JPH09224943A - 腹腔鏡を使用する手術に使用する挿入パイプ - Google Patents
腹腔鏡を使用する手術に使用する挿入パイプInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 腹壁の切開孔にスムーズに挿入できると共
に、挿入状態で抜けるのを効果的に阻止する。 【構成】 挿入パイプ2は外筒4と内筒5とを備える。
内筒5は外筒4に押し込み自在に挿入されている。外筒
4は後端に鍔6を有する。外筒4の先端部分は縦に分割
されて拡開部7となっている。外筒4の先端部分は拡開
部7を半径方向に拡開できる弾性を有する。外筒4の先
端部分の内面には、内筒5の先端に押圧されて拡開部7
を半径方向に押し出す傾斜押出部8がある。外筒4の傾
斜押出部8は、拡開部7を閉じた状態で外筒4の先端に
向かって内径が小さくなるテーパー状になっている。内
筒5は、外筒4に押し込んだ状態で、外筒4の傾斜押出
部8を押圧できる全長を有する。
に、挿入状態で抜けるのを効果的に阻止する。 【構成】 挿入パイプ2は外筒4と内筒5とを備える。
内筒5は外筒4に押し込み自在に挿入されている。外筒
4は後端に鍔6を有する。外筒4の先端部分は縦に分割
されて拡開部7となっている。外筒4の先端部分は拡開
部7を半径方向に拡開できる弾性を有する。外筒4の先
端部分の内面には、内筒5の先端に押圧されて拡開部7
を半径方向に押し出す傾斜押出部8がある。外筒4の傾
斜押出部8は、拡開部7を閉じた状態で外筒4の先端に
向かって内径が小さくなるテーパー状になっている。内
筒5は、外筒4に押し込んだ状態で、外筒4の傾斜押出
部8を押圧できる全長を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は腹壁を大きく切開
することなく、腹壁にあけた小さい孔から腹腔鏡やメス
等の手術器具を挿入して手術するのに使用される挿入パ
イプに関し、とくに、腹壁を吊り上げて腹腔を拡開し、
拡開した腹腔に腹壁を貫通して手術器具を挿入するのに
使用される挿入パイプに関する。
することなく、腹壁にあけた小さい孔から腹腔鏡やメス
等の手術器具を挿入して手術するのに使用される挿入パ
イプに関し、とくに、腹壁を吊り上げて腹腔を拡開し、
拡開した腹腔に腹壁を貫通して手術器具を挿入するのに
使用される挿入パイプに関する。
【0002】
【従来の技術】手術するときに皮膚の切開を小さくする
ことは、回復を早くすると共に、手術痕が残るのを小さ
くするために大切である。このことを実現するために、
種々の装置が開発されている。現在行われているこの手
術方法は、腹腔内に加圧した炭酸ガスを圧入してガス圧
で腹腔を拡開する方法と、腹壁を吊り上げて拡開する方
法がある。炭酸ガスを使用する方法は、腹壁を小さく切
開して切開孔をあけ、切開孔に炭酸ガスの供給管を入れ
て腹腔に挿入し、切開孔と供給管の間からガス漏れしな
いように閉塞して、高圧の炭酸ガスを腹腔内に圧入す
る。
ことは、回復を早くすると共に、手術痕が残るのを小さ
くするために大切である。このことを実現するために、
種々の装置が開発されている。現在行われているこの手
術方法は、腹腔内に加圧した炭酸ガスを圧入してガス圧
で腹腔を拡開する方法と、腹壁を吊り上げて拡開する方
法がある。炭酸ガスを使用する方法は、腹壁を小さく切
開して切開孔をあけ、切開孔に炭酸ガスの供給管を入れ
て腹腔に挿入し、切開孔と供給管の間からガス漏れしな
いように閉塞して、高圧の炭酸ガスを腹腔内に圧入す
る。
【0003】腹壁を牽引して腹腔を拡開する方法は、図
1に示すように、腹壁に開けた切開孔から吊上器具1を
腹腔に挿入し、これを吊り上げて腹腔を拡開する。
1に示すように、腹壁に開けた切開孔から吊上器具1を
腹腔に挿入し、これを吊り上げて腹腔を拡開する。
【0004】このようにして腹腔を拡開して手術する方
法は、腹壁を貫通して腹腔内に手術器具を挿入する必要
がある。手術器具は腹壁に開けた切開孔から直接に挿入
することはできるが、手術器具を腹腔内で移動させると
きに、腹壁の切開孔を損傷するからである。手術器具
は、腹壁に開けた切開孔に挿入パイプを介して腹腔に挿
入される。挿入パイプは手術しているときに腹壁から抜
けないようにすることが大切である。従来の挿入パイプ
の断面図を図2に示す。この挿入パイプ2は抜けないよ
うに外側面に凸条3を設けている。
法は、腹壁を貫通して腹腔内に手術器具を挿入する必要
がある。手術器具は腹壁に開けた切開孔から直接に挿入
することはできるが、手術器具を腹腔内で移動させると
きに、腹壁の切開孔を損傷するからである。手術器具
は、腹壁に開けた切開孔に挿入パイプを介して腹腔に挿
入される。挿入パイプは手術しているときに腹壁から抜
けないようにすることが大切である。従来の挿入パイプ
の断面図を図2に示す。この挿入パイプ2は抜けないよ
うに外側面に凸条3を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】凸条は挿入パイプを抜
け難くするが理想的なものではない。凸条を高くして抜
け難くできるが、そうすると腹壁の切開孔にスムーズに
挿入できなくなる。凸条を低くするとスムーズに挿入で
きるが、抜けやすくなる。挿入パイプが手術中に抜ける
と再挿入するのに手間がかかる。また、抜けたときに患
部を損傷する危険性もある。腹腔鏡や挿入パイプを使用
する手術は、腹壁の損傷を小さくすることを目的として
開発された手術方法であるから、腹壁の損傷を少なくす
ることが極めて大切である。
け難くするが理想的なものではない。凸条を高くして抜
け難くできるが、そうすると腹壁の切開孔にスムーズに
挿入できなくなる。凸条を低くするとスムーズに挿入で
きるが、抜けやすくなる。挿入パイプが手術中に抜ける
と再挿入するのに手間がかかる。また、抜けたときに患
部を損傷する危険性もある。腹腔鏡や挿入パイプを使用
する手術は、腹壁の損傷を小さくすることを目的として
開発された手術方法であるから、腹壁の損傷を少なくす
ることが極めて大切である。
【0006】この発明は、この欠点を解決することを目
的に開発されたものである。この発明の重要な目的は、
腹壁の切開孔にスムーズに挿入できると共に、挿入状態
で抜けるのが効果的に阻止できる腹腔鏡を使用する手術
に使用する挿入パイプを提供することにある。
的に開発されたものである。この発明の重要な目的は、
腹壁の切開孔にスムーズに挿入できると共に、挿入状態
で抜けるのが効果的に阻止できる腹腔鏡を使用する手術
に使用する挿入パイプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の腹腔鏡を使用
する手術に使用する挿入パイプ2は、腹壁を切開した切
開孔から腹腔内に挿入されて、腹腔内に手術器具を挿入
するもので、下記の全ての構成を備えることを特徴とす
る。 (a) 挿入パイプ2は外筒4と内筒5とを備える。 (b) 内筒5は外筒4に押し込み自在に挿入されてい
る。 (c) 外筒4は、腹壁に押し込まれるのを停止させる
ストッパである鍔6を後端に設けている。 (d) 外筒4の先端部分は、腹腔内で拡開できるよう
に縦に分割されて拡開部7となっている。 (e) 外筒4の先端部分は拡開部7を半径方向に拡開
できる弾性がある。挿入するときに拡開部7を細くし、
腹腔内では太く拡開するためである。 (f) 外筒4に内筒5を押し込んで、外筒4の拡開部
7を太く拡開できるように、外筒4の先端部分の内面に
は、内筒5の先端に押圧されて拡開部7を半径方向に押
し出す傾斜押出部8がある。 (g) 外筒4の傾斜押出部8は、拡開部7を閉じた状
態で外筒4の先端に向かって内径が小さくなるテーパー
状になっている。 (h) 内筒5は、外筒4に押し込んだ状態で、外筒4
の傾斜押出部8を押圧できる全長を有する。
する手術に使用する挿入パイプ2は、腹壁を切開した切
開孔から腹腔内に挿入されて、腹腔内に手術器具を挿入
するもので、下記の全ての構成を備えることを特徴とす
る。 (a) 挿入パイプ2は外筒4と内筒5とを備える。 (b) 内筒5は外筒4に押し込み自在に挿入されてい
る。 (c) 外筒4は、腹壁に押し込まれるのを停止させる
ストッパである鍔6を後端に設けている。 (d) 外筒4の先端部分は、腹腔内で拡開できるよう
に縦に分割されて拡開部7となっている。 (e) 外筒4の先端部分は拡開部7を半径方向に拡開
できる弾性がある。挿入するときに拡開部7を細くし、
腹腔内では太く拡開するためである。 (f) 外筒4に内筒5を押し込んで、外筒4の拡開部
7を太く拡開できるように、外筒4の先端部分の内面に
は、内筒5の先端に押圧されて拡開部7を半径方向に押
し出す傾斜押出部8がある。 (g) 外筒4の傾斜押出部8は、拡開部7を閉じた状
態で外筒4の先端に向かって内径が小さくなるテーパー
状になっている。 (h) 内筒5は、外筒4に押し込んだ状態で、外筒4
の傾斜押出部8を押圧できる全長を有する。
【0008】
【作用】この発明の挿入パイプは次のようにして使用す
る。 (1) 図3に示すように、外筒4に内筒5を押し込まな
い状態で、外筒4を腹壁に設けた切開孔に挿入する。こ
の状態の挿入パイプ2は、内筒5を押し込んでいないの
で、外筒4先端の拡開部7は細くなっている。このた
め、外筒4を腹壁の切開孔にスムーズに挿入できる。 (2) 先端を腹腔に挿入した挿入パイプ2は、内筒5を
外筒4に押し込む。内筒5が押し込まれると、図4に示
すように、内筒5の先端は外筒4の傾斜押出部8を押し
出して、先端の拡開部7を太く拡開する。この状態にな
ると、拡開部7が腹腔の内部で太くなるので、腹壁から
抜けることなく確実に固定される。
る。 (1) 図3に示すように、外筒4に内筒5を押し込まな
い状態で、外筒4を腹壁に設けた切開孔に挿入する。こ
の状態の挿入パイプ2は、内筒5を押し込んでいないの
で、外筒4先端の拡開部7は細くなっている。このた
め、外筒4を腹壁の切開孔にスムーズに挿入できる。 (2) 先端を腹腔に挿入した挿入パイプ2は、内筒5を
外筒4に押し込む。内筒5が押し込まれると、図4に示
すように、内筒5の先端は外筒4の傾斜押出部8を押し
出して、先端の拡開部7を太く拡開する。この状態にな
ると、拡開部7が腹腔の内部で太くなるので、腹壁から
抜けることなく確実に固定される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、この発明の技術思想を具体化するための腹腔鏡を使
用する手術に使用する挿入パイプを例示するものであっ
て、この発明は挿入パイプの構成を下記のものに特定し
ない。
面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、この発明の技術思想を具体化するための腹腔鏡を使
用する手術に使用する挿入パイプを例示するものであっ
て、この発明は挿入パイプの構成を下記のものに特定し
ない。
【0010】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応す
る番号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、お
よび「課題を解決するための手段の欄」に示される部材
に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材
を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応す
る番号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、お
よび「課題を解決するための手段の欄」に示される部材
に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材
を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。
【0011】図3ないし図5に示す腹腔鏡を使用する手
術に使用する挿入パイプ2は、腹壁を切開して設けた切
開孔から腹腔内に挿入されて、腹腔内に手術器具を挿入
するもので、プラスチック製の外筒4及び内筒5で構成
されている。外筒と内筒はプラスチックに代わってチタ
ン等の金属製とすることもできる。外筒4と内筒5の好
ましい外形は円筒状である。腹壁の切開孔にスムーズに
挿入できると共に、挿入して回転できるからである。た
だ、この発明の挿入パイプは、外筒と内筒の外形を円筒
状に特定しない。外筒と内筒は楕円筒、あるいは多角形
の筒状とすることもできる。
術に使用する挿入パイプ2は、腹壁を切開して設けた切
開孔から腹腔内に挿入されて、腹腔内に手術器具を挿入
するもので、プラスチック製の外筒4及び内筒5で構成
されている。外筒と内筒はプラスチックに代わってチタ
ン等の金属製とすることもできる。外筒4と内筒5の好
ましい外形は円筒状である。腹壁の切開孔にスムーズに
挿入できると共に、挿入して回転できるからである。た
だ、この発明の挿入パイプは、外筒と内筒の外形を円筒
状に特定しない。外筒と内筒は楕円筒、あるいは多角形
の筒状とすることもできる。
【0012】外筒4の全長は、腹壁を貫通して先端を腹
腔に突出させる長さを、たとえば65mm、又は85m
mに設計される。ただし、外筒4の全長は、60mmな
いし90mmに設計することもできる。外筒4の内径
は、内部に所定の太さの内筒5を挿通できる太さに設計
される。外筒4の後端には鍔6を一体成形している。鍔
6は外筒4が腹壁に押し込まれるのを停止させるストッ
パの役目をする。鍔6の内周には内筒5の鍔6Bを嵌入
する段差を設けている。段差の外周にはロック片9を設
けている。ロック片9は、外筒4に押し込まれた内筒5
が抜け出すのを阻止するもので、ピンを介して鍔6の表
面に回転できるように取り付けている。ロック片9は、
図4の破線で示す位置に回転させて内筒5を外筒4に押
し込む。内筒5を外筒4に押し込んだ後、ロック片9を
ピンを中心に回転して破線位置から実線位置とし、内筒
5の鍔6Bの後端面を押圧し、内筒5が外筒4から抜け
るのを防止する。
腔に突出させる長さを、たとえば65mm、又は85m
mに設計される。ただし、外筒4の全長は、60mmな
いし90mmに設計することもできる。外筒4の内径
は、内部に所定の太さの内筒5を挿通できる太さに設計
される。外筒4の後端には鍔6を一体成形している。鍔
6は外筒4が腹壁に押し込まれるのを停止させるストッ
パの役目をする。鍔6の内周には内筒5の鍔6Bを嵌入
する段差を設けている。段差の外周にはロック片9を設
けている。ロック片9は、外筒4に押し込まれた内筒5
が抜け出すのを阻止するもので、ピンを介して鍔6の表
面に回転できるように取り付けている。ロック片9は、
図4の破線で示す位置に回転させて内筒5を外筒4に押
し込む。内筒5を外筒4に押し込んだ後、ロック片9を
ピンを中心に回転して破線位置から実線位置とし、内筒
5の鍔6Bの後端面を押圧し、内筒5が外筒4から抜け
るのを防止する。
【0013】図5の底面図に示すように、外筒4の先端
部分は腹腔内で拡開できるように縦に分割されて拡開部
7となっている。図5に示す外筒4は、先端部分を6つ
の拡開部7に分割するために、先端部分に縦に延長して
切込み10を設けている。拡開部7は内側が内筒5に押
されると、図4に示す位置に拡開される。したがって、
外筒4の先端部分は、拡開部7を半径方向に拡開できる
弾性がある。拡開部7は、外側に押し出されないときに
図3に示すように細くなる。拡開部7の先端は、腹壁の
切開孔にスムーズに挿入できるよう、先端に向かって細
くなっている。
部分は腹腔内で拡開できるように縦に分割されて拡開部
7となっている。図5に示す外筒4は、先端部分を6つ
の拡開部7に分割するために、先端部分に縦に延長して
切込み10を設けている。拡開部7は内側が内筒5に押
されると、図4に示す位置に拡開される。したがって、
外筒4の先端部分は、拡開部7を半径方向に拡開できる
弾性がある。拡開部7は、外側に押し出されないときに
図3に示すように細くなる。拡開部7の先端は、腹壁の
切開孔にスムーズに挿入できるよう、先端に向かって細
くなっている。
【0014】さらに、外筒4は内筒5を押し込んだとき
に、拡開部7を太く拡開するために、先端部分の内面
に、内筒5の先端に押圧されて拡開部7を半径方向に押
し出す傾斜押出部8を備える。傾斜押出部8は、内筒5
を押し込むにしたがって拡開部7が開かれるように、拡
開部7を閉じた状態で外筒4の先端に向かって内径が小
さくなるテーパー状になっている。
に、拡開部7を太く拡開するために、先端部分の内面
に、内筒5の先端に押圧されて拡開部7を半径方向に押
し出す傾斜押出部8を備える。傾斜押出部8は、内筒5
を押し込むにしたがって拡開部7が開かれるように、拡
開部7を閉じた状態で外筒4の先端に向かって内径が小
さくなるテーパー状になっている。
【0015】図に示す外筒4の内面は、傾斜押出部8ま
では同じ内径とし、傾斜押出部8で内径が次第に細くな
るようにしている。外筒4の外形は、拡開部7を閉じた
状態では、先端部分まで同じ太さとしている。ただ、後
端は鍔6に向かって次第に太くなるように成形してい
る。
では同じ内径とし、傾斜押出部8で内径が次第に細くな
るようにしている。外筒4の外形は、拡開部7を閉じた
状態では、先端部分まで同じ太さとしている。ただ、後
端は鍔6に向かって次第に太くなるように成形してい
る。
【0016】内筒5は外筒4に押し込みできるように、
外径を外筒4の内径よりも細く設計している。また、外
筒4に押し込んだ状態で、外筒4の傾斜押出部8を押圧
して拡開部7を拡開できる全長に設計される。内筒5は
後端に鍔6を一体成形している。内筒5の鍔6Bは外筒
4の段差に嵌入される形状となっている。内筒5の外形
と内形は、先端から後端まで同じに成形されている。内
筒5の内径は、挿入パイプ2に挿入する手術器具によっ
て最適な太さに設計される。腹腔鏡を使用する手術器具
は太いものから細いものまで種々の器具がある。手術器
具に最適な内筒5を選択して使用できるように、内筒5
の内径は、たとえば、6.5mm、11.5mm、1
2.5mm、13.5mm、16.5mm、20mm、
30mm、50mm、80mmとする。内筒5の内径が
太くなると、外筒4も太いものを使用する。
外径を外筒4の内径よりも細く設計している。また、外
筒4に押し込んだ状態で、外筒4の傾斜押出部8を押圧
して拡開部7を拡開できる全長に設計される。内筒5は
後端に鍔6を一体成形している。内筒5の鍔6Bは外筒
4の段差に嵌入される形状となっている。内筒5の外形
と内形は、先端から後端まで同じに成形されている。内
筒5の内径は、挿入パイプ2に挿入する手術器具によっ
て最適な太さに設計される。腹腔鏡を使用する手術器具
は太いものから細いものまで種々の器具がある。手術器
具に最適な内筒5を選択して使用できるように、内筒5
の内径は、たとえば、6.5mm、11.5mm、1
2.5mm、13.5mm、16.5mm、20mm、
30mm、50mm、80mmとする。内筒5の内径が
太くなると、外筒4も太いものを使用する。
【0017】図3と図4に示す挿入パイプ2は、図5に
示すように、ここに挿入する手術器具を大きく拡開でき
るとともに、手術器具の可動範囲を大きくするために、
対向する面に楕円形のスリット11を設けている。内筒
5と外筒4の同じ位置にスリット11を設けると、これ
を腹壁に挿入した状態で、腹壁からの出血場所を確認す
ることができる。内筒5と外筒4とを回転させて、スリ
ット11に出血した血を流し出すことができるからであ
る。
示すように、ここに挿入する手術器具を大きく拡開でき
るとともに、手術器具の可動範囲を大きくするために、
対向する面に楕円形のスリット11を設けている。内筒
5と外筒4の同じ位置にスリット11を設けると、これ
を腹壁に挿入した状態で、腹壁からの出血場所を確認す
ることができる。内筒5と外筒4とを回転させて、スリ
ット11に出血した血を流し出すことができるからであ
る。
【0018】図5に示す挿入パイプ2は全体の形状を円
筒状としているが、これを楕円筒とすることもできる。
楕円筒の挿入パイプ2は手術器具を大きく拡開して可動
範囲を広くできる特長がある。
筒状としているが、これを楕円筒とすることもできる。
楕円筒の挿入パイプ2は手術器具を大きく拡開して可動
範囲を広くできる特長がある。
【0019】この発明の挿入パイプ2は、腹壁に固定し
た状態で、図6に示すように、内筒5に手術器具12を
挿入して使用する。腹腔を炭酸ガスで拡開して手術する
方法は、図示しないが、内筒の後端にガスが漏れるのを
阻止するゴム製の弁を設ける。この弁は、従来の挿入パ
イプと同じ構造のもの、あるいはこれから開発される全
ての構造のものを使用する。腹壁を吊り下げて腹腔を拡
開する手術に使用する挿入パイプは、ガス漏れを阻止す
る弁を必要としない。
た状態で、図6に示すように、内筒5に手術器具12を
挿入して使用する。腹腔を炭酸ガスで拡開して手術する
方法は、図示しないが、内筒の後端にガスが漏れるのを
阻止するゴム製の弁を設ける。この弁は、従来の挿入パ
イプと同じ構造のもの、あるいはこれから開発される全
ての構造のものを使用する。腹壁を吊り下げて腹腔を拡
開する手術に使用する挿入パイプは、ガス漏れを阻止す
る弁を必要としない。
【0020】
【発明の効果】この発明の腹腔鏡を使用する手術に使用
する挿入パイプは、腹壁の切開孔にスムーズに挿入して
腹壁の損傷を極限し、挿入した状態で抜けるのを効果的
に阻止できる特長がある。それは、この発明の挿入パイ
プが、腹壁の切開孔に挿入するときは細く、腹腔内に挿
入して先端を拡開できるからである。とくにこの発明の
挿入パイプは、外筒の外周に従来のように凸部を設ける
必要がないので、腹壁に挿入するとき、腹壁の損傷を極
めて少なくできる特長がある。このことは、手術中に挿
入パイプが誤って抜けないことと相乗して、腹壁を小さ
く切開して設けた切開孔の損傷を最少にできるというこ
の種の手術にとって極めて大切な特長を実現する。
する挿入パイプは、腹壁の切開孔にスムーズに挿入して
腹壁の損傷を極限し、挿入した状態で抜けるのを効果的
に阻止できる特長がある。それは、この発明の挿入パイ
プが、腹壁の切開孔に挿入するときは細く、腹腔内に挿
入して先端を拡開できるからである。とくにこの発明の
挿入パイプは、外筒の外周に従来のように凸部を設ける
必要がないので、腹壁に挿入するとき、腹壁の損傷を極
めて少なくできる特長がある。このことは、手術中に挿
入パイプが誤って抜けないことと相乗して、腹壁を小さ
く切開して設けた切開孔の損傷を最少にできるというこ
の種の手術にとって極めて大切な特長を実現する。
【図1】腹壁を牽引して腹腔を拡開する状態を示す斜視
図
図
【図2】従来の挿入パイプの一例を示す断面図
【図3】この発明の挿入パイプの一例を示す断面図
【図4】図3に示す挿入パイプであって内筒を外筒に挿
入した状態を示す断面図
入した状態を示す断面図
【図5】図3に示す挿入パイプの底面図
【図6】図3に示す挿入パイプの使用状態を示す断面図
1…吊上器具 2…挿入パイプ 3…凸条 4…外筒 5…内筒 6…鍔 6B…鍔 7…拡開部 8…傾斜押出部 9…ロック片 10…切込み 11…スリット 12…手術器具
Claims (1)
- 【請求項1】 腹壁を切開して設けた切開孔から腹腔内
に挿入されて、腹腔内に手術器具を挿入するもので下記
の全ての構成を備えることを特徴とする腹腔鏡を使用す
る手術に使用する挿入パイプ。 (a) 挿入パイプ(2)は外筒(4)と内筒(5)とを備え
る。 (b) 内筒(5)は外筒(4)に押し込み自在に挿入されて
いる。 (c) 外筒(4)は後端に鍔(6)を有する。 (d) 外筒(4)の先端部分は縦に分割されて拡開部(7)
となっている。 (e) 外筒(4)の先端部分は拡開部(7)を半径方向に拡
開できる弾性を有する。 (f) 外筒(4)の先端部分の内面には、内筒(5)の先端
に押圧されて拡開部(7)を半径方向に押し出す傾斜押出
部(8)がある。 (g) 外筒(4)の傾斜押出部(8)は、拡開部(7)を閉じ
た状態で外筒(4)の先端に向かって内径が小さくなるテ
ーパー状になっている。 (h) 内筒(5)は、外筒(4)に押し込んだ状態で、外筒
(4)の傾斜押出部(8)を押圧できる全長を有する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058509A JP2802907B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 腹腔鏡を使用する手術に使用する挿入パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058509A JP2802907B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 腹腔鏡を使用する手術に使用する挿入パイプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09224943A true JPH09224943A (ja) | 1997-09-02 |
JP2802907B2 JP2802907B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=13086399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8058509A Expired - Lifetime JP2802907B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 腹腔鏡を使用する手術に使用する挿入パイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802907B2 (ja) |
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- 1996-02-20 JP JP8058509A patent/JP2802907B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US11517347B2 (en) | 2016-11-07 | 2022-12-06 | Vycor Medical, Inc. | Surgical introducer with guidance system receptacle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2802907B2 (ja) | 1998-09-24 |
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