JPH09229146A - キャリヤ組立体 - Google Patents

キャリヤ組立体

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Publication number
JPH09229146A
JPH09229146A JP8040847A JP4084796A JPH09229146A JP H09229146 A JPH09229146 A JP H09229146A JP 8040847 A JP8040847 A JP 8040847A JP 4084796 A JP4084796 A JP 4084796A JP H09229146 A JPH09229146 A JP H09229146A
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JP
Japan
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carrier
pinion shaft
pinion
carrier assembly
case
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8040847A
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English (en)
Inventor
Akihiko Kita
昭彦 喜多
Hiroyuki Tsukamoto
広幸 塚本
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09229146A publication Critical patent/JPH09229146A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers

Abstract

(57)【要約】 【課題】トルク伝達容量を十分に大きくすることとも
に、耐久性を向上させる。 【解決手段】プレス加工によって形成され、外周縁の複
数箇所に連結片を、外周縁より径方向内方に第1のピニ
オンシャフト孔25〜29をそれぞれ備えるキャリヤケ
ースと、前記連結片に対応する溝51〜53及び前記第
1のピニオンシャフト孔25〜29に対応する第2のピ
ニオンシャフト孔42〜46を備えるキャリヤカバー
と、ピニオンシャフトと、ピニオンとを有する。ピニオ
ンのうち、少なくとも二つのピニオンは、円周方向にお
いて連結片を介することなく隣接させられ、連結片が少
なくされる。溶接箇所が少なく、作業を簡素化すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリヤ組立体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、エンジン
によって発生させられた回転をトルクコンバータを介し
て変速装置に伝達し、該変速装置において変速を行うよ
うになっている。そのために、該変速装置は、一つ以上
のプラネタリギヤユニットを備え、該プラネタリギヤユ
ニットを作動させることによって所定のギヤ比を得るこ
とができるようになっている。
【0003】前記プラネタリギヤユニットは、サンギ
ヤ、該サンギヤの外周に配設されたリングギヤ、前記サ
ンギヤとリングギヤとの間において自転及び公転するピ
ニオン、及び該ピニオンを回転自在に支持するキャリヤ
から成る。そして、前記ピニオン及びキャリヤによって
キャリヤ組立体が構成される。ところで、該キャリヤ組
立体においては、キャリヤケースがキャリヤカバーによ
って覆われるようになっているが、キャリヤ組立体のト
ルク伝達容量が大きくなると、キャリヤケースとキャリ
ヤカバーとを連結する連結部が変形してしまう。
【0004】そこで、キャリヤ組立体の径方向における
2箇所に連結部を形成したキャリヤ組立体が提供されて
いる。図2は従来のキャリヤ組立体の断面図である。図
において、11はプレス加工によって形成された有底円
筒状のキャリヤケース、12はプレス加工によって形成
され、前記キャリヤケース11を覆うキャリヤカバー、
13は前記キャリヤケース11内の円周方向における4
箇所に配設され、ピニオンシャフト14によって回転自
在に支持されたピニオンである。
【0005】前記キャリヤケース11は、軸方向に延び
る円筒状部16、該円筒状部16の一端から径方向外方
に延びる円板状部17、及び該円板状部17の外周縁の
4箇所において軸方向に延びる連結部18から成る。ま
た、前記キャリヤカバー12は、前記連結部18を介し
てキャリヤケース11と連結されるフランジ部19、及
び該フランジ部19の内周縁の4箇所において軸方向に
延びる連結部20から成る。
【0006】そして、前記各ピニオン13より径方向内
方には図示しないサンギヤが、径方向外方には図示しな
いリングギヤがそれぞれ配設され、サンギヤとピニオン
13とが、及びピニオン13とリングギヤとがそれぞれ
噛(し)合させられる。また、前記キャリヤケース11
の円筒状部16の内周面には図示しないスプラインが形
成され、該スプラインを介してキャリヤケース11と図
示しないスリーブとがスプライン連結される。したがっ
て、前記サンギヤ、リングギヤ及びキャリヤを介して、
回転をプラネタリギヤユニットに対して入出力すること
ができる。
【0007】ところで、前記キャリヤカバー12には、
前記各連結部18に対応する4箇所に、連結部18の先
端を挿入するための溝23が、前記キャリヤケース11
には、前記各連結部20に対応する4箇所に、連結部2
0の先端を挿入するための溝24がそれぞれ形成され
る。したがって、連結部18の先端を溝23に、連結部
20の先端を溝24に挿入し、連結部18の先端とキャ
リヤカバー12との間、及び連結部20の先端とキャリ
ヤケース11との間に溶接を施すことによって、キャリ
ヤ組立体が組み立てられる。
【0008】この場合、連結部18に加えて連結部20
が形成されるので、強度を高くすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のキャリヤ組立体においては、プレス加工によって連
結部20を形成する必要があるだけでなく、連結部18
の先端とキャリヤカバー12との間、及び連結部20の
先端とキャリヤケース11との間に溶接を2回に分けて
施す必要があるので、作業が煩わしく、コストが高くな
ってしまう。
【0010】また、前記キャリヤ組立体の径方向におけ
る連結部18より内側に連結部20が形成されることに
なるので、連結部20の円周方向長さを十分に採ること
ができない。したがって、トルク伝達容量を大きくする
ために、前記ピニオン13の数を増加しようとすると、
連結部18、20の円周方向長さがその分短くなってし
まうので、連結部18、20が変形するのを十分に防止
することができず、キャリヤ組立体の耐久性が低下して
しまう。
【0011】そこで、前記キャリヤ組立体の径を大きく
して、連結部18、20の円周方向長さを長くすること
が考えられるが、キャリヤ組立体が大型化してしまうだ
けでなく、重量が増加してしまう。さらに、前記連結部
20は、キャリヤカバー12の径方向におけるフランジ
部19より内方の部分に曲げ加工を施すことによって形
成されるので、連結部20の長さはキャリヤカバー12
の径による制約を受けてしまう。したがって、ピニオン
13の長さを任意に設定することができない。
【0012】本発明は、前記従来のキャリヤ組立体の問
題点を解決して、溶接を1回施すだけでよく、作業を簡
素化することができ、コストを低くすることができると
ともに、トルク伝達容量を十分に大きくすることがで
き、耐久性を向上させることができ、かつ、ピニオンの
長さを任意に設定することができるキャリヤ組立体を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のキ
ャリヤ組立体においては、プレス加工によって形成さ
れ、外周縁の円周方向における複数箇所に連結片を、外
周縁より径方向内方における複数箇所に第1のピニオン
シャフト孔をそれぞれ備えるキャリヤケースと、前記連
結片に対応する溝及び前記第1のピニオンシャフト孔に
対応する第2のピニオンシャフト孔を備えるキャリヤカ
バーと、前記第1のピニオンシャフト孔と第2のピニオ
ンシャフト孔との間に架設されたピニオンシャフトと、
該ピニオンシャフトに対して回転自在に支持され、サン
ギヤと噛合させられるピニオンとを有する。
【0014】そして、該ピニオンのうち、少なくとも二
つのピニオンは、円周方向において連結片を介すること
なく隣接させられる。本発明の他のキャリヤ組立体にお
いては、さらに、前記キャリヤケース及びキャリヤカバ
ーの少なくとも一方には、重量バランスを採るためのバ
ランス手段が形成される。
【0015】本発明の更に他のキャリヤ組立体において
は、さらに、前記バランス手段は、前記キャリヤケース
及びキャリヤカバーの少なくとも一方に形成されたバラ
ンス穴である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるキャリヤ組立体の正面図、図
3は本発明の第1の実施の形態におけるキャリヤ組立体
の断面図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるキ
ャリヤケースの正面図である。
【0017】図において、30はキャリヤ組立体、31
はプレス加工によって形成された有底円筒状のキャリヤ
ケース、32は切削加工によって形成され、前記キャリ
ヤケース31の開口部を覆うキャリヤカバー、25〜2
9は前記キャリヤケース31の円周方向における5箇所
に形成された第1のピニオンシャフト孔、42〜46は
前記キャリヤカバー32の前記ピニオンシャフト孔25
〜29に対応する箇所に形成された第2のピニオンシャ
フト孔である。そして、前記ピニオンシャフト孔25〜
29とピニオンシャフト孔42〜46との間にそれぞれ
ピニオンシャフト34が架設され、固定されるととも
に、該各ピニオンシャフト34に図示しないピニオンが
回転自在に支持される。
【0018】この場合、キャリヤ組立体30の円周方向
における5箇所にピニオンを配設することができるの
で、トルク伝達容量を十分に大きくすることができる。
そして、前記キャリヤケース31は、中央に開口36を
有する円板状部37、及び該円板状部37の外周縁の3
箇所において軸方向に延びる連結片としての連結部47
〜49から成る。また、前記キャリヤカバー32は、中
央に開口56を有する円筒状部57、及び該円筒状部5
7から径方向外方に延びる円板状部58から成る。さら
に、前記キャリヤカバー32の外周縁には、各連結部4
7〜49を固定するための溝51〜53が連結部47〜
49にそれぞれ対応させて形成される。なお、62は前
記開口56と円板状部58の外周縁との間に形成された
油穴である。
【0019】そして、前記各ピニオンより径方向内方に
は図示しないサンギヤが、径方向外方にはリングギヤが
それぞれ配設され、サンギヤとピニオンとが、及びピニ
オンとリングギヤとがそれぞれ噛合させられる。また、
前記キャリヤカバー32の円筒状部57の内周面にはス
プライン57aが形成され、該スプライン57aを介し
てキャリヤカバー32と図示しないスリーブとがスプラ
イン連結される。したがって、前記サンギヤ、リングギ
ヤ及びキャリヤを介して、回転をプラネタリギヤユニッ
トに対して入出力することができる。
【0020】また、前記ピニオンは、キャリヤ組立体3
0の円周方向における5箇所に配設されるが、ピニオン
シャフト孔25〜29、42〜46の位置から分かるよ
うに、キャリヤ組立体30の円周方向において偏在させ
られ、5個のピニオンのうち、少なくとも二つのピニオ
ンは、連結部を介することなく隣接させられる。すなわ
ち、ピニオンシャフト孔25とピニオンシャフト孔26
との間には連結部47が、ピニオンシャフト孔27とピ
ニオンシャフト孔28との間には連結部48が、ピニオ
ンシャフト孔29とピニオンシャフト孔25との間には
連結部49がそれぞれ形成されるが、ピニオンシャフト
孔26とピニオンシャフト孔27との間、及びピニオン
シャフト孔28とピニオンシャフト孔29との間には連
結部が形成されない。したがって、本実施の形態におい
ては、4個のピニオンが、連結部を介することなく隣接
させられることになる。
【0021】この場合、連結部47〜49が3個だけに
なるので、溶接箇所が少なく、作業を簡素化することが
できる。しかも、キャリヤカバー32側だけから溶接を
施すことができるので、作業性を向上させることができ
る。したがって、キャリヤ組立体30のコストを低くす
ることができる。ところで、前記連結部47〜49は、
母材となる円板にプレス加工を施すことによって形成さ
れるが、プレス加工後において、連結部47〜49は円
板状部37に対して垂直になるので、加工性を低下させ
てしまう。そこで、加工性を向上させるために、かつ、
プレス加工時に応力集中が生じるのを防止するために、
前記連結部47〜49のそれぞれの両側にざぐりが施さ
れ、凹部q1〜q6が形成されるようになっている。
【0022】この場合、前記円板状部37には、5箇所
にピニオンシャフト孔25〜29が形成されるので、円
板状部37の強度上、凹部q1〜q6とピニオンシャフ
ト孔25〜29とを過剰に近接させることができない。
そこで、キャリヤケース31の円周方向における連結部
47〜49の長さを短くすることによって凹部q1〜q
6が形成されるので、連結部47〜49の延べ長さがそ
の分短くなってしまう。
【0023】ところが、本実施の形態においては、前記
ピニオンシャフト孔26とピニオンシャフト孔27との
間、及びピニオンシャフト孔28とピニオンシャフト孔
29との間には連結部が形成されないので、5個のピニ
オンに対して3個の連結部47〜49があればよい。し
たがって、連結部47〜49の延べ長さを長くすること
ができるので、トルク伝達容量が大きくても連結部47
〜49が変形することはなく、キャリヤ組立体30の耐
久性を向上させることができる。
【0024】さらに、前記連結部47〜49は、母材の
径方向における円板状部37より外方の部分に曲げ加工
を施すことによって形成されるので、連結部47〜49
の長さはなんら制約を受けない。したがって、前記ピニ
オンの長さを任意に設定することができる。なお、各ピ
ニオンの配置角及び噛合位相角に基づいて、各ピニオン
の噛合に伴う動荷重の大きさ及び方向を計算し、プラネ
タリギヤユニット全体の動荷重及びモーメントを更に計
算することができる。そこで、プラネタリギヤユニット
全体の動荷重及びモーメントが小さくなるように、前記
配置角が設定される。
【0025】また、キャリヤ組立体30全体の重量バラ
ンスを採るために、前記連結部48の中央にバランス手
段としてのバランス穴61が形成される。したがって、
前記5個のピニオンをキャリヤ組立体30の円周方向に
おいて偏在させて配設しても、プラネタリギヤユニット
を作動させ、キャリヤ組立体30を回転させたときに前
記バランス穴61が重量バランスを採るので、振動が発
生することはなく、トルクを円滑に伝達することができ
る。しかも、単にバランス穴61を形成するだけで重量
バランスを採ることができるので、キャリヤ組立体30
のコストを低くすることができる。
【0026】次に、前記バランス穴61の寸法を設定す
るための手法について説明する。図5は本発明の第1の
実施の形態におけるバランス穴の寸法を設定する手法の
第1の説明図、図6は本発明の第1の実施の形態におけ
るバランス穴の寸法を設定する手法の第2の説明図であ
る。この場合、バランス穴61を形成したことによって
生じるアンバランスをU1とし、キャリヤケース31及
びキャリヤカバー32(図3)によるアンバランスをU
2とし、図示しない5個のピニオン、ピニオンシャフト
34、図示しないワッシャ、軸受等の重量mによるアン
バランスをU3とすると、U1=U2−U3となる。
【0027】そして、キャリヤ組立体30の中心Oを通
る基準面Qとキャリヤカバー32のピニオンシャフト孔
42との距離をd1とし、基準面Qとピニオンシャフト
孔43、46との距離をd2とし、基準面Qとピニオン
シャフト孔44、45との距離をd3とし、基準面Qと
バランス穴61との距離をd4とし、キャリヤケース3
1の厚さをtとし、キャリヤケース31の密度をρと
し、バランス穴61の内径をdとすると、前記アンバラ
ンスU1、U3は、 U1=(π/4)・d2 ・t・ρ・d4 …(1) U3=m(d1+2・d2−2・d3) …(2) となる。ここで、前記アンバランスU2は計算によって
求めることができる。したがって、前記式(1)及び
(2)に基づいてバランス穴61の内径dが求められ
る。
【0028】なお、本実施の形態においては、ピニオン
シャフト孔26(図4)とピニオンシャフト孔27との
間、及びピニオンシャフト孔28とピニオンシャフト孔
29との間には連結部が形成されず、5個のピニオン
は、連結部47〜49を介して1個、2個、2個の組合
せで配列されるようになっているが、連結部47〜49
の数をピニオンの数より小さくすることができれば、ピ
ニオンの配列を任意に変更することができる。例えば、
5個のピニオンを、4個の連結部を介して1個、1個、
1個、2個の組合せで、3個の連結部を介して1個、2
個、2個の組合せで、2個の連結部を介して2個、3個
の組合せでそれぞれ配列することもできる。
【0029】また、本実施の形態においては、キャリヤ
組立体30は5個のピニオンを有しているが、6個以上
のピニオンを配設することもできる。次に、本発明の第
2の実施の形態について説明する。図7は本発明の第2
の実施の形態におけるキャリヤ組立体の正面図、図8は
本発明の第2の実施の形態におけるキャリヤ組立体の断
面図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有す
るものについては、同じ符号を付与することによってそ
の説明を省略する。
【0030】この場合、キャリヤ組立体30全体の重量
バランスを採るために、キャリヤケース31の径方向に
おける連結部48よりわずかに内方側にバランス穴65
が、キャリヤカバー32におけるバランス穴65に対応
する位置にバランス穴66がそれぞれバランス手段とし
て形成される。次に、前記バランス穴65、66の寸法
を設定するための手法について説明する。
【0031】図9は本発明の第2の実施の形態における
バランス穴の寸法を設定する手法の第1の説明図、図1
0は本発明の第2の実施の形態におけるバランス穴の寸
法を設定する手法の第2の説明図である。この場合、バ
ランス穴65、66を形成したことによって生じるアン
バランスをU4とし、キャリヤケース31及びキャリヤ
カバー32によるアンバランスをU2とし、図示しない
5個のピニオン、ピニオンシャフト34(図8)、図示
しないワッシャ、軸受等の重量mによるアンバランスを
U3とすると、 U4=U2−U3 となる。
【0032】そして、キャリヤ組立体30の中心Oを通
る基準面Qとピニオンシャフト孔42との距離をd1と
し、基準面Qとピニオンシャフト孔43、46との距離
をd2とし、基準面Qとピニオンシャフト孔44、45
との距離をd3とし、基準面Qとバランス穴65、66
との距離をd5とし、キャリヤケース31の厚さをt1
とし、キャリヤカバー32の厚さをt2とし、キャリヤ
ケース31の密度をρとし、バランス穴65、66の内
径をdとすると、前記アンバランスU3、U4は、 U3=(π/4)・d2 ・(t1+t2)・ρ・d5 …(3) U4=m(d1+2・d2−2・d3) …(4) となる。ここで、前記アンバランスU2は計算によって
求めることができる。したがって、前記式(3)及び
(4)に基づいてバランス穴65、66の内径dが求め
られる。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図11は本発明の第3の実施の形態における
キャリヤ組立体の正面図、図12は本発明の第3の実施
の形態におけるキャリヤ組立体の断面図である。なお、
第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、
同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0034】図において、30はキャリヤ組立体、31
はプレス加工によって形成された有底円筒状のキャリヤ
ケース、72はプレス加工によって形成され、前記キャ
リヤケース31を覆うキャリヤカバーである。この場
合、キャリヤケース31だけでなく、キャリヤカバー7
2もプレス加工によって形成されるので、加工が容易に
なる。
【0035】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、キャリヤ組立体においては、プレス加工によって
形成され、外周縁の円周方向における複数箇所に連結片
を、外周縁より径方向内方における複数箇所に第1のピ
ニオンシャフト孔をそれぞれ備えるキャリヤケースと、
前記連結片に対応する溝及び前記第1のピニオンシャフ
ト孔に対応する第2のピニオンシャフト孔を備えるキャ
リヤカバーと、前記第1のピニオンシャフト孔と第2の
ピニオンシャフト孔との間に架設されたピニオンシャフ
トと、該ピニオンシャフトに対して回転自在に支持さ
れ、サンギヤと噛合させられるピニオンとを有する。
【0037】そして、該ピニオンのうち、少なくとも二
つのピニオンは、円周方向において連結片を介すること
なく隣接させられる。この場合、ピニオンが円周方向に
おいて連結片を介することなく隣接させられる分だけ、
連結片が少なくなるので、溶接を1回施すだけでよくな
り、作業を簡素化することができる。しかも、キャリヤ
カバー側だけから溶接を施すことができるので、作業性
を向上させることができる。
【0038】したがって、キャリヤ組立体のコストを低
くすることができる。また、連結片が少なくなると、プ
レス加工を容易にするために、かつ、プレス加工時に応
力集中が生じるのを防止するために必要となる凹部の数
も少なくなるので、連結片の延べ長さを長くすることが
できる。したがって、トルク伝達容量が大きくても連結
片が変形することはなく、キャリヤ組立体の耐久性を向
上させることができる。
【0039】さらに、前記連結片は、母材の径方向にお
ける円板状部より外方の部分に曲げ加工を施すことによ
って形成されるので、連結片の長さはなんら制約を受け
ない。したがって、ピニオンの長さを任意に設定するこ
とができる。本発明の他のキャリヤ組立体においては、
さらに、前記キャリヤケース及びキャリヤカバーの少な
くとも一方には、重量バランスを採るためのバランス手
段が形成される。
【0040】したがって、ピニオンをキャリヤ組立体の
円周方向において偏在させて配設しても、プラネタリギ
ヤユニットを作動させ、キャリヤ組立体を回転させたと
きに前記バランス手段が重量バランスを採るので、振動
が発生することはなく、トルクを円滑に伝達することが
できる。本発明の更に他のキャリヤ組立体においては、
さらに、前記バランス手段は、前記キャリヤケース及び
キャリヤカバーの少なくとも一方に形成されたバランス
穴である。
【0041】この場合、単にバランス穴を形成するだけ
で重量バランスを採ることができるので、キャリヤ組立
体のコストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるキャリヤ組
立体の正面図である。
【図2】従来のキャリヤ組立体の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるキャリヤ組
立体の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるキャリヤケ
ースの正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるバランス穴
の寸法を設定する手法の第1の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるバランス穴
の寸法を設定する手法の第2の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるキャリヤ組
立体の正面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるキャリヤ組
立体の断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるバランス穴
の寸法を設定する手法の第1の説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるバランス
穴の寸法を設定する手法の第2の説明図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるキャリヤ
組立体の正面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるキャリヤ
組立体の断面図である。
【符号の説明】
25〜29、42〜46 ピニオンシャフト孔 30 キャリヤ組立体 31 キャリヤケース 32、72 キャリヤカバー 34 ピニオンシャフト 47〜49 連結部 51〜53 溝 61、65、66 バランス穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工によって形成され、外周縁の
    円周方向における複数箇所に連結片を、外周縁より径方
    向内方における複数箇所に第1のピニオンシャフト孔を
    それぞれ備えるキャリヤケースと、前記連結片に対応す
    る溝及び前記第1のピニオンシャフト孔に対応する第2
    のピニオンシャフト孔を備えるキャリヤカバーと、前記
    第1のピニオンシャフト孔と第2のピニオンシャフト孔
    との間に架設されたピニオンシャフトと、該ピニオンシ
    ャフトに対して回転自在に支持され、サンギヤと噛合さ
    せられるピニオンとを有するとともに、該ピニオンのう
    ち、少なくとも二つのピニオンは、円周方向において連
    結片を介することなく隣接させられることを特徴とする
    キャリヤ組立体。
  2. 【請求項2】 前記キャリヤケース及びキャリヤカバー
    の少なくとも一方には、重量バランスを採るためのバラ
    ンス手段が形成される請求項1に記載のキャリヤ組立
    体。
  3. 【請求項3】 前記バランス手段は、前記キャリヤケー
    ス及びキャリヤカバーの少なくとも一方に形成されたバ
    ランス穴である請求項2に記載のキャリヤ組立体。
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