JPH09227382A - 免疫抑制剤 - Google Patents

免疫抑制剤

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JPH09227382A
JPH09227382A JP8042654A JP4265496A JPH09227382A JP H09227382 A JPH09227382 A JP H09227382A JP 8042654 A JP8042654 A JP 8042654A JP 4265496 A JP4265496 A JP 4265496A JP H09227382 A JPH09227382 A JP H09227382A
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JP
Japan
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compound
lymphocytes
agent
residue
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JP8042654A
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English (en)
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Yoshihiro Yamamoto
佳弘 山本
Shinji Murozaki
伸二 室▲崎▼
Hiroaki Kusaka
博昭 日下
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副作用の少ない、食品形態を含めて、常用が
可能な免疫抑制剤を提供する。 【解決手段】 3−O−α−D−グルコピラノシル−D
−グルコースの還元末端グルコース残基がαまたはβグ
リコシル結合で有機化合物に結合した化合物または3−
O−α−D−グルコピラノシル−D−グルコースの非還
元末端グルコース残基に、少なくとも1つのガラクトー
ス残基がグリコシド結合した糖類をその構成単位として
含有する化合物を有効成分とする免疫抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オリゴ糖およびそ
の誘導体を有効成分とする免疫抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】免疫抑制剤は、免疫系の破綻により自己
の成分に対して免疫反応が起こることにより誘導される
自己免疫疾患、例えば、慢性関節リウマチ、溶血性貧
血、多発性硬化症、全身性エリテマトーデスなどの治
療、腎臓移植や骨髄移植等の臓器移植における拒絶反応
の予防、外来異物に対して免疫系が過剰な反応を起こし
て発症するアレルギーの治療等に非常に有用である。し
かしながら、現在用いられている免疫抑制剤であるステ
ロイド剤は作用が多岐にわたるため、様々な副作用を伴
う。また、核酸合成系に作用する薬剤は造血器などの臓
器に重篤な副作用を引き起こし、近年開発されたシクロ
スポリンやFK506も腎障害、肝障害を引き起こす。
近年、糖質と免疫細胞を含めた細胞との関係があきらか
にされつつあり、ある種の糖質に免疫賦活効果または抑
制効果があることが報告されている。例えば、WO 9
2/22563およびWO 92/22301には、ア
ミノ糖を含有するオリゴ糖が免疫抑制効果を示すことが
開示されている。また、酵母マンナン分解物より得られ
るマンノースを構成糖として含有するオリゴ糖が、T細
胞の増殖を抑制することが知られている(The Journa
l of Immunology Vol.144,No.2 707−7
16 1990)。さらに、特開平7−101989号
には、マンノースを少なくとも1つ含有するオリゴ糖に
タンパク質を結合させた糖蛋白が、強いリンパ球増殖抑
制効果を示すことが開示されている。また、3−O−α
−D−グルコピラノシル−D−グルコースをタンパク質
に結合させると、免疫原性が上昇することが報告されて
いる(The Journal of Immunology Vol.135,
No.4 2582−2588 1985)。
【0003】しかしながら、3−O−α−D−グルコピ
ラノシル−D−グルコースを含有した化合物が、免疫細
胞の活性を抑制することは未だ知られていない。3−O
−α−D−グルコピラノシル−D−グルコースは食品成
分であることから、3−O−α−D−グルコピラノシル
−D−グルコースを含有した化合物が免疫抑制作用を有
すれば、副作用が少なく、また、食品形態を含めて、常
用が可能な免疫抑制剤としての使用が期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、副作用が少
なく、免疫担当細胞が抗原特異的および抗原非特異的な
刺激をうけ活性化された場合、より強く免疫抑制効果を
示す免疫抑制剤を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、糖類と免
疫に関して研究を重ねる間に、3−O−α−D−グルコ
ピラノシル−D−グルコース残基の還元末端が遊離の場
合は、免疫抑制効果を示さないが、 その還元末端グルコース残基がαまたはβグリコシド
結合で有機化合物に結合した化合物、または 還元末端残基が、遊離またはαもしくはβグリコシド
結合で他の有機化合物に結合した場合に、3−O−α−
D−グルコピラノシル−D−グルコースの非還元末端グ
ルコース残基に、少なくとも1個のガラクトースがαグ
リコシド結合した化合物 が免疫細胞の活性を抑制することを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、その第1の態様とし
て、3−O−α−D−グルコピラノシル−D−グルコー
スの還元末端グルコース残基がαまたはβグリコシル結
合した基を有する式(1)で表される化合物を有効成分
とする免疫抑制剤を提供するものである。
【0007】
【化7】
【0008】また、本発明は、その第2の態様として、
3−O−α−D−グルコピラノシル−D−グルコースの
非還元末端グルコース残基に、少なくとも1つのガラク
トース残基がグリコシド結合した糖類をその構成単位と
して含有する化合物を有効成分とする免疫抑制剤を提供
するものである。
【0009】本発明の免疫抑制剤は、食品成分を有効成
分とすることができ、副作用が少なく、医薬品としては
もとより、食品形態で常用可能な免疫抑制剤として使用
しえ、特に、Bリンパ球、Tリンパ球の活性抑制に有用
である。
【0010】
【発明の実施の形態】式(1)の化合物におけるR1
示される有機残基としては、それ自体が免疫細胞を賦活
するものでない限り、化合物の水溶性を損なわないもの
であれば、特に限定するのものではないが、好ましく
は、分子量1000以下の有機化合物残基である。これ
らの化合物の例としては、アルコール類(例、R1が炭
素数1〜6の低級アルキル)、単糖類、オリゴ糖類、多
糖類、ポリペプチド、フェノール類、ステロイド類、脂
肪酸等が挙げられ、その水酸基は、水溶性を損なわない
限り、各種の置換基で置換されてもよい。
【0011】式(1)で表される化合物の好適な例とし
ては、以下の式(2)〜(4)で表される化合物が挙げ
られる。
【0012】
【化8】
【0013】
【化9】
【0014】
【化10】
【0015】本発明の第2の態様の有効成分として使用
する化合物は、例えば、式(5)で表される。
【0016】
【化11】
【0017】式(5)におけるR2は、水素または上記
1で定義したと同様な有機残基である。式(5)で表
される化合物の好適な例としては、以下の式(6)およ
び(7)で表される化合物が挙げられる。
【0018】
【化12】
【0019】
【化13】
【0020】本発明において有効成分として使用する化
合物は、酵素を用いた合成、有機化学反応を用いた合
成、天然物からの抽出あるいは多糖類を酵素または化学
的に分解して得るなど、自体公知の種々の方法によって
得ることができる。例えば、以下のような方法が挙げら
れる。 1.多糖からの分解によって得る方法 ニゲランなどのα(1−3)結合したグルコースを、そ
の構成単位に含有する多糖をマイルドスミス分解、緩和
酸加水分解、酵素分解等により、所望のオリゴ糖に分解
後、溶媒抽出、ゲル濾過、薄層クロマトグラフィー等の
各種クロマトグラフィーを単独、または組み合わせて単
離する。
【0021】2.酵素による合成 ニゲロースおよび類縁体の調製 グルコースまたはマルトースなどのα−グリコシド結合
したオリゴ糖や、澱粉などの少なくとも非還元末端残基
がαグリコシド結合した糖類を、適当な溶媒に溶解後、
α−グルコシダーゼ等の酵素の転移活性を用いてニゲロ
ース等の所望のオリゴ糖を酵素合成する(酵素の起源や
反応条件でα1−3以外にも様々な結合様式をした糖が
得られる)。ついで、所望のオリゴ糖を溶媒抽出、ゲル
濾過、薄層クロマトグラフィー等の各種クロマトグラフ
ィーを単独または組み合わせて単離する。転移させるグ
ルコース残基の受容体として、α−メチルグルコサイド
を使用すれば、式(3)の化合物が、β−メチルグルコ
サイドを使用すれば式(2)の化合物が得られる。
【0022】ニゲロースの非還元末端残基にα結合で
ガラクトースを結合させる方法 上記の方法で得られたオリゴ糖と、メリビオースなど
の少なくとも非還元末端残基がα結合したガラクトース
残基である糖類とを適当な溶媒に溶解後、α−ガラクト
シダーゼの転移活性を用いてオリゴ糖の非還元末端残基
にα結合でガラクトースを転移縮合させる。ついで、所
望のオリゴ糖を溶媒抽出、ゲル濾過、薄層クロマトグラ
フィー等の各種クロマトグラフィーを単独または組み合
わせて、単離する。なお、市販の試薬のニゲロースや、
蜂蜜、麹汁等のニゲロースを高含有する天然物から抽出
したニゲロースにガラクトースを転移させてもよい。
【0023】3.有機合成 ニゲロースの合成 自体公知の方法で、グルコースの3位の水酸基のみを遊
離とした化合物にグルコースをグリコシレーションする
ことによって合成することができる。グリコシレーショ
ンの方法として、(a)グルコースの1位にハロゲンを
導入し、金属を触媒として、縮合させる方法、(b)グ
ルコースの1位にイミデートを導入し、ルイス酸類を触
媒として縮合させる方法、(c)グルコースの1位にチ
オフェノールを導入し、親硫黄化合物を用いて縮合する
方法などがある。その後、保護基を脱離させ目的物を得
る。β結合で縮合させる場合は、ハロゲン、イミデー
ト、チオフェノール等を導入したグルコース残基の2位
の水酸基に、アセチル基、ベンゾイル基などの隣接基関
与がおこる置換基を導入し、縮合させる。α結合させる
場合は、上記の反応物の副反応物として得るか、または
2位の置換基を、隣接基関与しないベンジル基などとし
て、溶媒、温度を調節し、縮合させる。 非還元末端残基へのガラクトースの導入 と同様の方法で、ガラクトースをニゲロースの3位に
導入する。この場合、ガラクトースの2位の水酸基はベ
ンジル基などが望ましい。上記1〜3の方法を適宜組み
合わせてもよい。
【0024】本発明の免疫抑制剤の有効成分として用い
る化合物、例えば、式(2)(3)(4)および(6)
で表される化合物は、単独でも、2種以上の併用または
混合でもよい。本発明の免疫抑制剤は、上記の有効成分
を、自体公知の食品または食品成分、医薬品担体または
賦形剤と、自体公知の方法で合して免疫力を抑制する医
薬品や食品に利用できる。用いる食品または食品成分、
医薬担体または賦形剤は特に限定するものではなく、目
的とする免疫抑制剤の具体的用途に応じて、種々の個体
や液体の形態とすることができる。
【0025】本発明の免疫抑制剤は、免疫担当細胞が抗
原特異的および抗原非特異的な刺激を受けたときのBお
よびTリンパ球の活性化を抑制する作用を有する。すな
わち、本発明の免疫抑制剤を脾臓細胞の培養系に添加す
ると、マイトジェン刺激を加えずに培養したときの生細
胞数および細胞代謝活性はそれほど損なわず、Bリンパ
球マイトジェン刺激下で培養したときのリンパ球の生細
胞数、特にBリンパ球の生細胞数の増加および細胞代謝
活性の上昇を強度に抑制し、Tリンパ球マイトジェン刺
激下で培養したときの細胞代謝活性の上昇を強度に抑制
した。以上の結果は、本発明の免疫抑制剤が、リンパ球
が活性化されるときにより選択的に働くことから、従来
の免疫抑制剤が示した非特異性な作用とは異なることを
示しており、また、Bリンパ球の活性化を強度に抑制す
ることから、近年発明された免疫抑制剤のTリンパ球に
対する選択的な作用とも異なることを示している。その
ため、本発明の免疫抑制剤は、ステロイド剤に認められ
る様々な副作用、核酸合成系に作用する薬剤に認められ
る造血器などの重篤な副作用、また、シクロスポリン、
FK506に認められる腎障害、肝障害等の副作用はな
いと考えられる。また、本発明はBリンパ球の活性化を
強度に抑制するため、Bリンパ球の異常によって引き起
こされる悪性リンパ腫、全身性エリテマトーデス、慢性
関節リウマチ等の自己免疫疾患またはアレルギー疾患の
治療にきわめて有用である。さらにTリンパ球の活性化
も抑制するため、臓器移植の拒絶反応の予防にも有用で
ある。
【0026】医薬品として用いる場合、経口または非経
口投与することができ、その投与量は、経口投与の場合
は、成人に対して1日当たり、有効成分として4mg〜4
0gとりわけ、20mg〜10g、さらに好ましくは300
mg〜10gであり、これを1日1〜数回に分けて投与す
ることにより副作用がなく所望の免疫賦活作用を発揮さ
せることができる。本発明の免疫抑制剤を食品として用
いる場合、飲料、調味料、畜肉加工品、水産加工品、農
産加工品、ステープル、調味食品、調理済食品、デザー
ト類、乳油製品、菓子、スナック菓子等の形態で提供す
ることも可能である。
【0027】
【実施例】つぎに、本発明で使用する化合物の製造例、
試験例および実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。 製造例1 化合物(2) 1,2;5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−グルコ
フラノース(和光純薬製、化合物1)をジメチルホルムア
ミド(DMF)に溶解し、NaH(1.6eq)を加えて、0℃
にて1.5時間撹拌後、臭化アリル(AllBr1.5eq)を
加え、室温で、9時間撹拌し、その後、メタノールを加
えて反応を終了した。DMFをトルエンで共沸させなが
ら減圧濃縮することにより除去した後、サンプルを酢酸
エチル(AcOEt)にて抽出し、AcOEt層を飽和NaCl
水で洗浄した。この溶液を、Na 2SO4で脱水した後、
Na2SO4を濾別し、残渣をAcOEtで洗浄し、濾液と
洗液は合わせて減圧濃縮した。得られたシラップを、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒AcOEt:ヘキ
サン=1:5)に供し、化合物IIをシラップで得た(収
率99.1%)。
【0028】化合物IIを水に懸濁させ、陽イオン交換
樹脂IR120(H+)をpH3となるまで加え、60℃に
て7時間撹拌した。その後、イオン交換樹脂を濾別し、
水で、イオン交換樹脂を洗浄後、濾液と洗液を飽和Na
CO3にて中和した。さらに濾液をCH2Cl2にて洗浄
し、水層部を凍結乾燥することにより、化合物III
(収率80.6%)を得た。化合物IIIをピリジンに溶
解し、0℃にて、Ac2O(1.5eq)を加え、室温にて2
5時間撹拌した。その後、メタノールを加え反応を終了
させ、ピリジンをトルエンで共沸させながら減圧濃縮に
より除去した後、サンプルをCH2Cl2にて抽出し、C
2Cl2層を2N−HCl、飽和NaClにて洗浄後、Na2
SO4で脱水を行った。その後、Na2SO4を濾別し、残
渣をCH2Cl2で洗浄後、濾液と洗液を合わせて減圧濃
縮することによりシラップを得た。得られたシラップ
は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒AcOE
t:ヘキサン=1:2)に供し、化合物IVをシラップで得
た(収率92.6%)。
【0029】化合物IVをCH2Cl2に溶解しチオフェ
ノール(1.2eq)を加え、0℃に冷却した後、三フッ化
ホウ素ジエチルエーテル錯体(BF3・Et2O、2.5e
q)を加え、18時間撹拌した。反応終了後、サンプルを
CH2Cl2で抽出し、CH2Cl2層を飽和Na2CO3、飽
和NaClにて洗浄し、Na2SO4で脱水を行った。Na2
SO4を濾別後、残渣をCH2Cl2で洗浄し、濾液と洗液
をあわせて、減圧濃縮し、得られたシラップをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶媒AcOEt:ヘキサン=
1:4)に供し、化合物Vをシラップで得た。つぎに、
合物Vをメタノールに溶解し、NaOMeをpH10にな
るまで加え、5時間撹拌した。反応終了後、反応液を陽
イオン交換樹脂IR120(H+)にて中和した。その
後、陽イオン交換樹脂を濾別後、残渣をメタノールで洗
浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し、得られたシラ
ップを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒Ac
OEt:ヘキサン=1:2)に供し、化合物VIをシラップ
で得た(収率97%)。
【0030】化合物VIをDMFに溶解し、0℃に冷却
しNaH(1.5eq)を加え、2時間撹拌した。この反応液
に臭化ベンジル(BnBr、1.2eq)を加え、さらに5時
間撹拌を行った。反応終了後、メタノールを加え反応を
停止し、減圧濃縮して得られたシラップをAcOEtで抽
出し、AcOEt層を飽和NaClにて洗浄後、Na2SO4
で脱水を行った。Na2SO4を濾別後、残渣をAcOEt
で洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し得られたシ
ラップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒Ac
OEt:ヘキサン=1:5)に供し、化合物VIIをシラッ
プで得た。化合物IVをAcOH:H2O=20:1に溶解
し、NaOAc(4eq)、PdCl2(2eq)を加え16時間撹
拌した。反応終了後、サンプルをCH2Cl2で抽出し有
機層を飽和Na2CO3、Na223溶液にて洗浄しNa2
SO4にて脱水した。Na2SO4を濾別し、残渣をCH2
Cl2で洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し得られ
たシラップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
媒AcOEt:ヘキサン=1:4)に供し、化合物VIII
をシラップで得た。
【0031】化合物VIIVIII(1.5eq)をCH2
Cl2に溶解し、モレキュラーシーブス(MS)4Åを加
え、1晩撹拌した。これを、0℃に冷却した後、N−ヨ
ードこはく酸イミド(NIS 0.3eq)とトリフルオロ
メタンスルフォン酸(TfOH、0.6eq)を加えさらに、
1時間撹拌し、その後、反応液をセライトで濾過するこ
とにより、MS4Åを除去し、CH2Cl2残渣を洗浄
後、洗液と濾液を合わせて、CH2Cl2にて抽出し、有
機層を飽和Na2CO3、Na223溶液にて洗浄しNa2
SO4にて脱水した。Na2SO4を濾別し、残渣をこの濾
液と洗液を残渣をCH2Cl2で洗浄し、濾液と洗液を合
わせて減圧濃縮し得られたシラップをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶媒AcOEt:ヘキサン=1:4)に
供し、化合物IXをシラップで得た(収率95.9%)。
化合物IXをDMFに溶解しNH2・NH2・AcOH
(1.5eq)を加えた後、50℃で4時間撹拌した。反応
終了後、反応液を減圧濃縮し、得られたシラップをAc
OEtで抽出し、AcOEt層を2NHCl、飽和NaClに
て洗浄後、Na2SO4で脱水を行った。Na2SO4を濾別
後、残渣をAcOEtで洗浄し、濾液と洗液を合わせて減
圧濃縮し得られたシラップをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶媒AcOEt:ヘキサン=1:2)に供し、
合物Xをシラップで得た(収率70.9%)。
【0032】化合物XをCH2Cl2に溶解し、−15℃
に冷却後、トリフルオロアセトニトリル(TCA、4e
q)、1,8−ジアゾビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン(DBU、1.2eq)を加え3時間撹拌した。反応終了
後、反応液を室温にて減圧濃縮し得られたシラップをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒塩化メチレン:
MeOH=100:1)に供し、化合物XIをシラップで
得た(収率84.5%)。化合物XIをCH2Cl2に溶解
し、メタノール(6eq)、MS3Åを加え1晩撹拌した。
反応液を0℃に冷却し、BF3−Et2O(2eq)を加えさ
らに1時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライトで
濾過することにより、MS3Åを除去し、残渣をCH2
Cl2で洗浄後、洗液と濾液を合わせて、CH2Cl2にて
抽出し、有機層を飽和Na2CO3、NaCl溶液にて洗浄
し、Na2SO4にて脱水した。さらに、Na2SO4を濾別
し、残渣をCH2Cl2で洗浄し濾液と洗液を合わせて減
圧濃縮し得られたシラップをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶媒AcOEt:ヘキサン=1:4)に供し、
合物XII(収率68.0%)及び少量の化合物XIII
をシラップで得た。
【0033】化合物XIIをAcOH:H2O=20:1に
溶解し、NaOAc(4eq)、PdCl2(2eq)を加え16時
間撹拌した。反応終了後、サンプルをCH2Cl2で抽出
し有機層を飽和Na2CO3、Na223溶液にて洗浄し
Na2SO4にて脱水した。Na2SO4を濾別し、残渣をC
2Cl2で洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し得
られたシラップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶媒AcOEt:ヘキサン=1:3)に供し、化合物XIV
をシラップで得た。さらに化合物XIVをEtOH:Ac
OH=1:1混液に溶解し、10%Pd−Cを加え、接触
水素添加を20時間行った。触媒を濾別後、残渣をMe
OHで洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し得られ
たシラップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
媒塩化メチレン:MeOH=10:1)に供し、化合物XV
(収率76.5%)をシラップで得た。化合物XVをMeO
Hに溶解し、NaOMeをpH10になるまで加え、1晩
撹拌した。反応終了後、陽イオン交換樹脂IR120
(H+)で中和した。その後、陽イオン交換樹脂を濾別
後、メタノールで洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃
縮し、得られたシラップをメタノールに溶解しセファデ
ックスLH20カラムによってゲル濾過し、当該画分を
凍結乾燥し、式(2)で表される化合物を得た。
【0034】製造例2 化合物(3) 化合物(2)を得る際に得られる化合物XIIIを用い
て、化合物XIIに対し行った同様の方法で脱ベンジル
化、及び脱アセチル化を行い式(3)で表される化合物を
得た。
【0035】製造例3 化合物(4) ニゲランテトラサッカライド(シグマ)を水に溶解後、N
aBH4(4eqを加え、室温で1晩反応した。反応終了
後、陽イオン交換樹脂IR120(H+)で過剰のNaBH
4を分解し、その後、陽イオン交換樹脂を濾別後、残渣
を水で洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮乾固し、
さらにMeOHを加え濃縮乾固を繰り返した。その後、
サンプルを水に溶解後、ゲル濾過(Baiogel P−2)に
供し、当該画分を凍結乾燥することによって、式(4)
表される化合物を得た。
【0036】製造例4 化合物(6) D−ガラクトースをピリジンに溶解し、0℃にて、Ac2
O(1.5eq)を加え、室温にて25時間撹拌した。その
後、メタノールを加え反応を終了させ、ピリジンをトル
エンで共沸させながら減圧濃縮により除去した後、CH
2Cl2にて抽出し、CH2Cl2層を2N−HCl、飽和Na
Clにて洗浄後、Na2SO4で脱水を行った。その後、溶
液を濾別し、残渣をCH2Cl2で洗浄後、洗液と濾液を
合わせて、CH2Cl2にて抽出し減圧濃縮することによ
りCH2Cl2を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶媒AcOEt:ヘキサン=1:2)に供し、化合物
をシラップで得た。その化合物に対して、製造例1に記
載した、化合物IV→V→VI→VIIを合成する方法
で反応を行い、化合物XVIを得た。化合物XVI(1.
5eq)と化合物XII(1eq)をCH2Cl2に溶解し、MS
4Åを加え、5時間撹拌した。これを0℃に冷却した
後、NIS(4eq)とTfOH(0.6eq)を加えさらに、4
時間撹拌し、その後、反応液をセライトで濾過すること
により、MS4Åを除去し、CH2Cl2で残渣を洗浄
後、洗液と濾液を合わせて、CH2Cl2にて抽出し、有
機層を飽和Na2CO3、Na223溶液にて洗浄しNa2
SO4にて脱水した。Na2SO4を濾別し、残渣をCH2
Cl2で洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し得られ
たシラップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
媒AcOEt:ヘキサン=1:3)に供し、化合物XVII
をシラップで得た(収率47.1%)。化合物XVII
化合物XIIに対して行なった同様の方法で脱ベンジル
化、及び脱アセチル化を行い式(6)で表される化合物を
得た。上記製造例で例示した反応を以下のスキームに示
す。
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】試験例1 本試験例では、製造例1で得た化合物(2)および製造例
4で得た化合物(6)を用いて、マウス脾臓リンパ球増殖
反応に対する化合物(2)および化合物(6)の作用を調べ
ることにより、化合物(2)および化合物(6)のリンパ球
代謝活性上昇およびリンパ球増殖の抑制効果を検証し
た。マウス(C57BL/6、雌、8週齢)から無菌的に
脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で脾臓を押しつ
ぶし、#200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。
脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置により測定
した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI16
40培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あた
り100マイクロリットルを播種した。Bリンパ球増殖
刺激物質のリポポリサッカライドを200マイクログラ
ム/mlの濃度でRPMI1640培地に溶解した液、B
リンパ球増殖刺激物質の抗マウスイムノグロブリンMを
200マイクログラム/mlの濃度でRPMI1640培
地に溶解した液、Tリンパ球増殖刺激物質のコンカナバ
リンAを8マイクログラム/mlの濃度でRPMI164
0培地に溶解した液、あるいはRPMI1640培地
を、それぞれ1穴当たり50マイクロリットル播種した
脾臓細胞浮遊液に加えて、Bリンパ球刺激群(1)、Bリ
ンパ球刺激群(2)、Tリンパ球刺激群(1)、無刺激群と
した。Tリンパ球刺激群(2)として、細胞播種前にTリ
ンパ球増殖刺激物質の抗マウスCD3抗体を10マイク
ログラム/mlの濃度でほう酸緩衝液に溶解した液を1穴
当たり100マイクロリットル加え37℃で3時間放置
し抗マウスCD3抗体を各穴に付着させ、3時間後にR
PMI1640培地で洗浄後、RPMI1640培地を
1穴当たり50マイクロリットル加えた穴に細胞を播種
した。これらの5群にRPMI1640培地(対照)ある
いは化合物(2)を8mg/mlの濃度でRPMI1640培
地に溶解した液、化合物(6)を8mg/mlの濃度でRPM
I1640培地に溶解した液をそれぞれ1穴当たり50
マイクロリットル加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内
で2日間培養し、培養後の生細胞数と細胞代謝活性を調
べた。
【0042】生細胞数の測定は、培養細胞液の細胞数を
自動血球計測装置で測定した後に、培養細胞液200マ
イクロリットルにR−フィコエリトリンで標識したマウ
スBリンパ球に対する特異抗体の抗マウスCD45R抗
体を1マイクログラム、フルオロセインイソチオシアネ
ートで標識したマウスTリンパ球に対する特異抗体の抗
マウスT細胞レセプター(アルファ/ベータ)抗体を1マ
イクログラム、および死細胞を特異的に染色する7−ア
ミノアクチノマイシンDを1マイクログラム加え、5℃
で30分間放置した後、RPMI1640培地で洗浄
し、フローサイトメーターで総細胞に占めるBリンパ球
およびTリンパ球の割合ならびにBリンパ球およびTリ
ンパ球に占める死細胞の割合を測定し、Bリンパ球およ
びTリンパ球の生細胞数を算出した。細胞代謝活性は、
培養の終わる3時間前に臭化3−(4,5−ジメチル−2
−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2Hテトラゾリウ
ムを5mg/mlの濃度でRPMI1640培地に溶解した
液を1穴当たり10マイクロリットル加え、培養終了時
に20%ドデシル硫酸ナトリウム溶液を1穴当たり50
マイクロリットル加え、37℃で1日放置後、マイクロ
プレートリーダーで培養液の吸光度550nmを測定する
ことにより細胞代謝活性を求めた。表1はその結果を示
す表である。無刺激群においては、化合物(2)および化
合物(6)はいずれもリンパ球の生細胞数および細胞代謝
活性にはほとんど影響を及ぼさなかったが、Bリンパ球
刺激群(1)においては、化合物(2)および化合物(6)は
いずれもBリンパ球の生細胞数の増加および細胞代謝活
性の上昇を強度に抑制した。Bリンパ球刺激群(2)にお
いても、化合物(6)はBリンパ球の生細胞数の増加およ
び細胞代謝活性の上昇を強度に抑制し、また、化合物
(2)はBリンパ球の生細胞数の増加を抑制した。Tリン
パ球刺激群(1)および(2)においては、化合物(2)およ
び化合物(6)はいずれも細胞代謝活性の上昇を抑制し
た。この様に、化合物(2)および化合物(6)のいずれに
も、リンパ球が活性化されるときにより選択的に働き、
特にBリンパ球を強度に抑制する作用が認められた。
【0043】試験例2 本試験例では、製造例3で得た化合物(4)を用いて、マ
ウス脾臓リンパ球増殖反応に対する化合物(4)の作用を
調べることにより、化合物(4)のリンパ球代謝活性上昇
およびリンパ球増殖の抑制効果を検証した。マウス(C
57BL/6、雌、13週齢)から無菌的に脾臓を摘出
し、RPMI1640培地中で脾臓を押しつぶし、#2
00メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮
遊液の細胞数を自動血球計測装置により測定した後、細
胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で
調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100マ
イクロリットルを播種した。Bリンパ球増殖刺激物質の
リポポリサッカライドを200マイクログラム/mlの濃
度でRPMI1640培地に溶解した液、Bリンパ球増
殖刺激物質の抗マウスイムノグロブリンMを200マイ
クログラム/mlの濃度でRPMI1640培地に溶解し
た液、Tリンパ球増殖刺激物質のコンカナバリンAを8
マイクログラム/mlの濃度でRPMI1640培地に溶
解した液、あるいはRPMI1640培地を、それぞれ
1穴当たり50マイクロリットル播種した脾臓細胞浮遊
液に加えて、Bリンパ球刺激群(1)、Bリンパ球刺激群
(1)、Bリンパ球刺激群(2)、Tリンパ球刺激群(1)、
無刺激群とした。Tリンパ球刺激群(2)として、細胞播
種前にTリンパ球増殖刺激物質の抗マウスCD3抗体を
10マイクログラム/mlの濃度でほう酸緩衝液に溶解し
た液を1穴当たり100マイクロリットル加え37℃で
3時間放置し抗マウスCD3抗体を各穴に付着させ、3
時間後にRPMI1640培地で洗浄後、RPMI16
40培地を1穴当たり50マイクロリットル加えた穴に
細胞を播種した。これらの5群にRPMI1640培地
(対照)あるいは化合物(4)を8mg/mlの濃度でRPMI
1640培地に溶解した液をそれぞれ1穴当たり50マ
イクロリットル加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で
2日間培養し、培養後の生細胞数と細胞代謝活性を調べ
た。
【0044】生細胞数の測定は、培養細胞液の細胞数を
自動血球計測装置で測定した後に、培養細胞液200マ
イクロリットルにR−フィコエリトリンで標識したマウ
スBリンパ球に対する特異抗体の抗マウスCD45R抗
体を1マイクログラム、フルオロセインイソチオシアネ
ートで標識したマウスTリンパ球に対する特異抗体の抗
マウスT細胞レセプター(アルファ/ベータ)抗体を1マ
イクログラム、および死細胞を特異的に染色する7−ア
ミノアクチノマイシンDを1マイクログラム加え、5℃
で30分間放置した後、RPMI1640培地で洗浄
し、フローサイトメーターで総細胞に占めるBリンパ球
およびTリンパ球の割合ならびにBリンパ球およびTリ
ンパ球に占める死細胞の割合を測定し、Bリンパ球およ
びTリンパ球の生細胞数を算出した。細胞代謝活性は、
培養の終わる3時間前に臭化3−(4,5−ジメチル−2
−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2Hテトラゾリウ
ムを5mg/mlの濃度でRPMI1640培地に溶解した
液を1穴当たり10マイクロリットル加え、培養終了時
に20%ドデシル硫酸ナトリウム溶液を1穴当たり50
マイクロリットル加え、37℃で1日放置後、マイクロ
プレートリーダーで培養液の吸光度550nmを測定する
ことにより細胞代謝活性を求めた。表2はその結果を示
す表である。Bリンパ球刺激群(1)および(2)におい
て、化合物(4)はBリンパ球の生細胞数の増加および細
胞代謝活性の上昇を強度に抑制し、また、Tリンパ球刺
激群(1)および(2)においても、化合物(4)はTリンパ
球の生細胞数の増加および細胞代謝活性の上昇を強度に
抑制した。無刺激群においては、化合物(4)のリンパ球
の生細胞数および細胞代謝活性に及ぼす影響はリンパ球
刺激下での影響に比べると僅かだった。この様に、化合
物(4)にはリンパ球が活性化されるときにより選択的に
働き、リンパ球を強度に抑制する作用が認められた。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】試験例3 本試験例では、製造例2で得た化合物(3)および製造例
4で得た化合物(6)を用いて、マウス由来リンパ球株細
胞に対する化合物(3)および化合物(6)の作用を調べる
ことにより、化合物(3)および化合物(6)のリンパ球代
謝活性抑制効果を検証した。マウス由来Bリンパ球株細
胞のWEHI−231(ATCC CRL 1702)あ
るいはマウス由来Tリンパ球株細胞のS49.1(ATC
C TIB28)を5×105/mlの濃度にRPMI16
40培地で調製し、96穴組織培養ブレートに1穴あた
り100マイクロリットルを播種した。これらの細胞に
RPMI1640培地(対照)あるいは化合物(3)を4mg
/mlの濃度でRPMI1640培地に溶解した液、化合
物(6)を4mg/mlの濃度でRPMI1640培地に溶解
した液をそれぞれ1穴当たり100マイクロリットル加
え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で18時間培養し
た。培養を終わる3時間前に臭化3−(4,5−ジメチル
−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2Hテトラゾ
リウムを5mg/mlの濃度でRPMI1640培地に溶解
した液を1穴当たり10マイクロリットル加え、培養終
了時に20%ドデシル硫酸ナトリウム溶液を1穴当たり
50マイクロリットル加え、37℃で1日放置後、マイ
クロプレートリーダーで培養液の吸光度550nmを測定
することにより細胞代謝活性を求めた。表3はその結果
を示す表である。Bリンパ球株細胞の細胞代謝活性を化
合物(3)および化合物(6)は有意に抑制し、また、Tリ
ンパ球株細胞の細胞代謝活性を化合物(3)および化合物
(6)は有意に抑制した。化合物(3)および化合物(6)に
Bリンパ球活性抑制効果とTリンパ球活性抑制効果が認
められた。
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】以上記載したごとく、本発明によれば、
副作用の少ない、食品形態を含めて、常用が可能な免疫
抑制剤が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 15/04 C07H 15/04 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−O−α−D−グルコピラノシル−D
    −グルコースの還元末端グルコース残基がαまたはβグ
    リコシル結合した基を有する式(1)で表される化合物
    を有効成分とする免疫抑制剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 式(2)で表される化合物を有効成分と
    する請求項1記載の免疫抑制剤。 【化2】
  3. 【請求項3】 式(3)で表される化合物を有効成分と
    する請求項1記載の免疫抑制剤。 【化3】
  4. 【請求項4】 式(4)で表される化合物を有効成分と
    する請求項1記載の免疫抑制剤。 【化4】
  5. 【請求項5】 3−O−α−D−グルコピラノシル−D
    −グルコースの非還元末端グルコース残基に、少なくと
    も1つのガラクトース残基がグリコシド結合した糖類を
    その構成単位として含有する化合物を有効成分とする免
    疫抑制剤。
  6. 【請求項6】 式(5)の化合物を有効成分とする請求
    項5記載の免疫抑制剤。 【化5】
  7. 【請求項7】 式(6)の化合物を有効成分とする請求
    項5記載の免疫抑制剤。 【化6】
  8. 【請求項8】 Bリンパ球活性抑制剤である請求項1〜
    7いずれか1項記載の免疫抑制剤。
  9. 【請求項9】 Tリンパ球活性抑制剤である請求項1〜
    7いずれか1項記載の免疫抑制剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006267A1 (ja) * 2004-07-07 2006-01-19 House Wellness Foods Corporation 抗ストレス剤
EP2027862A1 (en) * 2006-06-14 2009-02-25 House Wellness Foods Corporation Composition for enhancing immune function
WO2022092495A1 (ko) * 2020-10-27 2022-05-05 쿼럼바이오 주식회사 갈락토스를 함유하는 면역과민 질병의 예방, 개선, 또는 치료용 조성물

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