JPH09229789A - 滑車における張力測定方法および装置 - Google Patents

滑車における張力測定方法および装置

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JPH09229789A
JPH09229789A JP5831996A JP5831996A JPH09229789A JP H09229789 A JPH09229789 A JP H09229789A JP 5831996 A JP5831996 A JP 5831996A JP 5831996 A JP5831996 A JP 5831996A JP H09229789 A JPH09229789 A JP H09229789A
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JP
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angle
pulley
cable
tension
sensor
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JP5831996A
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Kazuo Miyagawa
一夫 宮川
Isao Fukuda
功 福田
Shinichi Tojo
伸一 東條
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Nippon Koei Co Ltd
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Nippon Koei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブル延線の中間地点での実時間処理によ
るより正確な張力の測定方法と装置を提供することを目
的とする。 【構成】 ケーブル19を自由度を持って吊り下げた滑
車17を用いて延線する装置において、滑車17の中心
方向の張力Fを測定する張力計12と、滑車17への送
りこみ側抱角ψ1を検出するセンサ21と、滑車17か
らの送り出し側抱角ψ2検出するセンサ22と、ロール
角θrの計測器15と、ピッチ角θpの計測器16とを
具備してなる装置を用いることにより、張力F、抱角ψ
1、ψ2、ピッチ角θp、ロール角θrの各データと、
既知の滑車17の自重W、支持点Oから滑車17までの
距離L、滑車17の半径rとに基づいて所定の式から滑
車17に掛かるケーブル送りこみ側とケーブル送り出し
側のそれぞれの張力F1とF2を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送電線などのケーブル
を延線するときの滑車における張力測定方法および装置
に関し、さらに詳しくは、滑車が動いているとき、すな
わちケーブルが動いているときの滑車の左右の張力を正
確に測定するための方法とその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より送電線を延線するときの滑車に
おける張力測定方法および装置には、たとえば特公昭4
−44486号公報が知られている。この特公昭4−4
4486号公報の内容は、図12および図13に示すよ
うに、鉄塔10に張力計12を介して吊り紐11で金車
(滑車)17を吊り下げ、電線19を延線する装置にお
いて、電線19の通過に伴う振角ψ計測用の第1角度計
2、出口側において電線19と金車17の面に含まれる
水平線とがなす角である曲げ角θm導出用の角σ計測用
の第2角時計3、および電線19に生じている水平角に
伴って生じる金車17の面におけるぶれ角ζ計測用の第
3角度計4を備えた延線用金車17についての技術が記
載されている。
【0003】この装置は、また、この延線用金車17を
介して得られる前記数値情報の他に、鉄塔10、10間
の径間距離Sと、鉄塔10、10間の高低差hと、鉄塔
10、10両間における電線単位長重量Qとより、延線
用金車17の出口側における電線張力測定方法を提供
し、さらには、このようにして予め得られる出口側張力
Tおよび延線用金車17の吊り下げに対し介在せしめら
れた張力検出手段より得られる張力Fを用いることによ
り延線用金車17の入り口側張力Tをも求めてなる延線
張力測定方法である。
【0004】すなわち、このような構成を持った延線用
金車17にて、振角ψ、曲げ角θm導出用の角σおよび
ぶれ角ζを測定し、これらに予め知ることのできる前記
諸数値を組み合わせることにより、金車17の抵抗、カ
ウンタウェイト1、プロテクタ9などの通過抵抗により
常に変化しながら生じている中間延線張力を略実際の値
に近い値で把握しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来方法におい
ては、つぎのような問題点があった。 (1)振角ψ、曲げ角θm導出用の角σおよびぶれ角ζ
を測定し、これらのデータの他に、さらに予め測定して
おいた既知のデータとして径間距離Sと、高低差hと、
電線単位長重量Qとその点の張力の水平分力Hを入力
し、張力を算出する方法であるから、この方法では、張
力を算出するにあたり、張力の水平分力を設計値から推
測し計算データとするため、延線中に設計値と異なった
水平張力が発生した場合、測定誤差が大きくなる。
【0006】(2)また、静止時にはある程度の精度が
期待できるが、図11(a)(b)(c)に示すよう
に、金車17が動いているとき、すなわち電線19が動
いているときには、延線中の電線19の単位重量は一定
であるが、張力が刻一刻と変化する。そのため、大きな
誤差が生じ、正確な測定ができない。
【0007】(3)電線19と金車17の面に含まれる
水平線とがなす角である曲げ角θmを測定するには、図
12に示すように、金車17の回転軸と同軸に第2角度
計としてのポテンショメータ3を取付け、このポテンシ
ョメータ3から伸ばしたアーム7の先端の当接こま8を
電線19の上に載せ、機械的に接触させつつ変化する角
度を測定するものである。しかるに、電線19の途中に
は、延線中に電線19が捩じれるのを防止するため、数
メートルの長さのカウンターウエイト1が揺動自在に吊
り下げられるとともに、電線19を鉄塔10取り付ける
ための圧縮端子を保護している電線よりもかなり太いプ
ロテクタ9が取り付けられている。電線19が金車17
を通過するときにこれらのカウンターウエイト1やプロ
テクタ9がアーム7や当接こま8を破損することが度々
生じていた。
【0008】本発明は、ケーブル延線の中間地点での実
時間処理によるより正確な張力の測定方法と装置を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル19
を自由度を持って吊り下げた滑車17を用いて延線する
装置において、滑車17のO−P方向の張力を測定する
張力計12と、ケーブル19とO−Pとのなす送り込み
側の抱角ψ1を測定する送りこみ側抱角センサ21と、
ケーブル19とO−Pとのなす送り出し側の抱角ψ2を
測定する送り出し側抱角センサ22と、O−PとO−
N’のなすロール角θrを測定するロール角計測器15
と、O−Nと滑車17面のなすピッチ角θpを測定する
ピッチ角計測器16とを具備してなり、送りこみ側抱角
センサ21と送り出し側抱角センサ22は、発光ダイオ
ードとホトセンサをアレー状に配列したアレー型センサ
25を主体とし、送電線などのケーブル19からの反射
光を非接触で検出して角度を測定するようにしたことを
特徴とする滑車における張力測定装置である。ただし、
O−P:滑車17の中心線、O−N:鉛直線、O−
N’:O−Nの滑車17面への投影線とする。
【0010】
【作用】ケーブル19を自由度を持って吊り下げた滑車
17を用いて延線する場合において、滑車17に掛かる
ケーブル送りこみ側とケーブル送り出し側のそれぞれの
張力F1とF2は、計測して得られる滑車17の張力
F、送り込み側の抱角ψ1、送り出し側の抱角ψ2、ロ
ール角θr、ピッチ角θpの各データと、既知の滑車1
7の自重W、支持点Oから滑車17までの距離L、滑車
17の半径rとに基づいて所定の式から求められる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1において、10は鉄塔で、この鉄塔10の頂上
近くの左右に延びたアームの支持点Oに、吊りロープ1
1によって本発明による張力検出装置30が吊り下げら
れている。この張力検出装置30は、滑車支持枠13の
略中間部に滑車軸14によって滑車17が回動自在に設
けられ、前記滑車支持枠13の上端と吊りロープ11の
下端間には、ロードセルなどからなる張力計12が介在
されている。また、前記滑車支持枠13には、サーボ傾
斜角センサからなるロール角計測器15とピッチ角計測
器16が取り付けられている。
【0012】前記滑車17の凹溝18には、送電線など
のケーブル19が嵌合しつつ送りこみ側から送り出し側
へと延線される。前記ケーブル19の送りこみ側と送り
出し側には、送りこみ側抱角センサ21と送り出し側抱
角センサ22がロール角計測器15と一体のセンサ支持
枠20に取り付けられ、ケーブル19に接触することな
くそれぞれの送りこみ側抱角ψ1と送り出し側抱角ψ2
が測定できるようになっている。
【0013】つぎに図1から図7ににおける記号は、つ
ぎの通りである。 F:張力計12の張力 [kgf] W:滑車17の自重 [kgf] Q:Wの(x−y)平面への成分 [kgf] g:重力加速度 [m/s2] ψ1:送り込み側(図中右側)抱角 [deg] ψ2:送り出し側(図中左側)抱角 [deg] F1:右側張力 [kgf] F2:左側張力 [kgf] T1:右側張力(滑車17平面ABCD上の成分) [kgf] T2:左側張力(滑車17平面ABCD上の成分) [kgf] Tp:Fの滑車17平面ABCDと直交する面の張力成分 [kgf]
【0014】 R:滑車17の中心Pから送りこみ側抱角センサ21または送り出し側抱角セ ンサ22までの距離 [cm] r:滑車17の半径 [cm] θp:X軸を中心に傾斜する角(図2参照) [deg] θr:Z軸を中心に傾斜する角(図2参照) [deg] L:鉄塔10における支持点Oから滑車17のケーブル19までの距離 [cm] P:滑車17の中心(図7参照) H:滑車17におけるケーブル19の接線(図7参照) I:HとY軸との交点(図7参照) J:Y軸に平行なS1−S2との交点(図7参照) K:Hと滑車17との接点(図7参照) S1−S2:送りこみ側抱角センサ21または送り出し側抱角センサ22の取 付け位置(図7参照)
【0015】前記張力検出装置30におけるロール角計
測器15、ピッチ角計測器16、送りこみ側抱角センサ
21、送り出し側抱角センサ22の取付け状態を、図8
および図9に基づき詳細に説明する。滑車17は、前後
の滑車支持枠13によって回動自在に取り付けられてい
る。この滑車支持枠13の上端部には、張力計12が取
り付けられ、フック24によって吊り下げられる。前記
滑車支持枠13には、4角の枠型をしたセンサ支持枠2
0が取り付けられ、このセンサ支持枠20の一方からケ
ーブル19が送りこまれ、他方から送り出されることに
よって、センサ支持枠20がケーブル19の振れ止めと
なっている。
【0016】前記滑車支持枠13の一側部には、制御箱
28が取り付けられている。この制御箱28の内部に
は、前記ロール角計測器15、ピッチ角計測器16が取
り付けられるとともに、左右に光源27、27が設けら
れる。前記ロール角計測器15、ピッチ角計測器16
は、たとえば、分解能が0.003度以下のサーボ傾斜
角センサが用いられる。この光源27の両側部に臨ませ
て反射鏡26が取り付けられ、この反射鏡26のケーブ
ル19を挟んだ反対側に発光ダイオードとホトセンサを
アレー状に配列したアレー型センサ25が取り付けられ
る。そして、図中右側の光源27、反射鏡26、アレー
型センサ25によって送りこみ側抱角センサ21が構成
される。同様に、図中左側の光源27、反射鏡26、ア
レー型センサ25によって送り出し側抱角センサ22が
構成される。このとき、アレー型センサ25と反射鏡2
6は、送電線などのケーブル19の上下の振れに十分対
応できるように、たとえば、少なくとも水平線より上方
に5度、下方に35度の範囲をカバーできる長さとす
る。また、アレー型センサ25は、たとえば、分解能が
0.36度、測定確度が±1度とする。前記制御箱28
の内部には、さらに、検出された信号を処理するための
処理回路、電源回路、出力回路などが収納される。
【0017】以上のような構成において、アレー型セン
サ25は、滑車17の中心点Pに対して、図7に示すよ
うに、S1−S2の位置にM対を取り付けたことによ
り、Y=0の位置に1番目のセンサ対を配置すると、N
番目のセンサ対の位置も自動的に決定される。すなわ
ち、N番目のセンサ対の位置が、P(x1,y1)とす
ると、このアレー型センサ25の(x,y)座標が判れ
ば左右の抱角ψも自動的に決定できる。
【0018】つぎにこれら図1から図7に基づいて本発
明の測定原理を説明する。力のバランス式よりWの(x
−y)平面への成分Qは、図3および図6から明らかな
ように、 Q=W×cos(θp) ……(1) となる。Fの滑車17平面ABCDと直交する面の張力
成分Tpは、図6から明らかなように、 Tp=W×((L+r)/L)×sin(θp)/2 ……(2) となる。張力計12の張力FとT1、T2のO−O’軸
方向成分は、図4から明らかなように、 F=T1×cos(ψ1)+T2×cos(ψ2)+Q×cos(θr) ……(3) となる。
【0019】T1、T2の(O−O’)軸方向と垂直の
成分は、 T1×sin(ψ1)+T2×sin(ψ2)+Q×sin(θr)=0 ……(4) となる。式(3)(4)よりT1、T2について整理す
ると、 T1=[F×sin(ψ2)−Q×sin(ψ2−θr)]/sin(ψ2 −ψ1) ……(5) T2=[F×sin(ψ1)−Q×sin(ψ1−θr)]/sin(ψ1 −ψ2) ……(6) を得る。これから張力F1、F2は、それぞれT1,T
p、T2,Tpのベクトル合成となり、以下の式で表わ
せる。 F1=√(T1×T1+Tp×Tp) ……(7) F2=√(T2×T2+Tp×Tp) ……(8)
【0020】以上のようにして、滑車17に掛かる張力
F1、F2は、パラメータ{F、θr、θp、ψ1、ψ
2}を計測することにより、間接的に求めることができ
る。
【0021】つぎに、パラメータ{F、θr、θp、ψ
1、ψ2}の具体的検出について説明する。Fは、吊り
ロープ11と滑車支持枠13との間に取り付けられたロ
ードセルからなる張力計12によって検出する。θrと
θpは、滑車支持枠13に取付けられたロール角計測器
15とピッチ角計測器16によって検出する。ψ1とψ
2は、ケーブル19に接触することの無い、前記無接触
の反射型アレーセンサからなる送りこみ側抱角センサ2
1と送り出し側抱角センサ22によって検出する。
【0022】図7において、送りこみ側抱角センサ21
(または送り出し側抱角センサ22)とケーブル19と
の交点座標P1(x1,y1)は、 x1=R y1={r−x1cos(ψ1)}/sin(ψ1) ……(9) となり、x1,y1,r,Rは既知であるから、ψ1も
確定する。この性質を利用して、送りこみ側抱角センサ
21(または送り出し側抱角センサ22)の1番目から
M番目まで順次操作していくと、ケーブル19のあると
ころでは、反射光が返ってくるので、送りこみ側抱角セ
ンサ21(または送り出し側抱角センサ22)の出力は
高くなり、ケーブル19のないところでは、出力は低く
なる。この感度差を検出してケーブル19のある位置を
検出すると同時に、その角度(抱き角)を求めることが
できる。
【0023】「式の導出」図7において、円の方程式
は、 x2+y2=r2 ……(10) また、円周上の一点N(x0,y0)における接線の方
程式は、 x0・x+y0・y=r2 ……(11) x0,y0は、 x0=r・sin(θ) =r・sin(π/2−ψ1) =r・cos(ψ1) ……(12) y0=r・cos(θ) =r・cos(π/2−ψ1) =r・sin(ψ1) ……(13) 点P(x1,y1)、点N(x0,y0)は、接線上に
ある。したがって、この点を式(11)に代入すると、 x1・cos(ψ1)+y1・sin(ψ1)=r2 ……(14)
【0024】以上のべたように、5つのパラメータ
{F、θr、θp、ψ1、ψ2}を計測するとともに、
既知の値、滑車17の自重W、鉄塔10における支持点
Oから滑車17の送電線などのケーブル19までの距離
L、滑車17の半径rから、滑車17の右側張力T1と
左側張力T2とを求めることができる。
【0025】前記実施例では、送りこみ側抱角センサ2
1と送り出し側抱角センサ22は、発光ダイオードとホ
トセンサをアレー状に配列したアレー型センサ25と、
光源27と、反射鏡26によって構成したが、これに限
られるものではない。たとえば、図10(a)に示すよ
うに、滑車17の滑車軸14と同軸に、回動軸31を設
け、この回動軸31を一定角度を揺動するパルスモータ
などの回動装置32に連結し、また、回動軸31には、
アーム34を固定し、このアーム34の両端部に超音波
センサ33を設けて構成する。そして、アーム34を一
定速度で揺動すると、アーム34の先端の超音波センサ
33から超音波を発車し、ケーブル19からの反射波を
検出して送り込み側の滑車17とO−Pとのなす抱角ψ
1と、送り出し側の滑車17とO−Pとのなす抱角ψ2
とが測定される。この場合、アーム34は、同一方向に
回動するものであっても良い。
【0026】また、図10(b)に示すように、滑車1
7の滑車支持枠13に円板状のセンサ板35を固定的に
取り付け、このセンサ板35の外周付近に分解能をよく
するためできるだけ狭い間隔で超音波センサ、光センサ
などからなる無接触センサ36を取り付け、ケーブル1
9の位置を測定するものである。この場合、センサ板3
5は、図10(c)に示すように、測定範囲をカバーで
きさえすれば、必ずしも円板でなくともよい。
【0027】
【発明の効果】
(1)本発明は、ケーブル送りこみ側とケーブル送り出
し側の滑車17に掛かるそれぞれの張力F1とF2は、
F、ψ1、ψ2、θp、θrを計測することにより求め
るようにしたため、延線中の左右の張力を正確に測定す
ることができる。
【0028】(2)静止時にはもちろんのこと、特に、
滑車が動いているとき、すなわちケーブルが動いている
ときの刻一刻と変化する張力を実時間処理によるより即
座に、しかも正確に測定することができる。
【0029】(3)抱角ψ1とψ2は、送電線などのケ
ーブル19と無接触で測定するため、延線途中にカウン
ターウエイト1や太いプロテクター9が取り付けられて
いても、電線19が金車17を通過するときにこれらの
カウンターウエイト1やプロテクター9が計測装置を破
損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による滑車における張力測定方法および
装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】ロール角、ピッチ角、ヨー角の定義の説明図で
ある。
【図3】Y軸と滑車平面との関係の説明図である。
【図4】滑車面における抱角と張力の関係の説明図であ
る。
【図5】抱角と抱角センサとの関係の説明図である。
【図6】滑車面と直交する面における張力成分の説明図
である。
【図7】接線と抱角との関係の説明図である。
【図8】本発明による張力測定装置の第1実施例を示す
斜視図である。
【図9】図8における抱角センサの取付状態説明図で、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図10】(a)は本発明による張力測定装置の第2実
施例を示す正面図、(b)は本発明による張力測定装置
の第3実施例を示す正面図、(c)は本発明による張力
測定装置の第4実施例を示す正面図である。
【図11】(a)、(b)、(c)は、ケーブルが順次
滑車を通過するときの説明図である。
【図12】従来の張力測定装置を示す斜視図である。
【図13】鉄塔に延線している状態の説明図である。
【符号の説明】
10…鉄塔、11…吊りロープ、12…張力計、13…
滑車支持枠、14…滑車軸、15…ロール角計測器、1
6…ピッチ角計測器、17…滑車、18…凹溝、19…
送電線などのケーブル、20…センサ支持枠、21…送
りこみ側抱角センサ、22…送り出し側抱角センサ、2
3…鉛直線、24…フック、25…アレー型センサ、2
6…反射鏡、27…光源、28…制御箱、30…張力検
出装置、31…回動軸、32…パルスモータなどの回動
装置、33…超音波センサ、34…アーム、35…セン
サ板、36…抱角センサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル19を自由度を持って吊り下げ
    た滑車17を用いて延線する場合において、前記滑車1
    7に掛かるケーブル送りこみ側とケーブル送り出し側の
    それぞれの張力F1とF2を、F、ψ1、ψ2、θp、
    θrを計測することにより、次式から求めるようにした
    ことを特徴とする滑車における張力測定方法。 F1=√(T12+Tp2) F2=√(T22+Tp2) ただし、 T1=[F×sin(ψ2)−Q×sin(ψ2−θ
    r)]/sin(ψ2−ψ1)、 T2=[F×sin(ψ1)−Q×sin(ψ1−θ
    r)]/sin(ψ1−ψ2)、 Tp=W×((L+r)/L)×sin(θp)/2、 Q=W×cos(θp)、 F:滑車17のO−P方向の張力、 ψ1:送り込み側のケーブル19とO−Pとのなす抱
    角、 ψ2:送り出し側のケーブル19とO−Pとのなす抱
    角、 θr:O−PとO−N’のなすロール角、 θp:O−Nと滑車17面のなすピッチ角、 W:滑車17の自重、 L:鉄塔10における支持点Oから滑車17の送電線な
    どのケーブル19までの距離、 r:滑車17の半径、 O−P:滑車17の中心線、 O−N:鉛直線、 O−N’:O−Nの滑車17面への投影線 とする。
  2. 【請求項2】 ケーブル19を自由度を持って吊り下げ
    た滑車17を用いて延線する装置において、滑車17の
    O−P方向の張力を測定する張力計12と、ケーブル1
    9とO−Pとのなす送り込み側の抱角ψ1を測定する送
    りこみ側抱角センサ21と、ケーブル19とO−Pとの
    なす送り出し側の抱角ψ2を測定する送り出し側抱角セ
    ンサ22と、O−PとO−N’のなすロール角θrを測
    定するロール角計測器15と、O−Nと滑車17面のな
    すピッチ角θpを測定するピッチ角計測器16とを具備
    してなることを特徴とする滑車における張力測定装置。
    ただし、O−P:滑車17の中心線、O−N:鉛直線、
    O−N’:O−Nの滑車17面への投影線とする。
  3. 【請求項3】 送りこみ側抱角センサ21と送り出し側
    抱角センサ22は、発光ダイオードとホトセンサをアレ
    ー状に配列したアレー型センサ25を主体とし、送電線
    などのケーブル19からの反射光を非接触で検出して角
    度を測定するようにした請求項2記載の滑車における張
    力測定装置。
  4. 【請求項4】 送りこみ側抱角センサ21と送り出し側
    抱角センサ22は、超音波センサを所定角度揺動自在に
    設けたものからなり、送電線などのケーブル19からの
    反射波を無接触で検出して角度を測定するようにした請
    求項2記載の滑車における張力測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106959184A (zh) * 2017-04-25 2017-07-18 湖南工业大学 一种线缆张力测试方法及张力测试仪
KR101871051B1 (ko) * 2016-09-21 2018-06-25 한국전력공사 중심축 이동형 활차 및 이를 이용한 전선장력 모니터링 시스템
CN109855784A (zh) * 2019-01-22 2019-06-07 河南省计量科学研究院 一种张力测量装置及其张力计辅助夹持工具

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