JPH09224233A - 冗長性をもった通信システム - Google Patents

冗長性をもった通信システム

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Publication number
JPH09224233A
JPH09224233A JP8052454A JP5245496A JPH09224233A JP H09224233 A JPH09224233 A JP H09224233A JP 8052454 A JP8052454 A JP 8052454A JP 5245496 A JP5245496 A JP 5245496A JP H09224233 A JPH09224233 A JP H09224233A
Authority
JP
Japan
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downlink
transmission line
information
optical transmission
upstream
Prior art date
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Pending
Application number
JP8052454A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikiyo Takeuchi
義清 竹内
Toshikazu Nakai
敏和 中井
Tadakatsu Abe
忠勝 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON TELECOM KK
Original Assignee
NIPPON TELECOM KK
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Publication date
Application filed by NIPPON TELECOM KK filed Critical NIPPON TELECOM KK
Priority to JP8052454A priority Critical patent/JPH09224233A/ja
Publication of JPH09224233A publication Critical patent/JPH09224233A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルと送信機との双方に冗長性をもたせ
た通信システムを低コストで実現する。 【解決手段】 ケーブルテレビ放送局100と各中継局
310,320との間に、合計8本の光ケーブルL31
〜L38を設ける。太線ケーブルは下り用、細線ケーブ
ルは上り用である。2台の送信機133,134によ
り、放送制御装置110からの放送信号と交換制御装置
210からの下り通信信号Ad+Bdとが多重化合成さ
れ、各太線ケーブルを介して送信され、各中継局内の受
信機314,315,324,325で受信され、選択
器316,326を介して、合成/分配器313,32
3に与えられる。合成/分配器313は放送信号と通信
信号Adを抽出し、各契約者a〜cに配信し、合成/分
配器323は放送信号と通信信号Bdを抽出し、各契約
者d〜fに配信する。上り通信信号Au,Buは、細線
ケーブルを介して放送制御装置110へ伝送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冗長性をもった通信
システムに関し、特に、ケーブルテレビシステムを利用
して個々の契約者間の通信を行う通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ケーブルテレビ放送事業は、もともとテ
レビ放送の難視聴地域を解消する目的で始められたもの
であるが、近年では、一般の地域においても、より多種
類の番組を配信するという目的をもって普及が進んでい
る。一般的なケーブルテレビ放送システムでは、放送局
から各地域ごとの中継局へケーブルを介して番組を配信
し、更に、各中継局から個々の契約者のもとへケーブル
を介して番組を配信することになる。通常、番組を配信
するためのケーブルとして光ケーブルが用いられてお
り、70〜750MHzもの広い周波数帯域にわたって
多数の番組が同時に配信されることになる。
【0003】ケーブルテレビ放送システムでは、このよ
うな広い周波数帯域が確保されているため、未使用の周
波数帯域を利用して、個々の契約者同士で通信を行うた
めのサービスが提供されている。通常は、ケーブルテレ
ビ放送局とは別個に通信交換局を設置し、この通信交換
局を介して、個々の契約者同士で通信情報がやりとりさ
れることになる。このような通信を行う場合、通信交換
局から個々の契約者に対して伝達すべき下り通信情報
は、放送局から個々の契約者へ放送情報を供給するため
の下り用ケーブルを利用して送信され、逆に、個々の契
約者から通信交換局に対して伝達すべき上り通信情報
は、新たに敷設された上り用ケーブルを利用して送信さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ケーブルを用いた通信
システムの問題点は、情報伝達路の断線事故などによる
不通である。このような事故が発生すると、通信システ
ムとしての機能が完全に停止してしまう。そこで、通常
は、情報伝達路に冗長性をもたせておく措置が講じられ
る。一般的には、複数の経路に沿ってケーブルを二重に
敷設する方法が採られる。たとえば、放送局と中継局A
とを接続する場合、第1のケーブルと第2のケーブルと
をそれぞれ別な経路で敷設しておけば、万一の事故で、
一方のケーブルが断線した場合であっても、もう一方の
ケーブルを用いて支障なく情報伝達を行うことが可能に
なる。
【0005】このように、従来のシステムでは、ケーブ
ルに冗長性をもたせて、断線事故などに備えているが、
送信機の故障に対しては、十分な冗長性が確保できてい
ないのが実情である。たとえば、放送局から中継局Aへ
の送信を行うために、送信機を1台だけ用意し、この1
台の送信機により第1のケーブルと第2のケーブルとの
両方に、それぞれ同じ情報を同時に送信するという構成
が、従来の一般的な構成である。この場合、いずれか一
方のケーブルに断線事故が生じても、他方のケーブルを
用いた情報伝達が可能になり、問題は生じない。ところ
が、放送局側の送信機自体が故障した場合は、いずれの
ケーブルに対する送信も停止してしまうため大きな問題
となる。
【0006】このような送信機自体の故障にも対処する
ためには、もちろん、送信機自体に冗長性をもたせてお
けばよい。すなわち、放送局から中継局Aへの送信を行
うために、送信機を2台用意しておけばよい。しかしな
がら、光ケーブルに対する送信機としては、レーザ送信
器(たとえば、レーザダイオード)を用いる必要があ
り、特に、ケーブルテレビ放送システムにおいて用いら
れている70〜750MHzもの広い周波数帯域にわた
る情報を光ケーブルを介して送信するには、アナログの
広帯域レーザ送信器が必要になる。ところが、現時点で
は、アナログの広帯域レーザ送信器は非常に高価であ
り、各中継局への送信経路ごとに、それぞれ予備のレー
ザ送信器を用意しておくことは、多大なコストを必要と
し現実的ではない。
【0007】そこで本発明は、できるだけ低コストで、
ケーブルと送信機との双方に冗長性をもたせることがで
きる冗長性をもった通信システムを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、送信側に設置された第1
の送信機および第2の送信機と、受信側に設置された第
1の受信機および第2の受信機と、を用い、送信側から
受信側へ第1の情報および第2の情報を伝送することに
より、第1の受信機から第1の情報を取り出し、第2の
受信機から第2の情報を取り出す通信システムにおい
て、第1の送信機と第1の受信機とを接続する第1の伝
送路と、第1の送信機と第2の受信機とを接続する第2
の伝送路と、第2の送信機と第2の受信機とを接続する
第3の伝送路と、第2の送信機と第1の受信機とを接続
する第4の伝送路と、を用意し、第1の伝送路の主要部
と第3の伝送路の主要部とを第1の経路に沿って敷設
し、第2の伝送路の主要部と第4の伝送路の主要部とを
第2の経路に沿って敷設し、送信側では、第1の情報と
第2の情報とを多重化により合成した合成情報を用意
し、この合成情報を第1の送信機と第2の送信機とに与
え、第1〜第4の伝送路を介して、この合成情報を第1
の受信機と第2の受信機とに伝送し、受信側では、第1
の受信機により、第1の伝送路および第4の伝送路のい
ずれか一方を選択して合成情報を受信し、この合成情報
の中から第1の情報を抽出して取り出すとともに、第2
の受信機により、第2の伝送路および第3の伝送路のい
ずれか一方を選択して合成情報を受信し、この合成情報
の中から第2の情報を抽出して取り出すようにしたもの
である。
【0009】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る通信システムにおいて、各伝送路を光伝送
路によって構成し、第1の送信機として、第1の光伝送
路および第2の光伝送路の両方に光信号を供給すること
ができるレーザ送信器を用い、第2の送信機として、第
3の光伝送路および第4の光伝送路の両方に光信号を供
給することができるレーザ送信器を用い、第1の受信機
として、第1の光伝送路からの光信号を受信するフォト
センサと第4の光伝送路からの光信号を受信するフォト
センサとこれら一対のフォトセンサのうちのいずれか一
方の出力を選択する選択器とを用い、第2の受信機とし
て、第2の光伝送路からの光信号を受信するフォトセン
サと第3の光伝送路からの光信号を受信するフォトセン
サとこれら一対のフォトセンサのうちのいずれか一方の
出力を選択する選択器とを用いるようにしたものであ
る。
【0010】(3) 本発明の第3の態様は、放送局と複
数の中継局とをケーブルで接続し、各中継局と個々の契
約者とをケーブルで接続し、これらケーブルを介して放
送局から個々の契約者に放送番組を供給するケーブルテ
レビシステムを利用し、個々の契約者間の通信を行う通
信システムにおいて、放送局から第1の中継局または第
2の中継局に対して信号を伝送するために4本の下り用
光伝送路を用意し、第1の下り用光伝送路の主要部と第
3の下り用光伝送路の主要部とを第1の経路に沿って敷
設し、第2の下り用光伝送路の主要部と第4の下り用光
伝送路の主要部とを第2の経路に沿って敷設し、第1の
中継局または第2の中継局から放送局に対して信号を伝
送するために4本の上り用光伝送路を用意し、第1の上
り用光伝送路の主要部と第3の上り用光伝送路の主要部
とを第1の経路に沿って敷設し、第2の上り用光伝送路
の主要部と第4の上り用光伝送路の主要部とを第2の経
路に沿って敷設し、放送局に、第1の下り用レーザ送信
器、第2の下り用レーザ送信器、第1〜第4の上り用フ
ォトセンサを設け、第1の下り用レーザ送信器により第
1の下り用光伝送路および第2の下り用光伝送路に信号
を送信し、第2の下り用レーザ送信器により第3の下り
用光伝送路および第4の下り用光伝送路に信号を送信
し、第1の上り用フォトセンサにより第1の上り用光伝
送路の信号を受信し、第2の上り用フォトセンサにより
第2の上り用光伝送路の信号を受信し、第3の上り用フ
ォトセンサにより第3の上り用光伝送路の信号を受信
し、第4の上り用フォトセンサにより第4の上り用光伝
送路の信号を受信し、第1の中継局に、第1の下り用光
伝送路からの信号を受信する第1の下り用フォトセンサ
と、第4の下り用光伝送路からの信号を受信する第2の
下り用フォトセンサと、これら一対の下り用フォトセン
サのうちのいずれか一方の受信信号を選択する選択器
と、第1の上り用光伝送路および第2の上り用光伝送路
の両方に光信号を供給することができる上り用レーザ送
信器と、を設け、第2の中継局に、第2の下り用光伝送
路からの信号を受信する第3の下り用フォトセンサと、
第3の下り用光伝送路からの信号を受信する第4の下り
用フォトセンサと、これら一対の下り用フォトセンサの
うちのいずれか一方の受信信号を選択する選択器と、第
3の上り用光伝送路および第4の上り用光伝送路の両方
に光信号を供給することができる上り用レーザ送信器
と、を設け、放送局では、第1の中継局に接続された特
定の契約者宛てに送信すべき第1の通信情報と、第2の
中継局に接続された特定の契約者宛てに送信すべき第2
の通信情報と、すべての契約者宛てに供給すべき放送情
報と、を多重化により合成した合成情報を用意し、この
合成情報を第1の下り用レーザ送信器と第2の下り用レ
ーザ送信器とに与え、第1〜第4の下り用光伝送路を介
して、この合成情報を第1および第2の中継局側に設け
られた第1〜第4の下り用フォトセンサに伝送する伝送
処理と、第1の上り用フォトセンサと第2の上り用フォ
トセンサとのいずれか一方の受信信号を選択してこれを
第1の中継局からの通信情報として取り込み、第3の上
り用フォトセンサと第4の上り用フォトセンサとのいず
れか一方の受信信号を選択してこれを第2の中継局から
の通信情報として取り込む受信処理と、を行い、第1の
中継局では、選択器によって選択された受信信号の中か
ら第1の通信情報および放送情報を抽出し、第1の中継
局に接続された個々の契約者に対して、抽出した情報を
伝送するとともに、第1の中継局に接続された個々の契
約者から他の中継局に接続された個々の契約者宛てに送
信すべき通信情報を、上り用レーザ送信器に与え、第1
および第2の上り用光伝送路を介して、放送局側に設け
られた第1および第2の上り用フォトセンサに伝送し、
第2の中継局では、選択器によって選択された受信信号
の中から第2の通信情報および放送情報を抽出し、第2
の中継局に接続された個々の契約者に対して、抽出した
情報を伝送するとともに、第2の中継局に接続された個
々の契約者から他の中継局に接続された個々の契約者宛
てに送信すべき通信情報を、上り用レーザ送信器に与
え、第3および第4の上り用光伝送路を介して、放送局
側に設けられた第3および第4の上り用フォトセンサに
伝送し、放送局が受信処理によって取り込んだ通信情報
に基づいて、特定の契約者宛てに送信すべき新たな通信
情報を生成し、この新たな通信情報を放送局に与える交
換処理を行う通信交換局を更に設けるようにしたもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。いま、図1に示すように、送信側
に2台の送信機A1,B1を設置し、受信側に2台の受
信機A2,B2を設置し、送信側から受信側へ、ケーブ
ルL1,L2を介して、情報IaおよびIbを伝送する
通信システムを考える。この図1に示すシステムでは、
送信機A1と受信機A2とがケーブルL1によって接続
されており、送信機B1と受信機B2とがケーブルL2
によって接続されている。そして、情報Iaは送信機A
1からケーブルL1へと伝送され、受信機A2によって
受信され、情報Ibは送信機B1からケーブルL2へと
伝送され、受信機B2によって受信される。このような
通信システムは冗長性をもたないため、ケーブルの断線
事故が生じると、システムに支障が生じることになる。
たとえば、ケーブルL1が断線すれば、受信側では情報
Iaを受信することができなくなる。
【0012】そこで、通常は、このような断線事故に対
して冗長性を付加したシステムが用いられる。図2は、
従来の一般的な方法により冗長性を付加した例を示すブ
ロック図である。この例では、ケーブルL1,L2に加
えて、ケーブルL3,L4が付加されている。ケーブル
L3はケーブルL1の予備線であり、送信機A1と受信
機A2とを接続している。また、ケーブルL4はケーブ
ルL2の予備線であり、送信機B1と受信機B2とを接
続している。したがって、情報IaはケーブルL1,L
3の双方を伝わって送信機A1から受信機A2に伝送さ
れ、情報IbはケーブルL2,L4の双方を伝わって送
信機B1から受信機B2に伝送される。受信機A2は、
ケーブルL1かL3かのいずれか一方を選択して情報I
aの受信を行い、受信機B2は、ケーブルL2かL4か
のいずれか一方を選択して情報Ibの受信を行うことに
なる。
【0013】ここで重要な点は、ケーブルL1,L4は
第1の経路に沿って敷設され、ケーブルL2,L3は第
2の経路に沿って敷設されている点である。具体的に
は、ケーブルL1,L4は同一のダクトJ内に埋設さ
れ、ケーブルL2,L3は同一のダクトK内に埋設され
ている。もっとも、第1の経路に沿って敷設されたケー
ブルL1,L4は送信側および受信側でそれぞれ分岐し
ており、同様に、第2の経路に沿って敷設されたケーブ
ルL2,L3も送信側および受信側でそれぞれ分岐して
いる。したがって、本明細書において「ケーブルを所定
の経路に沿って敷設する」なる文言は、「ケーブルの両
端を除いた主要部分が所定の経路に沿って配置される」
という意味である。このような冗長性により、一方の経
路に断線事故が生じても、システム全体としては支障は
生じなくなる。たとえば、第1の経路のダクトJが断線
しても、情報Iaは送信機A1からケーブルL3を介し
て受信機A2へ伝送され、情報Ibは送信機B1からケ
ーブルL2を介して受信機B2へ伝送される。
【0014】このような従来の冗長方式は、ケーブルの
断線事故に対する対処は可能であるが、上述したよう
に、送信機の故障に対しては対処できない。たとえば、
図2のシステムにおいて、送信機A1が故障した場合、
ケーブルL1,L3のいずれにも情報Iaが送信されな
くなり、受信機A2は情報Iaを全く受信できなくな
る。このような事故を防ぐためには、送信機自体に冗長
性をもたせておけばよいが、既に述べたように、光ケー
ブルに対する送信機としては、レーザ送信器が用いられ
ており、コストの面から台数を増やすことは適切ではな
い。特に、ケーブルテレビ放送を利用した通信システム
などでは、高価な広帯域アナログレーザダイオードなど
を送信機として用いる必要があり、むやみに台数を増や
すことは実用的ではない。
【0015】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものである。図3は、この本発明に係る方法
により冗長性を付加した例を示すブロック図である。こ
の例では、送信側と受信側との間に、4本のケーブルL
11〜L14が設けられている。すなわち、第1のケー
ブルL11は、送信機A1と受信機A2とを接続し、第
2のケーブルL12は、送信機A1と受信機B2とを接
続し、第3のケーブルL13は、送信機B1と受信機B
2とを接続し、第4のケーブルL14は、送信機B1と
受信機A2とを接続している。ここで、ケーブルL1
1,L13は第1の経路に沿って敷設され、ケーブルL
12,L14は第2の経路に沿って敷設されている。具
体的には、ケーブルL11,L13は同一のダクトJ内
に埋設され、ケーブルL12,L14は同一のダクトK
内に埋設されている。
【0016】このように、図3の通信システムは、2台
の送信機A1,B1と、2台の受信機A2,B2とを備
え、送信側と受信側とが4本のケーブルによって接続さ
れている、という点においては、図2の通信システムと
同様である。ただし、送信側に合成器1,2が付加さ
れ、受信側に抽出器3,4が付加されている点と、4本
のケーブルの接続態様と、が異なる。合成器1,2は、
2つの情報Ia,Ibを多重化により合成し、合成情報
Ia+Ibを生成する機能を有し、抽出器3,4は、合
成情報Ia+Ibから、情報IaもしくはIbを抽出す
る機能を有する。多重化の方法としては、それぞれ異な
る周波数帯域を用いた変調を行えばよく、たとえば、情
報Iaを第1の周波数帯域を用いて変調し、情報Ibを
第2の周波数帯域を用いて変調すれば、同一の信号に両
情報をのせて伝送することができる。
【0017】この図3の通信システムでは、次のように
して情報伝送が行われる。まず、合成器1において、情
報IaとIbとの多重化による合成が行われ、合成情報
Ia+Ibが送信機A1に与えられる。同様に、合成器
2において、情報IaとIbとの多重化による合成が行
われ、合成情報Ia+Ibが送信機B1に与えられる。
送信機A1は、この合成情報Ia+IbをケーブルL1
1,L12へと送信し、送信機B1は、この合成情報I
a+IbをケーブルL13,L14へと送信する。受信
機A2は、ケーブルL11かL14かのいずれか一方を
選択して合成情報Ia+Ibの受信を行い、受信機B2
は、ケーブルL12かL13かのいずれか一方を選択し
て合成情報Ia+Ibの受信を行うことになる。こうし
て、合成情報Ia+Ibが受信されると、抽出器3によ
り情報Iaのみが抽出され、抽出器4により情報Ibの
みが抽出されることになる。異なる周波数帯域を用いた
変調により多重化が行われている場合、各抽出器3,4
では、所定の周波数帯域の信号成分のみを抽出する処理
を行えばよい。
【0018】このような方法により冗長性をもたせてお
くと、ケーブルの断線事故に対処できるだけでなく、送
信機の故障にも対処できるようになる。まず、ケーブル
の断線事故に関しては、図2に示す従来のシステムと同
様に、一方の経路に断線事故が生じても、システム全体
としては支障は生じなくなる。たとえば、第1の経路の
ダクトJが断線しても、合成情報Ia+Ibが第2の経
路を形成するダクトK内のケーブルL12,L14によ
って、受信機A2,B2へ伝送されるので、抽出器3か
らは情報Iaを得ることができ、抽出器4からは情報I
bを得ることができる。また、送信機の故障事故に関し
ても、対処することができる。たとえば、送信機A1が
故障した場合でも、送信機B1によって、ケーブルL1
3,L14に合成情報Ia+Ibが送信されるので、受
信機A2,B2はいずれも合成情報Ia+Ibを受信す
ることができ、抽出器3からは情報Iaを得ることがで
き、抽出器4からは情報Ibを得ることができる。
【0019】このように、図3に示す本発明に係る通信
システムは、図2に示す従来の通信システムに比べて、
送信機の故障に対しても冗長性を確保することが可能に
なる。しかも、図3に示す通信システムも、図2に示す
通信システムも、必要な送信機はいずれも2台であり、
送信機に関する冗長性をもたせるために、高価な送信機
を増設する必要はない。
【0020】
【実施例】続いて、本発明をケーブルテレビ放送を利用
した通信システムに適用した具体的な実施例に基づいて
説明する。
【0021】§1. ケーブルテレビ放送を利用した基
本的な通信システム はじめに、ケーブルテレビ放送を利用した基本的な通信
システムを、図4のブロック図を参照しながら簡単に説
明する。この通信システムは、ケーブルテレビ放送局1
00と、ケーブル通信交換局200と、ノードAに設け
られた中継局310と、ノードBに設けられた中継局3
20と、各中継局に接続された個々の契約者a,b,
c,d,e,fとによって構成されている。実際には、
より多数の中継局が設置され、各中継局にはより多数の
契約者が接続されるのが一般的であるが、図では、便宜
上、2つの中継局310,320および6名の契約者a
〜fのみを示すことにする。
【0022】ケーブルテレビ放送局100では、地上波
放送用アンテナ111により地上波テレビ番組を受信
し、衛星放送用アンテナ112により衛星テレビ番組を
受信し、また、必要に応じて独自のテレビ番組を制作
し、放送制御装置110によってこれらのテレビ番組を
配信するための放送信号を作成する。この放送信号は、
具体的には、70〜750MHzの周波数成分を含む信
号からなり、1つのテレビ番組には6MHz幅の帯域が
割り当てられることになる。この放送信号は、後述する
ように、合成器121および122に与えられ、送信機
131,132からケーブルL21,L23を介して各
中継局内の受信器311,321へと伝送される。な
お、この実施例では、各ケーブルとして光ケーブルを用
いており、各送信機としてレーザダイオードを、各受信
機としてフォトダイオードをそれぞれ用いている。図中
の「LD」なる記号はレーザダイオードを示し、「P
D」なる記号はフォトダイオードを示すものである。ま
た、この実施例では、ケーブルテレビ放送局100から
各中継局へ向かう信号の流れを「下り」、各中継局から
ケーブルテレビ放送局100へ向かう信号の流れを「上
り」と呼ぶことにする。
【0023】ケーブルテレビ放送局100と中継局31
0との間には、下り用光ケーブルL21と上り用光ケー
ブルL22とが設けられており、ケーブルテレビ放送局
100と中継局320との間には、下り用光ケーブルL
23と上り用光ケーブルL24とが設けられている。下
り用送信機131から送信された信号は、下り用光ケー
ブルL21を介して、下り用受信機311に与えられ、
逆に、上り用送信機312から送信された信号は、上り
用光ケーブルL22を介して、上り用受信機141に与
えられる。同様に、下り用送信機132から送信された
信号は、下り用光ケーブルL23を介して、下り用受信
機321に与えられ、逆に、上り用送信機322から送
信された信号は、上り用光ケーブルL24を介して、上
り用受信機142に与えられる。
【0024】中継局310内に設けられた合成/分配器
313は、下り用受信機311によって受信した信号
を、各契約者a〜cに分配する機能を有するとともに、
各契約者a〜cから受信した信号を合成して、上り用送
信機312へ与える機能を有する。同様に、中継局32
0内に設けられた合成/分配器323は、下り用受信機
321によって受信した信号を、各契約者d〜fに分配
する機能を有するとともに、各契約者d〜fから受信し
た信号を合成して、上り用送信機322へ与える機能を
有する。
【0025】ケーブルテレビ放送局100内の上り用受
信機141が受信した信号および上り用受信機142が
受信した信号は、ケーブル通信交換局200内の交換制
御装置210に与えられ、逆に、交換制御装置210か
らの信号は、合成器121および合成器122に与えら
れる。
【0026】このシステムにおけるケーブルテレビ番組
の配信は、次のようにして行われる。まず、放送制御装
置110によって、各テレビ番組を配信するための放送
信号が作成され、この放送信号が合成器121,122
を介して、送信機131,132に与えられ、下り用光
ケーブルL21,L23を介して、下り用受信機31
1,321へと送信される。この放送信号は、図5(a)
に示すように、70〜750MHzの周波数帯域W1を
含む信号からなり、前述のように、1つのテレビ番組に
は6MHz幅の帯域が割り当てられている。下り用受信
機311,321で受信した放送信号は、合成/分配器
313,323を介して、個々の契約者a〜fへ配信さ
れる。個々の契約者は、所定のケーブルテレビ受信設備
(いわゆるホームターミナル)を用いて所望の番組を選
択し、これを一般のテレビジョン受像機を用いて視聴す
る。
【0027】一方、このシステムにおける契約者同士の
通信は、次のようにして行われる。ここでは、一例とし
て、契約者aから契約者fに対してメッセージを送信す
る場合を考える。契約者aが、ホームターミナルに接続
された通信機器(たとえば電話機)から、送信すべきメ
ッセージ(電話機の場合は、会話を構成する音声信号)
を発信すると、このメッセージは合成/分配器313に
与えられる。合成/分配器313は、このメッセージを
通信信号Au(AはノードAからの信号を意味し、uは
上り信号(up)を意味する)として上り用送信機31
2に与える。このとき、他の契約者b,cからもメッセ
ージが与えられていた場合には、合成/分配器313に
おいてこれらのメッセージは合成され、複数のメッセー
ジを含む通信信号Auが上り用送信機312に与えられ
ることになる。上り用送信機312は、この通信信号A
uを、上り用光ケーブルL22へ送信する。上り用受信
機141は、この通信信号Auを受信し、これを交換制
御装置210に与える。以上が、通信における上り動作
である。
【0028】続いて、通信における下り動作を説明す
る。交換制御装置210は、通信信号Au内に含まれて
いるメッセージが、契約者f宛てのメッセージであるこ
とを認識し、このメッセージを含んだ契約者f宛ての新
たな通信信号Bd(BはノードB宛ての信号を意味し、
dは下り信号(down)を意味する)を生成する。こ
の通信信号Bdは、合成器122に与えられる。合成器
122では、放送制御装置110から与えられる放送信
号に、この通信信号Bdを合成し、合成した信号を下り
用送信機132に与える。この合成信号は、下り用送信
機132から下り用光ケーブルL23へと送信され、下
り用受信機321によって受信される。合成/分配器3
23は、受信した信号を各契約者d〜fに配信する。契
約者fは、放送信号とともに配信された通信信号Bdに
基づいて、自分宛てのメッセージを認識することができ
る。
【0029】逆に、契約者fから契約者aにメッセージ
を送信する場合には、上り用送信機322から上り用光
ケーブルL24および上り用受信機142を介して、交
換制御装置210へ通信信号Buが伝送され、これに基
づいて、交換制御装置210から合成器121に対して
通信信号Adが与えられることになる。通信信号Ad
は、合成器121において放送信号と合成され、下り用
送信機131から下り用光ケーブルL21および下り用
受信機311を介して契約者aへ配信される。
【0030】結局、図4に示す上り用光ケーブルL2
2,L24は、特定の契約者から交換制御装置210へ
の上り通信信号の伝送に用いられる通信専用ケーブルで
あるのに対し、図4に太線で示す下り用光ケーブルL2
1,L23は、ケーブルテレビ用放送信号の伝送に用い
られるとともに、交換制御装置210から特定の契約者
に対する通信信号の伝送にも用いられる放送/通信兼用
ケーブルということになる。なお、図4において太線で
示されているケーブルは、上述した通信の下り動作に利
用されるケーブルである。
【0031】ここで、各信号に割り当てられている周波
数帯域について述べておく。図5(a) に示すように、ケ
ーブルテレビの放送信号用の帯域としては、70〜75
0MHzの周波数帯域W1が割り当てられており、この
放送信号は下りのみの信号である。一方、通信信号に
は、上り通信信号(特定の契約者から交換制御装置21
0へ向かう信号)と下り通信信号(交換制御装置210
から特定の契約者へ向かう信号)とがあり、図5(b) に
示すように、上り通信信号には、10〜50MHzの周
波数帯域W2が割り当てられており、下り通信信号に
は、放送信号と同じ70〜750MHzの周波数帯域W
1が割り当てられている。実際の通信信号は、この割り
当てられた帯域内の空き帯域を利用することになる。こ
の実施例では、幅6MHzの帯域を1つの通信信号に割
り当てるようにしている。たとえば、契約者aから契約
者f宛てにメッセージを送信する場合、上り用送信機3
12から上り用光ケーブルL22に送信される上り通信
信号Auとしては、図5(c) に示すように、周波数帯域
W2内の任意の空き領域に確保された幅6MHzの帯域
が確保され、下り用送信機132から下り用光ケーブル
L23に送信される下り通信信号Bdとしては、同じく
図5(c) に示すように、周波数帯域W1内の任意の空き
領域(テレビ放送の番組に利用されていない空いた領
域)に確保された幅6MHzの帯域が確保されることに
なる。
【0032】かくして、この図4に示すシステムを用い
れば、各契約者にケーブルテレビ放送番組を配信すると
ともに、任意の契約者間での通信サービスを提供するこ
とが可能になる。
【0033】§2. 冗長性をもった従来の通信システ
以上、ケーブルテレビ放送を利用した基本的な通信シス
テムを、図4のブロック図に基づいて説明したが、この
通信システムは冗長性をもたないため、ケーブルの切断
事故が発生した場合に対処することができない。たとえ
ば、図4のシステムでは、下り用光ケーブルL21およ
び上り用光ケーブルL22が同一のダクトJに埋設され
ており、下り用光ケーブルL23および上り用光ケーブ
ルL24が同一のダクトKに埋設されている。したがっ
て、たとえば、ダクトJが切断された場合、下り用光ケ
ーブルL21および上り用光ケーブルL22が不通にな
り、もはや中継局310に接続されている各契約者は、
ケーブルテレビ放送を受信することも、通信を行うこと
もできなくなる。
【0034】図6は、従来の一般的なケーブルテレビ放
送を利用した通信システムのブロック図である。この通
信システムでは、ケーブルに関する冗長性が付加されて
いる。すなわち、ケーブルテレビ放送局100と各中継
局310,320との間には、合計8本の光ケーブルL
31〜L38が設けられている。ここで、太線で示した
ケーブルL31〜L34は下り用光ケーブルであり、細
線で示したケーブルL35〜L38は上り用光ケーブル
である。
【0035】下り用送信機133は、ノードAの中継局
310に放送信号および下り通信信号を伝送する機能を
有し、下り用光ケーブルL31とL32との双方に同一
の信号を供給する。また、下り用送信機134は、ノー
ドBの中継局320に放送信号および下り通信信号を伝
送する機能を有し、下り用光ケーブルL33とL34と
の双方に同一の信号を供給する。具体的には、下り用送
信機133および134は、レーザダイオードから構成
されており、出力段に分光プリズム等を設けて光信号を
2つに分岐し、2つの光ケーブルに同時に信号を供給で
きるようになっている。一方、中継局310側では、一
対の下り用受信機314,315により、下り用光ケー
ブルL31,L32の伝送信号をそれぞれ受信し、選択
器316により、いずれか一方の受信信号を選択して合
成/分配器313に与えるようにしている。同様に、中
継局320側では、一対の下り用受信機324,325
により、下り用光ケーブルL33,L34の伝送信号を
それぞれ受信し、選択器326により、いずれか一方の
受信信号を選択して合成/分配器323に与えるように
している。下り用受信機314,315,324,32
5としては、フォトダイオードを用いている。
【0036】一方、ノードAの中継局310内の上り用
送信機317は、ケーブルテレビ放送局100側に上り
通信信号を伝送する機能を有し、上り用光ケーブルL3
5とL36との双方に同一の信号を供給する。また、ノ
ードBの中継局320内の上り用送信機327は、ケー
ブルテレビ放送局100側に上り通信信号を伝送する機
能を有し、上り用光ケーブルL37とL38との双方に
同一の信号を供給する。この上り用送信機317および
327も、レーザダイオードから構成されており、出力
段に分光プリズム等を設けて光信号を2つに分岐し、2
つの光ケーブルに同時に信号を供給できるようになって
いる。一方、ケーブルテレビ放送局100側では、一対
の上り用受信機143,144により、上り用光ケーブ
ルL35,L36の伝送信号をそれぞれ受信し、選択器
145により、いずれか一方の受信信号を選択して交換
制御装置210に与えるようにしており、同様に、一対
の上り用受信機146,147により、上り用光ケーブ
ルL37,L38の伝送信号をそれぞれ受信し、選択器
148により、いずれか一方の受信信号を選択して交換
制御装置210に与えるようにしている。
【0037】なお、光ケーブルL31,L33,L3
5,L37は、第1の経路に沿って敷設され、同一のダ
クトJ内に埋設されており、光ケーブルL32,L3
4,L36,L38は、第2の経路に沿って敷設され、
同一のダクトK内に埋設されている。このような冗長構
成を採ることにより、一方のダクトが断線した場合に
も、支障なくケーブルテレビ放送の受信および通信を行
うことができるようになる。たとえば、第1の経路に沿
ったダクトJが断線した場合を考える。この場合、中継
局310では、選択器316により下り用受信機315
側を選択すれば、下り用光ケーブルL32を介して放送
信号および下り通信信号Adを支障なく受信することが
でき、中継局320では、選択器326により下り用受
信機325側を選択すれば、下り用光ケーブルL34を
介して放送信号および下り通信信号Bdを支障なく受信
することができる。また、ケーブルテレビ放送局100
では、選択器145により上り用受信機144側を選択
すれば、上り用光ケーブルL36を介して上り通信信号
Auを支障なく受信することができ、選択器148によ
り上り用受信機147側を選択すれば、上り用光ケーブ
ルL38を介して上り通信信号Buを支障なく受信する
ことができる。
【0038】このように、従来の通信システムでは、ケ
ーブルに冗長性をもたせているため、一方のダクトに断
線事故が生じた場合にも、放送および通信には何ら支障
は生じない構成になっている。しかしながら、送信機に
故障が生じた場合には対処することはできない。たとえ
ば、図6のシステムにおいて、下り用送信機133が故
障した場合、下り用光ケーブルL31,L32のいずれ
にも信号は供給されなくなり、中継局310では、下り
用受信機314,315のいずれも信号を受信すること
ができなくなる。このような事態に対処するための直接
的な方法は、下り用送信機133を2組設ける方法であ
る。しかし、下り用送信機133としては、放送信号の
帯域である70〜750MHzという広い周波数帯域に
対応した高価な広域アナログレーザダイオードを用いる
必要があり、このような高価な送信機を2組ずつ設ける
ことは、設備コストの高騰を招き好ましくない。図に
は、説明の便宜上、2つの中継局310,320のみを
接続した例が示されているが、実際にはより多数の中継
局が接続されることになり、各中継局ごとにそれぞれ予
備の高価な送信機を設けることは現実的ではない。
【0039】§3. 本発明に係る通信システム 本発明によれば、高価な送信機を増設することなしに、
ケーブルと送信機との双方に冗長性をもたせることが可
能になる。図7は、ケーブルテレビ放送を利用した通信
システムに本発明を適用した実施例のブロック図であ
る。この図7に示す通信システムと図6に示す通信シス
テムとの相違点は、ケーブルテレビ放送局100と中継
局310,320との間の光ケーブルの構成と、交換制
御装置210の処理機能と、合成/分配器313,32
3の処理機能とである。
【0040】図7に示す通信システムでも、ケーブルテ
レビ放送局100と各中継局310,320との間に、
合計8本の光ケーブルL31,L32X,L33,L3
4X,L35〜L38が設けられており、やはり、太線
で示したケーブルは下り用光ケーブルであり、細線で示
したケーブルは上り用光ケーブルである。ここで、ケー
ブルL31,L33,L35〜L38の接続関係は、図
6に示す通信システムにおける同符号のケーブルの接続
関係と全く同じであるが、ケーブルL32XおよびL3
4Xは、その接続関係が若干異なっている。すなわち、
ケーブルL32Xは、下り用送信機133と中継局32
0内の下り用受信機325とを接続するケーブルとなっ
ており、ケーブルL34Xは、下り用送信機134と中
継局310内の下り用受信機315とを接続するケーブ
ルとなっている。
【0041】この図7の通信システムでは、各光ケーブ
ルに次のような信号が供給される。まず、下り用送信機
133は、中継局310,320に放送信号および下り
通信信号を伝送する機能を有し、下り用光ケーブルL3
1とL32Xとの双方に同一の信号を供給する。また、
下り用送信機134も、中継局310,320に放送信
号および下り通信信号を伝送する機能を有し、下り用光
ケーブルL33とL34Xとの双方に同一の信号を供給
する。前述したように、この下り用送信機133および
134は、レーザダイオードから構成されており、出力
段に分光プリズムを設けて光信号を2つに分岐し、2つ
の光ケーブルに同時に信号を供給できるようになってい
る。
【0042】また、中継局310側では、一対の下り用
受信機314,315により、下り用光ケーブルL3
1,L34Xの伝送信号をそれぞれ受信し、選択器31
6により、いずれか一方の受信信号を選択して合成/分
配器313に与えるようにしている。同様に、中継局3
20側では、一対の下り用受信機324,325によ
り、下り用光ケーブルL33,L32Xの伝送信号をそ
れぞれ受信し、選択器326により、いずれか一方の受
信信号を選択して合成/分配器323に与えるようにし
ている。下り用受信機314,315,324,325
としては、前述したように、フォトダイオードを用いて
いる。
【0043】一方、中継局310,320から、ケーブ
ルテレビ放送局100側に上り通信信号を伝送する機構
に関しては、図6に示す通信システムと全く同じであ
る。別言すれば、上り通信信号の処理に関しては、図7
に示す通信システムは図6に示す通信システムと全く同
じである。
【0044】なお、光ケーブルL31,L33,L3
5,L37は、第1の経路に沿って敷設され、同一のダ
クトJ内に埋設されており、光ケーブルL32X,L3
4X,L36,L38は、第2の経路に沿って敷設さ
れ、同一のダクトK内に埋設されている。
【0045】この図7に示す通信システムの特徴は、下
り通信信号の特有の伝送方法にある。図6に示すシステ
ムでは、交換制御装置210から合成器121に対して
ノードA宛ての下り通信信号Adが供給され、交換制御
装置210から合成器122に対してノードB宛ての下
り通信信号Bdが供給されていた。ところが、この図7
に示すシステムでは、交換制御装置210から合成器1
21および合成器122の双方に対して、ノードA宛て
の下り通信信号AdとノードB宛ての下り通信信号Bd
との双方を供給するようにする。合成器121および1
22は、いずれも放送信号に下り通信信号(Ad+B
d)を多重化により合成し、この合成信号を下り用送信
機133および134に与える。結局、下り用送信機1
33から出力される信号と、下り用送信機134から出
力される信号とは同じ信号となり、全く同一の信号が、
4本の下り用光ケーブルL31,L32X,L33,L
34Xに同時に供給されることになる。
【0046】したがって、中継局310内の合成/分配
器313にも、中継局320内の合成/分配器323に
も、全く同じ信号(放送信号+下り通信信号Ad+下り
通信信号Bd)が供給されることになる。ここで、下り
通信信号Adは、ノードAの契約者a〜c宛てのメッセ
ージを含む信号であり、下り通信信号Bdは、ノードB
の契約者d〜f宛てのメッセージを含む信号である。し
たがって、中継局310,320は、それぞれ自分のノ
ードとは無関係の下り通信信号を受信していることにな
る。そこで、この通信システムにおける合成/分配器3
13,323には、放送信号に加えて、自己のノードに
関係のある下り通信信号のみを抽出する機能をもたせて
いる。具体的には、合成/分配器313は、受信した信
号(放送信号+下り通信信号Ad+下り通信信号Bd)
の中から、放送信号と、自己のノード(ノードA)に関
係のある下り通信信号Adとを抽出し、各契約者a〜c
に分配する機能を有し、合成/分配器323は、受信し
た信号(放送信号+下り通信信号Ad+下り通信信号B
d)の中から、放送信号と、自己のノード(ノードB)
に関係のある下り通信信号Bdとを抽出し、各契約者d
〜fに分配する機能を有する。
【0047】このように、合成/分配器313,323
に、放送信号と、自己のノードに関係のある下り通信信
号とを抽出する機能をもたせるようにすれば、4本の下
り用光ケーブルL31,L32X,L33,L34X
に、ノードA宛ての下り通信信号AdとノードB宛ての
下り通信信号Bdとの双方を供給するようにしても、何
ら支障は生じない。なお、この図7に示す通信システム
における上り通信信号Au,Buの伝送方法は、図6に
示す通信システムと全く同じである。
【0048】この図7に示す通信システムを用いて、契
約者aから契約者f宛てにメッセージを送信する場合の
動作は次のようになる。まず、契約者aから合成/分配
器313にメッセージが伝えられ、このメッセージは上
り通信信号Auとして、上り用送信機317から、上り
用光ケーブルL35,L36に伝送される。この通信信
号Auには、図5(d) に示すように、上り用の通信帯域
W2内の空き帯域が割り当てられる。続いて、この上り
通信信号Auは、上り用受信機143または144で受
信され、交換制御装置210へと伝送される。これに基
づいて、交換制御装置210は、契約者f宛てのメッセ
ージを含んだ新たな通信信号Bdを生成するが、このと
き、ノードAの契約者a〜c宛てにメッセージを送信す
る必要があれば、ノードA宛ての新たな通信信号Adを
同時に生成する。合成器121および122は、交換制
御装置210から与えられた下り通信信号AdおよびB
dと、放送制御装置110から与えられた放送信号とを
多重化により合成する。すなわち、図5(d) に示すよう
に、下り用の通信帯域W1内の空き帯域(放送で使用し
ていない帯域)に、下り通信信号AdおよびBdを割り
当てることになる。この合成信号は、下り用送信機13
3および134を介して下り用受信機314,315,
324,325に伝送される。合成/分配器323は、
この合成信号から、放送信号と自己のノードに関連した
下り通信信号Bdを抽出し、これを各契約者d〜fに配
信する。かくして、契約者fは、契約者aからのメッセ
ージを受け取ることになる。
【0049】このような冗長構成を採ることにより、一
方のダクトが断線した場合にも、一方の下り用送信機が
故障した場合にも、支障なくケーブルテレビ放送の受信
および通信を行うことができるようになる。たとえば、
第1の経路に沿ったダクトJが断線した場合を考える。
この場合、中継局310では、選択器316により下り
用受信機315側を選択すれば、下り用光ケーブルL3
4Xを介して放送信号および下り通信信号Ad+Bdを
支障なく受信することができ、中継局320では、選択
器326により下り用受信機325側を選択すれば、下
り用光ケーブルL32Xを介して放送信号および下り通
信信号Ad+Bdを支障なく受信することができる。ま
た、ケーブルテレビ放送局100では、選択器145に
より上り用受信機144側を選択すれば、上り用光ケー
ブルL36を介して上り通信信号Auを支障なく受信す
ることができ、選択器148により上り用受信機147
側を選択すれば、上り用光ケーブルL38を介して上り
通信信号Buを支障なく受信することができる。
【0050】次に、下り用送信機133が故障した場合
を考える。この場合、中継局310では、選択器316
により下り用受信機315側を選択すれば、下り用光ケ
ーブルL34Xを介して放送信号および下り通信信号A
d+Bdを支障なく受信することができ、中継局320
では、選択器326により下り用受信機324側を選択
すれば、下り用光ケーブルL33を介して放送信号およ
び下り通信信号Ad+Bdを支障なく受信することがで
きる。かくして、下り用送信機133が故障したにもか
かわらず、すべての契約者は放送および通信を支障なく
利用することができる。下り用送信機134が故障した
場合も、同様に支障は生じない。
【0051】このように、本実施例の通信システムで
は、ケーブルと下り用送信機とに冗長性をもたせている
ため、一方のダクトに断線事故が生じた場合にも、一方
の送信機に故障が生じた場合にも、放送および通信には
何ら支障は生じない構成になっている。しかも、必要な
下り用送信機の数は、図6に示す従来の通信システムと
同じであり、高価な広域アナログレーザダイオードを増
設する必要はない。
【0052】最後に、図6に示す従来の通信システム
と、図7に示す本発明の通信システムとについて、それ
ぞれ信頼度を計算してみる。まず、図6に示す従来の通
信システムについては、図8(a) に示すような信頼度モ
デルが作成できる。すなわち、レーザダイオード501
から2本のケーブル502,503を介して、フォトダ
イオード504に信号が伝達される。ここで、レーザダ
イオード501の信頼度をA,2本のケーブル502,
503の信頼度をB、フォトダイオード504の信頼度
をCとすれば、図8(b) のような結合関係が得られ、合
計信頼度f(1)は、A×B×Cとなる。一方、図7に
示す本発明の通信システムについては、図9(a) に示す
ような信頼度モデルが作成できる。すなわち、レーザダ
イオード511および512から2本のケーブル51
3,514を介して、フォトダイオード515に信号が
伝達される。ここで、レーザダイオード511,512
の信頼度をそれぞれA,2本のケーブル513,514
の信頼度をB、フォトダイオード515の信頼度をCと
すれば、図9(b) のような結合関係が得られ、合計信頼
度f(2)は、(1−(1−A))×B×Cとなる。
ここで、合計信頼度の差を求めれば、f(2)−f
(1)=((2−A)−1)×A×B×Cとなり、本発
明により通信システムの信頼度が向上していることが理
論的にも確認できる。
【0053】§4. その他の実施例 上述の実施例では、下り経路について本発明を適用した
ため、下り用送信機の故障には対処することが可能であ
る。しかしながら、上り経路については本発明を適用し
ていないため、上り用送信機の故障には対処することが
できない。しかしながら、下り経路は、ケーブルテレビ
番組の放送というこのシステム本来の機能を果たすため
の経路であり、この経路に支障が生じると、放送が受信
できないという重大な障害が生じるのに対し、上り経路
は、通信という付加的サービスに用いられる経路であ
り、万一、支障が生じたとしても、それほど大きな支障
にはならない。
【0054】また、上述の実施例では、説明の便宜上、
2つのノードA,Bについて、中継局310,320を
設けた例を示したが、実際には、より多数のノードにつ
いて、それぞれ中継局を設けることになる。この場合、
隣接する2つの中継局を一対として、上述の実施例の構
成を採るようにすればよい。たとえば、10個の中継局
を設ける場合、第1の中継局と第2の中継局とを一対と
して上述の実施例の構成を適用し、第3の中継局と第4
の中継局とを一対として上述の実施例の構成を適用し、
第5の中継局と第6の中継局とを一対として上述の実施
例の構成を適用し、第7の中継局と第8の中継局とを一
対として上述の実施例の構成を適用し、第9の中継局と
第10の中継局とを一対として上述の実施例の構成を適
用すればよい。
【0055】上述の実施例に係る通信システムでは、下
り用送信機133,134のいずれか一方の動作を停止
しても支障は生じないので、放送や通信を中断すること
なしに、下り用送信機133もしくは134の交換を行
うことが可能になるというメリットも得られる。
【0056】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、ケーブル
と送信機との双方に冗長性をもたせた通信システムを低
コストで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冗長性をもたない通信システムの一例を示すブ
ロック図である。
【図2】従来の一般的な方法により冗長性を付加した通
信システムの一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る方法により冗長性を付加した通信
システムの一例を示すブロック図である。
【図4】ケーブルテレビ放送を利用した基本的な通信シ
ステムの一例を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る方法をケーブルテレビ放送を利用
した通信システムに適用する場合の周波数帯域の割り当
てを示す図である。
【図6】従来の一般的なケーブルテレビ放送を利用した
通信システムの一例を示すブロック図である。
【図7】ケーブルテレビ放送を利用した通信システムに
本発明を適用した一実施例のブロック図である。
【図8】図6に示す従来の通信システムについての信頼
度モデルを示す図である。
【図9】図7に示す本発明の通信システムについての信
頼度モデルを示す図である。
【符号の説明】
1,2…合成器 3,4…抽出器 100…ケーブルテレビ放送局 110…放送制御装置 111…地上波放送用アンテナ 112…衛星放送用アンテナ 121,122…合成器 131,132,133,134…下り用送信機(レー
ザダイオード) 141,142,143,144…上り用受信機(フォ
トダイオード) 145…選択器 146,147…上り用受信機(フォトダイオード) 148…選択器 200…ケーブル通信交換局 210…交換制御装置 310…ノードAの中継局 311…下り用受信機(フォトダイオード) 312…上り用送信機(レーザダイオード) 313…合成/分配器 314,315…下り用受信機(フォトダイオード) 316…選択器 317…上り用送信機(レーザダイオード) 320…ノードBの中継局 321…下り用受信機(フォトダイオード) 322…上り用送信機(レーザダイオード) 323…合成/分配器 324,325…下り用受信機(フォトダイオード) 327…上り用送信機(レーザダイオード) 501…レーザダイオード 502,503…ケーブル 504…フォトダイオード 511,512…レーザダイオード 513,514…ケーブル 515…フォトダイオード A1…送信機 A2…受信機 Au…ノードAからの上り通信信号 Ad…ノードAへ向かう下り通信信号 B1…送信機 B2…受信機 Bu…ノードBからの上り通信信号 Bd…ノードBへ向かう下り通信信号 Ia,Ib…情報 J,K…ダクト L1〜L4…ケーブル L11〜L14…ケーブル L21〜L24…光ケーブル L31〜L38,L32X,L34X…光ケーブル W1…ケーブルテレビ放送用/下り通信用の周波数帯域 W2…上り通信用の周波数帯域 a〜f…各契約者

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側に設置された第1の送信機および
    第2の送信機と、受信側に設置された第1の受信機およ
    び第2の受信機と、を用い、送信側から受信側へ第1の
    情報および第2の情報を伝送することにより、第1の受
    信機から第1の情報を取り出し、第2の受信機から第2
    の情報を取り出す通信システムにおいて、 第1の送信機と第1の受信機とを接続する第1の伝送路
    と、第1の送信機と第2の受信機とを接続する第2の伝
    送路と、第2の送信機と第2の受信機とを接続する第3
    の伝送路と、第2の送信機と第1の受信機とを接続する
    第4の伝送路と、を用意し、第1の伝送路の主要部と第
    3の伝送路の主要部とを第1の経路に沿って敷設し、第
    2の伝送路の主要部と第4の伝送路の主要部とを第2の
    経路に沿って敷設し、 送信側では、第1の情報と第2の情報とを多重化により
    合成した合成情報を用意し、この合成情報を第1の送信
    機と第2の送信機とに与え、第1〜第4の伝送路を介し
    て、この合成情報を第1の受信機と第2の受信機とに伝
    送し、 受信側では、第1の受信機により、第1の伝送路および
    第4の伝送路のいずれか一方を選択して合成情報を受信
    し、この合成情報の中から第1の情報を抽出して取り出
    すとともに、第2の受信機により、第2の伝送路および
    第3の伝送路のいずれか一方を選択して合成情報を受信
    し、この合成情報の中から第2の情報を抽出して取り出
    すことを特徴とする冗長性をもった通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通信システムにおい
    て、 各伝送路を光伝送路によって構成し、第1の送信機とし
    て、第1の光伝送路および第2の光伝送路の両方に光信
    号を供給することができるレーザ送信器を用い、第2の
    送信機として、第3の光伝送路および第4の光伝送路の
    両方に光信号を供給することができるレーザ送信器を用
    い、第1の受信機として、第1の光伝送路からの光信号
    を受信するフォトセンサと第4の光伝送路からの光信号
    を受信するフォトセンサとこれら一対のフォトセンサの
    うちのいずれか一方の出力を選択する選択器とを用い、
    第2の受信機として、第2の光伝送路からの光信号を受
    信するフォトセンサと第3の光伝送路からの光信号を受
    信するフォトセンサとこれら一対のフォトセンサのうち
    のいずれか一方の出力を選択する選択器とを用いること
    を特徴とする冗長性をもった通信システム。
  3. 【請求項3】 放送局と複数の中継局とをケーブルで接
    続し、各中継局と個々の契約者とをケーブルで接続し、
    これらケーブルを介して放送局から個々の契約者に放送
    番組を供給するケーブルテレビシステムを利用し、個々
    の契約者間の通信を行う通信システムにおいて、 放送局から第1の中継局または第2の中継局に対して信
    号を伝送するために4本の下り用光伝送路を用意し、第
    1の下り用光伝送路の主要部と第3の下り用光伝送路の
    主要部とを第1の経路に沿って敷設し、第2の下り用光
    伝送路の主要部と第4の下り用光伝送路の主要部とを第
    2の経路に沿って敷設し、第1の中継局または第2の中
    継局から放送局に対して信号を伝送するために4本の上
    り用光伝送路を用意し、第1の上り用光伝送路の主要部
    と第3の上り用光伝送路の主要部とを第1の経路に沿っ
    て敷設し、第2の上り用光伝送路の主要部と第4の上り
    用光伝送路の主要部とを第2の経路に沿って敷設し、 放送局に、第1の下り用レーザ送信器、第2の下り用レ
    ーザ送信器、第1〜第4の上り用フォトセンサを設け、
    第1の下り用レーザ送信器により第1の下り用光伝送路
    および第2の下り用光伝送路に信号を送信し、第2の下
    り用レーザ送信器により第3の下り用光伝送路および第
    4の下り用光伝送路に信号を送信し、第1の上り用フォ
    トセンサにより第1の上り用光伝送路の信号を受信し、
    第2の上り用フォトセンサにより第2の上り用光伝送路
    の信号を受信し、第3の上り用フォトセンサにより第3
    の上り用光伝送路の信号を受信し、第4の上り用フォト
    センサにより第4の上り用光伝送路の信号を受信し、 第1の中継局に、第1の下り用光伝送路からの信号を受
    信する第1の下り用フォトセンサと、第4の下り用光伝
    送路からの信号を受信する第2の下り用フォトセンサ
    と、これら一対の下り用フォトセンサのうちのいずれか
    一方の受信信号を選択する選択器と、第1の上り用光伝
    送路および第2の上り用光伝送路の両方に光信号を供給
    することができる上り用レーザ送信器と、を設け、 第2の中継局に、第2の下り用光伝送路からの信号を受
    信する第3の下り用フォトセンサと、第3の下り用光伝
    送路からの信号を受信する第4の下り用フォトセンサ
    と、これら一対の下り用フォトセンサのうちのいずれか
    一方の受信信号を選択する選択器と、第3の上り用光伝
    送路および第4の上り用光伝送路の両方に光信号を供給
    することができる上り用レーザ送信器と、を設け、 放送局では、第1の中継局に接続された特定の契約者宛
    てに送信すべき第1の通信情報と、第2の中継局に接続
    された特定の契約者宛てに送信すべき第2の通信情報
    と、すべての契約者宛てに供給すべき放送情報と、を多
    重化により合成した合成情報を用意し、この合成情報を
    第1の下り用レーザ送信器と第2の下り用レーザ送信器
    とに与え、第1〜第4の下り用光伝送路を介して、この
    合成情報を第1および第2の中継局側に設けられた第1
    〜第4の下り用フォトセンサに伝送する伝送処理と、第
    1の上り用フォトセンサと第2の上り用フォトセンサと
    のいずれか一方の受信信号を選択してこれを第1の中継
    局からの通信情報として取り込み、第3の上り用フォト
    センサと第4の上り用フォトセンサとのいずれか一方の
    受信信号を選択してこれを第2の中継局からの通信情報
    として取り込む受信処理と、を行い、 第1の中継局では、選択器によって選択された受信信号
    の中から第1の通信情報および放送情報を抽出し、第1
    の中継局に接続された個々の契約者に対して、抽出した
    情報を伝送するとともに、第1の中継局に接続された個
    々の契約者から他の中継局に接続された個々の契約者宛
    てに送信すべき通信情報を、上り用レーザ送信器に与
    え、第1および第2の上り用光伝送路を介して、放送局
    側に設けられた第1および第2の上り用フォトセンサに
    伝送し、 第2の中継局では、選択器によって選択された受信信号
    の中から第2の通信情報および放送情報を抽出し、第2
    の中継局に接続された個々の契約者に対して、抽出した
    情報を伝送するとともに、第2の中継局に接続された個
    々の契約者から他の中継局に接続された個々の契約者宛
    てに送信すべき通信情報を、上り用レーザ送信器に与
    え、第3および第4の上り用光伝送路を介して、放送局
    側に設けられた第3および第4の上り用フォトセンサに
    伝送し、 放送局が受信処理によって取り込んだ通信情報に基づい
    て、特定の契約者宛てに送信すべき新たな通信情報を生
    成し、この新たな通信情報を放送局に与える交換処理を
    行う通信交換局を更に設けたことを特徴とする冗長性を
    もった通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518132A (ja) * 2003-01-21 2006-08-03 富士通株式会社 光ネットワークの保護スイッチング・アーキテクチャ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006518132A (ja) * 2003-01-21 2006-08-03 富士通株式会社 光ネットワークの保護スイッチング・アーキテクチャ

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