JPH09228845A - 容積型過給機の冷却装置 - Google Patents
容積型過給機の冷却装置Info
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- JPH09228845A JPH09228845A JP8063799A JP6379996A JPH09228845A JP H09228845 A JPH09228845 A JP H09228845A JP 8063799 A JP8063799 A JP 8063799A JP 6379996 A JP6379996 A JP 6379996A JP H09228845 A JPH09228845 A JP H09228845A
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- JP
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- water
- air
- supercharger
- cooling
- positive displacement
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B29/00—Engines characterised by provision for charging or scavenging not provided for in groups F02B25/00, F02B27/00 or F02B33/00 - F02B39/00; Details thereof
- F02B29/04—Cooling of air intake supply
- F02B29/045—Constructional details of the heat exchangers, e.g. pipes, plates, ribs, insulation, materials, or manufacturing and assembly
- F02B29/0468—Water separation or drainage means
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】容積型過給機におけるロータ等の高温時に生ず
る膨脹をハウジングの水冷化とか、公害発生のおそれの
ある油を使用をせずに防止し、併せて過給効率を向上す
る有効な手段を提供すること。 【解決手段】エンジン７に容積型過給機６と、給気を冷
却する給気冷却器１８と、前記冷却により生ずる給気中
の水分を分離、排出する水分離器２０とを備えるととも
に、前記水分離器２０から排出される水を貯溜し、設定
給気圧力時に前記容積型過給機の吸気口１３から流入さ
せる水供給装置２１を設ける。容積型過給機６における
ロータ等の高温時に生ずる膨脹を、前記水分離器２０か
ら排出される水を容積型過給機の吸気口１３から流入さ
せるという簡単な手段のみで、水の蒸発潜熱を利用して
温度を下げて抑制する。かつ、該過給機におけるロータ
間およびロータとハウジング間の隙間から洩れる空気を
激減させ、過給効率を向上せしめる。
る膨脹をハウジングの水冷化とか、公害発生のおそれの
ある油を使用をせずに防止し、併せて過給効率を向上す
る有効な手段を提供すること。 【解決手段】エンジン７に容積型過給機６と、給気を冷
却する給気冷却器１８と、前記冷却により生ずる給気中
の水分を分離、排出する水分離器２０とを備えるととも
に、前記水分離器２０から排出される水を貯溜し、設定
給気圧力時に前記容積型過給機の吸気口１３から流入さ
せる水供給装置２１を設ける。容積型過給機６における
ロータ等の高温時に生ずる膨脹を、前記水分離器２０か
ら排出される水を容積型過給機の吸気口１３から流入さ
せるという簡単な手段のみで、水の蒸発潜熱を利用して
温度を下げて抑制する。かつ、該過給機におけるロータ
間およびロータとハウジング間の隙間から洩れる空気を
激減させ、過給効率を向上せしめる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに搭載す
る容積型過給機の冷却装置、殊に同過給機による高過給
圧力時における給気温度上昇と、それに伴う容積型過給
機部品の熱膨脹を防止する冷却装置に関するものであ
る。
る容積型過給機の冷却装置、殊に同過給機による高過給
圧力時における給気温度上昇と、それに伴う容積型過給
機部品の熱膨脹を防止する冷却装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】いわゆるルーツブロワ、リショルム圧縮
機等の容積型過給機は、周知の如くハウジング内で０．
１ミリメートル程度の隙間を保持して回転する一対のロ
ータによって、エンジンへの吸入空気を断熱圧縮する機
械である。そして、前記ロータは、回転慣性力の増加を
抑えること及びコストの面から、一般にアルミ合金が使
用されている。ところで、容積型過給機では、過給圧力
比の上昇と共に給気温度が上昇するので、給気は給気冷
却器を経てエンジンに供給されるが、アルミ合金製のロ
ータは圧力比が２以上になると、このとき給気温度が１
６０℃以上となるため、熱膨脹によってロータ間の前記
隙間が保てなくなり、ロータ間及びロータとハウジング
との間で金属間接触して焼付き故障を発生する。したが
って、従来は容積型過給機の許容圧力比は約２に限定せ
ざるを得ず、これによってエンジンの出力上昇率が限定
されていたのが現状である。
機等の容積型過給機は、周知の如くハウジング内で０．
１ミリメートル程度の隙間を保持して回転する一対のロ
ータによって、エンジンへの吸入空気を断熱圧縮する機
械である。そして、前記ロータは、回転慣性力の増加を
抑えること及びコストの面から、一般にアルミ合金が使
用されている。ところで、容積型過給機では、過給圧力
比の上昇と共に給気温度が上昇するので、給気は給気冷
却器を経てエンジンに供給されるが、アルミ合金製のロ
ータは圧力比が２以上になると、このとき給気温度が１
６０℃以上となるため、熱膨脹によってロータ間の前記
隙間が保てなくなり、ロータ間及びロータとハウジング
との間で金属間接触して焼付き故障を発生する。したが
って、従来は容積型過給機の許容圧力比は約２に限定せ
ざるを得ず、これによってエンジンの出力上昇率が限定
されていたのが現状である。
【０００３】これを詳述すると、図６に断面図で示すリ
ショルム式過給機は、ロータ１、ロータ２とも材質はア
ルミ合金で、ハウジング３内で両ロータ１、２の凸部と
凹部が噛合って、吸入側４から吸入した空気を圧縮して
吐出側５から吐出するよう構成されている。そして、ロ
ータ１、２とハウジング３の間には各々隙間ａ、ｃが、
またロータ１、２間には隙間ｂが設定されている。この
ような構成のリショルム式過給機が、例えば連続高速回
転して吐出側５の空気温度が１６０℃を超えると、ロー
タ１、２等が熱膨脹して前記隙間ａ、ｂ、ｃがゼロとな
り、ロータ１、２間及びロータ１、２とハウジング３と
の間で金属間接触を生じてやがて焼付き故障を発生して
しまう。これを避けようとして前記隙間ａ、ｂ、ｃを大
きくすれば、漏れ量が増大し、体積効率を大きく低下さ
せることになる。また、前記温度上昇に伴いアルミ合金
の機械強度は低下し、前記過給機の回転数が毎分３万回
転以上になったときは、遠心力に耐えられなくなる。
ショルム式過給機は、ロータ１、ロータ２とも材質はア
ルミ合金で、ハウジング３内で両ロータ１、２の凸部と
凹部が噛合って、吸入側４から吸入した空気を圧縮して
吐出側５から吐出するよう構成されている。そして、ロ
ータ１、２とハウジング３の間には各々隙間ａ、ｃが、
またロータ１、２間には隙間ｂが設定されている。この
ような構成のリショルム式過給機が、例えば連続高速回
転して吐出側５の空気温度が１６０℃を超えると、ロー
タ１、２等が熱膨脹して前記隙間ａ、ｂ、ｃがゼロとな
り、ロータ１、２間及びロータ１、２とハウジング３と
の間で金属間接触を生じてやがて焼付き故障を発生して
しまう。これを避けようとして前記隙間ａ、ｂ、ｃを大
きくすれば、漏れ量が増大し、体積効率を大きく低下さ
せることになる。また、前記温度上昇に伴いアルミ合金
の機械強度は低下し、前記過給機の回転数が毎分３万回
転以上になったときは、遠心力に耐えられなくなる。
【０００４】結局、エンジン出力を高めるには容積型過
給機の圧力比をさらに高めることが必要だが、このため
には吐出側空気温度がたとえ３００℃になっても、ロー
タの温度を１６０℃以下に保つことが必須である。にも
かかわらず、従来のアルミ合金製の容積型過給機では、
前記事情で、何れの形式のものも圧力比２．５以下、吐
出側空気温度１６０℃以下に制限されていて、エンジン
のこれ以上の出力向上は望めなかった。もとより従来
も、前記ハウジングを水冷する考えもあったが、これは
容積型過給機をより大型且つ複雑化するため、重量、ス
ペース、コストの面で自動車エンジン用としては到底実
現不可能であった。
給機の圧力比をさらに高めることが必要だが、このため
には吐出側空気温度がたとえ３００℃になっても、ロー
タの温度を１６０℃以下に保つことが必須である。にも
かかわらず、従来のアルミ合金製の容積型過給機では、
前記事情で、何れの形式のものも圧力比２．５以下、吐
出側空気温度１６０℃以下に制限されていて、エンジン
のこれ以上の出力向上は望めなかった。もとより従来
も、前記ハウジングを水冷する考えもあったが、これは
容積型過給機をより大型且つ複雑化するため、重量、ス
ペース、コストの面で自動車エンジン用としては到底実
現不可能であった。
【０００５】また、リショルムを圧力比２０程度まで高
めて冷凍機用のフレオン圧縮機とするものがあり、この
場合、前記漏れ量を減少するためにフレオンと油とを混
合して吸入して圧縮することにより、ガスの漏れを減少
させるとともに、ガスの熱を油が吸収し、ロータの熱膨
脹を防止する効果があるが、リショルムをエンジンの過
給機として使用する場合は、ごく少量の油分が吸入空気
中に混入しても、たとえそれが軽油であっても、エンジ
ンのピストンにおけるトップランドとシリンダ間に入っ
た混合気は燃焼せずにＨＣとして排出され、排気公害源
となるから、前記のような油の混入はできないのであ
る。
めて冷凍機用のフレオン圧縮機とするものがあり、この
場合、前記漏れ量を減少するためにフレオンと油とを混
合して吸入して圧縮することにより、ガスの漏れを減少
させるとともに、ガスの熱を油が吸収し、ロータの熱膨
脹を防止する効果があるが、リショルムをエンジンの過
給機として使用する場合は、ごく少量の油分が吸入空気
中に混入しても、たとえそれが軽油であっても、エンジ
ンのピストンにおけるトップランドとシリンダ間に入っ
た混合気は燃焼せずにＨＣとして排出され、排気公害源
となるから、前記のような油の混入はできないのであ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、前記リショルム式等の容積型過給機における高圧高
速回転に伴うロータ等の高温時に生ずる膨脹を、大がか
りな前記ハウジングの水冷化とか、公害を発生するおそ
れのある油の使用をせずに防止する有効な手段を提供す
ることにある。
は、前記リショルム式等の容積型過給機における高圧高
速回転に伴うロータ等の高温時に生ずる膨脹を、大がか
りな前記ハウジングの水冷化とか、公害を発生するおそ
れのある油の使用をせずに防止する有効な手段を提供す
ることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明容積型過給機の冷却装置は、エンジンに、該エ
ンジンの動力によって駆動される容積型過給機と、該過
給機からエンジンへの給気を冷却する給気冷却器と、前
記冷却により生ずる給気中の水分を分離、排出する水分
離器とを備えるとともに、前記水分離器から排出される
水を貯溜し、設定給気圧力時に前記容積型過給機の吸気
口から流入させる水供給装置を設けたことを特徴とす
る。
の本発明容積型過給機の冷却装置は、エンジンに、該エ
ンジンの動力によって駆動される容積型過給機と、該過
給機からエンジンへの給気を冷却する給気冷却器と、前
記冷却により生ずる給気中の水分を分離、排出する水分
離器とを備えるとともに、前記水分離器から排出される
水を貯溜し、設定給気圧力時に前記容積型過給機の吸気
口から流入させる水供給装置を設けたことを特徴とす
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１乃至図
６により詳細に説明する。図１は本発明容積型過給機の
冷却装置の一例であり、６は図６に示すリショルム式等
の容積型過給機でエンジン７上に装着され、エンジン７
のクランク軸８により大プーリ９、ベルト１０、小プー
リ１１及び駆動軸１２を介して高速回転される。容積型
過給機６は、この回転により吸気口１３から吸気し、断
熱圧縮して吐出口１４から吐出し、配管１５、１６によ
りエンジン７の吸気マニホールド１７に給気されるが、
前記配管１５、１６間には給気冷却器１８及びこれと短
い配管１９で連結した水分離器２０が介装されており、
高過給（圧力比３以上）時、大気中の水分が凝結し、エ
ンジン中に吸入されて吸気弁を摩耗させ、また潤滑油中
に混入してその機能を阻害することを未然に防止してい
る。２１は、細い配管２２で前記水分離器２０と連結し
た水供給装置で、タンク２３の上部から水量調整弁２４
を備えた垂直パイプ２５が挿入されており、前記水量調
整弁２４には、先端が容積型過給機６の前記吸気口１３
に臨むノズル２６が連結されている。
６により詳細に説明する。図１は本発明容積型過給機の
冷却装置の一例であり、６は図６に示すリショルム式等
の容積型過給機でエンジン７上に装着され、エンジン７
のクランク軸８により大プーリ９、ベルト１０、小プー
リ１１及び駆動軸１２を介して高速回転される。容積型
過給機６は、この回転により吸気口１３から吸気し、断
熱圧縮して吐出口１４から吐出し、配管１５、１６によ
りエンジン７の吸気マニホールド１７に給気されるが、
前記配管１５、１６間には給気冷却器１８及びこれと短
い配管１９で連結した水分離器２０が介装されており、
高過給（圧力比３以上）時、大気中の水分が凝結し、エ
ンジン中に吸入されて吸気弁を摩耗させ、また潤滑油中
に混入してその機能を阻害することを未然に防止してい
る。２１は、細い配管２２で前記水分離器２０と連結し
た水供給装置で、タンク２３の上部から水量調整弁２４
を備えた垂直パイプ２５が挿入されており、前記水量調
整弁２４には、先端が容積型過給機６の前記吸気口１３
に臨むノズル２６が連結されている。
【０００９】よって、エンジン７の回転に伴う容積型過
給機６の回転により、その吐出口１４から水分と水蒸気
を含んだ高圧空気が吐出され、配管１５に導かれて給気
冷却器１８に入り、ここで冷却される。水蒸気は冷却に
より凝結して水滴となり、前記水分と共に短い配管１９
を経て水分離器２０に入り、ここで空気中から水分が分
離されて、高圧の空気のみが配管１６により吸気マニホ
ールド１７を経てエンジン７内に圧送される。
給機６の回転により、その吐出口１４から水分と水蒸気
を含んだ高圧空気が吐出され、配管１５に導かれて給気
冷却器１８に入り、ここで冷却される。水蒸気は冷却に
より凝結して水滴となり、前記水分と共に短い配管１９
を経て水分離器２０に入り、ここで空気中から水分が分
離されて、高圧の空気のみが配管１６により吸気マニホ
ールド１７を経てエンジン７内に圧送される。
【００１０】図２は前記水量調整弁２４の一例を示す断
面図で、弁２７はばね２８によって垂直パイプ２５上方
に形成された弁座２９に押圧され、細い配管２２から給
気圧力がかかってタンク２３内に排出される水の流出を
止めている。前記バネ２８の作動圧力を、過給機の冷却
が必要な給気圧力に対応するように設定しておけば、給
気圧力が設定圧力を超えたとき、前記弁２７はばね２８
に抗して弁座２９を離れて開弁し、タンク２３内の水は
弁２７を通ってノズル２６から容積型過給機６の吸気口
１３内に噴射される。噴射された水は同過給機６内で蒸
発し、そのときの蒸発潜熱によって過給機のロータ１、
２およびハウジング３を冷却する。それと同時に、空気
に対し１０００倍の比重をもつ水は、ロータ間およびロ
ータとハウジング間の隙間ａ、ｂ、ｃを塞いで空気の漏
洩を激減させる。
面図で、弁２７はばね２８によって垂直パイプ２５上方
に形成された弁座２９に押圧され、細い配管２２から給
気圧力がかかってタンク２３内に排出される水の流出を
止めている。前記バネ２８の作動圧力を、過給機の冷却
が必要な給気圧力に対応するように設定しておけば、給
気圧力が設定圧力を超えたとき、前記弁２７はばね２８
に抗して弁座２９を離れて開弁し、タンク２３内の水は
弁２７を通ってノズル２６から容積型過給機６の吸気口
１３内に噴射される。噴射された水は同過給機６内で蒸
発し、そのときの蒸発潜熱によって過給機のロータ１、
２およびハウジング３を冷却する。それと同時に、空気
に対し１０００倍の比重をもつ水は、ロータ間およびロ
ータとハウジング間の隙間ａ、ｂ、ｃを塞いで空気の漏
洩を激減させる。
【００１１】図３は前記給気冷却器と水分離器を一体化
したものを断面図で示すもので、ケース３０内の上方に
給気冷却部３１が、また下方に水分離部３２が設けられ
ており、その中間に空気取出し管３３が取り付けられて
いる。給気冷却部３１は、縦方向に適宜間隔で配設さ
れ、その下端が水分離部３２付近に達するように支持板
３５によって支持した多数の冷却管３４と、冷却管３４
同士または冷却管３４とケース３０との間に配設した冷
却フィン３６とからなり、冷却管３４内には、図４に示
す如く、断面がＵ字型の冷却板３７が内装されており、
これは該冷却管３４内を縦方向に分割して狭くし、これ
によって気流に乗りやすい微細な水滴をとらえて大きく
成長させ、滴下しやすくしている。前記水分離部３２
は、ケース３０の下部に形成された、前記空気取出し管
３３と一体の水受け部３８と、該水受け部３８内上方に
設けた逸らせ板３９とからなる。該逸らせ板３９は、前
記冷却管３４の直下のみ孔３９ａを形成したもので、水
受け部３８内に入った水を逃がさぬようにするためのも
のである。なお、４０は水出口で、前記細い配管２２が
接続される。
したものを断面図で示すもので、ケース３０内の上方に
給気冷却部３１が、また下方に水分離部３２が設けられ
ており、その中間に空気取出し管３３が取り付けられて
いる。給気冷却部３１は、縦方向に適宜間隔で配設さ
れ、その下端が水分離部３２付近に達するように支持板
３５によって支持した多数の冷却管３４と、冷却管３４
同士または冷却管３４とケース３０との間に配設した冷
却フィン３６とからなり、冷却管３４内には、図４に示
す如く、断面がＵ字型の冷却板３７が内装されており、
これは該冷却管３４内を縦方向に分割して狭くし、これ
によって気流に乗りやすい微細な水滴をとらえて大きく
成長させ、滴下しやすくしている。前記水分離部３２
は、ケース３０の下部に形成された、前記空気取出し管
３３と一体の水受け部３８と、該水受け部３８内上方に
設けた逸らせ板３９とからなる。該逸らせ板３９は、前
記冷却管３４の直下のみ孔３９ａを形成したもので、水
受け部３８内に入った水を逃がさぬようにするためのも
のである。なお、４０は水出口で、前記細い配管２２が
接続される。
【００１２】上記の如き給気冷却器と水分離器を一体化
したものを使用したとき、容積型過給機６より吐出され
配管１５に導かれた水分を含んだ高圧空気は、まず給気
冷却部３１に入って多数の冷却管３４内を流下する。こ
のとき空気は冷却フィン３６及び冷却管３４内の冷却板
３７によって冷却され、水分は、微細な水分も大きな水
滴となって冷却管３４の下端から落下し、逸らせ板３９
の孔３９ａを通って水受け部３８内に入る。水受け部３
８内の水は、水出口４０から前記細い配管２２を通って
前記水供給装置２１のタンク２３に流れる。一方、水を
分離し、比重の軽くなった高圧空気は、矢印のように空
気取出し管３３より取り出され、前記配管１６に入って
エンジン７へ送られる。
したものを使用したとき、容積型過給機６より吐出され
配管１５に導かれた水分を含んだ高圧空気は、まず給気
冷却部３１に入って多数の冷却管３４内を流下する。こ
のとき空気は冷却フィン３６及び冷却管３４内の冷却板
３７によって冷却され、水分は、微細な水分も大きな水
滴となって冷却管３４の下端から落下し、逸らせ板３９
の孔３９ａを通って水受け部３８内に入る。水受け部３
８内の水は、水出口４０から前記細い配管２２を通って
前記水供給装置２１のタンク２３に流れる。一方、水を
分離し、比重の軽くなった高圧空気は、矢印のように空
気取出し管３３より取り出され、前記配管１６に入って
エンジン７へ送られる。
【００１３】容積型過給機は高過給であり且つ給気を冷
却するため、水分離器２０又は水分離部３２からタンク
２３へ流入する水も多い。従って、タンク２３への外部
からの水の補給は不要である。むしろ、タンク２３に必
要以上の水が流入せんとして溢れ、エンジンへ流入する
おそれがある。そこで図５の如き、前記水供給装置２１
のタンク２３内に設置される水面安定装置４１が必要と
なることがある。これは前記タンク２３の底部を貫通し
て立てた排出管４２の上端を、底面を弁４３とした回動
し得るフロート４４で覆ったもので、タンク２３内に流
入する水が所定量を超え、フロート４４が浮いてピン４
５を中心に上へ回動すると、弁４３が開いて余分な水を
排出管４２を経て外部に放出する。
却するため、水分離器２０又は水分離部３２からタンク
２３へ流入する水も多い。従って、タンク２３への外部
からの水の補給は不要である。むしろ、タンク２３に必
要以上の水が流入せんとして溢れ、エンジンへ流入する
おそれがある。そこで図５の如き、前記水供給装置２１
のタンク２３内に設置される水面安定装置４１が必要と
なることがある。これは前記タンク２３の底部を貫通し
て立てた排出管４２の上端を、底面を弁４３とした回動
し得るフロート４４で覆ったもので、タンク２３内に流
入する水が所定量を超え、フロート４４が浮いてピン４
５を中心に上へ回動すると、弁４３が開いて余分な水を
排出管４２を経て外部に放出する。
【００１４】
【発明の効果】本発明の容積型過給機の冷却装置は、エ
ンジンに、該エンジンの動力によって駆動される容積型
過給機と、該過給機からエンジンへの給気を冷却する給
気冷却器と、前記冷却により生ずる給気中の水分を分
離、排出する水分離器とを備えるとともに、前記水分離
器から排出される水を貯溜し、設定給気圧力時に前記容
積型過給機の吸気口から流入させる水供給装置を設けた
ことを特徴とするので、リショルム式等の容積型過給機
における高圧高速回転に伴うロータ等の高温時に生ずる
膨脹を、前記水分離器から排出される水を容積型過給機
の吸気口から流入させるという簡単な手段のみで、水の
蒸発潜熱を利用して温度を下げて抑制し、膨脹による焼
付き故障を未然に防止して容積型過給機の高圧力化を実
現し得るとともに、該過給機におけるロータ間およびロ
ータとハウジング間の隙間から洩れる空気を激減させ、
過給効率を向上せしめる効果がある。
ンジンに、該エンジンの動力によって駆動される容積型
過給機と、該過給機からエンジンへの給気を冷却する給
気冷却器と、前記冷却により生ずる給気中の水分を分
離、排出する水分離器とを備えるとともに、前記水分離
器から排出される水を貯溜し、設定給気圧力時に前記容
積型過給機の吸気口から流入させる水供給装置を設けた
ことを特徴とするので、リショルム式等の容積型過給機
における高圧高速回転に伴うロータ等の高温時に生ずる
膨脹を、前記水分離器から排出される水を容積型過給機
の吸気口から流入させるという簡単な手段のみで、水の
蒸発潜熱を利用して温度を下げて抑制し、膨脹による焼
付き故障を未然に防止して容積型過給機の高圧力化を実
現し得るとともに、該過給機におけるロータ間およびロ
ータとハウジング間の隙間から洩れる空気を激減させ、
過給効率を向上せしめる効果がある。
【図１】本発明容積型過給機の冷却装置の全体構成図。
【図２】本発明容積型過給機の冷却装置における水供給
装置に使用する水量調整弁の断面図。
装置に使用する水量調整弁の断面図。
【図３】本発明容積型過給機の冷却装置の給気冷却器と
水分離器を一体化したものの縦断面図。
水分離器を一体化したものの縦断面図。
【図４】図３のイ−ロ断面拡大図。
【図５】容積型過給機の一例を示す横断面図。 １、２ ロータ ３ ハウジング ４ 吸入側
５ 排出側 ６ 容積型過給機 ７ エンジン ８ クランク軸
１３ 吸気口 １４ 吐出口 １５、１６ 配管 １７ 給気マニホ
ールド １８ 給気冷却器 １９ 短い配管 ２０ 水分離
器 ２１ 水供給装置 ２２ 細い配管 ２３ タンク ２４ 水量調整弁
２５ 垂直パイプ ２６ ノズル ２７ 弁 ２８ ばね ２９ 弁
座 ３０ ケース ３１ 給気冷却部 ３２ 水分離部 ３３ 空気取出
し管 ３４ 冷却管 ３５ 支持板 ３６ 冷却フィン ３７ 冷却板
３８ 水受け ３９ 孔 ４０ 水出口 ４１ 水面安定装置
４２ 排出管 ４３ 弁 ４４ フロート ａ、ｂ、ｃ 隙間。
５ 排出側 ６ 容積型過給機 ７ エンジン ８ クランク軸
１３ 吸気口 １４ 吐出口 １５、１６ 配管 １７ 給気マニホ
ールド １８ 給気冷却器 １９ 短い配管 ２０ 水分離
器 ２１ 水供給装置 ２２ 細い配管 ２３ タンク ２４ 水量調整弁
２５ 垂直パイプ ２６ ノズル ２７ 弁 ２８ ばね ２９ 弁
座 ３０ ケース ３１ 給気冷却部 ３２ 水分離部 ３３ 空気取出
し管 ３４ 冷却管 ３５ 支持板 ３６ 冷却フィン ３７ 冷却板
３８ 水受け ３９ 孔 ４０ 水出口 ４１ 水面安定装置
４２ 排出管 ４３ 弁 ４４ フロート ａ、ｂ、ｃ 隙間。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年９月９日
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明容積型過給機の冷却装置の全体構成図。
【図２】本発明容積型過給機の冷却装置における水供給
装置に使用する水量調整弁の断面図。
装置に使用する水量調整弁の断面図。
【図３】本発明容積型過給機の冷却装置の給気冷却器と
水分離器を一体化したものの縦断面図。
水分離器を一体化したものの縦断面図。
【図４】図３のイ−ロ断面拡大図。
【図５】水面安定装置の一例を備えた水供給装置の部分
的断面図。
的断面図。
【図６】容積型過給機の一例を示す横断面図。 １、２ ロータ ３ ハウジング ４ 吸入側
５ 排出側 ６ 容積型過給機 ７ エンジン ８ クランク軸
１３ 吸気口 １４ 吐出口 １５、１６ 配管 １７ 給気マニホ
ールド １８ 給気冷却器 １９ 短い配管 ２０ 水分離
器 ２１ 水供給装置 ２２ 細い配管 ２３ タンク ２４ 水量調整弁
２５ 垂直パイプ ２６ ノズル ２７ 弁 ２８ ばね ２９ 弁
座 ３０ ケース ３１ 給気冷却部 ３２ 水分離部 ３３ 空気取
出し管 ３４ 冷却管 ３５ 支持板 ３６ 冷却フィン ３７ 冷却板
３８ 水受け ３９ 孔 ４０ 水出口 ４１ 水面安定装置
４２ 排出管 ４３ 弁 ４４ フロート ａ、ｂ、ｃ 隙間。
５ 排出側 ６ 容積型過給機 ７ エンジン ８ クランク軸
１３ 吸気口 １４ 吐出口 １５、１６ 配管 １７ 給気マニホ
ールド １８ 給気冷却器 １９ 短い配管 ２０ 水分離
器 ２１ 水供給装置 ２２ 細い配管 ２３ タンク ２４ 水量調整弁
２５ 垂直パイプ ２６ ノズル ２７ 弁 ２８ ばね ２９ 弁
座 ３０ ケース ３１ 給気冷却部 ３２ 水分離部 ３３ 空気取
出し管 ３４ 冷却管 ３５ 支持板 ３６ 冷却フィン ３７ 冷却板
３８ 水受け ３９ 孔 ４０ 水出口 ４１ 水面安定装置
４２ 排出管 ４３ 弁 ４４ フロート ａ、ｂ、ｃ 隙間。
Claims (2)
- 【請求項１】エンジンに、該エンジンの動力によって駆
動される容積型過給機と、該過給機からエンジンへの給
気を冷却する給気冷却器と、前記冷却により生ずる給気
中の水分を分離、排出する水分離器とを備えるととも
に、前記水分離器から排出される水を貯溜し、設定給気
圧力時に前記容積型過給機の吸気口から流入させる水供
給装置を設けたことを特徴とする容積型過給機の冷却装
置。 - 【請求項２】前記給気冷却器と水分離器とを一体化して
ケース内に収納したことを特徴とする請求項１記載の容
積型過給機の冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8063799A JPH09228845A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 容積型過給機の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8063799A JPH09228845A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 容積型過給機の冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228845A true JPH09228845A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13239794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8063799A Pending JPH09228845A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 容積型過給機の冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228845A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001092711A3 (en) * | 2000-05-26 | 2002-03-28 | Engelhard Corp | Low pressure exhaust gas recirculation system for supercharged diesel engines |
| FR2893677A1 (fr) * | 2005-11-23 | 2007-05-25 | Renault Sas | Dispositif de recirculation des gaz brules et refroidisseur d'air de suralimentation adapte pour un tel dispositif |
| FR2919349A3 (fr) * | 2007-07-24 | 2009-01-30 | Renault Sas | Refroidisseur d'air de suralimentation pour moteur de vehicule automobile avec capacite de retention. |
| FR2922962A1 (fr) * | 2007-10-24 | 2009-05-01 | Valeo Systemes Thermiques | Dispositif de recuperation et d'evacuation de produits de condensation d'un flux d'air d'admission |
-
1996
- 1996-02-26 JP JP8063799A patent/JPH09228845A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001092711A3 (en) * | 2000-05-26 | 2002-03-28 | Engelhard Corp | Low pressure exhaust gas recirculation system for supercharged diesel engines |
| FR2893677A1 (fr) * | 2005-11-23 | 2007-05-25 | Renault Sas | Dispositif de recirculation des gaz brules et refroidisseur d'air de suralimentation adapte pour un tel dispositif |
| FR2919349A3 (fr) * | 2007-07-24 | 2009-01-30 | Renault Sas | Refroidisseur d'air de suralimentation pour moteur de vehicule automobile avec capacite de retention. |
| FR2922962A1 (fr) * | 2007-10-24 | 2009-05-01 | Valeo Systemes Thermiques | Dispositif de recuperation et d'evacuation de produits de condensation d'un flux d'air d'admission |
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