JPH09228231A - 粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに用いる装置

Info

Publication number
JPH09228231A
JPH09228231A JP3970996A JP3970996A JPH09228231A JP H09228231 A JPH09228231 A JP H09228231A JP 3970996 A JP3970996 A JP 3970996A JP 3970996 A JP3970996 A JP 3970996A JP H09228231 A JPH09228231 A JP H09228231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
chemical
processing
processing liquid
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3970996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2765817B2 (ja
Inventor
Masahiro Yoneda
昌弘 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisaka Works Ltd filed Critical Hisaka Works Ltd
Priority to JP3970996A priority Critical patent/JP2765817B2/ja
Publication of JPH09228231A publication Critical patent/JPH09228231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2765817B2 publication Critical patent/JP2765817B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体状薬剤を直接投入して溶解,分散させて処
理機に供給することができ、しかも、充分に溶解,分散
させることができる粉体状薬剤の溶解供給方法およびそ
れに用いる装置を提供する。 【解決手段】ポンプ11を備えた外部循環管路10を介
して処理液を循環することにより処理槽の繊維製品を加
工処理する方法において、密閉可能に構成された投入槽
1内に染料,助剤等の粉体状薬剤を投入し、上記循環管
路10のポンプ11吐出側から処理液の一部を取り出し
て、この処理液を旋回流として投入槽1内に導入して上
記粉体状薬剤を溶解,分散させて薬液とし、この薬液を
薬液供給配管3を介して上記循環管路10のポンプ11
吸込側に希釈供給し、かつ、上記循環管路10のポンプ
11吐出側から処理液の一部を取り出して上記薬液供給
配管3に還流させ、還流配管7と薬液供給配管3との連
通部において、還流処理液を薬液供給配管3の下流側に
向かって噴射し、その噴射流によるエジェクタ作用によ
り、上流側の薬液を随伴吸引するとともに薬液の溶解,
分散を促進するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維物に対し染
色,精練,漂白その他の処理を施す際に、染料,助剤等
の粉体状薬剤を液体に溶かして薬液とし、この薬液を処
理機に供給する粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに
用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、染色機等の布帛処理機やパッ
ケージ処理機において、染色等の処理を行う際には、染
料や顔料,漂白剤,界面活性剤,精練剤等の粉体状薬剤
が用いられている。このような粉体状薬剤は、そのまま
処理機内に投入したのでは溶解や分散が不充分となって
処理むら等が生じる。このため、処理機とは別に投入槽
や攪拌設備等を設け、これらの設備により、粉体状薬剤
を一旦溶媒液に溶解して調整し、この調整済み薬液を処
理機の設置場所まで運搬して供給することが行われてい
る。
【0003】このような処理機の一例を図9に示す。す
なわち、この装置は、いわゆる液流式の布帛処理機であ
り、41は布帛50が滞留する滞留槽で、42は上記布
帛50を移送する移送部である。上記滞留槽41と移送
部42とは、ほぼ平行に設置され、両端部で接続,連通
されて布帛50の循環処理通路を構成している。43は
上記滞留槽41の底部に3個所設けられた液吸込部であ
り、これら液吸込部43から吸い込まれた処理液は、ポ
ンプ45および熱交換器46を介してノズル44に至る
処理液循環路47によって循環するようになっている。
そして、48はこの処理機に薬液を供給するための薬液
槽であり、上記薬液槽48内の薬液は、ポンプ49を介
して処理液循環路47のポンプ45吸込側から処理機に
供給されるようになっている。
【0004】上記処理機に、処理液となる薬液を追加供
給する場合には、上述したように、この装置とは別個に
設けられた溶解設備等で、染料等の粉体状薬剤を水等に
溶解させて薬液とし、この処理機の設置場所まで運搬
し、上記薬液槽48に移し替えることが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、粉体状薬剤を溶解して薬液を調整するための
設備が、処理機以外に別途必要であり、その設備を設置
するためのスペースも必要になる。また、薬液の調整作
業や運搬作業が必要なだけでなく、投入槽や攪拌装置,
運搬容器の洗浄,保全等、付随する数々の作業も必要で
ある。さらに、薬液の運搬と移し替えを行うため、それ
に伴い薬液ロスも多い。このため、設備費や人件費,薬
液消費等が多大なものとなり、処理コストを引き上げる
大きな要因になっている。また、調整,攪拌,運搬の際
に、薬液が周囲に飛散して作業環境を汚染するという問
題もある。そのうえ、薬液が投入槽や攪拌装置に残留
し、その後に調整する薬液に上記残留薬液が混入して純
度の低下を招くといった問題も生じる。また、薬液が調
整されてから実際に布帛等と接触して処理されるまでの
間に、かなりの時間的な隔たりが生じることにより、特
に、反応性染料や酸性直接染料等のような経時変化の大
きな薬液では、その間に薬液の性状が変化し、処理むら
や処理不足の原因になる等の不都合も生じていた。
【0006】これらの問題を解消するためには、粉体状
薬剤を直接処理機に投入するのが望ましいのであるが、
上述したように、直接投入では粉体状薬剤の溶解や分散
が不充分であり、処理むらや処理不足等が生じる。この
ように、粉体状薬剤を直接投入できて、しかもその溶
解,分散を充分に行える供給方法は、現在のところ開発
されていないのが実情である。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、粉体状薬剤を直接投入して溶解,分散させて処
理機に供給することができ、しかも、充分に溶解,分散
させることができる粉体状薬剤の溶解供給方法およびそ
れに用いる装置の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の粉体状薬剤の溶解供給方法は、ポンプを備
えた外部循環管路を介して処理液を循環することにより
処理槽の繊維製品を加工処理する方法において、密閉可
能に構成された投入槽内に染料,助剤等の粉体状薬剤を
投入し、上記循環管路のポンプ吐出側から処理液の一部
を取り出して、この処理液を旋回流として投入槽内に導
入して上記粉体状薬剤を溶解,分散させて薬液とし、こ
の薬液を薬液供給配管を介して上記循環管路のポンプ吸
込側に希釈供給し、かつ、上記循環管路のポンプ吐出側
から処理液の一部を取り出して上記薬液供給配管に還流
させ、還流配管と薬液供給配管との連通部において、還
流処理液を薬液供給配管の下流側に向かって噴射し、そ
の噴射流によるエジェクタ作用により、上流側の薬液を
随伴吸引するとともに薬液の溶解,分散を促進するよう
にしたことを要旨とする。
【0009】また、本発明の粉体状薬剤の溶解供給装置
は、ポンプを備えた外部循環管路を介して処理液を循環
することにより処理槽の繊維製品を加工処理する装置に
おいて、密閉可能に構成され染料,助剤等の粉体状薬剤
が投入される投入槽と、上記循環管路のポンプ吐出側か
ら分岐して上記投入槽へ連通する処理液導入配管と、上
記処理液導入配管と投入槽との連通部に設けられ処理液
を旋回流として導入させて投入槽内部の粉体状薬剤を溶
解,分散させる旋回流導入ノズルと、上記投入槽から上
記循環管路のポンプ吸込側に接続される薬液供給配管と
を備え、上記循環管路のポンプ吐出側から分岐して上記
薬液供給配管に延びる還流配管を設け、この還流配管と
薬液供給配管との連通部に、還流処理液を薬液供給配管
の下流側に向かって噴射してその噴射流により上流側の
薬液を随伴吸引するとともに薬液の溶解,分散を促進す
るエジェクタ手段を設けたことを要旨とする。
【0010】すなわち、本発明は、循環管路のポンプ吐
出側から処理液の一部を取り出して投入槽内に導入し、
この導入処理液で投入槽に投入された粉体状薬剤を溶
解,分散させて薬液とし、この薬液を薬液供給配管を介
して上記循環管路のポンプ吸込側に希釈供給するように
している。したがって、従来のような薬剤調整設備を用
いることなく、粉体状薬剤を直接投入し、この粉体状薬
剤を溶解させて薬液として処理機に供給することができ
る。このため、薬液を調整するための設備が不要で、そ
の設置スペースも不要になる。また、薬液調整作業や運
搬作業、それに付随する種々の作業も不要になる。さら
に、薬液の運搬も移し替えも行わないことから、薬液ロ
スもない。このため、設備費や人件費,薬液消費等が削
減され、処理コストを大幅に低下させることができる。
また、薬液が周囲に飛散せず、作業環境も良好になるう
え、残留薬液が混入して純度が低下することもない。し
かも、粉体状薬剤が溶解されて薬液化してから、きわめ
て短時間で布帛等と接触して処理されるため、反応性染
料や酸性直接染料等を用いる場合でも処理前に薬液の性
状が変化せず、処理むらや処理不足が生じなくなる。
【0011】また、本発明は、まず、処理液を旋回流と
して投入槽内に導入し、投入槽内の粉体状薬剤を溶解,
分散させて薬液とする。そして、この薬液を循環管路の
ポンプ吸込側に供給する際、循環管路のポンプ吐出側か
ら処理液の一部を薬液供給配管に還流させ、還流配管と
薬液供給配管との連通部において、還流処理液を薬液供
給配管の下流側に向かって噴射し、その噴射流によるエ
ジェクタ作用により、上流側の薬液を随伴吸引するとと
もに、上記薬液の溶解,分散を促進するようにしてい
る。このように、投入槽内に、処理液の旋回流により渦
流を生じさせ、この渦流により投入槽内を攪拌して粉体
状薬剤を溶解,分散させる。そして、それによって得ら
れた薬液を、処理液の噴射流によるエジェクタ作用でさ
らに溶解,分散させるようにしている。したがって、上
記2段階の溶解,分散を行うことにより、粉体状薬剤を
直接投入する方式において従来問題視されていた溶解不
良が起こらず、粉体状薬剤が充分に溶解,分散されるよ
うになる。このため、処理むらや処理不足がなく、高品
質の安定した処理を行うことができるようになる。
【0012】しかも、粉体状薬剤を一旦投入槽で溶解し
て薬液とし、その薬液をエジェクタ部において還流処理
液で希釈し、さらにそれを循環管路のポンプ吸込側に供
給して大量の循環処理液中に合流させることにより希釈
する。このように、粉体状薬剤を溶解した高濃度の薬液
を、所定の濃度に希釈した処理液として処理機に供給す
ることができる。このため、例えば、粉体状薬剤を循環
管路に直接投入した場合のように、部分的に極端に濃度
の高い薬液が循環して処理むらを引き起こすようなこと
もない。
【0013】また、本発明において、処理液を旋回流と
して投入槽内に導入する際、導入処理液を2個所のノズ
ルから右旋回流および左旋回流として交互にもしくは同
時に導入するようにした場合には、投入槽内に渦流だけ
でなく乱流を生じさせることができる。これにより、攪
拌作用がより強力になって粉体状薬剤の溶解,分散がさ
らに促進され、より一層安定した処理を行うことができ
るようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施の形態例の粉体状
薬剤の溶解供給装置を示す。図において、10は処理機
(図示せず)に付設された循環管路であり、ポンプ11
の吐出力によって図示の右側から左側に向かって処理液
が循環するようになっている。1は投入槽であり、この
投入槽1の側壁部には、上記循環管路10のポンプ11
吐出側から分岐する処理液導入配管2が連通している。
この処理液導入配管2は、先端側が三方口弁12を介し
て二又に分岐しており、そのそれぞれに旋回流導入ノズ
ル5a,5bが設けられている。上記処理液導入配管2
には、循環仕切弁15が設けられている。また、この投
入槽1の底部には、薬液供給配管3が連通し、この薬液
供給配管3が上記循環管路10のポンプ11吸込側に接
続されている。そして、上記投入槽1内に粉体状薬剤が
投入され、槽内に導入される処理液によって溶解,分散
されて薬液となり、この薬液が薬液供給配管3から処理
機の循環管路10に希釈供給されるようになっている。
図において、13は投入槽1の上面を開閉しうる蓋であ
り、外周にリング13aが締め付けられて投入槽1を密
閉するようになっている。また、14は投入槽1内の圧
力を抜いて上記蓋13の開閉を容易にする空気抜き弁で
ある。なお、上記蓋13は、導入処理液の液漏れ等を防
ぐため、密閉することが好ましいが、密閉しなくても差
し支えなく、蓋13を使用しなくてもよい。
【0016】上記旋回流導入ノズル5a,5bは、図2
に示すように、一方(図2において上側)が処理液を右
旋回流(図示の矢印A)として導入する右旋回流導入ノ
ズル5aであり、他方(図2において下側)が処理液を
左旋回流(図示の矢印B)として導入する左旋回流導入
ノズル5bである。そして、上記三方口弁12の切替え
制御により、右旋回流と左旋回流とが交互にもしくは同
時に導入され、この導入処理液の旋回流によって投入槽
1内に渦流,乱流を発生させ、積極的に攪拌し、槽内に
投入された粉体状薬剤を溶解,分散させるようになって
いる。なお、上記両旋回流導入ノズル5a,5bは、い
ずれか一方を単独で用いるようにしても差し支えない。
【0017】この装置には、上記循環管路10のポンプ
11吐出側から分岐して上記薬液供給配管3に還流する
還流配管7が設けられている(図1に戻る)。そして、
この還流配管7と薬液供給配管3の連通部には、エジェ
クタ部4が設けられている。このエジェクタ部4は、図
3に示すように、還流配管7と薬液供給配管3との連通
部に液密状のケース8が設けられ、上記ケース8の天井
壁と底壁に、それぞれ薬液供給配管3の上流側配管3a
および下流側配管3bが連通している。そして、上記ケ
ース8の側壁に還流配管7が液密状に貫通して下方に向
かって折曲げ形成され、その先端部が上記下流側配管3
bの連通部近傍まで延長されるとともに、この先端が還
流処理液の噴射ノズル30に形成されている。このエジ
ェクタ部4では、還流配管7からの還流処理液が噴射ノ
ズル30から噴射され、この噴射力によってケース8内
の薬液を随伴吸引しながら下流側配管3b内に噴射する
(エジェクタ作用)。そして、上記薬液と処理液とが激
しく攪拌され、溶解,分散が促進されるようになってい
る。また、上記還流配管7には、流量調節弁17が設け
られており(図1に戻る)、還流処理液の流量を調節し
てエジェクタ部4での噴射力を調節できるようになって
いる。図1において、9は薬液供給配管3の上流側配管
3aに設けられた注入仕切弁である。
【0018】上記構成の粉体状薬剤の溶解供給装置を用
いて、粉体状薬剤の溶解,供給はつぎのようにして行わ
れる。
【0019】まず、投入槽1の蓋13を開け、投入槽1
中に染料,助剤等の粉体状薬剤を投入し、蓋13を閉じ
てリング13aを締め付け、密閉する。ついで、空気抜
き弁14を閉じるとともに、循環仕切弁15を開け、循
環管路10の処理液の一部を投入槽1内に導入する。こ
の導入の際、三方口弁12を切替え制御することによ
り、右旋回流導入ノズル5aと左旋回流導入ノズル5b
を交互に切替え、右旋回流と左旋回流が交互に導入され
る。これにより投入槽1内に渦流や乱流が生じて攪拌さ
れ、内部の粉体状薬剤を溶解,分散させて薬液とする。
【0020】つぎに、投入槽1内が処理液で満たされる
と、注入仕切弁9を開け、投入槽1内の薬液を薬液供給
配管3を通して循環管路10のポンプ11吸込側に供給
する。このとき、エジェクタ部4内において、上述した
エジェクタ作用により薬液供給配管3の上流側配管3a
の薬液が随伴吸引され、還流処理液とともに下流側配管
3b内に噴射され、上記薬液の溶解,分解が促進され
る。また、投入槽1内の高濃度の薬液は、エジェクタ作
用により還流処理液と混ざり、希釈されることになる。
そして、この希釈された薬液は、循環管路10のポンプ
11吸込側に供給され、循環管路10内を循環する大量
の循環処理液と合流してさらに希釈され、ポンプ11に
吸い込まれてその回転により攪拌されて所定の濃度にな
って循環管路10内を循環し、処理機に供給される。
【0021】そののち、循環仕切弁15を閉じて投入槽
1内への処理液の導入を止め、投入槽1内の薬液を供給
し終わったのち、注入仕切弁9を閉じる。そして、空気
抜き弁14を開けて投入槽1内の圧力を抜き、蓋13を
開けることができる状態にして、一連の粉体状薬剤の溶
解供給が終了する。
【0022】このような粉体状薬剤の溶解供給装置は、
例えば、図4に示すように、液流式布帛処理機に適用す
ることができる。すなわち、図において、21は布帛2
8が滞留する滞留槽で、22は上記布帛28を移送する
移送部である。上記滞留槽21と移送部22とは両端部
で接続,連通されて布帛28の循環処理通路を構成して
いる。23は上記滞留槽21の底部に4個所設けられた
液吸込部であり、これら液吸込部23から吸い込まれた
処理液が、ポンプ25および熱交換器26を経てノズル
24に至る循環管路27によって循環するようになって
いる。そして、本発明の装置は、上記循環管路27に付
設され、循環管路27のポンプ25吐出側から処理液を
投入槽1内に導入して薬液とするとともに、この薬液を
エジェクタ4を介してさらに溶解,分散させながら上記
循環管路27のポンプ25吸込側に供給し、処理機に追
加供給するようになっている。
【0023】このように、上記粉体状薬剤の溶解供給装
置によれば、粉体状薬剤を投入槽1に直接投入するだけ
で、この粉体状薬剤を溶解して処理機に供給することが
できるようになる。また、粉体状薬剤を、処理液の旋回
流により投入槽1内で一旦溶解,分散させて薬液とし、
この薬液を、エジェクタ作用によりさらに溶解,分散さ
せる。このように、2段階の溶解,分散作用を行うこと
により、粉体状薬剤を充分に溶解,分散するようになっ
ている。しかも、処理液を2個所の旋回流導入ノズル5
a,5bから右旋回流と左旋回流とで交互に導入するた
め、投入槽1内に渦流や乱流を生じ、強力に攪拌するこ
とができる。
【0024】図5は、本発明の粉体状薬剤の溶解供給装
置を気流式布帛処理機に適用した一例を示している。す
なわち、この気流式布帛処理機には、処理機の底部から
吸い込まれた処理液をポンプ20によって処理機の上部
に向かって循環させる循環管路19が設けられている。
そして、この循環管路19に本発明の装置が付設されて
いる。この場合にも、図4に示すものと同様の作用,効
果を奏する。
【0025】なお、上記両適用例では、本発明の装置を
布帛処理機に適用した例を示したが、これに限定される
ものではなく、チーズ等を染色処理するチーズ染色機等
に適用してもよい。すなわち、本発明の装置は、処理機
の外部に、ポンプを介して処理液を循環させる循環管路
を有する処理機であれば、その循環管路に付設して適用
することができる。
【0026】図6は、本発明の第2の実施の形態例を示
している。すなわち、この装置では、処理液導入配管2
が二又に分岐し、それぞれの分岐管に開閉弁16を介し
て旋回流導入ノズル5a,5bが取り付けられ、上記開
閉弁16を切替え制御するようになっている。それ以外
は図1に示す装置と同様であり、同一部分には同一符号
を付している。この装置でも図1の装置と同様の作用,
効果を奏する。
【0027】なお、上記各実施の形態例では、旋回流導
入ノズル5a,5bから投入槽1内に導入される処理液
の旋回流を、右旋回流と左旋回流とで交互に切り換えて
投入槽1内を攪拌するようにしたが、上記右旋回流と左
旋回流とを同時に導入することにより投入槽1内を攪拌
するようにしてもよい。
【0028】図7は、本発明の第3の実施の形態例のエ
ジェクタ部4aを示している。すなわち、このエジェク
タ部4aは、還流配管7aと薬液供給配管3との連通部
に液密状のケース8aが設けられ、このケース8aの側
壁に還流配管7aが連通し、天井壁と底壁とに、それぞ
れ薬液供給配管3の上流側配管3aと下流側配管3bが
接続されている。そして、上記上流側配管3aは、ケー
ス8aの天井壁を貫通してケース8a内を垂下し、その
下端6が底壁の下流側配管3b連通部の近傍まで延長さ
れている。このエジェクタ部4aでは、還流配管7aか
らケース8a内に流入した還流処理液が、上記上流側配
管3aの下端6と下流側配管3bの連通部との隙間18
から下流側配管3b内に噴射され、その噴射力によって
上流側配管3a内の薬液が随伴吸引される。そして、こ
こで随伴吸引された薬液が還流処理液とともに下流側配
管3b内に噴射される際に、その噴射力により上記薬液
と処理液とが激しく攪拌され、その溶解,分散が促進さ
れるとともに希釈されるようになっている。
【0029】図8は、本発明の第4の実施の形態例のエ
ジェクタ部4bを示している。すなわち、このエジェク
タ部4bは、還流配管7bと薬液供給配管3との連通部
にケースが設けられておらず、上記薬液供給配管3の側
壁に還流配管7bが液密状に貫通して下流側に向かって
折曲げ形成され、その先端が還流処理液の噴射ノズル3
0aに形成されている。このエジェクタ部4bでも、還
流配管7bからの還流処理液が噴射ノズル30aから噴
射され、この噴射力によって薬液供給配管3内の薬液を
随伴吸引する(エジェクタ作用)。そして、ここで随伴
吸引された薬液が還流処理液とともに噴射される際に、
その噴射力により上記薬液と処理液とが激しく攪拌さ
れ、その溶解,分散が促進されるとともに希釈されるよ
うになっている。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
ような薬液調整設備を用いることなく、粉体状薬剤を直
接投入し、この粉体状薬剤を溶解させて薬液として処理
機に供給することができる。このため、薬液を調整する
ための設備が不要で、その設置スペースも不要になる。
また、薬液調整作業や運搬作業、それに付随する種々の
作業も不要になる。さらに、薬液の運搬も移し替えも行
わないことから、薬液ロスもない。このため、設備費や
人件費,薬液消費等が削減され、処理コストを大幅に低
下させることができる。また、薬液が周囲に飛散せず、
作業環境も良好になるうえ、残留薬液が混入して純度が
低下することもない。しかも、粉体状薬剤が溶解されて
薬液化してから、きわめて短時間で布帛等と接触して処
理されるため、反応性染料や酸性直接染料等を用いる場
合でも処理前に薬液の性状が変化せず、処理むらや処理
不足が生じなくなる。
【0031】また、本発明によれば、投入槽内に、処理
液の旋回流により渦流を生じさせ、この渦流により投入
槽内を攪拌して粉体状薬剤を溶解,分散させる。そし
て、それによって得られた薬液を、処理液の噴射流によ
るエジェクタ作用でさらに溶解,分散させるようにして
いる。このように、上記2段階の溶解,分散を行うこと
により、粉体状薬剤を直接投入する方式において従来問
題視されていた溶解不良が起こらず、粉体状薬剤が充分
に溶解,分散されるようになる。このため、処理むらや
処理不足がなく、高品質の安定した処理を行うことがで
きるようになる。
【0032】しかも、粉体状薬剤を一旦投入槽で溶解し
て薬液とし、その薬液をエジェクタ部において還流処理
液で希釈し、さらにそれを循環管路のポンプ吸込側に供
給して大量の循環処理液中に合流させることにより希釈
する。このように、粉体状薬剤を溶解した高濃度の薬液
を、所定の濃度に希釈した処理液として処理機に供給す
ることができる。このため、例えば、粉体状薬剤を循環
管路に直接投入した場合のように、部分的に極端に濃度
の高い薬液が循環して処理むらを引き起こすようなこと
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の粉体状薬剤の溶解供
給装置を示す説明図である。
【図2】投入槽を示す断面図である。
【図3】エジェクタ部を示す断面図である。
【図4】上記粉体状薬剤の溶解供給装置を液流式布帛処
理機に適用した例を示す説明図である。
【図5】上記粉体状薬剤の溶解供給装置を気流式布帛処
理機に適用した例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態例の投入槽を示す断
面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態例のエジェクタ部を
示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態例のエジェクタ部を
示す断面図である。
【図9】従来例の処理機を示す説明図である。
【符号の説明】
1 投入槽 3 薬液供給配管 7 還流配管 10 循環管路 11 ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプを備えた外部循環管路を介して処
    理液を循環することにより処理槽の繊維製品を加工処理
    する方法において、密閉可能に構成された投入槽内に染
    料,助剤等の粉体状薬剤を投入し、上記循環管路のポン
    プ吐出側から処理液の一部を取り出して、この処理液を
    旋回流として投入槽内に導入して上記粉体状薬剤を溶
    解,分散させて薬液とし、この薬液を薬液供給配管を介
    して上記循環管路のポンプ吸込側に希釈供給し、かつ、
    上記循環管路のポンプ吐出側から処理液の一部を取り出
    して上記薬液供給配管に還流させ、還流配管と薬液供給
    配管との連通部において、還流処理液を薬液供給配管の
    下流側に向かって噴射し、その噴射流によるエジェクタ
    作用により、上流側の薬液を随伴吸引するとともに薬液
    の溶解,分散を促進するようにしたことを特徴とする粉
    体状薬剤の溶解供給方法。
  2. 【請求項2】 処理液を旋回流として投入槽内に導入す
    る際、導入処理液を2個所のノズルから右旋回流および
    左旋回流として単独あるいは交互にもしくは同時に導入
    する請求項1記載の粉体状薬剤の溶解供給方法。
  3. 【請求項3】 ポンプを備えた外部循環管路を介して処
    理液を循環することにより処理槽の繊維製品を加工処理
    する装置において、密閉可能に構成され染料,助剤等の
    粉体状薬剤が投入される投入槽と、上記循環管路のポン
    プ吐出側から分岐して上記投入槽へ連通する処理液導入
    配管と、上記処理液導入配管と投入槽との連通部に設け
    られ処理液を旋回流として導入させて投入槽内部の粉体
    状薬剤を溶解,分散させる旋回流導入ノズルと、上記投
    入槽から上記循環管路のポンプ吸込側に接続される薬液
    供給配管とを備え、上記循環管路のポンプ吐出側から分
    岐して上記薬液供給配管に延びる還流配管を設け、この
    還流配管と薬液供給配管との連通部に、還流処理液を薬
    液供給配管の下流側に向かって噴射してその噴射流によ
    り上流側の薬液を随伴吸引するとともに薬液の溶解,分
    散を促進するエジェクタ手段を設けたことを特徴とする
    粉体状薬剤の溶解供給装置。
  4. 【請求項4】 旋回流導入ノズルとして、右旋回流導入
    ノズルと左旋回流導入ノズルとの2個所のノズルが設け
    られ、これらノズルからの導入処理液が、右旋回流およ
    び左旋回流として交互にもしくは同時に投入槽に導入さ
    れるようになっている請求項3記載の粉体状薬剤の溶解
    供給装置。
JP3970996A 1996-02-27 1996-02-27 粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに用いる装置 Expired - Fee Related JP2765817B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3970996A JP2765817B2 (ja) 1996-02-27 1996-02-27 粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに用いる装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3970996A JP2765817B2 (ja) 1996-02-27 1996-02-27 粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに用いる装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09228231A true JPH09228231A (ja) 1997-09-02
JP2765817B2 JP2765817B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=12560530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3970996A Expired - Fee Related JP2765817B2 (ja) 1996-02-27 1996-02-27 粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに用いる装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2765817B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020067277A (ko) * 2001-02-16 2002-08-22 박종현 고온고압염색기의 염료공급장치
EP1472401A1 (en) * 2002-01-10 2004-11-03 Milliken & Company Apparatus for batch dyeing
KR100986144B1 (ko) * 2008-01-17 2010-10-08 양형학 염색기
CN103981665A (zh) * 2014-05-28 2014-08-13 杭州凡腾科技有限公司 一种化学品配液及输送的装置及其工艺
JP2017014632A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 株式会社日阪製作所 液流式布帛処理装置用の処理剤供給装置
JP2017014631A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 株式会社日阪製作所 液流式布帛処理装置用の処理剤投入装置
CN106512771A (zh) * 2016-12-21 2017-03-22 成都乾威科技有限公司 车用尿素上料加注搅拌方法
CN109661489A (zh) * 2016-08-29 2019-04-19 株式会社日阪制作所 液流式布帛处理装置用的处理剂溶解装置、及液流式布帛处理装置
KR20200124151A (ko) * 2018-03-05 2020-11-02 니폰 소세이 고교 가부시키가이샤 2종 액체 혼합형 주입기의 로터리 믹서

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102654345B1 (ko) * 2022-04-26 2024-04-02 김종필 고체 투입부를 포함하는 무균용 교반기

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020067277A (ko) * 2001-02-16 2002-08-22 박종현 고온고압염색기의 염료공급장치
EP1472401A1 (en) * 2002-01-10 2004-11-03 Milliken & Company Apparatus for batch dyeing
EP1472401A4 (en) * 2002-01-10 2007-03-07 Milliken & Co DEVICE FOR DISCONTINUOUS COLORING
KR100986144B1 (ko) * 2008-01-17 2010-10-08 양형학 염색기
CN103981665A (zh) * 2014-05-28 2014-08-13 杭州凡腾科技有限公司 一种化学品配液及输送的装置及其工艺
JP2017014632A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 株式会社日阪製作所 液流式布帛処理装置用の処理剤供給装置
JP2017014631A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 株式会社日阪製作所 液流式布帛処理装置用の処理剤投入装置
CN109661489A (zh) * 2016-08-29 2019-04-19 株式会社日阪制作所 液流式布帛处理装置用的处理剂溶解装置、及液流式布帛处理装置
CN109661489B (zh) * 2016-08-29 2021-11-02 株式会社日阪制作所 液流式布帛处理装置用的处理剂溶解装置、及液流式布帛处理装置
CN106512771A (zh) * 2016-12-21 2017-03-22 成都乾威科技有限公司 车用尿素上料加注搅拌方法
KR20200124151A (ko) * 2018-03-05 2020-11-02 니폰 소세이 고교 가부시키가이샤 2종 액체 혼합형 주입기의 로터리 믹서

Also Published As

Publication number Publication date
JP2765817B2 (ja) 1998-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2765817B2 (ja) 粉体状薬剤の溶解供給方法およびそれに用いる装置
US5609417A (en) Apparatus for mixing and circulating chemicals and fluids
KR100236620B1 (ko) 직물처리기의 순환계 내부에서 처리액을 조제하여 직물을 처리하는 방법 및 그 기능을 갖춘 직물처리기
EP1884583B1 (en) Machine for the discontinuous dyeing of fabric products
PT710148E (pt) Aparelho e processo para a dissolucao de um solido em particulas num liquido
JP2821108B2 (ja) 薬剤溶解供給装置およびそれに用いる薬剤充填容器
JPH07102466A (ja) 布帛処理機への粉剤直接投入方法、およびそれに使用する布帛処理機
CN106609479B (zh) 一种带有双层混液盘的纸浆漂白装置
WO2021023113A1 (zh) 一种添加剂投放装置及洗衣机
CN104562566B (zh) 洗衣机
JP2005515310A (ja) バッチ式染色用の装置
ITTO990211A1 (it) Dispositivo per la messa in sospensione di sostanze in un liquido, e s istema di preparazione di miscele liquido-sostanze per tintoria che ut
CN208694888U (zh) 一种生产水处理剂用双锥混料机
JP6149069B2 (ja) 液流式布帛処理装置用の処理剤投入装置
CN209669526U (zh) 洗涤装置
CN211159561U (zh) 一种鱼类加工发色气液混合装置
CN204676289U (zh) 一种振荡染色模拟测试仪
JPH0214065A (ja) 繊維品の処理装置
CN217795908U (zh) 一种面酱生产自动化流水线
JP6149070B2 (ja) 液流式布帛処理装置用の処理剤供給装置
CN217287948U (zh) 使用集装箱罐在运输途中混合物料的装置
CN212188630U (zh) 一种粉液混合装置
KR100986144B1 (ko) 염색기
CN219596310U (zh) 一种配液系统
KR20060009492A (ko) 염색기

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080403

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100403

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100403

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110403

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 16

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees