体基板1の材質を変えて誘電率を変化させる(誘電
率を増加すると静電容量は増加し、誘電率を減少すると
静電容量は減少する)のいずれか、あるいはこれらの組
合せにより調整できる。このような方法で調整すれば、
所定の高周波帯域の通過特性で、入力された高周波信号
は出力側に伝搬する。
【0016】また、この実施の形態1の高周波結合線路
の構造は、図1および図2から明らかなように、入出力
が直流的に遮断され、かつ、接地導体も切り離されたも
のである。したがって、この実施の形態1の高周波結合
線路は防爆性を満足する。以上の説明で明らかなよう
に、この実施の形態1の高周波結合線路は所定の高周波
帯域の通過特性と防爆性の両方を満足する。また、パタ
ーン線路をプリント基板上に構成することで安価で無調
整可できる効果がある。
【0017】実施の形態2.この発明の実施の形態2の
高周波結合線路について説明する。図3は実施の形態2
の高周波結合線路の斜視図である。同図において、1は
誘電体基板、3aは誘電体基板1の表面に形成された入
力側の同調用パターン、3bは誘電体基板1の裏面に形
成された出力側の同調用パターン、3cは誘電体基板1
の裏面に形成された入力側の接地用パターン、3dは誘
電体基板1の表面に形成された出力側の接地用パターン
である。
【0018】同調用パターン3aと接地用パターン3c
は、入力側の平衡−不平衡型の変換器を構成して1次側
の同調回路を形成する。同調用パターン3bと接地用パ
ターン3dは、出力側の平衡−不平衡型の変換器を構成
して2次側の同調回路を形成する。
【0019】図4は、図3の高周波結合線路のB−B’
矢視断面図である。同調用パターン3aと同調用パター
ン3bとは平行であり対向している。図5は、図3の高
周波結合線路のC−C’矢視断面図である。同調用パタ
ーン3bと接地用パターン3dとは平行であり対向して
いる。
【0020】同調用パターン3aと接地用パターン3c
による入力側の平衡−不平衡型の変換器には、例えば図
示しない携帯無線機の高周波回路が接続される。同調用
パターン3bと接地用パターン3dによる出力側の平衡
−不平衡型の変換器には、例えば図示しないアンテナが
接続される。入力、出力の関係が逆になってもよいのは
言うまでもない。同調用パターン3aと接地用パターン
3cと、同調用パターン3bと接地用パターン3dとの
関係は対称であり、その面積も同一面積である。
【0021】この実施の形態2によれば、同調用パター
ン3aと同調用パターン3bとの対向部分(図4)で互
いに電磁的に結合する。この電磁的な結合の特性は実施
の形態1の場合と同様の方法で調整できる。したがっ
て、所定の高周波帯域の通過特性で、入力された高周波
信号は出力側に伝搬する。
【0022】また、この実施の形態2の高周波結合線路
の構造は、図3ないし図5から明らかなように、入出力
が直流的に遮断され、かつ、接地導体も切り離されたも
のである。したがって、この実施の形態2の高周波結合
線路は防爆性を満足する。以上の説明で明らかなよう
に、この実施の形態2の高周波結合線路は所定の高周波
帯域の通過特性と防爆性の両方を満足する
【0023】実施の形態3.この発明の実施の形態3の
高周波結合線路について説明する。図6は実施の形態3
の高周波結合線路の斜視図である。同図において、1は
誘電体基板、4aは誘電体基板1の表面に形成されたリ
ングレゾネータ型のストリップラインである。リングレ
ゾネータ型のストリップライン4aのインダクタとスト
レー容量とにより、図6の回路は特定周波数で共振す
る。
【0024】図7は、図6の高周波結合線路のD−D’
矢視断面図である。図8は、図6の高周波結合線路のE
−E’矢視断面図である。
【0025】この実施の形態3の図6の高周波結合線路
は、特定周波数で共振し、共振器として動作する。この
共振特性はリングレゾネータ型のストリップライン4a
の形状を変えることにより調整できる。したがって、所
定の高周波帯域の通過特性が得られる。
【0026】また、この実施の形態3の高周波結合線路
の構造は、他の実施の形態の例と異なり入出力を分離す
るものではないが、図6ないし図8から明らかなよう
に、やはり接地導体をもたない。したがって、この実施
の形態3の高周波結合線路は防爆性を満足する。以上の
説明で明らかなように、この実施の形態3の高周波結合
線路は所定の高周波帯域の通過特性と防爆性の両方を満
足する
【0027】実施の形態4.この発明の実施の形態4の
高周波結合線路について説明する。図9は実施の形態4
の高周波結合線路の斜視図である。同図において、1は
誘電体基板、4aは誘電体基板1の表面に形成されたリ
ングレゾネータ型のストリップライン、4bは誘電体基
板1の裏面に形成されたリングレゾネータ型のストリッ
プラインである。図9の高周波結合線路は、図6の高周
波結合線路が表面と裏面それぞれに対称に設けられたも
のである。
【0028】図10は、実施の形態4の高周波結合線路
の等価回路である。キャパシタC1、C2はストレー容
量である。インダクタL1とキャパシタC1は、リング
レゾネータ型のストリップライン4aに対応する。イン
ダクタL2とキャパシタC2は、リングレゾネータ型の
ストリップライン4bに対応する。
【0029】図10からわかるように、実施の形態4の
高周波結合線路は、リングレゾネータ型のストリップラ
イン4aおよび4bのインダクタパターンにより1次側
および2次側の共振回路を形成するとともに、誘電体1
をとおしてリングレゾネータ型のストリップライン4a
と4bとを電磁的に結合させることにより、フィルター
回路を構成する。
【0030】リングレゾネータ型のストリップライン4
aおよび4bには、図示しない携帯無線機の高周波回路
や図示しないアンテナが接続される。入力、出力の接続
関係はどちらでもよい。
【0031】この実施の形態4によれば、リングレゾネ
ータ型のストリップライン4aと4bとは対向部分で互
いに電磁的に結合する。この電磁的な結合の特性は実施
の形態1あるいは3の場合と同様の方法で調整できる。
【0032】たとえば、リングレゾネータ型のストリッ
プライン4aのインダクタパターンで1次側の共振回路
を形成し、誘電体基板1をはさんで裏側に同形状のリン
グレゾネータ型のストリップライン4bのインダクタパ
ターンを画き、さらに、誘電体基板1の厚みを薄くする
ことで結合度を深くし、図11のような双峰の選択特性
を得ることができる。また、誘電体基板1の厚みを厚く
することで結合度を浅くし、図12のような単峰の選択
特性を得ることができる。以上のように、所定の高周波
帯域の通過特性で、入力された高周波信号は出力側に伝
搬する。
【0033】また、この実施の形態4の高周波結合線路
の構造は、図9から明らかなように、入出力が直流的に
遮断され、かつ、接地導体を備えないものである。した
がって、この実施の形態4の高周波結合線路は防爆性を
満足する。
【0034】実施の形態5.この発明の実施の形態5の
高周波結合線路について説明する。図13は実施の形態
5の高周波結合線路の斜視図である。同図において、1
は誘電体基板、8aは誘電体基板1の表面に形成された
インダクタパターン、8bは誘電体基板1の裏面に形成
されたインダクタパターン、8c、8dは誘電体基板1
の表面に形成されたコンデンサパターンである。
【0035】図14(a)は実施の形態5の高周波結合
線路の表面のパターン図である。図14(b)は実施の
形態5の高周波結合線路の裏面のパターン図である。こ
れらの図は、理解を容易にするために、いずれも高周波
結合線路を上から見た状態でで 表現している。すなわ
ち、図14(b)のパターンは誘電体基板1を透過して
見たものである。高周波結合線路を下から見たパターン
は、図14(b)の左右を反転させた形になる。インダ
クタパターン8a、8bの同調用パターンの長さは信号
の波長の1/4である。また、インダクタパターン8
a、8bの形状は同一である。
【0036】図15は、実施の形態5の高周波結合線路
の等価回路である。インダクタL3、L4は、それぞれ
インダクタパターン8b、8aに対応する。キャパシタ
C5、C6は、それぞれインダクタパターン8b、8a
のストレー容量である。キャパシタC3は、コンデンサ
パターン8cとインダクタパターン8bの部分8b−1
とにより構成される。キャパシタC4は、コンデンサパ
ターン8dとインダクタパターン8bの部分8b−2と
により構成される。
【0037】図15からわかるように、実施の形態5の
高周波結合線路は、インダクタパターン8aおよび8b
により1次側および2次側の共振回路を形成するととも
に、誘電体1をとおしてインダクタパターン8aおよび
8bとを電磁的に結合させることにより、特定周波数だ
けのエネルギーを伝達する複同調結合フィルター回路を
構成する。また、入力側に耐電圧特性を持つコンデンサ
C3、C4を備える。したがって、防爆性の点で有利で
ある。
【0038】には、図示しない携帯無線機の高周波回路
や図示しないアンテナが接続される。入力、出力の接続
関係はどちらでもよい。
【0039】この実施の形態5によれば、インダクタパ
ターン8aおよび8bとは対向部分で互いに電磁的に結
合する。この電磁的な結合の特性は実施の形態1ないし
4の場合と同様の方法で調整できる。また、コンデンサ
C3、C4の容量は実施の形態1の場合と同様の方法で
調整できる。以上のように、所定の高周波帯域の通過特
性で、入力された高周波信号は出力側に伝搬する。
【0040】また、この実施の形態5の高周波結合線路
の構造は、図13から明らかなように、入出力が直流的
に遮断され、かつ、接地導体を備えないものである。し
たがって、この実施の形態5の高周波結合線路は防爆性
を満足する。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、コン
デンサ、不平衡−平衡型変換器、あるいはリングレゾネ
ータを備える高周波結合線路において入出力間で接地を
切り離すので、防爆性を持たせるとともに、所定の周波
数特性を維持することができる。
【0042】また、この発明によれば、誘電体基板と、
上記誘電体基板の片面に形成された第1の電極パターン
により構成される第1のインダクタと、上記誘電体基板
の他方の面に形成された第2の電極パターンにより構成
され、上記誘電体基板を介して上記第1のインダクタと
結合する第2のインダクタと、上記誘電体基板の片面に
形成され、上記第1のインダクタとの間で静電容量を発
生するコンデンサとを備え、入力側の同調用インダクタ
パターンとストレー容量で1次側の共振回路を作り、対
向面のパターンで同調用インダクタパターンとストレー
容量で2次側の共振回路を作り、2つの回路をプリント
基板の誘電率で結合させることで複同調回路を構成する
ので、高周波での伝送損失を低減し不要な周波数を除く
選択特性を持たせることができる。さらに、入出力回路
の接地を切り離すことで絶縁性能を保つとともに、高電
圧の耐圧特性を維持するためコンデンサパターンを形成
して2重の絶縁性を確保し、優れた防爆性を持たせるこ
とができる。
【0043】また、この発明によれば、上記誘電体基板
の誘電率および厚みを変えることにより上記第1のイン
ダクタと上記第2のインダクタの結合度を可変としたの
で、周波数特性を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1の高周波結合線路の斜視
図である。
【図2】 発明の実施の形態1の高周波結合線路の断面
図である。
【図3】 発明の実施の形態2の高周波結合線路の斜視
図である。
【図4】 発明の実施の形態2の高周波結合線路の断面
図である。
【図5】 発明の実施の形態2の高周波結合線路の断面
図である。
【図6】 発明の実施の形態3の高周波結合線路の斜視
図である。
【図7】 発明の実施の形態3の高周波結合線路の断面
図である。
【図8】 発明の実施の形態3の高周波結合線路の断面
図である。
【図9】 発明の実施の形態4の高周波結合線路の斜視
図である。
【図10】 発明の実施の形態4の高周波結合線路の等
価回路図である。
【図11】 発明の実施の形態4の高周波結合線路の複
同調回路の双峰特性を示す図である。
【図12】 発明の実施の形態4の高周波結合線路の複
同調回路の単峰特性を示す図である。
【図13】 発明の実施の形態5の高周波結合線路の斜
視図である。
【図14】 発明の実施の形態5の高周波結合線路の表
面および裏面のパターン図である。
【図15】 発明の実施の形態5の高周波結合線路の等
価回路図である。
【図16】 従来の高周波結合線路の斜視図である。
【図17】 従来の高周波結合線路の断面図である。
【図18】 高周波結合線路の装置内の接続関係の説明
図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板、2a,2b コンデンサパターン、3
a,3b 同調用パターン、3c,3d 接地用パター
ン、4a,4b リングレゾネータ型のストリップライ
ン、8a,8b インダクタパターン、8c,8d コ
ンデンサパターン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナと高周波回路とを直流的には絶
    縁し、高周波的には接続する高周波結合線路であって、
    誘電体基板と、上記誘電体基板の両面に形成され、コン
    デンサを構成する第1の電極パターンおよび第2の電極
    パターンとを備えた高周波結合線路。
  2. 【請求項2】 アンテナと高周波回路とを直流的には絶
    縁し、高周波的には接続する高周波結合線路であって、
    誘電体基板と、上記誘電体基板の両面に形成された第1
    の電極パターンおよび第2の電極パターンから構成され
    る第1の不平衡−平衡型変換器と、上記誘電体基板の両
    面に形成された第3の電極パターンおよび第4の電極パ
    ターンから構成され、上記誘電体基板を介して上記第1
    の不平衡−平衡型変換器と結合する第2の不平衡−平衡
    型変換器とを備えた高周波結合線路。
  3. 【請求項3】 アンテナと高周波回路とを直流的には絶
    縁し、高周波的には接続する高周波結合線路であって、
    誘電体基板と、上記誘電体基板の片面に形成された第1
    の電極パターンにより構成される第1のリングレゾネー
    タと、上記誘電体基板の他方の面に形成された第2の電
    極パターンにより構成され、上記誘電体基板を介して上
    記第1のリングレゾネータと結合する第2のリングレゾ
    ネータとを備えた高周波結合線路。
  4. 【請求項4】 アンテナと高周波回路とを直流的には絶
    縁し、高周波的には接続する高周波結合線路であって、
    誘電体基板と、上記誘電体基板の片面に形成された第1
    の電極パターンにより構成される第1のインダクタと、
    上記誘電体基板の他方の面に形成された第2の電極パタ
    ーンにより構成され、上記誘電体基板を介して上記第1
    のインダクタと結合する第2のインダクタと、上記誘電
    体基板の片面に形成され、上記第1のインダクタとの間
    で静電容量を発生するコンデンサとを備えた複同調回路
    構成の高周波結合線路。
  5. 【請求項5】 上記誘電体基板の誘電率および厚みを変
    えることにより上記第1のインダクタと上記第2のイン
    ダクタの結合度を可変としたことを特徴とする請求項4
    記載の高周波結合線路。
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