JPH09225883A - 吸振機構付きロボット - Google Patents

吸振機構付きロボット

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Publication number
JPH09225883A
JPH09225883A JP3810396A JP3810396A JPH09225883A JP H09225883 A JPH09225883 A JP H09225883A JP 3810396 A JP3810396 A JP 3810396A JP 3810396 A JP3810396 A JP 3810396A JP H09225883 A JPH09225883 A JP H09225883A
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JP
Japan
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robot
vibration absorbing
absorbing mechanism
vibration
tool
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Application number
JP3810396A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Kazuki Watanabe
一樹 渡辺
Tetsuo Shibukawa
哲郎 渋川
Taizo Toyama
退三 遠山
Kazuya Hattori
和也 服部
Miki Mizuno
幹 水野
Kazuyoshi Otsubo
和義 大坪
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Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工精度の低下や工具の破損等を有効に防止
する。 【解決手段】 本発明に係る吸振動機構付きロボット
は、基台と、工具が装着されるトラベリングプレート
と、前記基台と前記トラベリングプレートとを連結する
複数のリンク機構とから構成されており、各々のリンク
機構を作動させることにより基台に対する工具の位置及
び姿勢を変えることができるロボットにおいて、前記リ
ンク機構を構成する部材9a,9bには、工具の振動を
抑制する振動抑制機構10が設けられている。このた
め、振動の周波数がロボットの固有振動数に近づいたり
一致した場合でも振動が減衰するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるパラレル
リンク機構を備える工作ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】これに関する従来のロボットが特願平6
−293591号公報において開示されており、そのロ
ボットの工具ハンドの斜視図が図17に記載されてい
る。前記ロボットは工作物の加工を行うためのロボット
であり、門型フレーム(図示されていない)の天井に支
柱102を介して工具ハンド1が装着されている。前記
工具ハンド1は、前記支柱102の先端に固定される基
台2と、工具Tやモータ等が装着されるトラベリングプ
レート4と、その基台2と前記トラベリングプレート9
とを連結する三組のリンク機構6とから構成されてい
る。前記基台2は平面六角形の厚板であり、その六角形
の辺の部分に一対のリンク機構6が等間隔で三箇所に固
定されている。
【0003】前記リンク機構6は前記基台2に対して所
定の傾斜で固定されているガイド7を備えている。前記
ガイド7は長方形をした部材であり、長手方向にボール
ネジ7bが回転可能な状態で装着されている。そして、
そのボールネジ7bにスライドテーブル8の裏面に固定
されたナット(図示されていない)が螺合されている。
なお、前記ボールネジ7bはガイド7に固定された駆動
装置7mによって回転させられる。前記スライドテーブ
ル8の表面にはそれぞれボールジョイント8a,8bが
固定されており、それらのボールジョイント8a,8b
にそれぞれロッド9a,9bの一端が接続されている。
そして、前記ロッド9a,9bの他端が前記トラベリン
グプレート4に固定されたボールジョイント4a,4b
に接続されている。このため、駆動装置7m、ボールネ
ジ7b等によってスライドテーブル8をガイド7に倣っ
て昇降させ、各々のリンク機構6の形を変えることによ
り、基台2に対する工具Tの位置及び姿勢を変えること
ができる。このように、前記ロボットはいわゆるパラレ
ルリンク機構を採用しているため、工具ハンド1の高剛
性を確保できるとともに高速加工も可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ロ
ボットの工具ハンド1では、駆動装置7mの振動や工具
Tを回転させるモータの振動、及び切削負荷の変動等に
よる振動がリンク機構6のロッド9a,9bに伝わり、
それらのロッド9a,9bが振動するという問題があ
る。前記ロッド9a,9bが振動するとそれによってト
ラベリングプレート4や工具Tが振動し、加工精度の低
下を招くことになる。さらに、図3(A)に示されるよ
うに、この振動の周波数が工具ハンド1の固有振動数に
近づいたり一致した場合には振動が増幅され、工具Tの
破損や工具ハンド1自身の破損をも招くことがある。本
発明の技術的課題は、ロボットの固有振動数を含む所定
領域内の振動を吸収できる吸振機構をリンク機構のロッ
ド等に装着することにより、そのロッド等の振動を減衰
させて、加工精度の低下や工具の破損等を防止しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する吸振機構付きロボットによって解決され
る。即ち、請求項1に記載の発明は、基台と、工具が装
着されるトラベリングプレートと、前記基台と前記トラ
ベリングプレートとを連結する複数のリンク機構とから
構成されており、各々のリンク機構を作動させることに
より基台に対する工具の位置及び姿勢を変えることがで
きるロボットにおいて、前記リンク機構を構成する部材
には、工具の振動を抑制する振動抑制機構が設けられて
いる。このため、振動の周波数がロボットの固有振動数
に近づいたり一致した場合でも振動が減衰するため、加
工精度の低下や工具の破損等を有効に防止することがで
きる。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載された吸振機構付きロボットにおいて、吸振機構
は、リンク機構を構成する部材に連結された弾性体と、
その弾性体によって支持される重りとを備えている。こ
のため、弾性体のバネ定数や減衰係数及び重りの質量等
を調整することにより、希望する周波数領域の振動を有
効に吸収することができるようになる。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載された吸振機構付きロボットにおいて、吸振機構
の重りは、電気信号に基づいて粘度が変化する粘性流体
に浸漬されている。このため、電気信号で粘性流体の粘
度を変えて重りが移動する際の抵抗を変化させることが
できる。即ち、電気信号により吸振機構の減衰係数を変
化させることができる。したがって、基台に対する工具
の位置や姿勢が変わることによりロボットの固有振動数
が変化した場合にも、前記減衰係数を電気信号により適
正に増減させることによりその固有振動数の変化に対応
して効率的に振動を吸収できるようになる。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載された吸振機構付きロボットにおいて、粘性流体
に電圧を印加する正電極と負電極とは有底筒形に成形さ
れて互いの底を外側に向けた状態で、一方の電極が他方
の電極を収納するように同軸に配置されており、その他
方の電極の内部に重りが収納されている。このため、重
りが電極の内部を軸方向に移動すると、その重りに押圧
された粘性流体は一方の電極と他方の電極との隙間を通
過するようになる。そして、電極に加える電圧が低い、
即ち、粘度が低い場合には粘性流体がその隙間を流れ易
くなり、重りが移動する際の抵抗は小さなる。逆に、電
極に加える電圧が高い、即ち、粘度が高い場合には粘性
流体がその隙間を流れ難くなり、重りが移動する際の抵
抗は大きくなる。即ち、それらの電極の隙間が粘性流体
の流れを調整するオリフィスとしての働きをすることに
なる。したがって、電気信号により電極の隙間に位置す
る粘性流体の粘度を変化させれば、その隙間を流れる粘
性流体の流量を調整することができ、前記オリフィスの
径を変えたのと同じ状態となる。これによって、粘性流
体の全体の粘度を変えなくても減衰係数を良好に変化さ
せることができ、吸振機構の電気信号に対する応答性が
向上する。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、基台と、
工具が装着されるトラベリングプレートと、前記基台と
前記トラベリングプレートとを連結する複数のリンク機
構とから構成されており、各々のリンク機構を作動させ
ることにより基台に対する工具の位置及び姿勢を変える
ことができるロボットにおいて、前記リンク機構を構成
する棒状部材には、加えられた力の変化に対する歪みの
変化がヒステリシスループを描く減衰材料がその棒状部
材に倣って固定されている。このため、棒状部材が軸方
向に振動することにより減衰材料も軸方向に振動する。
即ち、減衰材料は振動の圧縮力あるいは引っ張り力によ
って歪むが、ヒステリシスを有しているため圧縮力が零
になっても元の形状に戻らず、引っ張り力が加わること
により元の形状に戻る。これに対して、リンク機構を構
成する棒状部材はヒステリシスを有しないために、圧縮
力あるいは引っ張り力に同期して歪む。したがって、前
記棒状部材が歪む際には減衰材料からその歪みを抑える
ような力を受けることになり、振動を抑制することがで
きる。即ち、ヒステリシス曲線に囲まれた部分の面積に
相当する振動エネルギーが減衰材料に吸収される。した
がって、全周波数領域で振動を低減させることができる
ようになる。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、基台と、
工具が装着されるトラベリングプレートと、前記基台と
前記トラベリングプレートとを連結する複数のリンク機
構とから構成されており、各々のリンク機構を作動させ
ることにより基台に対する工具の位置及び姿勢を変える
ことができるロボットにおいて、前記リンク機構を構成
する棒状部材には、強磁性体がその棒状部材に倣って固
定されている。このため、棒状部材が軸方向に振動する
ことにより強磁性体も軸方向に振動する。即ち、強磁性
体は振動の圧縮力あるいは引っ張り力によって歪み、圧
縮時あるいは引っ張り時にはそれぞれ逆の方向に磁化さ
れる。しかしながら、強磁性体では、磁化の強さの変
化、即ち、磁束密度の変化は前記歪みの変化に対してヒ
ステリシスループを描くため、その歪みが周期的に変化
した場合にはヒステリシス曲線に囲まれた面積に比例し
たエネルギーが損失となる。即ち、棒状部材に加わる振
動は強磁性体によって前記ヒステリシス曲線に囲まれた
面積に相当するエネルギー分だけ吸収されることにな
る。したがって、請求項5に記載の発明と同様に全周波
数領域で振動を低減させることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、図1から図3及び図16、
図17に基づいて、本発明の第1の実施の形態に係る吸
振機構付きロボットの説明を行う。ここで、図1は本実
施の形態に係る吸振機構付きロボットの要部斜視図であ
り、図2は本実施の形態に係る吸振機構の等価モデルで
ある。また、図3はロボットの工具ハンドにおける振動
の周波数特性を表すグラフである。本実施の形態に係る
吸振機構付きロボットは、図16に示されるように、門
型フレーム100の天井に支持柱102を介して吊設さ
れた工具ハンド1を備えている。前記工具ハンド1は、
図17に示される従来の工具ハンドと同じ型式のもので
あり、その工具ハンド1のリンク機構6を構成する各々
のロッド9a,9bに吸振機構10が装着されている。
前記吸振機構10は、図1に示されるように、重り12
と、その重り12をロッド9a,9bに対して同軸に、
かつ、非接触に保持する複数の粘弾性リング14とから
構成されている。ここで、前記粘弾性リング14の内周
面は重り12の表面に固着されており、さらに、その外
周面は前記ロッド9a,9bの内壁面に固着されてい
る。このため、前記吸振機構10に振動が加わるとその
加振力により重り12がロッド9a,9bの軸方向に移
動し、その粘弾性リング14を変形させる。そして、前
記重り12が移動しようとする際にその重り12が粘弾
性リング14をある速度で変形させようとするため減衰
効果が現れる。ここで、前記重り12の重量mや粘弾性
リング14のバネ定数k1 、減衰係数c等は、工具ハン
ド1の固有振動数を含む所定領域内の振動を減衰できる
ような値に設定されている。即ち、前記粘弾性リング1
4が本発明の弾性体に相当する。
【0012】次に、前記重り12の重量mと、粘弾性リ
ング14のバネ定数k1 及び減衰係数cを決定するため
の一般的手法について概説する。図2は、吸振機構10
の等価モデルであり、一点鎖線で囲まれた符号10の部
分がその吸振機構を、また、一点鎖線で囲まれた符号R
の部分がロボットの全体を表している。ここで、ロボッ
トは本体部分Bが完全に固定されており、工具ハンド1
は本体部分Bに対してバネ定数K1 で連結されているも
のとして考える。なお、工具ハンド1の重量はMとす
る。図2において、工具ハンド1に対して加振力P0 co
s ωt が加わるときのこの系の運動方程式は
【数1】 で表される。
【0013】ここで、x1 、x2 は、工具ハンド1及び
重り12の平衡位置からの変位である。振動の複素数表
示を用いて、x1 、x2 を表すと
【数2】 のようになる。なお、a1 、a2 は複素数定数である。
〔数2〕を〔数1〕に代入して整理すると
【数3】 が得られ、さらに、〔数3〕を解くと
【数4】 が得られる。〔数4〕は、振幅比|a1 |/δstを 質
量比μ、減衰比c/cc 、固有振動数比f及び強制振動
数比gの四つの変数の関数として表現したものである。
この〔数4〕において、強制振動数比gが約0.9 〜1.1
、即ち、振動の周波数が工具ハンド1の固有振動数を
含む所定の周波数領域内にあるとき、振幅比|a1 |/
δstが減衰するように質量比μ、減衰比c/cc 及び固
有振動数比fを決定する。そして、決定された質量比
μ、減衰比c/cc 及び固有振動数比fに基づいて、吸
振機構10の重り12の重量mと、粘弾性リング14の
バネ定数k2 及び減衰係数cを求める。なお、上記計算
はコンピュータを使用して反復して行う。
【0014】このように、工具ハンド1のリンク機構6
を構成するロッド9a,9bには、ロボットに加わる振
動の周波数がその工具ハンド1の固有振動数を含む所定
領域内にあるときにその振動を減衰させる機構が設けら
れている。このため、図3(B)に示されるように、振
動の周波数が工具ハンド1の固有振動数に近づいたり一
致した場合にもその工具ハンド1の振動が減衰され、加
工精度の低下や工具の破損等を有効に防止することがで
きるようになる。また、粘弾性リング14のバネ定数k
2 や減衰係数c及び重り12の質量m等を調整すること
により、希望する周波数領域の振動を有効に吸収するこ
とができるようになる。
【0015】〔第2の実施の形態〕以下、図4、図5に
基づいて、本発明の第2の実施の形態に係る吸振機構付
きロボットの説明を行う。本実施の形態に係る吸振機構
付きロボットに使用される吸振機構20は、重り22
と、その重り22をロッド9a,9bのボールジョイン
ト取付部9tに吊設するスプリング24と、その重り2
2をロッド9a,9bに対して同軸に保持する複数の弾
性リング26とから構成されている。ここで、前記弾性
リング26はロッド9a,9bの内壁面に固定されてお
らず、その外径はロッド9a,9bの内径よりも若干大
きく設定されている。このため、それらの弾性リング2
6はロッド9a,9bの内壁面から半径方向の抗力Lを
受けている。したがって、それらの弾性リング26とロ
ッド9a,9bの内壁面との間には、摩擦係数αに応じ
た摩擦力F(F=αL)が存在する。
【0016】図5は、前記吸振機構20の等価モデルで
あり、一点鎖線で囲まれた符号20の部分がその吸振機
構を、また、一点鎖線で囲まれた符号Rの部分がロボッ
トの全体を表している。即ち、本実施の形態における吸
振機構20は、第1の実施の形態における吸振機構10
の減衰力f=c(dx1 /dt−dx2 /dt)〔数1
参照〕を摩擦力F=αLで置き換えたものに等しくな
る。したがって、第1の実施の形態における吸振機構1
0では、減衰力fは重り12の移動速度に依存するが、
本実施の形態における吸振機構20では前記減衰力を一
定と考えることができる。本実施の形態に係る吸振機構
20では重り22の重量m、スプリング24のバネ定数
k2 及び摩擦力F(F=αL)を調整することにより、
希望する周波数領域の振動を有効に吸収することができ
るようにしている。ここで、本実施の形態に係る吸振機
構20が吸収した振動エネルギーは重り22が移動する
ときの摩擦熱となって消費される。なお、本実施の形態
に係る吸振機構20では弾性リング26を変形させるこ
とにより抗力Lを得ているが、重り22の周囲にばね等
を装着して抗力Lを得る方法でも可能である。
【0017】〔第3の実施の形態〕以下、図6〜図11
に基づいて、本発明の第3の実施の形態に係る吸振機構
付きロボットの説明を行う。ここで、図6は本実施の形
態に係る吸振機構付きロボットの要部斜視図であり、図
7は本実施の形態に係る吸振機構の等価モデルである。
また、図8、図10は本実施の形態に係る吸振機構の縦
断面図、分解斜視図である。本実施の形態に係る吸振機
構付きロボットに使用される吸振機構30は、第1の実
施の形態に係る吸振機構10の減衰係数cを工具ハンド
1の姿勢等に応じて制御できるようにしたものである。
したがって、本実施の形態に係る吸振機構の等価モデル
は減衰係数cが可変である点を除いては、第1の実施の
形態に係る吸振機構の等価モデルと同じである。
【0018】前記吸振機構30は、図8、図10に示さ
れるように、リンク機構6を構成するロッド9a,9b
内に同軸に固定される円筒状のハウジング32を備えて
おり、そのハウジング32の上面と下面とが樹脂製の上
蓋33と下蓋34によって閉じられている。さらに、前
記上蓋33の下面には正電極35がその上蓋33と同軸
に取付けられており、前記下蓋34の上面には負電極3
6がその下蓋34と同軸に取付けられている。前記正電
極35は、円盤部35eと、その円盤部35eに同軸に
固定された小径の第1円筒35a及び大径の第2円筒3
5bとから構成されており、その円盤部35eの中心に
重り30wを吊り下げる上バネ37が接続されている。
【0019】前記負電極36は、円盤部36eと、その
円盤部36eに同軸に固定された小径の第3円筒36a
及び大径の第4円筒36bとから構成されており、その
円盤部36eの中心に前記重り30wを支える下バネ3
8が接続されている。ここで、前記負電極36の第3円
筒36aは、その内径が正電極35の第1円筒35aの
外径よりも大きく、さらに、その外径が正電極35の第
2円筒35bの内径よりも小さく設定されている。ま
た、前記負電極36の第4円筒36bは、その内径が正
電極35の第2円筒35bの外径よりも大きく設定され
ている。
【0020】このため、前記正電極35と負電極36と
が軸方向から組み合わされることにより、正電極35の
第1円筒35aが負電極36の第3円筒36aの内側
に、また、正電極35の第2円筒35aが負電極36の
第3円筒36aの外側で、第4円筒36bの内側に位置
決めされるようになる。なお、正電極35の円盤部35
eの外周部分と負電極36の円盤部36eの外周部分に
は、電極35,36とハウジング32との間を電気的に
絶縁できるリング状のシール材39がそれぞれ装着され
ている。また、上バネ37、下バネ38と各電極35,
36間にも図示されていない絶縁材が装着されている。
【0021】また、前記吸振機構30には組立てが行わ
れる際に、ハウジング32内に電気粘性流体31が充填
される。前記電気粘性流体31は、図9に示されるよう
に、印加電圧が増加することによって、その粘度が大き
くなる特性を有している。このため、正電極35と負電
極36との間の電圧を増加させれば、その電極35,3
6間の電気粘性流体31の粘度を大きくすることができ
る。
【0022】前述のように、前記電極35,36は第1
円筒35a、第2円筒35b及び第3円筒36a、第4
円筒36bが互い違いに組み合わされて配置されてい
る。このため、前記重り30wが正電極35の第1円筒
35a内を軸方向に移動するとその重り30wに押圧さ
れた電気粘性流体31は両電極35,36の隙間を通過
するようになる。そして、電気粘性流体31がその隙間
を流れ易ければ重り30wが移動する際の抵抗は小さ
く、逆に、電気粘性流体31がその隙間を流れ難ければ
重り30wが移動する際の抵抗は大きくなる。即ち、そ
れらの電極35,36の隙間が電気粘性流体31の流れ
を調整するオリフィスとしての働きをすることになる。
したがって、電圧信号により電極35,36の隙間に位
置する電気粘性流体31の粘度を変化させれば、その隙
間を流れる電気粘性流体31の流量を調整することがで
きる。即ち、前記オリフィスの径を変えたのと同じ状態
となり、吸振機構30の減衰係数cを変化させることが
できるようになる。したがって、ハウジング32内に充
填された電気粘性流体31の全体の粘度を変えなくても
減衰係数cを変化させることができ、吸振機構30の電
圧信号に対する応答性が向上する。
【0023】図11は、前記吸振機構30の制御ブロッ
ク図を表している。図中80は、ロボットのコントロー
ラであり、ロボットの稼働中における工具ハンド1のト
ラベリングプレート4の位置及び姿勢情報を吸振機構3
0のコントローラ90に出力する。前記コントローラ9
0では、指令変換部91においてロッド9a,9bの位
置及び姿勢情報から工具ハンド1の固有振動数を求め、
さらに、その固有振動数に基づいて所定の周波数領域の
振動を減衰させるような減衰係数cを求める。そして、
その減衰係数cに応じた電気粘性流体31の粘度を計算
し、その粘度のデータを電圧発生部92に出力する。前
記電圧発生部92では指令変換部91からの電気粘性流
体31の粘度のデータを電圧信号に変換し、その電圧信
号を吸振機構30の電極35,36に印加する。前記吸
振機構30では電圧発生部92からの電圧信号に基づい
て電気粘性流体31の粘度を変化させる。ここで、前記
ロッド9a,9bの位置及び姿勢情報から最終的に電気
粘性流体31の粘度を計算する方法としては、理論式で
の計算や経験に基づくニューラルネットによる計算ある
いはファジーコントローラによる計算等が利用される。
【0024】本実施の形態に係る吸振機構30による
と、工具ハンド1のロッド9a,9bの位置や姿勢に応
じて適正な減衰係数cを設定できるようになるため、加
工状況に応じて工具ハンド1の固有振動数が変化した場
合にもその固有振動数の変化に対応して効率的に振動を
吸収できるようになる。また、本実施の形態に係る工具
ハンド1の場合、ロッド9a,9bの長さは不変である
が、ロッドの長さを変えることができる工具ハンドであ
っても前記コントローラ90の指令変換部91において
ロッドの長さ情報に基づいて減衰係数cを補償すれば効
率的に振動を減衰させることができるようになる。な
お、本実施の形態に係る吸振機構30では、工具ハンド
1のトラベリングプレート4の位置や姿勢に応じて電気
粘性流体31の粘度を変化させることにより減衰係数c
を変化させたが、流体の粘度を一定に保持した状態でオ
リフィスの径を機械的に増減させても減衰係数cを変化
させられることはいうまでもない。
【0025】〔第4の実施の形態〕以下、図12、図1
3に基づいて、本発明の第4の実施の形態に係る吸振機
構付きロボットの説明を行う。本実施の形態に係る吸振
機構付きロボットに使用される吸振機構40は減衰パイ
プ42から構成されている。前記減衰パイプ42は、図
12に示されるように、リンク機構6を構成するロッド
9a,9bの内部にそれらのロッド9a,9bと同軸に
収納されており、その両端部が前記ロッド9a,9bの
両端部とともにボールジョイント取付部9tに固定され
ている。また、前記減衰パイプ42の外周面はロッド9
a,9bの内壁面と非接触の状態に保持されている。し
たがって、前記ロッド9a,9bが軸方向に振動する際
に減衰材料42はそれらのロッド9a,9bとともに軸
方向に振動する。
【0026】前記減衰パイプ42は、高分子プラスチッ
クにより成形されたパイプであり、図13に示されるよ
うに、軸方向から加えられた力(F)の変化に対する歪
み(x)の変化がヒステリシスループを描くようになっ
ている。即ち、減衰パイプ42に対して軸方向から圧縮
力が加わるとその減衰パイプ42は圧縮方向に歪み、そ
の圧縮力が減少して零になったとしてもその圧縮歪みは
ある程度残留している。そして、前記減衰パイプ42に
軸方向から引っ張り力が加わることにより圧縮歪みが零
となり、その減衰パイプ42は引き続き引っ張り方向に
歪む。同様に、前記引っ張り力が減少して零になったと
してもその引っ張り歪みはある程度残留し、再び圧縮力
が加わることによりその引っ張り歪みは零となる。
【0027】これに対して、リンク機構6を構成するロ
ッド9a,9bは前記ヒステリシスを有しないため、軸
方向から加わる圧縮力あるいは引っ張り力に同期して歪
む。ここで、前述のように、前記ロッド9a,9bと減
衰パイプ42とはその両端部がボールジョイント取付部
9tによって固定されているため、それらのロッド9
a,9bが歪むときには減衰パイプ42からその歪みを
抑えるような力を受ける。即ち、前記ロッド9a,9b
に加わる振動は減衰パイプ42によって吸収されること
になる。ここで、前記減衰パイプ42に吸収される振動
エネルギーは、図13に示されるヒステリシス曲線に囲
まれた部分の面積に比例する。また、全周波数領域で振
動を低減させることができるようになる。即ち、前記減
衰パイプ42が本発明の減衰材料として機能する。
【0028】〔第5の実施の形態〕以下、図14、図1
5に基づいて、本発明の第5の実施の形態に係る吸振機
構付きロボットの説明を行う。本実施の形態に係る吸振
機構付きロボットに使用される吸振機構50は強磁性パ
イプ52から構成されている。前記強磁性パイプ52
は、リンク機構6を構成するロッド9a,9bの内部に
それらのロッド9a,9bと同軸に収納されており、そ
の両端部が前記ロッド9a,9bの両端部とともにボー
ルジョイント取付部9tに固定されている。また、前記
強磁性パイプ52の外周面はロッド9a,9bの内壁面
と非接触の状態に保持されている。したがって、前記ロ
ッド9a,9bが軸方向に振動する際に強磁性パイプ5
2はそれらのロッド9a,9bとともに軸方向に振動す
る。
【0029】前記強磁性パイプ52は強磁性体により成
形されたパイプであり、振動の圧縮力あるいは引っ張り
力によって歪み、圧縮時あるいは引っ張り時にはそれぞ
れ逆の方向に磁化される。しかしながら、強磁性体で
は、磁化の強さの変化、即ち、磁束密度(B)の変化
は、図15に示されるように、歪み(x)の変化に対し
てヒステリシスループを描くため、その歪みが周期的に
変化した場合にはヒステリシス曲線に囲まれた面積に比
例したエネルギーが損失となる。即ち、前記ロッド9
a,9bに加わる振動は強磁性パイプ52によって前記
ヒステリシス曲線に囲まれた面積に相当するエネルギー
分だけ吸収されて、熱となって消費される。
【0030】ここで、第1の実施の形態から第5の実施
の形態では、吸振機構10,20,30,40,50を
ロッド9a,9bの内部に収納する例を示したが、これ
に限定されることはなく、前記ロッド9a,9b等の外
部に装着することも可能である。また、第2の実施の形
態におけるスプリング24や第3の実施の形態における
上バネ37、下バネ38の代わりにゴム等の弾性体を使
用することも可能である。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この本発明の実施の形態には請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に次のような各種の技術的事項を有す
るものであることを付記しておく。 (1)請求項1に記載された吸振機構付きロボットにお
いて、吸振機構は、リンク機構を構成する筒状部材の内
部に収納されていることを特徴とする吸振機構付きロボ
ット。このため、吸振機構を備えることによってリンク
機構の可動範囲が狭められない。 (2)請求項4に記載された吸振機構付きロボットにお
いて、正電極と負電極とは、筒部分をそれぞれ複数備え
ており、各々の電極の筒部分が互い違いに組み合わされ
ていることを特徴とする吸振機構付きロボット。
【0032】
【発明の効果】本発明によると、振動の周波数がロボッ
トの固有振動数に近づいたり一致した場合でも振動が減
衰するために、加工精度の低下や工具の破損等を有効に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る吸振機構付き
ロボットの要部斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る吸振機構付き
ロボットの吸振機構の等価モデルである。
【図3】ロボットの工具ハンドにおける振動の周波数特
性である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る吸振機構付き
ロボットの要部斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る吸振機構付き
ロボットの吸振機構の等価モデルである。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る吸振機構付き
ロボットの要部斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る吸振機構付き
ロボットの吸振機構の等価モデルである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る吸振機構付き
ロボットの吸振機構の縦断面図である。
【図9】電気粘性流体における印加電圧と粘度との関係
を表すグラフである。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る吸振機構付
きロボットの吸振機構の分解斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る吸振機構付
きロボットの吸振機構の制御ブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る吸振機構付
きロボットの要部斜視図、縦断面図である。
【図13】減衰パイプのヒステリシス特性を表すグラフ
である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る吸振機構付
きロボットの要部斜視図、縦断面図である。
【図15】強磁性パイプのヒステリシス特性を表すグラ
フである。
【図16】本発明に係る吸振機構付きロボットの全体斜
視図である。
【図17】ロボットの工具ハンドの全体斜視図である。
【符号の説明】 T 工具 R ロボット B 本体部分 1 工具ハンド 2 基台 4 トラベリングプレート 6 リンク機構 9a ロッド 9b ロッド 10 吸振機構 12 重り 14 粘弾性リング(弾性体) 20 吸振機構 22 重り 24 スプリング(弾性体) 26 弾性リング 30 吸振機構 30w 重り 31 電気粘性流体 35 正電極 36 負電極 37 上バネ 38 下バネ 40 吸振機構 42 減衰パイプ(減衰材料) 50 吸振機構 52 強磁性パイプ(強磁性体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋川 哲郎 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 遠山 退三 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 服部 和也 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 水野 幹 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 大坪 和義 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、工具が装着されるトラベリング
    プレートと、前記基台と前記トラベリングプレートとを
    連結する複数のリンク機構とから構成されており、各々
    のリンク機構を作動させることにより基台に対する工具
    の位置及び姿勢を変えることができるロボットにおい
    て、 前記リンク機構を構成する部材には、工具の振動を抑制
    する振動抑制機構が設けられていることを特徴とする吸
    振機構付きロボット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された吸振機構付きロボ
    ットにおいて、 吸振機構は、リンク機構を構成する部材に連結された弾
    性体と、その弾性体によって支持される重りとを備えて
    いることを特徴とする吸振機構付きロボット。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された吸振機構付きロボ
    ットにおいて、 吸振機構の重りは、電気信号に基づいて粘度が変化する
    粘性流体に浸漬されていることを特徴とする吸振機構付
    きロボット。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された吸振機構付きロボ
    ットにおいて、 粘性流体に電圧を印加する正電極と負電極とは有底筒形
    に成形されて互いの底を外側に向けた状態で、一方の電
    極が他方の電極を収納するように同軸に配置されてお
    り、その他方の電極の内部に重りが収納されていること
    を特徴とする吸振機構付きロボット。
  5. 【請求項5】 基台と、工具が装着されるトラベリング
    プレートと、前記基台と前記トラベリングプレートとを
    連結する複数のリンク機構とから構成されており、各々
    のリンク機構を作動させることにより基台に対する工具
    の位置及び姿勢を変えることができるロボットにおい
    て、 前記リンク機構を構成する棒状部材には、加えられた力
    の変化に対する歪みの変化がヒステリシスループを描く
    減衰材料がその棒状部材に倣って固定されていることを
    特徴とする吸振機構付きロボット。
  6. 【請求項6】 基台と、工具が装着されるトラベリング
    プレートと、前記基台と前記トラベリングプレートとを
    連結する複数のリンク機構とから構成されており、各々
    のリンク機構を作動させることにより基台に対する工具
    の位置及び姿勢を変えることができるロボットにおい
    て、 前記リンク機構を構成する棒状部材には、強磁性体がそ
    の棒状部材に倣って固定されていることを特徴とする吸
    振機構付きロボット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014128835A (ja) * 2012-12-27 2014-07-10 Honda Motor Co Ltd 動力伝達装置の制御装置
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CN105643355B (zh) * 2014-11-28 2018-04-27 韩国机械研究院 具有集成的热变形和振动补偿驱动器的主动补偿模块

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