JPH09230974A - キーボードとその構成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型携帯無線機等のキーボードの経済化を図
る。 【解決手段】 プリント基板１条には、設置されるキー
パットボタンの個数の最大数に相当するキーパット電極
３、３、・・・を配置しておき、これを各機種で共通に
用いる。機種によって必要とされるキーパットボタン
は、上記プリント基板上のキーパット電極の内の必要な
だけの個数を選び出し、その選び出したキーパット電極
上にキーパットボタンが配置されるように機器上のキー
パットボタン配置を定める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、キーボードとその
構成方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】移動機や電卓などの電子機器のキーボー
ドは、ユーザーが操作するキーパットボタンと、各キー
パットボタンが押下されたときにそれを検出するキーパ
ット電極とが対となって構成され、各キーパット電極は
１つのプリント基板上に、キーの配置に対応して配置さ
れ、銅パターン等で形成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のキーボードの構
成では、そのキーボードを用いる機器ごとに用いられる
キーパットボタンの個数が一般に異なっているから、機
器ごとにキーパット電極を配置したプリント基板を作成
していた。しかしこのためには、機器開発の時間とそれ
なりの開発費用を必要とし、より経済的な構成方法が望
まれていた。

【０００４】本発明の目的は、キーパットボタンを配置
したプリント基板をより安価に作成できるようにしたキ
ーボード及びその構成方法を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、キーパットボ
タンとキーパット電極を配したプリント基板とから成る
キーボードであって、前記プリント基板は、予め定めら
れた個数のキーパット電極が予め定められた位置に配置
されており、前記キーパットボタンは、前記プリント基
板上のキーパット電極の全部もしくは一部に対応した位
置と合致するように、当該キーボードを搭載する機器の
ケース上に配置されて成ることを特徴とするキーボード
を開示する。

【０００６】また、本発明は、キーパットボタンとキー
パット電極を配したプリント基板とから成るキーボード
を構成する方法であって、対象とする機器の種類ごとに
必要とされるキーパットボタンの個数の最大値に相当す
る個数のキーパット電極を前記プリント基板上に配置し
ておき、前記キーパットボタンは、当該キーボードを搭
載する機器が必要とする個数だけ、前記プリント基板上
のキーパット電極に対応する機器ケース上の位置に配置
するようにしたことを特徴とするキーボードの構成方法
を開示する。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１は、本発明になるキーボードの構成例を示す
ものである。同図において、プリント基板１上には５×
３＝１５個のキーパット電極３、３、・・・が配置され
ている。電子機器ケース２Ａの表面には、上記１５個の
キーパット電極をすべて利用して各機能を割り当てるよ
うにしたときのキーパットボタンの配置例が示されてい
る。

【０００８】従来の技術では、このようにキーパットボ
タンとキーパット電極とは同数であり、従って例えばキ
ーパットボタンが６個の機器の場合には、図２に示した
ように、同図（ａ）の機器ケース２２の６個のキーパッ
トボタンに対応して同図（ｂ）の６個のキーパット電極
２３、２３、・・・がプリント基板２１上に配置されて
いた。従ってキーパットボタンが６個の機器用にはプリ
ント基板２１のようなパターンを作成し、キーパットボ
タンが１５個の機器用には図１のプリント基板１のよう
なパターンを作成する必要があった。

【０００９】本発明になるキーボードの構成では、用い
られるサイズのケースで、機種により設置されるキーパ
ットボタンの個数が異なっている場合に、それらの機種
の内で一番多くのキーパットボタンが設置される機種用
のプリント基板を常に使用する。例えばその最多キーパ
ットボタン数が１５個であるとすると、図１のプリント
基板１のようなプリント基板を常に使用する。そして、
１５個のキーパットボタンを設ける機器ではプリント基
板１のキーパット電極３、３、・・・を全て使用し、こ
れらと図１のケース２Ａのようなキーパットボタンとを
対応させる。

【００１０】一方、前記の例のように６個のキーパット
ボタンを設定する機器の場合には、例えば図１のプリン
ト基板の２行目と４行目の２×３＝６個のキーパット電
極を用い、これと６個のキーパットボタンとを図１のケ
ース２Ｂのように対応させてキーボードを構成する。こ
のように、設置されるキーパットボタンの個数が異なる
機器であっても、ケースの外形がほぼ同一のものであれ
ば、同じプリント基板を用いることでキーボードを構成
することができ、プリント基板の開発費用及び時間を節
減することができる。とくに、小型で安価な携帯無線機
などでは、ケースの大きさやキー配置エリアはほぼ同一
でも、種々の機器に対応したキーパットボタンの個数が
必要となり、これらのプリント基板を共通化することに
よる効果は大きい。

【００１１】なお、各キーパットボタンに対応する機器
の動作は、機器のソフトウェアにより自由に変更、設定
できるから、プリント基板の共通化によりキー配置の変
更があっても、所望の機器動作は影響を受けることがな
い。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、機器のキーパット電極
を配したプリント基板を機種間で共通のものとすること
により、プリント基板の開発時間及び開発費用を低減す
ることができ、さらに部品の管理も簡素化できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になるキーボードの構成例を示す図であ
る。

【図２】従来のキーボードの構成例を示す図である。

【符号の説明】

１ プリント基板 ２Ａ、２Ｂ 電子機器ケース表面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キーパットボタンとキーパット電極を配
   したプリント基板とから成るキーボードであって、前記
   プリント基板は、予め定められた個数のキーパット電極
   が予め定められた位置に配置されており、前記キーパッ
   トボタンは、、前記プリント基板上のキーパット電極の
   全部もしくは一部に対応した位置と合致するように、当
   該キーボードを搭載する機器のケース上に配置されて成
   ることを特徴とするキーボード。
2. 【請求項２】 キーパットボタンとキーパット電極を配
   したプリント基板とから成るキーボードを構成する方法
   であって、対象とする機器の種類ごとに必要とされるキ
   ーパットボタンの個数の最大値に相当する個数のキーパ
   ット電極を前記プリント基板上に配置しておき、前記キ
   ーパットボタンは、当該キーボードを搭載する機器が必
   要とする個数だけ、前記プリント基板上のキーパット電
   極に対応する機器ケース上の位置に配置するようにした
   ことを特徴とするキーボードの構成方法。